ハザード・パシャ
ハザード・パシャ(Hazard Pasha)
- 登場作品:忍者戦士飛影
- 声優:青野武
- 種族:地球人
- 性別:男
- 年齢:46歳(第41話の次回予告ナレーションでは40歳とアナウンスされている)
- 身長:160cm弱
- 体重:55kg
- 血液型:AB型
- 所属:地球連邦軍・火星開拓基地
- 役職:長官
- キャラクターデザイン:加藤茂
地球連邦軍・火星開拓基地の長官。三白眼と角張った顔、狡そうな表情に低身長と「いかにも」な醜男で、作中における実質的なラスボスといえる人物。
火星における事実上の独裁者で、防衛軍を自分の私兵とし、それ以外の市民を強制労働させる等、かなり横暴で市民の受けは悪い。ザ・ブーム軍とエルシャンクの戦闘を機に、自分を左遷した地球をザ・ブーム軍の力を利用して征服しようと考えてザ・ブーム軍と接触してその協力者となる。
中盤以降は、ザ・ブーム軍と協力している事を隠して、ザ・ブーム軍を善意の宇宙人、逆にエルシャンクを「悪の宇宙人」だと地球の連邦政府に誤情報を流したり、ジョウやイルボラを捕えるなど、「ハザード」(英語で『危険の原因』『危険物』などの意)の名前の通り、エルシャンク一行を最後まで苦しめた。最期は空魔にファミール艦ごと撃墜され、死亡。
どうしようもない小悪党なのだが、青野武氏の怪演も手伝って妙な愛嬌がある。なお、『忍者戦士飛影』の第42話および第43話(最終話)は、彼と副官のドッグ・タックのナレーションによる総集編となっており、「敵役が総集編の進行を行う」という、珍しい手法をとっている。
登場作品と役柄
その卑小さと狡猾さゆえか、スパロボでもザ・ブーム軍や他勢力に節操無く取り入り自軍の邪魔をしてくる、というパターンが殆ど。
原作キャストの青野武氏が2012年4月9日に逝去したため、生前に青野氏が収録した唯一の版権キャラクターとなった(『IMPACT』以降の作品で『忍者戦士飛影』が参戦した際はライブラリ出演の処置がとられている)。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 最終的にはメガノイド基地の自爆に巻き込まれて死亡。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 概ね原作通りだが、嘗てティターンズに所属し、ドン・ザウサーとコロスを復活させていたという過去が語られる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- シナリオ面では原作以上に地位や権力を利用して序盤から暗躍しており、各作品における軍事組織の非道な作戦の実行役や協力者の立場を一手に担っている。また、他作品とのクロスオーバーも多く『リーンの翼』のエメリス・マキャベル司令(SRW未登場)のポジションも兼任している(後述)。
- 最終的には、第3部終盤のバジュラ本星近海での戦いで、ジョウとイルボラによるダブル忍者殺法により誅滅した。
- 小ネタ的な部分に目を向けるとスキルパーツとして「ハザード愛用水虫薬」が入手できたり、中断メッセージでドッグ・タックとの掛け合い(次回予告のパロディ)が披露されたりしている。青野武氏が既に鬼籍に入っているためライブラリ出演となっているが、見事に会話が成立しており全く違和感がない(なお、ドッグ役の谷口節氏も本作発売前に鬼籍に入っている)。そのため、特殊戦闘台詞はジョウ、イルボラに対するものしかなく、他にはアスランに対してのみ(しかもこれはドッグの方で、応じるハザードの方は汎用の戦闘台詞)。
- 本作品における暗躍
- シン・アスカや碇シンジのように、『UX』におけるハザードもまた「スパロボ補正を受けたキャラクターの代表格」であり、『UX』のテーマである「可能性の集合」―その意味を本作で最も体現している人物であると言える。
- 序盤からエルシャンクや自軍を奸計で貶め、一度はアレックス・ディノの告発等によって逮捕される。だが、後に脱獄して人類軍の総司令へとのし上がり、それまで以上の極悪ぶりを発揮していくようになる。条件次第では生存するとはいえ、別作品のネームドキャラである衛や操を直接死に追いやり、小ミールのみならず東京に核を打ち込もうとしたり(しかもその罪をアレックスに着せて殺害しようとした)、脱獄する際に連れてきたキバの輩とガラン軍兵士を特攻兵器に仕立て上げた機体に乗せて特攻させるなど、物語の序盤から終盤まで悪逆非道の限りを尽くす。まさに「邪悪」「世界の歪み」そのものといっても過言でない存在(ある意味Kのギル・バーグを髣髴とさせるが、それ以上の暴れぶり)である。原作のようなどこか憎めない愛嬌が感じられるのは戦闘時の台詞など僅かな部分のみで、下記にもある原作でのコミカルな振る舞いや言動は殆ど無く(むしろ原作準拠の描写の方が浮いてしまっている)、その代わりにプレイヤーの気勢を削ぎ、怒りを買うようなイベントをこれでもかと投入してくる。それ故にジョウ達はおろか全版権キャラにとっての怨敵となり、一部のプレイヤーからは「第二の三輪」あるいは「むしろ三輪長官がキレて自軍に味方するレベル」などと評される。
- ハザードの悪役としての器は完全に原作のそれを凌駕しており、スパロボ史上における地球人の悪役の中でもその外道ぶりはトップクラスである。真に邪神であるナイアと並ぶ「UX真の敵」と言っても過言では無い。また、彼はナイアとは違って特別な背景(特殊な出自や、先天的あるいは後天的な特殊能力等)を持たない普通の人間でありながら、飽くなき野望と幾多の非道な行為によってラスボス格へと上り詰めるという、スパロボ史上において屈指の立身出世と(悪役としての)活躍を与えられたキャラクターでもある。
- 様々な場面でUXを危機へ追い込んだハザードだが、『UX』の「ループを繰り返し、類似した展開を辿り、誰かが似た行動を行う」という世界観と、本編においてマキャベル司令の役割を代役で務めている所から考えるに、「他の人物の役割をハザードが担った」という可能性もある。つまり、他のループではマキャベル司令が登場して原作通りの役割を果たしたが、本編ループでは彼が登場しないため代わりにハザードがその代わりを果たした、と言う訳である。こうした「登場しない人物の代わり」を積み重ねていった結果、多くの悪事を働く事になった(それらの人物が登場するループでは、原作通りの小悪党でしかなかった)と考えた場合と、彼もまた「事象」に弄ばれていたと見る事もできる。
- また、UXとの最初の戦いで逮捕された直後に加藤機関による全世界への核攻撃が行われてしまい、終盤であてにしていたフロンティア政府の計画は2度目の戦いで戦死した後ギャラクシー船団に横取りされてしまう等、仮にUXに勝ったとしてもその後に起こる事態はハザードが収拾できるものではなかった。どの道「ハザードは破滅するしかなかった」と言う、何とも皮肉な話である。
- 横暴で横柄な性格や権力を笠に着た発言など、スパロボ参戦作品では『闘将ダイモス』の三輪防人の同類のようにも見える男だが、あくまで地球防衛のためという一種の愛国心が原動力であった三輪とは対照的に、ハザードは早々に敵へ寝返り嬉々として地球侵略に協力、かつ自身の利権しか頭に無いという点が三輪とは根本的に異なる。しかし、力押ししか能のない三輪に対してハザードは策謀家としてはかなり優れており、かつ自己保身も巧みである。
- 『UX』のハザードが「むしろ三輪長官がキレて自軍に味方するレベル」と言われるのはこれらの違いからきているのだろう。但し、「己が目的の為に他者を平然と犠牲にする」という一点においてははっきりと共通している。なお、三輪は原作とは異なり自分が死亡する点で稀有なキャラであるが、ハザードは版権キャラでありながら他の版権キャラの直接的死因となる(一応回避可能ではあるが)という、スパロボにおいて非常に稀な役割を果たす。どちらにおいても、スパロボでより悪役らしくフィーチャーされた点であろうか。
- なお、本作のライターである岸本みゆき氏は製品版をプレイしたところ、原作以上の悪役となってしまったハザードに関しては「やりすぎた」と述懐している。
人間関係
火星
- ドッグ・タック
- 副官でハザードの右腕と言える人物。最後までハザードに忠実で、ハザードと共にファミール艦の爆発に巻き込まれて死亡した。流石のハザードもそんなドッグのことは大事だったらしく、彼への労いの言葉を発したことも。
- ジョウ・マヤ
- 火星時代からハザードに楯突いていた宿敵。幾度と無く対決を繰り返し、最後は彼に討たれる事になる。
- レニー・アイ
- ジョウの父親と同じく彼女の両親も人質に取った。
- ダミアン
- ジョウらと同様に敵対関係で、終盤では彼によってファミール艦が細工された事により窮地に陥る。
エルシャンク
- ロミナ・ラドリオ
- 彼女を何度か人質に取った。
ザ・ブーム軍
- アネックス・ザブーム
- 取り入る対象。アネックス側から見ればハザードはあくまでも利用するだけの存在であるが、ハザードも終盤はその事を自覚して火星へ戻ろうとした。
- グラサン・グリン
- 当初手を組んでいたザ・ブーム軍の攻撃隊隊長で、共にイルボラに裏切りを仕向けた。本編では互いに利用していた面はあったとはいえ、割と仲は良い面を見せる時もあったが、総集編では「サボテン頭で怒鳴ってばっかしの頭はパー」とボロクソに批難していた。スパロボでは『UX』でようやく共演。
- イルボラ・サロ
- 味方に引き込んだがお互いの印象は悪く、アネックス皇帝に評価されて自分よりも立場が上になり、あれこれ指示する彼を敵視した。
- 『UX』ではジョウのみならず彼にも引導を渡されることに。
- シャルム・ベーカー
- 立場的にはシャルムの方が上。犬猿の仲であり、ハザード曰く「気の強い女は嫌い」。総集編ではグラサンと同じくボロクソに批難していた。
地球
- ローニン・サナダ
- ローニンが前長官の息子と言う関係で旧知であったが、ハザードの悪事を暴こうとする彼と対立し、様々な謀略で妨害を行った。
他作品との人間関係
『UX』では敵味方問わず様々なキャラクターと関わることになり、一部では「本作で最もクロスオーバーしたキャラクター」とも囁かれている(尤もマイナス方向へだが)。
スーパー系
- ドン・ザウサー、コロス
- 『IMPACT』では彼らを復活させた。何かと謙った態度で彼らへ協力要請を求めつつ、自分がメガノイド復活の功労者である事を遠回しにアピールするなど、随所で小悪党ぶりを発揮する。
- 覇道瑠璃
- 『UX』では連邦内部にて対立する者の一人。
- ユリアンヌ・フェイスフル
- 『UX』では第1部でのハザードの悪行の一部の証拠となる資料などを彼女はヒューズに提供、ハザードの一旦の失脚に一役買う。
- 推進派
- 『UX』では彼らの後ろ盾も得て連邦内での人類軍の勢力を強めるも、それは全て彼ら(と加藤)にとって、必要な「事象」のためでもあった。
- 海動剣、真上遼
- 『UX』では戦いを求める彼らですら、己の野望のために度々非道な行為を働くハザードに嫌悪と怒りを露わにし、バジュラ本星では彼らから「地獄逝き」を言い渡される。
- 真上に至っては、アルカトラズ刑務所の囚人を特攻させるという凶行に絶叫してしまう。
- アクセル・ヒューズ
- 『UX』の第1部ラストにおいて、アスランと共に自身の不正を暴かれて失脚に追いやられる。中盤にてハザードが人類軍総司令となった後も、彼に追跡調査されることに。
- ドクターミナミ
- 『UX』では第2部後半に共にアルカトラズ刑務所を脱獄し、人類軍にて部下とする。
- イザベル・クロンカイト
- 『UX』第3部冒頭にてTV番組に出演した際、彼女からインタビューを受ける。
リアル系
ガンダムシリーズ
- ブライト・ノア、クワトロ・バジーナ
- 『IMPACT』ではロンド・ベル隊の戦力を利用してエルシャンクを追撃させるべく彼らに通信を入れるも、ボロを出してしまった事で以降は不審人物として警戒されてしまう。
- 第二代地球連邦大統領
- 『UX』では一応の上役。ハザードの地球への背信行為を知ってはいたが、確たる証拠を掴めていなかったため手を出せずにいたが、アスランたちがハザードの悪行を白日の下に晒したことで、ハザードの逮捕を宣告する。
- また、ハザードが復権した後も、彼女はハザードも含めた人類軍に対して不信感を消すことなく、ヒューズに命じて追跡調査を行わせている。そして、第3部終盤、地球を見捨ててバジュラ本星へ向かうハザードやヘスターたち人類軍を完全に反逆者と認定し、UXにその暴走の阻止を依頼する。
- カガリ・ユラ・アスハ、マリナ・イスマイール、クラウス・グラード、シーリン・バフティヤール
- 『UX』では連邦内部にて対立する者たち。第1部序盤ではテロリストを利用してマリナを暗殺しようとし、第1部終盤ではカガリをオーブ代表から引き摺り下ろそうと企んだ。
- アスラン・ザラ
- 『UX』の第1部ラストにおいて、ヒューズと共に自身の不正を暴かれて失脚に追いやられる。以来、特にアスランに対しては恨みを抱いている。
- カティ・マネキン、グラハム・エーカー、パトリック・マネキン、アンドレイ・スミルノフ
- 『UX』における連邦軍の良識派の軍人たち。彼らにも不信感を抱かれ、アンドレイにいたっては特殊戦闘台詞でその怒りを顕にしている。
その他
- ヘスター・ギャロップ
- 『UX』で地球連邦内部の最大のシンパ。共に人類軍を結成し、UXと敵対する。
- 彼女はハザードを(売国奴であると知ってもなお)異常に信頼しきっているが、一方のハザードは、彼女を「自身の野望を満たすうえで利用価値のある道具の一つ」としか思っていない。
- ミツヒロ・バートランド
- 『UX』では部下。
- 小楯衛
- 『UX』において、皆を守るべくサコミズを足止めにした彼をあろうことか独断で攻撃を仕掛けた結果、衛を死に追いやった。条件次第ではある少女に救出されるとは言え、非道極まるやり方にUXの面々とサコミズは憤怒することに。彼が生還した場合、終盤には遂に敵同士として対峙する。
- 来主操
- 『UX』では北極のミールに核攻撃を強行したことで、彼にとってもハザードは憎むべき敵である。第2次蒼穹作戦にてハザードの核攻撃からUXを庇い、散ってしまう。
- 生存フラグを満たせば、ハザードとの最終決戦となる第49話にて再登場し、憎しみを抑えて因縁の敵であるハザードに挑む。
- シンジロウ・サコミズ
- 『UX』ではハザードを最も嫌う者の一人。第2部終盤において竜宮島近海で交戦している最中で、衛諸共サコミズをミサイルで撃墜させる(が、衛だけ討たれてしまう)、第3部終盤で第2次蒼穹作戦の際の人間特攻兵器を用いたなどしたその外道極まりないやり口で彼を激昂させる。
- 本作では朗利と金本に核弾頭を渡したのもハザードなので、サコミズの生存フラグを満たしていない場合、彼の死の原因もハザードが作ったことになる。
- コドール・サコミズ
- 『UX』ではサコミズ不在の間に接触し、ホウジョウ軍の日本侵攻を黙認する代わりに、UXと戦闘するよう仕向ける。その時のやり取りは、まさに狐と狸の化かしあいといったところか。
- 矢藩朗利、金本平次
- 『UX』では第2部ラストにて東京の破壊を目論む彼らを協力者として招き入れ、UXの抹殺と東京の壊滅のために彼らに核弾頭を渡し、利用するが、朗利をエイサップに倒され、核もサコミズによって阻止され、計画は失敗する。
- ショット・ウェポン
- 『UX』では第2部終盤で彼を介してホウジョウ軍と密約を結び、第3部にて部下となる。
- アレックス・ゴレム
- 『UX』では、エメリス・マキャベル司令が登場しないため、ハザードの部下になる。しかしそのやり方に不信感と嫌悪感を抱いており、ヘブンズドア作戦にてハザードとヘスターに背いたことで対立が決定的となる。
- 遂にはホウジョウ軍の攻め入る東京にて朗利と金本を利用して東京を焼け野原にし、その責任を全て彼に押し付けて彼を死に追いやろうとするが、ヒューズの介入によって失敗に終わった。
- 初めて出会って自己紹介した際には別のアレックスに煮え湯を飲まされたことを思い出し、(あくまでも名前に対してだが)不快感を露わにした。
- レオン・三島、ハワード・グラス
- 『UX』では第3部にて手を組むが、彼らの事もヘスター同様利用価値のある道具としか思っていない(尤も、彼ら三人が死亡するよりも先にハザードの方が死亡してしまうのだが)。
バンプレストオリジナル
- ノーヴル・ディラン
- 『UX』では人類軍での部下。特に絡みはないのだが、実際のところは、ハザードもまたノーヴルの目的のための「事象」の一つに過ぎず、本作でやらかした数々の悪行も、仮にハザードがいないとしても他の誰かが行う事になっていた。
- アンノウン・エクストライカーズ(アルティメット・クロス)
- 第一部で世界の敵に仕立て上げ、第二部以降でも人類軍を率いて対立し、北極ミールに核を打ち込んで対話のチャンスを台無しにする、東京で核攻撃を仕掛ける、アルカトラズの囚人を人間特攻兵器にしてUXに突っ込ませるなど、あらゆる手を使って苦しめていた。が、どの道、彼らとの勝敗がどう転ぼうがハザードには破滅の運命しか用意されていなかった。
名台詞
- 「アホが…」
- 『忍者戦士飛影』における記念すべき最初の台詞は、ハザードのこの台詞である。兵士採用試験に芳しい結果を挙げられない若者に対しての侮蔑的な感想を抱いた際の台詞。『IMPACT』でも戦闘時に言う。
- 「AF8番! もういい! お前に兵士の適正は無い! 明日から建設労働に従事しろ!」
- 上の台詞の後、結果を出せなかった受験者への非情な失格通告で、この台詞からして火星におけるハザードの独裁者振りが窺える。ちなみに、次のAF9番はジョウであるが、サボって狩りをしていた。
- 「俺をこんな所に送った地球の奴らに助けなど…」
「うまく奴らと接触できてテクノロジーが手に入れば… ハハッ、俺にもツキが回ってくるかも フフフハハハ…」 - 第2話より。ザ・ブーム軍の進出に対し、地球側へ助けを求めるべきではと意見した副官ドッグの意見を一蹴した後、エルシャンクとの接触の為、戦車部隊を出撃させた際の台詞。
- 「しかたありませんな、姫様。気が強すぎるというのは時として命を縮める結果になります。フフフフフ…」
- エルシャンクの戦力を利用したハザードに対して毅然と反発したロミナに対して
- 「くそう、このままではせっかく奴らを利用して地球の制覇を企むワシの計画がパァになってしまう」
- 第4話でエルシャンクが動き出したと知った際の台詞。ここでその野望がジョウ達にも知れ渡る事になる。
- 「名より実を取った方が得だよ」
- 第11話でイルボラが捕虜となった際、グラサンと共に裏切りを勧めた際の台詞。
- 「さあ、どうするジョウ? お前も男ならウジウジしないでサッと決めろ!」
- ジョウの父マツオとレニーの両親を人質に降伏或いは三機のマシンの譲渡をジョウに迫った際の台詞。
- 「撃て撃てぇ!合体させなきゃ奴も大した事は無いッ!」
- ジョウ達のピンチに飛影が現れ、シャーマン部隊が撃破されていく中飛ばした指示。まぁ結果は推して知るべし。
- 「くそぅ~、生意気な~イルボラめぇ、いつか石ぶつけてやるからなぁ!!」
- 自分に指図をするイルボラに不満を持っての台詞。しかし「石をぶつける」などと言うあたりどこかみみっちい。
- 「あ、それからいいことを教えてやろう。お前達が探し求めていた忍者、ありゃ観光用だ」
「忍者ショーなどの観光用として保存されているのに過ぎん」 - 第30話でジョウ達を水責めにして言い放った台詞。30話で登場した忍者達はハザードが述べた事実通りなのだが、これまで忍者を捜し求めていたロミナ姫達にとっては大きな衝撃となる台詞となる。
- 「どうやら異論はなさそうですな。イヤハッハ…良かった、良かった、君のやり方次第では北アメリカエリアの三億もの人の命が左右されるという事をくれぐれも忘れないようにな。ハハハハハ……アーッハハハハハッ!!」
- 第32話でエルシャンク側の味方であった北アメリカエリアに対し、北アメリカエリアの民間人の命を盾にエルシャンク側の攻撃をするように仕向け、不本意ながらもエルシャンクを攻撃する決断をしたローニンの父ケガレ・サナダの言葉を聞いた際の台詞。さらにその証として、ローニンにエルシャンクを攻撃させる等もあって、ハザードの卑劣極まりなさが存分に表れている。
- 「たくっ、この顔のどこが見苦しい!」
- 通信でシャルムに見苦しい顔と言われた際の台詞。どう考えてもシャルムの方が説得力がある。
- 「わしの言った通りだろ。両者をうまく操ればこの地球の全てがワシの手に転がり込むという戦法だ。まだまだワシはへこたれんぞ、フフフフフハハハハハッ!」
- 地球側とザ・ブーム軍を自身の謀略を持って巧みに争わせ、その隙を突いて地球を征服しようとする計画を副官のドッグに語った際の台詞。
- 総集編においてはこの戦法を「ハザード流地球頂き戦法」と命名した。
- 「人食い虎もライオンもワシに牙を向けたらこうだ… カチッ!」
- 第41話で飛影らに自爆装置をつけた際の台詞。ちなみに、起爆装置はファミコンのコントローラーに似ている。『UX』でもほぼ同じ台詞を言っているが、言い回しが微妙に異なっている。
- 「何とかしろ、バカ者! 早くしろったら…」
「わあぁぁぁーっ!!」 - 飛影のバトルショットブレードの投擲でファミール艦のメインカメラを壊され部下に怒声を上げるも、空魔の突撃によってあっけない最期を遂げた際の台詞。
- 火星に戻って戦力を蓄えた後、再び地球を侵略する「ハザード流地球頂き戦法」は遂げられぬまま、ハザードは副官と共に宇宙の塵と化したのだった。
スパロボシリーズの名台詞
IMPACT
この頃は『UX』に比べると自身のミスで首を絞めていることも多い。原作同様、小物感やコミカルさこそでているが、一方でそんなに目立つ部類でもなかった。
- 「じゃんじゃんやってください! 私も麗しいコロス様と、偉大なるドン・ザウサー様のためなら、もういくらでも協力させていただきますですよ、ハイ!」
「オーラ、コロス! お任せください、ムフフ…」
(ボンクラども、誰もアネックスのことに気付いておらんようだな。くっくっく…) - 第3部銀河決戦篇第4話「白熱の終章」より。ディラド星消滅に巻き込まれて、アネックス皇帝が死亡した事実を伏せながらコロスと交わした通信。
- メガノイド式敬礼まで行なう卑屈さを装いつつ、内心ではアネックス死亡に気付かない彼女らを「ボンクラども」と罵るなど、小物度全開の遣り取りである。
- 「これは…ずいぶんですな。ま、そういうことで私はこれで。ははは」
(くぅ?! しおらしくなったと思ったら、このォ! 覚えておれよ、イルボラぁ!) - 第3部銀河決戦篇シーン3B「マーズ」編開始時のシナリオデモより。火星のメガノイド基地を向かう際にイルボラから「品性とおなじくあの小汚い火星の基地がお好きらしい」と皮肉を浴びせられて。冷静を装いつつも内心では憤慨しているが、ここまで来るとどこかコミカルさを感じてくる。
- 「攻撃隊長のイルボラという者がまた無能極まりない奴でして。まあちょっと顔がいいからって生意気でキザで! こいつさえうまくやっておれば…」
- 同上。ロンド・ベル殲滅が一向に進まぬ事に苛立つコロスからの追求をイルボラに責任転嫁して、のらりくらりとかわし続けるハザードだったが直後、コロスから「無能」呼ばわりされ協力関係を打ち切られる羽目に…。
- 「お~お~、さすがは情に厚いと名高いロンド・ベル。お心遣い、嬉しくて嬉しくて涙が出ますなあ」
「しかし…ワシも退く訳にはまいりませんでな!」
「貴様らさえ始末すれば、バンカーやギャンドラーもワシに一目置くだろうしな!」
(アネックスが死に、メガノイドにも手を切られた今、やつらの戦力を手に入れんことには、わしの未来はないんじゃ!) - 『IMPACT』第3部銀河決戦編第16話「大いなる胎動」より。火星基地での最終決戦でクワトロからの投降勧告を跳ね除け、分不相応な野望を発してロンド・ベルへと襲い掛かるが、進退きわまった状況なのか内心では流石に余裕が無いのがわかる。
- 「ばっ…ばかな! このわしが、こんな所で! こんな火星のような辺境で…!」
「わしはやつらを見返すんだ! わしを…わしを邪魔者扱いした地球の連中どもを…わしを火星なんぞに左遷した連邦の連中を…! わしは、わしはぁっ……!」 - 同上。最期の台詞。我欲に溺れ、地球に住む人類と連邦に復讐するためにあらゆる勢力に取り入れて地球を手にしようとした男は、自身が「辺境」と蔑んだ火星でロンド・ベルとの戦いに敗れ、その野望を果たせぬまま散っていった。
UX
第一部
- 「とんでもない! これは弾圧ではなく、鎮圧です」
「彼らの中には環境適応のために遺伝子操作を受けている者もいるのです」
「そのような、もはや人間とは言い難いような荒くれの暴徒を御するには、多少の武力行使も…」 - 第4話「舞い降りた翼」のIMにて地球に降り立ったエルシャンクが火星開拓民と手を組みテロ行為を行ったと虚偽の報告をした際、その事に疑念を感じた瑠璃やシーリンから火星での悪行を追及されてこう言い放った。
- 火星に住む人々を苦しめた自らの行動を正当化した挙句、彼らを化け物扱いするような発言にカガリから「前時代のような考え」と怒りの反論をされるが…。
- 2行目の台詞は『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY』(SRW未参戦)に登場するマーシャンの事を指したもの。この遺伝子操作を受けた人間を蔑視するハザードの思考は、『UX』時点では既に壊滅済みの反コーディネイター団体ブルーコスモスを想起させられる。
- ハザード「ご立派ですなあ、アスハ代表。いや、さすがは永世中立を標榜するオーブ首長国連邦の代表でいらっしゃる」
カガリ「何が言いたい…?」
ハザード「いえ、崇高な志をお持ちのわりには、裏で怪しげな傭兵集団と繋がっている等という黒いウワサを耳にしたもので…」 - 上の台詞での続き。アンノウン・エクストライカーズを「怪しげな傭兵集団」と貶め、カガリは、その事に対して憤りをあらわにするが、へスターによって黙らされてしまう。
- 「もちろん、存じておりますよ。 確かUXに命を狙われていたとか…」
「そのテロリストなら、先日獄中で自殺しましたよ」
「『自分はUXの命令で犯行に及んだ』と言い残してね…」
「よほど罪の意識が大きかったのでしょう。 あそこまで人を追い詰めるとは、UXとは、むごい連中です」 - 第19話にて、テロリストがマリナ暗殺未遂事件を引き起こしたことをシーリンに追及されて。当然だが首謀者は当のハザードであり、政敵となるマリナをテロに見せかけて排除しようとした事件(宇宙ルート6話)である。ハザードはこの事件を情報操作でUXの仕業へと仕立て上げており、この回答に反論したマリナはテロリストの証言を述べようとするが、「そのテロリストは自殺した」と嘯いて意見を封じ込めた。恐らく、口封じのためにそのテロリストを始末したことが容易に想像できる。
- しかし、このような手段も、今作におけるハザードの非道ぶりのほんの序の口に過ぎないのだから、何とも恐ろしいところである。
- 「ううむ、ウワサには聞いていたが、そんな真実があったとは…」
「何の罪のない子供たちに、そのような過酷な運命を背負わせるなど、許せぬ所業です!」 - 第20話「分解-すれちがい-」にてヘスターとミツヒロから「ファフナーのパイロットは、生まれてすぐにフェストゥムの因子を植えつけられ、常に同化される危険に晒されている」と聞かれて。
- 言ってることは一理あるのだが、心中ではファフナーのパイロットを案じるどころか、人間兵器として酷使しようと考えていた。そして、その「何の罪のない子供たち」の一人を結果的に殺害するというそれと同じ所業を犯してしまう。
- 「皆さんありがとうございます! 賛成多数により、人類軍特別有事法案は可決となりました!」
- 第22話にて人類軍特別有事法案が賛成多数によって可決になった時の台詞。地球連邦を掌握して自軍を世界の敵に追いやり、その協力者であったカガリをオーブ代表から引きずりおろしたことで、彼は勝利に浸った。…はずだったが、アレックスやヒューズが現れ、自身の不正を暴かれてしまう。
- しかし、法案可決による人類軍の結成まで防ぐことは出来なかった。
- 「くっ! あの悪名高きパトリック・ザラの息子である貴様が言えた義理か!」
- 密かに地球を侵攻しようとするザ・ブーム軍と手を組み、地球連邦を排他組織へと逆戻りにしようとし、自軍をテロ組織に仕立て上げた罪を暴いたアスランに対しての台詞。
- ハザードは己の非を棚に上げながら、多くの犠牲を出し、ジェネシスでナチュラルを殲滅しようとしたパトリックを引き合いにして反論したが、アスランに「二度と同じ過ちを犯さない」という覚悟を示された挙句、とうとう大統領に証拠をつかまれ、逮捕されてしまう。
- 「は、離せっ! ワシは火星開拓局の長官なのだぞ!」
「ご、誤解だぁ! ワシは常に地球圏のために…離せ! 離せぇぇええ!!」 - 不正の罪で連邦軍兵士に連行されるときの台詞。これで彼は御用となった、と思われていたが…
第二部
- 「そこの女、待て!」
「む…? 女かと思ったら…なんだ、男か」 - 第36話にて女装したアルトに対して。彼が男性であることに気付いてはいたが、言い回しが憎きジョウと声が同じ人を思わせてしまうのは何の皮肉か…。
- この後、アルトにアルカトラズ襲撃の詳細を教えてもらおうとするが、アルトに一蹴された挙句、逃げられてしまう。しかし、副官によって脱獄を許してしまう…。
- 「アレックスという名を聞くと無性に腹が立ってくるが、まあいい」
- 第37話「命あるもの」にて総司令に返り咲いた際に初めて会ったアレックスに対してこう感想を述べる。第一部でアルカトラズ刑務所に入れられる切欠を造ったアレックス・ディノを思い出し、その名前に対して不快感を露わにする。
- 「何をモタモタしている! 早く我々を助けにこんか!」
- 第38話「防人たち」にて、サコミズ率いるホウジョウ軍に襲撃され、仇敵であるUXに救助を求めた。UXの面々は自分のためだけに多くの者を今まで苦しめた挙句、何の罪悪感もなく命令する姿に不快と嫌悪を露わにしたが、そのファミール艦は、よりにもよって核ミサイルを積んでいた…。
- 「ええい、何をやっておる! 自爆でも何でもして、そのバケモノを止めんかあっ!!」
- ファミール艦を撃墜しようとするサコミズのオウカオーを足止めしている衛に対して。非道かつ傲慢な物言いにはサコミズも激昂してしまう。
- 「今だ、撃てぇぇぇぇっ!!」
「チッ、外したか!どうせなら奴もろとも、爆死すればよかったものを…!」 - サコミズのオウカオーをマークフュンフの決死の攻撃で足止めしたその瞬間に、対空迎撃用ミサイル全弾発射を指示した。…が、そのミサイルはあろうことかマークフュンフ「だけ」に命中し、皆を守ろうとした衛は同じ人類によって殺されるという非業な最期を遂げてしまう…。
- その場面を目の当たりにした一騎を始めとするUXのメンバーは勿論、敵のサコミズにも大きなショックを与え、そして怒りを露わにした。
- 「礼など不要だ、大佐。 こいつ等がもっと迅速に敵を撃退してくれば被害はもっと抑えることはできたのだ」
「何を言うか。 だいたい、あのファフナーが堕ちたのはワシらの誤射ではないぞ?」
「あの小僧が余計なマネをしてくれなければ、少なくともあのオーラバトラーは仕留めておれたのだ!」 - 自分たちを助けてくれたUXに感謝するアレックス大佐に対して。彼はUXが遅れたおかげで被害を出さずに済んだと嫌味を言い、結果的に衛を死なせてしまったことを悔やむどころか、まるで衛がオウカオー撃墜の邪魔をしたかのように貶めたハザードの態度はUXの面々の怒りを買い、この場にいたアレックス大佐からも宥められてしまう(そもそも今作において衛が死んだのは他ならぬハザードが自身が余計な真似をしたのが原因である)。
- なお、フラグを満たし生存した衛と対立した際には「ワシの為にもう一度死ね」等と憎々しげに叫んでいる。
- 「UXは北極で単独行動を取る。そこを狙い、奴らを足止めするのだ」
「ワシらが、核を打ち込むまでのな」
イルボラ「核だと!?貴様、正気か…!」
「良い作戦だろう? これでUXの連中は、フェストゥムもろとも綺麗サッパリだ」
「フェストゥムが相手ならば、どんな犠牲も許されるからなあ! クックックック…」
イルボラ(下衆めッ…!) - 第39話「蒼穹-そら-」のIMにて、フェストゥムの手中に渡った総士を奪還するべく、UXが単独で北極海ミールに向かったことを知ったハザードは、核を発射する時間稼ぎとしてUXの足止めをイルボラに命じる。
- フェストゥム諸共UXを核で葬ろうと目論み、なおかつ「フェストゥムが相手だから」という理由で非人道的な作戦を平然と提案するハザードを、イルボラは心の中で「下衆」と吐き捨てていた。
- 「あー、あー。アルティメット・クロスの諸君、大変ご苦労だった」
「いや、勇敢なる君達の戦いぶりに敬意を表し、最後の挨拶をと思ってなぁ」
「UXに告ぐ。これより我々は敵のせん滅に向け、核攻撃を敢行する」
「全ては人類の未来のためだ。君たちの尊い犠牲を、我々は永遠に忘れないだろう」
「さらば、UX。残りわずか3分の命ではあるが、最後の時を楽しんでくれ」
「うわーっはっはっは!」 - 蒼穹作戦の最中にフェイの歌「In the Blue Sky」によってフェストゥムと対話、和解できるチャンスが訪れようとした矢先に空気をぶち壊して「核攻撃を行う」通信を入れる。
- 竜宮島の乙姫の心情や決意が描写され、北極海にいる自軍メンバーも奮い立っている中で割り込んで来るのが(悪い意味で)見事すぎるタイミングといえる。
- そもそも「人類の未来のため」と嘯いているが、彼の人物像と下の台詞からすれば結局のところは蒼穹作戦での手柄を横取りし、目障りであろうUXの連中を排除したいだけである。
- 「おめでとうございます、ヘスター事務総長!」
「これで人類は救われましたな!」
「なあに、ワシはただボタンを押しただけですわい」
「わーっはっはっは!」 - 蒼穹作戦が終了した直後に、北極海ミールにいるフェストゥムに核を投下して。「人類が救われた」と笑いながら嘯いているが、(後の展開とはいえ)これによってUXがフェストゥムと対話できる可能性をハザードが台無しにしてしまったことになる。
- しかも、フェイがこの世界に現れなければ、本当にフェストゥムの対話の道が閉ざされるという(それこそ『K』の通常ED以上の)最悪の展開となっていたのは想像に難くない。
- 「首都機能が麻痺した瞬間に我々が日本復興に手を貸せばこの島国はワシの好きにできるものでな」
- 第40話「桜花嵐」にて、朗利と金本に東京を壊滅させるための核を渡したハザードを非難するアレックスに対して。
- もし東京に核が放たれれば、首都機能を失った日本が混乱に包まれ未曽有の大惨事となるのは自明の理だが、それを平然と起こそうとする上にその罪をアレックスに押し付けようとしている。「人類軍」の総司令という立場でありながら、最早この男の心に人類を守る意思は存在せず、同じ人類を犠牲にしてまで身勝手な野望を叶えようとすることしかなかった。
- 原作でのマキャベル司令が言った台詞を少々アレンジしたものだが、ハザードの場合火星で横暴を働いているという実績があるため悪い意味で結果が見え透いている。しかも、マキャベル司令のほうはオーラバトラーのせいにするつもりであって、アレックスに押し付けようとはしていなかった。
第三部
- 「もちろんです。我が人類軍はもちろん、連邦軍でも…」
「フロンティア船団から提供された技術をもとに、対ELS戦を想定した決戦兵器を建造中です」
「仮に奴らがやってきても、何も心配することはありませんな!わっはっはっは!」 - 第41話「再来-みさお-」にて、イザベルのインタビューに応えた際に。…『00』の原作を知っているとどう考えても裏目に出るような事を言っているのだが、最終的にその決戦兵器はUXの戦力になってELSとの最終決戦で活躍し、さらにはハザードに牙を剥く事になったりする。ちなみにこれを見た剣司は「ハザードに任せたら地球が滅びる」と皮肉をぶつけられたのは言うまでもない。
- 「フン、島に接近するフェストゥムに対抗するつもりか…」
「もっとも、奴らの場合は『対話』という馬鹿げたマネをするのだろうがな」 - 第47話「HEAVEN AND EARTH」にて、UXが地球に帰還しアルヴィスのもとに合流したとの報を聞いて。ハザードのせいで一度は水泡に帰した『異種との対話』を「馬鹿げたマネ」と嘲笑しており、ミツヒロと同様「異種や同じ人間と分かり合おうとしない」事がよくわかる(しかもこの男は後々自身の野望のために異種を利用しようと目論んでいる)。
- この後、ショットにある人物の研究データを引き継がせたが、それが悲劇の始まりになろうとは…。
- 「気に入ってくれたかね、UXの諸君!」
「そいつらはアルカトラズを脱獄した囚人どもでな」
「生きていても仕方のない、生かしておいては、人のため世のためにもならないクズどもだ」
「なあに、遠慮はいらん。 これは新天地を目指すワシらからの、ささやかな祝福だ」
「ありがたく受け取ってくれたまえ! ぐわーっはっはっは!」 - 第2次蒼穹作戦において、自軍との触れ合いによって変わった操が「神様」である小ミールを説得してフェストゥムとの戦いを終えたその後に突如現れた奇械島の連中が特攻した後にこの通信を入れてきた。
- この男の言う「祝福」とは「アルカトラズ刑務所を脱獄させた囚人を特攻兵器に仕立て上げ、それを自軍に向けて特攻させた後に核で小ミールごとUXを葬る」という作中においてハザードが行った非道の中でも最も卑劣にして残酷な部類である。そして「生きていても仕方のない~」の台詞は『必殺仕事人』ネタであり、元ネタにおいては言ったハザード自身がその対象となる台詞である。
- …実の所、UX世界では同じ手段を用いた者がハザード以前に存在していたのだが、あちらは自意識が希薄なイノベイドをぶつけていたのに対し、こちらは自意識が残っている状態でぶつけているのでなおさら悲惨な事になっている。
- 彼らが特攻によって死の恐怖を叫びながら非業の死を遂げる光景にショックを受け、ある者は声を荒らげて糾弾し、中には義憤の余り絶叫を上げる者達もいた。幸いにも核の方は操によって阻止されたが、それと引き換えに彼が犠牲になってしまう…。
- 「ククク、面白いことを言う! 貴様らも自分のルールに従って、罪無き者どもを屠ってきたではないか!」※対アーニー&サヤ
「綺麗事を! 欲のない人間など、ワシから見れば人として何か欠落しておるのだ! あの世で見ているがいい! このワシの作る、ワシのための未来を!」※対シン&キラ&アスラン
「人類軍…バジュラ共…この力があれば、全てが手に入る! 未来はワシのためにあるのだ!」※対刹那
「グフフ、どうだ? 貴様のマシンはフェストゥムどもを消すのに打って付けだ。ワシの元に来るのであれば、あの島より素晴らしい楽園を与えてやるぞ!」※対一騎
「どこかで見たことがある思えば、ワシを守った小僧ではないか! ならば、ワシの栄光を守るため、今一度死ねぇい!」※対衛
「何を言っているかわからんが、ワシの邪魔をするのであれば容赦はせん! 消し炭にしてくれるわ!」※対操
「ククク、小僧よ。そのロボットを従わせ、ただ命令のままに戦わせる…。貴様もワシらと同じではないか!」※対ヒーローマン&ジョーイ
「わざわざこんな所までご苦労な事よ! ワシらが宇宙の支配者となるのを見届けにくるとはな!」※対九郎
「檻を破って暴れ出すとはな。だが、人食い虎もライオンも、ワシに牙を向ければ末路はひとつよ!」※対ジョウ
「ワシは力を手に入れた! もはや貴様らのマシンがなくとも、野望の大成まであと少しよ!」※対マイク&レニー&ダミアン
「勇ましいことだが、温室育ちの王女にワシは止められん! 身の程を知らず楯突けば、大怪我をすることを知れぃ!」※対ロミナ
「UXとザ・ブームを行ったり来たりでせわしないなぁ、イルボラ…。 だが、貴様にはまだ利用価値がある。今度はワシの元に来てもらうぞ、コウモリ男よ!」※対イルボラ
「バジュラ共の力を手にした! 権力だってある…! 全てを支配できるまで、もう少しよ! あとは邪魔なお前らさえいなくなればなぁ!」※対浩一
「考える脳のないヤツらに、利用価値を見出してやったのだ! 能無しの貴様らもそのうち、ワシの尖兵として隷属させてやるわい!」※対アルト
「フハハハハ! 火星のような辺境で生きてきた過去とも、これでお別れよ! もう少しで辿り着くワシの輝かしい未来の邪魔はさせんぞぉ!」※対海道&真上
「ブンブン五月蝿いコバエどもが! だが、そのマシンには感謝しておるぞ! おかげでワシの栄光への道を拓くキッカケとなったのだからなぁ!」※対ショウ
「ぬかすな、小僧が! 親の庇護の下で甘えて育ったような若者にワシの苦難の何がわかる! その青臭い思想ごと打ち砕いて、ワシの野望の肥やしとしてやるわい!」※対エイサップ
「どこの馬の骨ともわからぬ機械人形にこの世の道理を諭される謂われはないわ! 丁度よい! 貴様の持つ玉璽とやらの力も、ワシ自ら解明してくれる!」※対劉備&曹操&孫権&呂布
「全てを手にし、支配する…! その想いがワシにあるからこそ、どんな落ち目になっても生きてこれたのだ! そして、我が宿願はもはや手の届くところまで来ておる!」※対葵
「この知力と、手にした武力…ようやくあと一歩のところに、ワシの地球支配が見えておるのだ! 貴様のような機械人形に、ワシの野望を止められてなるものか!」※対フェイ - 第49話における戦闘前会話の数々。これまで己の野望を叶えるためだけに他者を利用してはその命を踏みにじり、その死を貶める等の非道の限りを尽くしたハザードは、UXにとっても絶対に許すことのできない「外道の極み」であった。
- 「ぐわーっはっは!どうやらワシの方が、一枚上手だったようですなあ、陛下!」
「そう…忍者伝説も、フォールドクォーツもザ・ブーム軍も、すべてワシのものだ!」
「このハザード・パシャが全宇宙を支配する王となるのだ!」 - 第49話「侵略の終焉」にて、アネックス皇帝にインプラント弾を撃ち込んだバジュラを特攻させ、歓喜に満ちた様子で野望の成就を高々に叫ぶ。バジュラを完全に操る術を手に入れたハザードにとって、'もはやザ・ブーム軍や人類軍さえも用済みでしかなかった。
- これに怒ったジョウはイルボラと共にファミール艦の撃墜を試みるが、そのタイミングを伺ったかのように、飛影と零影にインプラント弾を撃ち込んだ。このままではUXはアルカトラズの囚人やバジュラのように、ハザードの捨て駒にされてしまう。ジョウとイルボラが苦しむ姿を目の当たりにしたロミナは、自分の命の限りに叫んだ瞬間、エルシャンクが眩い輝きに包まれる。それはハザードの野望を完全崩壊させ、ラドリオ星に伝わるあの「忍者伝説」が誕生する瞬間でもあった。
- 「うぎゃあああああああ!」
- 断末魔。己の利権のためにあらゆる非道を重ねたハザードは、全てを支配して宇宙の王になるという分不相応極まりない野望を叫ぶも、今までの報いを受けるかのように伝説の忍者によって誅滅。たった一人の忠臣と共に宇宙の塵となり、待ち望んだユートピアに辿り着くことなく地獄へと叩き落されたのだった。
戦闘台詞
- ハザード「ん~? 今、何かしたのかな?」
ドッグ「この程度でどうにかできる、我が艦ではないのだよ」 - ハザード「お、おのれ~! バカにしおって!」
ドッグ「このままでは、長官の計画がパーになってしまう!」 - ハザード「な、何をしている! さっさとやっつけろ!」
ドッグ「バンクス部隊を急いでこちらに回せ!」 - ハザード「ひゃああ~!」
ドッグ「長官、ご安心ください。既に手は打ってあります」 - ハザード「ま、まさか!?」
ドッグ「いいえ、長官。どうやら直撃だけは免れたようです」 - ハザード「は、話し合おう! な! な!」
ドッグ「困りますな、長官がそのような弱気におなりでは…!」 - ハザード「俺を見下すんじゃない!」
ドッグ「私がそうはさせません。ご安心下さい、長官!」 - ハザード「まっ、まままま、待て! 待ってくれぇっ!」
ドッグ「長官、そうは言っても、敵は待ってはくれませんぞ!」 - 『UX』におけるハザードとドッグが搭乗するファミール艦との戦闘時(被弾)の台詞。小悪党だがどこか愛嬌も感じさせてしまうハザード役の声優・青野武氏の怪演が光る。
- また、敵からの攻撃に慌てふためく上官のハザードに対するドッグのツッコミが実に冴えており、一部の掛け合いは彼の副官としての頼もしさを感じさせるものがある。
- ハザード「撤退する! 撤退信号を発射しろ!」
ドッグ「信号弾発射、撤退急げ!」 - ドッグ「せ、戦闘不能です!」
ハザード「くそっ! 退け! 退くんだ!」 - ドッグ「ハザード長官、我が艦は限界のようです。撤退を!」
ハザード「そ、そんなあ~~!」 - ドッグ「総員退艦しろ! 急げ! モタモタするなぁっ!」
ハザード「早くしろったら! あっ、あぁぁぁぁ~!」 - 『UX』でのファミール艦撃墜時の台詞。3・4行目のやり取りで「ドッグは真剣に物事を判断しているが、ハザードは搭乗艦の撃墜に驚愕し慌てふためく」という、どこか微笑ましささえ感じてしまうリアクションを取っている。
- なお、『UX』では原作以上の極悪非道ぶりを発揮するハザードであるが、戦闘時の台詞は原作における彼の人物像に近い。上記におけるハザードとドッグのコミカルな掛け合いをじっくりと聴いてみるのも、一興(?)だろう。