鉄仮面は「マジンガーシリーズ」の一般兵。
概要
Dr.ヘル一派にて、あしゅら男爵が率いる鉄仮面軍団(あしゅら軍団)の一般兵士。
古代ローマの兵士を姿をモチーフとしており、名前の通りの頭部を覆う鉄仮面を被っているのが特徴。
その実態は人間を脳改造したサイボーグ。鉄仮面の下の素顔は「機械を組み込んだ脳髄」が剥き出しになっており、漫画版では自身の鉄仮面を「頭蓋骨」と形容している。東映アニメ版第30話でも一瞬だが漫画版に準拠したグロ描写が挿入されていた。
永井豪氏の原作漫画版ではアゴ鬚を生やした士官が登場した。
登場作品と役柄
旧作版設定
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- NPC。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- SRW初出演。宇宙編で登場するNPC。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 「鉄仮面軍団」のシナリオNPC。2016年8月のイベント「G迎撃作戦」では、「バードス島を襲撃したゴジラに踏みつぶされる」という憂き目に遭ってしまう。合掌……。
マジンカイザー版設定
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦W
- NPC。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC
- OVA版設定で初登場。鉄仮面兵名義。NPCとして登場。Dr.ヘルが敗れた後は、降伏した者もいるらしい。
- スーパーロボット大戦XO
- 本作ではパイロットになった。飛行要塞グールに搭乗する。『GC』からのリメイクに際する追加キャラで、声優は岸野一彦氏(真マジンガー版におけるDr.ヘル役)が担当。
真マジンガー版設定
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 『真マジンガー版』設定で初登場。NPC。
人間関係
- あしゅら男爵
- 直接の上司。
- Dr.ヘル
- 組織のトップ。
- ブロッケン伯爵
- 桜多吾作氏の漫画版では、ブロッケンに斬りかかった鉄仮面兵がいたが、逆に瞬殺された。
他作品との人間関係
- OZ兵
- 『SC』では基地に不意打ちして侵入、モビルドールに手を加えた。
名台詞
- 「フフフフフ、この鉄仮面は俺たちの頭蓋骨にあたるのさ………」
「こいつを外すと脳みそが剥き出しになっちまう」
- 「そうさ、素晴らしいぞ」
「自分で考える必要が無いんだ。すべて命令どおり動けばいい」
「なんの悩みも無くなるんだ。楽なもんだぞ、君もそうなりたまえ」
- 「どうぞ刺したまえ。君に人殺しができるならね」
「さあどうした、ここをブッスリやればいいんだぞ。真っ赤な血がドクドク流れてお終いさ。ヒヒヒ」
「脳が半分機械で、あとは生身の人間だぞ。ヒヒヒ」
- 漫画版の初登場シーンにて。あしゅらの命令により、甲児を暗殺すべく玄関のチャイムで呼び出したシローにいきなり切りかかり、駆け付けてきた甲児に剣を奪われ、被っている兜をぶっ叩かれて中身をむき出しにされた際のセリフ。
- 異常な思想と外見で甲児と読者を恐怖に落とした。…が、直後に飛び掛かって襲い掛かるものの、甲児が咄嗟に突き出した剣に腹部を貫かれてあっけなく死んでしまう。その後は雑魚としてのイメージが強くなる。
- ボス「お疲れさん!見張り、交代だ」
鉄仮面「(…いたっけか?)…はいよっ」
ボス「今日はカキフライだぜ」
鉄仮面「ん~、やったぁ」
- 『マジンカイザー』第5話にて。甲児とさやか救出のために鉄仮面の仮面と鎧を被っただけのボスを見て訝しがるものの、あっさりと鍵を渡して見張りを交代。その後、ボスの何気ない会話への返答。
- どうやら、人間と同じ食物を摂取するらしい。ちなみに同話の鉄仮面は、さやかの裸体を見て興奮する等、脳改造を施されているわりにやたらと人間臭い連中が多い。
- 「変な奴がいるぞ!」
- 『真マジンガー』第1話で突撃する鉄仮面達の前に立ちふさがったジャンゴに対しての台詞。その直後に銃で蜂の巣にされる。
- 視聴者からすれば鉄仮面の言う通り彼らはとても変な姿なので、シュールなギャグに見える。
- 『真マジンガーZERO』では、別の人物が鉄仮面の前に立ちふさがった際に同様の発言をされている。
- なお、『CC』では別作品のある人物が全く同じ発言を行っているのだが、流石に蜂の巣にまではされなかった。
搭乗機体
- 飛行要塞グール
- OVA版ではDr.ヘルが大幹部あしゅら男爵(鉄仮面軍団の長)に与えた飛行要塞である(TV版や真マジンガー版では、ブロッケン伯爵に与えている)。
- 地獄王ゴードン
- OVA版ではあしゅらの他に二名の鉄仮面が組み込まれている。マジンカイザーとの交戦中に一名が斬り飛ばされて叫び声を上げていた。
余談
- TVシリーズでは彼らが改造される場面が登場することがなかったが、漫画『Zマジンガー』にて初めて登場している。この時は無菌ルームの工場ラインになっており、裸にされた意識の無い男女が前頭骨、頭頂骨を皮膚ごと外され脳の一部を切除、その部分に機械を埋め込まれる光景を描いている。更に『マジンガーZERO』では意識を持ったままの人間を改造している場面が登場している。