ライディーン
ライディーン | |
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登場作品 | 勇者ライディーン |
デザイン |
村上克司(原案) 安彦良和(クリンナップ) |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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全長 |
52m 300m(『ラ・ムーの星』発動時) |
重量 | 350t |
動力 | ムートロン |
出力 | 80万馬力 |
装甲材質 | ムートロン金属 |
開発者 | 古代ムー帝国 |
所属 | ムトロポリス |
パイロット | ひびき洸 |
ライディーンは『勇者ライディーン』の登場メカ。同作品の主役ロボットである。
この項目では変形形態である「ゴッドバード」についても説明する。
概要
和風甲冑を纏った様な外見をしており、機体色はトリコロールカラーで纏められている。
1万2千年前に古代ムー帝国を襲撃した妖魔帝国に対抗する為、ムー帝国の長であるラ・ムーの命により大陸中の科学者を総動員し、ムー科学の粋を集めて製造されたが、完成と同時期に起こった天変地異によってムー大陸は妖魔帝国ともども壊滅的な打撃を受けてしまう。遠い未来に妖魔帝国が復活する事を予見したラ・ムーは、来るべき時に備え完成直後のライディーンを封印。程無くして古代ムー帝国は滅亡した。
時は流れ西暦1975年、妖魔帝国の胎動を察知したムーの意思によってライディーンは封印を解かれ、自身のマスターと成り得る念動力者の到着を待つ…。
通常は金色の素体の状態で神面岩の中に収納されており、ムー帝国人の血を引くひびき洸がフェードインする事で起動する。脚の爪先部分には洸がフェードイン時に使用する特殊バイク・スパーカーを収納するスペースが有る。
謎の超エネルギー・ムートロンで稼動し、装甲に使用されているムートロン金属は素体状態に戻る事で自己修復能力を発揮する。なお、戦闘時よりも素体状態の時の方が防御力は高いようで、巨烈獣の攻撃を喰らってもビクともしなかった。
機体そのものにムーの意思が宿っている模様で、物語序盤では妖魔帝国の行動を察知すると洸をトランス状態に掛け、出撃を促していた。更に終盤では現代科学による武装追加を拒絶し、自らの意思で封印されていた強力な兵器を次々に解禁していった。その一方で、人の手による修理作業は受け入れている。
洸とは念動力を媒介として一心同体の関係にあり、彼の意志を通じて強大なパワーを発揮するが、同時にこの操縦システムは諸刃の剣であり、強力な武装を使用する程パイロットの体力を消耗させてしまうという欠点を併せ持つ。更にはライディーンが許容以上のダメージを受けると、その影響が洸自身にも伝わってしまうという重大な弱点も存在し、巨烈獣コーカツとの戦闘では洸の死という最悪の事態を招いてしまった。
妖魔大帝バラオとの最終決戦では、全長800mを誇るバラオに対抗するべくレムリアがムートロン制御装置「ラ・ムーの星」を発動させた事で、300mの超巨大化を果たした(身長データは当時の『テレビマガジン』特集記事より抜粋)。
ゴッドバード
変形した高速飛行形態。鳥を模した外見をしている。この状態での体当たりはライディーンを代表する必殺技。
登場作品と操縦者
古代文明の兵器という設定が活かされ、宇宙怪獣やアインストシリーズ、ソーディアンと因縁持つ等のオリジナル設定が追加される事が多い。また、『MX』にて本機をオマージュしたラーゼフォンと共演を果たし多くのクロスオーバーを堪能できる。その半面、原作の敵である妖魔帝国と戦うことは少く、ライバルであるシャーキンと雑魚の化石獣がいくつか出るだけ、ということも珍しくない。
能力はスーパー系にしては、装甲やHPがやや低い反面移動力、運動性が高い傾向にある。武装は非常に充実しており遠距離武器、マップ兵器も持っている。『α』では洸の念動力により当てて避ける使いやすいスーパー系となった。
また、原作では長距離移動手段としてゴッドバードへ変形可能だが、SRWではゴッドサンダー等の戦闘アニメーション中で見られるだけ、ということが殆ど。実際に変形可能なのは現時点では『MX(MXP)』のみ。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。シナリオ「勇者ライディーン」から洸が乗って登場。登場早々プリンス・シャーキンとの決着がついてしまう。隠し要素でターン数がかさむものの、シナリオ「バミューダトライアングル」を通ればゴッドボイスが追加される。
- 洸が熱血を持たない為、ゴッドボイスが無い場合は火力に不安はあるが、スーパー系の武器でも最も射程のあるゴッドゴーガンを持ち、海でもスーパー系の中では比較的戦える性能。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 「勇者ライディーン」もしくは「Drヘルの野望」から参戦。前者のシナリオではフェードインのデモも用意されている。
- 『第3次』と同じく攻撃力はやや控えめだが、遠近バランスの良い武装を持ち、距離を選ばずに戦える事が長所。ただし相変わらず宇宙BかつEN消費武器が多い上、今作では気力制限の付いた武器も多数あるため、以前と比較して若干使いにくくなった印象である。装甲も他スーパー系と比較して薄いので、耐久力の補強も忘れずに行いたい。
- ゴッドボイスは「ダカールの日」で追加される。2回使えるかどうかという燃費の悪さだがその分威力は凄まじく、なんと真・ゲッター1のストナーサンシャインと同値、終盤の分岐ルートでは最大のダメージソースとなる。ちなみに10回以上使用すると最終シナリオで洸が出撃できなくなるペナルティが発生するが、意図的に乱用しない限りまず10回も使わないため気にする必要はない。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 機体性能に変化はないが、ゴッドゴーガンの攻撃力が400、それ以外の全武器の攻撃力が100~200向上し、SFC版の火力不足が多少改善された。特にゴッドボイスの強化が凄まじく、なんとSFC版の5900から一気に7200へと跳ね上がっている。フル改造すれば宇宙Bである事を差し引いても絶大な攻撃力を発揮するだろう。何気に燃費も20改善されており、他のEN消費武器を使わない限りは確実に2回使えるようになった。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 初登場時に原作アニメを使用したフルスクリーンのフェードインのデモが追加された。ディスク2にはゴッドバードへの変形CGデモが収録されている。
- 洸にSFC版には無かった熱血が追加されて火力不足が解消、シールド防御も可能になったためしぶとさが増している。2回行動可能レベルがSFC版よりも遅くされているが、他スーパー系パイロットはほぼ不可能なまでに遅くなったので、相対的にライディーン(とダイターン)独自の強みとなっている。ただし隠しシナリオへの到達条件が420ターンから350ターンに大幅に減らされた関係で、ゴッドボイスの入手が難しくなってしまった。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 『トップをねらえ!』の宇宙怪獣と戦うために作られたという設定にされている。本作から洸に念動力が追加。リュウセイ・ダテらと同じく命中と回避に補正が付くので、割りと避ける。
- 本作ではシナリオ上、条件無しでゴッドボイス等が追加される(同様に無条件で追加されるのは『第4次』と原作終了後設定の『MX』だけ)。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 3話から参戦するが、解禁済みのゴッドボイスの威力が距離補正も後押しして作中最高クラス。今回は長射程で反撃に便利なゴッドアルファ、必殺技のゴッドバードの消費EN対攻撃力の効率もよい。さらに洸が援護技能をスーパー系主人公の中ではいち早く覚えるため、長射程を生かした援護攻撃も便利と、アタッカーとして非常に優秀。ただ(洸が気合を覚えると大分解消するが)主な武器にある気力制限が厄介。また念動力強化により後半は「割りと」どころではない回避率となる点も大きな強み。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 長射程の全体攻撃が強み。今回は「ムートロンエネルギー解放」という特殊能力が追加され、発動することで真価を発揮する。解禁は第2分岐中と少し時間が掛かり、発動にも気力140が必要で、それまではスーパー系とリアル系の中間に位置する中途半端さが目立つ。全体攻撃のゴッドゴーガン束ね撃ちが3回しか使えない上に、消費ENがすこぶる高いゴッドボイス、P武器は格闘で遠距離系(ゴッドボイス等)は射撃に分かれ、更に最強武器がALLなので援護・小隊攻撃が発動せず、パイロットの洸は念動力を持っているが底力がないと、どこか足りない感は無くならない。ムートロンエネルギー解放後は小規模イデオンガンともいえるマップ兵器に、ALL版は空宇Sと装甲ダウンL1に加え攻撃力は8100-9100にまで到達する(前者はアインソフオウルより高くスーパーイナズマキックより少し低い)し念動力で避けれると、性能自体はかなり高い。
- 『第2次α』の裏で戦っていたことが語られており、プレイヤー部隊が知らない間に妖魔帝国を倒していたことが判明する。所謂いるだけ参戦で、敵はゾンダーとしてすら登場しない。今作ではα時代の設定を継承して宇宙怪獣との関連性がある他、プロトカルチャーに反応したりする。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シナリオ「溢れる神秘の力」より参戦。序盤から参戦する為か、HP、装甲共に少々心もとない。「悪魔の戦い」で条件を満たすとMAP兵器のゴッドボイスが追加され運動性が20上がる。これがないと単機での能力が低い為、戦力外になりやすい。是非とも手に入れよう。
- ゴッドボイスが追加され、洸を2回行動が出来るレベルまで育てるか再動持ちと組ませると脅威の殲滅ユニットと化す。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- 武器性能が『COMPACT2』準拠になり、猛烈に弱体化した。せっかく追加されたゴッドバードHCも実はリメイク前のゴッドバードと同程度の威力でしかも燃費が悪い。覚醒や再動で位置取りしつつマップ兵器で狙うのが主体になる。武装追加時に運動性が20上がるが焼け石に水。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- ステージ8「目覚めよ勇者」より参戦。序盤から参戦するためかHPが低く撃たれ弱い。ゴッドアルファがP属性射程1-3、ゴッドゴーガンが射程5-7なので、射程4に穴がある。シーン4以降ガンドール隊から抜けてしまうので、改造は最低限にするか、そもそも使わないでおこう。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- ステージ23B「常闇の国」より参戦。登場が遅いのがネック。相変わらず射程4に穴があるので、使っていくなら高性能レーダーでゴッドアルファの射程を延ばしておこう。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- アインストレジセイアを12000年前に退けた因縁を持つことが語られる。中盤で条件を満たすとゴッドバードHCとマップ兵器のゴッドボイスが追加される。機体性能は心許ないが、本機の真髄は武器性能であり、ゴッドボイスは攻撃範囲が非常に広く、洸が奇跡を習得するパターンだった場合は凶悪。再動で位置取りをサポートしてあげよう。射程の穴は相変わらず。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 機体は攻守バランス型で、最大の強みは洸の持つ念動力。αシリーズと異なり毎ターンSP20%回復なので、開幕から飛ばしていける。しかし気合や熱血を乱発できる前提のせいか、攻撃力はスーパー系にしては全体的に低め。第3部で条件を満たすことでゴッドボイスが追加されるので、まとめて攻撃する戦法が主体になっていくだろう。ゴッドボイスはMAP兵器版のみ。グラフィック流用の関係で、ゴッドバードHCは無いのが残念。攻略本では援護向きと言われるが、装甲とシールドを強化すれば単機でも結構いける。
- なお、ゴッドボイス追加時に専用のCGデモがあるため、デモセレクト登録にこだわるなら見ておくこと。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 格闘・射撃どちらの性能も高く、必殺技ゴッドバードは非常に高威力。さらに洸の射撃Lvを上げると範囲必殺技のゴッドボイスまで覚える(特にペナルティは無し)。総じて非常に優秀なユニットと言える。最終面では、平行世界のライディーンを参考に開発したソーディアンズガードがラストボスとして立ちふさがる。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 前作と同じく武装は万能型。だが他の作品と同様、洸の能力の関係もあり防御面が若干不安。基本は遠距離で戦いつつ、ボス戦などは射程は短いが範囲必殺技のゴッドボイスを使おう。防御弱体化の効果もあり強力。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 今回はリアル頭身。ビッグファルコンの護衛に味方増援として登場。登場するやいなやリュウセイを歓喜させる。第25話では特定の地点に待機させると武装にゴッドボイス、ゴーガンソード(強化型)が追加される。
- パイロットの洸ともども海の地形適応がAのため、深海ステージでは戦力の要として活躍できる。ただし、移動タイプが空陸なので移動力は低下する。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦MX
- 「ラ・ムーの星」がストーリーのキーの1つになっているため、原作の敵がいないにもかかわらずイベント的に目立つ。本作をオマージュした『ラーゼフォン』とのイベントも多い。
- また、かつて一万二千年前に、レムリアに仕え、ライディーン開発に携わっていたエルンスト・フォン・バーベムによって、ラーゼフォンやベルゼフォンと同じく「調律」の役目を細工されそうになったが、目論見に気づいたレムリアに阻止されている。この為、ライディーンはラーゼフォンのプロトタイプになったロボットという扱いも伺われる。終盤のイベントで発生する、真聖ラーゼフォンとの「デュエット」は圧巻。
- ユニット的には原作通りの高速移動手段として、常時ゴッドバード形態に変形出来るようになった。武装のラインナップが素晴らしく、EN消費を抑えつつ雑魚戦をこなし、必殺武器でボス戦に臨めるバランスの良さが魅力。また、武器のゴッドバードとヘッドカッターは、どちらの形態でも使えるので、ゴッドバードに変形して移動させても、割と積極的に戦わせることが出来る。ちなみにゴッドボイスは特に何の制限もなく使い放題で、更にMAP兵器版もある。(再動が存在しない中で)洸が覚醒を使えることを活かし、MAP兵器役としての運用も有効。
関連作品
- リアルロボットレジメント
- 使用可能ロボットの一体として登場。HPが非常に多く、更に自然回復できる上限がかなり多めに設定されているのが特徴。
- 代わりに攻撃が全て大振りで、連射ができるゴッドミサイルも足が止まってしまう。やや癖があるキャラクターになっている。
- 広範囲を攻撃できる気力消費攻撃のゴッドアルファを上手く当てていきたい。
- 必殺技はゴッドゴーガンが命中した相手にゴッドバードで突撃する。
装備・機能
武器のバリエーションが多く、強化型も存在する。
武装・必殺武器
武装
- ゴッドプレッシャー
- 額の搭乗口から放射される圧力波。
- 『SC』ではサンダーブレイク同様前方一定範囲を攻撃する電撃攻撃で、スタン効果あり。
- ゴッドミサイル
- 腹部から発射する鳥型のミサイル。爆弾としてもカッターとしても有効。のちに誘導ミサイルへと強化された。
- 武器ユニット
- 右腕に装備した可変式の万能武器。破壊されてもスペアが出現する。
- 弓
- 左腕に装備した弓。普段は小型化して左腕上下に設置されている。ゴッドゴーガンで使用する他、これ自体が斬撃武器にもなる。
- 余談だが本機に限った事ではないのだが、「左手に弓を持ち右手で弦を引く味方ユニット」はSRWでの攻撃方向の関係上、そのまま表現しようとするとプレイヤーに背中側を向ける事になってしまう。このため弓を右手持ちにしたり構図を斜めから見たものにしたりといった工夫がなされる事が多い。
- ゴッドアロー
- 背中に装備した矢。ゴッドゴーガンで射るための装備だが、そのまま放つ事も可能。
- エスパーバーン
- ゴッドバード形態の両目から放つ光線。
- 『MX』で実装。
- ゴッドサンダー
- 別名「ゴッドバード稲妻殺法」。ゴッドバード形態の牙=ライディーンの角から放出する電撃。
必殺技
- ゴッドゴーガン
- 弓からエネルギー光を帯びたゴッドアローを放つ技で、ライディーンを象徴する武器である。
- 近年では妙に射程の穴が広いのが特徴。
- ゴッドゴーガン束ね撃ち
- ゴッドアローを多数つがえて放つゴッドゴーガン。
- 『第3次α』では全体攻撃。
- ゴッドアルファ
- 機体全身から放つ念動光線。化石獣はもとより、従来の武器が通じなかった巨烈獣や合体獣といった強敵クラスにも威力を発揮したが、物語序盤では洸の体力を著しく奪う技であった。
- SRWでは長射程だったり中射程P武器だったり扱いが様々。『第3次α』では命中率低下の特殊効果を持つ。
- ゴッドバード
- ライディーンの必殺技その1。ゴッドバードに変形し、相手に体当たりする。原作ではバラオに引導を渡した技でもある。体当たり前に洸が相手の弱点部分を分析するカットが入る。記念すべき、スパロボシリーズ初のカットイン演出武器でもある(SFC版『第3次』)。
- 『MX』では変形パターンを四分割の画面構成で見せる演出が施されていた。
- ゴッドバード・ヘッドカッター
- ゴッドバード形態での機首が分離し、胴体に生えた刃とで相手を挟撃する。
- 『COMPACT2』から実装。文字数の関係で「ゴッドバードHC」表記。
- ゴッドボイス
- ライディーンの必殺技その2。胸部に装備された三基の超音波砲で相手を粉砕する。原作では最終兵器的存在として鳴り物入りで登場したが、洸が体力を消耗していたり敵の射線上に建造物があるため撃てなかったりと、意外と使用時のタイミングに恵まれなかった武器でもある。
- エネルギー消費が激しすぎる上にパイロットにも猛烈な共振が伝わるため、洸の寿命を消費するという技。なお、物語後半で追加された武装という事もあってか、本編初期に提示されたライディーンの機体透視図にはゴッドボイスに相当する機構は描かれていない。漫画『ゴッドバード』においては「使用する都度、ライディーンの内部構造を組み替えてゴッドボイスのメカニズムを直接製造する必要があり、それが操縦者の負担に繋がる」という解釈で接合性が取られている。
- 初期のSRWでは「使いすぎると洸が戦線離脱する」という形で再現された事もあった。旧シリーズでは接近戦用だったが『α』以降は長射程技になった。MAP兵器版が存在する場合も。『第3次α』では装甲低下の特殊効果を持ち、トドメ演出ではその反動で洸の服が破けるカットインが用意されてる。
特殊能力
- 剣装備、盾装備
- 切り払い、シールド防御を発動する。
- ムートロンエネルギー解放
- 『第3次α』のみの能力。気力130で発動。機体性能が向上し、ゴッドバード・ヘッドカッターやゴッドボイスも使用可能。
- 変形
- 一部の作品ではライディーン⇔ゴッドバード形態へと変形可能。
移動タイプ
ライディーン
ゴッドバード形態
サイズ
- L
機体BGM
スパロボシリーズの名台詞
いずれもライディーンに宿りし「ムーの意思」としての台詞。
- 「星々が生まれ出づる地より来臨する猛悪かつ現在なき存在」
- 『α(『DC』)』(ゴラオン隊ルート)第53話「地球を賭けた一騎討ち」で、T-LINKシステムを介して記憶装置にアクセスしてきた洸から「虚空からの破壊神」についての説明を求められての回答。
- 「宇宙を認識する知性の抹消」
「知性ある者が宇宙の真理、そして虚空に干渉する時…彼らは現れ、宇宙を純粋な状態に戻す」 - 同上。「虚空からの破壊神」の目的に対する問い掛けへの回答。
- 「ライディーンは我の作り上げた希望…勇者よ。我、ラムーの力、汝と汝が守るべき者達のため、今こそ解放する…」
「ゴッドボイス…声を上げれば胸が鳴る…ラムーの名を唱えて叫べ…」
「忘れることなかれ、ゴッドボイスは諸刃の剣…しかし、汝らの運命を切り開く術となるであろう…」 - 同上。「虚空からの破壊神」が齎す未曾有の災厄に対抗するべく、ムーの意思は封印していた「禁断の力」を解放し洸へと未来を託す。
スパロボシリーズの名場面
- 遥かなる神々の歌声
- 『MX』第54話より。人類補完計画の発動と真聖ラーゼフォン覚醒という一大事を前に、EVA量産機を撃破するマグネイト・テン。そんな中で、ついに二体のラーゼフォンによる「調律」の儀式が幕を開ける。全てが終わりへ突き進む中、儀式を止める―――綾人を討つことを決断しかかる一行。
- だがその時、ライディーンと共に在ったレムリアの魂が、勇者の最後の使命のため、ラ・ムーの星を解放する。綾人のイシュトリたる玲香の導きを受け、力を解放したライディーンは真聖ラーゼフォンと並び立ち、二重唱によって真聖ベルゼフォンを討滅。全てを終えた久遠はカヲルやレイ、己がイシュトリと共に「新たな世界」へ赴き、「調律」は果たされることなく幕を閉じた。
- 勇者再び
- 『第3次α』外宇宙ルートより。惑星ラクスでバロータ軍からの包囲攻撃を受け、さらにバッフ・クラン、バルマーの部隊からの挟撃に苦戦するαナンバーズ。終わりの見えない苦闘が続く中、プロトデビルンの一体・グラビルの攻撃により、ライディーンが海へ墜落してしまう。闇の中、洸は母・レムリアの声を聴く。アポカリュプシスを乗り越えるために戦うのだ、と。次の瞬間、真っ二つに割れた海から現れたライディーンは、封じられていたラ・ムーの星の力を解放。ゴッドボイスの一撃でグラビルを撃退し、勇者は真の使命のため、その力を振るう。
関連機体
他作品の関連機体
- ソーディアンズガード
- 『SC』の最終ボス。ライディーンを参考に開発された機体で頭部に類似性が見られる。ライディーンの存在しない『OG外伝』では開発過程の設定は消されたが、デザインはそのまま。
- ラーゼフォン
- 本機をオマージュした機体であり、武器も剣盾、弓矢、声と一通りお揃いである。
- ベルゼフォン
- ラーゼフォンのライバル機であり、こちらも間接的にライディーンをオマージュしたと言える機体。コミック版では1コマだけ、ゴッドバードに似た飛行形態を披露している。
余談
- 企画時の名称は「ザマンダーキング」、「エメランダー」、「ゴッドサンダー」と多岐に亘る。
- 「ライディーン」は当時の『テレビマガジン』編集長が、江戸時代に活躍した史上最強と評価の高い伝説の力士「雷電爲右エ門(らいでんためえもん)」にあやかって名付けたものであり、前述の名称群と共に候補の1つに挙げられていたが、同誌で行われた投票を経て正式名称の座を勝ち取った。
- イエロー・マジック・オーケストラ(通称YMO)の代表曲「ライディーン」も、当初は雷電爲右エ門を捩った「雷電」というタイトルになる予定だったものの、楽曲制作時にアメリカで放送中の『勇者ライディーン』がヒットしている事を知った細野晴臣氏が、後々の世界進出を考慮して「ライディーン」に決定したという本家同様の逸話を持つ。
- 初期名称の内「ザマンダーキング」は、ロマンロボシリーズのクロスオーバー作品『ゴッドバード』に登場するライディーンの量産型ロボット「ザマンダー」の元ネタとして採用されている。
- 最終話におけるライディーン巨大化のシーンでは、特撮番組『ウルトラセブン』の変身用SEが流用されている。
- '80年代中盤にモビルスーツ、ヘビーメタルなどのリアルロボット系を主軸として展開されたバンダイのブランド『ハイコンプリートモデル』に、唯一のスーパーロボットとしてラインナップに加わっている。『超合金』以上にシャープなフォルムを誇り、パーツの差し替えによるゴッドバードへの変形も完璧にこなしていた。
- 機体設定が「カラーリングが赤青白のトリコロールカラー」「顔にはアルカイックスマイルを浮かべた口がある」「モチーフが日本の甲冑」「接近戦用の武装が多く、戦い方がチャンバラ風」となっている理由は、富野喜幸(現:富野由悠季)監督が仮想敵と見ていたマジンガーZの「カラーリングが黒を基調としている」「口がマスクで覆われていて凶相な顔」「モチーフが西洋の甲冑」「武装が飛び道具中心」の逆を突いた結果である。
- 『GEAR戦士電童』に登場する「フルアーマー電童」が装備する「デンドーゴーガン」は本機のゴッドゴーガンのパロディ。
- 東映と大手アメリカンコミックの出版社マーベルの「数年間お互いのキャラを使っていい」という契約により、「SHOGUN WARRIORS」シリーズに登場。但し、世界観とパイロットは異なる。
- 「横になって足を畳み翼を展開」というゴッドバードへの変形はシンプルだが派生パターンが作りやすく、ビルバインやエルガイムMk-II、ウイングガンダムなど後年の可変ロボットにも多くの影響を与えている。
- メディアミックス作品『マヴラヴ』シリーズに登場するキャラクター「御剣 雷電」は、その名前や外見、さらに必殺技までもがライディーンのパロディとなっている。
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