「ワタリー・ギラ」の版間の差分
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[[ザンスカール帝国]]のラゲーン基地所属の浅黒い肌の士官で、「[[騎士道]]」を重んじる男として知られていた。 | [[ザンスカール帝国]]のラゲーン基地所属の浅黒い肌の士官で、「[[騎士道]]」を重んじる男として知られていた。 | ||
− | [[Vガンダム]]と戦った部下が戦場で見苦しい行動をとったため、自らの手で[[モビルスーツ|MS]]ごと撃墜した。更にもう1人の部下も[[ | + | その価値観は独善的なものであり、味方である部下に対しても容赦がない。[[Vガンダム]]と戦った部下が戦場で見苦しい行動をとったため、自らの手で[[モビルスーツ|MS]]ごと撃墜した。更にもう1人の部下も[[クロノクル・アシャー]]が捕虜として連れてきた[[カテジナ・ルース]]に手を出そうとし、咎めたクロノクルにも暴言を吐いて撃ち殺そうとした為に射殺してしまう。 |
部下2人を自ら手にかけた責任をとろうとVガンダムを待ち伏せして落としにいくが、その戦いでガンダムのパイロットが[[ウッソ・エヴィン]]だったことを知り、子供が戦いに参加していた現実にショックを受け涙を流す。最後はウッソに子供が戦争をしていてはいけないと説教し、手榴弾で自爆した。 | 部下2人を自ら手にかけた責任をとろうとVガンダムを待ち伏せして落としにいくが、その戦いでガンダムのパイロットが[[ウッソ・エヴィン]]だったことを知り、子供が戦いに参加していた現実にショックを受け涙を流す。最後はウッソに子供が戦争をしていてはいけないと説教し、手榴弾で自爆した。 | ||
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:彼に対して部下の非礼を詫びた。 | :彼に対して部下の非礼を詫びた。 | ||
;バクー・チー、ディ・トランプ | ;バクー・チー、ディ・トランプ | ||
− | : | + | :部下。上述の通り、自身の手で殺害する。 |
+ | :前者は情けない姿を晒しただけで撃墜されたので同情の余地は大いにある。 | ||
+ | :だが、捕虜となったカテジナに手を出そうとし、咎められるなり逆ギレして銃を向けた後者はワタリーでなくとも何かしらの手を下したと思われる。 | ||
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;[[ウッソ・エヴィン]] | ;[[ウッソ・エヴィン]] | ||
:彼がVガンダムに乗っていたことに驚愕する。 | :彼がVガンダムに乗っていたことに驚愕する。 | ||
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;「地球連邦軍という体制に反逆しているのは我々だぞっ!? 真のガンダムなら…我々と手を組むはずだ!!」 | ;「地球連邦軍という体制に反逆しているのは我々だぞっ!? 真のガンダムなら…我々と手を組むはずだ!!」 | ||
:第6話より。Vガンダムと対峙した際の台詞。しかし、ガンダムは地球連邦の体制側により誕生し、連邦の戦力として運用された経緯の方が多い。 | :第6話より。Vガンダムと対峙した際の台詞。しかし、ガンダムは地球連邦の体制側により誕生し、連邦の戦力として運用された経緯の方が多い。 | ||
+ | ;「戦士が死を恐れてどうする!」 「怯えを見せてなんとするか!馬鹿ぁーー!!」 | ||
+ | :同上。Vガンダムとの戦闘で機体を中破させられ、うろたえながら助けを求める部下のバクー。 | ||
+ | :その無様な姿を見たワタリーは目を血走らせながら激昂。自らビームサーベルでコクピットを貫いて粛清してしまう。 同じくワタリーに殺されたディに比べると、こちらはむしろ小隊長なら助けるべき場面あり理不尽な仕打ちである。 | ||
+ | :この異様な光景を見ていたウッソは「ベスパは、味方まで殺すのか……」と怯えていた。 | ||
;「ワタリー・ギラ戦闘小隊は、最後の一機まで死力を尽くして戦ったと、カイラスギリーのタシロ・ヴァゴ大佐には御報告頂きたい……」 | ;「ワタリー・ギラ戦闘小隊は、最後の一機まで死力を尽くして戦ったと、カイラスギリーのタシロ・ヴァゴ大佐には御報告頂きたい……」 | ||
− | : | + | :同上。女王の弟に暴言を吐き、殺意を持って銃を取り出した部下に対してワタリーは無言で引き金を引く。 |
+ | :その後、クロノクルに別れ際に伝えた台詞。部下の狼藉を取り繕う発言である。 | ||
;「騎士道など所詮は理想でありますよ」 | ;「騎士道など所詮は理想でありますよ」 | ||
:その後、自ら部下を処断する行為についてクロノクルより咎められた時の返答。後の台詞からすれば決して本意ではなかったのだろう。 | :その後、自ら部下を処断する行為についてクロノクルより咎められた時の返答。後の台詞からすれば決して本意ではなかったのだろう。 | ||
;「私は自らの手で、戦士の誇りも、大切な部下も殺してしまった…。ガンダム!! 呪われた名前は、地獄へ落ちろ!!!」 | ;「私は自らの手で、戦士の誇りも、大切な部下も殺してしまった…。ガンダム!! 呪われた名前は、地獄へ落ちろ!!!」 | ||
− | : | + | :同上。Vガンダムに決死の戦いを挑みながらの叫び。その場では躊躇いなく部下を処断していたかに見えたが、やはり小隊長として後悔があったのだった。 |
+ | :この後、ガンダムのパイロットが子供のウッソだと知り衝撃を受ける。 | ||
;「こ、子供が戦争をするもんじゃない…。こんな事をしていると、皆おかしくなってしまう…。そうなる前に、モビルスーツを降りたほうがいい…」 | ;「こ、子供が戦争をするもんじゃない…。こんな事をしていると、皆おかしくなってしまう…。そうなる前に、モビルスーツを降りたほうがいい…」 | ||
− | : | + | :同上。ウッソに対しての最後の台詞。子供が相手だったことに涙を流しながら激しく動揺し、信じられないという様子であった。 |
+ | :だが、当のウッソには受け入れられず、勝手な事を言っているとしか取れなかった。 | ||
:ちなみに[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ|後のシリーズ]]において、[[クランク・ゼント|似たような台詞を言った将兵]]に至っては、[[三日月・オーガス|はっきりと否定されている]]。 | :ちなみに[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ|後のシリーズ]]において、[[クランク・ゼント|似たような台詞を言った将兵]]に至っては、[[三日月・オーガス|はっきりと否定されている]]。 | ||
:結局のところ、相手を気遣っているというよりは自己満足に近いのかもしれない(余談も参照)。 | :結局のところ、相手を気遣っているというよりは自己満足に近いのかもしれない(余談も参照)。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | *子供であるウッソがガンダムのパイロットでありそれを知った後に涙を流しながら自爆をするという部分が印象に残り、戦争の狂気に包まれた[[機動戦士Vガンダム]] | + | *子供であるウッソがガンダムのパイロットでありそれを知った後に涙を流しながら自爆をするという部分が印象に残り、戦争の狂気に包まれた[[機動戦士Vガンダム]]の登場人物の中では「比較的良い人」というイメージが伝聞などネットなどで広がっている。だが、実際には自分の中の騎士道から外れれば敵味方問わず撃墜する狭量な人物であり、一概に良識のある人物とはいえない。 |
**最後の自爆も進退窮まった状態でやむなく自分を追い込んだ敵と一騎打ちしようとした結果、相手が子供=自分の騎士道に反した行動になってしまったのである。 | **最後の自爆も進退窮まった状態でやむなく自分を追い込んだ敵と一騎打ちしようとした結果、相手が子供=自分の騎士道に反した行動になってしまったのである。 | ||
**最後の台詞の「こんな事しているとおかしくなってしまう」は彼自身にも当てはまる。彼もある意味戦争の被害者であったのだろう。 | **最後の台詞の「こんな事しているとおかしくなってしまう」は彼自身にも当てはまる。彼もある意味戦争の被害者であったのだろう。 |
2021年11月10日 (水) 12:43時点における版
ワタリー・ギラ | |
---|---|
外国語表記 | Wattary Gilla |
登場作品 | |
声優 | 立木文彦 |
初登場SRW | 新スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
年齢 | 中年 |
所属 | ザンスカール帝国 |
軍階級 | 大尉 |
ワタリー・ギラは『機動戦士Vガンダム』の登場人物。
概要
ザンスカール帝国のラゲーン基地所属の浅黒い肌の士官で、「騎士道」を重んじる男として知られていた。
その価値観は独善的なものであり、味方である部下に対しても容赦がない。Vガンダムと戦った部下が戦場で見苦しい行動をとったため、自らの手でMSごと撃墜した。更にもう1人の部下もクロノクル・アシャーが捕虜として連れてきたカテジナ・ルースに手を出そうとし、咎めたクロノクルにも暴言を吐いて撃ち殺そうとした為に射殺してしまう。
部下2人を自ら手にかけた責任をとろうとVガンダムを待ち伏せして落としにいくが、その戦いでガンダムのパイロットがウッソ・エヴィンだったことを知り、子供が戦いに参加していた現実にショックを受け涙を流す。最後はウッソに子供が戦争をしていてはいけないと説教し、手榴弾で自爆した。
登場作品と役柄
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 『Vガンダム』中心のストーリーである宇宙編にて、彼も登場するのだが、ウッソとの絡みは全く無く、これでは彼がどんな人物か分らない。その後はDG細胞に感染したようであり、真の最終面「狂気の力」ではゾンビ兵としてゲドラフに乗り現れる。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場するほか、おまけマップでは初期配置の敵の1人として登場する。
パイロットステータス
特殊技能
人間関係
- ファラ・グリフォン
- 上司。
- クロノクル・アシャー
- 彼に対して部下の非礼を詫びた。
- バクー・チー、ディ・トランプ
- 部下。上述の通り、自身の手で殺害する。
- 前者は情けない姿を晒しただけで撃墜されたので同情の余地は大いにある。
- だが、捕虜となったカテジナに手を出そうとし、咎められるなり逆ギレして銃を向けた後者はワタリーでなくとも何かしらの手を下したと思われる。
- ともにSRW未登場。
- ウッソ・エヴィン
- 彼がVガンダムに乗っていたことに驚愕する。
他作品との人間関係
名台詞
- 「地球連邦軍という体制に反逆しているのは我々だぞっ!? 真のガンダムなら…我々と手を組むはずだ!!」
- 第6話より。Vガンダムと対峙した際の台詞。しかし、ガンダムは地球連邦の体制側により誕生し、連邦の戦力として運用された経緯の方が多い。
- 「戦士が死を恐れてどうする!」 「怯えを見せてなんとするか!馬鹿ぁーー!!」
- 同上。Vガンダムとの戦闘で機体を中破させられ、うろたえながら助けを求める部下のバクー。
- その無様な姿を見たワタリーは目を血走らせながら激昂。自らビームサーベルでコクピットを貫いて粛清してしまう。 同じくワタリーに殺されたディに比べると、こちらはむしろ小隊長なら助けるべき場面あり理不尽な仕打ちである。
- この異様な光景を見ていたウッソは「ベスパは、味方まで殺すのか……」と怯えていた。
- 「ワタリー・ギラ戦闘小隊は、最後の一機まで死力を尽くして戦ったと、カイラスギリーのタシロ・ヴァゴ大佐には御報告頂きたい……」
- 同上。女王の弟に暴言を吐き、殺意を持って銃を取り出した部下に対してワタリーは無言で引き金を引く。
- その後、クロノクルに別れ際に伝えた台詞。部下の狼藉を取り繕う発言である。
- 「騎士道など所詮は理想でありますよ」
- その後、自ら部下を処断する行為についてクロノクルより咎められた時の返答。後の台詞からすれば決して本意ではなかったのだろう。
- 「私は自らの手で、戦士の誇りも、大切な部下も殺してしまった…。ガンダム!! 呪われた名前は、地獄へ落ちろ!!!」
- 同上。Vガンダムに決死の戦いを挑みながらの叫び。その場では躊躇いなく部下を処断していたかに見えたが、やはり小隊長として後悔があったのだった。
- この後、ガンダムのパイロットが子供のウッソだと知り衝撃を受ける。
- 「こ、子供が戦争をするもんじゃない…。こんな事をしていると、皆おかしくなってしまう…。そうなる前に、モビルスーツを降りたほうがいい…」
- 同上。ウッソに対しての最後の台詞。子供が相手だったことに涙を流しながら激しく動揺し、信じられないという様子であった。
- だが、当のウッソには受け入れられず、勝手な事を言っているとしか取れなかった。
- ちなみに後のシリーズにおいて、似たような台詞を言った将兵に至っては、はっきりと否定されている。
- 結局のところ、相手を気遣っているというよりは自己満足に近いのかもしれない(余談も参照)。
搭乗機体
- ゾロ
- マニピュレーターを高速回転させてパンチの威力を上げるなどMS戦慣れしている描写を見せた。
SRWでの搭乗機体
余談
- 子供であるウッソがガンダムのパイロットでありそれを知った後に涙を流しながら自爆をするという部分が印象に残り、戦争の狂気に包まれた機動戦士Vガンダムの登場人物の中では「比較的良い人」というイメージが伝聞などネットなどで広がっている。だが、実際には自分の中の騎士道から外れれば敵味方問わず撃墜する狭量な人物であり、一概に良識のある人物とはいえない。
- 最後の自爆も進退窮まった状態でやむなく自分を追い込んだ敵と一騎打ちしようとした結果、相手が子供=自分の騎士道に反した行動になってしまったのである。
- 最後の台詞の「こんな事しているとおかしくなってしまう」は彼自身にも当てはまる。彼もある意味戦争の被害者であったのだろう。
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