「ガイオウ」の版間の差分

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;「上等な戦いにハチミツをぶちまけやがるとはな…!」
 
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:戦闘アニメにて弱程度のダメージを与えた際に喋る台詞。元ネタは格闘漫画作品『グラップラー刃牙』に登場する本作の最強の漢である「範馬勇次郎」と思われる。ガイオウの姿や性格などが彼に似ているのでモデルの一部である事は間違いないだろう。
 
:戦闘アニメにて弱程度のダメージを与えた際に喋る台詞。元ネタは格闘漫画作品『グラップラー刃牙』に登場する本作の最強の漢である「範馬勇次郎」と思われる。ガイオウの姿や性格などが彼に似ているのでモデルの一部である事は間違いないだろう。

2015年1月4日 (日) 21:53時点における版

ガイオウ(Gaioh)

リモネシア共和国で行われた「カラミティ・バース」で現れた謎の男。全ての記憶を無くしており、ただ本能のままに戦いを求める。外見は荒々しい屈強な体付きだが、その能力は常識を超越しており、生身で機動兵器の攻撃を受けて無傷、最上級の次元獣を馬代わりに使役する、素手で機動兵器を粉砕するなど、「超人」を絵に描いたような力を持つ。国連本部では堂々と現れては存在感を示している。また、それだけの力を持ちつつも人間味に溢れており、巷を歩きながらホットドッグを頬張っている。

別の多元世界においてはマルグリット達の祖国である聖インサラウム王国での次元力の実験にも現れ、同国を壊滅させ騎士たちを次元獣にヴァイオレイションさせている。螺旋王ロージェノムからは「客人」として迎えられており、その際とあるシステムとそれを用意した「反螺旋族」と何らかの関わりを持っていることが示唆されている。

小賢しい策など一切弄さず、ただひたすらに闘争を求め、正面きっての真っ向勝負を好む。また戦いに対して「遊び」という概念はなく、やり合う以上は常に本気。その豪放とも言える性格は前作のラスボスであるジ・エーデル・ベルナルと対照的であり、唾棄すべき言動で相対するものに不快感を抱かせるジ・エーデルとは逆に、どこか畏敬の念を抱かせるに足るものがある。実際、彼に勝利したZEXISからの反応も悪くないものであった。COMPCT3アルカイド・ナアシュWインファレンスに近い立ち位置のラスボスとも言える。

人間性としてはいっそわかりやすいくらいに単純なのだが、その存在に関してはアサキム並に謎めいており、不思議な存在感を放っている。

なお搭乗機はゲールティランであり、これは乗っている次元獣の名前である。戦闘時には銀色の全身甲冑のような機動兵器(名称不明)に乗り込み、ゲールティランの背にある玉座に座り、足で叩いて指示を下す。ちなみに「ゲールティラン」とはガイオウが記憶喪失になっていた際にカルロスが付けた名前であり、本来の名は「ヴィシュラカーラ」。

記憶が戻るのは破界篇の終盤であり、決戦時にはZEUTHやメンバーの素性、多元世界スフィア、また、前作『スーパーロボット大戦Z』における12000年の時間のループ「ブレイク・ザ・ワールド」や、過去の隠匿された「黒歴史」も知っていた(あるいは関わっていた)節がある。

再世篇で明らかになったその正体は、「根源の災厄」に立ち向かい、同時にバアルと戦う4人の「次元の将」の1人。ロージェノムやアポロニアスもバアルと戦う同志だったらしい。そのため黒の英知にも触れており、Zの事件を知っていたのはこれが理由。次元将として最終的に倒そうとしていたのは、「根源の災厄」「バアル」の両者の先にいるという「神」らしい。

かつてガイオウの生まれた次元はバアルの襲来と根源的な災厄により滅亡の危機に瀕し、その打開策として「ヴァイオレイション・システム」で次元獣軍団を生み出し、並行世界を渡り戦う戦士「次元の将」が作られた。彼を含む4人の戦士達は様々な世界の戦力を次元獣として取り込み、バアルに立ち向かう戦力としたが、ガイオウ自身はバアルとの戦いに敗れ別次元へ逃走。仲間も記憶も失い、聖インサラウム王国のある多元世界へと流れ着いた。記憶喪失の中でも「戦う事」と「戦力を増やす使命」だけは覚えており、その記憶の導くままインサラウムを滅ぼし次元獣軍団を生み出していった。

再世篇では記憶を取り戻し、本来の使命のために行動していると思われていたが、余りにも永い絶望的な戦いの中でいつしか戦いそのものを楽しむようになっていったとZEXISの戦士達に明かす。人々を強制的に次元獣に変える非人道的な力を使い、己の享楽に使命を忘れた自分の轍を踏まないよう忠告し、人を思いやる優しさを常に失わない事、ただ一度の敗北も許されない事、という「守護者」の資格と責任の重さを言い遺し散っていった。

桁外れな強さや戦いのスケールの大きさ、また次元獣を統率するという立ち位置から人外のイメージが強いが、ガイオウ自身は元々普通の人間である。

本名は別にあるのだが、全てを失った後に巡り会った友、カルロスがくれた「ガイオウ」という名前を気に入り、最後までその名で通した。 ホットドッグなどのファストフードを、人々が笑顔で食す「幸せの味」と言って好む。人々に希望を託されながら、それに応えられなかった自分、そしてかつての自分が守りたかった人々の幸せを、この食べ物を通じて見ていたのかもしれない。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
ラスボスとして登場するが、それ以前に一度戦う機会がある。ゲールティランには他の次元獣と違いD・フォルトがないため、ダメージ自体は通りやすい。最期はZEXISとZEUTHの真っ向勝負に敗北、往生際の悪い歴代のラスボスとは違い素直に負けを認め、機体の爆発と共に姿を消す(撃墜時のアニメーションで堂々と脱出している)。
担当声優の小山力也氏は今作でスパロボ初参加。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
大方の予想通り再登場。地上ルート35話「昨日への決別」ではサングラス姿を披露。記憶を取り戻した事により、破界篇で見られた「バトルマニア」的な性格が殆ど鳴りを潜め、物静かで思慮深い本来の性格へと変貌した。一方49話では、覚醒したジ・インサーに一撃で倒されるという衝撃の場面があったが、しぶとく再登場。本作では次元将としての姿を明らかにし、最終ボスとして立ちはだかる。ちなみに、ゼロレクイエムルートに進んだ場合、何と初代以降の歴代ボスの中で、BGM優先がない(戦闘するとユニットごとに設定した曲がかかる)。
HPは四十万と歴代の中では低いほうであるが、HP回復(中)の効果により、自軍フェイズ開始時にはなんと約8万も回復されてしまう。ダークブレイン同様に早期撃破が望ましい。
素性が素性ゆえか、祖国を滅ぼされたインサラウム勢と、破界篇で戦ったZEXIS以外からは敵として認識されていない(むしろ災厄に立ち向かう存在として一目置かれている)。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

全ての能力が高く、付け入るべき隙はない。真っ向勝負あるのみ。乗機ゲールティランの高い能力にも注意が必要。

精神コマンド

信頼直感友情気迫勇気
信頼、友情、勇気などガイオウの過去に何があったのかを想像させるものが多い。意外な事に精神の消費SPが全て10ではないが、それでも味方のものより遥かに燃費が良い。

特殊技能(特殊スキル)

 2回行動 精神耐性 戦意高揚 気力限界突破 底力L7
ガードがないのは救い。精神耐性も機体のオールキャンセラーのおかげで死に技能化しているが、それでも強すぎる。ラスボスにしては珍しく底力がL7で止まっているが、前作と同じく強化された底力の補正値は無視できない。
 2回行動 精神耐性 戦意高揚 気力限界突破 底力L8 ガード 指揮官L4
ガードが追加されて堅くなった。搭乗機の無茶苦茶な破壊力と相まって、最強クラスのボスとして立ちふさがる。地味に底力がL8までパワーアップし、精神耐性も仕様変更により、死に技能ではなくなった。長期戦を強いられ、ガイオウ側からすればまさに心ゆくまで闘争を楽しめるといったところか。

固有エースボーナス

気力130以上で、自軍フェイズ開始時に精神コマンド必中が掛かる
これのおかげで攻撃を外すことがない。回避系には脅威となる。前作のラスボスカオス・レムレースのように2回行動+広範囲のMAP兵器で味方が壊滅する恐れもある。精神コマンド脱力や特殊スキルネゴシエイターでの気力調整を忘れずに。再世篇では仕様変更された精神耐性の影響により、気力を130未満にする事が難しくなり、味方側に致命的な被害が出やすくなった。次元獣だからか、再世篇ではバサラの歌も有効。

次元将状態

ヴィシュラカーラを展開して戦闘形態になった際のものである。

武器・必殺武器

相克・絶
全身から次元力と闘気を放って周囲を薙ぎ払うマップ兵器。移動後攻撃はできないので、距離を取ろう。
ゼロ・レイ
「神を殺す破界の光」。腕部を展開して黒い光弾を連射する。
太極・斬
次元を破壊して並行世界の狭間に引きずり込み、瞬間移動を交えたラッシュから叩き落し、最後に手刀で「一闘両断」する。
その演出はダイゼンガーの単独最強技である「斬艦刀・雲耀の太刀(第3次α・ジ・インスペクター版)」を想起させる。

特殊能力

HP回復(小~中)
次元将の時は(中)。
EN回復(中)
オールキャンセラー
あらゆる特殊効果を無力化。

移動タイプ

飛行可能。

機体サイズ

2L
ガイオウが同化した人間体でのサイズ。本人はSSサイズ(いわゆる生身)。

パイロットBGM

「破界の王」
デフォルトテーマ。
「多界侵食警報」
登場時にこの曲が流れる。
「無窮の闘神」
次元将としてのテーマ。

人間関係

カルロス・アクシオン・Jr.
「プロジェクト・ウズメ」で現れた破界の王と対面し、その力で世界を破壊するよう策動する。そして「スポンサーの意地」として、「ガイオウ」、「ゲールティラン」と命名。記憶を失っていた自身にとっての名付け親となった。再世篇では友人として行動を共にする。
アイム・ライアード
ガイオウの手駒となり、その力を奮う。アイム自身の真の目的は不明。だがガイオウ自身が記憶を取り戻した暁には、真っ先に喰ったであろうことがガイオウ自身の口から語られている。それ以前にも、小賢しく立ちまわるアイムに対し「俺の邪魔をしたときは容赦無く潰す」と攻撃を加えつつ宣言しており、ガイオウも彼をあまり信用はしていないことが伺える。
シオニー・レジス
「プロジェクト・ウズメ」によりガイオウに祖国を滅ぼされ、自分でも判断つかないうちにガイオウらアイムの意向に従うしかできなかった。
シュバル・レプテール
ガイオウに従う忠実な部下…のはずだったが。
マルグリット・ピステール
ガイオウに従っていたが、実は祖国を滅ぼした怨敵。
クロウ・ブルースト
特に接点はないが、クロウと戦うことを喜びとしていた。
ユーサー・インサラウム
かつて滅ぼした国の後継者。真意を見抜いたうえで生かしていた。
アサキム・ドーウィン
同志。スフィアを危険視するガイオウとスフィアを集める彼では目的が合わないように思われるが、真相は不明。あえて言えば互いに討つべき「敵」が同じことか。

版権作品との人間関係

ズール皇帝
ガイオウことを指す「次元の将」という発言をしている。ガイオウもズールのことを知っているが、この世界のズールそのものではなく別名を持つ別世界の同一存在を知っていたということらしい。
早乙女博士ロージェノムムーンWILL
自身の記憶を取り戻すべく、彼らの許へと訪れ対話する。
流竜馬 (OVA)
どういうわけかガイオウ本人が名乗る前にガイオウの名を口に出している。恐らく脚本のミスであろう。
あしゅら男爵
再世篇にて、ミケーネ時代の記憶を二人に与えた。
アネモネ
ジ・エンド

名台詞

戦闘台詞

破界篇

「上等な戦いにハチミツをぶちまけやがるとはな…!」
戦闘アニメにて弱程度のダメージを与えた際に喋る台詞。元ネタは格闘漫画作品『グラップラー刃牙』に登場する本作の最強の漢である「範馬勇次郎」と思われる。ガイオウの姿や性格などが彼に似ているのでモデルの一部である事は間違いないだろう。
「喰って喰って喰いまくる! 欲望のままに!」
戦闘アニメにて攻撃を仕掛ける際に喋る台詞。元ネタはパニックホラー映画『ザ・グリード』(1998年・米)だと思われる。
「新たな戦士が生まれる…」
第49話の戦闘イベントでシュバルにトドメを刺した時の戦闘台詞。それが意味するものは…。
「マルグリット! やっとお前を喰らう日が来たぜ!」
対マルグリット戦の台詞。マルグリットやシュバルらを次元獣化しないのは、反旗前にガイオウが求める「闘志」に欠けるのが理由の一つ。
「皮肉なもんだぜ。奴の生まれ変わりに出会うとはな!」
「見せてみろよ、光の神の力をよ!」
「その闘気と光の力、奴を思い出すぜ!」
甲児との特殊戦闘台詞ゼウスを知っているらしい。
「俺が勝ったら無敵の名はもらうぞ!」
シリーズとの特殊戦闘台詞。ガイオウの実力を考えると、名乗っても全く違和感がなさそうだ。
「そうだ、特異点! 俺達は強くなきゃいけねえんだ!!」
との特殊戦闘台詞。もっとも強い「烙印」を持つ桂に自分を並べているところを見ると、彼自身も「放浪者」なのかも知れない。
「お前の異能の力、俺が食らう!」
キリコとの特殊戦闘台詞。歩く死亡フラグとも言えるキリコ相手では、さすがの破界の王も分が悪いような気がするが。
「12の鍵、ソルの記憶…全て俺が喰らう!」
「12の欠片は俺の血肉とする!」
クロウとの特殊戦闘台詞。ダークブレインも言及した「12の鍵」とはスフィアのことで間違いないようだ。
「俺の使命…俺の生命…全てはここから始まる!」
撃墜台詞。破界の王は、果たして何を知っているのか…

再世篇

「分かり合っても戦いは起きる! だから俺がいる!」
対ニュータイプ。誤解なき相互理解の実現は平和とイコールではなく、むしろ分かり合ったことで相容れないことを知り、なお戦うことさえある。
「勝負だ! 御使いの記憶を宿す者よ!」
ランドとの戦闘台詞。ガンレオンに宿る魂の正体に言及している。
「12の鍵、ソルの記憶……それが集まることは許されない!」
「スフィアよ、砕け散れ!」
スフィア・リアクターとの戦闘台詞(後者は太極・斬)。スフィア全てが集まる先には「太極」があるようだが、ガイオウはそれを危険視しているらしい。次元将本来の敵は「神」であることと、スフィアの結集を危惧していることから考えると、どうやらサイデリアルと戦うために生み出された存在らしい。
長らく謎とされてきた「ソルの心」「ソルの記憶」だが、「ソル」は「太陽」の意味である。ここに時獄篇の情報を絡めると「ソルの心」=「ソルの記憶」=「12の鍵」=12のスフィア、という認識で間違いないようだ。
そうでなく本当に別々の何かを指しているのだとすれば、「太陽の子」たる忘れ去られた最後の一人が何か関連しているのだろうか?
「俺は打ち砕く! クロノエイチに記された未来を!」
「お前達の歪められた運命、この俺が終わらせる!!」
対スフィア・リアクター。太極の欠片を持つ者は運命を歪められ、無窮の戦いへと飲み込まれる。その行き先は……。

インターミッション

破界篇

「政治だ、外交だ、なんていう面倒な事はやめようって話だ」
「俺は闘うために、この世界に来た。つまらん懐柔策なんざ考えるな」
「俺は気の向くままに闘う。俺を止めたきゃ、奇襲でも暗殺でも好きにやりゃあいい」
「そっちの女みたいなやり方はしねえ。向かってきた奴は、その場で殺って終わりだ。その背後の連中にお礼参りなんてのは無しでな」
エルガンとシオニーの会談に乱入した時の台詞。エルガンに対して、至極単純な要求を述べた。
「トリニティエネルギーか。厄介なものを持っていやがるぜ」
闘志也との戦闘前会話。異世界のエネルギーについても知っている様子。
「まあな。俺の知っている奴はズールという名前じゃなかったが」
タケルとの戦闘前会話。「ゴッドマーズ」後半のエピソードを示唆する台詞。
「来いよ、光の力…! お前と俺の力のどちらが神を殺すか、試してみようじゃねえか!」
甲児との戦闘前会話。ガイオウの目的は「神殺し」と呼べるようだ。
「アイムの野郎が、お前にご執心だったわけがやっとわかったぜ」
「俺のリハビリに付き合ってもらうぜ、黒いメガデウス!」
ロジャーとの戦闘前会話。Zシリーズにおいて次元力と関わりを持つメガデウスのことも、やはり既知の様子。
「そうだ! お前達の魂は俺の血肉になる! そして、神を倒す力になる!」
ジロンとの戦闘前会話。ガイオウの目的に触れた発言の一つだが、彼が目指しているのは目的こそ違えど「天元」そして「太極」。ならば、「神」とは…。
「そうだ、来い! 俺を抜けなきゃ、天元に挑むなんてのは無理な話だ!」
「俺とお前のどちらが奴らに挑むか、ここで決めるぞ!」
シモンとの戦闘前会話。「グレンラガン」後半エピソードの鍵「反螺旋族」について言及している。ガイオウもやはりかつてそれに挑んだのだろう。ちなみに「天元」とは実在の単語で、「宇宙の中心」を意味する。そして、かつては「太極」と呼ばれていた…
「ほう…俺の事を覚えているのか?」
「だろうな、機械天使。お前も元は天翅だったしな」
アポロとの戦闘前会話。次元将として肩を並べただけに、アポロニアスのことも知っている様子。
「迷いを捨てれば、お前は最強の戦士のはずだぜ」
クワトロに対して。ちなみに再世編ではアムロに対して銀河の戦いにふさわしい戦士と評している。
「いや…いい戦いだったぜ」
散り際の台詞。往生際の悪い歴代ボスと違い、この一言と共にあっさりと舞台から退場した。

再世篇

「外すと通りすがりの子供に泣かれんだよ…とりあえず、お前もホットドッグ、食えよ」
子供に気を使ったという理由で、サングラスを掛けるという世俗的な行為を取っていた事をカルロスへと語る。破界篇とのキャラクターの変貌振りを象徴する台詞。
「幸せの味がするからな」
「子供や若者が笑いながら食うもの…言うなれば、平和の味だ」
上述の台詞でカルロスにファストフード好きの理由を告げる。「子供」や「若者」を喩えに挙げているのは、若い世代に期待を寄せているのだろうか?
「そうやって、みんな…俺の前から去っていっちまうんだな…」
「あばよ、カルロス…お前は俺にとって大事な友だ」
「永遠にな…」
寂寥感に囚われながら、人込みの中へと消えていったカルロスに送る別れの言葉。
「アサキム…お前の願いは俺が叶えてやる」
「解き放て、ヴィシュラカーラ! 今ここに、真の姿を!」
最終決戦でアサキムが封印されて。主の命に従い、破界の王の玉座がその姿を現す…。
「我が名は次元の将…」
「遙か過去…遠い次元…人類は最悪の敵に遭遇した」
「星は砕け、月は墜ち、太陽も消えた…」
「聖人は言った。黙示録の時が来たと」
「賢人は言った。人類は禁忌を侵したと」
「そして、宇宙は滅びの時を迎えようとした」
「俺は…俺たちは人類の希望…」
「人類を守るため、俺達は全てを捨てて次元の将の使命を受け入れた」
「そして、戦いの力を集めるため銀河に旅立った」
「4人の次元の将は、力を集め、絶望と闘うための軍団を作り上げた」
「だが、俺は敗れた。俺は…逃げた…そして、次元を超えて辿りついたのが奴らの国…インサラウムだ」
「俺は多くのものを失った…友も、家族も、仲間も、記憶も、そして希望も…だが、俺にも残されていたものがあった。戦うための力を集めろという意識の底に残った使命の欠片だ」
真の姿を明らかにして後。ついに明かされた、ガイオウの過去とその使命。人類に襲い掛かった「絶望」とは一体何なのか?
ガイオウがスフィアとソルの記憶の結集を危険視しているコトと、その先にあるのが間違いなく太極であるコト、そしてそれが「神」と言える存在であるコトを鑑みると、次元将とはもしかすると太極を滅ぼすための存在だったのかもしれない。
そして、古の賢人は云った。「人類は禁忌を犯した」と。禁忌の力、即ち万物万象を意のままに操る力―――次元力。それがために訪れた滅びの時、黙示録の刻。キーワードから連想するに、やはり「天獄」である可能性が高い。
「………」
「甘いな…」
「甘いって言ったんだよ!このボンクラ共が!!」
上記の流れからZEXISの面々に戦う必要がないことを問われると、この反応。全てを捨ててまで無限の戦いに身を投じたガイオウからすれば、感に障るものがあっただろう。そして…
「……ハハハハハハ! ハハハハハハハ! アハハハハハ!!」
「笑わせてくれるぜ! この甘ちゃんのロマンチストどもが!!」
「道理でおかしいと思ったぜ! 俺が目をつけたお前達の力がこんなもんのはずねぇものなぁ!!」
「倫理や道徳は捨てろ! 事を成すのに手段を選ぶな!」
ZEXISの攻撃を気迫で押し返して叫ぶ。先ほどまでとは全く違う様子に面食らう一同だったが…
「勝手に俺の戦いを美談にすんじゃねぇよ!! 俺の戦いは俺だけのものだ!!」
「使命だ…? そんなカビの生えた話に俺がいつまでも従ってると思うか?」
「俺は俺のためだけに戦う! 次元獣は、その戦利品みたいなものだ!!」
返しがこれ。根はやっぱり戦闘狂らしい。さらりと次元獣を生み出すとんでもない理由についても語っている。まさか戦利品とは…。もっとも、ZEXISに本気を出させるための方便の可能性もある。
「俺の力は無限だ! 神を殺すために俺は全てを捨てた!」
ゴッドシグマとの戦闘前会話にて。さらりと「根源の災厄」、次元将の敵に言及している。破界篇でも口にした「神」がZシリーズの最終的な敵らしい。
「所詮、俺は戦いに溺れた堕ちた勇者だ。ヴァイオレイション・システム…リヴァイヴ・セルなんてのを使うような俺が未来への希望なんてのは筋が通らねぇ」
「そして、何より俺は戦い自体を楽しむようになっちまった」
「守護者を名乗っていいのは、他人の想いを背負い、その痛みをわかってやれるような奴だけだろうさ」
「銀河はお前たちの想像もつかないような戦いに満ちている…いつか必ず災厄は来る。平和な時代のあとに戦いの時代が来るのは世の必然だ」
「それが外敵なのか、戦争なのかは知ったことじゃねぇ」
「だが、覚えて置け。永遠の平和なんてものは誰にだって約束できるもんじゃねえのさ」
「何が来ようが、それに負けなきゃいいだけだ。俺に勝ったんだから、それぐらいやってみせろ」
「いいか…敵に情けをかけるな。悪を否定するのなら、迷いを超えて自分の中の正義を貫け」
「忘れるなよ。背負ってるものがある奴は、たった一度の負けも許されないってことを。そして、守って見せろ。この醜くも美しい世界を」
「うるせえよ…長い旅路の終わりくらいは、静かな気持ちで迎えさせろや」
「俺の戦いの始まりである次元将の名前……そして、その戦いの終わりに友にもらったガイオウの名前……俺は次元将ガイオウ。その生涯は戦いと共に在った」
最終決戦で敗北して。来るべき災厄にZEXISが打ち勝つことを確信し、発破をかける。そして…。
「負けるなよ、お前達…お前達こそが未来への希望だ」
「…もう一度…ホットドッグが…食いたかった…ぜ…」
ほんのわずかな日常への未練だけを残し、次元の将「ガイオウ」は火星に消えた…。

搭乗機体・関連機体

ゲールティラン
着座している次元獣。本格的な戦闘の際には変形し、鎧となる。
次元将ガイオウ
玉座であるゲールティランを鎧とした戦闘形態。
次元獣
インサラウムの騎士達をヴァイオレイションした姿。

余談

ユーザー間ではそのキャラクター性が人気を呼び、「ガイオウ様」の愛称で呼ばれている。
また、彼の顔つきや言動、桁外れな強さを有する点などから、人気格闘漫画「グラップラー刃牙」シリーズの範馬勇次郎や人気チャンバラ格闘ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズの壬無月斬紅郎などといったキャラクターとの類似がたびたび指摘されている(巨大な軍閥を率いており、破れたときの引き際の良さといった点では「真救世主伝説 北斗の拳ZERO ケンシロウ伝」に登場したジュガイに近く、声優も同じである)。

資料リンク