「新ゲッターロボ」の版間の差分

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{{登場作品概要
 
{{登場作品概要
| 読み =  
+
| 読み = しんゲッターロボ
 
| 外国語表記 =  
 
| 外国語表記 =  
| 原作 =  
+
| 原作 = 永井豪<br />石川賢
 
| 著者 =  
 
| 著者 =  
 
| 作画 =  
 
| 作画 =  
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| 監督 = 川越淳
 
| 監督 = 川越淳
 
| シリーズ構成 =  
 
| シリーズ構成 =  
| 脚本 =  
+
| 脚本 = 大西信介
| キャラクターデザイン = 鈴木藤雄
+
| キャラクターデザイン = 石川賢(原案)<br />鈴木藤雄
| メカニックデザイン = 田中良
+
| メカニックデザイン = 石川賢(原案)<br />田中良
| 音楽 = 信田かずお
+
| 音楽 = 信田かずお、TRY FORCE
 
| 制作 = ブレインズ・ベース
 
| 制作 = ブレインズ・ベース
 
| 放送局 =  
 
| 放送局 =  
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| 公開日 =  
 
| 公開日 =  
 
| 発売日 =  
 
| 発売日 =  
| 発表期間 = 2004年7月23日 - 12月23日
+
| 発表期間 = 2004年7月23日 - <br />12月23日
 
| 刊行期間 =  
 
| 刊行期間 =  
 
| 配信開始日 =  
 
| 配信開始日 =  
 
| 話数 = 全13話
 
| 話数 = 全13話
| 巻数 = 全6巻
+
| 巻数 = 全6巻(DVD)<br>全1巻(Blu-ray)
 
| シリーズ = [[ゲッターロボシリーズ]]
 
| シリーズ = [[ゲッターロボシリーズ]]
 
| 前作 =  
 
| 前作 =  
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| その他 =  
 
| その他 =  
 
}}
 
}}
『'''新ゲッターロボ'''』はブレインズ・ベースが制作した[[OVA]]
+
『'''新ゲッターロボ'''』は、ブレインズ・ベース制作の[[OVA]]作品。
 +
 
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
これまでのOVAゲッターから原点に戻した作品で、原作に近くある意味遠い作品。
+
OVA[[ゲッターロボシリーズ]]第3弾で、石川賢氏が存命中にアニメ化された最後のゲッターロボ作品。「[[真ゲッターロボ 世界最後の日|チェンゲ]]」「[[真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ|ネオゲ]]」の前2作とは趣向を変え、初代からの三人(竜馬、隼人、武蔵)に軸を当て、これまでのOVAシリーズでメインとなっていた[[真ゲッターロボ]]が登場しない、過去に大きな戦いは起きていないなど、『初代ゲッターロボのリメイク』としての特徴が強い。一方、他OVA同様ゲッター線との宿命や[[漫画|漫画版]]『ゲッターロボ』以外の石川作品(特に『魔界転生』や『虚無戦史MIROKU』など)の要素が取り入れられるなど、単なるリメイクや新解釈ではない'''時代劇調ロボットアニメ'''となっている。
 
 
[[主人公]]達の凶暴性が非常に高く、ワイルドでバイオレンスな作品の雰囲気に魅了されるファンも多い。今までのゲッターロボの[[主人公]](『[[真ゲッターロボ 世界最後の日|世界最後の日]]』の[[]]も含める)は「真っ当なヒーロー」だが、この作品は正しいヒーローではないと述べている。
 
  
竜馬達[[ゲッターチーム]]が普段にも増して凶悪人顔なのも大きな特徴で、振る舞いや言動にも他のOVA作品とはまた違った過激さが見受けられる。公式サイトでも「'''ヒーローにして兇悪顔'''」「'''凶悪度ブッチギリ!'''」と表記されている。
+
[[ゲッターチーム]]の面々が普段にも増して悪人面なのも大きな特徴で、振る舞いや言動にも他の作品とはまた違った過激さ・あけすけさ・猥雑さが見受けられる。公式サイトでも「'''ヒーローにして兇悪顔'''<ref>[https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/new-getter-robo/chara.html 新ゲッターロボ [chara]] 2020年2月8日閲覧。</ref>」「'''凶悪度ブッチギリ!'''<ref>[https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/new-getter-robo/intro.html 新ゲッターロボ [intro]] 2020年2月8日閲覧。</ref>」と表記され、当時のアニメ情報誌に至っては「'''凶暴(竜馬)、冷徹(隼人)、無神経(弁慶)'''」とおよそ[[主人公]]を形容したとは思えない文言が並んでいた。
  
また漫画版『ゲッターロボ』だけでなく、石川賢の他作品(とくに時代劇作品や『虚無戦記』)に近い雰囲気に近い作品でもあり、平安時代にタイムスリップしてロボットそっちのけで物語が展開したり、最終話が[[打ち切り]]を思わせるような締めくくりだったりと、石川氏の作品を強く意識した要素が多数見られる。
+
とは言え、そんなワイルドかつダーティーな本作の雰囲気に魅了されるファンも多い。やたら死ぬ早乙女研究所のモブ職員(流石に研究所が全滅はしないが……)やロボットそっちのけで展開する物語、当初の敵を倒すと出てくる高位存在、最終話が[[打ち切り]]を思わせるような締めくくり等々、様々な意味での「石川賢らしさ」を内包した作品である。キャラクターデザインも『真』よりもさらに漫画版に近い。さらには、物語中盤に新型炉心のテストで竜馬が未来の世界を垣間見るなど『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』の要素も含んでいる。
  
 
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
人が、闇に蠢く異形の者を認識したのはいつの頃だろうか…
+
[[ゲッター線]]の研究拠点・[[早乙女研究所]]は、人を喰らい数を増やす正体不明の怪物「[[鬼]]」の攻撃に晒されていた。鬼と対等に戦うことのできるロボット「[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]」はすでに完成していたが、その操縦には想像を絶する負荷がかかり、並の人間では耐えられない。
 
 
[[鬼]]と呼ばれるその者達は、人を襲い、人を食らい、仲間を増やしていく。
 
  
やがて人は、鬼に対抗すべく、ある力を準備し始めた。
+
予期される鬼の再襲来に備え、[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]は[[武術・格闘技|空手家]]崩れのチンピラ・[[流竜馬 (OVA)|流竜馬]]をパイロット候補として拉致。さらに[[テロリスト]]の[[神隼人 (OVA)|神隼人]]、[[宗教|破戒僧]]の[[武蔵坊弁慶]]も加わり、危ういながらも[[ゲッターチーム]]が完成するが、彼らは鬼との戦闘中に突如、平安時代を思わせる[[異世界]]に飛ばされてしまう。右も左もわからぬ異国の地で、竜馬たちがなすべきこととは?そしてゲッターロボと鬼の関係とは?
 
 
だが、その尋常でない力を操る者はなく、人は未だに闇を恐れ続ける…
 
 
 
しかし闇すらもその牙で噛み潰す男が現れる…その漢こそゲッターを乗りこなす者なり…
 
  
 
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
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*[[メカ&キャラクターリスト/NEO]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/NEO]]
  
 +
=== [[早乙女研究所]] ===
 
;[[流竜馬 (OVA)|流竜馬]]
 
;[[流竜馬 (OVA)|流竜馬]]
:[[主人公]]。[[新宿]]で空手道場を営むが、早乙女博士の無茶苦茶なスカウトを受けて[[ゲッターチーム]]に加わる。
+
:[[新宿]]で空手道場を営んでいたが、早乙女博士の無茶苦茶なスカウトを受けて[[ゲッターチーム]]に加わる。
 
;[[神隼人 (OVA)|神隼人]]
 
;[[神隼人 (OVA)|神隼人]]
:常軌を逸した性格をした、武装革命組織のリーダー。竜馬と早乙女博士の無茶苦茶なスカウトにより、ゲッターチームに加わる。
+
:武装革命組織のリーダー。竜馬と早乙女博士の(さらに)無茶苦茶なスカウトにより、ゲッターチームに加わる。
 
;[[武蔵坊弁慶]]
 
;[[武蔵坊弁慶]]
:ある寺の僧だったが、仲間達の仇をとる為にゲッターチームに加わる。無類の女好きで、手のつけられない暴れん坊だが、それでも本作のゲッターチームの中ではまともな性格の人物。
+
:ある寺の僧だったが、鬼にされた仲間や住職の仇を討つためにゲッターチームに加わる。無類の女好きで、手のつけられない暴れん坊だが、それでも本作のゲッターチームの中では'''まともな方'''の人物。
 
:従来の[[巴武蔵]]と[[車弁慶]]を統合させたキャラクター。
 
:従来の[[巴武蔵]]と[[車弁慶]]を統合させたキャラクター。
 
;[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]
 
;[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]
:[[早乙女研究所]]の所長。他作品以上に毒舌で自己中心的な性格。非情な性格だが、時には家族愛を示す事も。
+
:[[早乙女研究所]]の所長。他作品以上に毒舌で自己中心的な性格。非情な性格だが、時には家族愛を示すことも。
 
;[[早乙女ミチル (OVA)|早乙女ミチル]]
 
;[[早乙女ミチル (OVA)|早乙女ミチル]]
:[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]の娘。他の作品のミチルと全く異なり、冷徹で自己中心的な性格をしており、現在の容姿からも冷徹な印象を受ける。
+
:早乙女博士の娘。他の作品のミチルと全く異なり、冷徹で自己中心的な性格をしており、鬼以外の事柄には全く興味を示さない。
 +
;早乙女達人(SRW未登場)
 +
:早乙女博士の息子。第1話にて鬼と化した末に死すも、竜馬に鬼と戦う覚悟を決めさせた。
 +
 
 +
=== 平安時代 ===
 +
;源頼光(SRW未登場)
 +
:異世界の平安時代で晴明や鬼と戦う武将。史実とは異なり、女性である。
 
;[[安倍晴明]]
 
;[[安倍晴明]]
:[[鬼]]を操り[[異世界]]の平安時代の平安京を脅かす陰陽師で、[[黒平安京]]の支配者。[[ゲッターロボ]]と竜馬の存在を知っており、彼らを抹殺せんとする。
+
:鬼を操り、陰陽道を用いて異世界の平安時代を脅かす[[黒平安京]]の支配者。ゲッターロボと竜馬の存在を知っており、彼らを抹殺せんとする。
  
=== スパロボ未登場キャラ ===
+
=== 四天王 ===
;早乙女達人
+
;多聞天(たもんてん)、広目天(こうもくてん)、持国天(じこくてん)、増長天(ぞうじょうてん)(いずれもSRW未登場)
:[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]の息子。第1話にて戦死するも、従来の達人と違って物語に大きな影響を与えている。
+
:こちらとは別の時空に住まう[[]]。鬼や晴明を裏から操っていた物語の黒幕。
;源頼光
+
 
:[[異世界]]の平安時代で晴明や[[鬼]]達と戦う武将。史実とは異なり、女性である。
+
=== ゲッター地獄 ===
;多聞天
+
;ゲッター聖[[ゲッタードラゴン|ドラゴン]]
:別の時空に住まう神々のひとりにして「四天王」のリーダー。[[]]や晴明を裏から操っていた物語の黒幕。数多の世界に破滅をもたらす存在とされるゲッターロボを滅ぼしている。ゲッターロボの「ゲッタービームフルパワー」に敗れ撤退しようとしたところゲッター聖ドラゴンに握りつぶされ死亡。
+
:平安時代ともまた異なる異世界を支配している巨大なゲッターロボ。その世界では赤子ですらゲッターロボと一体化し、互いに争い食らい合っていた。その正体は竜馬の辿る可能性の一つであるらしい。
;広目天、持国天、増長天
 
:多聞天とともに四天王を成す3人。「地獄の釜」から噴出したゲッター線を浴びてパワーアップしたゲッターロボにやられたが、神ゆえに死してもすぐ復活した。さらにパワーアップしたゲッターに滅ぼされる。
 
  
 
== 登場メカ ==
 
== 登場メカ ==
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*[[メカ&キャラクターリスト/NEO]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/NEO]]
  
=== [[ゲッターロボ (新)]] ===
+
=== [[早乙女研究所]] ===
;[[ゲッター1 (新)]]
+
;[[ゲッターロボ (新)]]
:
+
:;[[ゲッター1 (新)]]
;[[ゲッター2 (新)]]
+
::
:
+
:;[[ゲッター2 (新)]]
;[[ゲッター3 (新)]]
+
::
:
+
:;[[ゲッター3 (新)]]
 +
::
 +
;[[ゲットマシン]]
 +
:;イーグル号
 +
::
 +
:;ジャガー号
 +
::
 +
:;ベアー号
 +
::
 +
;プロトゲッター(旧ゲッターロボ)
 +
:これまでの作品における[[ゲッターロボ (ロボット)|初代ゲッターロボ]]とほぼ同形状。早乙女達人が乗るトリコロールカラーのものと、モノトーンの[[量産機]]がある。
  
 
=== [[鬼]] ===
 
=== [[鬼]] ===
[[百鬼帝国]]とは大きく違い、純粋な“'''鬼'''”である。
 
 
;[[円盤型鬼獣]]
 
;[[円盤型鬼獣]]
 
:
 
:
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:
 
:
  
=== スパロボ未登場メカ ===
+
== 用語 ==
;[[プロトタイプ・ゲッター]]
+
;[[ゲッター線]]
:
+
:今までのシリーズ作品とほぼ同じ立ち位置だが、本作の作風もあってか活動的である。
;[[ゲッターロボ (ロボット)|ゲッターロボ]]
+
;[[鬼]] / [[鬼獣]]
:これまでのOVAゲッターに登場したものとほぼ同形状のもの。早乙女達人が搭乗。
+
:早乙女研究所を襲う謎の生物。ゾンビか吸血鬼の如く、人間に噛み付いて鬼に変える能力を持つ。[[百鬼帝国]]とは大きく違い、純粋な“''''''”である。
;ゲッター聖ドラゴン
+
;平安時代
:別宇宙に居る巨大なゲッターロボ。その世界でゲッター線に取り込まれた人類が互いに争い食らい合う状況を生んだ元凶。多聞天は「ゲッターが最終的に行き着く果て」と言っているが、あくまでも竜馬がゲッター線に取り込まれた場合に行き着く進化の'''一つの可能性'''に過ぎない…。
+
:竜馬たちが飛ばされた[[異世界]]。史実の平安時代とは異なり、鉄砲や戦車、飛行戦艦(木造)などが存在する。現代では当時の遺物が発掘されている。
 +
;[[黒平安京]]
 +
:平安時代の琵琶湖の上に作られた鬼の都。現代では琵琶湖の底の更に地底に跡地が沈んでいる。
  
 
== 楽曲 ==
 
== 楽曲 ==
 
;オープニングテーマ
 
;オープニングテーマ
:
 
 
:;「DRAGON」
 
:;「DRAGON」
 +
::作詞:影山ヒロノブ / 作曲・編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
 
::タイトルで分かるように竜馬をイメージして作られた曲である。イントロの読経のようなコーラスや和楽器によるメロディなどにより、作風に合わせた和風テイストとなっている。
 
::タイトルで分かるように竜馬をイメージして作られた曲である。イントロの読経のようなコーラスや和楽器によるメロディなどにより、作風に合わせた和風テイストとなっている。
 +
::読経のようなコーラスは、実はゲッター関連の単語を並べて呟いている。ちなみに内容は「'''ゲッター頼光弁慶ベアー隼人竜馬武蔵坊早乙女鬼切り大雪山'''」(冒頭)、「'''晴明持国天広目天増長天多聞天ドラゴン'''」(間奏)。なお、遠藤正明氏によると'''このコーラスは本職の僧侶に依頼して収録した'''とのこと。<ref>[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]第872回より</ref>
 +
::後にアニメ版『[[ゲッターロボ アーク]]』のエンディングテーマ「DRAGON 2021」としてセルフカバーされた。
 
::『NEO』で採用。「イントロカット版」と「ノーカット版」が存在する。
 
::『NEO』で採用。「イントロカット版」と「ノーカット版」が存在する。
 +
;エンディングテーマ
 +
:;「No Serenity」
 +
::作詞:影山ヒロノブ / 作曲・編曲:河野陽吾 / 歌:JAM Project featuring 影山ヒロノブ・遠藤正明・福山芳樹
 +
;挿入歌
 +
:;「DEEP RED」
 +
::作詞:奥井雅美 / 作曲:影山ヒロノブ / 編曲:河野陽吾 / 歌:きただにひろし
 +
::最終話で使用された。
  
 
== 登場作と扱われ方 ==
 
== 登場作と扱われ方 ==
 
;[[スーパーロボット大戦NEO]]
 
;[[スーパーロボット大戦NEO]]
 
:初参戦作品。『NEO』の参戦作品中では数少ない2000年代の作品である。
 
:初参戦作品。『NEO』の参戦作品中では数少ない2000年代の作品である。
:全体的にライトな雰囲気で統一された本作の中ではかなり浮いた存在だが、『NEO』が全年齢対象である事を考慮してか、ゲッターチームの性格は原作に比べていくらか丸くなっており、原作のウリの一つとも言えるバイオレンス描写も薄められている。今回のゲッターロボ各形態はそれぞれに役割がはっきりとしている。
+
:全体的にライトな雰囲気で統一された本作の中ではかなり浮いた存在だが、『NEO』が全年齢対象であることを考慮してか、ゲッターチームの性格は原作に比べていくらか丸くなっており、原作のウリの一つとも言えるバイオレンス描写も薄められている。今回のゲッターロボ各形態はそれぞれに役割がはっきりとしている。
:今回のゲッターは新しく作られた(試作機がない)ことになっている。よって従来と異なり、ゲッターロボ自体の世間的知名度は低い設定である。作品のイメージ演出で[[鬼]]などが登場すると原作の和風な[[BGM]]が流れる。シナリオの展開上、[[黒平安京]]は『[[覇王大系リューナイト]]』の[[アースティア]]に存在しており、平安時代に[[タイムスリップ]]する事は無い。
+
:原作同様に、ゲッター線やゲッターロボ自体の世間的知名度は低い。作品のイメージ演出で[[鬼]]などが登場すると原作の和風な[[BGM]]が流れる。シナリオの展開上、[[黒平安京]]は『[[覇王大系リューナイト]]』の[[アースティア]]に存在しており、平安時代に[[タイムスリップ]]することはない。
:晴明は『[[獣神ライガー (TV)|獣神ライガー]]』の[[ドラゴ帝国]]の幹部格として登場。ストーリー上の事情からか、原作のラスボスである四天王は登場しないものの、四天王に代わりに[[邪神ドラゴ]]を始めとする他作品の強大な存在が[[ゲッター線]]を「滅びをもたらす力」とし、その存在を非常に危惧していた。原作シナリオの再現率は五割程度といまいち高くない数字だが、「地獄の釜」の底が本作のラスボスである[[ラルヴァ]]との最終決戦の地となっているなど、決して冷遇されているわけではない。
+
:晴明は『[[獣神ライガー (TV)|獣神ライガー]]』の[[ドラゴ帝国]]の幹部格として登場。ストーリー上の事情からか、原作のラスボスである四天王は登場しないものの、四天王の代わりに[[邪神ドラゴ]]を始めとする他作品の強大な存在が[[ゲッター線]]を「滅びをもたらす力」とし、その存在を非常に危惧する。原作シナリオの再現率は五割程度といまいち高くないが、早乙女研究所の地下にある「地獄の釜」の底が本作のラスボス・[[ラルヴァ]]との最終決戦の地となるなど、決して冷遇されているわけではない。
 
 
== 用語 ==
 
;[[ゲッター線]]
 
:今までのシリーズ作品とほぼ同じ立ち位置だが、本作の作風もあってか活動的である。
 
;[[鬼]]
 
:
 
;[[鬼獣]]
 
:
 
;[[黒平安京]]
 
:
 
  
 
== 各話リスト ==
 
== 各話リスト ==
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! 話数 !! サブタイトル !! 登場メカ !! 備考 !! 再現スパロボ
 
! 話数 !! サブタイトル !! 登場メカ !! 備考 !! 再現スパロボ
 
|-
 
|-
| 第1話 || 竜馬が行く || || ||
+
| 第1話 || 竜馬が行く || [[ゲッター1 (新)]]<br />プロトタイプ・ゲッター ||  ||
 
|-
 
|-
| 第2話 || 隼人が来る || ||  ||
+
| 第2話 || 隼人が来る || [[ゲッター2 (新)]] ||  ||
 
|-
 
|-
| 第3話 || 武蔵坊弁慶 || [[円盤型鬼獣]] ||  ||
+
| 第3話 || 武蔵坊弁慶 || [[ゲッター3 (新)]]<br />[[円盤型鬼獣]] ||  ||
 
|-
 
|-
 
| 第4話 || 三匹が行く ||  ||  ||
 
| 第4話 || 三匹が行く ||  ||  ||
161行目: 169行目:
 
| 第8話 || 激突 ||  ||  ||
 
| 第8話 || 激突 ||  ||  ||
 
|-
 
|-
| 第9話 || 地獄変 || ||  ||
+
| 第9話 || 地獄変 || ゲッター聖ドラゴン ||  ||
 
|-
 
|-
 
| 第10話 || ひとり狼 || [[晴明ロボ]] ||  ||
 
| 第10話 || ひとり狼 || [[晴明ロボ]] ||  ||
169行目: 177行目:
 
| 第12話 || 天と地と ||  ||  ||
 
| 第12話 || 天と地と ||  ||  ||
 
|-
 
|-
| 第13話 || 竜馬がいく || ||  ||
+
| 第13話 || 竜馬がいく || 寄せ集めゲッター ||  ||
 
|}
 
|}
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
本作に登場する「神」のデザインは、『虚無戦記』の「仏の軍団」が元になっている。
+
*四天王のデザインは、仏教の世界観をSF的に解釈した『虚無戦記』の「仏の軍団」が元になっている。
 +
*「新ゲッター」という名称は漫画版『ゲッターロボ』で[[ゲッターロボG (ロボット)|ゲッターロボG]]に対して使われたのが初出。『[[ゲッターロボ號]]』でも[[一文字號]]が[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]を指して使ったことがある(文庫版では「真ゲッター」に修正された)。
 +
*本作のキャラクターがいつにもまして人相が悪いのは前述した通りだが狂気ぶりも他作より圧倒的であり、作中殆どのキャラクターがゲッターに魅せられて狂っていき、マトモな価値観を維持し続けていたキャラは極少数であった。
 +
**こういった事もあり、『NEO』に本作の参戦が発表された際にユーザーからは冗談めかして'''『なんでよりによってこのゲッターなんだ』『[[エルドランシリーズ|子供]][[NG騎士ラムネ&40|達]]に悪影響を及ぼさないか心配』'''といった意見も見られていた。実際は上述の通り狂気分がマイルドになっていたので杞憂ではあったが。
  
また「新ゲッター」という名称は[[漫画]]版ゲッターロボで[[ゲッターロボG]]に対して使われたのが初出、[[ゲッターロボ號]]でも[[一文字號]]が[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]を指して使ったことがある(文庫版では「真ゲッター」に修正された)。
+
== 脚注 ==
 +
<references />
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
=== [[Blu-ray]] ===
 
=== [[Blu-ray]] ===
 
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 +
 
=== [[DVD]] ===
 
=== [[DVD]] ===
 
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 +
 
=== 楽曲関連 ===
 
=== 楽曲関連 ===
 
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<!-- !話題まとめ -->
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+
 
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2024年5月20日 (月) 17:49時点における最新版

新ゲッターロボ
読み しんゲッターロボ
原作 永井豪
石川賢
監督 川越淳
脚本 大西信介
キャラクターデザイン 石川賢(原案)
鈴木藤雄
メカニックデザイン 石川賢(原案)
田中良
音楽 信田かずお、TRY FORCE
制作 ブレインズ・ベース
発表期間 2004年7月23日 -
12月23日
話数 全13話
巻数 全6巻(DVD)
全1巻(Blu-ray)
シリーズ ゲッターロボシリーズ
初登場SRW スーパーロボット大戦NEO
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新ゲッターロボ』は、ブレインズ・ベース制作のOVA作品。

概要[編集 | ソースを編集]

OVAゲッターロボシリーズ第3弾で、石川賢氏が存命中にアニメ化された最後のゲッターロボ作品。「チェンゲ」「ネオゲ」の前2作とは趣向を変え、初代からの三人(竜馬、隼人、武蔵)に軸を当て、これまでのOVAシリーズでメインとなっていた真ゲッターロボが登場しない、過去に大きな戦いは起きていないなど、『初代ゲッターロボのリメイク』としての特徴が強い。一方、他OVA同様ゲッター線との宿命や漫画版『ゲッターロボ』以外の石川作品(特に『魔界転生』や『虚無戦史MIROKU』など)の要素が取り入れられるなど、単なるリメイクや新解釈ではない時代劇調ロボットアニメとなっている。

ゲッターチームの面々が普段にも増して悪人面なのも大きな特徴で、振る舞いや言動にも他の作品とはまた違った過激さ・あけすけさ・猥雑さが見受けられる。公式サイトでも「ヒーローにして兇悪顔[1]」「凶悪度ブッチギリ![2]」と表記され、当時のアニメ情報誌に至っては「凶暴(竜馬)、冷徹(隼人)、無神経(弁慶)」とおよそ主人公を形容したとは思えない文言が並んでいた。

とは言え、そんなワイルドかつダーティーな本作の雰囲気に魅了されるファンも多い。やたら死ぬ早乙女研究所のモブ職員(流石に研究所が全滅はしないが……)やロボットそっちのけで展開する物語、当初の敵を倒すと出てくる高位存在、最終話が打ち切りを思わせるような締めくくり等々、様々な意味での「石川賢らしさ」を内包した作品である。キャラクターデザインも『真』よりもさらに漫画版に近い。さらには、物語中盤に新型炉心のテストで竜馬が未来の世界を垣間見るなど『真ゲッターロボ (原作漫画版)』の要素も含んでいる。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

ゲッター線の研究拠点・早乙女研究所は、人を喰らい数を増やす正体不明の怪物「」の攻撃に晒されていた。鬼と対等に戦うことのできるロボット「ゲッターロボ」はすでに完成していたが、その操縦には想像を絶する負荷がかかり、並の人間では耐えられない。

予期される鬼の再襲来に備え、早乙女博士空手家崩れのチンピラ・流竜馬をパイロット候補として拉致。さらにテロリスト神隼人破戒僧武蔵坊弁慶も加わり、危ういながらもゲッターチームが完成するが、彼らは鬼との戦闘中に突如、平安時代を思わせる異世界に飛ばされてしまう。右も左もわからぬ異国の地で、竜馬たちがなすべきこととは?そしてゲッターロボと鬼の関係とは?

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

早乙女研究所[編集 | ソースを編集]

流竜馬
新宿で空手道場を営んでいたが、早乙女博士の無茶苦茶なスカウトを受けてゲッターチームに加わる。
神隼人
武装革命組織のリーダー。竜馬と早乙女博士の(さらに)無茶苦茶なスカウトにより、ゲッターチームに加わる。
武蔵坊弁慶
ある寺の僧だったが、鬼にされた仲間や住職の仇を討つためにゲッターチームに加わる。無類の女好きで、手のつけられない暴れん坊だが、それでも本作のゲッターチームの中ではまともな方の人物。
従来の巴武蔵車弁慶を統合させたキャラクター。
早乙女博士
早乙女研究所の所長。他作品以上に毒舌で自己中心的な性格。非情な性格だが、時には家族愛を示すことも。
早乙女ミチル
早乙女博士の娘。他の作品のミチルと全く異なり、冷徹で自己中心的な性格をしており、鬼以外の事柄には全く興味を示さない。
早乙女達人(SRW未登場)
早乙女博士の息子。第1話にて鬼と化した末に死すも、竜馬に鬼と戦う覚悟を決めさせた。

平安時代 [編集 | ソースを編集]

源頼光(SRW未登場)
異世界の平安時代で晴明や鬼と戦う武将。史実とは異なり、女性である。
安倍晴明
鬼を操り、陰陽道を用いて異世界の平安時代を脅かす黒平安京の支配者。ゲッターロボと竜馬の存在を知っており、彼らを抹殺せんとする。

四天王 [編集 | ソースを編集]

多聞天(たもんてん)、広目天(こうもくてん)、持国天(じこくてん)、増長天(ぞうじょうてん)(いずれもSRW未登場)
こちらとは別の時空に住まう。鬼や晴明を裏から操っていた物語の黒幕。

ゲッター地獄 [編集 | ソースを編集]

ゲッター聖ドラゴン
平安時代ともまた異なる異世界を支配している巨大なゲッターロボ。その世界では赤子ですらゲッターロボと一体化し、互いに争い食らい合っていた。その正体は竜馬の辿る可能性の一つであるらしい。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

早乙女研究所[編集 | ソースを編集]

ゲッターロボ (新)
ゲッター1 (新)
ゲッター2 (新)
ゲッター3 (新)
ゲットマシン
イーグル号
ジャガー号
ベアー号
プロトゲッター(旧ゲッターロボ)
これまでの作品における初代ゲッターロボとほぼ同形状。早乙女達人が乗るトリコロールカラーのものと、モノトーンの量産機がある。

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円盤型鬼獣
晴明ロボ

用語[編集 | ソースを編集]

ゲッター線
今までのシリーズ作品とほぼ同じ立ち位置だが、本作の作風もあってか活動的である。
/ 鬼獣
早乙女研究所を襲う謎の生物。ゾンビか吸血鬼の如く、人間に噛み付いて鬼に変える能力を持つ。百鬼帝国とは大きく違い、純粋な“”である。
平安時代
竜馬たちが飛ばされた異世界。史実の平安時代とは異なり、鉄砲や戦車、飛行戦艦(木造)などが存在する。現代では当時の遺物が発掘されている。
黒平安京
平安時代の琵琶湖の上に作られた鬼の都。現代では琵琶湖の底の更に地底に跡地が沈んでいる。

楽曲[編集 | ソースを編集]

オープニングテーマ
「DRAGON」
作詞:影山ヒロノブ / 作曲・編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
タイトルで分かるように竜馬をイメージして作られた曲である。イントロの読経のようなコーラスや和楽器によるメロディなどにより、作風に合わせた和風テイストとなっている。
読経のようなコーラスは、実はゲッター関連の単語を並べて呟いている。ちなみに内容は「ゲッター頼光弁慶ベアー隼人竜馬武蔵坊早乙女鬼切り大雪山」(冒頭)、「晴明持国天広目天増長天多聞天ドラゴン」(間奏)。なお、遠藤正明氏によるとこのコーラスは本職の僧侶に依頼して収録したとのこと。[3]
後にアニメ版『ゲッターロボ アーク』のエンディングテーマ「DRAGON 2021」としてセルフカバーされた。
『NEO』で採用。「イントロカット版」と「ノーカット版」が存在する。
エンディングテーマ
「No Serenity」
作詞:影山ヒロノブ / 作曲・編曲:河野陽吾 / 歌:JAM Project featuring 影山ヒロノブ・遠藤正明・福山芳樹
挿入歌
「DEEP RED」
作詞:奥井雅美 / 作曲:影山ヒロノブ / 編曲:河野陽吾 / 歌:きただにひろし
最終話で使用された。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦NEO
初参戦作品。『NEO』の参戦作品中では数少ない2000年代の作品である。
全体的にライトな雰囲気で統一された本作の中ではかなり浮いた存在だが、『NEO』が全年齢対象であることを考慮してか、ゲッターチームの性格は原作に比べていくらか丸くなっており、原作のウリの一つとも言えるバイオレンス描写も薄められている。今回のゲッターロボ各形態はそれぞれに役割がはっきりとしている。
原作同様に、ゲッター線やゲッターロボ自体の世間的知名度は低い。作品のイメージ演出でなどが登場すると原作の和風なBGMが流れる。シナリオの展開上、黒平安京は『覇王大系リューナイト』のアースティアに存在しており、平安時代にタイムスリップすることはない。
晴明は『獣神ライガー』のドラゴ帝国の幹部格として登場。ストーリー上の事情からか、原作のラスボスである四天王は登場しないものの、四天王の代わりに邪神ドラゴを始めとする他作品の強大な存在がゲッター線を「滅びをもたらす力」とし、その存在を非常に危惧する。原作シナリオの再現率は五割程度といまいち高くないが、早乙女研究所の地下にある「地獄の釜」の底が本作のラスボス・ラルヴァとの最終決戦の地となるなど、決して冷遇されているわけではない。

各話リスト[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 竜馬が行く ゲッター1 (新)
プロトタイプ・ゲッター
 
第2話 隼人が来る ゲッター2 (新)
第3話 武蔵坊弁慶 ゲッター3 (新)
円盤型鬼獣
第4話 三匹が行く
第5話 鬼火
第6話 鬼の棲む館
第7話 陰陽師
第8話 激突
第9話 地獄変 ゲッター聖ドラゴン
第10話 ひとり狼 晴明ロボ
第11話 かくて神風は吹く
第12話 天と地と
第13話 竜馬がいく 寄せ集めゲッター

余談[編集 | ソースを編集]

  • 四天王のデザインは、仏教の世界観をSF的に解釈した『虚無戦記』の「仏の軍団」が元になっている。
  • 「新ゲッター」という名称は漫画版『ゲッターロボ』でゲッターロボGに対して使われたのが初出。『ゲッターロボ號』でも一文字號真ゲッターロボを指して使ったことがある(文庫版では「真ゲッター」に修正された)。
  • 本作のキャラクターがいつにもまして人相が悪いのは前述した通りだが狂気ぶりも他作より圧倒的であり、作中殆どのキャラクターがゲッターに魅せられて狂っていき、マトモな価値観を維持し続けていたキャラは極少数であった。
    • こういった事もあり、『NEO』に本作の参戦が発表された際にユーザーからは冗談めかして『なんでよりによってこのゲッターなんだ』『子供に悪影響を及ぼさないか心配』といった意見も見られていた。実際は上述の通り狂気分がマイルドになっていたので杞憂ではあったが。

脚注 [編集 | ソースを編集]

商品情報[編集 | ソースを編集]

Blu-ray[編集 | ソースを編集]

DVD[編集 | ソースを編集]

楽曲関連[編集 | ソースを編集]

レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]

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資料リンク[編集 | ソースを編集]

公式サイト