アルトアイゼン
アルトアイゼン | |
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外国語表記 | Alt Eisen |
登場作品 | |
デザイン | 斉藤和衛 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦COMPACT2第1部 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | パーソナルトルーパー(ATX計画) |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | PTX-003-001(COMPACT2)、PTX-003C |
全長 | 22.2 m |
重量 | 85.4 t |
基本OS | TC-OS |
原型機 | ゲシュペンスト |
開発者 | マリオン・ラドム |
所属 | 地球連邦軍・ATXチーム(OGシリーズ) |
パイロット | キョウスケ・ナンブ |
アルトアイゼンは『スーパーロボット大戦COMPACT2』および『スーパーロボット大戦IMPACT』の主役メカ。
概要
初出の『スーパーロボット大戦COMPACT2』では量産が行われなかったゲシュペンストMk-IIIの試作機として登場。その後、『スーパーロボット大戦α』でパーソナルトルーパー関連の詳細な設定が発表され、その流れを受けて制作された、『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』やそれ以降の作品では、ゲシュペンストの3号機[1]の改造機で、ゲシュペンストMk-IIIの異名を持つ機体に設定が変更された。
『α ORIGINAL STORY』や『スーパーロボット大戦IMPACT』、OGシリーズではATX計画に基づき開発された機体となっている。
メインパイロットはキョウスケ・ナンブ中尉、認識コードは『COMPACT2』ではPTX-003-001(Mk-IIIの試作1号機)、『α ORIGINAL STORY』以降はPTX-003C(Mk-Iの3号機のカスタム機)。『α ORIGINAL STORY』以降は、ATX計画により誕生した砲戦用PT、ヴァイスリッターとセットでの運用を前提として設計されている。OGシリーズでは設計・改修を担当したマリオン・ラドム博士の意向によって、不安定要素の多い異星人の超技術EOTは使用されておらず、機体の信頼性は高い。また、EOTを使用していない故に高レベルの軍事機密がなく、Rシリーズと比較して一般への露出が多い旨が語られている[2]。
本機は「絶対的な火力を以て正面突破を可能とする機体」をコンセプトとした、言わば強攻型の機体である。武装のほとんどを近接~中距離戦用の実体(実弾)兵器としており、分厚い装甲と陸戦機にあるまじきハイパワーブースター[3]による爆発的な加速とで非常に高い近接戦闘能力を持つ。そのすさまじい加速能力は、本機より軽いとはいえ出力では本機以上であろう、ヴァルシオン改・タイプCFを押してしまうほど。「Record of ATX」ではキョウスケですら初操縦時にその加速性[4]に驚き、ステークのトリガーを引き損ねてしまったほど。そもそもコンセプトを文章通り解釈するなら「実弾を撃ち尽くし正面突破を果たしたら仕事は終わり」、早い話が有人特攻兵器[5]。
反面、機体バランスの悪さゆえに非常に繊細かつ大胆な操作技術が必要となってしまった[6]。特にその暴力的な加速度はパイロットにも相当のGがかかるようで、キョウスケは平然としているが、「Record of ATX」にてブリットはキョウスケが「大した事がない」というシミュレーターだけで体調を崩した。キョウスケ自身もアルトで無茶な駆動を行った際、吐血したり、骨にヒビが入ったりしている。その為武装と合わせて「時代に逆行している」とされ、量産機としての採用はされなかった。OGシリーズでは採用機となった暁にはゲシュペンストMk-IIIとなるはずだった名称も、テスト時のコードネームであるアルトアイゼン[7]という蔑称で定着してしまった。尤も、キョウスケはこの名を気に入っていたようである。
赤と白をが基調としたカラーリングが特徴。夜間迷彩仕様として赤部分を青に塗ったカラーリングもあり、アルトアイゼン・ナハトと呼ばれる。
作中では「アルト」と略して呼ばれることが多く、エクセレン・ブロウニングからは「アルトちゃん」と呼ばれる。ラドム博士は長らくアルトアイゼンの名を気に入らず、量産機候補から脱落した後も本機をMk-IIIだと言い張っていたが、最終的にはアルトと呼ぶようになった。
この機体の真の弱点は接近戦。そもそもアルトアイゼンという機体は、武装こそ接近戦タイプであるものの、その真の力は「加速によって距離を詰め、かつ威力を高めた実弾による攻撃」である。そのため、ソウルゲインのようなショートレンジでの接近戦専門の機体を相手取った場合、加速のための「距離」が得られず一方的に殴られることになる。
また、対空戦闘はヴァイスリッター任せなせいか苦手。ただし、『Record of ATX』でキョウスケは「真上に直進する」だけなら問題ないとしている。
登場作品と操縦者
PTでありながら性能的にはスーパーロボットの方に近いが、最後まで後継機のないOG1を除き、HPや装甲はイメージほど高いわけではない。武装も主人公機としてはかなりクセがあるほうで使い分けが必要である。しかしパイロットのキョウスケが「この機体に乗るための人物」と言えるようなステータスをしており、何より必殺武器や合体攻撃の火力が高いため、十分主力として使っていける。
最大の欠点は射程の短さで、距離を取られると手も足も出ない。しかし上記の設計思想から設計者本人は「相手より高機動ならば接近戦に持ち込める」と考えたようであり、ゲーム的にもOGシリーズでは換装武器でフォロー可能。
αシリーズ
αシリーズに直接登場することはなかったが、『α外伝』におけるロボット大図鑑の量産型ゲシュペンストMk-IIの説明文において、同系列のカスタムメイド機としてアルトアイゼンとヴァイスリッターがαシリーズの世界においても存在することが示唆されている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- 初登場作品。主人公キョウスケ・ナンブの専用ユニット。機体性能はリアル系、スーパー系どっちつかずの中途半端だが、ビームコートを生かした援護防御も行うので装甲は上げておくのがオススメ。主力のステークは飛行ユニットにはダメージが低下し、弾数も多くない。移動後のメイン武器3連マシンキャノンは射撃武器でキョウスケに向かず、最強武器のクレイモアは射撃の上P属性ではないのに射程1~2…普通に数値だけで見ると使いにくい感じだが、ほとんどの武器がCT率が高いので援護攻撃時の攻撃力アップが見込め、クレイモアは射程1のスーパー系の必殺技を援護するのにうってつけ。このクセの強いアルトを使いこなした時の爽快感は他のユニットにはないものがある。ボスの斜め上が定位置とまで揶揄されるほど「メインで戦うより援護させる方が優秀」と言えば聞こえはイマイチだが、援護システムが初めて実装された作品であることを踏まえれば、まさしくこの作品を象徴するユニットであると言えよう。また、強化パーツスロットが3つのためV-UPユニットとの相性がそこそこ良い。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- アルト、初の宇宙戦。高いCT率を生かした援護攻撃主体の戦い方は、第1部と変わらない。物語後半にアルトアイゼン・リーゼに改造されるため、EN以外はどんどん改造しよう。改造しておかないと敵も強化されている第3部では、強制出撃ステージなどで大変な目に遭ってしまう。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第1部及び第3部で主人公機として登場。キョウスケ・ナンブの専用ユニット。性能はスーパー系寄りになった。物語後半、リーゼに改造される。クレイモアが格闘になり、切り札が追加。援護もアタッカーもこなせる。キョウスケとアルトの基本はここで固まったと言える。ミノフスキークラフトを付ける事をお勧めする。キョウスケは装甲の硬さをアピールするが無改造状態での装甲値はゲッター2程度でしかなく、鉄壁を持たない本機が敵陣で耐久型の戦法を取るのは(特に後半は)無謀に近い。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- リリース時から開催されていた第1回制圧戦「遙かなる戦い、開幕」の報酬機体。攻撃&防御タイプ。アニメ『ジ・インスペクター』仕様となっており、演出でアニメ版のモーションが再現されている。
- 制圧戦の報酬機体は入手しても装備ユニットパーツは付いてこないため注意が必要。第2回制圧戦以降も必要ポイントが増えているが交換は可能。
- SSRリボルビング・ステーク(OS)のアビリティ「大推力バーニア・スラスター」で敵に近づけば近づくほど攻撃力と命中に補正が得られるのだが、オート戦闘をさせると通常攻撃も必殺技も妙に引き撃ちして射程2~3を維持する事が多く、あまり恩恵を受けられない。ここぞという時は自分で操作したほうが良い。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- ATX計画の機体として登場。デフォルトパイロットはキョウスケ・ナンブ。OGシリーズでは汎用機扱いになり、他のパイロットも乗り換えられるようになっているが合体攻撃はパイロット固定。換装武器の登場により、武器の癖の強さをある程度カバーできるようになった。本作ではリーゼが登場しないので最後までこの機体のまま。物語中盤に機体性能が強化され『切り札』『ランページ・ゴースト』が追加、ビームコートがABフィールドに強化。無印アルトとヴァイスリッターの合体攻撃は本作が初出。
- なお、精神コマンドの関係上、カチーナとの相性も悪くないが、彼女は射撃の方が高いのに注意。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 前作から引き続き、キョウスケ・ナンブの機体として登場。敵味方問わず全体的な火力インフレが顕著な本作では、アルトの中途半端なHPや装甲では中盤以降耐えるのが難しい。OG1と比べランページ・ゴーストの消費ENが半分近くまで下がったので、これを主力として確実に敵機を潰していくこと。物語後半、OGシリーズでは初めてリーゼに改造される。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- OG1&2のリメイクである本作でも、やはりキョウスケ・ナンブの機体として登場。基本的な扱いは元の作品に準ずる。OG2序盤新規シナリオのごく僅かな時期だが、夜間迷彩仕様としてアルトアイゼン・ナハトも登場した。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- リュウセイ編がベースなので、アルトアイゼンはそれほど目立った動きはしない。リボルビング・ステークの撃ち込みのシーンに重厚なイメージがない。R-GUNとの戦いが最大の見せ場。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX
- キョウスケ編がベースなので、最初から最後まで活躍するが、キョウスケが無茶な事を度々やらかすので大ボス戦後は大抵ボロボロである。セプタギン戦では脚部もブースターに換装した宇宙戦特化仕様となった[8]。駆動音に特徴があるらしく、ガルイン戦では相手に素体がMK-I・タイプTであることを看破されている。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 主人公機。回を追うごとに性能不足が浮き彫りとなり、特機クラスでは全く手も足もだせず。アクセルのアシュセイヴァーとの初戦ではアクセルがアルトとの戦い方を知っていたためにアルトの長所が悉く潰され、オペレーション・プランタジネットにおける戦闘では距離が詰められず、アシュセイヴァーの誘導兵器ソードブレイカーで左腕と右脚を切断。さらに切り返しのステークも躱されて右腕も切断。文字通り手も足も出せずに敗北した。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター Record of ATX
- ジ・インスペクターと異なり、オーバーホールが行われないためリクセント公国が占拠された際にはそのまま出撃している。
- オペレーション・プランタジネットではアクセルがソウルゲインに乗り込んでいるが、アクセルがアルトの特性を熟知していたこともあり、殆ど通用せずに敗北している。こちらで四肢を切断した後のヒートホーンでの特攻をぎりぎりで躱された上に、コクピット部を青龍鱗で攻撃される追撃まで受けている。
装備・機能
全ての武装が近~中距離向きに特化されている。
武装・必殺武器
固定武器
- スプリットミサイル
- COMPACT2にて実装されていた本機の最も射程の長い武器。貴重な海Aの武装でもある。OGシリーズでは換装武器となった為、本機の固定武装ではなくなっている。OGsでは換装武器からもなくなってしまった。
- 3連マシンキャノン
- 左手に装備された固定武装。中射程P属性で弾数も多いため、接近戦主体で弾切れし易いアルトには貴重な武器だが、キョウスケは射撃戦に不向きなため主に牽制に用いられる。射撃武器全般に言えることだが、キョウスケが使うと射撃が苦手な事をぼやく事がある。
- 『DD』では通常攻撃に使用。
- ヒートホーン
- 頭部に装備された角。高熱を帯びさせ、頭突きの要領で敵機を焼き切る。主に正面から加速して突っ込んだり、上空から強襲したりする。機体コンセプトが正面突破なため、本来は腕や武装などの破損率(あるいは弾切れ)を考慮した補助的な兵装。キョウスケ曰く「伊達や酔狂でこんな頭をしている訳ではないぞ…!」との事。これのおかげで「赤いカブトムシ」とテンザンに揶揄されたり、エクセレン搭乗時に使うと「カブトムシブレード!」と言われたりする。作品によっては、これで切り払いを行うことがあるが、リアル体型の設定画などを見てコレで攻撃するのには無理があるとしばしば突っ込まれることも。
- 『DD』ではR必殺技として採用。メインアビリティは「底力I」で、HPが25%減少する毎に、攻撃力と防御力が増加する。サブアビリティは「ダメージアップI(実弾)」。
- リボルビング・ステーク
- 右腕に装備されたリボルバー式の杭打ち機。この機体を象徴する武装と言える。威力はそこそこ高めだが、命中率が悪く弾数が6発と少ないのが難点。『IMPACT』以降は射程1~2となり多少改善された。「OGシリーズ」ではヴァイスリッターとの合体攻撃ランページ・ゴーストの威力に反映されるため、早めにフル改造しておくとゲーム進行が楽になる。なおアルトの切り札のトドメでは、必ずステークを1発目で突き刺して持ち上げそのまま全6発撃ち込んでいる。
- 『DD』ではSR必殺技として採用。メインアビリティは「全力攻撃II」で、気力120以上の時、与ダメージが増加する。サブアビリティは「防御力アップII」。
- なお、このステーク部分は異様なほど頑丈であり、漫画版でスレードゲルミルの斬艦刀を受け流した際、右腕のサーボモーター[9]が焼き切れるほどの負荷を受けたにも関わらず折れずに曲がっただけで終わっている。
- 2017年3月10日配信の「生スパロボチャンネル」に出演した森住氏によると、シリンダーに入ってるのは火薬ではなく衝撃波を発生させるビームカートリッジであるとのこと。またステーク部分については「あんな短いところに伸縮機能が入ってるわけがない」とのことで、固定式であることが明かされた。
- なお『Record of ATX』においても、カイが「機体内部への衝撃伝搬が大きい」と発言しているほか、アラドがシミュレータでアルトを操縦しているのを見たイルムにブリットが「装甲を貫通させる時と内臓を破壊する時で(ステークの)撃発のタイミングが違う」と解説し、更に使い分けはどうしているのかと返された際には「マニュアルでやってますね」と答えている。
- またリボルバー式であるためかシリンダー部が回転できなければステークの撃発が出来ず、『Record of ATX』ではソウルゲインとの戦闘時にステークを打ち込もうとするもシリンダーを鷲掴みにされて不発になり、そのまま反撃を受けそうになる場面も見られた。
- スクエア・クレイモア「近距離指向性 近接戦闘用炸裂弾 M180A3」
- 両肩部に大量に内蔵されたチタン製のベアリング弾を、出し惜しみする事無く至近距離から一気に撃ち込む。そのままでは移動後に使えないが攻撃力が高めで、命中率とクリティカル率の補正にも優れた武器。COMPACTシリーズでは主にボス格への援護攻撃に活躍したが、OGsでは全体攻撃扱いとなり、援護には使用できなくなっている。初期の作品では射撃武器だったが、現在はキョウスケの能力に合わせて格闘武器に変更されている。ハッチへの被弾による誘爆や跳弾のリスクが高いにも関わらず、接近して撃たなければ火力を発揮できず、流れ弾の被害が出る危険性を孕む過激な武装。キョウスケの戦闘台詞によると一発一発がチタン製の特注品とのことで、恐らくコスト面でもかなりのものになっていると考えられる。モチーフは実在するクレイモア地雷(散弾地雷)と思われる。
- 本来タングステンや劣化ウランのような重量金属の方が威力は稼げるのだが、軽量金属のチタン製。流石に重量金属では弾薬重量がアルトの出力でも相殺しきれないのか、弾頭威力よりも弾頭速度重視かのどちらか。
- なお、Record of ATXでは3連マシンキャノンと両手に持ったM13ショットガン、そしてスクエア・クレイモアを全弾発射するアルトアイゼン・フルバーストとも言うべき攻撃をセプタギンとの決戦で使っている。
必殺技
- 切り札
- IMPACTから使用可能になった必殺技。爆発的な瞬間加速力を最大限に発揮させ、アルトアイゼンの全武装を敵機に叩き込む。攻撃力・命中率・クリティカル率が軒並み高い反面「射程1なのに非P武器」「弾数が1発限り」「空中の敵に届かない[10]」など非常にクセが強く、使いどころを選ぶ文字通りの「切り札」となっている。これらの欠点は、射程が1で対空性の無いヒートホーン、移動後に使えないスクエア・クレイモア、全弾叩き込まれるリボルビングステークと、全武装を使うが故にそれぞれの欠点を合わせた結果と思われる(つまり、そういう状況でないと全武装が使えない)。
- また、キョウスケの「切り札」のセリフに「全弾持っていけ」という台詞があるのだが、IMPACTではクレイモアを使わない為ステークを全弾持っていけという意味合いになる(リーゼ・OGシリーズのアルトからクレイモアも使うようになる)。
- リボルビング・ステーク(OS)
- 『DD』でのSSR必殺技。メインアビリティは「大推力バーニア・スラスター」で、戦闘を行う敵ユニットとの距離が近いほど、攻撃力(特性+5の場合は命中率も追加される)が増加する。特性+5の場合は、移動力が2増加する。サブアビリティは「攻撃力アップIII」。アニメ『ジ・インスペクター』でのシーンを再現している。
- OSはオーバーショットの略称で、アニメ監督の大張氏の名前に引っ掛けている(オオバリショット)。
合体攻撃
- ランページ・ゴースト
- エクセレン・ブロウニングのヴァイスリッターと息の合った連携攻撃を行う。初出のIMPACTでは覚えるのはリーゼになってからだった。
- アルトアイゼンとしては数少ないEN消費攻撃。乗り換え可能な場合もアルト側にキョウスケ、ヴァイス側にエクセレンが搭乗していないと発動できない。非常に高い火力を持ち、射程もあり、空中の敵へ普通に届くP属性攻撃なので使い勝手はよい。なお現行作品ではアルトアイゼンから放つと格闘攻撃に、ヴァイスリッター側から放った場合は射撃攻撃になる。
- GBA版OG1では、ヴァイスの3連マシンキャノンで牽制、アルトのヒートホーンで吹き飛ばし、背後に回っていたヴァイスのEモードで飛ばし返し、リボルビングステーク連打&背後からヴァイスのプラズマカッターの挟み打ちで締め。
- ディバイン・ウォーズではイングラムが乗るR-GUNとの決戦で使用。3連マシンキャノンとEモードで牽制、さらにクレイモアで畳み掛け、背後に取り付いたヴァイスがEモードを直撃させ、バランスを崩している隙をついてリボルビング・ステーク連打を叩きこんだ。
- GBA版OG2では、ヴァイスの3連ビームキャノンで牽制、背後に回ったアルトがヒートホーンで吹き飛ばし、ヴァイスが前からEモードで飛ばし返し、背後からリボルビングステーク連打&前からヴァイスの零距離Bモードの挟み打ちで締め。なお、技術の限界なのかアルトのグラフィックは左右反転状態。
- PS2版では、まずクレイモア&Eモードをぶち込んで、前方から3連マシンキャノン&背後に回った3連ビームキャノンで挟み打ちしながら接近、そしてリボルビング・ステーク連打と零距離Bモード連射を完全に同タイミングで行なう。
特殊能力
- ビームコート
- ビーム属性のダメージを軽減するコーティング。キョウスケは発動時に「うっ…!バリアか…?目がチカチカするぜ…」などと言う点から、バリア類は好みでない模様。
- ABフィールド (アンチビームフィールド)
- ビームコートの強化版。実装例は極めて少なく、OG1の強化イベント後などのみ。OG2以後はビームコートに戻った。
- 剣装備
- 標準では剣系武器を持たないが、一部作品ではヒートホーンを用いて切り払いを行うことがある。OGシリーズでは、切り払いが実装されていないので所持しない。
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 固定武器の全地形適応S
- GBA版OG2以後のOGシリーズで、機体性能の全項目をフル改造した際に選択可能な固有ボーナス。地形適応S化により、Aの時よりもダメージが実質的に10%アップする。合体攻撃にも有効だが、換装武器は対象外。後継機のアルトアイゼン・リーゼも同様のカスタムボーナス。攻撃力の上昇は非常に有効な上、『切り札』の弱点を補えるのもポイントが高い。数あるカスタムボーナスの中でも、特に強力な部類である。
機体BGM
- 「鋼鉄の孤狼(ベーオウルフ)」
- アルトアイゼン及び、キョウスケ・ナンブのメインテーマ。
対決・名場面
- R-1対アルトアイゼン
- OG1より。リュウセイ・ダテが駆るR-1のロールアウトの際の模擬戦の相手として交戦し、結果的に引き分ける。
- 奪還
- Record of ATXより。エアロゲイターに洗脳されたエクセレンが駆るヴァイスリッターに対し、悉く攻め手を読まれるアルトアイゼン。しかし、キョウスケもまたヴァイスリッターの攻撃を見切り、オクスタンランチャーBモードの銃弾をクレイモアで誘爆させながらベアリング弾を直撃させ、動きを止めたヴァイスリッターのバックパックをリボルビングステークで撃ち貫く。その時キョウスケの目に映ったのは、地上へと墜落していくヴァイスリッター、そしてかつてシャトル事故の際に目の前で致命傷を負っていたエクセレンの姿であった…。
- 電光石火の一撃
- OG1より。イングラムの思惑の上で踊らされつつも、エクセレンの奪還に成功する戦隊。指揮官機であるR-GUNを撃破するも、彼らの目の前でR-GUNは変貌を始める。「R-GUNリヴァーレ」と呼ばれたその機体に憤る面々だが、イングラムは「お前たちの成長に敬意を表したまでだ」と冷笑。しかし、次の瞬間リヴァーレを衝撃が襲う。途轍もない速度で肉薄したアルトアイゼンのステークが、装甲固着前のリヴァーレに痛打を与えていたのだ。不意打ちを受けたイングラムは撤退するものの、アルトの右腕は撃ち込んだステークごと引きちぎられていた。
- 古き鉄の狼、敗れる
- OG2より。アクセル・アルマーが駆るソウルゲインとの戦い。加速力・突進力が最大の武器であるアルトだが、超接近戦が専門であるソウルゲインとの決定的な「差」を見つけたアクセルが切り札を切る。一気に距離を詰められたアルトは加速のための「助走距離」を失い、結果大破してしまう。勝利の証として、ステークと両脚をもぎ取られてしまった。なお、このもぎ取られた四肢は、周りに回って思わぬ形で再び表舞台に姿を現すことになる。
余談
- メタ的な本機の誕生秘話として、COMPACT2制作時に森住惣一郎氏が「R-1やサイバスターを登場させていいか」と寺田プロデューサーに相談した際に「別に使う予定があるので出さないでくれ」と言われて困っていたところ、たまたま旧シリーズ以降登場の機会がなかったゲシュペンストに目を付け、「ゲシュペンストなら構わない」との許可を取ったことによりアルトアイゼンの設定が作られていった(生スパロボチャンネルより)。
- しかし、その際にじっぱひとからげ氏からもらったゲシュペンストの資料が決定稿の一つ前のデザインのものだった。このゲシュペンストは左腕の三本の突起に砲身のような穴が開いていた。森住氏はこれをマシンキャノンの類であると考えたため、アルトアイゼンの左腕に3連マシンキャノンが搭載されることになった。ゲシュペンストは左腕にプラズマカッターを搭載しているのにアルトアイゼン(ヴァイスリッター)はそれがマシンキャノン(ビームキャノン)になってしまっているのはこのため。
- 森住氏は自分が命名したキャラ・メカの中で「アルトアイゼン」の名称は特に気に入っているとのこと。
関連機体
アルトアイゼンは量産機としての採用を見送られたこともあり、本来ならバリエーション機など望めない機体だが、相性の良いパイロットに恵まれたことが幸いして幾つかの関連機体が存在する。別世界でも、独自にアルトアイゼンタイプの機体が造られたりしている。
なおアルトアイゼン及びゲシュペンストはアインストとも因縁が深く、アインスト側にもアルトを模した機体が存在する。
強化型・バリエーション機
- アルトアイゼン宙間強襲突撃仕様
- RoA最終話で披露された、セプタギンの中枢を破壊するための現地改修形態。リヴァーレの攻撃で破壊された脚部をブースターに換装し、クレイモアを本来の物に加えて増設している。
- アルトアイゼン・リーゼ
- アルトアイゼンの改造機。
- アインストアイゼン
- アインスト・アルフィミィがキョウスケを理解するために造りだした、アルトアイゼンの紛い物。フォルムはアインスト的で怪物寄り。
- ゲシュペンストMk-III(OGs以降)
- シャドウミラーの平行世界では地球連邦軍に制式採用されているが、キョウスケ機は機体・パイロットともアインストに支配され、既にパーソナルトルーパーどころか機動兵器とすら呼べない存在と化している。
- ナハト(無限のフロンティア)
- 本作では全長3m前後の自律機動型パーソナルトルーパー。シャドウミラーの平行世界のゲシュペンストMk-IIIをベースにしているため、通常のアルトとはデザインや武装に差異がある。パーティー加入後は無印では「アルトアイゼン」と表記されるが、本項の機体とは別物である。
- アインストナハト
- 無限のフロンティアに登場するアルトアイゼン・ナハトを、アインストがほぼそのままコピーした機体。
関連機
- フリッケライ・ガイスト
- スパロボシリーズ外の関連作・リアルロボットレジメントで登場した機体。胴体のみだった機体に、アルトアイゼンと思われるゲシュペンストMk-IIIの手足を継ぎ接ぎして改修した。第2次OGでは明確に「アルトアイゼンがオペレーション・プランタジネットで失った四肢を流用」と設定されている。
- ビルトビルガー
- OGシリーズでは、アルトアイゼンのコンセプトを受け継いで発展させた機体とされている。
- ヴァイスリッター
- 高機動力を活かした砲撃戦を得意とする、アルトアイゼンのパートナー機。両機は連携によって真価を発揮する。またアルトをリーゼに改修する際には、ヴァイスの予備パーツが使用されている。
- ラピエサージュ
- 様々な機動兵器の武装データを参考にした『継ぎ接ぎ』の機体。アルトアイゼンも参考にされており、リボルビング・ステークを模倣してマグナム・ビークにデータが反映されたと考えられている。
- アーマリオン
- リオンに複数のPTの予備パーツを組み合わせた改造機。中でもアルト系のパーツの影響が性能、外観ともに強く出ており、さながら空飛ぶアルトと化している。
- SRX
- アルトアイゼン用に開発された新型サーボモーターが関節部に流用されている。
- 量産型ゲシュペンストMk-II
- 直接の登場はないが、αシリーズでは本機のカスタム機という設定がある。
脚注
- ↑ OGシリーズではタイプT
- ↑ ブリット曰く「基地祭では人気がある」らしい。
- ↑ 通常型の高出力スラスターですら過剰なまでの数を搭載していることに加え、陸戦機であるにもかかわらずアフターバーナーや過給機まで搭載されている。
- ↑ ちょっとアクセルを踏んだら一瞬で敵機の目の前に移動した。
- ↑ そういう面でも時代に逆行していると言える。
- ↑ 「Record of ATX」ではゼンガーが駆るカスタムガーリオンとの戦闘を通じて、アルトの性能を引き出しきるためにはOSだけに頼らず、機体各部をマニュアル操縦でコントロールする必要があるとパイロットのキョウスケは結論づけている。
- ↑ ドイツ語で古い鉄。意訳するならクズ鉄だろう。
- ↑ これは直前のR-GUNリヴァーレ戦で脚部を破壊されたため
- ↑ SRXに流用されており、トロニウム・エンジンの出力にも耐える
- ↑ OG2では空Bだが届く。
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