「羽佐間翔子」の版間の差分
114行目: | 114行目: | ||
:愛猫。SRW未登場。 | :愛猫。SRW未登場。 | ||
;将陵僚(まさおか りょう) | ;将陵僚(まさおか りょう) | ||
− | : | + | :前日譚『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(SRW未参戦)の[[主人公]]で中学校の先輩。 |
:自分が彼と同じ遺伝性の肝臓病を患っている事から、「自分が容子の本当の子ではないのでは?」と思い始めてしまう(容子は遺伝性の肝臓病を患っていないので)。 | :自分が彼と同じ遺伝性の肝臓病を患っている事から、「自分が容子の本当の子ではないのでは?」と思い始めてしまう(容子は遺伝性の肝臓病を患っていないので)。 | ||
2023年3月3日 (金) 23:58時点における版
羽佐間翔子 | |
---|---|
読み | はざま しょうこ |
登場作品 | 蒼穹のファフナー |
声優 | 松来未祐 |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦K |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 女 |
生年月日 | 2131年9月20日 |
星座 | 乙女座 |
年齢 | 14歳 |
身長 | 160cm |
体重 | 46kg |
スリーサイズ | B78・W57・H80 |
髪色 | 黒 |
髪型 | ロングヘア |
瞳の色 | 濃い茶色 |
血液型 | A型 |
所属 | 竜宮島・アルヴィス |
好きな物 |
小動物 雲 |
羽佐間翔子は『蒼穹のファフナー』の登場人物。
概要
竜宮島のファフナーパイロット候補生の一人。肝臓病を患っている身で学校に通えない所謂「病弱で大人しい少女」だが、芯は強く想いを寄せる一騎の前では積極的になることも。その為かファフナー搭乗時は変性意識で一騎への想いがさらに強まり、一転して攻撃的な性格となる。シナジェティック・コード値はあまり高くないが、病弱な自分に対する自己否定意識と苦痛への強い耐性、そして天才症候群によるファフナーとの一体化への高い順応性を持つためパイロットとしては一騎に並ぶ高い適性を持つとされていたが、前述での身体的ハンデから搭乗は見送られ、一騎達と共に戦えないことにもどかしさを感じていた。
しかし、一騎の不在時にスフィンクス型のフェストゥムが襲来した際、一騎と交わした「島を守る」という約束を果たすためマークゼクスで出撃。整備と武装が不完全なため苦戦を強いられ、なんとかスフィンクス型のフェストゥムを島から離すことに成功するも同化され脱出不可能となってしまい、それでも一騎との約束を守る為に時限式自爆装置「フェンリル」を起動させてスフィンクス型のフェストゥムを道連れに自爆した。彼女の死は後に一騎と総司の関係に変化がもたらされる要因の一つとなり、甲洋が必死に仲間を守ろうと決心することとなるなど、島の住人全ての心に大きな影響を残すこととなる。
死後建てられた墓石にはペンキで、貴重なファフナーを失ったことを中傷する内容の落書きがなされる[1]が、ドラマCDによると犯人は心無い島民ではなく総士であり、他のパイロットが翔子のように「自爆がフェストゥムを倒すのに有効である」という認識を持たぬよう、「自爆するとファフナーを失いみんなに憎まれる」という感覚を持たせ、間接的に仲間を守ろうという彼なりの優しさによる行為であった(もちろん、自分の手で彼女の墓を清掃した)。…もっとも、それが裏目に出てしまったのもまた事実であるが。
「翔子」という名前は母の容子が「空に羽ばたく」という意味を込めて付けたものだが、皮肉にも彼女は、その名のとおりに「空へと飛翔して」帰ってくることはなかった。
小説版で明らかにされた天才症候群の兆候は、「想像力の増大」。自分が別の場所にいたり、別の何かになった状態を瞬時にイメージできる。故に「空を飛べる違和感」に耐えなければいけないマークゼクスの適合者とされていた。
なお、大人しそうな外見とは裏腹に好物は肉類である。だが、病気のため肝臓に負担がかかるためあまり食べることができない事に悩まされている。想像力の増大を応用(?)して、時たま焼肉を食べている自分を妄想しては涎を流していた。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 初登場作品。原作同様に初出撃のマップで自爆して永久離脱(第15話後編「悲しみの飛翔・後編」)。しかもそのマップは分岐ルート先なので、人によっては翔子を一度も目にする機会が無い。
- また、『K』でのファフナー関係キャラクターは多くが死亡し途中離脱するが、同時に特定の条件を満たせば全員が終盤に生還できる隠しフラグが設定されている。当然、翔子もその対象である。
- 上述のように翔子は初出撃時に離脱するため、生還フラグを立てない限りはゲーム中でまともに使うことができない。
- 本気で条件を満たすならばマークエルフの改造(マークゼクスに改造を引き継ぐ)が必須となる(スフィンクス型を翔子で撃墜するのが条件な為)。
- 能力的には中の上だが、精神コマンドが優秀で、なおかつ乗機が飛行系なのでスーパー系と組ませてもいいし、甲洋とパートナーユニットにして補給と修理を兼ねる編成もあり。柔軟性があるのが長所である。原作に思い入れがあり、彼女を生存させる熱意を持つ人ならば、きっと重点的に育てられるはず。
- 戦闘時の台詞は初出撃時の状況に倣って叫び声が多く、これは生還した後も変わる事は無い。
- なお、フラグが成立すると、15話近く竜宮島に帰らずにカイジと共に海を巡っていた事になってしまう(単に翔子が移動中の竜宮島の位置が分からなかったので衛達と合流するまで帰れなかっただけとも解釈できる)。お蔭で「持病は大丈夫だったのか」と突っ込まれる事も。
- スーパーロボット大戦UX
- 音声初収録。担当声優の松来氏は『第3次α』のミナキ・トオミネを経て初の版権キャラでの参加となる。松来氏は発売後の2015年に鬼籍に入られたため、同時に本作がスパロボでの最後の収録ともなった。
- やはり初出撃のマップ第13話「約束-ちかい-」で自爆する。イベントそのものは阻止不可能で、もちろんこの時点での戦闘台詞は殆ど絶叫。今回は共通ルートなので、嫌でも直面することになる。
- ただ、今回も条件を満たせば隠しキャラとして生存し、後に正式参入してくれる。ここまでは予想の範囲内だが、その過程についてはゲーム内外で誰も想像しなかったであろう展開が待っている(それについては後述を参照)。
- 正式加入後のシナリオでも原作のストーリー展開に積極的に絡み、甲洋の覚醒やカノンの決断など、翔子の生存によって展開が大きく変わるイベントも存在する。強制出撃となるステージも多く、もちろん蒼穹作戦にも参加する。また、翔子のように「死亡していたはずの人物が生存する」ことは本作の世界観に綿密に関わっているため、意外なキャラとの絡みも見ることができる。アニメ版よりも人物像がかなり掘り下げられ、出撃してすぐに散ってしまったために漠然とした翔子の芯の強い性格がより理解しやすくなっている。
- ステータス的にはサポート型で、SPが高い上に「再動」「祝福」を覚える上、C・コード補正とマークゼクスの空適応補正により回避率が高いため、前線の味方を支援するサポーターとしてかなり有能。「ノルン攻撃」の射程が結構長いため、「サポーター」をつけて援護役に回すのもいい。
- なお、『W』でのガイや『L』での宗美のような劇場版・原作漫画版に準拠した顔グラは用意されていない。劇場版仕様のオリジナル演出が追加されたマークドライを始め幾多の可能性が集う今作だけに、惜しまれるところである。とはいえ、お陰で機体性能に単純な強化とは言い難い劇場版仕様への変更が発生しないため、ゲーム的には使い易い(その代わり、翔子は劇場版仕様がないため本人の能力上昇がない)。また、後輩組とのものを含め劇場版専用の援護台詞が用意されている。
- 余談だが、翔子の参入条件はスパロボ熟練者ほど初見で失敗する可能性が高い(条件の一つがプロローグで一騎がスフィンクス型を撃破。これだけなら大した事がなさそうに見えるが、一騎出撃前にシンとルナマリアの2人で上手く立ち回れば撃破する事が可能なので、熟練のプレイヤーだと思わず挑戦してしまう罠となる。倒したスフィンクス型は復活するが、フラグはこの時点で折れる)。
- 「聖戦士ショウ=コハ=ザマ」
- 『UX』においてプレイヤーの想像を絶する展開で生還した翔子のことを指す。
- 一騎の帰る場所である竜宮島を守るためスフィンクス型のフェストゥム諸共自爆して散華したはずの翔子であったが、実はフェンリル爆発時にオーラロードを開いて自軍と入れ違いにバイストン・ウェルに転移しており、そこで反乱軍の協力者として戦うにつれて名をあげ、次第に「凄腕の女聖戦士」として知る人ぞ知る人物として大成していたのであった。更に聖戦士として戦ううちに覚醒したオーラ力により持病の肝臓病も完治している。
- そのオーラ力は原作終了後のショウからも「あれだけの強いオーラ力」とお墨付きを貰う程の素養がある(版権上、これはあくまで設定でありオーラ力と聖戦士のスキルは流石に習得しない)。そのため『UX』での翔子は本家の主人公と彼女のフルネーム(欧米読み)にかけて「聖戦士ショウ=コハ=ザマ」と呼ばれるようになった。ついでに言えば、海と大地の「狭間」にあるバイストン・ウェルへと「飛翔した」という彼女の名前にまつわるクロスオーバーとも言える。更に参戦作品の『リーンの翼』とのクロスでもある。ここまで来ると本当に翼の導きだったのかもしれない。
- 実は、伏線は多く張られていた(スポット参戦時に翔子がショウやエイサップがやったようなオーラ力を解放する演出を行う事、翔子の自爆と入れ替わりにUXがバイストン・ウェルから竜宮島へ転移する事(特攻→召喚という一連の経緯は『リーンの翼』でサコミズが既に経験済み)、チャムが「死んだ人の魂はバイストン・ウェルに帰るから翔子って人も…」と発言する事等)が、それが伏線だとは実際に復帰するまで気付かなかったプレイヤーの方が多かった。原作におけるフェンリルは、致死率100%を誇るため、「実は生きていた」展開を想像させ難かったのである。
- 聖戦士として活躍していたという経緯を踏まえてか、復帰後はどこか堂々としている面のある台詞が目立ち、戦闘台詞は『K』とは異なり、変性意識の影響が見られない歴戦の戦士の風格を感じさせるものとなっている(メタ的な面で言えば劇場版まで生存するため変性意識を押さえ込む事に成功している他の同級生に合わせてのものだと思われる)。
- また、それに伴い乗機のマークゼクスもまた、「オーラファフナー・ゼクスバイン」とも呼ばれており、劇場版のストーリーに移行してもノルンを使用できることから、翔子がオーラ力でノルンを操作しているとネタにされている。
- ちなみにバイストン・ウェルでの翔子の活躍について具体的な描写は殆ど無く、どのような経緯でホウジョウ軍との戦いを決意したりオーラ力を覚醒させたのはか不明なのだが、それがかえってプレイヤーの想像力をかき立てることになり、「聖戦士ショウ=コハ=ザマ」は『UX』を代表するネタキャラの一人になってしまった(とはいえ、素晴らしいクロスオーバーなので、ネタ的というよりクロスオーバーの極地という意味での話だが)。
- BGMを本来の主題歌ではなく、聖戦士関連の曲(「ダンバインとぶ」や「MY FATE」等)に切り替えている場合がある。そちらの方じゃないと逆に違和感を覚えるほど今回の彼女は凄まじい変化を遂げている。
- スパロボ公式ラジオにおいても、杉田智和氏によってこの俗称について取り上げられている。
パイロットステータス
能力値
飛行型のパイロットらしく回避は一騎以上でファフナー勢最高値だが、他の能力は総じて低め。特に技量が低く、乗機の攻撃性能の低さもあって攻撃面にはあまり期待できない(『UX』では諸々の展開の結果、凄腕パイロット扱いだが、さすがに能力値にまでは反映されていない)。さらに、最強武器は格闘なのに翔子本人は射撃寄り。よって、『UX』での描写を本気で再現するならテコ入れが必須となる。一方、その一途な想いの強さのためかSPが他のパイロットよりも一回り高い。幸いながらマークゼクスには修理装置があるので修理でレベルを上げるのが得策。
精神コマンド
これでもかとばかりにヒロイン的なコマンドで固められた構成で、サポート役として非常に優秀。自衛のための回避系コマンドも備えているので不自由を感じることはないはず。「愛」は間違いなく一騎へのものだろう。
- K
- ひらめき、集中、祝福、熱血、愛、再動
- UX
- ひらめき、集中、祝福、愛、再動
- 貴重な祝福持ちの一人であり、機体ボーナスを含めて資金面で大きく貢献してくれる。祝福や再動を一回でも多く使えるように「集中力」や「SPアップ」のスキルパーツを優先的に回してあげたいところである。
特殊スキル
- K
- C・コード、斬り払い、撃ち落とし、援護攻撃、援護防御、アタックコンボL2
- UX
- シナジェティック・コードL8、援護攻撃L1、援護防御L2、全体攻撃L2
- 劇中でのパイロットとしての資質の高さを反映してか、シナジェティック・コードがL8まで育つ。
- さすがにオーラ力も聖戦士も持っていない。仮にシナジェティック・コードとオーラ力を両立しようものならとんでもない事になっていただろう。どうしても聖戦士ショウ=コハ=ザマを再現したいならば、アタッカーを付けてあげよう。ちなみにシナジェティック・コードL8の時点でオーラ力L9相当の回避補整を入っている(どころかオーラ力では補正が入らない命中補整まで入る)。
人間関係
- 真壁一騎
- 翔子は一騎に好意を抱いていたが、彼の為に散華した。なお、一騎に好意を抱いた理由は、体調を崩したところを彼に救われたから。
- 『UX』で生存した場合は、第3部開始時に真矢と一緒に一騎のリハビリの手伝いをしている。ただし、当の一騎は残念ながら彼女達の好意に気付いていないが…。
- 遠見真矢
- 親友。真矢も一騎に想いを寄せていたが、翔子の為に身を引いていた。
- 『UX』で生存した場合、翔子が生きていたことに嬉しさのあまり涙を流し、第3部では翔子と共に一騎のリハビリを手伝っている。
- 春日井甲洋
- 彼に好意を寄せられているが、まるで気付かない(PSP用ゲームではそれが顕著で一騎との話に夢中で甲洋の声に気付かなかったというシーンがある)。
- 『UX』で生存した場合はカノンの代わりに(というよりは、カノンが翔子の代わりであったと言える)同化現象が進行した彼を説得し、スレイブ型フェストゥムに覚醒する切っ掛けを作った。
- 皆城総士
- 翔子の死後、その墓を彼によって「貴重な機体をむざむざ破壊した愚か者」と落書きされてしまった。
- しかし、それは悪意による行動ではなく、自爆がフェストゥムを倒す有効な手段だと思わせない為の彼の仲間を想う気持ちが表れた行動である(結果はともかく、だが)。事実、翔子がフェンリルを作動させた際、総士はフェンリルを何度も解除しようとしていた。
- 『UX』では生存した場合は翔子が生きていたと知った時も冷静にふるまうが、やはり喜びを隠せないでいたようだ。
- 羽佐間容子
- 里親。甲洋と同じ環境だが、こちらは実の親のように愛してくれている。翔子はふとしたことから「本当の母親じゃないんだから」と口走ってしまうが、死に際にそのことを謝罪した。
- 『UX』で生存した場合はバイストン・ウェルから竜宮島に帰還した際に容子と再会し、涙ながらに直接謝罪している。今まで以上に親しい関係になり、やがて新しい家族を迎えるコトとなる。
- カノン・メンフィス(羽佐間カノン)
- 一切面識はないが、後に容子の養子となったカノンは義理の妹にあたる。彼女が翔子の服を着ている場面がある。
- 『K』では生存フラグが立っていれば対面することになる。ただ、関連イベントが特に無いのが残念なところ。一応、カノン側からの援護用台詞は用意されている。
- 『UX』では『K』に比べて生存時の離脱→復帰が早く原作再現の途中なのもあり、彼女との交流が度々描写され、原作をなぞる展開では必ず翔子が関わるようになり、姉妹に至る過程が丁寧に描かれる。カノンがフェストゥム・ゲネを投与する際、厳しくも気持ちを尊重するなど、姉の顔を見せ始めており、その一件以降はカノンも翔子との関係を「姉妹」だと感じるようになる。第3部、つまり劇場版再現では晴れて正式な姉妹に。エンディングでは彼女に背中を押されて少し積極的になった。
- クー
- 愛猫。SRW未登場。
- 将陵僚(まさおか りょう)
- 前日譚『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(SRW未参戦)の主人公で中学校の先輩。
- 自分が彼と同じ遺伝性の肝臓病を患っている事から、「自分が容子の本当の子ではないのでは?」と思い始めてしまう(容子は遺伝性の肝臓病を患っていないので)。
他作品との人間関係
バイストン・ウェル関連
- アマルガン・ルドル、キキ・アッテル、ヘベ・ゲッテル
- 『UX』では生存フラグを立てている場合、彼ら反乱軍の協力者としてホウジョウ軍と戦っていたことになる。
- 翔子は「凄腕の聖戦士」として頼りにされていた。
- 矢藩朗利
- 『UX』ではトレミーを沈めようとした彼を妨害して襲い掛かられるが、逆に返り討ちにする。
- ちなみに、翔子の加入話である第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」は、彼女の生存の有無で意味が全く異なってくるタイトルになっている。
- ショウ・ザマ
- 『UX』では歴戦の聖戦士である彼をして、そのオーラ力を「あれだけの強いオーラ力」と言わしめる。
- バーン・バニングス
- 『UX』では同じ隠しキャラであり、本来「死んでいたはず」の人間。故に死の運命を乗り越えた者同士として、互いに共感し合う。
- ちなみに、第36話「天に選ばれし覇者」or「天に挑みし勇者」で「運命の声」を聴いた際の台詞が対応していたりする。
- シンジロウ・サコミズ
- 『UX』にて戦闘前会話が発生する。彼から「我欲丸出しの剣捌き」と評されるも、翔子は守りたいもののために己がオーラ力を振るう。
- 凄腕の聖戦士と言われていただけに、サコミズ王と大して関わらないのが残念なところ。
- コットウ・ヒン
- 『UX』にて、生存条件を満たせば彼らホウジョウ軍に強く警戒されている。
- 翔子の存在が反乱軍に勢いを与えているのが原因で、凄腕の聖戦士となった彼女が反乱軍のフラグシップになっていたのは想像に難くない。
その他
- カイジ
- 『K』ではフラグを満たした場合、命の恩人に。
- 草薙剣児
- 『K』では合流早々、彼に口説かれる事に。
- ルナマリア・ホーク
- 『UX』では一騎とシンが出払った竜宮島を彼女と共に守っていた。
- 前周までで生存フラグを立てた上で地上ルートを経由すると、第29話「燈火-ともしび-」での合流時にシンと共に翔子の無事を喜ぶ姿が見られる。
- カレン
- 『UX』では同じ隠しキャラであり、本来「死んでいたはず」の人間。故に死の運命を乗り越えた者同士として、互いに共感し合う。
- ガラン
- 『UX』では翔子が「死の運命」を乗り越えた人間である事を看破する。
- マスターテリオン
- 『UX』では上記のバーンやカレンと同様に翔子が「死の運命」を乗り越えた人間である事を看破し、翔子達三人を「死人」と称するが、翔子は断固として否定。「自分は選択したことで、今、ここにいる」として決戦を挑む。
名台詞
- 「私も一緒に行きたいな…」
- 第2話「告知~いのち」より。フェストゥムの初の襲来後、お見舞いに来た真矢から「皆城君と一騎君、最近よく地下に行ってるみたい」という噂話を聞いた際の感想。
- すかさず真矢から「どっちと?」と質問され、翔子は返答に窮してしまうのであった。
- 「皆城君って、真矢の事よく見てるんだ」
- 第5話「約束~ちかい」より。総士が真矢に「まだチョークが残っているぞ」と指摘した事に対する翔子のコメント。一騎に恋する乙女の勘だろうか?
- しかしながら、翔子自身もまた真矢が一騎に対して秘かに好意を抱いている事や、甲洋が翔子に対して秘かに好意を抱いている事など、全く気付いていなかったのだが…。
- 翔子「ねぇ、一騎君の番だよ」
一騎「うーん、どれにしようかなぁ?」
甲洋「いいから、早く引けよ」
一騎「う~ん……」
翔子「ウフフフフ。ウフフフ…」 - 一騎、真矢、甲洋を交えてトランプの神経衰弱をした場面より。恋する一騎を相手にしている翔子の満面の笑顔が最も印象に残る。
- 一方の甲洋は、一騎が翔子と一緒にいる為か面白くなさそうである。また、真矢は自分の(気持ちと)表情をトランプの札で隠していた。
- そして、肝心の一騎は三者が自分自身に対してどんな感情を抱いていること等、全く気付いていなかった…。
- 翔子「私でも、ファフナーに乗れるかな? 一騎君みたいに…」
容子「いつか元気になればね…」
翔子「私の身体が元気になる日って…来るの?」
容子「来るに決まってるわよ! 元気なお母さんの娘じゃない」
翔子「うん…」 - ベッドで臥せっていた際に母の容子から励まされるが、遺伝性の肝臓病を患っている翔子は「自分が容子の実の子供ではない」という事実に薄々と気付いていたのであった。
- 「また出撃するんだね。必ずこの島に戻ってきてね」
「その時には、私がここでアシストするから。必ず戻ってきてね…。約束だよ…」
「私は、あなたの帰ってくる場所を守っています…」 - フェストゥムを迎撃する為にマークエルフで出撃する前の一騎に対して。
- 「一日も早くファフナーに搭乗できるようになって、一騎君を助けたい」という翔子の想い溢れる名台詞である。その一方で、彼に対して告白する彼女から目を逸らす甲洋の姿が切ない。
- ちなみに、『UX』では3行目の台詞がDVEになっている。
- 「やめて、お願い! 一騎君の島を…壊さないで!」
- マークエルフが出払っている間に別個体のスフィンクス型のフェストゥムが襲来し、竜宮島を攻撃していた。その光景を見ていた翔子は、一つの決断をする。
- 「島のためじゃないわ! 一騎君のためよ!」
「私達、生まれた時から戦うことが決まってたんでしょ?」
「自分の意志で戦いたいの。それくらい、許されるでしょ…?」
「あなたの、子供じゃないんだから…」
「一騎君と約束したのよ。私、約束を守りたい…」 - 第6話「翔空~ぎせい」より。「島のためにあなたが危険を冒すことなんて」と戦地に行くことを制止しようとした母の容子に対して言い放った台詞。
- ショックを受けた容子は放心状態に陥ってしまい、翔子は瞳を潤ませながら母の手を振り切った。
- 「こいつを…島から離すわ…」
- マークゼクスを駆ってスフィンクス型のフェストゥムを迎撃するも、戦闘に不慣れであった為に頼みの武器を失うまでに追い詰められてしまった。
- そこで、翔子はマークゼクスからワイヤーを射出して、スフィンクス型のフェストゥムを自機ごと固定。竜宮島の上空へと飛翔する。だが…。
- 「皆城君…。私、フェンリルを使う…」
- 竜宮島の上空に到達し、総士から「もう、いいぞ。マークゼクスからスフィンクスを離せ!」と指示されたが、生憎スフィンクス型のフェストゥムはマークゼクスと同化し始め、もはや引き剥がす事さえ不可能であった。
- 意を決した翔子は、最後の手段としてマークゼクスに備え付けられた時限式の自爆装置「フェンリル」を起動させる。
- 一方、総士は翔子を助けようと機体からの脱出を促す等[2]したが、マークゼクスは更に高い空へと飛翔していった。
- 「一騎君…あなたの島、私が守るから…」
- フェンリル起動時に言い放った台詞。この言葉と同時にスフィンクス型のフェストゥムと共に空へ飛んだ。戻ってきた一騎は空へ翔けていく翔子のファフナーを発見したが、時すでに遅く…。
- 『UX』では、第13話「約束-ちかい-」限定の特殊戦闘台詞にも採用されている。
- 翔子「お母さん…どうして私、翔子って名前なの?」
容子「それはね、空高く羽ばたいて欲しいからよ」
翔子「羽ばたく?」
容子「お空を、飛ぶことよ」
翔子「このお空を、羽ばたくのね…!」 - 「フェンリル」がカウントダウンする中、翔子は母・容子から自分の名前の由来を教えてもらった幼き日の思い出を回想していた。
- 『UX』では、これらの台詞がホワイトバックに浮かぶという演出がなされる。
- 「『あなたの子供じゃないんだから』…ごめんね…あんなこと言って……お母さん…」
「私…約束…守れたかな…一騎君……」 - 「フェンリル」の起爆により、年端もいかない一人の少女は命を散らせた。死の間際に母への侘びと、一騎にあの時の事を呟きながら。
- その死は母の容子や一騎はもちろん、翔子の友人や彼女に思いを寄せている甲洋、そして視聴者に深い悲しみを与えたのであった…。
- ちなみに、『UX』では2行目の台詞が「一騎君、私…約束、守れたかな…」に改変されており、「約束、守れたかな…」の部分がホワイトバックに浮かぶという演出がなされている。前述した台詞群と併せてプレイヤーの涙腺を刺激する場面である。
迷台詞
- 「お肉」
- 小説版において、パーンツヴェック内で居眠りした際にこぼした寝言。同乗していた一騎にも聞かれてしまった。
- なお、この台詞は舞台版『蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION』でも使われているが、小説版を未読のファンの中には「この台詞は、羽佐間翔子役を演じる松来未祐氏のアドリブである」と勘違いする人もいた[3]。
スパロボシリーズの名台詞
特に、『UX』において勇ましい「聖戦士」として復帰した後の羽佐間翔子を演じる声優・松来未祐氏の熱演は必聴である。初戦と復帰後では声質も全く異なり、『戦士』の勇声を是非とも体感しよう。
戦闘台詞
- 「あとは、私が当てるだけ!」
「これであなたはただの的!」
「ギリギリまで付き合ってあげる!」
「どこまでも高く! 高く、高く、高くっ!」 - 『UX』での復帰後の戦闘台詞で、上段2行はノルン攻撃、下段2行は体当たりのトドメの時のもの。
- かつての竜宮島での戦闘とは異なって変性意識を制御し、「戦士」としての側面を前面に出した勇ましい台詞回しになっている。
- 剣司も『UX』の翔子と同様に劇場版では変性意識を制御しているのだが、翔子は剣司が様々な悲劇に見舞われた末にようやく辿り着いた境地にバイストン・ウェルに飛ばされてからUXに合流するまでの僅かな間に辿り着いた事になる。
- バイストン・ウェルで一体何があったのか。聖戦士に覚醒する過程から凄腕の戦士になるまでに話が作れそうな雰囲気である。
- ちなみに、4行目の台詞は『蒼穹のファフナー』ドラマCDVol.1のシミュレータ内で飛行のイメージをした翔子の台詞が元ネタ。
- 『UX』第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」で朗利を返り討ちにしたイベント戦闘でも使用されており、その勇ましい台詞はプレイヤーに強い印象を残した。
- 「もうフェストゥムには負けない!」
「コアを狙う時も…正確に!」 - こちらは復帰後の対フェストゥム。初出撃の時と全然違う。前述の台詞も含めてファフナーの乗り手として完全に成熟していると思わせるような堂々とした口調である。
- 「私たちの星から出て行って!」
- 復帰後の対異星人用の台詞。復帰前の「一騎君の島から出て行けぇぇぇぇ!」に相当。一騎のためだけでなく、地球に住む全ての人々の平穏な日々を守るために、白いファフナーが飛翔する。
- 「あの黒いファフナーは私がやる!」
「お願いだから、皆城君を返して!」 - 対マークニヒト戦。原作では叶わなかった、存在を否定する黒いファフナーに聖戦士・翔子と白いファフナーが吼える。本作オリジナルのボイスで堂々と決めてくれるので、印象深い。
- 「わ、私も…ゴォォバイーン!」
「ゴウバインは負けちゃダメなんでしょ?」 - 衛を援護した際の特殊台詞。衛のゴウバイン好きに毒されてしまってる辺りは妹そっくりと言うか、何と言うか…。
- 『UX』の翔子の場合はむしろこっちの「バイン」であろう。
- 「私も先輩…。頑張らなくちゃ!」
「私だって先輩なんだよってところ、見せなくちゃ!」 - 劇場版の後輩たちへの特殊援護台詞。さすがにどっかの誰かさんのようなオリジナルの顔グラは無いが、劇場版の時系列で「ここにいる」事を選択した翔子にとっては問題ないだろう。後輩達からも「羽佐間先輩」と声付きで援護してもらえる。
- 「来主君、戦闘をやめさせて!」
「戦いを選択したくないのは、私たちだって同じだよ!?」 - 来主への特殊戦闘台詞。マークニヒトの時と同じく、本作オリジナルのボイスで操の名を叫んでくれる。これもスパロボ補正が生み出した賜物といってもいいだろう。
- 「私たちは明日が…未来が欲しいの!」
「私たちを消そうとする神様なら…私、神様に逆らうわ!」 - 対カリ・ユガの戦闘特殊台詞。多くの可能性を掴み取ってきた聖戦士が、今、可能性を摘み取らんとする神に挑む。全ては家族と、友と、愛する人と共にいるために――
シナリオデモ
- 「ふふっ…島の外って、どんな世界なのかすごく不安だったけど…こんなに面白い人がいるし、何だか楽しそうだね、真矢…」
- K第32話「リセットされる世界・前編」において、フラグを満たした場合、ダイナミック勢の漫才じみたやりとりを見て。
- 「みんなの帰る場所は守ってみせる…それが…あの時交わした、約束だから!」
- 『UX』第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」にて生存フラグを満たした時のイベント。
- トレミーを撃墜しようとする朗利のシンデンに攻撃を加えたのは、なんとフェストゥムを道連れに壮絶な自爆を遂げたマークゼクス、その搭乗者である翔子だった。
- 朗利は自分に横槍を入れた彼女を標的にして襲い掛かるが、翔子は朗利以上のオーラ力を発揮。邪心に満ちた悪しきオーラ力を振るう愚者を、清く正しく強きオーラ力によって、一撃の元に返り討ちにする。
- 翔子が生存していた場合、第27話のタイトル「地上人のオーラ力」の意味が朗利達ではなく聖戦士・翔子の事を意味するタイトルになる。
- 一騎「生きて…生きていたんだな、翔子!」
翔子「うん…うん!」
一騎「お前なんだな! 本当にそこにいるんだな?」
翔子「一騎君…うん、いるよ! 私、ここにいるよ!」 - 上の続き。島を守るためにいなくなったはずの翔子が生きている姿を目の当たりにした友人達は思わず目を疑ったが、一騎の問い掛けによってそれが本当だと知ると皆は歓声に沸いた。真矢に至っては喜びのあまり涙を流し、総士も冷静に振舞いながらも喜びを隠せないでいた。
- …が、ここで自軍やプレイヤーが最も驚愕したのは、彼女こそがバイストン・ウェルで大きな噂となり、ホウジョウ軍を脅かす凄腕の女聖戦士というところだろう。誰も想像できない、驚愕のクロスオーバーである。
- 戦闘時の台詞も原作では搭乗してすぐに退場になったので、復帰後は変性意識の影響が全く見られないほぼオリジナルの歴戦の戦士の風格ある台詞が目立っている。
- 「まかせて、皆城君。今の私はあの時とは違う!」
「羽佐間翔子、マークゼクス。行きます!」 - 総士のクロッシングを受けて、戦線を駆ける際のセリフ。初出撃の面影は全くない。想い人駆るファフナーと、仲間たちを護るべく聖戦士が駆ける。
- 「あの時と同じように守ってみせる…。一騎君やみんなを…そのために私は今ここに…いるんだから!」
- 同ステージでの戦闘前会話。竜宮島と一騎との約束を守るためにフェストゥム諸共、蒼穹に消えたはずの少女は運命の導きによって海と大地の狭間に飛ばされ、そして、奇しくもそこに飛ばされたアルティメット・クロス――一騎達と再会する事が出来、「女聖戦士」は改めて闘う決意を固めた。
- 「みんな、平和に暮らしたいだけなのに…。それなのにあなたたちは! 守ってみせる! 家族や大切な人たちと過ごす時間を邪魔なんてさせないんだからぁー!」
- 同ステージでの金本との戦闘前会話。彼女の戦う理由は「家族や大切な人たちと平和な時を過ごす」という小さな、同時に何よりも大きな願いそのもの。それを民から平然と奪い、苦しめようとするホウジョウ軍の侵略は翔子にとっては何よりも許しがたいことだった。この短い台詞から、彼女がバイストン・ウェルで戦うことを決意するに至った心境の一端を垣間見ることができる。
- 「それが、この世界に来てから嘘みたいに身体の調子がいいの」
- 同上シナリオでのシナリオエンドデモにて、咲良に自身の身を案じられて。
- どうやらバイストン・ウェルに転移した賜物か、活性した自身のオーラ力で遺伝性の肝臓病を完治する事が出来たようだ(後々の展開を考えると彼女もまた命の始まりに到達していたのかもしてない)。これからは大好物の焼肉をお腹いっぱい食べられるようになることだろう。
- 類例としては『R』でゲッター線がデビルガンダムを再生させた侘びとしてDG細胞に汚染された男の肉体を浄化させたり、『第2次Z再世篇』である事情で若年の割に肉体が老化しきった男がトランザムバーストを浴びて完治した展開が挙げられる。
- 「一騎君がいて、私もいる…。それを守るための力なら相手が誰だって…! 私には戦う力があるんだ!」
- 『UX』第28話バイストン・ウェルルート「王の奸計」での対サコミズの戦闘前会話。
- サコミズから「我欲が丸出しの剣捌き」と指摘されるも、大切な人達を守るために戦う「凄腕の女聖戦士」はそれを意に返さず、民を苦しめるホウジョウの王に戦いを挑む。
- 「私も…手伝わせてもらっていい…?」
「ただいま…お母さん…」
「わたし…ここにいるよ…お母さん…」
「っ…ごめん…な…さい…。 わたし…お母さんに…ひどいことを…言って…」
「おか…あ…さん…っ…」
「うわぁぁぁぁぁぁーんっ…!」 - 『UX』第29話「燈火-ともしび-」シナリオデモにて母・容子との再会を果たして。もうこの世にいないはずの娘の姿がいることに思わず驚きと疑いを隠せなかった容子だが、翔子はちゃんと「ここにいる」と証明した。
- 彼女はかつて竜宮島を守るための出撃の直前に言った心ない言葉をぶつけたことを謝罪し、容子もまたその事を許した。そして、互いに涙を流していた…。
- 「私、この空を…一騎君たちを守りたいの」
「お母さんがつけてくれた、この名前に恥ずかしくないように…」 - 翔子は母にあらためて戦いを決意した。母からつけた名前に恥じぬように一騎達や青い空を守りたいと。
- そして容子は皆のために戦う戦士の意思を尊重した――「もう、二度と皆を悲しませないで」という言葉と共に。
- 「待って、私も…」
「うっ!」
「う、うん。私は大丈夫だから…真矢たちは春日井君の所に行ってあげて。お願い…」 - 同上シナリオデモにて一騎達と共に甲洋の元に向かおうとする翔子であったが、突然膝を付いてしまい甲洋の元に向かうのが遅れてしまう。『UX』で仲間になった後の翔子が体調を崩すシーンは後にも先にもこのシーンだけであり、今作の世界観を考えるとこの後に起きる出来事を知っている「前世」の翔子の記憶が「現在(いま)」の翔子に干渉した可能性が高い。
- 「…もうやめて、春日井君!」
「思い出して、春日井君、優しかった頃のあなたを…」
「私、帰ってきたんだよ…またこの島に…」
「うん…だから、春日井君も一緒に帰ろう…みんなと写真を撮ったり、トランプで遊んだ、楽しくて温かかったあの頃に…」 - 同上シナリオエンドデモにて同化現象が進行した甲洋の前に現れて。生きていた彼女の説得が切っ掛けとなり、甲洋はスレイブ型フェストゥムへと覚醒した……。
- もちろん翔子がいなくなっていても覚醒はするのだが、翔子を求めて彷徨っていた甲洋にとってはこれが一番の救いであり、祝福であった。
- 「私たちもまた、一度は死を覚悟した人間なんです」
「だけど、自分たちの意志の力でその死を乗り越え、今ここにいる…」 - 『UX』第31話「Final Count」シナリオエンドデモでのバーンとの会話にて。
- 「弓子さん、カノンのやりたいようにやらせてあげてください」
「私もずっと病気だったからわかるの。島のために、大切な人のために何もできなかったから…」
「私が今ここにいるのは、私自身の意志…」
「自分の運命と向き合って、乗り越えて、私はここにいることを選んだ…」
「カノン、あなたも同じなんでしょ?」 - 『UX』第35話「選択-けつい-」のデモ。フェストゥム・ゲネを投与しようとするカノンを止めようとする弓子の前に、翔子が現れる。彼女はカノンに何故このような選択をとったのかを訊き、「妹」の身を案じつつも「姉」としてその決断を尊重する。
- 成すべきことを手探りでも見つけ出そうとし、戦おうとする意志を尊ぶその姿は、歴戦の戦士としての顔が強く現れている。
- 「あ、あなたは……そこにいますか!?」
- 『UX』第36話「天に選ばれし覇者」or「天に挑みし勇者」にて、呂布の持つ玉璽の干渉で「運命の声」を聴いた際のうわごと。翔子が聞いた彼女自身の「運命」とは何だったのだろうか?
- なお、バーンが仲間にいると、これに答える様に「私は確かにここに存在している!」と叫ぶ。
- 「さよならって…! 春日井君はまだここにいるじゃない!」
- 『UX』第39話「蒼穹-そら-」冒頭のフェストゥム化した甲洋の別れの言葉に反応して。既に人としての姿を捨てた甲洋だったが、翔子にとっては…いや、その場の全員にとって彼は紛れもなく「春日井甲洋」という存在なのだ。
- ちなみに生還フラグを満たせなかった場合、真矢がこの台詞を言う。
- 「何かを奪うために戦うんじゃない。何かを失いたくないから戦うんだ…!だから私は戦う。一騎君と…みんなと一緒に未来を見るために!」
- 同上シナリオより、初戦闘時。聖戦士としてだけではない。初めてファフナーに乗ったあの時から、翔子の戦う理由は常に一つ……「大切な人と、その居場所を守ること」。死すべき運命を超え、海と空の「狭間」から仲間達のもとへと「飛翔」した白きファフナーの乗り手は、対話の道を掴み取るべく凍てついた空を翔ける。
- 「運命っていうのがどんなものでも、今ここにいさせてくれることに感謝したい」
「一騎君や、みんなと戦っている場所に私も一緒にいられることに!」 - 同ステージにおけるイドゥンとの戦闘前会話。本来辿っていた歴史ではとうにいなくなっていたはずの翔子が、思いもよらぬ導きで帰還し、蒼穹作戦の中核となって参加する。ひ弱だった少女はどこにもいない。「今、ここにいる」ことを望んだ聖戦士は、否定を撒き散らす黒いファフナーに己という存在を示す。
- 「帰りましょう、カノン。私たちの家に」
- 『UX』第40話「桜花嵐」のエンドデモ。戦いの一区切りがつき、ファフナーの乗り手達は一時、骨休めに努めることになった。翼の導きにより新たな生を掴み取った聖戦士は母からの労いを受けた後、新たなる妹と共に帰路へと着く。しかし、戦いはこれで終わったわけではない。新たなる戦いの戦雲は立ち込め、開始を告げる戦鐘は既に鳴っている。聖戦士は、再び立ち上がる日までささやかな日常を謳歌するのだった。
- 「相手が新しいフェストゥムでも負けない! 私は約束したんだ! 一騎君の帰る場所を守るって!」
- 『UX』第41話「再来-みさお-」より対エウロス型。些かも変わらぬ強い決意を力に変え、戦雲に呼ばれたマークゼクスが再び飛ぶ。あの時と同じく、島を守るために……あの時とは違い、仲間達と共に。
- 「これがあらゆる可能性を掴みとった意志と、命の暖かさ…!」
- 最終話「命の始まり」におけるカリ・ユガとの戦闘前会話(生存時)。可能性と命を無に帰そうとする神に、可能性を掴んだ「聖戦士」が全力で反抗する。
- 「あの、一騎君。 今度の休みなんだけど、料理を教えてもらえないかな?」
「う、うん…。 あの私、料理が得意じゃないの。 だから…」 - 『UX』のエンディングにて、カノンから「自分から前に踏み出さなければ何も変わらない」と後押しされて。翔子に負けじと真矢も一騎に料理を教わろうとするが、肝心要の一騎は好意に気付くどころか総士に参加してみないかと誘う有様だった…。
- ついでに、翔子がいない場合、カノンがほぼ同様の台詞を言う。
中断メッセージ
- 「あのね…実はスーパーロボット大戦がどうしてもクリアできなくて…」
「ありがとう。…それでね、一騎君をいっぱい使ってクリアして欲しいの」
「一騎君、喜ぶかなぁ…」 - 『UX』での中断メッセージにて。見かねた甲洋が代わりにプレイしようとするが、あろうことか「一騎を使ってクリアして」というお願いだった。(さすがに動揺していたとはいえ)達観したかのような甲洋の台詞がなんとも哀愁を誘う。
- だが、実は単なるネタではなく復帰フラグの伏線(条件の一つが「一騎の第26話までの撃墜数+100」)になっている。一騎達が翔子の生存を喜ぶ場面を見れるのかは、プレイヤーの進め方次第であろう。
- ちなみに、この中断メッセージは序盤(第13話「約束-ちかい-」まで)限定。翔子や甲洋がいなくなった後にこれが流れるとあまりに物悲しいからだろうか。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「行って!」
「ノルンを!」
「お願い!」 - 『UX』のストーリー後半に「ノルン攻撃」を使用した時の戦闘時の台詞。
- 一見するとごく普通の台詞だが、総士がいなくなった後なのにも関わらず平然とノルンを飛ばしている。
- まるで、ファンネルやビットを使用する時のニュータイプのような台詞である。本当にオーラ力で操作しているとでも言うのだろうか?
- 別の解釈としては、「オーブがアルヴィスを支援しているので、オーブ提供のドラグーンシステムがマークゼクスに搭載されており、運用に必要となる空間認識能力を翔子は想像力で補ってノルンを操っている」と考える事も出来る。
搭乗機体
余談
- 『蒼穹のファフナー』放送当時、「黒色のロングヘア」という外見を持つ羽佐間翔子をメインヒロインであると予想した視聴者が多かった。それだけに、第6話「翔空~ぎせい」で自爆して果てた事は衝撃を以て受け止められた。
- 羽佐間翔子役の声優の松来未祐氏は、舞台版『蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION』でも翔子を演じている。それだけに、松来氏の逝去を翔子と重ね合わせて哀悼の意を表したファンも少なくない。
- 羽佐間翔子は(病弱の身であるのに)ヘソ出しのパジャマを着ている。そのため視聴者はもちろん、公式においても「お腹が冷えそう」とコメントされている。
- 『K』での生存時の状況が状況だったので、翔子が「海、サイッコー」と言っているネタが発生したが、さすがに『K』作中では言っていない。
- 続く再登場となった『UX』では生存理由がさらに凄まじいものだったため、今度は前述の「聖戦士ショウ=コハ=ザマ」にはじまり、「オーラファフナー・ゼクスバイン」だの「ハイパー同化斬り」だのと言われ放題となった。
- とはいえ、こじつけに近かった『K』の生存理由に比べ、『UX』の方は生存理由を彼女の名前と見事合致させた大胆ながらも説得力・納得力のあるものとなっており、こちらは軒並み高い評価を得ている。想像を遥かに超えるこのクロスオーバーは、本作のフレーズを象徴するようなイベントになっている。
- ちなみに『リーンの翼』の監督である富野由悠季氏はファフナーの原作者である冲方丁氏と対談しており、「冲方丁氏という作家がこの世に出てきて本当によかった」とベタ褒めしていた。『UX』は非常に細かいところまで原作作品を確認して作られているため、この対談も確認した上で上述のクロスオーバーが成されたのかもしれない。