「ナデシコ」の版間の差分

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ネルガル重工が火星で発見した相転移エンジンを搭載している。相転移エンジンはインフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間を[[エネルギー]]準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。また、同艦は[[AI]]である「[[オモイカネ]](思兼)」によって管理が自動化されていて、通常の航行は艦橋の数人で対応できる。当時の[[地球]]の戦艦で初めて、唯一[[木連]]の機体に対抗できる重力波砲の「グラビティブラスト」と、強力な防御障壁である「[[ディストーションフィールド]]」を装備した艦である。また、途中から[[月]]で大破した後継艦の武装を無理矢理装備して[[ナデシコ・Yユニット]]となり、相転移砲まで撃てるようになる。
 
ネルガル重工が火星で発見した相転移エンジンを搭載している。相転移エンジンはインフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間を[[エネルギー]]準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。また、同艦は[[AI]]である「[[オモイカネ]](思兼)」によって管理が自動化されていて、通常の航行は艦橋の数人で対応できる。当時の[[地球]]の戦艦で初めて、唯一[[木連]]の機体に対抗できる重力波砲の「グラビティブラスト」と、強力な防御障壁である「[[ディストーションフィールド]]」を装備した艦である。また、途中から[[月]]で大破した後継艦の武装を無理矢理装備して[[ナデシコ・Yユニット]]となり、相転移砲まで撃てるようになる。
  
最後は[[火星極冠遺跡|ボソンジャンプの演算ユニット]]を誰の手にも渡らないようにするために、ブリッジを切り離して演算ユニットごと人の手が届かない場所へ[[ボソンジャンプ]]された。…はずだったが回収されてしまった。[[劇場版_機動戦艦ナデシコ_-The_prince_of_darkness-|劇場版]]ではヒサゴプランのターミナルコロニー「[[アマテラス]]」内に、演算ユニットごと隠されていた。
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最後は[[火星極冠遺跡|ボソンジャンプの演算ユニット]]を誰の手にも渡らないようにするために、ブリッジを切り離して演算ユニットごと人の手が届かない場所へ[[ボソンジャンプ]]された。しかし、後に[[火星の後継者]]によって回収され、[[劇場版_機動戦艦ナデシコ_-The_prince_of_darkness-|劇場版]]ではヒサゴプランのターミナルコロニー「[[アマテラス]]」内に、演算ユニットごと隠されていた。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
:ユリカを別のユニットに乗り換えさせることでルリを艦長にできる。ミサイルがP兵器になったのでユリカの[[統率]]を活かし易い。精神コマンドは5人分が使えるが、[[必中]]・[[集中]]・[[熱血]]・[[魂]]やそれらの複合精神を誰も持っていないのは前作『A』と同じで、ボス戦はもとより、[[マップ兵器]]を撃つのに最適なポジションに配置しても、思いのほかダメージを与えられず難儀する。
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:精神コマンドは最大5人分が使えるが、[[必中]]・[[集中]]・[[熱血]]・[[魂]]やそれらの複合精神を誰も持っていないのは前作『A』と同じで、ボス戦はもとより[[マップ兵器]]で広範囲攻撃しようにも、思いのほかダメージを与えられず難儀しやすく、G属性に強い代わりにナデシコもディストショーンフィールド相手にダメージを与えにくい。ミサイルがP兵器になったのでユリカの[[統率]]を活かし易い。原作再現シナリオでの強制出撃の機会が多く、正式加入した後でもちょくちょく離脱するので、強化パーツや経験値を与えにくいのが困りもの。
:サブパイロットの乗り換えが可能だが、途中までは戦艦が強制出撃扱いなので面子が固定されてしまう。第3部の途中からは選択出撃が可能になるので、強制出撃では外される[[プロスペクター]]を使うことができる。
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:戦艦単体で見る分には非常に強力だが、グラビティ・ブラストの燃費が異常に悪く、回避なんて当然できないのでディストーションフィールドで更にENを消耗する部分は、パーツスロット2では補強しきれずV-UPユニットの恩恵にも与れない。火力に関しては全部ひっくるめると戦艦でも下位になる他、命中・クリティカル補正が全体的に低く、スキルコーディネイトで補正するにしても、今度はユリカの上書き不可なナノマシン処理が邪魔になる。一方で精神エナジー装置はパイロット全員に効果がある上に重複するため、総じて壁役やサポート役に適しており、火力に期待するとEN問題が終始付きまとうのでお勧めし辛い。
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:サブパイロットの乗り換えが可能だが、途中までは戦艦が強制出撃扱いなので面子が固定されてしまう。第3部の途中からは選択出撃が可能になるので、強制出撃では外される[[プロスペクター]]をサブパイロットで使えるようになる。またルリを艦長にできるが、能力値的にユリカとは誤差の範囲で互角。しかしユリカは強気でSPが高く統率などもあるので、ルリに艦長をさせる意義には欠ける…マップ兵器の戦闘アニメ中に台詞量が減る可能性があるのと、特殊技能を好きにできるという利点はあるが。また少しややこしいが、ジュン・ルリはのりかえ→サブパイロットでナデシコに再搭乗できて、メインパイロットだと乗り換えに制限がある。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
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:なお、もう一隻の母艦を担う[[ブライト・ノア|ブライト]]の艦が乗り換えをさせるためとはいえストーリー中で墜とされてしまい、自軍部隊を単艦で一時運用する羽目になり大型の[[ダイターン3]]等もいるために格納しきれなくなるというシナリオがある。
 
:なお、もう一隻の母艦を担う[[ブライト・ノア|ブライト]]の艦が乗り換えをさせるためとはいえストーリー中で墜とされてしまい、自軍部隊を単艦で一時運用する羽目になり大型の[[ダイターン3]]等もいるために格納しきれなくなるというシナリオがある。
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A PORTABLE}}
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A PORTABLE}}
::かなり気合の入ったカットインが見られる。ユリカに[[必中]]が追加されたが、リメイク前は[[愛]]だったのが[[献身]]になってしまい、安定性は相変わらず欠けたままになってしまった。
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::かなり気合の入ったカットインが見られる。ユリカに[[必中]]が追加されたが、リメイク前は[[愛]]だったのが[[献身]]になってしまい、安定性は相変わらず欠けたままになってしまった。しかし、カスタムボーナスが極めて強力であるため、フル改造の価値はリメイク前以上にある。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦R}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦R}}
 
:初めて最初から味方扱い。相転移エンジン搭載という設定に則り[[EN回復]]が付加された。さらに、ユリカが[[愛]](複合系)を修得するので、本機の火力を活かしやすくなった。
 
:初めて最初から味方扱い。相転移エンジン搭載という設定に則り[[EN回復]]が付加された。さらに、ユリカが[[愛]](複合系)を修得するので、本機の火力を活かしやすくなった。
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:なお、今作の敵AIの思考ルーチンには「[[命中]]率0%スルー」があるので必然的によく狙われるため、反撃だけでも撃墜数を稼ぐことができる。
 
:なお、今作の敵AIの思考ルーチンには「[[命中]]率0%スルー」があるので必然的によく狙われるため、反撃だけでも撃墜数を稼ぐことができる。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦W}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦W}}
:第1部のみ登場。第1部のEDによると[[ヴェルター]]の旗艦という扱い。原作シナリオ終了後にYユニットを演算ユニットごと木星の海に沈めてしまうので最終話では素のナデシコに戻っている。最後は味方を援護すべく[[ゾヌーダ]]に接近し、物質昇華されて撃沈する。第2部では[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-|劇場版]]ユリカが艦長を務めるYユニット装備型が終盤に参戦する。ユリカとルリの艦長乗り換えを撤廃するなどの仕様変更のせいか、『J』と比べると使い勝手は落ちる。
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:第1部のみ登場。第1部のEDによると[[ヴェルター]]の旗艦という扱い。原作シナリオ終了後にYユニットを演算ユニットごと木星の海に沈めてしまうので最終話では素のナデシコに戻っている。最後は味方を援護すべく[[ゾヌーダ]]に接近し、物質昇華されて撃沈する。第2部では[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-|劇場版]]ユリカが艦長を務めるYユニット装備型が終盤に参戦する。
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:『J』と比べると、初期ENが270から230に減った上にグラビティブラストの燃費が40から50に悪化。さらにサブパイロットから[[ハルカ・ミナト|ミナト]]達がいなくなる、ユリカとルリの艦長入れ替えの撤廃などで大幅に弱体化してしまった。
 
:ちなみに第2部登場のナデシコはユリカが「自分が乗る艦だから、'''ナデシコ'''で」という主張により、[[ユーチャリス]]を'''強引に改装した'''という設定。性能は第1部と変わらず。
 
:ちなみに第2部登場のナデシコはユリカが「自分が乗る艦だから、'''ナデシコ'''で」という主張により、[[ユーチャリス]]を'''強引に改装した'''という設定。性能は第1部と変わらず。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦BX}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦BX}}
 
:'''[[母艦]]ユニットでは初めて、[[パッケージイラスト]]を飾る'''。
 
:'''[[母艦]]ユニットでは初めて、[[パッケージイラスト]]を飾る'''。
:序盤から[[ブライティクス|BX]]の母艦として登場。ディストーションフィールドに加えてユリカが[[IFS]]持ちになっているのと、不屈バグのおかげで戦艦では随一の防御力を誇るが、素の装甲はそんなに高くないので袋叩きにならないよう注意。グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしている。
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:序盤から[[ブライティクス|BX]]の母艦として登場。ディストーションフィールドに加えてユリカが[[IFS]]持ちになっているのと、不屈バグのおかげで戦艦では随一の防御力を誇るが、素の装甲はそんなに高くないので袋叩きにならないよう注意。グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしている。一方でJから久々にミナト、メグミがサブパイロットとして復帰しているが、シナリオ上離脱する期間がある。
 
:第12話「それぞれの決意」ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため[[援護防御]]すら不可能なので、せいぜい味方機の運搬ぐらいしかできない。
 
:第12話「それぞれの決意」ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため[[援護防御]]すら不可能なので、せいぜい味方機の運搬ぐらいしかできない。
 
:グラビティブラスト使用時に艦内のカットインが入るが、シナリオ上抜けているメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが居ないという芸の細かさ。
 
:グラビティブラスト使用時に艦内のカットインが入るが、シナリオ上抜けているメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが居ないという芸の細かさ。
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=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
;グラビティブラスト
 
;グラビティブラスト
:相転移エンジンから得られるエネルギーを重力波に変換して敵に叩きつける。
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:相転移エンジンから得られるエネルギーを重力波に変換して敵に叩きつける。その威力は[[チューリップ]]を一撃で消滅させるほどだが、ディストーションフィールドを展開した相手には効き目が薄い。相転移エンジンは真空に近ければ近いほどエネルギー出力が高くなるので、大気圏内よりも宇宙空間の方が燃費が良い。
 
:本機の主砲だがSRW参戦当初は燃費が悪く、[[EN回復]]が実装されるようになるまではすぐガス欠になってしまう事も多かった。[[MAP兵器]]版も標準装備されているが、序盤は必要気力の関係で撃ちたい時に撃てない事もあるので注意。
 
:本機の主砲だがSRW参戦当初は燃費が悪く、[[EN回復]]が実装されるようになるまではすぐガス欠になってしまう事も多かった。[[MAP兵器]]版も標準装備されているが、序盤は必要気力の関係で撃ちたい時に撃てない事もあるので注意。
 
;ミサイル
 
;ミサイル
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;[[ディストーションフィールド]]
 
;[[ディストーションフィールド]]
 
:自艦の周囲の空間を歪ませ、敵の攻撃を逸らす[[バリア]]。
 
:自艦の周囲の空間を歪ませ、敵の攻撃を逸らす[[バリア]]。
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:自らを守る盾であるが、TV第6話では[[トラウマイベント|ナデシコクルーと視聴者に地獄を見せる引鉄]]となり、SRWでも『[[スーパーロボット大戦A|A]]』及び『[[スーパーロボット大戦J|J]]』で再現が為されてしまった。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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;[[EN回復]](小/S)
 
;[[EN回復]](小/S)
 
:GBA版『[[スーパーロボット大戦A|A]]』や『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では未実装。
 
:GBA版『[[スーパーロボット大戦A|A]]』や『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では未実装。
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;[[EWAC]](小)
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:『A』のみ母艦共通の仕様として所持。『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』では後述のカスタムボーナスにて強化される。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
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=== カスタムボーナス ===
 
=== カスタムボーナス ===
 
;『[[EWAC]]』の効果+15%
 
;『[[EWAC]]』の効果+15%
:『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』で採用。
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:『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』で採用。実質上のEWAC(大)であり、補正が[[ドラグナー3型]]にも並ぶようになる。[[母艦]]である上に燃費問題で前線に出しづらいことを差し引いても有用性は言うまでもなく、同じボーナスを持つ[[ガルバーFXII]]と併せEWAC(大)の補正を部隊全体に行き渡らせることが可能。
  
 
=== 機体ボーナス ===
 
=== 機体ボーナス ===
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;[[ナデシコ・Yユニット]]
 
;[[ナデシコ・Yユニット]]
 
:強化ユニットである「Yユニット」を装備した形態。
 
:強化ユニットである「Yユニット」を装備した形態。
;コスモス、カキツバタ、シャクヤク
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;コスモス
:それぞれ(第1世代型)ナデシコ級2、3、4番艦。
+
:第1世代型ナデシコ級2番艦。ナデシコを収容・修理可能な大型ドック艦だが、連装式グラビティブラストを搭載しているため、火力も高い。
:戦闘可能なユニットとしての登場はないが、イベントとして出てくることがある。
+
;カキツバタ、シャクヤク
 +
:第1世代型ナデシコ級3、4番艦。シャクヤクは月のネルガルドックでYユニットを搭載する予定だったが就航前に瓦礫に潰され大破、カキツバタは火星での最終決戦で木連部隊のタコ殴りに遭って轟沈した。
 +
:2~4番艦は現状スパロボで戦闘可能なユニットとしての登場はないが、イベント中に出てくることがある。
 
;[[ナデシコB]]
 
;[[ナデシコB]]
 
:後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦。
 
:後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦。

2024年7月18日 (木) 15:57時点における最新版

ナデシコ
外国語表記 NADESICO[1]
登場作品 機動戦艦ナデシコ
デザイン

中原れい(デザイン)
森木靖泰(設定協

[2]
初登場SRW スーパーロボット大戦A
SRWでの分類 機体
母艦
テンプレートを表示
スペック
分類 ナデシコ級一番艦
型式番号 ND-001
全長 298 m
全高 106.8 m
全幅 148 m
重量 37,530 t
動力 相転移エンジン2基
核パルスエンジン4基
AI オモイカネ
乗員人数 最大214名
主な搭乗員
【艦長】
ミスマル・ユリカ
【副長】
アオイ・ジュン
【オペレーター】
ホシノ・ルリ
【操舵士】
ハルカ・ミナト
【副操舵士】
エリナ・キンジョウ・ウォン
【通信士】
メグミ・レイナード
【戦闘指揮】
ゴート・ホーリー
【会計・監査役】
プロスペクター
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ナデシコは『機動戦艦ナデシコ』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

民間企業であるネルガル重工が計画した、火星奪還作戦「スキャパレリプロジェクト」のために建造した戦艦の一番艦。

後継艦として設計された"ナデシコ級第2世代型宇宙戦艦"がナデシコBナデシコCと命名されたため、本艦を含めたナデシコ級は"第1世代型ナデシコ級戦艦"、本艦はナデシコAと呼ばれる。

ネルガル重工が火星で発見した相転移エンジンを搭載している。相転移エンジンはインフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間をエネルギー準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。また、同艦はAIである「オモイカネ(思兼)」によって管理が自動化されていて、通常の航行は艦橋の数人で対応できる。当時の地球の戦艦で初めて、唯一木連の機体に対抗できる重力波砲の「グラビティブラスト」と、強力な防御障壁である「ディストーションフィールド」を装備した艦である。また、途中からで大破した後継艦の武装を無理矢理装備してナデシコ・Yユニットとなり、相転移砲まで撃てるようになる。

最後はボソンジャンプの演算ユニットを誰の手にも渡らないようにするために、ブリッジを切り離して演算ユニットごと人の手が届かない場所へボソンジャンプされた。しかし、後に火星の後継者によって回収され、劇場版ではヒサゴプランのターミナルコロニー「アマテラス」内に、演算ユニットごと隠されていた。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

参戦し始めた当時は戦力として計上できる稀な戦艦の一つであった。ナデシコ・Yユニットに乗り換え後は更に火力が上昇する。だが、エネルギーを消費しない武装がミサイルしかない上、ディストーションフィールドもあるため、ENをバカ喰いするのが悩みのタネ。作品によってサブパイロットの構成が大きく異なり、命中系・戦闘系の精神を一切持たなかったり、習得が終盤というケースもあれば、5人乗りで精神タンクとして頼りになる作品も。さすがに演算ユニットごとの廃棄は再現されず、原作シナリオ終了後も最終話まで使用できる。

劇場版準拠の場合はナデシコAとして、原作通り演算ユニットごと火星の後継者に回収されてしまっていることが殆ど。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦IMPACT
精神コマンドは最大5人分が使えるが、必中集中熱血やそれらの複合精神を誰も持っていないのは前作『A』と同じで、ボス戦はもとよりマップ兵器で広範囲攻撃しようにも、思いのほかダメージを与えられず難儀しやすく、G属性に強い代わりにナデシコもディストショーンフィールド相手にダメージを与えにくい。ミサイルがP兵器になったのでユリカの統率を活かし易い。原作再現シナリオでの強制出撃の機会が多く、正式加入した後でもちょくちょく離脱するので、強化パーツや経験値を与えにくいのが困りもの。
戦艦単体で見る分には非常に強力だが、グラビティ・ブラストの燃費が異常に悪く、回避なんて当然できないのでディストーションフィールドで更にENを消耗する部分は、パーツスロット2では補強しきれずV-UPユニットの恩恵にも与れない。火力に関しては全部ひっくるめると戦艦でも下位になる他、命中・クリティカル補正が全体的に低く、スキルコーディネイトで補正するにしても、今度はユリカの上書き不可なナノマシン処理が邪魔になる。一方で精神エナジー装置はパイロット全員に効果がある上に重複するため、総じて壁役やサポート役に適しており、火力に期待するとEN問題が終始付きまとうのでお勧めし辛い。
サブパイロットの乗り換えが可能だが、途中までは戦艦が強制出撃扱いなので面子が固定されてしまう。第3部の途中からは選択出撃が可能になるので、強制出撃では外されるプロスペクターをサブパイロットで使えるようになる。またルリを艦長にできるが、能力値的にユリカとは誤差の範囲で互角。しかしユリカは強気でSPが高く統率などもあるので、ルリに艦長をさせる意義には欠ける…マップ兵器の戦闘アニメ中に台詞量が減る可能性があるのと、特殊技能を好きにできるという利点はあるが。また少しややこしいが、ジュン・ルリはのりかえ→サブパイロットでナデシコに再搭乗できて、メインパイロットだと乗り換えに制限がある。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
初登場作品。主人公たちロンド・ベル隊とは、当初は敵(第三勢力)扱い。鬼のような性能のディストーションフィールドを装備している。だが、攻撃を受けると絶対発動し、さらにはグラビティブラストの消費ENも尋常ではないので、下手をすればすぐにエネルギーが0になる。少しでも消費エネルギーを減らしたいならプロペラントタンクSを使用するかジャマーの装備が必須である。
火力は高いが、ユリカが命中や攻撃力を上げる精神コマンドを覚えないので、安定性には欠ける。といっても、援護や信頼補正でどちらもカバー可能。ルリを艦長にすることはできないが、ランダムでカットインが入る。
なお、もう一隻の母艦を担うブライトの艦が乗り換えをさせるためとはいえストーリー中で墜とされてしまい、自軍部隊を単艦で一時運用する羽目になり大型のダイターン3等もいるために格納しきれなくなるというシナリオがある。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
かなり気合の入ったカットインが見られる。ユリカに必中が追加されたが、リメイク前はだったのが献身になってしまい、安定性は相変わらず欠けたままになってしまった。しかし、カスタムボーナスが極めて強力であるため、フル改造の価値はリメイク前以上にある。
スーパーロボット大戦R
初めて最初から味方扱い。相転移エンジン搭載という設定に則りEN回復が付加された。さらに、ユリカが(複合系)を修得するので、本機の火力を活かしやすくなった。
スーパーロボット大戦J
ユリカとルリの乗り変えが可能。ミサイルがP兵器に、精神コマンドがクルー5人分に増えたためかなり強く、今作における最強戦艦と呼ぶに相応しい性能。同じくサブパイロットがいた『IMPACT』のときと違い、必中熱血も使えるようになっている。
なお、今作の敵AIの思考ルーチンには「命中率0%スルー」があるので必然的によく狙われるため、反撃だけでも撃墜数を稼ぐことができる。
スーパーロボット大戦W
第1部のみ登場。第1部のEDによるとヴェルターの旗艦という扱い。原作シナリオ終了後にYユニットを演算ユニットごと木星の海に沈めてしまうので最終話では素のナデシコに戻っている。最後は味方を援護すべくゾヌーダに接近し、物質昇華されて撃沈する。第2部では劇場版ユリカが艦長を務めるYユニット装備型が終盤に参戦する。
『J』と比べると、初期ENが270から230に減った上にグラビティブラストの燃費が40から50に悪化。さらにサブパイロットからミナト達がいなくなる、ユリカとルリの艦長入れ替えの撤廃などで大幅に弱体化してしまった。
ちなみに第2部登場のナデシコはユリカが「自分が乗る艦だから、ナデシコで」という主張により、ユーチャリス強引に改装したという設定。性能は第1部と変わらず。
スーパーロボット大戦BX
母艦ユニットでは初めて、パッケージイラストを飾る
序盤からBXの母艦として登場。ディストーションフィールドに加えてユリカがIFS持ちになっているのと、不屈バグのおかげで戦艦では随一の防御力を誇るが、素の装甲はそんなに高くないので袋叩きにならないよう注意。グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしている。一方でJから久々にミナト、メグミがサブパイロットとして復帰しているが、シナリオ上離脱する期間がある。
第12話「それぞれの決意」ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため援護防御すら不可能なので、せいぜい味方機の運搬ぐらいしかできない。
グラビティブラスト使用時に艦内のカットインが入るが、シナリオ上抜けているメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが居ないという芸の細かさ。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
劇場版設定で名前のみ登場。イネスらネルガル調査隊が発見するも、そこを火星の後継者に襲撃される。そこから逃げようとイネスがボソンジャンプを行った結果、演算ユニットごと宇宙世紀世界へと転移してしまった。その後、YユニットのみナデシコCに移設され、ナデシコCが相転移砲を使えるようになった。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
劇場版設定で名前のみ登場。原作同様に火星の後継者が回収してアマテラス内に隠されていた。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
今作ではメガノイド木星蜥蜴に侵略された火星から人々を救出するために、オーブの民間企業で建造されており、ウズミ・ナラ・アスハもそれに関わっていた。
第28話「「男らしく」でいこう!」にて、ウズミが犠牲になる事によって地球から脱出したアークエンジェル隊と共闘して自軍に参加することとなる。
Cosmic Chronicle第8章「世界の歪み」では、佐世保に寄港していたナデシコがアロウズに接収されそうになり、それを阻止するために味方であるプトレマイオス2および黒の騎士団が佐世保に襲撃を掛けた。そして、ナデシコクルーが彼等に呼応した結果、見事奪還に成功する。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

グラビティブラスト
相転移エンジンから得られるエネルギーを重力波に変換して敵に叩きつける。その威力はチューリップを一撃で消滅させるほどだが、ディストーションフィールドを展開した相手には効き目が薄い。相転移エンジンは真空に近ければ近いほどエネルギー出力が高くなるので、大気圏内よりも宇宙空間の方が燃費が良い。
本機の主砲だがSRW参戦当初は燃費が悪く、EN回復が実装されるようになるまではすぐガス欠になってしまう事も多かった。MAP兵器版も標準装備されているが、序盤は必要気力の関係で撃ちたい時に撃てない事もあるので注意。
ミサイル
発射口は艦体両翼の先端部にある。
参戦初期のシリーズではちゃんと再現されていないこともあった。本機には戦艦系ユニットに付き物の機銃系の武器が無いので、これがP武器となっていることもある。装弾数の多い実弾兵器のため、雑魚戦でENを温存させたい場合はこれで乗り切るといい。
レーザー砲
艦体先端部に2門装備。
IMPACT』で実装。
ディストーションフィールド
自艦の周囲の空間を歪ませ、敵の攻撃を逸らすバリア
自らを守る盾であるが、TV第6話ではナデシコクルーと視聴者に地獄を見せる引鉄となり、SRWでも『A』及び『J』で再現が為されてしまった。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

搭載
ディストーションフィールド
EN回復(小/S)
GBA版『A』や『IMPACT』では未実装。
EWAC(小)
『A』のみ母艦共通の仕様として所持。『A PORTABLE』では後述のカスタムボーナスにて強化される。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

相転移エンジンは大気圏内では効率が落ちるため、『BX』では宇宙の方が適応が高い。

サイズ[編集 | ソースを編集]

2L(LL)

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

EWAC』の効果+15%
A PORTABLE』で採用。実質上のEWAC(大)であり、補正がドラグナー3型にも並ぶようになる。母艦である上に燃費問題で前線に出しづらいことを差し引いても有用性は言うまでもなく、同じボーナスを持つガルバーFXIIと併せEWAC(大)の補正を部隊全体に行き渡らせることが可能。

機体ボーナス[編集 | ソースを編集]

BX
  • 初期段階:CRT補正+10 HP+500
  • 第二段階:CRT補正+15 HP+750 EN+50
  • 第三段階:CRT補正+20 HP+1000 EN+75
  • 最終段階:CRT補正+30 HP+1500 EN+100 射程+1

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「YOU GET TO BURNING」
オープニングテーマ。大半の作品で使用されている。『A』と『IMPACT』ではエステバリスを含めて全機がこの曲だったが、『R』や『J』、『BX』ではエステバリスは「GO! エステバリス」となり、この曲は本艦専用になった。
「スキャパレリ・プロジェクト」
W』では男性陣のエステバリスとも同じこの曲に設定されている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

「『運命の選択』みたいな」
第6話より。火星の避難民救助にやってきたナデシコだったが、木星蜥蜴の艦隊に攻め込まれピンチに陥る。ディストーションフィールドを張ろうにも艦の真下には避難民の地下シェルターがあり、もし実行すれば避難民たちはディストーションフィールドで押し潰してしまう。どうすればいいか判断を仰がれるユリカだが、彼女は艦長としての決断を下す…。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ナデシコ・Yユニット
強化ユニットである「Yユニット」を装備した形態。
コスモス
第1世代型ナデシコ級2番艦。ナデシコを収容・修理可能な大型ドック艦だが、連装式グラビティブラストを搭載しているため、火力も高い。
カキツバタ、シャクヤク
第1世代型ナデシコ級3、4番艦。シャクヤクは月のネルガルドックでYユニットを搭載する予定だったが就航前に瓦礫に潰され大破、カキツバタは火星での最終決戦で木連部隊のタコ殴りに遭って轟沈した。
2~4番艦は現状スパロボで戦闘可能なユニットとしての登場はないが、イベント中に出てくることがある。
ナデシコB
後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦。
ナデシコC
後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦の最新鋭艦。
ヤマト=ナデシコ
漫画版『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』に登場する戦艦。ナデシコが強化ユニットである「ヤマトユニット」を装備した形態。
漫画版「ナデシコ」は元々「ムサシ」と命名されるはずだったが、小泉今日子(実在の人物)のファンだったユリカが歌謡曲「ヤマトナデシコ七変化[3]」を元ネタとして勝手に命名したものである。
カグヤ
漫画版『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』に登場する戦艦。ナデシコのプロトタイプを改修したもの。艦長はカグヤ・オニキリマル。

艦載機[編集 | ソースを編集]

エステバリス
6機を収容している。
ひなぎく
艦底部に搭載した強襲揚陸艦。
SRWでは『W』にてアイコンのみ登場。原作でも戦闘には使用されていない。

余談[編集 | ソースを編集]

  • モデルとなった艦は米国テレビドラマ『スタートレック』の宇宙船「エンタープライズ」号およびホワイトベース
    • ナデシコの平たく大型の艦橋部と船体部に分かれた構造はエンタープライズ号をモチーフとしたものであり、船体の二本前に突き出た構造はホワイトベースのMSデッキの構造をモチーフとしている。また、戦艦正面の内蔵式大型主砲は当然ながらヤマトの波動砲へのオマージュであろう。その意味で、SF界の数多くの著名宇宙船の集大成としてナデシコがデザインされているのがわかる。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. アクアマリン ナデシコ級一番艦 『ナデシコ』 、パッケージより。
  2. 森木靖泰 Twitter
  3. 漫画版第一話のユリカは「ヤマトナデシコ七変化」を携帯プレイヤーで聞きながらアキトの前に現れている。

商品情報[編集 | ソースを編集]