「特攻」の版間の差分
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2014年2月1日 (土) 11:57時点における版
特攻(Suicide Attack)
現実において
太平洋戦争において戦力的に劣勢に立たされた日本軍が組織した「神風特別攻撃隊(かみかぜとくべつこうげきたい)」、または彼らが実行した捨て身の突撃戦法「特別攻撃」の略。本来は「しんぷう」と呼ぶのが正しいのだが、一般には「カミカゼ」の名前で知られている。
「トッコウ」「カミカゼ」は日本以外での国(主にかつて「特別攻撃」を受けたアメリカ)でも通用する言葉であり、2001年のいわゆる「9.11」同時多発テロ攻撃を「カミカゼの再来」と評する向きもあった。
フィクションにおいて
ロボットアニメでも自勢力が窮地に陥った場合、状況を打開するために、特攻を仕掛ける人物が出る場合がある。ロボットものに限らずフィクションの作品を語る上では、上層部の命令でなくとも、上述したような死を賭した捨身の突撃全般を「特攻」と表現する場合が多い。
ロボットアニメでの用いられ方は、大きく分けて「主要な味方キャラが特攻」「敗北間近の敵将が最後の手段として特攻」「名無しかそれに近い一兵士が特攻」の3通り。いずれの場合も作品の山場で使われることが多い。
スパロボでは
スパロボでも、重要イベントとして特攻は度々描写される。昔のスパロボではイベントで特攻した味方はそのまま登録が抹消されたが、最近の作品ではクリア後に無条件、あるいは特定条件を満たすと生存が確認され、継続使用が可能な場合も多い。
なお精神コマンドの「自爆」は、機体を爆発させて相手にダメージを与える手段だが、パイロットが死ぬわけでは無い。精神コマンド的には、特攻はむしろ捨て身が近いと言える(武蔵やスレッガーなど、原作において特攻と呼べる行動を取った人物が修得することが多い)。
特攻を敢行した人物
- 巴武蔵
- 最終回で単身コマンドマシンに乗り、無敵戦艦ダイに特攻。ただ、彼自身は生きて帰る事を望んでおり、攻撃でコントロールを失ったコマンドマシンがたまたまダイへの内部に突入に成功した形なので特攻といえるかは実は微妙。
漫画版と『真対ネオ』ではゲッターロボのエネルギー炉を引き抜き暴発させ恐竜帝国の軍勢を巻き込んだ。
- 神宮寺力
- 妖魔巨烈獣バラゴーンにブルーガーで特攻。コープランダー隊唯一の戦死者となった。
- ドズル・ザビ
- ソロモン戦終盤、敗北濃厚となり要塞放棄を決意、その際退却する味方を援護すべく連邦軍主力艦隊に特攻した。結果地球連邦軍ティアンム艦隊の多数の艦艇を撃沈、司令官のティアンムを自身の道連れにしている。
- カミーユ・ビダン
- Ζガンダムのウェイブライダー形態でパプテマス・シロッコのジ・Oに突撃し撃破するが精神崩壊した(TV版)。スパロボではΖガンダムの武器にウェイブライダー突撃として実装されている。
- ジャミル・ニート
- ガロードを宇宙に上げるため、ガロードおよびガンダムダブルエックスが乗っているシャトルの狙撃をしようとしていた敵艦・バンダールII世にフリーデンで特攻した。
厳密には、特攻を仕掛けると言い出したのはクルーのサラ・タイレルであり、ジャミル自身はガンダムエックス・ディバイダーに乗って艦外で戦闘中であった(しかしフリーデン所属の全MSをフリーデン上に召集し防衛する命令を出しており、実質的に一緒に突っ込んでいる)。
なお特攻直前に総員退艦命令が出されており、全員が生存する(しかし、ほぼ着の身着のままの脱出に近かったため、後に新連邦軍に拘束されている。)
- ガルド・ゴア・ボーマン
- ゴーストX-9を撃墜する為に搭乗機のYF-21のリミッターを解除して特攻。機体は大破はしていないがパイロットのガルドはGに耐え切れず死亡。
- 石神邦生
- アニメ版では加藤ともに特攻(石神はこの時点では既にプログラム上の存在であったが)。原作漫画版では、ヒトマキナの転送フィールドをジュダの転送フィールドをぶつけることで相殺を図った。
- シンジロウ・サコミズ
- 劇中で行ったわけではないが、地上にいた時に太平洋戦争に従軍しており、特攻隊に所属していた。実際に特攻をかけた際にリーンの翼の導きでバイストン・ウェルに飛ばされ……というのが原作小説版。OVA版はそのIFの後日談という位置づけ。
スーパーロボット大戦シリーズで特攻を敢行した人物
- ブロッケン伯爵
- 『スーパーロボット大戦F完結編』で、飛行要塞グールで新早乙女研究所へ特攻を敢行するが、真・ゲッター1のストナーサンシャインの一撃で失敗に終わる。
- ヒドラー元帥
- 『スーパーロボット大戦Z』でグラー博士をアクエリオンの攻撃から庇って彼を逃がし、百鬼帝国の将来を案じながらメカ要塞鬼で月光号に特攻、死亡する。
- エギーユ・デラーズ
- 『第4次スーパーロボット大戦』で、ノイエDCをガトーに託し、ゲスト軍に戦艦ごと特攻した。
- ジェリド・メサ
- 『スーパーロボット大戦F完結編』のポセイダルルートで条件を満たすとシャピロの「マウアーもクローンとして復活させてやる」との台詞により激昂し、シャピロに特攻、戦死する。
- バスク・オム
- 『スーパーロボット大戦F完結編』のDCルートシナリオ「野望の果てに」で敵が13機以下になると増援が登場するが、この時まで彼が生き残っていると、パプテマス・シロッコにドゴス・ギアで特攻して死亡するイベントが発生する。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『スーパーロボット大戦F完結編』では最終シナリオでトールギスIIに搭乗し、ヴァルシオンに特攻して死亡する。
『スーパーロボット大戦D』では、最終決戦でトールギスIIに搭乗し、何度も復活を繰り返すペルフェクティオの乗るファートゥムに特攻して死亡する。
- ガンダル司令
- 『スーパーロボット大戦D』では、シナリオ「死闘!ギシン星最終決戦!(前半)」で、裏切りを起こした自らの半身レディガンダルを殺害した事で自分の命も残りわずかとなったため、マザーバーンでブルー・スウェアに特攻する。ここでは1EPから自軍めがけて移動し、味方ユニットに隣接すると自爆するため、近寄られる前にマザーバーンを撃墜しなければならない。
- ギルバート・デュランダル
- 『スーパーロボット大戦L』では、メサイア陷落後の次の話で、ネオスゴールドのバリアに捕まったLOTUSを助ける為、メサイアでクトゥルフ要塞に特攻して死亡する(フラグが立っていなければレイもそれに付き合う)。
- グラサン・グリン
- 『スーパーロボット大戦UX』30話「大いなる胎動」にて、零影と飛影の戦闘を見て忍者伝説の真相(=今起こっている戦いが、未来においてその伝説となる)に気付き、それを覆そうとエルシャンクに特攻をかけた。結局直前で回避されて失敗、艦の落下地点にいたエンネアを巻き込むことに。
- キバの輩、ガラン軍兵士
- 『スーパーロボット大戦UX』47話「HEAVEN AND EARTH」にて人類軍の手で脳波制御されてしまい、無理矢理エルシャンクに特攻させられる。かつての敵ではあったが、悲鳴を上げながら爆死していく彼らの姿にショックを受ける者や「作られた人間」の末路に絶叫する者、平然と他人を特攻させる事に怒号を上げる者もおり、スパロボ史上屈指の陰鬱な特攻シーンと言える。
- 紫東遙
- 『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』の最終話で、ユキムラにトドメを刺されそうになった綾人を救う為にバレンティナと共にミデアでユキムラの駆るアゾエーブに特攻し、綾人を救ったが、ユキムラの攻撃によってバレンティナと共に死亡した。
- バン・バ・チュン
- 『スーパーロボット大戦OG2』より登場。オペレーション・プランタジネットの最終局面で、部下のユウキやカーラ達に未来を託し、ビアンの遺児であるリューネの身を案じながら、インスペクターに対してライノセラスで特攻して散った。しかしその高潔な死に様は、メキボスによって、「…今時流行らねえんだよな、ああいうの」と一蹴されている。
- オウカ・ナギサ
- 『スーパーロボット大戦OG2』より登場。アースクレイドルでの決戦で自分を取り戻したが、最期はラピエサージュで、マシンセルの暴走により復活したアギラを道連れに自爆。彼女の名は太平洋戦争で使われた特攻機「桜花」と同じで、寺田プロデューサーからもそのことが明言されている。
- バレンティナ・レアニカ
- 『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』の最終話で、ユキムラにトドメを刺されそうになった綾人を救う為に遙と共にミデアでユキムラの駆るアゾエーブに特攻し、綾人を救ったが、ユキムラの攻撃によって遙と共に死亡した。
- ケイジ・タチバナ
- 『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』の最終話で、最終決戦の末、Aフォースのほぼ全員が満身創痍の中、ユキムラが再び『破滅の波導』を放たんとした時、天羽々斬で彼の駆るアゾエーブに特攻し、相討ちとなって死亡した。
- なお、2013年5月現在、バンプレオリジナルの主人公中唯一の死者。
- ランド・トラビス、セツコ・オハラ
- 『スーパーロボット大戦Z』最終話で、時空修復を行おうとしてるZEUTHを妨害にきたジ・エーデル・ベルナルを止めるため、彼の乗機カオス・レムレースに組み付き、自機のスフィアをわざと暴走させて自分もろとも次元の狭間へと放逐した。その後の主人公の運命はエンディングの種類によって変化する。
- エルリック・シャルティール
- ル=コボル駆るアルケウスを撃退すべく突撃をかけた。パワー不足で企図を果たせず、そのままイディクスに拘束。ガズムもしくはル=コボルの器として使われることに。