「虚憶」の版間の差分

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== 虚憶(Vanishing memory) ==
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'''虚憶'''(きょおく)とは、『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』最終話「古の忌憶」において[[ユーゼス・ゴッツォ]]が語った事象。一言で説明してしまえば'''そのキャラが別の作品で出演した時の記憶'''である。
  
[[第2次スーパーロボット大戦OG]]最終話「古の忌憶」において[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]が語った事象。「きょおく」と読む。一言で説明してしまえば'''「前世の記憶」'''である。
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== 概要 ==
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ユーゼスの言によれば、スパロボ恒例の[[並行世界]]論では、一つの魂が宇宙の死と新生を超えて転生する事例が多く存在し、さらには前の宇宙で体験した記憶がイメージとして引き継がれることがある。この「宇宙の死と新生を超えた転生」を「再有生(さいゆうしょう)」、「引き継がれた記憶」のことを「虚憶」と呼称する。つまり、OGにおいて「虚憶」を持つ人物は異世界同位体ではなく、'''過去作品で登場した後、OG世界において同一人物として生まれ変わった存在である'''ということになるようだ。これが成されるきっかけは過去生における因縁の深さ、要するに関わりの深い人間の存在である(マサキならシュウ、リュウセイならイングラムやSRXチーム)。
  
ユーゼスの言によれば、スパロボ恒例の[[並行世界]]論では、一つの魂が宇宙の死と新生を超えて転生する事例が多く存在し、この時前世の記憶がイメージとして引き継がれることがある。この「宇宙の死と新生を超えた転生」を「再有生(さいゆうしょう)」、「引き継がれた記憶」のことを「虚憶」と呼称する。つまり、OGにおいて「虚憶」を持つ人物は異世界同位体ではなく、'''過去作品で登場した後、OG世界において同一人物として生まれ変わった存在である'''ということになるようだ。これが成されるきっかけは過去生における因縁の深さ、要するに関わりの深い人間の存在である(マサキならシュウ、リュウセイならイングラムやSRXチーム)。
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虚憶の鮮明度や認識の度合いについては、それぞれの持つ因縁や業が深ければ深いほど大きくなる。これはユーゼスやシュウ、ギリアムが顕著。ユーゼスは劇中、自身が持つガンエデンやクロスゲートに関する記憶を認識し、それが前世の記憶だと知った上で、なぜ自分にそんなものがあるのか、何に対して因縁を持っていたのかを知ろうとしていた。そのための手段としてクロスゲートを手に入れ、ナシム・ガンエデンを乗っ取る計画を立てた……というのがOGシリーズの戦乱の始まりとなっている。ちなみにこの言葉は、前世の記憶の中でも「経験した覚えがない」と感じる記憶を指し、虚憶であってもそれが「自分自身の経験したこと」として認識できる場合は「'''実憶(じつおく)'''」と呼ぶ。
  
虚憶の鮮明度や認識の度合いについては、それぞれの持つ因縁や業が深ければ深いほど大きくなる。これはユーゼスやシュウ、ギリアムが顕著。ユーゼスは劇中、自身が持つナシム・ガンエデンやクロスゲートに関する記憶を認識し、それが前世の記憶だと知った上で、なぜ自分にそんなものがあるのか、何に対して因縁を持っていたのかを知ろうとしていた。そのための手段としてクロスゲートを手に入れ、ナシムを乗っ取る計画を立てた……というのがOGシリーズの戦乱の始まりとなっている。
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再有生を行っている存在については、ユーゼスは「神だとでも思え」と述べている。また、その条件は運命や宿命だとされている。
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「呪い」とも表現されるが「[[友情]]」や「[[絆]]」も引き継がれているので、決して悪い側面とも言えない。
  
再有生を行っている存在については、ユーゼスは「神だとでも思え」と述べている。また、その条件は運命や宿命だとされている。結局詳細は明らかでないが、現状のOGシリーズはZシリーズとの関連が濃厚になって来ており、この「神」とは、[[ガイオウ]]達次元将が敵と定めている存在と同一である可能性がある。
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また、それを知り、再有生を試みざるを得ない存在がおり、それがユーゼスであり、イングラムであるらしい。
  
 
== 虚憶にかかわりのある人物 ==
 
== 虚憶にかかわりのある人物 ==
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=== バンプレストオリジナル ===
 
;[[ユーゼス・ゴッツォ]]
 
;[[ユーゼス・ゴッツォ]]
:「虚憶」におけるSHOとαの経験を踏まえてナシムを乗っ取る計画を立てたのだが、記憶の引き継ぎは虫食い状態らしく、しかも肝心の部分(作中判明した限りでは'''自分にとって都合が悪い記憶'''ばかり)が一部抜け落ちている。現にαのユーゼスは自分が倒されても目的の一つが達成されるように一種の保険を掛けており、保険を掛けた事でその目的の一つについては事実上達成出来たのにも関わらず、第2次OGのユーゼスは保険を掛けていなかった。また、CPSの完全な動作にラプラスデモンコンピューターが必須であることなども覚えてないらしく、その影響か鋼龍戦隊をCPSで消滅させられないという失態を犯している(鋼龍戦隊の存在が消えてしまうとアダマトロンも存在出来ないためと思われる)。<br/>なにより最大の問題は、今までにSHOの「全てを良しとして終わった」結末に関しては一度も思い出していない事だろう(でなくば調停者となる野望にしがみ付くはずがない)。
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:『第2次OG』では「虚憶」における『[[スーパーヒーロー作戦]]』と『[[α]]』の経験を踏まえてナシムを乗っ取る計画を立てたのだが、記憶の引き継ぎは虫食い状態らしく、しかも肝心の部分(作中判明した限りでは'''自分にとって都合が悪い記憶'''ばかり)が一部抜け落ちている。現に『α』のユーゼスは自分が倒されても目的の一つが達成されるように一種の保険を掛けており、保険を掛けた事でその目的の一つについては事実上達成出来たのにも関わらず、『第2次OG』のユーゼスは保険を掛けていなかった。また、CPSの完全な動作にラプラスデモンコンピューターが必須であることなども覚えてないらしく、その影響か鋼龍戦隊をCPSで消滅させられないという失態を犯している(鋼龍戦隊の存在が消えてしまうとアダマトロンも存在出来ないためと思われる)。
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:なにより最大の問題は、今までに『SHO』の「全てを良しとして終わった」結末に関しては一度も思い出していない事だろう(でなくば調停者となる野望にしがみ付くはずがない)。
 
;[[イングラム・プリスケン]]
 
;[[イングラム・プリスケン]]
:OGシリーズでは死に際に、「何度目の、何回目の俺であるかはわからないが、迎える結末は全て同じ」と語っている。
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:OGシリーズでは死に際に、「何度目の、何回目の俺であるかはわからないが、迎える結末は全て同じ」と語っている。ちなみに『α』最終決戦で正気を取り戻した場面があるが、この時のイングラムは『SHO』の主人公本人であるため、虚憶ではなく本人の記憶。
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:ユーゼス曰く、彼もまた虚憶と再有生の原理を知り、一大劫の超越を試みざるを得ない存在らしい。
 
;[[シュウ・シラカワ]]
 
;[[シュウ・シラカワ]]
:ルオゾールによって蘇生させられた際に再有生が発生しており、また死亡⇒蘇生の間隔が短かったため、記憶の欠落こそあったものの概ねかつての人格を保持していた。また、この際に「α」における自身の記憶を認識したらしく、クロスゲートを知っていた。
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:いつ頃のことかは不明だが『α』の虚憶を保持しており、クロスゲートを知っていた(正確にはクロスゲートという「言葉」を知っていたのであり、前世でクロスゲートそのものをみていないため下記の人物達のようなデジャヴは発生していない)。また、このビジョンの中には[[アストラナガン]]の姿があったらしく、SRX計画にオリハルコニウムを提供、イングラムがそれによってアストラナガンを造り出すのか否かによって、その知識の程度(=虚憶の有無)を確かめようとしていた節がある。
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:また、『[[OGDP]]』では、タイミングの関係でαシリーズでは見ていないはずの[[クストース]]に関する虚憶がぼんやりとだが存在していることが判明。クストースがガンエデンの僕であり、彼がガンエデンを目撃(『[[第2次α]]』時点で'''シュウは既に死亡している''')することはない。可能性があるとすれば[[ズフィルード]]の武器「ジーベン・ゲバウト」でガンエデンのシルエットを見たことだけ。ただ、『[[EX]]』をなぞるならこの後ルオゾールの手で蘇生しただろうことは想像がつく。さらにビアンが健在であるため、彼共々裏で何かやっていた可能性はあるが……。
 
;[[マサキ・アンドー]]
 
;[[マサキ・アンドー]]
:実はOGシリーズでこの「虚憶」らしきものの兆候を一番最初に見せた人物。OG1にて初対面のギリアムに対して「どこかで会わなかったか」と尋ねている(ギリアムのリアクションを見るに「ヒーロー戦記」の虚憶である可能性が高い)。さらにマサキは「ヒーロー戦記」においても、初対面のアムロに対して以前からの知り合いであるかのような態度を取っている。また、未だに詳細が明かされていない、マサキの中にある「LOE第一章以前にシュウをどこかで見た記憶」もこれである可能性もある(両者の初登場は第2次。ただし、LOEは第2次とストーリー上の繋がりがあるのでそれ以前の別世界である可能性もある)。お遊び的な要素と見られていたが、後述の再有生も含めて、彼の存在の根幹に関わる重大極まりない事実に至ろうとしている。
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:実はOGシリーズでこの「虚憶」らしきものの兆候を一番最初に見せた人物。『[[OG1]]』にて初対面のギリアムに対して「どこかで会わなかったか」と尋ねている(ギリアムのリアクションを見るに『[[ヒーロー戦記]]』の虚憶である可能性が高い)。さらにマサキは『ヒーロー戦記』においても、初対面のアムロに対して以前からの知り合いであるかのような態度を取っている。また、未だに詳細が明かされていない、マサキの中にある「『LOE』第一章以前にシュウをどこかで見た記憶」もこれである可能性もある(両者の初登場は『[[第2次]]』。ただし、『LOE』は『第2次』とストーリー上の繋がりがあるのでそれ以前の別世界である可能性もある)。お遊び的な要素と見られていたが、後述の再有生も含めて、Zシリーズのそっくりさんこと[[アサキム・ドーウィン]]との関連がほのめかされている。
 
;[[ギリアム・イェーガー]]
 
;[[ギリアム・イェーガー]]
 
:彼も虚億の兆候を見せている。恐らく兆候を見せている人物の中でも完全に近い状態で保持している模様でゼゼーナンの結末が同じ事になると会話していた。だが、肝心要の記憶は抜け落ちているようだ。ついでに言うとロアに対しても同じような現象が起きている(バトルドッジボールの記憶らしいが[[ダークブレイン]]については知らなかった)。
 
:彼も虚億の兆候を見せている。恐らく兆候を見せている人物の中でも完全に近い状態で保持している模様でゼゼーナンの結末が同じ事になると会話していた。だが、肝心要の記憶は抜け落ちているようだ。ついでに言うとロアに対しても同じような現象が起きている(バトルドッジボールの記憶らしいが[[ダークブレイン]]については知らなかった)。
:ただし、[[ヒーロー戦記]]以後、数多の世界を彷徨っているギリアムの場合はどちらかと言うと「'''虚憶ではなくこのギリアム本人が体験した記憶'''」も多くを占めている可能性は高い。
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:ただし、彼の場合'''「虚憶」や「実憶」よりも「実体験」の占める割合のほうが多い可能性が高い。'''『ヒーロー戦記』以降の彼は並行世界を彷徨い、様々な事象を観察し、そして関わってきたと思われる。「何故並行世界を彷徨い実体験しているはずの記憶(ロアやダークブレインについての記憶など)が抜け落ちているのか」という疑問も、「虚憶と実体験が両立しているから」とすれば説明がつく。
:なお、仮に虚憶とヒーロー戦記後に数多の世界をさすらった記憶が両立しているとして、どのタイミングで有再生が発生しているかについては、まず一番可能性が高いのはヒーロー戦記本編開始1年前に'''名前以外の全ての記憶を失った状態で'''発見された時。その後、ギリアムは完全な記憶を取り戻した瞬間に'''自分の使命と自分が何の為に生まれてきたのかを思い出した'''。<br />逆にヒーロー戦記のEDでヘリオス要塞の崩壊に巻き込まれた事については'''XNガイストも一緒に転移している'''ため、有再生が発生したかは微妙なところ
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:なお、虚憶とヒーロー戦記後に数多の世界をさすらった記憶が両立しているとして、どのタイミングで再有生が発生しているかについては、まず一番可能性が高いのは『ヒーロー戦記』本編開始1年前に'''名前以外の全ての記憶を失った状態で'''発見された時。その後、ギリアムは完全な記憶を取り戻した瞬間に'''自分の使命と自分が何の為に生まれてきたのかを思い出した'''。
;[[リュウセイ・ダテ]]、[[マイ・コバヤシ]]、[[クスハ・ミズハ]]、[[ブルックリン・ラックフィールド]]
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:逆に『ヒーロー戦記』のEDでヘリオス要塞の崩壊に巻き込まれた事については'''[[XNガイスト]]も一緒に転移している'''ため、再有生が発生したかは微妙なところである。
:OGシリーズで[[ファブラ・フォレース]]にある[[クロスゲート]]を、「見たことがあるような気がする」というデジャヴを感じる。共通するのは[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]][[銀河大戦]]に参加しており、かつ[[念動力]]者であること。これに関しては[[アヤ・コバヤシ]]も当てはまるはずだが、当の彼女は特に台詞がなく不明(念動力が弱いという点も考慮する必要があるかもしれないが)。彼女に関してはリュウセイやマイ程クロスゲートに関わっていないためかも知れないが。
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:だが、一番の謎は彼の旅した世界やその順番が謎な事、そしてもし再有生が起きたとするなら超命種の超人(これも詳細は謎ではあるが)である彼もまた何処かで死を迎えたということで、いつどこでそんな事態が起きたのかということである。結局「虚憶」というワードは彼の謎をさらに深めるだけとなってしまった。
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;[[リュウセイ・ダテ]]、[[アヤ・コバヤシ]]、[[マイ・コバヤシ]]、[[クスハ・ミズハ]]、[[ブルックリン・ラックフィールド]]
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:OGシリーズで[[ファブラ・フォレース]]にある[[クロスゲート]]を、「見たことがあるような気がする」というデジャヴを感じる。共通するのは『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』で[[銀河大戦]]に参加しており、かつ[[念動力]]者であること。なお、リュウセイは『SHO』のEDにてイングラム(ヴィレッタ)に対し「どこかで会わなかったか」「不思議と他人って気がしない」と語っている。
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;[[セレーナ・レシタール]]
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:[[サーヴァ・ヴォルクルス]]との対戦時に過去における[[ケイサル・エフェス (人物)|霊帝]]を想起させる台詞を発する。悪の想念を倒した[[クォヴレー・ゴードン|彼とは別の銀河]]の「実憶」なのは間違いないところ。だとすると、彼女と[[エルマ]]は[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]の再有生でない可能性も…あのスペシャルステージを経たのなら辻褄が合う。
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;[[クォヴレー・ゴードン]]
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:現時点における再有生と一大劫の原理を知る、唯一の存在。そして、彼の[[ディス・アストラナガン|機体]]と[[ディス・レヴ|ディスの心臓]]もまた、そうした性質をもつ。
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;[[ノーヴル・ディラン]]
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:自らの意思を未来へ飛ばすことにより記憶を保ったまま何度も転生している。彼女の場合はどちらかというと「経験」が伴うため実憶に該当するだろう。
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;[[アニエス・ベルジュ]]
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:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』のEDにて虚憶の兆候を見せている。
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;[[ZEUTH]]、[[ZEXIS]]、[[Z-BLUE]]の一部メンバー
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:「[[Zシリーズ]]」の中核を成すプレイヤー部隊。Zシリーズでは「一万二千年」の周期で宇宙が崩壊し、再構築している世界観で、前周期で参加した部隊の一部には転生する以前の記憶が残っている。明確に覚えているのは『[[創聖のアクエリオン]]』の登場人物「[[アポロニアス]]」→「[[不動GEN]]」([[スーパーロボット大戦Z]])→「[[不動ZEN]]」([[第3次スーパーロボット大戦Z]])の過去生の人物。
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=== 版権作品 ===
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版権スパロボにおいても設定や時系列上繋がりの無いはずの作品間を跨いだ小ネタ発言やギャグという物は多数存在しており(一例として『[[L]]』における[[デュオ・マックスウェル|デュオ]]の五飛とのとある[[戦闘前会話]]や、[[プレイヤー部隊]]の部隊名を決める際に「[[兜甲児]]とゆかいな仲間達」や「[[マーチウィンド]]」といった過去に考え出した部隊名が出てきたりなど)、マサキの項で上述した通りこれまでは単なるお遊びやメタフィクション的なギャグとして扱われていたそれら全てが、OGシリーズだけに留まらないスーパーロボット大戦や[[コンパチヒーローシリーズ]]を始めとした多くの作品群全体を一つの軸に繋ぐ可能性が出てきたといえる(むろん、大半は本当にネタだろうが)。
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:サイバスターの出自に聞き覚えがある事やギリアムの名前に酷く動揺する事。どちらも「ヒーロー戦記」の虚憶と思われる。逆に「ヒーロー戦記」ではマサキに対して「どこかで会った気がする」と反応を示しており、こちらは「第2次」の虚憶と思われる。
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:サイバスターの出自に聞き覚えがある事やギリアムの名前に酷く動揺する事。どちらも『[[ヒーロー戦記]]』の虚憶と思われる。逆に『ヒーロー戦記』ではマサキに対して「どこかで会った気がする」と反応を示しており、こちらは『[[第2次]]』の虚憶と思われる。『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』では[[ハーザ]]が作ったシミュレーター上の機体でこの世には存在しないはずの[[バラン=シュナイル]]に対してブライトと共に「どこかで見た気がする」と反応している。
:この旧シリーズにおけるアムロの発言以外にも版権スパロボにおいて設定や時系列上繋がりの無いはずの作品間を跨いだ小ネタ発言やギャグという物は多数存在しており、マサキの項で上述した通りこれまでは単なるお遊びやメタフィクション的なギャグとして扱われていたそれら全てがOGシリーズだけに留まらないスーパーロボット大戦やコンパチヒーローシリーズを始めとした多くの作品群全体を一つの軸に繋ぐ可能性が出てきたといえる。
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;[[シャア・アズナブル]]
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:『第3次Z時獄篇』にて、新世時空震動の後、度々幻覚や幻聴に悩まされており、これがこれまでの過去作品や別の平行世界等における虚憶だった可能性が高い。あまりにも生々しい内容から[[ゼロシステム]]でその答えを探った結果、自身が[[フル・フロンタル]]と対となる形での特異点で、[[アクシズ]]が大特異点であったという真実を知るに至っている。また、フロンタルの方もシャアに関する虚憶を幾つか持っており、[[スーパーロボット大戦MX|クワトロのままで戦った]]、[[スーパーロボット大戦IMPACT|シャアとして]][[第2次スーパーロボット大戦α|かつての仲間達の前に立ち塞がった]]、[[新スーパーロボット大戦|異星人に]][[スーパーロボット大戦T|恭順の姿勢をとった]]といった別の可能性を語っている。
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;[[パプテマス・シロッコ]]
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:『α』の決戦にて、「自分達の世界が本来のものとは異なる状況に陥っている」と称しており、おそらく旧シリーズにおける虚憶を持っていたと思われる。
 
;[[渚カヲル]]
 
;[[渚カヲル]]
:[[第3次スーパーロボット大戦α]]にてMX世界の行方を仄めかしている。彼の場合、虚憶かどうかは微妙なところだが。
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:[[第3次スーパーロボット大戦α]]』にて『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』世界の行方を仄めかしている。ただし彼の場合は「死」と「生」が全く同一の意味となる特殊な使徒である上、並行世界から「2人目」の[[綾波レイ]]共々跳んで来た「本人」である可能性が高いため、虚憶かどうかは微妙なところ。
;[[スーパーヒーロー作戦]]における[[ガイアセイバーズ]]のメンバー、[[リアルロボット戦線]]の自部隊の面々
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:これ以外でも参戦する作品全てにおいて、過去作を知っているような口ぶりを見せるため、彼の言動はスパロボ全体における大きな謎のひとつとなっている。
:EDで明らかに虚憶の兆候を示している。それどころか、前者における怪傑ズバットこと早川健は'''完全な形での虚憶を所持している'''
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;[[ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ]]
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:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]』にて原作通りの展開でキリコが[[バーコフ分隊]]の面々に[[異能生存体]]についての話をしようとしたところ、突然動揺し始め、「その話を聞いてしまったらここから生きて帰れない」とまるで原作の結末を知っているかのような理由で話を遮り、結果として[[死亡フラグ]]をへし折った。
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;[[スーパーヒーロー作戦]]』における[[ガイアセイバーズ]]のメンバー、『[[リアルロボット戦線]]』の自部隊の面々
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:EDで明らかに虚憶の兆候を示している。
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:;快傑ズバット/早川健
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::『SHO』におけるガイアセイバーズの1人だった男。'''虚構の世界での戦いの全てを実憶として所持している'''。これは続編『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』でも同じで、味方部隊名が「ガイアセイバーズ」に決定した時にそれを示唆している。
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;[[兜甲児 (真マジンガーZERO)]]
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:時間遡行の当事者である[[ミネルバX (真マジンガーZERO)|ミネルバX]]以外で唯一人、差異次元での記憶を部分的に保持している。
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;[[C.C.]]
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:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』において[[アドヴェント]]との対面時に「どこかで聞いたことがある」と反応している。
  
 
== 虚憶に関わる台詞 ==
 
== 虚憶に関わる台詞 ==
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=== スーパーヒーロー作戦 ===
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;「ウルトラの星が輝く時、か。彼らは、俺達を……地球を見守ってくれているんだろうか。例え皆が俺のことを忘れても、俺は忘れちゃいないぜ。ガイアセイバーズとして戦った、あの日々のことをな……」
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:エンディングにおける健のシーンにて。この直前のシーンでは、キカイダー兄弟やガンダムチームは「自分達以外の仲間のイメージ」として、メタルダーこと流星は「これから戦うはずの帝王ゴッドネロスの記憶」として虚憶の兆候を見せていたが、この男だけはイメージを通り越して完全な記憶を残していた。
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:因縁や業、因果の鎖への関わりを一切持たないこの男が、なぜイングラムと同レベルの実憶を残したのかは不明。「日本一の男」だから、で納得すればいいのだろうか?
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=== OGシリーズ ===
 
=== OGシリーズ ===
;(…それが…何回目なのか…何人目の俺なのかは…わからないが……)<br />(…迎える結末は…全て同じ……らしい………………)
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;(…それが…何回目なのか…何人目の俺なのかは…わからないが………迎える結末は…全て同じ……らしい………………)
:
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:イングラムの散り際。最期の最期に確立した己の人格の中で、かつての記憶を垣間見る。その中で彼が知った事実とは、例え何度生まれ変わろうとも、最後に待っている結末は変わらないという残酷な真実であった……。
;「一大劫を経て再有生し、受け継がれる記憶……いわば、前世の記憶だ」<br/>「お前達の中にも虚憶を持っている者がいるだろう? 見聞なきはずのクロスゲートやガンエデン、その名や姿に覚えがある者が」<br/>「記憶を辿ろうとも明確な答えは出ず、おぼろげに存在している知識……きっかけがなければ、自覚せぬまま一生を終える」
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:そしてそれは、同じ鎖に連なる全てに定められた運命でもある。滅びも然り、生還も然り、戦いの旅もまた然り。
:「一大劫」とは仏教の言葉で、宇宙の誕生から消滅までの過程を成劫、住劫、壊劫、空劫の四劫に分け、それら全ての時間を一大劫と呼ぶ。つまり、ユーゼスの「虚憶」にある「SHO」や「α」は、OGから見ると「'''前の宇宙の出来事'''」となる……。ちなみにこれに対してシュウとギリアムが反応しているが、一度は確定で死んでいるシュウはともかく「放浪者」であったギリアムが反応したとなると、イングラム同様「何度も同じ存在として再有生している」ことになる。そうであるならばヘリオス要塞崩壊後も彼が存在している説明が出来るが、そうなると逆にXNガイストがその後もギリアムと共に存在していたと言う謎が生じるため、単にシステムXNが誤作動を起こして転移したか、異空間に存在するヘリオス要塞の崩壊に巻き込まれた事で異なる世界へと転移したとも受け取れる。
+
;「一大劫を経て再有生し、受け継がれる記憶……いわば、前世の記憶だ。お前達の中にも虚憶を持っている者がいるだろう? 見聞なきはずのクロスゲートやガンエデン、その名や姿に覚えがある者が」<br/>「記憶を辿ろうとも明確な答えは出ず、おぼろげに存在している知識……きっかけがなければ、自覚せぬまま一生を終える」
;「虚憶の有無、内容については個体差がある。その要因となるものは縁……一大劫前からの因縁だ」<br/>「別の形で生まれ変わる者もいれば、一大劫を経て再有生する者もいる。虚憶の持ち主のほとんどが後者だ」<br/>「そして、再有生とは一大劫を経て同じような姿、気性、能力を保つことだ」<br/>「たとえば、マサキ・アンドー……そしてシュウ・シラカワ。お前達も再有生を遂げ、互いに因縁で結ばれている」<br/>「そう……並行世界だけでなく、一大劫を経てもなお、お前達は強固な縁で結ばれているのだ」
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:『第2次OG』最終話より、ユーゼスによる虚憶についての大まかな説明。「一大劫」とは仏教の言葉で、宇宙の誕生から消滅までの過程を成劫、住劫、壊劫、空劫の四劫に分け、それら全ての時間を一大劫と呼ぶ。つまり、ユーゼスの「虚憶」にある「SHO」や「α」は、OGから見ると「'''前の宇宙の出来事'''」となる。
:「再有生」について。つまりは前の宇宙、前の世界で強い因縁を持った者達は、互いに同じ人物として次の宇宙、次の世界へ転生するが、この時互いを結ぶ因縁が同時に引き継がれていく(要するに同じような関係となる)。現にマサキとシュウの場合、初登場となる第2次以来、何度も宿敵として戦って来ている。ちなみにシュウはこれを「願い下げだ」と切り捨てたマサキに「同感ですね」と同調したが、当人もまた虚憶を持つだけになおさらうんざりしているのだろう。<br/>並行世界も含まれているという点だが、マサキやリュウセイ達が[[Another Century's Episode:R|あの世界]]に転移した際に[[αシリーズ|前の宇宙]]での[[アムロ・レイ|同]][[カミーユ・ビダン|胞]][[クワトロ・バジーナ|だ]][[キンケドゥ・ナゥ|っ]][[トビア・アロナクス|た]][[キラ・ヤマト|彼]][[アスラン・ザラ|ら]]の異世界同位体と出会ったのはその縁が因子として働いた為なのかもしれない。
+
;「虚憶の有無、内容については個体差がある。その要因となるものは縁……一大劫前からの因縁だ。別の形で生まれ変わる者もいれば、一大劫を経て再有生する者もいる。虚憶の持ち主のほとんどが後者だ」<br/>「そして、再有生とは一大劫を経て同じような姿、気性、能力を保つことだ。たとえば、マサキ・アンドー……そしてシュウ・シラカワ。お前達も再有生を遂げ、互いに因縁で結ばれている。そう……並行世界だけでなく、一大劫を経てもなお、お前達は強固な縁で結ばれているのだ」
;「再有生という言葉の意味を知っただけであれば、そうであろう。四劫は宇宙の真理……それを知らずとも破界と再世は繰り返される」<br/>「再有生を遂げなくとも、虚憶がなくとも、それらに気づかずとも、人は生まれ……死んでいくのだ」<br/>「ただ……仮に再有生の実感があるとすれば、お前はそのような姿ではいられぬ」
+
:「再有生」について。つまりは前の宇宙、前の世界で強い因縁を持った者達は、互いに同じ人物として次の宇宙、次の世界へ転生するが、この時互いを結ぶ因縁が同時に引き継がれていく(要するに同じような関係となる)。現にマサキとシュウの場合、初登場となる第2次以来、何度も宿敵として戦って来ている。ちなみにシュウはこれを「願い下げだ」と切り捨てたマサキに「同感ですね」と同調したが、当人もまた虚憶を持つだけになおさらうんざりしているのだろう。
:マサキに対して。要するに「何度でも同じ人間として生まれ変わっている認識があれば、同一人物としての己を保ってはいられない」ということだろう。マサキに言っている辺り、下手をすると本当に[[アサキム・ドーウィン|この男]]の事かもしれない。OGのマサキが「ああなる」とはさすがに考えにくいが、少なくともまた一つ関係性が示唆されたことになる。<br/>なお、この台詞にまたもギリアムが反応している。本当にスフィアに関わっていたとでもいうのか?また、[[ペルフェクティオ]]の断末魔にも出てきた単語「[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|破界]]」がここでも、さらに「[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇|再世]]」という単語までもでてきており、ますます[[Zシリーズ]]との関連を疑いたくなってくる。
+
:並行世界も含まれているという点だが、マサキやリュウセイ達が[[Another Century's Episode:R|あの世界]]に転移した際に[[αシリーズ|前の宇宙]]での[[アムロ・レイ|同]][[カミーユ・ビダン|胞]][[クワトロ・バジーナ|だ]][[キンケドゥ・ナウ|った]][[キラ・ヤマト|彼]][[アスラン・ザラ|ら]]の異世界同位体と出会ったのはその縁が因子として働いた為なのかもしれない。
;レーツェル「ユーゼス・ゴッツォ。再有生を可能とする条件は何だ?」<br/>ユーゼス「……運命、宿命とでも言っておこう」<br/>レーツェル「ならば、それを定めたのは何者だ?」<br/>ユーゼス「神だとでも認識するがいい」<br/>レーツェル「もう一つ聞こう。再有生は、自らの意志で行えるものなのか?」<br/>ユーゼス「希にそれを知り、四劫の超越を試みる者……いや、そうせざるを得ない者達がいる」<br/>ライ「……お前のことか、ユーゼス」<br/>ユーゼス「そう……そして、我と深き因縁を持ち、幾度も我の前に現れるイングラム・プリスケン」<br/>「だが、彼奴は己の虚憶に気づく前、お前達の手によって消滅した。もはや、我の前に立ち塞がることはない」
+
;「再有生という言葉の意味を知っただけであれば、そうであろう。四劫は宇宙の真理……それを知らずとも破界と再世は繰り返される。再有生を遂げなくとも、虚憶がなくとも、それらに気づかずとも、人は生まれ……死んでいくのだ。ただ……仮に再有生の実感があるとすれば、お前はそのような姿ではいられぬ」
 +
:再有生の実感はないと突っぱねるマサキに対して。要するに「宇宙の真理となっている再有生を実感しようがしなかろうが人は生まれ死んでいくのが普通で、むしろ何度でも同じ人間として生まれ変わっている認識があれば、同一人物としての己を保ってはいられない」ということだろう。
 +
:また、[[ペルフェクティオ]]の断末魔にも出てきた単語「[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|破界]]」と「[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇|再世]]」という単語がまたもでてきており、ますます[[Zシリーズ]]との関連を疑いたくなってくる。
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:しかし、真っ先に思い浮かぶ[[アサキム・ドーウィン|アサキム]]はマサキと同一人物ではなく、シュロウガもまたサイバスターそのものではないことが語られている。……のだが、『30』に出演したギリアムが旧シリーズの時系列であったこと、『30』がZシリーズより後の世界であり、αシリーズと並走していること=ZシリーズよりOGシリーズの方が後の世界らしいこと、何よりアサキム自身が「再有生の実感を持つ」存在であることから、'''アサキムが天獄戦争で死んだ後、人格と記憶を一切残さずに転生したのがマサキではないか'''という仮説が浮上している。
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;レーツェル「ユーゼス・ゴッツォ。再有生を可能とする条件は何だ?」<br/>ユーゼス「……運命、宿命とでも言っておこう」<br/>レーツェル「ならば、それを定めたのは何者だ?」<br/>ユーゼス「[[神]]だとでも認識するがいい」<br/>レーツェル「もう一つ聞こう。再有生は、自らの意志で行えるものなのか?」<br/>ユーゼス「希にそれを知り、四劫の超越を試みる者……いや、そうせざるを得ない者達がいる」<br/>ライ「……お前のことか、ユーゼス」<br/>ユーゼス「そう……そして、我と深き因縁を持ち、幾度も我の前に現れるイングラム・プリスケン」<br/>「だが、彼奴は己の虚憶に気づく前、お前達の手によって消滅した。もはや、我の前に立ち塞がることはない」
 
:レーツェルとの問答。己を破滅させる因子となりうるだろうイングラムが死んだことで、ユーゼスは己の計画の成功を確信した。その意を継いだ[[クォヴレー・ゴードン|もう一人のイングラム]]は未だ因子が揃わず、OG世界には来られない。……だが、彼は気づかなかった。イングラムが死んだ瞬間、因果の鎖から逃げることはもう出来なくなったのだと。そして、[[イーグレット・イング|己の運命を変えるために造られた因子の一つ]]がそれを決定づけたことを。
 
:レーツェルとの問答。己を破滅させる因子となりうるだろうイングラムが死んだことで、ユーゼスは己の計画の成功を確信した。その意を継いだ[[クォヴレー・ゴードン|もう一人のイングラム]]は未だ因子が揃わず、OG世界には来られない。……だが、彼は気づかなかった。イングラムが死んだ瞬間、因果の鎖から逃げることはもう出来なくなったのだと。そして、[[イーグレット・イング|己の運命を変えるために造られた因子の一つ]]がそれを決定づけたことを。
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:前半の台詞を噛み砕くと、「『神』あるいはそれに等しいナニモノカによって再有生が定められており、さらにそれを知り、一大劫の超越を試みざるを得ない者がいる」ということになる。ユーゼスもその一人だが、「なぜ」そうしなければならないのかは今の所不明。イングラムに関しては「番人」の使命が全てを物語っている。ただし肝心の質問である「再有生は自らの意志で行えるのか」についてははぐらかされている。
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;(そして、記憶の底をくすぐられるようなこの感覚は……もしや、私の虚憶と何か関係が……?)
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:『OGDP』にてカナフの接近を感知した際のシュウの反応。前述の通りαシリーズでは対面していないはずのクストースの虚憶があるようだが、はっきりとしたイメージにはなっていないらしい。
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=== Zシリーズ ===
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;「さあ、シュロウガ・シン!彼等に一大劫の果てを見せてやろう!」
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:アサキムが決戦の前に放った台詞。
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2023年8月16日 (水) 07:07時点における最新版

虚憶(きょおく)とは、『第2次スーパーロボット大戦OG』最終話「古の忌憶」においてユーゼス・ゴッツォが語った事象。一言で説明してしまえばそのキャラが別の作品で出演した時の記憶である。

概要[編集 | ソースを編集]

ユーゼスの言によれば、スパロボ恒例の並行世界論では、一つの魂が宇宙の死と新生を超えて転生する事例が多く存在し、さらには前の宇宙で体験した記憶がイメージとして引き継がれることがある。この「宇宙の死と新生を超えた転生」を「再有生(さいゆうしょう)」、「引き継がれた記憶」のことを「虚憶」と呼称する。つまり、OGにおいて「虚憶」を持つ人物は異世界同位体ではなく、過去作品で登場した後、OG世界において同一人物として生まれ変わった存在であるということになるようだ。これが成されるきっかけは過去生における因縁の深さ、要するに関わりの深い人間の存在である(マサキならシュウ、リュウセイならイングラムやSRXチーム)。

虚憶の鮮明度や認識の度合いについては、それぞれの持つ因縁や業が深ければ深いほど大きくなる。これはユーゼスやシュウ、ギリアムが顕著。ユーゼスは劇中、自身が持つガンエデンやクロスゲートに関する記憶を認識し、それが前世の記憶だと知った上で、なぜ自分にそんなものがあるのか、何に対して因縁を持っていたのかを知ろうとしていた。そのための手段としてクロスゲートを手に入れ、ナシム・ガンエデンを乗っ取る計画を立てた……というのがOGシリーズの戦乱の始まりとなっている。ちなみにこの言葉は、前世の記憶の中でも「経験した覚えがない」と感じる記憶を指し、虚憶であってもそれが「自分自身の経験したこと」として認識できる場合は「実憶(じつおく)」と呼ぶ。

再有生を行っている存在については、ユーゼスは「神だとでも思え」と述べている。また、その条件は運命や宿命だとされている。 「呪い」とも表現されるが「友情」や「」も引き継がれているので、決して悪い側面とも言えない。

また、それを知り、再有生を試みざるを得ない存在がおり、それがユーゼスであり、イングラムであるらしい。

虚憶にかかわりのある人物[編集 | ソースを編集]

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

ユーゼス・ゴッツォ
『第2次OG』では「虚憶」における『スーパーヒーロー作戦』と『α』の経験を踏まえてナシムを乗っ取る計画を立てたのだが、記憶の引き継ぎは虫食い状態らしく、しかも肝心の部分(作中判明した限りでは自分にとって都合が悪い記憶ばかり)が一部抜け落ちている。現に『α』のユーゼスは自分が倒されても目的の一つが達成されるように一種の保険を掛けており、保険を掛けた事でその目的の一つについては事実上達成出来たのにも関わらず、『第2次OG』のユーゼスは保険を掛けていなかった。また、CPSの完全な動作にラプラスデモンコンピューターが必須であることなども覚えてないらしく、その影響か鋼龍戦隊をCPSで消滅させられないという失態を犯している(鋼龍戦隊の存在が消えてしまうとアダマトロンも存在出来ないためと思われる)。
なにより最大の問題は、今までに『SHO』の「全てを良しとして終わった」結末に関しては一度も思い出していない事だろう(でなくば調停者となる野望にしがみ付くはずがない)。
イングラム・プリスケン
OGシリーズでは死に際に、「何度目の、何回目の俺であるかはわからないが、迎える結末は全て同じ」と語っている。ちなみに『α』最終決戦で正気を取り戻した場面があるが、この時のイングラムは『SHO』の主人公本人であるため、虚憶ではなく本人の記憶。
ユーゼス曰く、彼もまた虚憶と再有生の原理を知り、一大劫の超越を試みざるを得ない存在らしい。
シュウ・シラカワ
いつ頃のことかは不明だが『α』の虚憶を保持しており、クロスゲートを知っていた(正確にはクロスゲートという「言葉」を知っていたのであり、前世でクロスゲートそのものをみていないため下記の人物達のようなデジャヴは発生していない)。また、このビジョンの中にはアストラナガンの姿があったらしく、SRX計画にオリハルコニウムを提供、イングラムがそれによってアストラナガンを造り出すのか否かによって、その知識の程度(=虚憶の有無)を確かめようとしていた節がある。
また、『OGDP』では、タイミングの関係でαシリーズでは見ていないはずのクストースに関する虚憶がぼんやりとだが存在していることが判明。クストースがガンエデンの僕であり、彼がガンエデンを目撃(『第2次α』時点でシュウは既に死亡している)することはない。可能性があるとすればズフィルードの武器「ジーベン・ゲバウト」でガンエデンのシルエットを見たことだけ。ただ、『EX』をなぞるならこの後ルオゾールの手で蘇生しただろうことは想像がつく。さらにビアンが健在であるため、彼共々裏で何かやっていた可能性はあるが……。
マサキ・アンドー
実はOGシリーズでこの「虚憶」らしきものの兆候を一番最初に見せた人物。『OG1』にて初対面のギリアムに対して「どこかで会わなかったか」と尋ねている(ギリアムのリアクションを見るに『ヒーロー戦記』の虚憶である可能性が高い)。さらにマサキは『ヒーロー戦記』においても、初対面のアムロに対して以前からの知り合いであるかのような態度を取っている。また、未だに詳細が明かされていない、マサキの中にある「『LOE』第一章以前にシュウをどこかで見た記憶」もこれである可能性もある(両者の初登場は『第2次』。ただし、『LOE』は『第2次』とストーリー上の繋がりがあるのでそれ以前の別世界である可能性もある)。お遊び的な要素と見られていたが、後述の再有生も含めて、Zシリーズのそっくりさんことアサキム・ドーウィンとの関連がほのめかされている。
ギリアム・イェーガー
彼も虚億の兆候を見せている。恐らく兆候を見せている人物の中でも完全に近い状態で保持している模様でゼゼーナンの結末が同じ事になると会話していた。だが、肝心要の記憶は抜け落ちているようだ。ついでに言うとロアに対しても同じような現象が起きている(バトルドッジボールの記憶らしいがダークブレインについては知らなかった)。
ただし、彼の場合「虚憶」や「実憶」よりも「実体験」の占める割合のほうが多い可能性が高い。『ヒーロー戦記』以降の彼は並行世界を彷徨い、様々な事象を観察し、そして関わってきたと思われる。「何故並行世界を彷徨い実体験しているはずの記憶(ロアやダークブレインについての記憶など)が抜け落ちているのか」という疑問も、「虚憶と実体験が両立しているから」とすれば説明がつく。
なお、虚憶とヒーロー戦記後に数多の世界をさすらった記憶が両立しているとして、どのタイミングで再有生が発生しているかについては、まず一番可能性が高いのは『ヒーロー戦記』本編開始1年前に名前以外の全ての記憶を失った状態で発見された時。その後、ギリアムは完全な記憶を取り戻した瞬間に自分の使命と自分が何の為に生まれてきたのかを思い出した
逆に『ヒーロー戦記』のEDでヘリオス要塞の崩壊に巻き込まれた事についてはXNガイストも一緒に転移しているため、再有生が発生したかは微妙なところである。
だが、一番の謎は彼の旅した世界やその順番が謎な事、そしてもし再有生が起きたとするなら超命種の超人(これも詳細は謎ではあるが)である彼もまた何処かで死を迎えたということで、いつどこでそんな事態が起きたのかということである。結局「虚憶」というワードは彼の謎をさらに深めるだけとなってしまった。
リュウセイ・ダテアヤ・コバヤシマイ・コバヤシクスハ・ミズハブルックリン・ラックフィールド
OGシリーズでファブラ・フォレースにあるクロスゲートを、「見たことがあるような気がする」というデジャヴを感じる。共通するのは『第3次α』で銀河大戦に参加しており、かつ念動力者であること。なお、リュウセイは『SHO』のEDにてイングラム(ヴィレッタ)に対し「どこかで会わなかったか」「不思議と他人って気がしない」と語っている。
セレーナ・レシタール
サーヴァ・ヴォルクルスとの対戦時に過去における霊帝を想起させる台詞を発する。悪の想念を倒した彼とは別の銀河の「実憶」なのは間違いないところ。だとすると、彼女とエルマ第3次αの再有生でない可能性も…あのスペシャルステージを経たのなら辻褄が合う。
クォヴレー・ゴードン
現時点における再有生と一大劫の原理を知る、唯一の存在。そして、彼の機体ディスの心臓もまた、そうした性質をもつ。
ノーヴル・ディラン
自らの意思を未来へ飛ばすことにより記憶を保ったまま何度も転生している。彼女の場合はどちらかというと「経験」が伴うため実憶に該当するだろう。
アニエス・ベルジュ
UX』のEDにて虚憶の兆候を見せている。
ZEUTHZEXISZ-BLUEの一部メンバー
Zシリーズ」の中核を成すプレイヤー部隊。Zシリーズでは「一万二千年」の周期で宇宙が崩壊し、再構築している世界観で、前周期で参加した部隊の一部には転生する以前の記憶が残っている。明確に覚えているのは『創聖のアクエリオン』の登場人物「アポロニアス」→「不動GEN」(スーパーロボット大戦Z)→「不動ZEN」(第3次スーパーロボット大戦Z)の過去生の人物。

版権作品[編集 | ソースを編集]

版権スパロボにおいても設定や時系列上繋がりの無いはずの作品間を跨いだ小ネタ発言やギャグという物は多数存在しており(一例として『L』におけるデュオの五飛とのとある戦闘前会話や、プレイヤー部隊の部隊名を決める際に「兜甲児とゆかいな仲間達」や「マーチウィンド」といった過去に考え出した部隊名が出てきたりなど)、マサキの項で上述した通りこれまでは単なるお遊びやメタフィクション的なギャグとして扱われていたそれら全てが、OGシリーズだけに留まらないスーパーロボット大戦やコンパチヒーローシリーズを始めとした多くの作品群全体を一つの軸に繋ぐ可能性が出てきたといえる(むろん、大半は本当にネタだろうが)。

アムロ・レイ
サイバスターの出自に聞き覚えがある事やギリアムの名前に酷く動揺する事。どちらも『ヒーロー戦記』の虚憶と思われる。逆に『ヒーロー戦記』ではマサキに対して「どこかで会った気がする」と反応を示しており、こちらは『第2次』の虚憶と思われる。『DD』ではハーザが作ったシミュレーター上の機体でこの世には存在しないはずのバラン=シュナイルに対してブライトと共に「どこかで見た気がする」と反応している。
シャア・アズナブル
『第3次Z時獄篇』にて、新世時空震動の後、度々幻覚や幻聴に悩まされており、これがこれまでの過去作品や別の平行世界等における虚憶だった可能性が高い。あまりにも生々しい内容からゼロシステムでその答えを探った結果、自身がフル・フロンタルと対となる形での特異点で、アクシズが大特異点であったという真実を知るに至っている。また、フロンタルの方もシャアに関する虚憶を幾つか持っており、クワトロのままで戦ったシャアとしてかつての仲間達の前に立ち塞がった異星人に恭順の姿勢をとったといった別の可能性を語っている。
パプテマス・シロッコ
『α』の決戦にて、「自分達の世界が本来のものとは異なる状況に陥っている」と称しており、おそらく旧シリーズにおける虚憶を持っていたと思われる。
渚カヲル
第3次スーパーロボット大戦α』にて『MX』世界の行方を仄めかしている。ただし彼の場合は「死」と「生」が全く同一の意味となる特殊な使徒である上、並行世界から「2人目」の綾波レイ共々跳んで来た「本人」である可能性が高いため、虚憶かどうかは微妙なところ。
これ以外でも参戦する作品全てにおいて、過去作を知っているような口ぶりを見せるため、彼の言動はスパロボ全体における大きな謎のひとつとなっている。
ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ
スーパーロボット大戦Operation Extend』にて原作通りの展開でキリコがバーコフ分隊の面々に異能生存体についての話をしようとしたところ、突然動揺し始め、「その話を聞いてしまったらここから生きて帰れない」とまるで原作の結末を知っているかのような理由で話を遮り、結果として死亡フラグをへし折った。
スーパーヒーロー作戦』におけるガイアセイバーズのメンバー、『リアルロボット戦線』の自部隊の面々
EDで明らかに虚憶の兆候を示している。
快傑ズバット/早川健
『SHO』におけるガイアセイバーズの1人だった男。虚構の世界での戦いの全てを実憶として所持している。これは続編『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』でも同じで、味方部隊名が「ガイアセイバーズ」に決定した時にそれを示唆している。
兜甲児 (真マジンガーZERO)
時間遡行の当事者であるミネルバX以外で唯一人、差異次元での記憶を部分的に保持している。
C.C.
30』においてアドヴェントとの対面時に「どこかで聞いたことがある」と反応している。

虚憶に関わる台詞[編集 | ソースを編集]

スーパーヒーロー作戦 [編集 | ソースを編集]

「ウルトラの星が輝く時、か。彼らは、俺達を……地球を見守ってくれているんだろうか。例え皆が俺のことを忘れても、俺は忘れちゃいないぜ。ガイアセイバーズとして戦った、あの日々のことをな……」
エンディングにおける健のシーンにて。この直前のシーンでは、キカイダー兄弟やガンダムチームは「自分達以外の仲間のイメージ」として、メタルダーこと流星は「これから戦うはずの帝王ゴッドネロスの記憶」として虚憶の兆候を見せていたが、この男だけはイメージを通り越して完全な記憶を残していた。
因縁や業、因果の鎖への関わりを一切持たないこの男が、なぜイングラムと同レベルの実憶を残したのかは不明。「日本一の男」だから、で納得すればいいのだろうか?

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

(…それが…何回目なのか…何人目の俺なのかは…わからないが………迎える結末は…全て同じ……らしい………………)
イングラムの散り際。最期の最期に確立した己の人格の中で、かつての記憶を垣間見る。その中で彼が知った事実とは、例え何度生まれ変わろうとも、最後に待っている結末は変わらないという残酷な真実であった……。
そしてそれは、同じ鎖に連なる全てに定められた運命でもある。滅びも然り、生還も然り、戦いの旅もまた然り。
「一大劫を経て再有生し、受け継がれる記憶……いわば、前世の記憶だ。お前達の中にも虚憶を持っている者がいるだろう? 見聞なきはずのクロスゲートやガンエデン、その名や姿に覚えがある者が」
「記憶を辿ろうとも明確な答えは出ず、おぼろげに存在している知識……きっかけがなければ、自覚せぬまま一生を終える」
『第2次OG』最終話より、ユーゼスによる虚憶についての大まかな説明。「一大劫」とは仏教の言葉で、宇宙の誕生から消滅までの過程を成劫、住劫、壊劫、空劫の四劫に分け、それら全ての時間を一大劫と呼ぶ。つまり、ユーゼスの「虚憶」にある「SHO」や「α」は、OGから見ると「前の宇宙の出来事」となる。
「虚憶の有無、内容については個体差がある。その要因となるものは縁……一大劫前からの因縁だ。別の形で生まれ変わる者もいれば、一大劫を経て再有生する者もいる。虚憶の持ち主のほとんどが後者だ」
「そして、再有生とは一大劫を経て同じような姿、気性、能力を保つことだ。たとえば、マサキ・アンドー……そしてシュウ・シラカワ。お前達も再有生を遂げ、互いに因縁で結ばれている。そう……並行世界だけでなく、一大劫を経てもなお、お前達は強固な縁で結ばれているのだ」
「再有生」について。つまりは前の宇宙、前の世界で強い因縁を持った者達は、互いに同じ人物として次の宇宙、次の世界へ転生するが、この時互いを結ぶ因縁が同時に引き継がれていく(要するに同じような関係となる)。現にマサキとシュウの場合、初登場となる第2次以来、何度も宿敵として戦って来ている。ちなみにシュウはこれを「願い下げだ」と切り捨てたマサキに「同感ですね」と同調したが、当人もまた虚憶を持つだけになおさらうんざりしているのだろう。
並行世界も含まれているという点だが、マサキやリュウセイ達があの世界に転移した際に前の宇宙でのったの異世界同位体と出会ったのはその縁が因子として働いた為なのかもしれない。
「再有生という言葉の意味を知っただけであれば、そうであろう。四劫は宇宙の真理……それを知らずとも破界と再世は繰り返される。再有生を遂げなくとも、虚憶がなくとも、それらに気づかずとも、人は生まれ……死んでいくのだ。ただ……仮に再有生の実感があるとすれば、お前はそのような姿ではいられぬ」
再有生の実感はないと突っぱねるマサキに対して。要するに「宇宙の真理となっている再有生を実感しようがしなかろうが人は生まれ死んでいくのが普通で、むしろ何度でも同じ人間として生まれ変わっている認識があれば、同一人物としての己を保ってはいられない」ということだろう。
また、ペルフェクティオの断末魔にも出てきた単語「破界」と「再世」という単語がまたもでてきており、ますますZシリーズとの関連を疑いたくなってくる。
しかし、真っ先に思い浮かぶアサキムはマサキと同一人物ではなく、シュロウガもまたサイバスターそのものではないことが語られている。……のだが、『30』に出演したギリアムが旧シリーズの時系列であったこと、『30』がZシリーズより後の世界であり、αシリーズと並走していること=ZシリーズよりOGシリーズの方が後の世界らしいこと、何よりアサキム自身が「再有生の実感を持つ」存在であることから、アサキムが天獄戦争で死んだ後、人格と記憶を一切残さずに転生したのがマサキではないかという仮説が浮上している。
レーツェル「ユーゼス・ゴッツォ。再有生を可能とする条件は何だ?」
ユーゼス「……運命、宿命とでも言っておこう」
レーツェル「ならば、それを定めたのは何者だ?」
ユーゼス「だとでも認識するがいい」
レーツェル「もう一つ聞こう。再有生は、自らの意志で行えるものなのか?」
ユーゼス「希にそれを知り、四劫の超越を試みる者……いや、そうせざるを得ない者達がいる」
ライ「……お前のことか、ユーゼス」
ユーゼス「そう……そして、我と深き因縁を持ち、幾度も我の前に現れるイングラム・プリスケン」
「だが、彼奴は己の虚憶に気づく前、お前達の手によって消滅した。もはや、我の前に立ち塞がることはない」
レーツェルとの問答。己を破滅させる因子となりうるだろうイングラムが死んだことで、ユーゼスは己の計画の成功を確信した。その意を継いだもう一人のイングラムは未だ因子が揃わず、OG世界には来られない。……だが、彼は気づかなかった。イングラムが死んだ瞬間、因果の鎖から逃げることはもう出来なくなったのだと。そして、己の運命を変えるために造られた因子の一つがそれを決定づけたことを。
前半の台詞を噛み砕くと、「『神』あるいはそれに等しいナニモノカによって再有生が定められており、さらにそれを知り、一大劫の超越を試みざるを得ない者がいる」ということになる。ユーゼスもその一人だが、「なぜ」そうしなければならないのかは今の所不明。イングラムに関しては「番人」の使命が全てを物語っている。ただし肝心の質問である「再有生は自らの意志で行えるのか」についてははぐらかされている。
(そして、記憶の底をくすぐられるようなこの感覚は……もしや、私の虚憶と何か関係が……?)
『OGDP』にてカナフの接近を感知した際のシュウの反応。前述の通りαシリーズでは対面していないはずのクストースの虚憶があるようだが、はっきりとしたイメージにはなっていないらしい。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

「さあ、シュロウガ・シン!彼等に一大劫の果てを見せてやろう!」
アサキムが決戦の前に放った台詞。