エルガン・ローディック
エルガン・ローディック | |
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登場作品 | |
デザイン | Chiyoko |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
SRWでの分類 | NPC |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 推定300歳以上 |
所属 | クロノ改革派、国際連合→地球連邦軍 |
役職 | 国連平和維持理事会代表→地球連邦軍総司令官 |
エルガン・ローディックは『第2次スーパーロボット大戦Z』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
国連平和理事委員会代表。実権は大きくないが幅広い人脈と優れた情報力を持ち、それを武器にコードネーム「ボートマン」として活動している。
基本的に落ち着いた物腰の人物だが、シオニー・レジスの行動に激昂したり、ガイオウやコーウェン・スティンガーような人外の存在を前にしても臆しないどころか拳銃をも使用したりと、力による束縛を嫌うジ・エーデル・ベルナルの性格を確かに持ち合わせている。
破界篇[編集 | ソースを編集]
コスモクラッシャー隊のような通常の防衛組織とソレスタルビーイングや黒の騎士団といった一般的にテロリスト扱いされる組織を立ちあわせ、国連救助隊ZEXISを創設する。
人類全体の平和の実現を願っており、その姿勢には疑う余地がない[1]ものの、その一方でZEXISに厳しい試練を課すなど不可解な行動も多く、彼が課した試練のために戦死者が出たこともあって終盤ではZEXISの首脳陣からは不信感を持たれていた[2]。
再世篇[編集 | ソースを編集]
当初からリボンズに監禁されていたが、こうなる事を見越してかヴェーダに予め細工を施しており、ゼロの発したコードに合わせてZEXISに「外部独立部隊」としての地位を与える命令を発させ、ZEXISの活動を後押しした。その後終盤でリジェネの手によって意識を取り戻し、イノベイドとの決戦では、ヴェーダにアクセスを試みるティエリアを援護し、最後は彼をリボンズの銃撃からかばって致命傷を負う。その後、ヴェーダの元にやって来たZEXISに、彼は自らの秘密を語る事となった。
彼の語る秘密…それは彼がイオリア・シュヘンベルグの盟友であり「エルガン・ローディック」という名は彼の持つ仮の名の一つでしかないということ。そして彼の持つ「もう一つの意味のある名前」とは「ジ・エーデル・ベルナル」……つまりエルガンは多元戦争における黒幕、ジ・エーデルの並行存在であるという驚愕の事実だった。
何処かの世界のジ・エーデルが「黒の英知」、その中でも特殊な物に触れたことで、全ての並行世界に住むジ・エーデルが次元力に関する能力を手に入れており、その中でもエルガンは並行世界の自分と交信する能力、そして常人を超えた寿命を得ていたのだった。
さらにエルガンは「黒の英知」そのものについて語る。それは「過去から未来、全ての知を集めた物」であり、手にした者は限りない英知と引き換えに遠からず訪れる絶望の未来……「根源的な災厄」を知るという物であった。黒の英知に関わった事で未来を知り、その「根源的な災厄」を回避しようと動いていたエルガンは、その中でイオリアに出会う。彼の語る「革新者」に人類の未来を見出したエルガンは、その計画を見守る役目に自らを任じ、同時に未来の災厄に立ち向かう力を見出そうとした。それがZEXISであり、アクシオン財団に預けた「揺れる天秤のスフィア」であった。
全てを語り終えたエルガンは、イノベイターとして覚醒した刹那、そして自ら見出した力であるZEXISに全てを託し息を引き取り、その長い役目を終えたかに見えたが、その精神はAGに統合され、ジエー・ベイベルの補佐役的な立場となる。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。NPCとして登場。EDで地球連邦軍の総司令官に任命するものの、リボンズに薬物を投与された事で無力化され、監禁されてしまう。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 引き続きNPCとして登場。当初からリボンズの元で無力化され、監禁状態になっている為出番は少ないが、終盤において大きな役割を果たすこととなる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 故人であるため名前のみの登場。元はクロノの意思決定機関「13人評議会」の一員であり、保守派の教義に反発して脱退したことが明かされている。
- なお、この時エルガンに同調して脱退したのが同じく会員だったイオリアである。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 今回はAGに統合された並行存在の一部として登場。これとは別に、統合前に用意していた映像で登場するため、『時獄篇』同様キャラクター事典には登録される。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- クロウ・ブルースト
- 彼の持つスフィアは、元々アクシオン財団にエルガンが預けた物だった。
- シオニー・レジス
- 策を弄してZEXISを壊滅させようとした彼女に激昂する。
- ガイオウ
- シオニーとの会談中に乱入してきた彼へ臆する事無く発砲する。
- アサキム・ドーウィン
- お互いに面識がある。もっともそれはUCWにおけるジ・エーデルのものであった。
- ジ・エーデル・ベルナル
- 並行世界の同一人物である事が『第2次Z再世篇』の終盤で明かされる。だが同時にUCWの彼とは外見も似ていなければ性格も全くの正反対であり、エルガン本人は彼の異常な享楽主義には嫌悪感を抱いていたようだ。
- ただし、目的のために犠牲をいとわず、手段を選ばない点においては本質的に共通している。
- AG
版権作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]
- アムロ・レイ
- ドーリアン外務次官
- 『第2次Z破界篇』では平和維持理事会の中心人物として、行動を共にする事が多い。エキセントリックなエルガンの奇行に面喰らう事もしばしば。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『第2次Z破界篇』終盤で、アレハンドロを倒したZEXISを彼と共に出迎える。ZEXISがイマージュとの最終決戦に臨む頃、平行してアレハンドロ派の残党狩りを行なっていた模様。
- イオリア・シュヘンベルグ
- かつての盟友。彼が多元世界について知っていたのも、マイクロウェーブ送信施設を月面に建設していたのも、エルガンを経由して黒の英知に触れたからであろう。元は同じクロノの同志だが、評議会ではアイコンで会話をするため、脱退するまで本人との面識はなかったらしい。
- スメラギ・李・ノリエガ
- 『第2次Z破界篇』終盤、アレハンドロの動向を黙認していたが為にロックオンの死を招いた事で、彼女から平手打ちを見舞われる。
- この平手打ちの一件は『第3次Z天獄篇』においても伏線として機能することに。
- ティエリア・アーデ
- 『第2次Z再世篇』終盤にてリボンズの銃撃から彼を庇ったことで致命傷を負う。
- リボンズ・アルマーク
- 監禁され彼の計画に利用されてしまうが、『第2次Z再世篇』序盤に予め用意していた仕掛けによって出し抜く事に成功する。その後『第2次Z再世篇』終盤に彼から撃たれた事で致命傷を負う事となる。
リアル系[編集 | ソースを編集]
- ゼロ(ルルーシュ・ランペルージ)
- 『第2次Z破界篇』では彼ら「黒の騎士団」に平和維持理事会への協力を要請、その見返りとして資材と情報の提供、及びキョウトとの仲介を約束する。経緯は不明だが彼の正体も知っている。『第2次Z破界篇』終盤では彼にZEXISの召集コードを託す。『第2次Z再世篇』でのゼロ・レクイエムルートではシャルルと対峙した際に黒の英知に触れ、エルガンの真意を知る(黒の騎士団ルートでは後に他のZEXISメンバーと共にエルガンの死に立ち会うことになるため、シャルルとの対峙時に黒の英知に触れることはない)。
- ホランド・ノヴァク
- 『第2次Z破界篇』では彼らの素性と目的を把握した上で、敢えてZEXISの一員に加えた。
- エウレカ・ズィータ
- ホランドからの要求の一つとして、彼女の存在を死亡扱いにする事を確約した。
- コーダ・ラベル
- 『第2次Z破界篇』中盤で彼女にホランドの真意を語り、目的の為に彼らがインペリウムと結託する可能性を示唆する。
- 桐原泰三
- 黒の騎士団と彼の間で仲介をする。彼にゼロの正体を教える。
スーパー系[編集 | ソースを編集]
- 大塚長官
- 『第2次Z』では平和維持理事会直属の部下。
- 兜甲児、加門朔哉
- 国連本部での初対面時、自身に関して小声で噂する彼らの発言を聞き漏らさなかった事で、尋常ではない地獄耳の持ち主である事が判明した。
- コーウェン、スティンガー
- 『第2次Z破界篇』後半で彼らがインベーダーである事を看破し、発砲するも逃げられてしまった。
- シモン
- 『第2次Z破界篇』時点では彼からも疑惑の眼差しを向けられていた。
- 『第3次Z天獄篇』の終盤において、「目的さえ正しければ、何をしても許されると思ったら大間違いだ」と厳しい指摘を受けた。
名台詞[編集 | ソースを編集]
破界篇[編集 | ソースを編集]
- 「無論、その名は偽名だろう。『船頭』を名乗るなど、ふざけている」
- 序盤、大塚長官との交信で「ボートマン」を名乗る者への不快感を口にする。所謂「自演」の一コマと思われているが、別のジ・エーデルを揶揄している可能性も。
- 「世界を変える力…。彼等に賭けるしかあるまい……………わかっている。だが、貴様の干渉は受けない。それ以前にも、はっきり言ったはずだ。私は私とこの世界に生きる者達の力でこの危機を乗り越えてみせる。彼等は、そのための力となってくれる。私はそう信じている」
- 第12話クリア時のエンドデモにおける独り言。内容からすると交信の相手は、ADWに迫る危機を乗り切るために力を貸すことを提案していたようだ。
- 明言こそされなかったが、天獄篇の描写を見る限りではジエーであった可能性が高い。
- 「そんなに私の言っている事がおかしいかね、ゼロ? それとも、君の考える正義とは絵空事に過ぎず、それを本気で求めるのは有り得ない事か?」
「誰もが平和や幸せを求める…それを巨視的な視点で進める人間が居るのを信じられないか?」 - 第13話シナリオエンドデモにて、ZEXIS首脳陣との初対面時に自身の目的を「全人類の幸福と平和を守る事」と述べた際、ゼロから「建前」と揶揄されるも返す刀で彼に反論する。理路整然とした主張に、ゼロも取り敢えずの協力姿勢を示す。
- 「ネバーランドか…そんなものは、どこにも存在しない。あらゆる世界を探してもな…」
- 第17話「夢の続き」シナリオエンドデモにてZEXISへの協力を約束したホランドとの通信を終えた後、独り呟く。御使いの存在を知っていただけに、彼らの計画が無意味なものであることを知悉していたと思われる。
- 「言っておきたい事があってな」
「いい加減にしておけよ、小娘が!」
「お前ごときの器で世界を動かせると思うなよ!」 - シオニーを一喝した場面。彼女のキャラクター設定である小物ぶりがわかるシーンの一つ。
- 「彼らはドーハの悲劇で垣間見たのだよ。そのネバーランドを。それは崩壊しかけた世界が人の意思で再構成された世界……時空修復によって誕生した可能性の一つだ」
「イマージュは時空修復によってこの世界に辿りついた存在だ。ホランド達はイマージュ誕生の神話を再現することで世界を作り変えようとしている」 - 第38話「果たされる約束」のIMでコーダに語ったホランド達の目的。
- 「構わん。この程度の試練に打ち勝てねば、ZEXISの意味は無い」
- 第46話クリア時のエンドデモでシュナイゼルから「オペレーション・デイブレイク」に取り掛かるアレハンドロの動向を黙認する意思を問われての返答。エルガンがアレハンドロの事をどう見ているのかが伺えるが、彼の言う「この程度の試練」でZEXISは掛け替えの無い存在を失う事に…。
- 「…今の私には詫びる事しか出来ない」
- 間接的とは言え、ロックオン戦死の遠因となった事に対し謝罪する。スメラギの怒りを、エルガンは黙って受け止めるしかなかった。
- 「私は君達を駒などと思った事は一度も無い」
- イマージュとの決戦を前に、ZEXISの存在をエルガンの思惑通りに動く「駒」と評したゼロらの皮肉を否定するが、この時点でこの言葉を額面通りに受け取るものは居なかった。
再世篇[編集 | ソースを編集]
- 「それは違う!」
「確かにお前の能力はイノベイターと呼ぶに相応しいものかも知れない」
「だが、イオリア・シュヘンベルグの計画はお前のような存在を認めない」 - 自らを「真のイノベイター」と自称するリボンズに対する言葉。
- 「ティエリア・アーデ!」
「今こそ、イオリア・シュヘンベルグの最後の遺産を君に託す!」
「コード『CHRONO H』!」 - ここで彼の発したコードによってヴェーダは全てのアクセスを拒絶する。その後、動揺したリボンズの隙を突いてヴェーダを掌握したティエリアを銃撃から庇い、致命傷を負う。
- 「想定外の事態に対して対応が遅れるのは、お前自身の驕りゆえだ!」
- ZEXISとの戦いの最中で既に勝利者を気取っていた結果、混乱している僅かな隙によってヴェーダをティエリアに奪還されてしまったリボンズに対し言った、痛烈な批判。
- 「あれは過去から未来…すべての知を集めたもの…。太極の欠片と言われている」
「それを手にした者は限りない英知を得る代償に絶望の未来を知ることになる」
「この宇宙に住む生命体が進む未来には根源的な災厄が待っている。その災厄との遭遇は次元を越えて、あらゆる世界を巻き込み、全てを滅ぼす。ZEUTHの諸君は月のD.O.M.E.でその片鱗を見ただろう」
「おそらく、あれの建造にはジ・エーデルの誰かが拘わっていたと思われる」
「ZEUTHの世界では、その戦いは環になった時間軸における未来のものだったが…この多元世界を構成するどこかの世界では、神話として伝えられる過去の話なのだろう」 - ゼロ・レクイエムルート第56話「BEYOND」(黒の騎士団ルート第58話「革新」)で語る「黒の英知」についての真相。ZEUTHの世界における「黒歴史」と根幹の部分で繋がっていたらしい。
- 「あれの力で未来を知った私は、何とかしてその災厄を回避しようと考えた。そんな時、人類の新しい時代を考えていたイオリアと出会ったのだ」
「人類の革新は大きな力となるからな。だから、私は彼の計画を見守る役となり、同時に未来の困難に立ち向かう力を育てようとした」 - イオリアに協力し、同時にZEXISを結成した理由。
- 「君達は未来に目を向けて生きろ。…そう、刹那・F・セイエイが変革したように」
「そして、彼と同じように新たな段階に進む人類の先駆者となるのが君達、ZEXISだ」 - 明かされた多くの事実に戸惑い、助言を求めるZEXISの面々に対して。「新たな時代に進む」とは「真化」を指している。
- 「私は…君達と…未来…を…信じ…てい…る……」
- エルガン・ローディックとしての最期の言葉。幾多の試練を乗り越え、名実ともに世界の守護者となったZEXISに世界の未来を託し、彼は長い戦いを終えたと思われていたが、後に意外な形で再び戦いに身を投じる事となる。
時獄篇[編集 | ソースを編集]
- 「この青く美しい地球を守るために、地球と宇宙の垣根を越えて、戦う人達が手を携えることを切に願う」
- エルガンの遺したこの言葉がZ-BLUEの名の由来となった。
天獄篇[編集 | ソースを編集]
- 「…この事実に対して、皆様がどう行動するかは既に過去の人間である私が言うべき事ではありません」
「ですが、時代が新たな局面を迎えている今、人類は根源的災厄に立ち向かわねばなりません」
「飼いならされた家畜として限られた今を生きるか、無限の可能性を秘めた未来を生きるかを決めるのはあなた達自身です」
「私に出来る事は真実を伝える事だけです。ここからの未来を創るのは、あなた達自身なのです」 - 第46話「守るべき未来」にて、ラプラスの箱の開放に合わせて行われた放送の最後に。
- 「いかにも。それがUCWのジ・エーデル・ベルナルだ。だが、それは『私』という人間を構築する一要素に過ぎない」
キラ「しゃべり方が変わった…!」
カミーユ「お得意の話術で、煙に巻くつもりか?」
クロウ「待て…!これは…」
スメラギ「エルガン・ローディック…なのですか?」
「その通りだ。だが、それも『私』を構成する一要素に過ぎない。今の私は様々な世界に存在するジ・エーデル・ベルナルの集合体だ」 - 第56話「覚醒」にて、ジエーの肉体に統合された自身の意識を表層化してAGの正体を冷静に明かした。AGの外装の中から姿を現したジエーの口調がいきなり別物となり驚いたプレイヤーも少なくないと思われるが、ZEXIS結成当初からの間柄であるクロウやスメラギは瞬時にこの発言がエルガンの人格によるものであることを察知した。
- (あとどれくらいの悲劇を繰り返せば、奴等を打倒できるのだろうな…)
- 第56話クリア語のDトレーダーにて、恋路の悲しい決着を迎えたヒビキに対して。AGの姿で話している為か真剣な内容なのにどこかシュールさが漂う。
脚注[編集 | ソースを編集]
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