ニー・ギブン
ニー・ギブン | |
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外国語表記 | Nie Given[1] |
登場作品 | 聖戦士ダンバイン |
声優 | 安宅誠(現・あたか誠) |
デザイン | 湖川友謙 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦EX |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | コモン |
性別 | 男 |
年齢 | 23歳 |
出身 | アの国 |
所属 | ゼラーナ隊 |
ニー・ギブンは『聖戦士ダンバイン』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
ルフト家の隣の領地を治める地方領主ロムン・ギブンの息子。
父の指揮の下、ドレイク・ルフトと戦っていた。敵対するドレイクの娘であるリムル・ルフトとは恋仲である。コモン故にオーラ力は並だが、打倒ドレイクを胸にバイストン・ウェルおよび地上で戦い続けた。母艦であるオーラシップのゼラーナを駆り、戦場ではオーラバトラー隊に指示を出しながら自らも砲撃で援護していた。
ゼラーナ隊のリーダーを務めるが、最初の頃はお坊ちゃんさが抜けきれず、リムルのことにばかりとらわれていたため、ショウ・ザマたちは辟易していた。しかし、ニーはなぜか女性を惹き付けるものを持っていたため、キーン・キッスやマーベル・フローズンはそれでも彼についていっていた。
父ロムンと母カーロを結果的にドレイクの手によって殺され、流されるままであったニーも戦いの中リーダーとして成長していき、反ドレイク派の中核人物の一人として、最後まで常に激戦地で指揮を執り続けた。ショウとは始めこそビジネスライクな関係であったものの、最初の浮上後に地上から帰還したショウを聖戦士と呼び讃え無事を喜び、その後も互いを認め合い、戦闘時はショウのサポートに尽力するなど、信頼関係を育んでいった。
終盤、ゼラーナを失い、自らボチューンに乗り最終決戦で見事ドレイクを討ち取るが、その直後にドラムロの合体攻撃を受けて戦死した。悲願を成し遂げた彼が最期に発した言葉は、恋仲だったリムルにではなく、最後まで自身を愛し、共に戦ってくれたキーンに向けてであった。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
原作では自軍部隊のリーダーであり、人間関係でも中核を担う主要人物の一人なのだが、SRWではダンバインの(特に前半の)原作再現が乏しいことや、何より乗艦であるゼラーナが滅多に登場しないので基本的に一パイロット扱いになっていることから、原作での立ち位置が活かされにくく脇役同然の扱いになっていることが多い。主な搭乗機は原作最終決戦で乗ったボチューン。
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦EX
- 初登場作品。マサキの章で神殿に急ぐとシーラ、キーンと共に仲間になる。この時点では聖戦士技能の概念自体がなかったため、オーラ斬りも使用可能。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ガラリア未加入時にのみ登場。今回はエレと行動を共にしており、やはりキーンと一緒に加入する。能力値はそこそこ高いが、聖戦士技能が無いため二軍行きは免れないか。ただしリムル加入の条件に関わっているため、彼女を仲間にするなら多少は育てておきたい。
- 後日談では「バイストンウェルに戻り、ギブン家の跡取りとして、アの国の摂政を務めている」と語られている。国王代理となったリムルの代わりに国を治めており、彼女の後日談によると近々結婚する予定とのことで、二人にとって幸福と言えよう。
- 書籍『一生楽しむ本』にて、キーン共々「今回のトホホな皆さんたち」のコーナーに挙げられている[2]。同コーナーに挙げられているキースやボスは精神コマンド要員としての使い道はあるが、こちらは加速もないのでチーム分割時のアイテム回収係にすら向かない。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 『EX』に登場。リメイクに伴い音声収録が行われた他、人権が無かった『第4次/S』の反省か彼とキーンにも聖戦士技能が導入された。
- しかし聖戦士Lvの上昇速度がただでさえ遅いトッドよりも更に遅く、最終盤までハイパーオーラ斬りが使えないのが難点。また、SFC版では加入時点で習得済みだった幸運が、本作ではLv31で習得するよう改悪されており、2回行動ができない事も相まって彼目当てでグラン・ガランルートを選ぶ理由がない。
- 一応グラン・ガランルートを選べば、本作では非常に貴重な脱力を覚えるエルが加入するメリットがあるが、マサキの章ではボスが覚えてくれるため、その意味でもグラン・ガランはリューネの章に送った方がよい。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- 本作では地形適応が宇宙Aになり、聖戦士もLv6まで伸びるようになったので以前よりは使えるようになったものの、後半辺りまでLv不足でハイパーオーラ斬りが使えないのが痛い。宇宙Aのオーラバトラーが自軍に最大3機しか存在しない事もあり、ショウ・マーベル・トッドのいずれかを押しのけてまでレギュラー化させるには愛が必要となる。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- こちらではなんと捨て身を習得するようになり、追加ユニットのガルストームのパイロットに適任となる。
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーン1第2話「強襲」から参戦。レベル20になれば聖戦士技能を獲得する為、EX以来にハイパーオーラ斬りが使える。とある攻略本では戦闘台詞がネタにされていた(「余談」を参照)。必修精神コマンドは「熱血」「魂」。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- 必修精神コマンドが「ひらめき」「努力」「熱血」に変更された。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- シーン4「魂の故郷編」ルートを通ると、シナリオ「沈黙する城塞」でスポット参戦。味方の一時離脱ユニットが多く、猫の手も借りたい時期なので、イヤでも使わざるを得ない。キーンとともにグラン・ガラン製造所の防衛に回ることになるだろう。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- シーン3のファーストステージ「呪われしジャンヌ=ダルク」より正式参入。前作と同じく聖戦士技能を獲得出来るが、「魂」を失ってしまった関係で戦闘力はダウン。必修精神コマンドは「ひらめき」「努力」「熱血」。1/3の確率で、最後に覚える精神コマンドが「自爆」になる。原作における、半ば捨て身でのドレイク討伐の再現だろうか。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第1部ではルート選択でスポット参戦。正式参入は第3部に入ってから。やはり能力は低めだが、AB乗りでは唯一突撃を覚える。
- 本作のツインオーラアタックは移動後使用不可なので、そこで活用できる…かも知れない。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 初めて初期機体がゼラーナとなる。特殊技能にも指揮や狙撃(今作では他作品でのガンファイトに相当する技能)を持っていたりとゼラーナの艦長らしくなっている。
- しかし、シナリオ面では出番自体は多いものの、序盤自分が立てた作戦に対する自信をクワトロやフォルカに呆れられたり、地上に出て取り乱しているところを年下のバァンに諭されたりと、不遇なシーンが目立つ。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦UX
- 原作終了後であるため登場はしないが、竜宮島の灯籠流しの際、ショウが会話で軽く触れている。
- スーパーロボット大戦BX
- 音声新規収録。本作ではラストボスはもちろんのこと、他作品のボスにも専用台詞があるなど優遇されている。第16話「氷点下での再会」にて自軍へ参入。
- キーンまたはリムルとの合体攻撃が実装されたことで、戦力面でも過去作と比べてアタッカーとしての活躍が望める。しかし、回避系の精神コマンドは集中と愛(最後に習得)しかない。
- 低射程故に組ませるPUが限られがちなボチューンだが、ニーは狙撃を覚えるので、回避に不安が残る場合はメインを狙撃で援護するなど、工夫して延命すると良いだろう。
- また補給装置に加えて努力も使えるためレベリングにも優れ、パイロット特性も射撃なので鍛えておいて損はない。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦DD
- 2章Part12から登場するNPC。
関連作品[編集 | ソースを編集]
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
原作での恋人への想いを反映してか、「愛」を習得している作品もある。
- EX
- 根性、愛、必中、幸運、熱血、信頼
- 第4次(S)
- 探索、根性、集中、必中、熱血、脱力
- α
- ひらめき、集中、加速、愛、熱血、奇襲
- IMPACT
- ひらめき、努力、熱血、鉄壁、激励、突撃
- BX
- 集中、努力、狙撃、激励、愛
- リアルロボット戦線
- 根性、集中、必中、信頼、熱血、激励
特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]
- EX(PS版)
- 聖戦士L3、切り払いL3
- COMPACT
- 聖戦士L5、切り払いL6
- α
- 聖戦士L6、切り払いL7
- IMPACT
- 聖戦士L5、防御L6、援護防御L1
- BX
- オーラ力L3、底力L7、援護攻撃L2、援護防御L2、全体攻撃L2、指揮L2
パイロットBGM[編集 | ソースを編集]
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ロムン・ギブン
- 父親。撃墜されたトッド用ダンバインを回収し、補充用の弾薬と共にニーに届ける途中に殺された。彼の死によりニーが実質的なリーダーとなり、責任感に私怨も混じえて打倒ドレイクの思いを高めた。
- カーロ・ギブン(SRW未登場)
- 母親。ドレイクの野心をアの国の王城へ伝えに行こうとするも、途中でドレイクの部下バーン・バニングスの手に掛かる。
- キーン・キッス
- 部下。想いを寄せられているが、気付いていないのか終始「大切な仲間」として接した。ドレイクへの反攻初期から共に戦い、彼女がピンチの時には任務を放棄し命懸けで助けに向かうなど、リムルとはまた違った形で特別な存在とみなしていた。
- リムル・ルフト
- ドレイクの娘であり、ニーの恋人。貴族だがニーのために城や軍を脱走したり、ニーとともに戦うためにオーラバトラーの操縦訓練を志願するなど、並々ならぬ愛情を見せる。対するニーは恋人としての存在と打倒ドレイクという目的との間で苦悩し、彼女が寝返った際は甘やかしたり厳しく接したりと扱いに悩んだ。
- ショウ・ザマ
- 仲間。初期は互いに信用し切れておらず、方向性や意見の相違等でギスギスしたこともあるが、慣れない世界で戸惑いながらも戦い続ける彼を徐々に見直し、東京への浮上から彼が帰還してからはともに認め合う仲となる。
- マーベル・フローズン
- ショウがゼラーナ隊に加入する前からの仲間。初期はショウよりもニーに惹かれており、ニーもまたその想いに気付いていた様子だが、リムルの存在とリーダーという立場から応えずにいた。
- ドレイク・ルフト
- 恋人の父親で、ニーにとっては因縁深き宿敵。バイストン・ウェルの統治という壮大な野望を抱く彼にとって、ニーは「娘を誑かす反乱分子の一人」程度の存在であったが、どこまでも喰らいついてくるその強烈な執念から徐々に見過ごせない存在となり、遂には最終決戦でニーの手により引導を渡された。
- ルーザ・ルフト
- 恋人の母親。実の娘を殺害したこの恐ろしい女も、最終的にニーの手で討たれた。
- ギー・ロズン
- 『New Story of Aura Battler DUNBINE』に登場する騎士。公式では特に言及されていないが、名前にニーとの繋がりが感じられる。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「俺も自分の都合だけで動くからな」
- 第8話「再び、ラース・ワウ」より。キーンの父親(キブツ・キッス)が、部下と家柄の存続のためギブン家からドレイク配下に降った事に、自身の経験則から一定の理解を示す。ただしニーの「都合」とは、敵陣下の恋仲リムルを拐かすことを最優先にしゼラーナのクルーから不興を買った類のモノなので、キブツの「都合」とは重みが異なる。この後は「俺はリムルを諦め大義のために戦う」と零したので、件の台詞は迷言スレスレの自虐とも取れる。
- 「聖戦士の帰還を心から感謝する」
- 第19話「聖戦士ショウ」終盤、ショウに対して。東京では辛い出来事ばかりだったショウだが、異世界「バイストン・ウェル」には彼を受け入れてくれる仲間がいた。
- 「俺はもう自分の可能性を見くびるのは止めた。ギリギリまでドレイクに食らいついてみようと思う」
- 第19話のラストで。行方不明だと思っていたショウの帰還はニー自身にも力を与えた。『BX』では、若干形を変えて再現されている。
- 「よくやろう、うまくやろうとしても、それが悪い結果を生む事なら、許すわけにはいかん…!!」
- 第23話「ミュージィの追撃」より。勝手に出撃してゼラーナを危機に陥れたリムルに対し、泣いて馬謖を斬る思いでゼラーナからの追放を宣言したニーの台詞。
- この場はショウとマーベルの説得も有り鉄拳制裁のみで事を収めたものの、上記の台詞にはもはや「恋愛脳のお坊ちゃん」ではなく多くの部下の命を預かっている艦長ニーの苦悩と、良かれと思って事を悪化させてしまうリムルの性質が表われている。
- 「所詮、あの娘はドレイクとルーザの血縁は切れないのですね…。そう思うしかない」
- 第25話「共同戦線」より。ゼラーナへ身を寄せたものの再びドレイク軍の手へさらわれてしまったリムルのことを想い、天を仰ぐ。
- 余談だが、これがニーとリムルとの今生の別れの場面となっており、結果的に彼らの悲恋を際立たせるものとなっている。
- 「ショウもマーベルも、疲れて神経質になっている。上手に相手をしてやってくれ。」
- 第41話「ヨーロッパ戦線」より。連戦に次ぐ連戦で更にハイパー化寸前までオーラ力を暴走させてしまったショウを気にし、チャムに優しく励ましてやって欲しいと頼む。
- 序盤の甘ちゃんなお坊ちゃまはもうそこにはおらず、ゼラーナの艦長をこなしつつ仲間達のメンタルケアも欠かさない等、リーダーとしての器を見せる。
- 「夜の太陽…幾つもの太陽…。」
- 「イギリス軍との連携作戦で幾つもの太陽が上がったら、ゲア・ガリングに突入せよ」とシーラからの命を受けるニー。
- その暗号が何のことか理解ができずに戸惑うが、その太陽とは核ミサイルのことであり、複数の太陽が存在するかのようにゲア・ガリングが核爆発に晒される光景を見て、流石に驚いていた。
- 「俺たちのゼラーナが…!」
- 第47話「ドレイク・ルフト」より。墜落していくゼラーナを見ながら。この時点ではグラン・ガランとゴラオンは健在とはいえ、主人公側の母艦が沈む展開は珍しい例かもしれない。
- 「お前が殺したのか…! 母親のお前が…我が子を殺したのかぁぁっ!」
- 第48話「クロス・ファイト」より。ようやく再会できた恋人リムルは既に母ルーザの手に掛かっており、その様子を目の当たりにして逆上した時の台詞。
- 一方、ルーザはそんなニーの問いに対して「他人にお前呼ばわりされる私ではない」などと傲然と言い放つ始末で、激昂するニーはルーザを乗機ボチューンの砲撃で討ち取った。
- 「ドレイク・ルフト! 貴様のような奴がいたからだぁぁっ!!」
- 第49話「チャム・ファウ」より。戦艦「ウィル・ウィプス」から脱出を図るドレイクを討ち取った際の台詞。
- どこかで聞いたような台詞であるが、彼等は未遂に終わったり、戦闘中の敵に発している。
- 『BX』においてはヴェイガン兵などの攻撃時に「貴様等のような奴がいるから!」と多少アレンジされて使われている。
- 「キーン! ドレイクを…うおあああああああ!!」
- 因縁深き宿敵ドレイクを打倒したのも束の間、ドラムロのトリオコンビネーションにより焼き尽くされてしまった。最期は炎の中にニーの人影が浮かび、彼の焼け死ぬ様子が見えるというかなりグロテスクなものである。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「ビショット! ドレイクに手を貸し、地上までも混乱の渦に巻き込もうというのか!?」
- 『α(DC)』第27話「マシン展開」に於けるビショットとの戦闘前会話より。
- ビショットの愚挙を声高に批難するニーだったが、直後ゲア・ガリングのブリッジ内から叫ぶ見知った人物を目の当たりにして驚愕することに…。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- ゼラーナ
- 劇中においてニーはオーラバトラーに数えるほどしか搭乗しておらず、ほとんど艦長職に専念していた。
- ドラムロ
- 敵であるアの国製のオーラバトラー。ラース・ワウに潜入した際に奪って搭乗。
- ボゾン
- 盟友であるラウの国から贈られたオーラバトラー。
- ボチューン
- 最終局面で一般兵カラーの機体に搭乗。ルーザとドレイクに引導を渡している。
- SRWでは(ニーに限ったことではないが)毎回マーベル機カラーの機体に乗っている。
余談[編集 | ソースを編集]
- ニーの特徴的な髪型は、ミンキーモモが元になっている。
- 『COMPACT』では攻撃時に「いやあっ!!」と気合の叫びを上げる台詞があるが、ソフトバンクの攻略本『スーパーロボット大戦COMPACT パーフェクトガイド』のコラムでは、これを「たまにトチ狂って女っぽい悲鳴をあげることがあるのだ。これは一見の価値があるぞ。」という、何とも的外れな解釈をされてしまっている。