「キラー・ザ・ブッチャー」の版間の差分
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+ | ==余談== | ||
+ | *彼の名前は1970年代の悪役プロレスラーの'''キラー'''・トーア・カマタと、彼のライバルでもあった超有名悪役プロレスラー、アブドーラ・'''ザ・ブッチャー'''の名前を合成したもので、命名者はプロレスマニアである小説家の高千穂遥氏。キャラクターデザインも、高千穂氏が安彦氏にブッチャーの写真を渡し、それを参考に進めたものである。 | ||
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2014年10月17日 (金) 21:55時点における版
キラー・ザ・ブッチャー(Killer The Butcher)
ガイゾックの司令官。ガイゾック(コンピュータドール第8号)が自己の目的達成のために使役するため、未開惑星の住人をサイボーグ化して知恵を与え誕生した。
性格は残忍…と表現するのもまだぬるく、「下衆」または「外道」そのものと言ったほうがしっくりくるほど。ガイゾックの目的が地球人類の抹殺であるのをいい事に、ゲーム感覚で地球人類の虐殺を繰り返した。風貌や言動はコミカルながら、そうした姿と残忍な性格の不和が逆に不気味な印象を与え、相対するものに例外なく恐れと怒りをこみ上げさせる。ロボットアニメの悪役の中でも最も憎まれる存在の1人。たまに的を射たような発言をする事もあり、特に絶命寸前の台詞は勝平たちを大きく動揺させている。
そんな彼であったが、地球攻略が遅遅として進まないことにガイゾックが怒りを露わにしたことで、余裕がなくなったためか精神が半ば崩壊。そのような状態で臨んだ神ファミリーとの最終決戦においては、ザンボット3とキング・ビアルの突撃によるバンドックの破損に巻き込まれ、身体の機械化された部分が露出し、瀕死の状態となる。最期は「何のために戦ったのか」と勝平達にその戦いの意義を問いながら崩壊した。
登場作品
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初出演作品。ゲストと協力関係にあり、民間人を巻き込まない協定を結んでいたが、自ら補給線を確保した後は協定を破棄。原作通り人間爆弾作戦を実行に移す。最後はゲストから見捨てられ、ロンド・ベル隊に敗れた。本作には第8号は存在自体出てこない為、実質ガイゾックのボスである。
- なお性格設定は「弱気」。強気というのも違う気がするが、とても違和感がある。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 第4次と同じだが、スーパー系ルートの新規追加マップ「接触」で主人公にメカブーストを差し向けるという出番が与えられた。すぐに撤退する為、戦うことはできない。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- ベガ星連合軍を除けば、コズミック・イラで最初に地球を襲撃した異星人勢力。今まで登場したスパロボ作品の中で最も凶悪で、まさに原作そのままの非道さを見せる。なお、ブッチャーが指揮を執る場合だと、必ず見境無く攻撃を行う為に、戦場を常に混乱させており、敵対勢力の中でも非常に性質が悪い存在である。
- 劇中では異星人の連合体であるスカルムーン連合の一構成員であるが、プレイヤー側からのみならず連合内部からも恐れられる危険極まりない性格のおかげで、事実上首領格として連合を動かす立場となる(その一方、同じく冷酷無比な性格のガガーン、ヒューギとは意気投合する)。
- 島田氏が2004年に亡くなられたためライブラリ出演となっており、それを補う形で部下のバレターとギッザーに掛け合い要員として声が新録された。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- 序盤に登場する。乗機のバンドックは序盤のボスメカとしては強い方で、ステージによっては彼の撃破が重要なパーツのフラグになっていたりする。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 今回はザンボットが最後まで使用できるため、序盤から終盤まで度々登場する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 序盤で決着が着く。このシリーズではあまり悪行を行っておらず、それほど目立った印象は無い。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 声あり作品のため島田氏が収録に参加。独特の甲高い声は必聴である。アインストと接触した事により、変調をきたしたコンピュータドール第8号の様子を訝しむ一幕も。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 本作では「向こう側の世界の住人」であり、「こちら側」へとウィンデルが連れてきたことになっている。捕虜にした連邦兵を人間爆弾にしており、搭乗機のドラグーンごと自爆させている。
- スーパーロボット大戦R
- 過去に宇宙太・恵子の犠牲で倒された設定であったが謎の復活を遂げ、居合わせた者に絶望感を与えた。しかし序盤における出番はここだけで、本格的な活動が見られるのは過去編から。本作ではティスを通して機械帝国ガルファと共闘する。序盤は交渉に来たリリーナ達を「勉強」と称してバンドックから突き落とすなど、相変わらずの非道ぶりを見せるも、人間爆弾作戦を実行する事は無く、ティスによくおちょくられるなど比較的にコミカルな場面が目立ち、他作品と比べると非道さは控えめである。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 獣人たちと共闘する。
パイロットステータス
能力値
Zでは存在感の増大に伴い能力もかなり強化されている。艦長効果もあって命中が非常に高い。さらに本人、バンドック共々宇宙の地形適応Sなお陰で恐ろしく強い。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第4次
- IMPACT
- A
- R
- Z
- 底力L9、闘争心、戦意高揚、気力+(ダメージ)、気力限界突破
- ほぼ全て気力関連で占められており、さらに本人が超強気なので気力が相当上がりやすい。高レベルの底力があるので防御面でも決して悪くない。
艦長効果
- スーパーロボット大戦Z
- 命中率+30%
- 艦長効果と宇宙Sのお陰でバンドック砲をバカスカ当ててくる。
人間関係
- ガイゾック
- ガイゾックの支配者。ブッチャーに指令を出す。正確にはコンピュータドール第8号。
- ギッザー
- 部下。ガイゾックの作戦士官。ブッチャーの指示に「ギョイ、ブッチャー」と同意するというのが定番のやり取り。
- バレター
- 部下。
- ズブター
- 部下だが、二度のみの登場。スパロボ未登場。
他作品との人間関係
スーパー系
- ベガ大王
- Zでの同盟相手。序盤から彼と絡むが、ベガ大王の方はブッチャーの思考回路が理解できずに引いていた。
- 二人とも図体がでかいので、この2人の会話シーンは画面が妙に狭く感じる。
- アルテア、螺旋城、ゼロ
- Rでは彼らと共同戦線を張る。
- テラル
- Zでの同盟相手であるが、よく彼をおちょくっている。テラルの方からは内心軽蔑されており、素性に疑念を抱かれている。
- ジーラ
- Zではヒューギがスカルムーン基地に来訪した時にリーツが殺された際、「余興」と称してヒューギとガガーンが彼女をも殺害しようとした際、彼らに同調して「どうせ殺すなら的当てゲームの的にしてやろう」などと言い放った。結局、その場で彼女が殺される事は無かったが。
- ゼオ・ガットラー
- Zでの同盟相手。内心ブッチャーを「快楽主義者の豚」と軽蔑している。
- ガガーン
- Zでの同盟相手。出会って早々と意気投合してしまい、テラルやガットラーから益々危険視される事に。
- ヒューギ・ゼラバイア
- Zでの同盟相手。さほど仲は悪くないが、ルフィーラを小馬鹿にされた時は静かに怒気を放っていた。
- ルフィーラ・ゼラバイア
- Zでヒューギが連れてきた彼女を一目見たとき、後述するように皮肉な態度で接する。
- ロージェノム
- CCにおいて、デフォールドした先での同盟相手。
ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ、ブライト・ノア
- Rではリアル系の序盤で、ネオ・ジオンのアクシズ落としの騒ぎに便乗して登場する。その際に5年前に倒したはずのガイゾックが復活した事で、最終決戦で命を落とした宇宙太と恵子が無駄死にだったという事で、彼らに口惜しさを味わせた。
- リリーナ・ドーリアン
- Rでは原作の副総理の代わりにガイゾックとの交渉に臨む。ブッチャーの方は交渉に応じるつもりなど無く、彼女を殺害しようとするが、すんでのところでヒイロに阻止される(同行した連邦兵は一人を除いて皆転落死してしまったが…)。
リアル系
バンプレストオリジナル
- グロフィス・ラクレイン
- 第4次では彼と共同戦線をとっていたが、ガイゾックが協定を無視して人間爆弾などの非道な作戦をとった為、彼に見限られてしまう。
- ヴィンデル・マウザー
- Aでは諸事情から彼と手を組むことに。本来殲滅対象である地球人と手を組む皮肉な結果となったが、彼の方は意外にもブッチャーの思想に理解を示す様子も。
- ティス
- Rにおけるデュミナス・機械帝国ガルファとのパイプ役。彼女に色々とおちょくられることも。
名台詞
- 「楽しみじゃのぅ。それにしても、人をすぐ助けるのは地球人の悪い癖じゃ! ホホホホホ、ホホホホホホ…」
- 第18話「アキと勝平」より。副官ギッザーから「(アキに仕掛けられた爆弾の起爆は)もう間も無くです」と聞かされ。
- ブッチャー「お前達は一体何の為にワシと戦ったのだ!?」
勝平「何の為ェ? そりゃあ、地球の平和を守る為に決まってるじゃねぇかァ!!」
ブッチャー「ホ! 一体誰がそんな事を頼んだのだ!!」
勝平「だ…誰も頼みゃあしないっ!」
ブッチャー「お前の身内の者は、戦いの度に次々と死んでいった! 『地球を守る』と言って。だがどこの! 誰が! 有難がってくれるんだ!? 誰があそこで感謝している!? 誰が喜んでくれるんだァ!!」
勝平「う…うるせぇ! ゴタゴタ言うなァァ!! 地球はオレの生まれて育った所なんだ! 誰にも荒らさせないぞーっ!!」
ブッチャー「ムホホホホホホホ…! 無駄なことを! 地球はいずれにしろ滅びる運命にあるのだ! 滅びる運命に…フォハハハハハハ…のはあぁぁぁぁぁぁっ!!!」 - 第22話「ブッチャー最後の日」での勝平とのやりとり。
スパロボシリーズの名台詞
旧シリーズ
- 「退却ではない! 後ろへ向かって前進じゃ!」
- 第4次「ガイゾックの恐怖」でバンドックを落とすと、こんな間抜けなセリフを言いながら逃げていく。取り巻きのガビタンが鬱陶しいが、人間爆弾阻止のためにも落としたいところである。
携帯機シリーズ
- 「ほーほっほっほっ。相も変わらず人間どもは戦争を続けているようじゃの」
「確かに、あの時は不覚をとり、わしらは敗れた。だが、偉大なるガイゾックの神はわしらを甦らせ、今一度チャンスをくださったのだ」
「一人や二人どころではない。もっと大勢の命を奪う戦争を平気でしているお前たちにそれを言う資格があるのか? わしから見れば新連邦もネオ・ジオンもみな同じよ。ほ~っほっほっ」 - R第3話ラー・カイラムルートにおいて、五年前に打倒されたはずのブッチャーが復活したことにアムロとブライトは驚愕した。
- ブッチャーから見れば地球にアクシズ落としを引き起こそうとするシャアも、ネオ・ジオンと火星の後継者を滅ぼそうとするデキムも「大勢の人類の命を奪う戦争を起こす者」としか見ておらず、アムロはただ何も言い返せずに憤るしかなかった…。
- 「ブッチャー先生の楽しいお勉強よ。ほーっほっほっ」
「それでは、ここで問題です体の大きな連邦兵と、体の小さなリリーナ嬢を同時に落とすと、どちらが先に地面に落ちるでしょうか?」
「さぁ、みんなで考えましょう」 - R第8話において、ガイゾックと交渉に来たリリーナと護衛の連邦兵をバンドックから突き落とす際の台詞。同作のブッチャーの台詞の中では数少ない非道極まれる台詞。
COMPACTシリーズ
- 「どこが無抵抗なんじゃ!おかしなロボットが飛び出して来たわい!」
- IMPACTで無抵抗のHLVを撃墜しようとした所業に憤る勝平への反論。その「おかしなロボット」の攻撃によって、バンドックも相応のダメージを被った様子。
- 「ご先祖様ァ!? ホ! 知らんのォ! かな~りの数の星を滅ぼしてきたからのォ」
- IMPACTで「ご先祖の仇をとらせてもらう」と言う勝平に対して返した台詞。今までどれほどの破壊と殺戮を繰り返してきたのかがよく分かる台詞。
- 「ホ~ホッホッホォッ!地球にもセンスの有る奴がおるようじゃのう」
「皆殺しにするのに変わりないがのぉ。ホ~ッホッホッ」 - IMPACT終盤、バンドックのデザインを「可愛い」と評したヒカルの発言に気を良くするも、その続きは相変わらずの外道な発言。
- 「今日が貴様らの最後の日だ!!」
- IMPACTでザンボット3との戦闘台詞。Zではグラヴィオン、ゴッドシグマ、バルディオスとの戦闘の際にも発言。
Zシリーズ
- 「それが何か?人間はいっぱいいるんだから、少しぐらい使ってもいいだろうに」
- セツコルート33話「星が輝く時」にて、人間爆弾イベントでグランナイツからその非道な行いを非難された際に、ブッチャーが返した台詞。まさに極悪非道極まれりな台詞。
- 「まるでお人形みたいだのう」
- 43話「運命と自由と」のエンドデモにて、ヒューギがスカルムーン連合に来訪した際、彼が連れてきたルフィーラを一瞥してヒューギに彼女について問い質した後、彼女を「美しい」と評しつつも同時に放った皮肉や嘲笑めいた無礼な一言。当然、実の妹をこのように言われた為、ヒューギは一瞬怒りの表情を見せていた。
とはいえ、実際ルフィーラは人形に近い存在と言えなくもない為、ブッチャーの言動は的を得ていたと言える。一方で、そのブッチャー本人も「人形」のような存在である為、この連中に対しても通ずる台詞である(尤も、ブッチャーは彼らと違って自身の正体を理解してはいるが)。 - 「この地球にやって来た理由を50文字以内に述べよ」
- 上記の場面の後、ヒューギに問うた台詞。相変わらずのコミカル(というか無礼)な物言いであるが、ヒューギも律儀に46字で返答する点が笑いを誘う。
その後、「とりあえず地球人を滅ぼすって事でOK?」と解釈し、一応は納得した模様。 - ギッザー「ブッチャー様におかれましては、いつものように戦いを楽しまれれば……」
ブッチャー「馬鹿もん!そんな事を言っている場合ではないのだ!」「ガイゾックの神は、失敗続きの私にお怒りなのだぞ!」
バレター「ガイゾックの神…?何ですか?それは?」
ブッチャー「お、お前達は知らなくていい!!」「とにかくやるのだ!この戦いに勝たねば、我々の命はないと思え!」 - 54話「魂の凱歌」の部下2人とのやり取り。この頃となると原作通りの失敗続きで余裕が無くなっており、神の名をブツブツ唱えながら部下達に当り散らす様をガットラーからは「壊れた」と評されている。(無論、ガットラーはブッチャーの「正体」も、「ガイゾックの神」が何なのかは知らないだろうが)
その後、いつもの調子をかなぐり捨てて全軍に攻撃を指示する所をテラルは「一切の遊びを最初から廃している」と評し、警戒する事となる。
単独作品
余談
- 彼の名前は1970年代の悪役プロレスラーのキラー・トーア・カマタと、彼のライバルでもあった超有名悪役プロレスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーの名前を合成したもので、命名者はプロレスマニアである小説家の高千穂遥氏。キャラクターデザインも、高千穂氏が安彦氏にブッチャーの写真を渡し、それを参考に進めたものである。