「ロケットパンチ」の版間の差分
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2020年1月4日 (土) 11:10時点における版
ロケットパンチは、ロボット兵器の武装の一種。
概要
『マジンガーZ』の主役メカ・マジンガーZの搭載武装のひとつで、拳骨に固めた拳を前腕部パーツごと撃ち出し敵にぶつけて攻撃するというプロセスが最大の特徴。
オープニング主題歌でも「飛ばせ鉄拳 ロケットパンチ」と謳われるように同ロボットの代名詞とも言える武装である。
ロケットパンチが提唱したロボット兵器の武装における「拳または拳を含めた前腕部パーツを撃ち出す」というコンセプトは後続のロボットアニメ作品群にも多大な影響を与え、様々なバリエーションが生まれていった。
装備機体
マジンガーシリーズ
- マジンガーZ
- 東映版は当初から実装されているロケットパンチに加え、敵機の破壊と切断を兼ね備えたアイアンカッター、対ジェイサーJ1用に右腕1発分のみ制作された強化型ロケットパンチ、遠心力を加えて射出する大車輪ロケットパンチと豊富なバリエーションを生み出した。
- マジンガーZ (真マジンガー)
- ロケットパンチの定義(ロボット本体から射出される拳)には当てはまらないものの、「ロケットパンチ」の名を冠するロケットパンチ百連発や、マジンガー自体が拳状に変形したゴッドスクランダ-に収納されて突撃するビッグバンパンチといった独自のバリエーションが登場している。
- グレートマジンガー
- 通常時でもロケットパンチの4倍の破壊力を誇るアトミックパンチを備えていたが、戦局の激化を見越しより強力なドリルプレッシャーパンチが開発された。
- なおパイロットの剣鉄也の愛用バイクにも小型ロケットパンチが搭載されており、岩石を破砕する威力を誇る。
- グレートマジンガー (試作型)
- 量産型グレートマジンガー
- ブラック・グレート
- グレンダイザー
- マジンカイザー
- マジンカイザーSKL
- マジンエンペラーG
- マジンガーZERO
- ミネルバX
- エネルガーZ
- アイアンカイザー
- ボスボロット
他作品
- 鋼鉄ジーグ
- ロケットパンチ同様に前腕部から切り離すダイナマイトパンチ、手首のみを射出するナックルボンバーの2タイプがある。
- ゲッター號
- 拳部分を発射するナックルボンバーが該当。本機をベースにリニューアルされたネオゲッター1も有線式ロケットパンチのチェーンナックルを所持。
- ガイキング
- 前腕部を射出するカウンターパンチが該当。腕周りが太くなった強化型は破壊力も増している模様。
- ガイキング・ザ・グレート
- 前腕部を射出するギガパンチャーグラインドが該当。合体前の3機の内、ガイキング (LOD)、ライキングも前腕部を射出するパンチャーグラインド、カウンターパンチを持つが撃ち出した後の操作は不可能。
- ザンボット3
- 拳部分を発射するアームパンチが該当。SRWではザンボットグラップなどの近接武器も有射程武器な作品が多く、影は薄め。
- ダルタニアス
- 前腕部を射出するダブルナックルが該当するが、ジャイロスピンナー用のブレードを展開する事でグレンダイザーのスクリュークラッシャーパンチのような攻撃法も可能。
- ダンガイオー
- 前腕部を撃ち出すブーストナックルが該当。派生技として組んだ両腕を撃ち出すスパイラルナックルがある。
- ガオガイガー
- 前腕部を射出するブロウクンマグナムが該当。前腕部と手首が逆回転する為、破壊力が増している。
- スターガオガイガー(ガオファイガー)
- ブロウクンファントムが該当。ブロウクンマグナムにファントムリングを重ねて射出する。
- ジェネシックガオガイガー
- ブロウクンマグナムが該当。ガオガイガー時とは異なり手首のみを射出する。
- マスターガンダム
- ディスタントクラッシャーが該当。
- カプル (コレン機)
- エステバリス
- 前腕部を撃ち出すワイヤード・フィストが該当。有線式で、ワイヤーで相手を捕獲し引き寄せるという用途も。
バンプレストオリジナル
- グルンガストシリーズ
- 前腕部を撃ち出すブーストナックルが該当。グルンガスト参式(の強化型スレードゲルミル)のみ強化版「ドリルブーストナックル」がある。
- ソウルゲイン / ツヴァイザーゲイン
- 龍虎王 / 虎龍王
- グルンガスト参式を取り込んだため、ブーストナックルの機構を使い射出する。
- リ・ブラスタR
- リープ・マグナックルが該当。
類似武器
- 破損した腕パーツの投擲
- ダイ・ガードが「ロケットパンチ」名義で行なった、現場の判断に因るアドリブ戦法。Zシリーズにて「パンチ」の地対空アニメ演出にて再現されている。
- 無限拳
- ソーラーアクエリオンおよびアクエリオンEVOLの必殺技。拳を飛ばすのではなく、腕を無限に伸ばして相手を撃つ。
関連項目
余談
- マジンガーZを代表する武装の一つ「ロケットパンチ」は日本国外の作品にも影響を与えている。その一例として、2013年に公開されたアメリカ合衆国のSF映画『パシフィック・リム』の主役ロボットであるジプシー・デンジャーの武装「エルボー・ロケット(Elbow Rocket)」が存在する。
- 同映画を制作したギレルモ・デル・トロ監督は「もしも、マジンガーZが無ければ、私は『パシフィック・リム』を制作していなかった」という趣旨のコメントを残している(DVD版『パシフィック・リム』のオーディオコメンタリーより)。
- 余談だが、『パシフィック・リム』日本語吹き替え版では武装名が「エルボー・ロケット」から「ロケットパンチ」に変更されている。ちなみに中国語吹き替え版では、「天馬流星拳」なる名称となっている。
- この措置は、日本語吹き替え版に参加した声優の杉田智和氏(本編の主人公であるローリー・ベケットの吹き替えを担当)によると、「当初は日本語吹き替え版の台本でも『エルボー・ロケット』になっていたが、「日本の視聴者にとってはロケットパンチの名称の方が通りが良い』という配給会社の重役の鶴の一声で、『ロケットパンチ』に変更された」との事。
- また、杉田氏は自身のtwitter上において「(吹き替えの収録)現場でも、『やはりここはロケットパンチだろう!』と盛り上がったのをよく覚えています」と当時を述懐している。
- なお、ロケットパンチ誕生のいきさつについては原作者の永井豪氏によって度々語られているが、「ボクシング観戦中『リーチが長い方が有利なら、いっそ腕を飛ばせば強力なのでは』と思ったから」「疲れ果てて一歩も動きたくなくなった際に『こんな時、手を切り離して飛ばして戸棚のお菓子を取る事が出来たら』と考えた時に思い付いた」「漫画『デビルマン』で敵デーモンのシレーヌが自らの切断された腕を念力で飛ばしてデビルマンにぶつけた攻撃を発展させた」と二転三転しており、いずれが切っ掛けになったかははっきりしていない。
- ロケットパンチのギミックを再現したマジンガーZの超合金玩具が人気を博したあまり、ロケットパンチを搭載していないロボットでもロケットパンチのギミックを持つ玩具を見かける事もあった。
脚注
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