「聖戦士ダンバイン」の版間の差分

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:原作終了後のため、登場するのはショウ・チャム・マーベル・バーン・ショットと絞られており、他の人物は死亡済みで名前のみが語られる扱い。
 
:原作終了後のため、登場するのはショウ・チャム・マーベル・バーン・ショットと絞られており、他の人物は死亡済みで名前のみが語られる扱い。
 
:[[エイサップ・鈴木]]から聖戦士の先輩として一目置かれるなど『リーンの翼』との絡みが非常に多い。また、『ダンバイン』と『リーンの翼』のバイストン・ウェルはそれぞれ別世界となっているようであり、[[ジャコバ・アオン|平行世界の同一人物]]ネタも披露してくれる。
 
:[[エイサップ・鈴木]]から聖戦士の先輩として一目置かれるなど『リーンの翼』との絡みが非常に多い。また、『ダンバイン』と『リーンの翼』のバイストン・ウェルはそれぞれ別世界となっているようであり、[[ジャコバ・アオン|平行世界の同一人物]]ネタも披露してくれる。
:版元表記順の参戦作品の順番からを見れば『リーンの翼』の前作で有る事に踏まえる事や、年代に[[オープニング戦闘デモ]]でもこの作品が何れも本作の1番手になっている。
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:版元表記順の参戦作品の五十音順から見れば『リーンの翼』の前作で有る事に踏まえる事や、年代順に[[オープニング戦闘デモ]]でもこの作品が何れも本作の1番手となっている。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===

2013年4月2日 (火) 01:07時点における版

  • 1983年2月5日 - 1984年1月21日放映(名古屋テレビ系) 全49話

概要

異世界ファンタジー系ロボットアニメの草分け的作品。
続編として『New Story of Aura Battler DUNBINE』も製作された。
また富野由悠季氏によって大幅にアレンジされ、執筆された『オーラバトラー戦記』が存在する。

本編は大きく2つに分かれており、前半の舞台が「陸と海の間にある世界」バイストン・ウェル、後半の舞台が地上(現実世界)となっている。バイストン・ウェルにおいてオーラマシンが開発されたことで覇権争いが勃発し、主人公のショウ・ザマら高い「オーラ力」を持つ地上人が召還され、全面的な戦争状態に発展していく。物語の中盤、フェラリオの長であるジャコバ・アオンにより、全てのオーラマシンは地上へ追放され、地上を巻き込んだ混乱に発展していった。最後はシーラ・ラパーナのオーラ力により全てのオーラマシンが浄化され、ミ・フェラリオのチャム・ファウが一人語り部として残された。

ストーリー

日本の高校生、ショウ・ザマはバイクでツーリングを楽しんでいる最中、突然謎の光に包まれて、剣と魔法のファンタジー世界「バイストン・ウェル」のアの国へと召還されてしまう。地上人たちがのみが持つ「聖戦士」の適正があるとして手厚い扱いを受け、当初はアの国が乱世を統一する手助けをする勇者としてオーラバトラーを駆っていたが、次第に、アの国に大義はないと確信して離脱。ゼラーナ隊に入隊し、この世界に平和をもたらすための真の聖戦士へと覚醒していく。戦いは激しさを増していき、ついにショウが生まれ育った地上界へと戦火は飛び火することなる。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ゼラーナ

ショウ・ザマ
マーベル・フローズン
チャム・ファウ
ニー・ギブン
キーン・キッス

ラウの国

エレ・ハンム
エイブ・タマリ

ナの国

シーラ・ラパーナ
カワッセ・グー
エル・フィノ
ベル・アール

アの国

ドレイク・ルフト
ルーザ・ルフト
リムル・ルフト
ショット・ウェポン
ミュージィ・ポー
バーン・バニングス / 黒騎士
ガラリア・ニャムヒー
アレン・ブレディ
ジェリル・クチビ
フェイ・チェンカ
トカマク・ロブスキー
ロムン・ギブン

クの国

ビショット・ハッタ
トッド・ギネス
ガラミティ・マンガン
ダー
ニェット

その他

シルキー・マウ
ジャコバ・アオン
バイストン・ウェル兵
シュンカ・ザマ、チヨ・ザマ
ショウの両親。現時点でスパロボ本編では未登場だが、スーパーロボットスピリッツのストーリーモードで登場。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

オーラマシン

ダンバイン
ショウ用トッド用トカマク用が登場。
フォウとの合体形態、ウイングキャリバーとの合体形態、ウイングキャリバー(夜間迷彩)との合体形態も登場。
ビルバイン
ウイングキャリバーも登場。またビルバイン(夜間迷彩)、ウイングキャリバー(夜間迷彩)も登場。
フォウ
ダーナ・オシー
ボゾン
ボチューン
ドロ
タンギー
ドラムロ
ビランビー
バストール
レプラカーン
ビアレス
ライネック
ズワァース
バーン用ミュージィ用が登場。
ブブリィ
ガラバ

オーラシップ(オーラ・バトル・シップ)

ゼラーナ
ゴラオン
グラン・ガラン
ウィル・ウィプス
ゲア・ガリング
スプリガン

ハイパー化したオーラマシン

ハイパーレプラカーン
ハイパーライネック
ハイパーガラバ

オリジナル

ズワァース改
EXにおいてシュウが改造を施したズワァース
ハイパービアレス
原作ではハイパー化しなかったが、『バトルロボット烈伝』で登場した。SRW未登場。

主題歌とBGM

「ダンバインとぶ」
(作詞:井荻麟、作曲:網倉一也、編曲:矢野立美、歌:MIO)
オープニング。殆どの参戦作品で戦闘BGMに採用されている。
「みえるだろうバイストンウェル」
(作詞:井荻麟、作曲:網倉一也、編曲:矢野立美、歌:MIO)
エンディング。
「聖戦士たち」
劇中BGMIMPACTでハイパーオーラ斬りのBGMに採用されている。
「戦火の爪あと」
劇中BGM。COMPACT3ではダンバイン系全般の戦闘BGMに採用。『バトルロボット烈伝』でも使用されている。

登場作と扱われ方

どの作品でも格闘型リアル系として活躍するが、旧シリーズではショウと他の味方パイロット、ビルバインと他の味方ABとの差が大きすぎて、ショウ以外は使いづらい傾向が存在する。合体攻撃愛情補正のある作品では、マーベルやトッドもそこそこ使えるようになってきた。会話パートでは、クロスオーバーが積極的に行われている最近の作品には登場していないことも関係しているが、原作再現イベント以外でのキャラクターの存在感は薄め。

本編中盤にあたる、ショウとガラリアの地上転移から話が始まることが多い。

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
初参戦作品。世界観がバイストン・ウェルによく似た幻想的なラ・ギアスに登場する。
第4次スーパーロボット大戦S
一番猛威を振るった作品。あまりに強すぎたためか、第4次Sではオーラバトラーの性能が大幅に下方修正された。ショウ、チャムに声が入った。
スーパーロボット大戦F完結編
戦艦が両方仲間になる代わりにパイロットが大幅リストラされた。完結編中盤の下取りイベントでは隠しユニットを得れば得るほど多くのユニットが持っていかれる。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
バイストン・ウェルが初めてマップとして登場。ユーザー受けも良かったらしく、以降の作品にもバイストン・ウェルマップが登場する契機となった。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
スーパーロボット大戦IMPACT
第1部序盤、「東京上空」イベントより参戦。第1部中盤では自軍の約半数がバイストン・ウェルへ召還され、第3部では原作終盤のオーラマシン放逐から地上決戦までの流れが再現される。3部構成という長大なボリュームを活かし、主要なイベントが網羅されている。
通常ルートのEDではショウ達がバイストン・ウェルに帰還する描写が省かれており、更に隠しシナリオに突入した際にも地上へと戻ってくる経緯が描かれていない為、アインストとの最終決戦後から「逆襲のシャア」ルートへと至る期間、ずっと地上に滞在していたかのような感覚にとらわれる。
スーパーロボット大戦COMPACT3
OVA版の人物と初共演。新規参戦を除くといるだけ参戦が多い中、物語の中心になる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ゲーム中盤でプレイヤー部隊がバイストン・ウェルに召還された後、全軍が地上に転移する。ゲーム終盤においてドレイクら敵勢力は強制的にバイストン・ウェルに帰され、決着が付かないまま終わる(以降のαシリーズにも出てこない)。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
序盤はバイストン・ウェル、中盤からは地上世界での展開。『嵐の玉』や『ラース・ワウ城』のマップが登場する。等身を忠実に再現しているため、コン・バトラーVの肩の上に乗るダンバインを、ムービー中やゲーム内で見ることができる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初の携帯機シリーズ参戦。関連作である『リーンの翼』とは『ACE3』以来の共演。
プロローグにて原作最終話のバーンとの激闘が展開され、第一部中盤から『UX』の世界に転移する形で本格参戦となる。
原作終了後のため、登場するのはショウ・チャム・マーベル・バーン・ショットと絞られており、他の人物は死亡済みで名前のみが語られる扱い。
エイサップ・鈴木から聖戦士の先輩として一目置かれるなど『リーンの翼』との絡みが非常に多い。また、『ダンバイン』と『リーンの翼』のバイストン・ウェルはそれぞれ別世界となっているようであり、平行世界の同一人物ネタも披露してくれる。
版元表記順の参戦作品の五十音順から見れば『リーンの翼』の前作で有る事に踏まえる事や、年代順にオープニング戦闘デモでもこの作品が何れも本作の1番手となっている。

単独作品

スーパーロボット大戦64リンクバトラー

関連作品

スーパーロボットスピリッツ
バトルロボット烈伝
リアルロボット戦線

用語

バイストン・ウェル
海と陸の狭間にあるという異世界
ラウの国
ナの国
アの国
クの国
エ・フェラリオ
バイストン・ウェルに住む高位の妖精。見た目は人間と変わらないが、オーラロードを開く力を持つ。その為、シルキー・マウドレイク・ルフトに利用された。棲んでいるのが水の国なので水中にいることを好み、空気中にいることは結構な負担であるようだ。
オーラ力
「おーらちから」と読む。あらゆる生物が持つ生体エネルギーで、バイストン・ウェルそのものを支えている。また、オーラバトラーの操縦にも必要とされる。地上人の方が高いオーラ力を持つ為、ショウをはじめ数人の地上人が聖戦士としてバイストン・ウェルに召喚されていった。
オーラロード
バイストン・ウェルと地上とを生きたまま行き来するための次元回廊。映像としては原色の透過光が無数に煌く空間として描写される。オーラロードはエ・フェラリオが儀式を行っているときのみに一時的に作られる道であり、恒常的に二世界の行き来ができるわけではない。
聖戦士
バイストン・ウェルには、世界が危機に陥った時、「聖戦士」が救世主として現れるという伝説がある。リーンの翼伝説はその1つである。その為、コモンに召喚された地上人は聖戦士としてあがめられ、世界を救うことを切望される。
コモン
バイストン・ウェルで出生を受けた人間の呼称。
地上人
「ちじょうびと」と読む。バイストン・ウェルから見た地上の人間の呼称。コモンの人間よりも強いオーラ力を持つ。
ミ・フェラリオ
水の国ワーラー・カーレンに住む、身長約30センチの妖精チャム・ファウエル・フィノのように、コモンの世界で人間たちと暮らす者もいる。修行を積めば、エ・フェラリオになることも出来る。逆に罰を受けて、エ・フェラリオからミ・フェラリオに降格させられることもある。
オーラマシン
オーラ力で動くマシン。オーラバトラー、オーラシップなどさらに分類される。
オーラバトラー
詳細は同項目を参照。
オーラソード
オーラバトラーが標準的に装備する武器。
オーラバリア
オーラシップ
いわゆる空中戦艦。物語序盤で登場する『ゼラーナ』のような比較的小型のものを指し、物語終盤で登場する超弩級のものは『オーラバトルシップ』と呼称される。
ウィングキャリバー
オーラマシンの一種。要するにオーラで動く飛行機の類なのだが、特徴としてはオーラバトラー一台を搭載することで航続距離を伸ばす運搬用マシンとして機能すること。とはいえあくまで移動用であり、いざ戦闘になると分離するかミサイル扱いされる。当初はパイロットによる有人操縦だったが、無線誘導技術が開発された。オーラバトラーの搭載を前提にするため、戦闘力は頼りない。ビルバインの変形形態もこの名称で呼ばれる。
リーンの翼
メット、ルフトン
バイストン・ウェルにおいて使用される単位で、1メット=1メートル、1ルフトン=1トンを示す。

最終回の解釈

最終回では敵の首魁が倒れたにも関わらず、両軍の憎しみによって戦いが終わらないという状況が描かれ、シーラ女王は地上とバイストン・ウェルの両方の世界に憎しみを残さないように「浄化」することを決意。「皆のもの、バイストン・ウェルへ帰還します」という叫びとともに自らの全てのオーラ力を解放。その直後、戦場のオーラマシンとそれを駆る戦士たちは巨大な光に包まれ地上から消え去っていた。チャム・ファウを残して…

寂しげな余韻の残るエンディングではあるが、このときに今までの話の中で世界観転移の演出として必ず描写されていた「オーラロードが開かれる」様子がなかったため、実はこれは冨野監督のお家芸である「全滅エンド」なのではないかという解釈がファンの間では根強い。

そして、バイストン・ウェルはただの異世界ではなく、死後の魂がたどりつく安息地という設定がある。「バイストン・ウェルへ帰還します」の宣言はそちらの意味であり、すべての憎しみを忘れるには死ぬしかないというのが彼女の「浄化」だったのではないか、という解釈である。もしも戦場のオーラマシンと戦士たちをただバイストン・ウェルに転移させたけなら、結局はバイストン・ウェルで戦争が続くだけなので、「浄化」の言葉のイメージとはほど遠いというのもこの説の補強となっている。

また、チャム・ファウは置いていかれたのではなく、憎しみに囚われない純粋な魂の持ち主だったため生き残ることを許された、と考えることもできる。

主要スタッフ

制作会社
日本サンライズ
監督
富野由悠季
キャラクターデザイン
湖川友謙
メカニカルデザイン
宮武一貴
出渕裕
音楽
坪能裕一

商品情報

DVD

サントラ

書籍

資料リンク