「東方不敗マスター・アジア」の版間の差分

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2014年10月8日 (水) 00:15時点における版

東方不敗マスター・アジア("Tohofuhai" Master Asia)

荒れ果てた新宿ドモンの前に姿を現した謎の男。その正体はドモンの師匠であり、シャッフル同盟「キング・オブ・ハート」の前任者。優勝を成し遂げた前回(第12回)大会に引き続き、ネオ・ホンコン代表として第13回大会に参戦している。

「射撃武器有利」との予想が多かった第12回大会において、ほぼ格闘のみのスタイルで優勝。彼の目的は、ガンダムファイトを本来在るべき「格闘路線」に戻すことであった。
しかし大会の最中、自然を自らの行為で殺めたことを悔やみ、シャッフル同盟を脱退して地球の自然再生の道を模索することになる。しかし折悪く不治の病に冒され、残された時間が僅かとなった彼はデビルガンダムの力に着目、その力により自然を破壊し続ける人類を抹殺することを目論むようになる。
当初はデビルガンダムを敵視するドモンと敵対関係となり、ギアナ高地等で数度の死闘を繰り広げる。しかしその過程で、愛弟子のドモンは彼自身の想いを受け止め、喝破するほどに成長。最期の戦いの舞台となった決勝バトルロイヤルでは、ドモンとの拳と拳による魂のぶつかり合いの中、彼に敗北。地球を想う志と彼の哀しみが受け継がれたこと、また弟子の成長をこの目で確認できたことを満足してこの世を去った。

初登場時のデスアーミーを生身で破壊するという強烈な登場に象徴されるように、非常にインパクトがある人物で、『Gガンダム』を象徴する人物と言える。

尚、東方不敗の乗るガンダム、クーロンガンダムマスターガンダムのモビルトレースシステムは通常の服にセンサー等が内蔵されたものとなっている。これはフィードバック性能が不十分な旧式タイプのものであるが、東方不敗の使用するそれはファイティングスーツタイプと比べて遜色のない反応を見せている(コミックボンボンで連載された漫画版では道着と同じデザインのファイティングスーツを着用している)。
恐るべきことに、ルールの都合上搭乗しているが、ガンダムに乗ってない時の方が強いという説がある。これが正しいとすると、クーロンガンダムやマスターガンダムですら、東方不敗にとっては拘束具でしかない事になる……

第7回大会において

マスター・アジアの本名はシュウジ・クロスガンダムファイト第7回大会(ドモンたちの舞台から28年前)ネオ・ジャパン代表のネオ・オオサカ出身の人物であった。当時、頭髪の色はダークグリーン。
彼がネオ・ジャパンに所属していた頃の活躍は漫画『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』(未参戦)で描かれている。

愛機はシャイニングガンダムに似た「ヤマトガンダム」。当時使用していた必殺技は「灼熱サンシャインフィンガー」、「超級覇王雷撃弾」、「流派東方不敗奥義 超級覇王日輪弾」、「流派東方不敗最終奥義 石破天驚拳」。
後に共にシャッフル同盟となるマックス、ナシウス、トリス、アランと共に、謎の組織「カオス」と戦い、カオスの最終兵器「エレメント・カオス」をサンシャインフィンガーと石破天驚拳で撃破している。

第7回大会はシュウジが優勝した訳ではなく、シュウジ達がエレメント・カオスと闘っている間、ネオ・ドイツのウォルフ・ハインリヒ(最強のファイターと言われていた。シュバルツのような立場でシュウジ達を叱咤・激励する。乗機はシュピーゲル似のカイザーガンダム)が決勝バトルロワイヤルを勝ち残り優勝している。
ちなみにこの決勝戦は、カイザーガンダム以外の20機のガンダムは全てカオスの部下であり、バトルロワイヤルは20機同時にカイザーガンダムに襲いかかるというアンフェアなものであった。激闘の末、ウォルフはガンダムファイトを優勝し、シュウジたちとの再戦を望み、彼らの帰りを待っていた。

登場作品と役柄

敵として登場して、作品によっては仲間になる事も。また、スパロボにおける一番最初の生身ユニットは『第2次G』でのマスター・アジアであり、近年こそ生身ユニットとしての出番は少なくなったものの、スパロボ史には大きな影響を与えた存在である。
仲間にするには他の隠し要素と二者択一になる事が多い。だが、仲間になった場合は、ドモンを一回り強くしたような能力値と、ドモンとの合体攻撃によりエースとしての活躍が見込める。ただし、暁に死すのイベントが見られなくなるので、原作ファンとしてはどちらを選ぶか悩みどころ。
尚、一部作品では原作通り死亡した後にゲッター線で復活する(R)などのアレンジが加えられたこともある。
あと上記の年齢にもあるが、彼は意外と若く、実はまだ50歳にもなってない。にもかかわらず、見た目や一人称「ワシ」から高齢者扱いされる事も多い。

名前表記の略称は、作品によって「東方不敗」と「マスター(マスター・アジア)」の双方が混在している。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦G
初登場作品。スポット参戦時を除いて仲間にはならず、マスターガンダムに搭乗して最後まで敵対する。ギアナ高地ルートで一定条件を満たすと、ドモンに石破天驚拳を伝授するイベントが発生する。
スポット参戦時は、前述のようにスパロボ初の生身ユニットとして登場。該当シナリオでは敗北条件が「東方不敗の撃墜」になっているのだが、シナリオ中では驚異的な回避能力を以て絶対に撃墜されることがない(必中をかけた味方のマップ兵器すら回避してしまう)ため、「絶対に敗北することのないシナリオ」になっている。なお生身ユニット状態では空中の敵機への攻撃手段を持たないため、飛行ユニット攻撃→東方不敗は回避するが反撃できない、という無駄な戦闘シーンを延々と見せられることも。
スーパーロボット大戦F
ドモンとの出会いにデモが用意された。クーロンガンダムに搭乗する。生身ユニットとしても登場し、ドモンと共に機械獣と戦う。
スーパーロボット大戦F完結編
ギアナ高地ランタオ島と出番は多く更には条件次第では仲間に出来る。その条件はシナリオ「悪魔と呼ばれたガンダム」でドモンのレベルが東方不敗を上回っているかどうかで、倒さず戦えば仲間になる。仲間にしなければ「東方不敗、暁に死す」デモとなるが、仲間にすれば「究極石破天驚拳」デモとなるので二者択一になってしまう。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦IMPACT
初期に一度だけスポット参戦する。早い段階で襲ってくるので危険。仲間にするフラグはそれほど難しくは無いが、ドモンで倒してはいけない。また迷彩ビルバインを犠牲にするのも悩みどころでもある。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
最初から敵として登場するが、条件次第で自軍に参加する。ただしかなり手間がかかり、ガイの参入を諦め、コン・バトラーとボルテスの追加武装を諦め、ドモンの撃墜数を稼いだ上で、終盤に仲間にする事が可能。ドモンと同等かそれ以上の強さを誇り、更にドモンとの合体攻撃、究極石破天驚拳の演出が一見の価値有り。また、本作では『超電磁ロボ コン・バトラーV』の四ッ谷博士とは旧友の設定になっている。愛機マスターガンダムの性能が敵時と味方時で変化がなく、HPは9000もある。ちなみに仮に生き残ってもEDには登場せず、ドモンの口から「師匠はまた旅立たれてしまった」という台詞がある程度(死亡の場合はドモンの台詞は「…」のみである)。
ネオホンコンではNPCとして一時的に味方になる。……のだが、本作ではNPCはMAP兵器射程圏内に2機以上の敵がいると味方ユニットが巻き込まれようとお構いなしにMAP兵器を最優先で使用するという仕様のため、前に出るとデスアーミーごと超級覇王電影弾で吹っ飛ばされてしまう。特にゴッドガンダムは参入時点で強化パーツがすべて外された状態なので、焦って突っ走るとこれで撃墜されることがある。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
基本的にAと同じだがドモンとの合体攻撃がかなり熱い構成になっている。悩みどころは同じくかなり熱く再構成されたダブルゲキガンフレアが見れなくなること。
スーパーロボット大戦R
ストーリー開始前に原作同様死亡したが、デュミナス一派の策略により復活させられ、無理矢理デビルガンダムの生体ユニットとされてしまう。味方にするのにそこまで手間はかからないが、手順の中に真ゲッターロボが含まれるという異例の展開。仲間になった場合はゼロと対決する。
スーパーロボット大戦J
どうやっても仲間にできず死亡してしまうが、「さらば師匠!東方不敗、暁に死す!」の朝焼けのシーンがイベント一枚絵として用意されている。Gガン勢の影が薄い中、アークエンジェルのイーゲルシュテルンを生身で破壊して、さらにナデシコに飛び乗ったりする(しかも戦闘中のため、明らかにディストーションフィールドを張っていたはず)等、強烈なインパクトを残している。

単独作品

新スーパーロボット大戦
本作においては、実はダグ星系の異星人だった……という設定になっている。ドモンと普通に和解して、デビルガンダムの後始末を任せると姿を消す。この作品のマスターガンダムはどう頑張っても倒せない。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。『新』本編で戦闘シーンの無かったクーロンガンダムでも戦える。
おまけマップではマスターガンダムに乗りボスとして登場するが、クーロンに乗った「味方版東方不敗」を出撃させていると、ボスがル・カインに差し替えられる。
スーパーロボット大戦64
操作できるシナリオはあるが仲間にはならない。衝撃のアルベルトとの生身対決は解る人にはニヤリな声優ネタ。イベントの起こし方によっては最後までドモンと分かりあえない場合もある。
スーパーロボット大戦リンクバトラー
闇のリーグのマジシャンが生身ユニットのみを使用する。HPはダメージ下限を下回る220だが、回避とひらめきを多用するためなかなか攻撃を当てられない。精神コマンド自爆祈りを利用すれば簡単に倒せる。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
イベント「さらば師匠!デビルガンダム復活」及び振り返りイベント「Cosmic Chronicle 2章」に登場。
コーディネイターナチュラルの争いに憤慨し、デビルガンダムによる人類抹殺を目論んでいる。最終的には生き残ってドモンと和解する。

装備・機能

ここでは生身ユニットとしての東方不敗について解説する。

武装・必殺武器

マスタークロス
彼を象徴する武器……というより布。原作ではこれをデスアーミーに巻きつけて転倒させたり、発射された実弾を掴んで投げ返したりと生身でMSを撃破する超人ぶりを大いに発揮していた。
剣覇千王気炎弾
連続パンチ攻撃。クーロンガンダム搭乗時も同名の技を使う。
パンチ
キック

合体攻撃

超級覇王電影弾
Rでは木連の会談場から脱出するのにドモンと協力して生身でこの技を使っていた。生身ユニット時の武装としては未採用。

移動タイプ

サイズ

SS

パイロットステータスの傾向

能力値

格闘技量に関してはどのシリーズにおいてもトップクラスの高さを誇り、敵時はクリティカルを連発してくる強敵。仲間になった場合も高い自軍格闘値と技量値でエースとしての活躍が期待出来る。その他の能力も平均以上。

精神コマンド

気合熱血ド根性等スーパー系の様な精神コマンドを習得する。また、てかげんも覚える為、弱い味方パイロットの育成にも一役買う。

ひらめき必中てかげん根性気合
FF完結編
熱血必中ひらめき気合加速鉄壁
リンクバトラー
ひらめき必中気合加速熱血鉄壁
64
熱血必中ひらめき気合加速ド根性
IMPACT
気合熱血集中見切り誘爆鼓舞
APORTABLE)、R
熱血集中ひらめき気合てかげんド根性

特殊技能(特殊スキル)

「切り払い」や「底力」のLvが初期から高レベルでL9まで伸びる事が多い。また、シャッフル同盟のリーダーを務めていたからか「統率」や「指揮」等を覚える。

明鏡止水
FF完結編64
切り払いL9
IMPACT
統率L3底力L9頑固一徹援護防御L2
A
底力L9切り払いL9カウンターL9
A PORTABLE
底力L9切り払いL9カウンター
R
底力L9防御L5援護攻撃L1指揮L1カウンターL7
J
斬り払いカウンターハイパーモード底力L9援護攻撃L4コンボL4

固有エースボーナス

A PORTABLE
気力上限200
その恐ろしさは螺旋王カミナも証明した通り、攻撃力・防御力が跳ね上がるという一点に尽きる。厄介な事に彼を仲間にして、このボーナスを取得させた状態で2周目に進んだ場合、このエースボーナスを引き継いで敵ユニットとして立ちはだかる。この状態で石破天驚拳などくらった日には、スーパー系でも消し飛んでしまうだろう。

人間関係

旧シャッフル同盟
かつての仲間。ブラック・ジョーカー、クイーン・ザ・スペード、ジャック・イン・ダイヤ、クラブ・エースの4名。本来の趣旨を忘れたガンダムファイトを危惧し、彼らを代表してガンダムファイト第12回大会に参加。その使命を果たした。しかし、それは彼にとって同盟との決別の始まりでもあった。
ドモン・カッシュ
弟子。デビルガンダムを使った人類抹殺による地球環境再生を目指していたマスターにとっては、最大の障害となる。幾度と無く対決するが、最終的にはドモンの言葉によって自らの過ちに気付き、自らドモンに倒される事によって地球の未来を託した。
シュバルツ・ブルーダー
自らの計画を何度も看破され、自分と同等の戦闘能力を有すためドモン以上に警戒している。ギアナ高地での対決の時点でその正体に気付いていた。
風雲再起
愛馬。生身の時もMFの時も人馬一体となり、戦場を駆ける。
ウォン・ユンファ
自身の代表国であるネオホンコンの首相。表向きは協力関係にありながら、その実、互いの目的の為に利用しあう関係だった。彼の事を内心快く思っていなかったようで、ガンダムファイト決勝戦の時には「政治屋」と罵倒する。
ウルベ・イシカワ
第12回大会において決勝戦で対決するが、一蹴して優勝した。この出来事がウルベを歪ませる一因となった。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
人類に絶望して何らかの行動を起こした者同士。それだけに、IMPACTでは彼の逆襲を予感していたようだ。
ナタル・バジルール
Jでは超人ぶりを彼女に「化物」と称された。
ムルタ・アズラエル
Jでは彼と手を組んでいる。丁度原作のウォンの立ち位置に当たる人物である。彼からは「イカレている」と評されているが、あちらも充分イカレているような気がしないでもない。

リアル系

北辰
Rでは、木連との和平交渉が決裂しかぐらづきから脱出する際に彼が率いる北辰衆と交戦するが、彼らの包囲網をドモンと共に放つ必殺技・超級覇王電影弾を放って一蹴し突破する。
相良宗介クルツ・ウェーバー
Jでは彼らと生身で対決する場面も。素手でデスアーミーを吹っ飛ばしたり、気配を殺して樹上から狙撃の機会を窺っていたクルツの存在を見抜いたりして宗介とクルツを驚愕させた。

スーパー系

ダイナミック系

Dr.ヘル
FF完結編では彼と手を組む。
一文字號
Rにて東方不敗を「食えないジジイ」と評した。
流竜馬 (OVA)
Rでは、かつて倒したはずのデビルガンダムが復活した真相を聞いて、その発端がゲッター線によるものである事を語った時に彼から食ってかかられる。
ゲッター線
Rにて東方不敗を完全復活させる。東方不敗曰く、「ゲッター線が自身に詫びを入れた」との事らしい。

その他のスーパー系

碇シンジ
Fにて生身で機械獣に応戦する東方不敗を「かっこいい」と思っていた。
惣流・アスカ・ラングレー
シンジとは逆で、東方不敗を「非常識」だとした。
衝撃のアルベルト
様々な意味で似たもの同士。64では宿命のライバルという設定で、彼と死闘を繰り広げる一幕も。
四ッ谷博士
Aでは共に自然を愛する者同士、旧友という設定。
ゼロ
Rでは生身で彼と死闘を演じる。
ド・ベルガン
Jでは彼と密約を結び、利用した。

バンプレストオリジナル

安西エリ
ではバルマーに拉致された彼女を救出した。
デスピニス
Rでは彼女によって復活させられ、デビルガンダムの生体コアとして利用される。

名台詞

「待ていっ! ここではやたらにガンダムを動かすでないっ!」
初登場シーン。デスアーミーに追われるドモン達のコアランダーと生身で併走しながらのやりとり。ここらへんでもう並の人間じゃない…だがこれは序の口。
「先に行け! ドモン・カッシュ!」
ドモン「俺の名前を!?」
「借りるぞぉっ!」
ドモン達を逃がすと、借りた鉢巻をクロス代わりにデスアーミー相手に生身で大立ち回りを演じるマスター。このシーンに度肝を抜かれた視聴者も多いはず。
「流派東方不敗は 王者の風よ 全新系裂 天破侠乱 見よ!東方は赤く燃えている!! 」
「王者の風よ」「系裂」は弟子のドモンが言い、「天破侠乱」以降はドモンと一緒に言う。作中でこの台詞は新宿でのドモンとの再会、ドモンの修行時代の回想シーン、ガンダムファイト決勝開会式でのゴッドガンダムとの模範演舞、そして死の間際の計4回登場。
「この世は常に新しい波乱に満ち溢れている! 嘆きと助けを求める声は天を破らんばかりだ! 見よ、そのため東方は赤く燃えているではないか! 流派東方不敗の役目は王者の風を吹かせ、それを鎮めることなのだ!」という意味が込められている。
原典の「新一派 東方不敗 王者之風 全新招式 石破天驚 看招 血染東方一片紅」とは意味が異なるが、死の間際の問答後にこちらも登場した。
「つまりはっ、『ハメルンの笛吹き』ッ!」
新宿にて、デスアーミーの群れを一掃するため、一か所に集めて海に追い落とす作戦を披露した際に。作戦内容及びその童話になぞらえた作戦名自体には問題はないのだが、この台詞の際東方不敗は自らのお下げを横笛に見立てて口元に当てるという、彼の容姿や性格とのギャップが著しい、普通ならどう考えても笑わせようとしてるとしか思えない珍奇な決めポーズをとる。が、作中では別にギャグシーンとしては扱われておらず、そのまま話が進む。この辺がGガンダムのノリである。
「この馬鹿者め! このワシの正体に、まだ気づかんのかぁっ!」
「ふっふっふっふっ…そうだ!これが東方不敗の真の姿…そう、マスター・ガンダムだ!」
14話、ドモンを催眠術で仲間に引き入れようとするも、レインの介入によってその策は失敗する。動揺するドモンに追い討ちをかけるかのように、クーロンガンダムの装甲が弾け飛び、漆黒のガンダムが姿を現す……
「貴様らぁ! 己の命と引き換えに、そいつらを元に戻すつもりか! そんな事をして何になる! このワシを倒す事を諦めたのか!」
15話、DG細胞に侵されたチボデー達を救わんと、命の炎を極限まで燃やすシャッフル同盟に対して。かつての仲間の命が燃え尽きる事を、彼は良しとしなかったようだ…。
「愚かな奴らよ…こんな小僧たちを助けるために、自分の命を投げ出すとはな…ぬぅっ!」
己の命と引き換えに後継者たるチボデー達をDG細胞の呪縛から解き放ち、シャッフルの同胞達はその命を散らした。命の炎を極限まで燃やし、最早ただの石像となったシャッフル・ジョーカーの頭部を片手に、彼は呟く…。
「およそ地形には6つの害あり。今奴はその1つ、天羅に向かいつつあり。
 そこは草木が密生し、思うがままの行動不可能なり。しかるに、近付くことなかれ。
 だがドモンはただ追いかけるのみ。そして、アリ地獄にはまったがごとく奴は我々の思うがままにやってくる。
 そう、罠の張られたあの場所へ。これこそ東方不敗は八卦の陣!一度はまれば抜けられぬ!覚悟しろ!」
自分を追ってくるドモンを逆に罠にはめ、抹殺しようとする際の台詞。「東方不敗は八卦の陣!」の所での「八卦盤の中央からニュッと顔を出してキメポーズ」が可笑しすぎる点が突っ込まれることも多いが、三国志演義等で知られる「八門金鎖の陣」を元にしたトラップやその前の「戦いとは詭道なり」で始まる台詞等、またその後ドモンが山頂に向かった際に「生兵法は怪我の元だぞ」と嘲笑するという、三国志演義内での曹仁・李典連合の戦いを思わせるシーンなど、古代中国物のファンならば思わずニヤリとするシーンが続く、名場面である。
東方不敗「まさか無事でここから出られるとでも思っていたか? この馬鹿弟子が!
ドモン「そんなガンダムでまだ動けるなんて!」
東方不敗「当たり前だ!ワシの名を知らぬか?未だ負けを知らぬは、東方不敗よぉ!!」
ギアナ高地にて、明鏡止水を会得したドモンに完膚なきまでに叩きのめされ、それでもなおドモンに食らいつかんとする。
「うるさぁい!貴様などにわかってたまるかぁ!ワシが何のために闘うかだと?そんな事を貴様に話して何になる!」
「ふっふっふっふっ…ワシも哀れよなぁ…まさか自分の育てた弟子に、こうまで逆らわれるとは思ってもみなんだ…」
「そうだ…貴様さえ…貴様さえ! あの新宿に現れなんだらどれほど良かったか…」
「貴様さえガンダムファイターにならなければ、どれほど良かったか、わからんかぁっ!」
この馬鹿者!馬鹿者!馬鹿者!馬鹿者ォォッ!!
「もう少しで…もう少しでデビルガンダムでこの地球を!この地球をぉぉッ!!」
「何故俺を倒さなければならない!?」と問うドモンに対して叩きつけた恨み節(よく聞くと自分の目的を言いかけてしまっている)。怒涛の勢いで繰り出される拳にドモンは気圧されそうになるが…。
「ふん…さっきは言いおったな…!言いたい事があるならはっきり言えと!」
「ならば言ってやろう…そう!だからお前はアホなのだぁ!!
ゴッドガンダムに乗り移らんと生身で飛び出したドモンを前にして。直後ディスタントクラッシャーでドモンを狙う。しかし、それを阻んだのはドモンのかつての愛機であった。
「出てこぉいドモォォン!決着は生身でつけようぞぉ!そう、今さらなんでメカに頼ろうものかぁ!!出ろぉ!貴様も武闘家ならば、自分の体で闘ってみろぉっ!」
新型のゴッドガンダムに乗り込んだドモンを引きずり出そうと躍起になる。……さり気なくガンダムファイトを、或いはこの作品がロボットアニメだという事を全否定している気がしなくもない。
「うはははははは!ざまぁみろぉ!」
ドモンが乗り込もうとしたゴッドガンダムのキャリアーを攻撃しながら。実に大人気ない。
「最後のパワーで、一気に再生してくれるわぁぁ!! 勝負だドモォォンッ!…ぬぅっ!?」
ドモン「お前と遊んでいる暇はない!! 俺はネオホンコンへ…行くッ!!」
「うあぁぁぁぁ…ぬおぉぉぉぉぉ!?!」
ギアナ高地編クライマックス。ゴッドガンダムが起動を果たすが、東方不敗はそれを何するものぞと破損した部分を再生させドモンに立ち向かう。しかしネオホンコンへ急ぐドモンにとってはただの悪足掻きに過ぎなかった。頭部を摑まれ、地面に叩きつけられた挙げ句最大出力のバーニアのバックファイアで引導を渡されてしまう。そんな馬鹿なと言わんばかりにホワイトアウトしていく東方不敗。ここで退場か、と思いきや…。
この一件から「東方一敗」と呼ぶ人も。
「うるさぁいっ!何を寝言を言っておる!ワシはこうしてここにおる。なんの不思議があろうか!」
どっこい生きてた東方不敗。ギアナ高地での激戦などなかったかのように平然と開会セレモニーに現れ、「確かに俺はあんたを倒したはずなのに…何故!?」と動揺するドモンを一蹴する。
この一件からファンの間では「ギアナ高地の師匠は偽者」との説を囁かれる事になったが、後に今川監督が「本物」と明かした。
この後の戦いぶりからして、何故ギアナ高地で敗れたのかはまるで分からない訳だが…東方不敗の演出だったのだろうか?
「超級!」では、ネオホンコンから専用ヘルメットを使って遠隔操作をしているという設定が追加された。性能はタイムラグが生じオリジナルより劣っていたが、ドモンを押していた。そして、搭乗するより疲労するらしい。
「だが心してかかれよ。このワシはシード選手として先にあそこで待っておる」
「そして、キサマ等全員を叩きのめし!真の王者、東西南北中央不敗・スーパーアジアとなってくれるわぁっ!」
第13回大会におけるマスターの優勝宣言。この後、ドモンたちがわざわざ顔アップで「東」「西」「南」「北」「中央不敗だとっ!?」と繰り返してくれる。本当にやりかねないのがまた……。というか、アジアの方を残すんですか……。
「馬鹿者っ! 武闘家たる者、一時たりとも拳から気を抜くものでは無いわぁ!でなければ、この石破天驚拳、習得するなど、夢のまた夢ぇっ!」
ドモンの修行時代、野犬に襲われたドモンを助ける為に石破天驚拳を放った後の台詞。…それにしてもドモンを救うためとはいえ、野犬相手に最終奥義を放つとは少々やり過ぎではなかろうか。
「笑わせるなぁ!貴様『やさしい』という言葉を勘違いしておるのではないか!?この政治屋めぇっ!」
ウォンに「デビルガンダムを人と地球に優しいガンダムに…」と投げかけられての返し。彼を痛烈なまでに糾弾し、直後自身の目的を叫ぶ。
「よいか!ワシの目的はな…この地球人類の抹殺なのだぞ!!」
ついに明かされた東方不敗の真意。ドモンは「デビルガンダムをそんな事のために!」と激怒するが…
東方不敗「ドモンよ…デビルガンダムがもともとは地球再生のために造られたという事はシュバルツから聞いたであろう。
だが、地球に落下したショックで異変が生じ、地球再生のための三大理論を飛躍させ、ある答えを導き出した。それこそが人類抹殺よ…」
ドモン「あ、あんた…!?」
東方不敗「分からぬか?地球を汚す人類そのものがいなければ、自然は自ずと蘇る。
そして最強の力を持ったデビルガンダムさえいればもう誰も地球へ降りられなくなる…。
ふははは…はははははは…そうだ…それがいい…!それが一番だ!
そのためならば人類など滅びてしまえぇっ!うぁっはっはっはっは…!
ドモン「し…師匠…」
ドモンとウォンにデビルガンダムの真意「人類抹殺」を憂いしく語り、自身の心中を絶望と共に吐露する。小説版の東方不敗の設定がここにある。後半部の狂ったような笑いの中にも彼の哀しみが感じられる。ドモンはあまりの事に言葉を失い、ウォンはその様子を「狂っている」と評した。IMPACTではシュバルツも飛影に助けられてこの場に居合わせたが、彼ですら東方不敗の真の目的には唖然としていた。
「そこまでか!?貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのか!?それでもキング・オブ・ハートか!」
「足を踏ん張り、腰を入れんか!!そんな事では悪党のワシ一人倒せんぞ!この馬鹿弟子が!!」
「何をしておる!?自ら膝を付くなど、勝負を捨てた者のする事ぞ!立て!立ってみせい!!」
ドモンとの最終決戦にて、石破天驚拳の撃ち合いになり、押し込まれたドモンに対し悪態に見せかけた叱咤激励を入れて。自らを「悪党」と断じているところから、己の誤りを認め、ドモンに対し言外に師である自分を超え、討ち果たして見せろと告げている。東方不敗の、弟子への不器用な愛が滲み出る一幕である。
「よぉし…!今こそお前は、本物のキング・オブ・ハート…!
ゴッドガンダムのフィニッシュホールド「石破天驚ゴッドフィンガー」を受けながら、右手にシャッフルの紋章を浮かべて。ドモンを教え導き、また壁として立ちはだかる師としての役目を果たし、自らを超えたドモンの成長に立ち会えて感無量だったのであろう。その表情は満ち足りた穏やかな笑顔であった。その直後、マスターガンダムは爆発。崩れ落ちるように倒れ、弟子の慟哭が響く中、閃光の中へと消えていった…。
「何がシャッフル同盟よっ!何がキング・オブ・ハートよっ!!ぬぉぉぁあああ……!!」
『平和的な戦争』という名目のガンダムファイトが正しい戦いかどうかを確かめる為に第12回ガンダムファイトに出場、優勝した際に、自分の後ろに広がる廃墟を見てガンダムファイトの弊害を己自身で演じていた事に絶望する。その憤りが彼を暴走させてしまう。
東方不敗「なぁ、ドモンよ…お前には教えられたよ…
人類もまた自然の一部…それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ…
ワシはまた、同じ過ちを繰り返すところであった…」
ドモン「師匠…」
東方不敗「ワシをまた、師匠と呼んでくれるのか…」
ドモン「俺は今の今になって、初めて師匠の悲しみを知った。
なのに俺は、あんたと張り合うことだけを考えていて、話を聞こうともしなかった!
なのにあんたは最後まで、俺の事を…っ」
東方不敗「何を言う…しょせんワシは大罪人よ…
だがな…見てくれ。ワシの体は一片たりともデビルガンダム細胞には侵されておらん…」
ドモン「分かっていた…!分かっていたのに…!」
師匠と弟子の壮絶な戦いが決し、朝日の昇るランタオ島の浜辺でのやり取り。武闘家故に想いを拳に乗せてでしか語り合えなかったが、最後にお互いを理解し、分かり合えた師匠と弟子の姿が、そこにはあった。
「あぁ…ドモン…お前と新宿で出会わなければ…お前がガンダムファイターになどならなければ…」
「こんな…こんなことにはならなんだのに…」
自身を超えた弟子に抱えられ、彼は涙を流しながら後悔の念を吐露する…。本当は戦いたくなどなかった。戦いたくなかったのに、天の悪戯か、弟子であるドモンにまで忌まわしいガンダムファイトの魔の手が及び、不本意ながらも巻き込んでしまった。こんな馬鹿げた覇権争いに弟子だけは関わってもらいたくなかった。なのに神よ、あんまりではないかと言わんばかりに残酷な運命の非道さを東方不敗は呪うしかなかった…。
「見よ!東方は赤く燃えているぁぁぁ……」
東方不敗、暁に死す。天下の英傑は、自身を越えた戦士となった弟子に後を託して、彼の腕の中で静かに天に召されていった。
実はこのシーン、今川監督の当初の構想では「天破侠乱」の下りからはドモン1人の叫びになっており、最後にドモンが叫び切った時には既に東方不敗は安らかな顔で死亡していた…というものだったが、あえて未練が如く、最後まで叫ばせた、という逸話がある。
「俺のこの手が唸りをあげる、炎と燃えて全てを砕く!灼熱!サンシャインフィンガー!!」
シュウジ・クロス時、灼熱サンシャインフィンガーを放つ際。
「ふ…おもしろい…かつての仲間であるわしを…倒そうというのか…」
「この…バカめらが!!」
「そろいもそろって」
「片腹痛いわっ!!」
「超級!」新宿編17話ラスト。TV版本編のように正体を明かした東方不敗の前に、かつての仲間であるシャッフル同盟が舞い降りる。彼らからの誅滅宣言を受けての返し。3行目は丸々見開き1ページに筆文字で描写され、ただならぬ迫力をかもし出している。

迷台詞

「くっそぅ…何という映画館だ。椅子はスプリングがへたってギシギシ言うし
前の客が食べ残した菓子や紙コップは落ちとるし…
ワシはポップコーンが落ちてると知らずに踏んづけて歩いたこの
(床をきゅっきゅっと踏み鳴らす音)っちゅう感覚が大っ嫌いなんじゃ
しかも緑色の非常燈は眩しいし、床はガキがこぼしたモナカアイスでギトギトギトギトギトギトギトギト…」
ドラマCD「世界高達骨牌拳」にて、映画館で発した不満。本編ではどうか分からないが、どうも映画を見るときには相当な拘りがある様子。ちなみにこの台詞の後ろではサイ・サイシーがいい席を探してドタドタ騒がしく走り回っている。映画館ではお静かに。
「誰だぁっ!今言った奴は!名前を言えぇいっ!」
「世界高達骨牌拳」にて、レインの「変態お下げジジイ!」の叫びに反応して思わず飛び出した文句。レインは銀幕の中の東方不敗の台詞と勘違いしてしまった。
「ぬぁ!?…誰ってぇそりゃあ…うぅ、ワシがぁ…いーじゃんか!強いんだから…」
「世界高達骨牌拳」の中でのひとコマ。ドモンに「東西南北中央不敗」の名前の由来を突っ込まれての返答。ここから登場人物達の悪ノリがさらに加速し、様々な「不敗」が生まれていく。
「だぁまれ黙れっ!ならば!貴様等全員を倒しっ、ワシが東西南北天空地底海底宇宙異次元天上天下唯我独尊、とそれから…」
「…パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助の中央不敗となって貴様等をぉぉぉぉ…あら?」
テキトー極まりない「不敗」の量産に業を煮やした東方不敗。長ったらしい称号を考え出すが、その間にシャッフル同盟の必殺技の準備が整ってしまい・・・
「ヒイロよ!貴様の戦いに臨む姿勢、その魂、どれを取っても非の打ち所のない武闘家よ。よってここで、流派東方不敗が最終奥義、石破天驚拳を貴様に伝授しよう!」
ヒイロ「そんなものに興味はない。任務が終わったのなら、帰還するだけだ」
「見事ワシを打ち破って、習得してみせよ」
ヒイロ「どうしてもやるのか」
「ゆくぞぉ!」
ヒイロ「任務了解。戦闘レベル確認。ターゲットロックオン!目標、マスターガンダム!」
ゲーム『ガンダム無双』のヒイロ・東方不敗ルートのシナリオのラストにて。まさに会話のドッジボール。ちゃんと会話してください。

スパロボシリーズでの名台詞

旧シリーズ

「おお!ワシに一撃で倒されたあの馬鹿者か。上には上がいることを教えたつもりだったが、歪んだ心を持つに至ったようだな」
F完結編の最終話にてウルベと対峙した際、彼の正体を見抜き、この一言で一蹴する。

携帯機シリーズ

「時間がないのだ…この意味…忘れるでないぞ、四谷」
「自分の部下には伝えておらなんだか、四谷! お前が…南原に言ったという言葉を!」
「お前にわしを責められるのか。責められまい。なぜなら、この地球再生のためには人類滅亡が不可欠というのは、お前の持論なのだからな!」
「コロニー落とし、マスドライバーに核兵器! どれだけ地球を傷つければ気が済むのだ? 代わりが見つかってしまえば、あとはもういいというのか…!?」
地球を愛する彼にとってはまさしく噴飯ものの愚行に映ったのだろう。
「黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れえええいっ! そんな悠長なことを言っていては手遅れなのだ!」
「人類は今までいくつコロニーを落とした!? いくつ核を使った!? そしてこれからどれだけ使うのだ!?」
今までの地球破壊の悪行、そして後に行われるであろう更なる悪行に対して怒りをぶち撒ける。事実、地球を破壊出来るほどの兵器などは一度放たれれば歯止めが効かなくなり、誰も止めなければ気付いた頃にはもう手遅れか気付けないまま破滅するかの場合が様々な作品でほぼ共通している事からも彼の怒りも尤もである。
「わしはもうしばらく人間を見る。この破壊が人間の業なのか、戦争による悲劇なのかを見極めるためにな」
AおよびA PORTABLEにて、生存フラグを立てて彼が自軍に加わった際、(今までの行いが行いだけに)皆から自軍入りの真意を問われて。
「さよう。そのためにもこの戦争を終わらせねばならん」
「…闘争を日常とする世界…そんなものを創り出そうとしているシャドウミラーを倒してな」
上記の台詞の後、アムロから「自然破壊が戦争によるものならば、戦争が終われば自然破壊も止まるというわけか」と言われて。
シャドウミラーの掲げる大義を自然破壊を助長するものと判断し、あくまで地球と自然を守るためにロンド・ベル隊に協力する。
「面白い…ドモン、手伝え。二人の石破天驚拳で演算ユニットなど粉みじんにしてくれる」
AおよびA PORTABLEにて、火星の古代遺跡の中に眠る演算ユニットを内部から破壊するというユリカの発案を聞いて。
結局、その後木連が攻めてきたこともあって破壊作戦は行われずじまいだったが、師匠とドモンならば本当に灰燼に帰してしまいそうである。
「…騒がしいぞドモン。男子足るもの、軽々しく泣くものではない」
Rにて、DG細胞をゲッター線の力で浄化され、呼びかけるドモンに対して。完全復活の瞬間である。
「ゲッター線がわびを入れただけの話よ」
Rにてゲッター線に肉体を治してもらった時の台詞。ゲッター線が地上に降り注いだ事でデビルガンダムを復活させてしまったため、その詫びとして彼の肉体を治したらしい。
しかし、だからと言ってあのゲッター線に詫びを入れさせてしまうとは恐るべし、東方不敗。……しかし原作版『ゲッターロボ・サーガ』や石川賢氏の別作品の読者からは「詫びを入れたというよりもゲッター線に目をつけられたのでは?」という指摘がなされることも……。
「ふふふ、あまり手荒い真似はするな。わしは病み上がりならぬ死に上がりなのだぞ」
Rにて復活の理由を語った際に、そのあまりの突飛さに声を荒げた竜馬に対してのセリフ。この台詞を言った直後から食えないジジイと評される。
「ふ…死ぬというのは、何度やっても慣れぬものよ…」
Rにて、仲間に出来なかった場合の彼を葬るイベントにおいての台詞。かつての弟子・ドモンに自らの介錯を願い、彼は一人呟く…。
ドモン「もちろん師匠も…」
「いや、わしはGEARに残るとしよう」
ドモン「なぜですか!?」
「いつまでもわしの後をついていくお前でもあるまい。それに、GEARロシアを一人で潰したという敵に興味がある」
Rにて、宇宙でダリア作戦を開始したネオ・ジオンコロニーレーザーを用意しているという情報を聞き、弟子のドモンをはじめとするシャッフル同盟が宇宙へ上がる事になった際に、同行を求められたもののゼロの強さに興味を示して断った台詞。やはり、紆余曲折を経て蘇生したが何だかんだ言ってドモンの一人立ちを認めていたのである。
「戦争をはじめるのは、常に後方で人の生き死にを目の当たりにせぬ奴らよ。自ら傷つかずに勝利だけを味わおうという輩に、何を言っても無駄なこと」
Rにて、Yナデシコのブリッジにおいて、自分も護衛として同行した地球圏統一国家と木連の和平交渉が、木連側の陰謀によって決裂し、生き残った白鳥九十九が木連が新たな火星の古代遺跡を抑えたので途端に和平から戦争継続に切り替わった事により、人間が戦争を起こす根底についてのディスカッションで話した台詞。人間の深い業ともいうべき根の深い問題にマスターなりに真理を突いた一言でもある。なお「自ら傷つかずに勝利だけを味わおうという輩」というのは、デビルガンダム事件の際に利害の一致から利用し合ったあの狸男に対しての皮肉に聞こえるのは、気のせいだろうか…。
「これは…素晴らしい。まさに自然の恵みあふれる大地。かつてわしが地球に求めたものがここにある…」
Rにて、ガルファ本星に降り立ち、かつて自分が求めていた「再生された地球」の光景を重ねて、思わず呟く。
東方不敗「我らのこの手が真っ赤に燃える!!」
ドモン「悪を倒せと轟き叫ぶっ!!」
東方不敗「石破!」
ドモン「究極!」
同時「天驚けぇぇぇぇぇぇん!!」
合体攻撃「究極石破天驚拳」使用時の台詞。ファンなら一度は夢見たであろう幻の合体攻撃である。

単独作品

「聞けぇ!わしは、この星の者ではない。わしはダグ星系共和国、今地球を攻撃しているバルマー帝国とは敵対する星からやってきたのだ」
新スーパーロボット大戦』にて。まさかの「異星人」宣言に、顎がはずれそうになったファンも居たはずだ。
「よい仲間がいるようだな、ドモン」
6418話「シャッフルの名のもとに 」にて、ドモンとの会話を盗み聞きしているルーや甲児に皮肉を溢した後にドモンへ向けた台詞。この時の師匠はドモンを体良く利用する気満々であったが、形はどうあれ、ドモンには自身を気遣ってくれる仲間が出来ている事を諭す気持ちは本物だろう。
「そうだ、この地球に人類などは不要なのだ!」
「何がナチュラルよ! 何がコーディネイターよ!」
「下らぬ人類同士の争いが、この地球に何をもたらした!」
CCでのイベント「デビルガンダム復活」にて。地球を愛する彼からしてみれば人類同士の戦争が余りにも愚かしく見えただろう。その言葉に刹那キラは何も言い返すことができなかった。

搭乗機体

マスターガンダム
第13回大会で搭乗したMF。
クーロンガンダム
第12,13回大会で搭乗したMF。
ヤマトガンダム
第7回大会時に搭乗していたMF。
シャッフル・ハート
東方不敗がシャッフル同盟として行動する際に使用する機体。本編未登場で設定画のみ存在。モビルアーマーへの変形機構があり、MA形態は東方不敗のお下げを思わせるテールスタビライザーの付いたハート型という一風変わったデザイン。キングオブハートの称号の持ち主ならばこれ以上なく分かりやすいが。

元ネタ

中国の武侠小説作家である金庸の代表作『笑傲江湖』に出てくる去勢し女装した怪人・東方不敗が元ネタ。より正確には、『笑傲江湖』を映画化した『スウォーズマン』に今川監督が影響を受けて東方不敗マスター・アジアが生まれたとされている。『スウォーズマン』の東方不敗も荒唐無稽な武術を使う超人として描かれているが、マスター・アジアとは違って見た目は「妙齢の美女」である。