バンドック

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バンドック
登場作品 無敵超人ザンボット3
デザイン 大河原邦男
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 戦闘要塞
動力 コンピュータドール第8号
所属 ガイゾック
主な搭乗員 キラー・ザ・ブッチャー
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バンドックは『無敵超人ザンボット3』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

ガイゾックによって運用される超巨大戦闘要塞。キラー・ザ・ブッチャーが指揮を執る。

外見は埴輪や土偶を想起させ、遮光器土偶の頭に馬らしき胴体が継るケンタウロス然とした珍妙とさえも言える形状をしている。しかし、そんな外見とは裏腹に地球のあらゆる兵器はおろか、ビアル星人の遺産であるザンボット3キング・ビアルですらも圧倒出来る程の戦闘力と巨大さを兼ね備えており、土偶状の頭の目に当たる部分からは強力なビーム砲を、口部からは大量のミサイルを無尽蔵であるかの如く発射し、両腕に当たる部分に搭載された主砲である「バンドック砲」は、水爆にも耐えたザンボット3の装甲を飴のように溶かし、キング・ビアルのイオン砲をも凌駕する程の破壊力を秘めている。

これらだけでも十分に恐ろしいのだが、防御面に関してもザンボット3のムーンアタックを物ともしない程の強固な装甲に加え、要塞全面を完全に覆う程の強力なエネルギーバリアまで備えており、それらを全て突破され、ビアルⅡ世の特攻ザンボット3の突貫による内部破壊×2+ザンブルザンベースの内部での自爆という致命的損害を4連続で受けているにもかかわらず暴れ続ける(この状態になってなお、中枢部の防衛システムはザンボエースをズタズタにしてサブパイロットの千代錦を殺害するほどの防衛力を有していた)ほどの異常なまでの継戦能力を有している。

更に要塞の活動範囲も陸空海宇と幅広く、ザンボット3やキング・ビアルも耐えられない水圧の海底へも苦も無く潜航する事が可能と、恐ろしいまでの万能性を発揮している。必要に応じて本体から頭部を分離させ、それぞれを単体で戦闘を続行させる事も可能で、後年の同監督作品に登場したジオングに通じる部分がある。

要塞内には主力兵器となるメカブーストの製造工場や格納庫、捕らえた捕虜を人間爆弾に改造する為の研究室だけでなく、娯楽・遊戯施設等までも設けられ、設備もかなり充実しているのだが、後者の方はブッチャーが個人的な趣味で設けさせた物である。

なお、バンドックのメイン頭脳は、ガイゾックを裏から操り続けた黒幕であるコンピュータドール第8号そのものとなっているのだが、その真実を知っているのは、ガイゾックのメンバーでもブッチャーのみであった模様。その第8号の能力によって、磁気嵐によるレーダーの無効化に乗じて発射した洗脳光線で敵に幻影を見せる形で撹乱し、味方の同士討ちに持ち込むといった搦め手を行使する事も可能である。

以上からも、本艦は地球側にとって、並のメカブーストとは比べ物にならない程に極めて驚異的な存在となっている。冗談と思いたい程の戦闘力を発揮するバンドック単体によって、地球外文明の多くが滅ぼされ、地球でも多くの都市が壊滅的な被害を受けており、ガイゾックと神ファミリーの最終決戦に至るまで決定的な打撃を受ける事は無かった。

劇中の様相 [編集 | ソースを編集]

第1話より登場。その圧倒的な戦闘能力や内部で製造されたメカブーストによって地球の日本の各地を蹂躙しつくし、唯一対抗しうる神ファミリーですらも決定打を与えられなかった事から、日本政府側は無条件降伏を決定せざるを得ない程、追い詰められる事になっている。更に、ザンボット3やキング・ビアルでも潜航不可能な程の海底にも容易に潜む事が出来た為、神ファミリーは追撃すらも出来ないという歯痒い思いをさせられる事すらあった。

しかし、劇中後半において決死の覚悟で挑んできたザンボット3によって、致命的とは言わないまでもかなりの損傷を受け宇宙へと撤退するも、追撃してきた神ファミリー側の神北兵左衛門神梅江の乗艦するビアルII世の特攻を受ける等によって、次第に追い込まれていく。

その後、青騎士ヘルダイン赤騎士デスカインの封印を解いたブッチャーが、頭部を切り離し直接陣頭指揮する形で神ファミリーに挑むが、神源五郎の操艦するビアルIII世の特攻によってデスカインとヘルダインは破壊され、ブッチャーの指揮するバンドックの頭部もザンボット3に直結させたキング・ビアルのイオン砲によって吹き飛ばされる。

陣頭指揮官であったブッチャーの死亡直後、遂にコンピュータドール第8号自らが動く形で、バンドックの胴体部分が神ファミリーに攻撃を仕掛ける事になり、洗脳光線によってザンボット3とビアルI世の同士討ちを仕掛けるが、致命傷を受けた神江宇宙太によって罠を見破られてしまい、ザンボット3の猛攻撃を受け、装甲を突き破られて内部を徹底的に破壊される事になる。それでもなおバンドック砲を照射し続け、ザンボット3の手足を消し飛ばし追い詰めるが、神北恵子の操縦する分離したザンブルザンベース双方の特攻を受けた事で更なる被害を受け、残されたザンボエースの突撃によって、コンピュータドールの潜んでいるバンドックの最深部への侵入を許す事になった。

最後は、コンピュータドールと神勝平による問答が行われた後、既に修復不可能な程のダメージを受けていたコンピュータドールはその機能を完全に停止。バンドックはコントロールを失い地球の大気圏に突入する中、内部に残された勝平だけでも救おうと決死の行動に出た神一太郎、神江大太、神北久作の操艦するビアルI世と共に大気圏の摩擦熱によって爆散し、地球への侵攻を行ったガイゾックは完全に壊滅した。

なお漫画版では、駿河湾での決戦でザンボット3の総攻撃を受けて原作最終回での強さが嘘のようにあっけなく大破し、頭部だけでブッチャーが逃走している。頭部は意外にも高機動を発揮しザンボット3をきりきり舞いさせるも、増援に呼んだ宇宙艇に乗り移ろうとした瞬間を狙い撃ちされ、宇宙艇諸共に爆発四散した。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第4次スーパーロボット大戦
初登場作品。Iフィールドを装備している。HPが初交戦時で48600ととても高く、町の上に陣取っているため引き離さない限り毎ターン大量のHPを回復する。命中率は悪いが威力の高いバンドック砲を何度でも撃ってくるので、隣接して無効化するなどして対策は取っておいた方がいい。特に「ガイゾックの恐怖」では8ターン以内に撃墜できないとアキが攫われて人間爆弾にされてしまうので、ザンボット3ゲッター1リ・ガズィΖガンダムマジンガーZ甲児さやかはルート分岐のためにいないが、ボスが残っているので出撃可)、ゲシュペンストらの熱血(なお、主人公が使えるのならも)を使用した攻撃で早いうちからダメージを与えておこう。
なお、バンドック砲のせいで異様に燃費が悪く位置取り次第では2~3ターンでENが枯渇する事も。
第4次スーパーロボット大戦S
『第4次』とほぼ同じ扱いだが、追加されたマップ「接触」にも登場する(ただし、戦うことはできない)。IフィールドがEN消費になったのでさらに燃費が悪くなった。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
ザンボット3本編がシナリオに大きく絡んでくるため、今までの作品とは別格と言っていい存在感と強さを持つ。
具体的には耐久力と地形適応が高く、MAP兵器版のバンドック砲は攻撃範囲が非常に広い上、パイロットの思考ルーチンのため同一勢力のユニットが攻撃範囲にいても容赦なく撃ってくる(=乱戦による発射阻止を狙えない)ことが挙げられる。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
チャレンジバトルに幾度か出現。チャレンジバトル最終ミッションでは、ブッチャーと第8号が共闘するツインバンドックが見られる。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
『Z』とは別の個体が複数登場し、第21号の機体はガバール星を制圧下に置いていたらしい。
『Z』とは逆にミサイルがMAP兵器に、バンドック砲が全体攻撃の通常武器のみになった。指揮系統中枢を持つため、早めに叩こう。
なお、第21号のバンドックはバリア・フィールドを持つ。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
シーン1のみの登場だが、かなり能力は高いので注意。またシーン1ラストステージでは、本機が撤退する前に撃破すると貴重な強化パーツが手に入るため、プレイヤーによっては印象に残っているだろう。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
序盤から何度か戦う。第1部でも同じ事が言えるのだが、MAP兵器を装備しているので気をつけておくこと。第1部シーン1ラストステージで本機を撃墜していると、第2部シーン2の「果てしなき戦いの道」クリア後にV-UPユニットが手に入る。ここで手に入れておかないと第1部に比べ入手時期が遅く獲得数も少なくなるので、データを引き継げるなら是非第1部で撃墜しておきたい。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
シーン2で戦う。そのステージが最後の戦いとなり、撃破すると頭部だけで挑んでくる。頭部のみになると武装も減り、能力も下がるので戦いやすいが、マップ兵器は健在。
スーパーロボット大戦IMPACT
COMPACT2』とは逆に、頭部のみの方が能力値が圧倒的に高くなっているので要注意。本艦内部のステージではコンピュータドール第8号との決戦が行われ、終盤にアインストによる複製も登場する。
シーン1ラストステージではV-UPユニット(W)を落とすため有用だが、戦闘可能ターンが非常に少なく撤退HPも高いため撃墜難易度は高い。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦APORTABLE
COMPACTシリーズと似たような能力と武装。ただしMAP兵器は範囲が広がっているので注意。
スーパーロボット大戦R
海中に陣取って戦うステージがある。エクサランス・ダイバーのデビュー戦の相手。終盤でブッチャーを撃破した後、真のコンピュータドール第8号との決戦が行われる。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
第60話「明日への戦い」の中ボスとして登場。パイロットはキラー・ザ・ブッチャー。撃破後はパイロットがコンピュータドール第8号になりボスとなる。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

バンドックミサイル
口腔部から発射する大型のミサイル。誘導装置は眼球型になっており、強烈なインパクトを示す。
第4次』では「スペースミサイル」と表記。『Zシリーズ』では多数のミサイルを連射する全体攻撃
バンドック砲
両腕の位置に所在するバンドックの主砲。強烈な破壊力を持ち、ザンボット3の左足と両腕を蒸発させ戦闘不能に追い込んだ。両目部分からも発射可能。
SRWではMAP兵器版もあり、こちらは更なる脅威となる。
洗脳光線
照射する事で相手の脳に幻影を見せ、自滅させる。作中では自爆したふりをして照射し、ザンボット3とビアルI世を同士打ちさせた。同士討ちで宇宙太が受けた傷が無ければ間違いなく共倒れとなっていた。再現が難しいからかSRW未実装だが、周囲に隠れて闇討ちにするという戦法自体は『R』で行っている。
防衛システム
内部に設置された迎撃兵器。侵入してきたザンボエースに大ダメージを与えた。SRW未実装だが、艦内部での戦闘がある『IMPACT』では代わりにメカブーストを多数繰り出してくる。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

EN回復(小)
Iフィールド
第4次』など一部の作品のみ。原作のバリアの表現と思われる。
指揮系統中枢
第3次Z天獄篇』で所持。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行が可能。また、潜水機能を持ち深度1万2千mもの海溝の水圧にも耐えることが出来る。また、この耐圧性能の差[1]によって神ファミリーからの追撃を逃れきる場面もあった。

サイズ[編集 | ソースを編集]

2L(LL)
公式には全長は不明とされているが、劇中では身長60mのザンボットが小人に見えるほどのスケールで聳え立つシーン[2]がある。画面での目測比較ではザンボットの10倍以上あり、間違いなく全長数千mはあろうかという超弩級戦艦である。『IMPACT』では本艦内部がそのままステージになるほど。文句無しの3L相当と思われるが、SRWでは旧シリーズから2Lサイズで統一されている。

装備・機能(頭部)[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

突撃
体当たり。
バンドック砲
両目部分から発射。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

L
頭部のみでもザンボットよりも大きいが、SRWでは完全時との折り合いからかLサイズになっている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ザンボットは7000mが限界で、無理に9500mまで降下した際にはコックピットが浸水していた。
  2. このシーンではザンボットはセル画で描かれているが、バンドックは背景として描かれており、その巨大さを強調している。