「AEUイナクト」の版間の差分

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『2nd』では、[[カタロン]]等の反連邦組織も運用している姿が見かけられた。
 
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=== イナクトが持った意味 ===
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サーシェスが乗ったカスタム機を除けばあまり作中では活躍していないイナクトであるが、実は最初の最初、エクシアの乱入したデモンストレーションこそが作中世界に巨大な影響を齎している。
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というのは、ソレスタルビーイングは当初、武力介入の時期を慎重に伺っていた。彼らがもっとも危惧していたのは、ガンダムを中途半端に衆目に晒した結果、情報が秘匿され都市伝説化することで「紛争根絶」が不可能となることであり、それゆえにエクシアが世界に現れる場は「公衆の面前」で「武力活動が行える」だけの「世界的なイベント」であることが求められた。
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その絶好の機会とされたのが、人革連の軌道エレベータの式典と同時に行われたイナクトのデモンストレーションである。各国の重要人物やマスコミが多数招待されていたことため、AEUが軌道エレベータにMSを配備していることを突き止める情報力と、ガンダムという中立かつ絶大な武力をアピールする最大の好機として見逃せないチャンスだった。
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イナクトはいわば当て馬に使われた形である。
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ここまでなら特に問題ではないのだが、イナクトのロールアウトと公開演習が、ガンダムの投入想定時期を大幅に割り込む形で行われたのがソレスタルビーイングの誤算だった。そのため、彼らは必要となる多くの装備や技術が未完成のままガンダムを送り出すことになり、その結果第一期最終局面にてチームプトレマイオスは、計画の想定よりも遥かに早く壊滅することになった。
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仮にイナクトの配備が遅れていた場合、ソレスタルビーイングはその分の準備期間を得ていたことにより、「ガンダム00」の歴史は大きく変わっていた可能性が高い。3ヶ月以上遅延していた場合、[[ELS|世界が滅亡していた]]恐れもある。
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そういう意味では、AEUイナクトという機体は「ガンダム00」の物語に見逃せない影響を与えた存在と言える。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==

2015年11月2日 (月) 11:10時点における版

AEU-09 AEUイナクト(AEU Enact)

AEUヘリオンの後継機で、ユニオンユニオンフラッグを参考に開発されたAEU軍の最新鋭機。

ユニオンフラッグと同様に幅広い関節可動領域を有しており、高い運動性能を発揮する。最大の特徴は軌道エレベーター宇宙太陽光発電システムから電力を無線供給する外部電源方式。AEU管内では理論上無限に近い稼働時間となる。これは当初、フラッグにはないイナクトの新機能と視聴者に思われていたが、後にフラッグにも同じ機能が存在する事が明らかになった。

ライトグリーン色の先行量産型イナクトにパトリック・コーラサワーが搭乗しデモンストレーションに臨んだが、突然乱入したガンダムエクシアの戦闘能力の前に手も足も出ず大破。晴れ舞台のはずが性能差を見せ付けられてしまう。しかし、性能自体は評価されたようで、その後量産型が配備される。

フラッグのコピー機である以上、パイロットの技量次第で空中変形も可能と思われるが、AEUでそれを実践したパイロットはいなかった。

ビリーは「うちのフラッグの猿真似」と評したが、エクシア乱入による一連の戦闘を見てグラハムは「パイロットの安全性は確かなようだ」とコメントした。

『2nd』では、カタロン等の反連邦組織も運用している姿が見かけられた。

イナクトが持った意味

サーシェスが乗ったカスタム機を除けばあまり作中では活躍していないイナクトであるが、実は最初の最初、エクシアの乱入したデモンストレーションこそが作中世界に巨大な影響を齎している。

というのは、ソレスタルビーイングは当初、武力介入の時期を慎重に伺っていた。彼らがもっとも危惧していたのは、ガンダムを中途半端に衆目に晒した結果、情報が秘匿され都市伝説化することで「紛争根絶」が不可能となることであり、それゆえにエクシアが世界に現れる場は「公衆の面前」で「武力活動が行える」だけの「世界的なイベント」であることが求められた。

その絶好の機会とされたのが、人革連の軌道エレベータの式典と同時に行われたイナクトのデモンストレーションである。各国の重要人物やマスコミが多数招待されていたことため、AEUが軌道エレベータにMSを配備していることを突き止める情報力と、ガンダムという中立かつ絶大な武力をアピールする最大の好機として見逃せないチャンスだった。 イナクトはいわば当て馬に使われた形である。

ここまでなら特に問題ではないのだが、イナクトのロールアウトと公開演習が、ガンダムの投入想定時期を大幅に割り込む形で行われたのがソレスタルビーイングの誤算だった。そのため、彼らは必要となる多くの装備や技術が未完成のままガンダムを送り出すことになり、その結果第一期最終局面にてチームプトレマイオスは、計画の想定よりも遥かに早く壊滅することになった。

仮にイナクトの配備が遅れていた場合、ソレスタルビーイングはその分の準備期間を得ていたことにより、「ガンダム00」の歴史は大きく変わっていた可能性が高い。3ヶ月以上遅延していた場合、世界が滅亡していた恐れもある。

そういう意味では、AEUイナクトという機体は「ガンダム00」の物語に見逃せない影響を与えた存在と言える。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
初登場作品。「イナクト」名義での登場。通常の量産型の他にデモカラー仕様の機体、サーシェス専用機も登場する。
第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
原作同様、GN-X IIIが量産体制に入っているため、序盤に見かける程度。また、カタロン仕様機も登場する。

装備・機能

基本的にユニオンフラッグと同等のものを装備している。

武装・必殺武器

ソニックブレイド
高周波振動で切断する近接用の武器。
プラズマソード
ソニックブレイドにプラズマを帯びさせて切れ味を増している。
リニアライフル
リニア方式の実弾兵器。
ディフェンスロッド
適切な角度で弾を受け、跳弾させることで防御する装備。まともに攻撃を受けると折れてしまう。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

対決・名場面

ガンダムエクシア
AEUイナクト(デモカラー)のデモンストレーションに乱入してきた未確認機―ガンダムエクシアとの対決。
AEUイナクト(デモカラー)のパイロットであるコーラサワーはソニックブレイドとリニアライフルで応戦するが、エクシアのGNソードとGNビームダガーによって左腕、右腕、頭部を斬り飛ばされて完敗した(ちなみに、パイロットのコーラサワーは無事)。

関連機体

サーシェス専用AEUイナクトカスタム
PMCトラストによりサーシェス用にカスタム化された機体。
アグリッサ
イナクトまたはヘリオンが合体して制御する大型MA。
ユニオンフラッグ
開発の参考になったMS。ビリー曰く「フラッグの猿真似」。
AEUヘリオン
前世代機。多数のバリエーションがある。
AEUイナクト宇宙型
『2nd』『劇場版』に登場。フライトユニットをロケットモーターに換装し、主翼を撤廃した宇宙型。『2nd』ではカタロン、『劇場版』では頭数の不足を埋めるために地球圏防衛のMS部隊に配備された。
AEUイナクト スイール王宮警護型
『2nd』に登場したカラーリングと頭部アンテナが特徴的なカスタム機。中東の大国スイール王国の王宮警護用に配備された。
クラウス専用イナクト ランドストライカーパッケージ
『00V』に登場。レーザーキャノンを追加装備した砂漠用バディクラフト(ホバーキャリア)を装着したタイプ。サンドチャリオットの俗称でも呼ばれる。クラウス・グラードがカタロンの中東第三支部の支部長になる以前に使用されていた。

商品情報

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