ダークブレイン
ダークブレイン | |
---|---|
外国語表記 | Dark Brain |
登場作品 | |
声優 | 不明 [1] |
初登場作品 | SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦OG外伝 |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 悪の思念体 |
性別 | 不明 |
ダークブレインは「コンパチヒーローシリーズ」の登場キャラクター。
概要
コンパチヒーローシリーズ
コンパチシリーズのボスキャラクター。最初の登場作品は『SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団』。シリーズによって様々な形態を持つ。
配下に「スカルナイト(初期は「ボーンファイター」)」「デブデダビデ」「クリスタルドラグーン(初期は「クリスタルドラゴン」)」を従える。また、ロアやエミィを洗脳して悪の手先へと変わらせた。
『バトルドッジボールII』での登場を最後に長らく登場しなかったが『OG外伝』にて設定を大きく変えて再登場した。
OGシリーズ
別名「闇黒の賢者」。知的生命体の負の思念集積体で、次元の扉を開いては様々な世界を滅ぼしてきた。
元々は古人と呼ばれる者が作り出した自律機動兵器のようだが、詳細は不明。その目で世界を見透かす「暗邪眼」と、自分の脳である超高性能自律型霊子演算装置「開明脳」で、負の無限力を取り込んできた。そのために複数の人格を持ち、時に応じて姿形さえ変えることもある。次元転移は自由自在ではなく条件が重なって行われるもので、自身と次元転移装置とオーバーゲートエンジンの3種類の力を合わせることで完璧な次元転移の力を得ようとしていた。デュミナスが取り込んだ人々の怨念とソーディアンの次元転移装置の共鳴でその姿を現し、デュミナスを欠陥品として処分した。第2形態になると装甲を展開し、頭部は脳がむき出しになる。しかしダークブレインの本体は開明脳であり、倒しても思念をも取り込んで進化した姿で復活するため、早すぎる進化によって自滅させなければ滅ぼせない。また、コンパチブルカイザーの捨て身の特攻を受けた影響か機能不全に陥っている。戦士ロアが言うには「ダークブレインの力が完全な状態ならもっと早く戦士ロアを探し出せたはず」らしい。修羅の乱における鋼龍戦隊との闘いで敗北・消滅。以降は名前のみの登場となる。しかしその部下達は密かに地球圏に潜入しており、主の復活を目論んで暗躍。封印戦争の終結後、クロスゲート・バーストと前後して本格的に表舞台に姿を現した。
ケイサル・エフェス、ペルフェクティオ、カドゥム・ハーカームらと同じ負の属性に位置し、負の思念を動力とするディス・レヴを内蔵するディス・アストラナガンなどと並んでオカルト要素が色濃いが、旧コンパチシリーズ出典作を知っているプレイヤーならバトルドッジボールなどでのギャグ調のキャラクターイメージも根強い事だろう。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 2020年5月開催の第3回制圧戦「THE GREAT BATTLE」のボスキャラクター。『OG外伝』での第1形態で登場。バランスタイプ。
- 特殊能力で気力130以上だと弱体効果を狙えなくなるため、短期勝負を決めてしまいたい。
- 2023年3月のイベント「憑・依」でも登場。グリッドマンに追われており、辿り着いた(旧シリーズの)世界にてスーパーロボット軍団の猛攻を受け、自身が別の宇宙の知識を基に生み出した4つの分身(グランゾンとヴァルシオンの偽物、メカギルギルガン、ガルドラス)に分裂する。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 初登場作品。第35話「ザ・グレイトバトル」にて対戦。2度の変身と耐久力でプレイヤーを苦しめてくる。マップ兵器こそないが、攻め方を間違えると確実に詰む。スパロボ初心者ならば事前情報がなければ余計苦しいと思われる。しかし第1、第2形態共に出現地点から動かず、この時点で歴代でも最強クラスの精神コマンド要因であるアルフィミィとデスピニスがいるため、ターン数を気にしないのであれば囮要因を張り付かせて他は射程外で回復させれば全快状態で挑めるため、強力なユニットが多いことも相まってやり方さえわかっていれば前作の最強状態のシュテルン・レジセイアよりも御し易い。攻撃役にはアタッカーがなければ少々厳しいが、本作は覚醒・再動使いが多いのでそれらを駆使すれば十分に1ターンで撃破が可能。なお、メディアワークスの攻略本にはEXハードでなおかつSP回復・能力強化なしという条件での撃破記録が掲載されている。
コンパチヒーローシリーズ
- SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団
- 初出作品。悪の帝王を名乗る。全SDキャラクターの生みの親「ガチャポンマシン」とエンジニアの「エミィ」をさらい、悪玉SDキャラだけを作ってこの世界「SDネイション」を悪のSDキャラで埋め尽くそうとした。メカメカしい外見をしている。
- グレイトバトルサイバー
- SFCの『ザ・グレイトバトルII』より後に発売されたファミコン作品。『SDヒーロー総決戦』で倒されたダークブレインが復活したもので、見た目は大きくリアルに描かれているがデザインも『SDヒーロー総決戦』のもの。目覚めたてで力が不完全だったため、完全に復活していればと言い残して敗れた。一人称は「われ」。
- SD ザ・グレイトバトル 新たなる挑戦
- 『SDヒーロー総決戦』で倒されたダークブレインのDNAが自己増殖して復活、全能なる宇宙の支配者を名乗る。「SDネイション」を安定させて悪者を封印している「環境管理装置」を暴走させ、邪悪な怪物たち(悪い怪人・悪い怪獣・悪いモビルスーツなど)を復活させた。人間体から巨大なロボットの姿に変身する。口調が語尾に「ぢゃ」と付いたりと年寄りくさい。一人称は「わし」。
- ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン
- 前作で倒されたダークブレインが復活、パワーアップして「ハイパーダークブレイン」になっている。「環境管理装置」が再び狂い「恐怖と殺戮の覇王」を名乗って再び行動した。しかしこれはこの世の支配者になろうとする「ザンエル」の策略にまんまと乗せられた形で、姿を現したザンエルに対して自爆を仕掛ける死に様を見せた。悪者ではあったものの、SDヒーロー達からは最高のライバルだったと賛辞を送られている。口調は似非関西弁。一人称は前作と同じく「わし」。
- ザ・グレイトバトルIII
- ファンタジー風の並行世界の魔王で封印されている。『II』のエンディング後の帰還中、宇宙船の事故によりSDネイションの世界から別の並行世界へと迷い込んでしまったロア達は、魔法使いザンエルの魔王復活を企みを知って人々を救うために復活を阻止するために戦う。最終的にザンエルは魔王ダークブレインの復活に成功したが、主として振舞おうとしたところ魔王ダークブレインは何者にも指図は受けぬと吹き飛ばした。ロア達に敗れても死ぬことなく頭部だけの姿で再戦を誓い、崩れる城の中に消えた。
- バトルクラッシャー
- 『ザ・グレイトバトルII』で死んだため肉体を失い亡霊になっている。エミィに憑依して融合したダークエミィになり、封印されていたデビルクラッシャー「ヘルザーク」を仲間にして、クラッシャー大会を優勝した最強戦士の肉体を乗っ取ることで元の肉体を再生しようと企む。ダークエミィが敗れたことで肉体のない亡霊に戻り消滅した。
- 鉄球ファイト! ザ・グレイトバトル外伝
- 本作では「鋼鉄魔王ダークアイアン」の封印を解いて合体。「鉄球神セイントスフィア」はロア達4人に自分の全ての力を込めた鉄球を託した。外伝だけにダークブレインについてはもはや説明不要という前提で「あのダークブレイン」扱い。鋼鉄魔王と合体したダークブレインは頭に手足が付いてる二頭身で目にはSDガンダムのように瞳が描かれ、総じてダサい。倒すと鋼鉄魔王だけが完全に死に、ダークブレインは生きたまま元の姿に戻る。強がりで無傷を装い飛空挺を自爆させて逃げたが、本当はダメージを負っているのでしばらくは暴れられず、鉄球神セイントスフィアは「もしダークブレインが暴れたらヒーローに力を貸す」とロア達4人と約束を交わしている。
- バトルドッジボール 闘球大激突!
- この世の闇を統べる帝王「闇帝王ネオ・ダーク・ブレイン」として登場。かつて全てを闇に包んで闇へと還し悪の世を創ろうとしたが、三種の神器を持つ「闘球王ガーディアン」によって封じられた。やがて復活したネオ・ダークブレインは、三種の神器を集めた主人公達に敗北、敗れてなお体内の闇で世界を包もうとしたとき、主人公達の心に反応した三種の神器により闇は封じられネオダークブレインは光に包まれた(ガーディアン曰く「光在る所に闇は必ず出来る。しかしどんな闇にも必ず光は差し込む」)。必殺ショットの「ネオダークショット」は相手のパワーを奪い自分のものにして部下に分け与える。一人称は「わたし」だが、前口上時は「われ」、戦闘中は「オレ」。
- バトルドッジボールII
- ロア、エミィ、ゲシュペンスト(ギリアム)らと同じチーム「ゴッドファクトリー」に所属。このチームは正体不明とされていた、闘球王の遺産(三種の神器)を賞品にした大会の主催者。前作から月日は流れ人々が夢を失ったこの時代で、大会により人々を熱狂させ夢を与えるのが4人の目的。そのために常に夢を与え続けるナンバー1チームとして君臨している。前作のエンディングで善人化したのだと思われる。
- なお「ゴッドファクトリー」では外野を担当しているのだが、本シリーズの外野選手の仕様上3人いる。分身体か何かだろうか。
- 漫画版『ザ・グレイトバトルIII』『バトルドッジボールII』(ときた洸一)
- 『バトルドッジボールII』は『ザ・グレイトバトルIII』の続編で、ダークブレインを倒した際に飛び散った脳の一部(ダーク細胞)を浴びたロアはダークロアになってしまい、ダークブレインを復活させるという展開。更にダークロアの精神を安定させるためにエミィに似せたダークエミィを作った。ロアが元に戻ると今度はロアを連れ去ろうとするが、そこにエミィがダークブレインに体当たりして身代わりになり、ロアがエミィ救出を誓ったところで漫画版は終了。
装備・機能
武装・必殺武器
- 識者の眼
- 背中から三つのビットが飛び出し、そのビットが回転しながら背中から放出されるエネルギーが収束、エネルギー波を放つ。
- 原罪の十字架
- 両腕から空間を呼び出してエネルギー波を空間越しから放出、さらに胸からもエネルギー波を放出して相手を頭上と側面から挟み撃ちにする。
- "闇在れ"と賢者は云った
- 第2形態で使用する攻撃手段。空間を破壊しつつのたうちながら巨大化、裏側の宇宙に敵を引きずり込む。しかる後も巨大化を続け、最終的には星系レベルまで巨大化。
- 左腕を伸ばして敵を叩きつけ、惑星を破壊しながら握りこんだ後、その腕を振り回して背後の惑星に叩きつけ、大地へと投げ落とした直後に平手で押しつぶす。そして、今度はその腕を急速に伸ばし、無数の惑星を破壊しつつ進行させてダメージを与え続け、掌に開いた瞳からビームを放ってふっ飛ばし、別の惑星表面に落着したところを右手で潰す。
- さらにその状態から、星系を破壊するほどのビームを放ってまたも吹き飛ばし、ワープホールの向こうで待ち構える本体の下へ転送。正面に現れた敵を両手のクローで切り裂き、空間の割れ目から元の世界にはじき出して終了。
特殊能力
- HP回復(大)
- 最大HPは第1形態では380000、第2形態では580000。なので、第2形態での回復量は実に174000。下手なネームド機のHP全量に匹敵する。
- EN回復(大)
- エネルギーを消費する技はない。移動もしないので実質無意味。ダークブレインを構成しているテクノロジーの凄まじさの表現だろうか?
- フルブロック
- あらゆる状態異常を無力化。直撃で貫通可能。
- 第3回制圧戦
アビリティ 効果 闇黒の叡智 気力130以上のとき、新たに受けるアビリティによる弱体効果を無力化する。 2回行動 非ブレイク状態の時、自分のアクション時に2回行動する。 狙い撃ち 自分のアクション時、照準値が20%増加する。
- イベント「BURN NOW!」
アビリティ 効果 闇黒の叡智 気力上限が増加する。気力120以上のとき、新たに受けるアビリティによる弱体効果を無力化する。気力が10上昇する毎に防御力が増加する。 全力攻撃 気力120以上のとき、全ての攻撃の与ダメージが増加する。 闘争心 ステージ開始時、気力が上昇する。 気力+(ダメージ) 被ダメージ時の気力上昇量が増加する。
移動タイプ
サイズ
- LL
- OGシリーズでの設定。OGシリーズではこれほどのサイズの機動兵器は滅多に無い。サイズ差によるダメージ補正があったら更に恐ろしい事になっていただろう。
機体BGM
- 「闇黒の叡智」
- 第1形態のBGM。「闇黒」は「あんこく」と読む。
- 「THE GREAT BATTLE」
- 第2形態のBGM。「ザ・グレイト・バトル」、これは言うまでもあるまい。
パイロットステータス
能力値
第1形態の時点で全ての能力値が嫌になるほど高く、初期値が格闘・射撃170、技量190、防御170、回避140、命中220、SP120。回避だけは最低クラスだが、特殊技能と相まってとにかく硬く、しぶとい。
第2形態になるとバランスブレイカーもいいところの無茶苦茶な高さになり、命中以外の能力が+2される上、回避に至っては初期値200というふざけた高さに。ただし防御だけは160にダウンし、ユニット側の装甲も1400と第1形態よりも大きく落ちるので幾分ダメージは通しやすくなる。
分身がないため回避力では修羅王に劣るが、耐久力と攻撃力が凄まじく高いため誤差にすらならない。さらに成長タイプは全能力がまんべんなく伸びる「万能系・標準型」。援護とアーマーブレイカー、「脱力」「補給」をフル活用しないと冗談抜きで詰む。
精神コマンド
特殊技能
エースボーナス
出現レベルは45・47なので、EXハードで持っていることになる。
- 「最終ダメージ+10%」「最終命中率+10%」「クリティカル率+10%」
- 『OG外伝』第1形態で所持。これだけでも十分恐ろしいが……。
- 「最終ダメージ+20%」「最終命中率+15%」「クリティカル率+15%」
- 第2形態。常時アタッカー&集中状態である。相当な熟練者でなければ(下手をするとそうであっても)確実に詰む。
人間関係
軍団関係
- クリスタルドラグーン、デブデダビデ、スカルナイト
- 配下の軍団の指揮官たち。「三大幹部」と総称されることが多い。
- 『OGMD』でのロアの発言によれば、12人の部下の中で生き残った5人となっているが、残りの2人の詳細は不明。
- デュミナス
- OGシリーズにおけるデュミナスの創造主。このデュミナスは「デュナミス3」と呼ばれている。「ロアの抹殺」と「カイザーのOGエンジン回収」という使命を与える。
- デスピニス
- デュミナスが造ったホムンクルスの生き残り。デュミナスを処分した後に彼女も処分しようとするも、ラウルとコウタに阻止された。
コンパチヒーロー
- 戦士ロア
- 様々な平行世界で激戦を繰り広げてきた宿敵。『OG外伝』ではロアと同化したコウタと戦うことになる。
- エミィ
- 戦士ロアと本物のエミィにより追い詰められたがエミィが乗っていたGサンダーゲートを破壊して逃亡。その後、回収・修復した「エミィ・アーマー」と「Gサンダーゲート」はデュミナスに与えられる。そして、アーマーに選ばれ装着されたショウコは洗脳され、ダークエミィに仕立て上げられる。
- XN-L(カドゥム・ハーカーム)
- 宿敵。『グレイトバトル』では自身を利用しようと企てる彼を返り討ちにする。OGシリーズでは知恵の想念の塊ともいえる彼らとは敵対関係にあたる。
地球連邦
- ギリアム・イェーガー
- 彼がかつて「至高天」を目指していたことを語る。一方、『バトルドッジボールII』ではチームを組んでいたこともあった。
- アイビス・ダグラス
- 『OG外伝』では後述にある通り、彼女に対して暗に「『第2次α』におけるアイビス」を皮肉るような台詞を言い放つ。
その他
- アインスト・アルフィミィ
- アルフィミィからはノイ・レジセイアのようだと形容されたが、ダークブレイン自身も彼女との会話で「そう……あれも我らと同じく……古の……」と、ダークブレインを生み出した古人と監視者を生み出した思念体を結び付ける発言を返している。
- シュウ・シラカワ
- ダークブレインと対面したことで疑問がひとつ解決し、いずれその力を利用する旨を戦闘前会話、特殊セリフで話している。そして、『第2次OG』にてその瞬間と思われる時が訪れることになる…。
名台詞
コンパチヒーローシリーズ
- 「よくきたのう! わしが、ぜんのうなるうちゅうのしはいしゃ、ダークブレインぢゃ。いままでのことは、すべて、みずにながしてやるからどーぢゃ!わしと、てを くんでみないか?」
「なに? ことわるぢゃと?!かーっ! なにをいっとるんだぁ!しかたない、おまえには しんでもらうぞ」 - 『SD ザ・グレイトバトル 新たなる挑戦』ラストバトル時の発言。実は某有名RPGのラスボスとの会話時の発言のパロディになっている。
- 「よくぞ来た、愚かなる者よ! 目覚めし我の初めての生け贄となれ!」
「ワーハハハハッ! お前の力はそんなものか! トローリと甘いな! 今度はこっちの番だ!」
「グォォー! あと少しで完全に復活できたものを……」 - 『グレイトバトルサイバー』ラストバトル時の発言。いかにも悪の大ボスらしい台詞だが「トローリと甘いな」というフレーズがおちゃめ。
- 「フンッ よくもこのわしをコケにしてくれたな わしもワルやが ワレのようなワルは はじめてみたで! おいSD! さがっときい! ええか おとこの ほんとうのしにざまっちゅうのをみせたる!」
- 『ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン』のラスボス「ザンエル」に自爆を仕掛けた際のセリフ。[2]前半のセリフは、『OGMD』にて、スカルナイトのXN-Lへの特殊戦闘台詞として使われている。
- 「ここまでたどりついたことはほめておこう。だが、お前達に闘球王の遺産をくれてやるわけにはいかん。お前達も見たはずだ。人間どものよろこぶ顔を!熱狂した声援を!この大会は人々が見る大きな夢なのだよ。その夢を与えてやるのが我々というわけだ。だから我々がナンバー1でなくてはいかん。最後にここでとびきり素敵な夢を見せてやろう。来い!」
- 『バトルドッジボールII』で決勝に勝ち進んできたプレイヤーチームに対して。チームの誰の台詞か不明なので他のメンバー(ロア、ギリアム、エミィ)が言っている可能性もある。
- 少し独善的だがあくまで社会貢献目的なのに、高圧的な物言いでむしろ悪者に見える。また、たかがスポーツ対決とは言え、ゴッドファクトリーの思想はシャドウミラーに通ずるものが感じられる。
- なお、プレイヤーチームはこの思想を否定し「遺産で釣って熱狂的な試合を誘発して夢を与えずともみんなで人々が夢を見る世界にしていける」と考えて、優勝賞品として得た闘球王の遺産を海に捨てている。
OG外伝
- 「……古の賢者達は云った……“闇在れ”と……我らは暗邪眼にて世界を看破し、開明脳にて叡智を集積す……我らは闇黒の叡智……至高の想念集積体……ダークブレイン」
- 登場時の台詞。画面が切り替わり、会話フレームでの表示になっている。
- 「『デュナミス』だ。己の名前まで忘れているとは……長き放浪の末、機能不全に陥ったか」
「お前は……欠陥品だ。抹消する」 - 戦闘のダメージで完全に機能が壊れたデュミナスを始末した時の台詞。
- 「我らは知的生命体の痛み、苦しみ、悲しみ、憎しみ、蔑み、妬み、怒りを糧とし……夢、希望、心、勇気、優しさ、善、想い、信頼、絆、友情、願い、愛を滅ぼす」
「そして……闇黒の秩序を作り上げ、我らがその頂点に君臨するのだ」 - 目的。あまりにも単純でいっそわかりやすい。ここで言う頂点は他の会話からすると至高天を指すと思われる。
- レーツェルは、知恵の実を食べて楽園を追放された原初の人間に喩えて、様々な世界の思念をさらに食らうことでどこに至ろうとしているのか推測している。プレイヤーに明かされる情報はレーツェルの戦闘前会話の他わずかしかないため、真の狙いが何なのかは不明。これはつまるところ「何のためにダークブレインが生み出されたのか」という根本的な理由にもかかわっている。『ムーン・デュエラーズ』ではXN-Lが七つの想念「痛み、苦しみ、悲しみ、憎しみ、蔑み、妬み、怒り」が膨張することでダークブレイン、或いはそれに類似する存在(ペルフェクティオ、ケイサル=エフェスなど)を生み出すことに言及している。
- 「簡単な話だ。光在る所に闇が在り、闇在る所に光が在る。我らは闇……負の存在。故に光を駆逐する」
- 世の摂理を感じさせる台詞。ちなみに『バトルドッジボール』ではこの摂理の続きとして「どんな闇にも必ず光が差す」と語られており、闇の化身とも言えるダークブレインにさえ光が差し込んだ。
- 「偉大なる闘い…勝者は我らだ」
- 『"闇在れ"と賢者は云った』を使用時のセリフ。ダークブレインもこの戦いを、幾度と無く重ねられた戦士ロアとの宿命の対決『ザ・グレイトバトル』だと認識している。
- 「何故!? どうして!?」
「お、俺はこんな結果、認めない! 認めないぞ!!」
「たがが人間ごときに……! この私が敗れるなどあり得ん!」
「うぬううう! 頭が! 頭が割れそうじゃ!!」
「あああ……! 消える……消えてしまうぅ……!」
「何でやねん!? 何でワイがこないなトコで死ななアカンねん!!」
「闇在る所に光在り! 光在る所に闇在り!!」
「ワシの頭が……! ワシの頭が割れる!! 忘れるな! 知的生命体在る所に、我らは存在する! お前達がいる限り……き、消える! 消えてしまうぅぅぅ!! 我らは叡智の結晶! 闇黒の思念集積体!」
「おおおおお……! あおおおお……!! 十二の鍵! 至高天! 私が…… 私が消えるぅぅぅぅ……! おああああああ……! あううおおおおおお……!!」 - 撃破後。自身が倒された瞬間「開明脳」に集積した思念や人格が暴走、今まで取り込んだ怨念を全て放出して消滅した……。
- ちなみに、ダークブレインといえば過去作での似非関西弁が印象に残っている人もいるだろう。
- また、「光在る所に闇が在り」というフレーズは同様の事をデビルサターン6が発言している。彼は「6体で合体していて、関西弁を話す」という、何処と無く共通点を見出せるキャラなのだが、ネタの一種なのかは不明。
戦闘前会話
- 「夢や希望など、所詮は幻想に過ぎん……ここで我らを倒そうとお前は、身を以て知ることになるだろう」
「闇にその身を委ねよ。お前に似合うのは打ちひしがれた姿だ」 - アイビスとの戦闘前会話より。『第2次α』の序盤における彼女を皮肉るような発言であるが、アイビスとツグミはそれを強く否定した。
- 続く『第2次OG』でのアイビスは、フィリオの急死にショックを受けて沈んでいたものの、その直後に起きた最大の混乱に巻き込まれてそれどころではなくなったため、『第2次α』に比べあっさり立ち直っている。
- アラド「人間の知恵をたくさん食って、 腹……じゃねえ、頭をいっぱいにしようっていうのか!?」
ダークブレイン「そうだ。 そして、それは知恵を得た生命体が最後に至る姿となる」
アラド「冗談じゃねえ! 人間、頭だけで生きていけるかよ!」 - アラドとの戦闘前会話より。全ての知恵=宇宙そのものの真理を知った存在を目指すダークブレインだが、そこにある姿とは何なのだろうか?
- 「我らにはわかる……お前の中には、闇の記憶と思念が眠っている……」
「我らと同化すれば、それら全てが解放されるだろう……」 - マイとの戦闘前会話より。L5戦役で地球への脅威として君臨していた「もう一人の彼女」の存在を示唆しているのだろうか…?
- 「紅の幻想」では乗り越えはしたが「消え去った」とは一言も言われておらず、未だ「彼女」が存在しているのは疑いない。
- 「そうだ。我らと一体化すれば、お前の望みも叶えられる……」
「お前にとって、最も大切な者と再会することも出来る」 - ヴィレッタとの戦闘前会話より。イングラムのことを知っているのかとヴィレッタが驚いている。
- ダークブレインがOGエンジン2基を手中に納めれば、数多の平行世界を渡ってイングラムの魂を追いかけることも可能となるだろう。
- 「知的生命体の内面は、善より悪の占有率が高い。そして、我らの姿はそれを具現化している」
- レオナとの戦闘前会話より。第2形態の醜悪な外見は知的生命体が持つ内面の醜さの表れだというのか。
- 「我らはあらゆる思念を食い尽くす……それは知恵に対する欲求……」
「“知る”ことは、“生きる”ことである」 - クスハとの戦闘前会話より。自らの目的、欲求を語っている。レーツェルの戦闘前会話における「真の狙い」と合わせて考えるに、もしかしたら元々はザ・データベースのような存在だったのかも知れない。平行世界を渡り知的生命体の思念を吸収してきた叡智の結晶体であれば、あまねく世界に降り注いだ幾多の叡智も獲得してきたのだろうか。
- 「我らは成長し続ける…… 知的生命体が存在している限り。その連鎖を断ち切ることは出来ぬ」
- ゼンガーとの戦闘前会話より。Zシリーズ関連の設定を考えると真化への途上にあったのだろうか。
- 「ここは至高天への道程……十二の鍵……因子が集まる所かも知れぬ」
- アクセルとの戦闘前会話より。「十二の鍵」とは「スフィア」を指すと思われ、OG世界における「特異点」の存在を伺わせる発言でもある。
- 自らを叡智の集合体とする割にこの台詞は「推測」であり、これを聞いたアクセルは「叡智の集合体とやらにもわからんことはあるらしいな」と痛烈に皮肉った。
- 「十二の鍵を統合し、至高天を目指す……」
「かつてのお前が、歩もうとした道を……覚えていないのか?」 - ギリアムとの戦闘前会話より、ギリアムに目的を問われて。かつて平行世界を放浪する宿命にあったギリアムが、それから逃れるべく「十二の鍵を統合し、至高天を目指す」ことを選んだというのか。
- 「並行世界の放浪者」がその運命から逃れるために集める「十二の鍵」といえばスフィアだが……。実際、スフィアに関してはアサキムやガイオウが「12の鍵」と明言している上、『第3次Z時獄篇』での情報から、次元力があらゆる事象を制御する力であり、太極がその極致であることもわかっている。であれば、ダークブレインの目的とは、あらゆる世界を食い尽くすことで、その中に存在するスフィアを全て自らに取り込み、それによって太極の力を手に入れることなのだろうか?
- ただし、『第2次OG』ではスフィアとは別の「鍵」と呼ばれる存在が幾つかあることが判明し、Zシリーズ完結作である『第3次Z天獄篇』においてスフィアは別のもので代用する事が可能な事が判明している。さらに『30』においてOGシリーズが各シリーズの時系列で最後に当たることが示唆されている(Zシリーズより後=スフィアのうち8つは失われている)ので必ずしもスフィア=12の鍵とは言い切れなくなっている。
- ちなみに至高天とはダンテの神曲に出てくる天国の最上層であり、神が住まう領域を指す。Zシリーズに出てくる用語である時獄、連獄、天獄もダンテの神曲に出てくる言葉を捩ったものとも取れるため、この辺も関連性をにおわせている。
迷台詞
- ダークブレイン「お前達が知る必要はない」
エクセレン「……とか言って、あなたもホントは知らないんじゃない?」
ダークブレイン「では、二つだけ教えてやろう」 - この世界に転移することになったいくつかの条件について、教える気はないと言っておきながら、エクセレンの口車に乗って語り始める。
- ちなみに対戦時の問答では答えを言わず、開明脳と同化することで答えを知ることを勧誘してくることが多い。
余談
- 多重人格や姿を変える能力は『スーパーロボット大戦Z』の「ジ・エーデル・ベルナル」と同じである。
- コンパチヒーローシリーズではSDガンダム系の敵のような眼が1つだけ光って見えるデザインで、剥き出しの状態では光って見えていた左目が機械的な丸い目なのが確認できる。『OG外伝』では目が二つとも見えていて第二形態でも両目とも普通。
- 『ザ・グレイトバトルIV』のラスボスは脳の姿をした化け物だが、これはダークブレインではなく「皇帝オーバーロード」。環境管理装置によって悪者を封印していたSDネイションの体制を『II』で得た教訓によりニューコンパチネイションと改称してヒーローたちが各地の惑星で平和維持活動して共存する体制に切り替えた結果、皮肉にも抑えられた凶悪な「悪のエネルギー」が「ゲート」を生成、異次元で軍を率いる強大な悪の存在を呼び込んだ。このゲートの設定は『OG外伝』のダークブレインに取り入れられた物と思われる。
- スパロボでは『OG外伝』で倒されたダークブレインだが、グレイトバトルシリーズで何度も復活しているので今後のシリーズで登場する可能性はあり、実際に『OGMD』でスカルナイト達はダークブレインを復活させるためにクロスゲートからラマリス達を次々と呼び出した。開明脳の代わりとなる新たな憑代の詳細は不明だが、スカルナイト達は既に目星をつけている模様。
脚注
- ↑ 一般兵を担当した声優、総勢20名を集めて一斉に重ねて収録したとのこと(うますぎWAVE772回より)
- ↑ なおこの場面、特にダークブレインがザンエルと戦闘して追い詰められたわけでもなく、ヒーロー達とザンエルが対峙している中で突如ダークブレインが割り込んできてザンエルを羽交い絞めにして自爆するというよくよく考えるといくらザンエルに利用された事に激怒したからといってダークブレインがわざわざ命まで捨てる理由があったのかと思わざるを得ない点もある。
|