真ゲッタードラゴン (大決戦)

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真ゲッタードラゴン
外国語表記 Shin Getter Dragon
登場作品

ゲッターロボシリーズ

デザイン 石川賢
初登場SRW スーパーロボット大戦T
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 戦闘用ゲッターロボ
エネルギー ゲッター線(ゲッターエネルギー)
前形態 ゲッタードラゴン
乗員人数 3名
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真ゲッタードラゴンは『ゲッターロボ大決戦!』の登場メカ

概要

原作漫画版

地中深くで地獄の釜を形成したゲッタードラゴンが進化した姿。『ゲッターロボ アーク』のラストでカムイ・ショウに追い詰められて絶体絶命の危機に陥った流拓馬に呼応するように目覚める。

原作において登場した姿は具体的な形を持たないオーラのようなもので、大きさは同作の主人公機であるゲッターアークを遥かに越え、ゲッタードラゴンの胸部にライガー、ポセイドンの頭部が浮かぶ異形の姿になっている。

最終話のラスト2コマのみの登場であり、その後作者の石川賢氏の急逝で続編が製作されることもなくなってしまったため、機体の正式な姿は長らく不明だった。

ゲッターロボ大決戦!

大量のゲッター線を浴びたゲッターロボGが繭に包まれて進化、ゲッターエンペラーのゲッター線を吸収することで羽化した姿。最終面のみ使用可能となる。合体シミュレーション内の登場資格認可書では真ゲッターロボGと表記されている。

ゲッターチェンジ機能こそ失われているものの、武装はゲッターロボGの三形態のものを使用できる。だが、右腕をゲッタードリルに変化させたり、腹部からストロングミサイルを放ったりと『物理法則もあったものではない』と形容する程である。[1]

デザインは『真ゲッターロボ 世界最後の日』の真ドラゴンのラフスケッチが元になっている。決定稿のデザインは上半身が引き継がれ、ゲームの方にはラフスケッチを再現した物が登場している。言わば『ゲッタードラゴン』の真ゲッター版である。

最後に入手する機体なだけあって最強クラスの性能を持つ。ブラックゲッターを除いた他のゲッターと同じく3人乗りだが変形できないため、サブパイロットの特殊能力が使えなくなる。

最終話前のムービーでは繭を除去する作業中に顔面部の一部の繭を取り除いた際に、眼球の付いた眼部が其の場に居た竜馬を睨む場面がある。

登場作品と操縦者

SRWでは『真ゲッターロボ 世界最後の日』の流竜馬神隼人車弁慶たちが乗り込む。

VXT三部作

スーパーロボット大戦T
初登場作品。本作ではマジンエンペラーG同様『ダイナミック企画オリジナル機体』扱い。
参戦は40話で、真ドラゴンが変化する形で登場。真ゲッターの改造段階が反映される。ただし、以降も真ゲッターが残存するのでオプションパーツやフル改造ボーナスは登場話では引き継がれない。また、真ドラゴン同様変形はオミットされているので、パイロットは竜馬固定となる。
特別参戦なだけあり全地形適応はS・移動力はデフォルトで7・竜馬のエースボーナスもあって圧倒的な火力が揃っており、変形能力の喪失を補って余りあるぶっ飛んだ性能を併せ持つ。強いて欠点を挙げるならば真ゲッター2にあった分身が無い事だが、素でも割とガンガン回避する為些細な問題である。
S-アダプターを付けて、ゲッター1のまま変形させずに運用している』プレイヤーにとっては理想的な性能を持つ機体(ただし全地形適応Sは機体のみで、武器の方は真シャインスパークの宇宙適応のみSで他は全てAになっている)。
なお、前マップで真ゲッター1以外の形態でマップクリアすると、本機体を入手後に真ゲッターに乗せ替えることができなくなる不具合が存在する(恐らく竜馬を乗り換えのトリガーにしている為、変形状態でマップクリア=パイロットが竜馬以外で扱われるため)。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
2020年10月のイベント「黄金ノ騎士」にて参戦。大器型SSRファイター。XΩスキル対応であり、パートナーは搭乗の真ゲッター1
誕生経緯もほぼ『T』同様に、真ドラゴンが変化した物になっている。
スーパーロボット大戦30
最速加入はサイドミッション「ゲッター線の挑戦」。本作では真ゲッターがユニット参戦しない代わりに、竜馬の初期機体として加入する。
『T』『X-Ω』と異なり、真ドラゴンが変化した機体ではない。本作での誕生経緯については「早乙女博士が後々のために自分と真ドラゴン、真ゲッタードラゴンを用意していた」と號が述べるに留まっており、詳細は不明。
序盤は竜馬の一人乗り。一人乗りでは真価を発揮できないからか、地形適応の低下・HP回復のオミットや最大ENの低下、武装も最低限かつゲッタービームの威力以外は全体的に弱体傾向と、同時期に参戦するであろう他のスーパー系と比較するとかなり物足りない性能。
キーミッション「覚 -MEZAME-」で隼人と弁慶が加入すると共に真ライガーアタック・真ポセイドンアタック・EN回復が追加され地形適性も改善される。
更にキーミッション「禽 -PHOENIX-」で真シャインスパークの追加、「光と闇の果て」でHP回復とゲッター線解放の追加と段階的に強化されていく。真シャインスパークは『T』と比べて威力が上がった代わりに消費ENが増加している。
「ゲッター線解放」がとにかく強烈な効果で、スパロボ史上最も打たれ強いゲッターに仕上がっている。竜馬の技量を上げる効果も含まれているので、ゲッター線解放後は再攻撃とも相性が良く、攻防ともに隙がない。
竜馬のエースボーナスも今まで通り強力である為、育成・サポート体制が整う後半戦でこそ大暴れが期待できる大器晩成型の機体。なお、真シャインスパークの追加と同時にゲッタービームからP属性が消えて射程が伸びる仕様に変わる。そのため雑魚戦でもゲッタービームを主体にする戦い方をしていた場合は移動に不便を感じる所がある。気になるならヒット&アウェイを育成するか、弁慶の気迫を開幕で連打して、アタッカーとエースボーナスを早期作動させて攻撃力を補填すると良い。
DLCに登場する仮想世界のゲッターの記憶には存在しないデータとされており、最初に相対した際に不進化体が転化した存在と誤認されている。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

初出である『ゲッターロボ大決戦!』では「真~」と頭に真が付く(これは真ゲッターロボの全形態も同様)。

ゲッタートマホーク
ドラゴンと同じく肩のパーツから射出・出現するトマホーク。
ただし形状は真ゲッターを彷彿とさせる長柄・両刃の大斧だが、柄がより太くなっている。また真ドラゴンのもののように刀身には無数のヒビ割れが走ったような意匠がある。
原作ゲーム版では未使用で、ガレージキットに付属される形で初登場している。
『T』『30』では基本武装、『X-Ω』では通常攻撃に採用。
ゲッタービーム
ゲッタードラゴン同様、頭部から放たれるゲッタービーム。光条の色は真ドラゴンのものと同じ緑色。
原作ゲーム版では未使用だが、コミカライズ版では使用。
『30』では初期状態だと移動後使用可能だが、真シャインスパークが解禁されると射程が伸びる代わりに移動後使用不可になる。真ライガーアタックより威力が高かったこともあり、場合によっては機体の運用に差し障る。
ゲッタービームランチャー
虚空から召喚したランチャーを腰に接続し、ゲッタービームを発射する。ランチャーの発射口はゲッター1系列機の頭部を模したデザイン。
真ゲッタードラゴン版のゲッターレーザーキャノンと言った立ち位置。SRW未登場。

必殺技

トマホークブーメラン(エネルギー)
周囲にトマホーク状のエネルギーを形成して投擲する。原作ゲーム版では地点指定型広域MAP兵器。
SRW未登場。
トマホークブーメラン
ゲッタートマホークを投擲する。ゲームを題材にしたコミカライズ版で使用。
『T』『30』では柄の短い2本を投げるため、実質的にダブルトマホークブーメランである。
真ライガーアタック
操縦を隼人に託し、部分的にライガーに変形して攻撃する。真ドラゴンの「チェンジ・真ライガー」にあたる武装。
『T』『30』では両腕をドリルアームとチェーンアームに、ウィングをブースターにへ変形させ突撃する。移動後使用可能の中射程武装。
『30』では「地」の地形適応が「S」に強化されている。
ドリルアーム
禍々しいエネルギーを発した右腕を大型のドリルに変形させて形成、相手を貫く。
原作ゲーム版では右腕全体を自身の全長に匹敵する程巨大なドリルに変形させているが、『T』『30』では右手首から先のみを小さなドリルに変形させる。
チェーンアーム
左手首から先をチェーン付きアームに変形させる。形状はライガーと異なり剣状のパーツを複数組み合わせた物になっており、中央のパーツが射出される。
真ポセイドンアタック
操縦を弁慶に託し、部分的にポセイドンに変形して攻撃する。真ドラゴンの「チェンジ・真ポセイドン」にあたる武装。
『T』『30』では両腕から放たれるゲッターサイクロンで吹き飛ばし、フィンガーネットで絡めとり大雪山おろしで投げ飛ばす。移動後使用不可の長射程武装。
『30』では「海」の地形適応が「S」に強化されている。
真ストロングミサイル
胴体から機体の全長を超えるほど巨大なミサイルを生やして発射する。SRW未登場。
ゲッターサイクロン
両腕をポセイドンの頭部の形をした巨大送風機に変形させ、レザーを高速回転させて暴風を発生させる。
フィンガーネット
両手から投網を放つ。『T』『30』ではロープ状になっており、これで敵を掴んで大雪山おろしを行う。
真シャインスパーク
全身にゲッターエネルギーを漲らせて突撃する。機体ごと突っ込むため性質的には真ゲッター1のものに近い。原作ゲーム版ではゲッタードラゴンと違い複数の敵を同時攻撃可能。
『T』『30』ではゲッタードラゴンの技と同様にエネルギーだけをぶつけるようになっているが、途中で機体の軌道を変えてエネルギーを残していくのではなく、相手めがけて突っ込んでいった機体に急制動をかけ、エネルギーだけを飛ばす形になっている。また開始時にゲッターエネルギーを周辺空間から急激に取り込む描写が有るが、これは原作漫画版の最終話(加筆版)でゲッタードラゴンがシャインスパークを使用する際に行った事を再現した物。
『X-Ω』では必殺スキルに採用。

合体攻撃

ダブルシャインスパーク
真ゲッター1との合体攻撃。『X-Ω』で実装。
2体の真シャインスパークで同時に突撃する。

特殊能力

HP回復(小)
『30』では中盤から追加。
EN回復(小/中)
『30』では中盤から追加。また、カスタムボーナスで中に変化する。
ゲッター線解放
『30』のキーミッション「光と闇の果て」で追加。
気力150以上で発動し、竜馬の技量・防御・命中・回避+30、被ダメージ2000以下かつ撃墜されなかった場合被ダメージの150%のHPを回復
HP回復効果は竜馬が「不屈」、弁慶が「鉄壁」を持つこともあり、大体の攻撃を無傷で済ませてくれやすい。バリア系強化パーツとも相性が良い。竜馬に援護防御を取得させて他のユニットの横に置いておけば敵の猛攻も実質無傷で庇ってくれる。
技量+30も非常に強力で、同じレベルであればその値はエースボーナスを習得したアムロ以上と本作ワントップ。技量育成をせずともあらゆる敵からのプレッシャーを跳ね除けて戦うことができ、クリティカルだけでなく再攻撃も安定して発動させられるようになるため結果的に火力も高まる。[2]
要求される気力が非常に高いものの、弁慶が「気迫」を開幕2連発する立ち回りなら竜馬のAB共々即座に発動させられ、一気に戦闘力が高められる。

移動タイプ

飛行可能かつ、何と変形せずに水中戦も難なくこなせる(『T』では竜馬が適応Cなので補強は必須だが)。
『30』での竜馬単独操縦時。

サイズ

L(1L)
人型になっただけあって、ゲッターロボらしいサイズに収まった。

カスタムボーナス

最大EN+50、特殊能力「EN回復(小)」が「EN回復(中)」になる。
T』。必殺技の消費が莫大なのでこれでも足りないが、継戦能力は大幅に上がる。こうなるともう止められない。
最大EN+50、装甲値+100。特殊能力「EN回復(小)」が「EN回復(中)」になる。
30』。装甲も強化され頑強さに磨きがかかる。
なお、本作では初期状態だとEN回復(小)がないのだが、その状態でもEN回復(中)が追加される。
EN+200、装甲+400
暴走時はこちらに変更。

機体BGM

「HEATS」
真ゲッターロボ 世界最後の日』2ndOP曲。
『T』通常版の選曲。『30』DLC適用時は原曲がデフォルト曲に設定されている。
「Can’t Stop」
ゲッターロボ大決戦!』OP曲。
『T』限定版ではこちらの曲(原曲)が流れる。『30』DLCでも原曲は収録されているが、デフォルト曲ではないのに注意。
「勇壮」
『世界最後の日』BGM。
『30』通常版の選曲。

関連機体

ゲッターロボG
進化前。
ゲッター聖ドラゴン
「ゲッターセイントドラゴン」と読む。漫画版真ゲッターロボに登場。存在するものを片っ端から同化するという危険な存在。真ゲッタードラゴンとエンペラーの中間に位置する形態と考えられている。
デザインは『世界最後の日』の真ドラゴンのラフスケッチの一つが元になっており、『新』でもこれが設定元の巨大ドラゴンが登場。アニメ版『ゲッターロボ アーク』の終盤では、こちらのデザインで登場している。

余談

  • 『ゲッターロボ大決戦!』のアンソロジーコミックのゲーム終了後のストーリーを描いた作品では、アキラ(同作の男主人公)、早乙女ミチル巴武蔵が搭乗している。
    • ミチルと武蔵の特殊能力はかなり使いにくいため、実際にこの組み合わせにしたプレイヤーも多いと思われる。
  • 『ゲッターロボ大決戦!』のアニメムービーではラストで登場しているが、ネタバレ防止のためか選択画面の背景画には本機の部分のみ何も描かれていない、

脚注

  1. 正確には、チェンジ機能は失われておらず可能なのだが、誕生が急だった為に真ドラゴン形態の調整しか出来ず、真ライガー・真ポセイドンは調整が間に合わなかったという設定。
  2. 当初は加算分がスキルの判定に使われていなかったが、アップデート後は加算後の値で計算されるよう修正された。