「歌」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
 
(24人の利用者による、間の54版が非表示)
1行目: 1行目:
== 歌(Song)==
+
'''歌'''とは、「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」において採用されているシステムのひとつ。「'''歌システム'''」とも。
歌、唄(うた)とは、声によって音楽的な音を生み出す行為のことであり、リズムや節(旋律)をつけて歌詞などを連続発声する音楽、娯楽・芸術のひとつである。歌謡(かよう)、歌唱(かしょう)とも(Wikipediaより抜粋)。
 
  
 +
歌システムの他、シリーズにおける歌全般に関わる要素も列記する。
  
=== スパロボにおける扱い ===
+
== 概要 ==
 
スパロボでは「正(生)のエネルギーの発現」という扱いであるためか、「負のエネルギー」に対抗する大きな手段として扱われることが多い。
 
スパロボでは「正(生)のエネルギーの発現」という扱いであるためか、「負のエネルギー」に対抗する大きな手段として扱われることが多い。
  
[[スーパーロボット大戦D]]から実装された機体の原作再現コマンドの一つ。系列的にはコマンドを選び、リストから曲目を選び、対象を指定して実行、という攻撃と同様の流れだが、基本的には味方の能力を上げる、HPやSPを回復させるなどの支援が目的となる。
+
== 歌システム ==
 +
[[スーパーロボット大戦D]]』から、原作再現コマンドの一つとして実装された。コマンドを選び、リストから曲目を選び、対象を指定して実行……という、通常攻撃と同様の形式だが、基本的には「味方の能力を上げる」「[[HP]]やSPを回復させる」などの支援として使われる。
  
基本的に[[マクロス7]]の原作再現コマンドであり、[[VF-19改 ファイアーバルキリー]]、[[VF-11MAXL改]]が使用可能。またその特性上、[[プロトデビルン]]や[[次元獣]]など一部の敵以外には全く効果を発揮しない。
+
基本的に『[[マクロス7]]』のための原作再現コマンドであり、[[VF-19改 ファイアーバルキリー]]、[[VF-11MAXL改]]が使用可能。またその特性上、[[プロトデビルン]]や[[次元獣]]など一部の敵以外には全く攻撃的な効果を持たない。
  
使用には「歌エネルギー」という固有のパラメータを消費し、残量によって歌の効果が上下する。また曲目は射撃でも格闘でもない「歌属性」という固有属性を持ち、パイロットの「歌魂」を参照する。
+
『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』においては、敵味方双方に「歌属性」が設定されている。これは、歌を受けた時にどのような効果が発生するのかを現したもので、記載された効果がそのまま発揮される「+」、ダメージ・効果は受けないが気力が下がり、89以下になると撃墜となる「-」、何の効果も無い「0」、気力が下がってダメージを受ける「D」の四種に分かれる。「-」はバロータ兵、「0」は通常の敵と[[ギギル]]、[[ガビル]]、戦艦搭乗時の[[ゲペルニッチ]]、「D」は特殊能力「プロトデビルン」を持った機体のパイロットと[[ケイサル・エフェス_(人物)|ケイサル・エフェス]]が該当。そして「+」は味方全員だが、敵ユニットの[[ダリウス大帝]]と[[帝王ゴール]]もこの属性を持っている[[バグ (ゲーム)|設定ミス]]が存在する。
 +
 
 +
使用には「歌エネルギー」という固有のパラメータを消費し、残量によって歌の効果が上下する。また、曲目は[[射撃 (武器属性)|射撃]]でも[[格闘 (武器属性)|格闘]]でもない「歌」という固有属性を持ち、パイロットの「歌魂」を参照する。
  
 
なお、それ以外のユニットも例外的に使用できる場合があるが、歌魂と歌エネルギーはバサラとミレーヌの固有パラメータであるため、特殊な扱いになっていることが多い。
 
なお、それ以外のユニットも例外的に使用できる場合があるが、歌魂と歌エネルギーはバサラとミレーヌの固有パラメータであるため、特殊な扱いになっていることが多い。
16行目: 19行目:
 
=== 使用ユニット ===
 
=== 使用ユニット ===
 
;[[VF-19改 ファイアーバルキリー]]、[[VF-11MAXL改]]
 
;[[VF-19改 ファイアーバルキリー]]、[[VF-11MAXL改]]
:主にこの2機の専用コマンド。
+
:主にこの2機の専用コマンド。当たり前だが歌は改造することができず、パイロットの歌魂と歌エネルギーの増加によって効果が上昇していく。
 
;[[マイク・サウンダース13世]]
 
;[[マイク・サウンダース13世]]
:第3次αでは「ディスクP」が歌属性を持つ。ただしマイクには歌エネルギーのパラメータがないため、気力上昇は+5で固定。
+
:『第3次α』では「ディスクP」が歌属性を持つ(『[[スーパーロボット大戦W|W]]』でも専用の属性として設定)。ただしマイクには歌エネルギーのパラメータがないため、気力上昇は+5で固定。また敵ユニットに使用することが出来ない。
 +
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では[[特殊行動]]扱いになり、気力上昇値が+10な上に範囲が大幅拡大と大変貌を遂げている。
 
;[[マクロス・クォーター]]
 
;[[マクロス・クォーター]]
:OEでは乗艦している[[シェリル・ノーム]]及び[[ランカ・リー]]が使用するという演出で実装。MAP兵器扱いで、クォーター及び周囲の味方ユニットのSPと気力を上昇させる。
+
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では乗艦している[[シェリル・ノーム]]ないし[[ランカ・リー]]が歌うという演出で実装。
 +
:対味方専用の[[マップ兵器]]のような扱い(コマンドは別個)で、クォーター及び周囲の味方ユニットの[[SP]]と[[気力]]を上昇させる。上昇度は歌のLvに応じて高くなる(ちなみに、'''歌のLvは武器改造により上昇''')。
 +
;[[フェイ・イェンHD]]
 +
:特殊スキル「歌姫」として実装。下記参照。
 +
 
 +
==== 特殊スキル「歌姫」====
 +
『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』における、フェイ・イェンHDの固有スキル。レベルに応じて特殊効果武器の能力低下値とコマンド「エモーショナル・ウェーブ IBS」の効力が上昇する。
 +
 
 +
{| class="wikitable"
 +
|-
 +
! レベル !! 効果値
 +
|-
 +
| 1 || 6
 +
|-
 +
| 2 || 9
 +
|-
 +
| 3 || 12
 +
|-
 +
| 4 || 15
 +
|-
 +
| 5 || 18
 +
|-
 +
| 6 || 21
 +
|-
 +
| 7 || 24
 +
|-
 +
| 8 || 27
 +
|-
 +
| 9 || 30
 +
|}
  
== 登場作品 ==
+
=== 登場作品 ===
 
;[[スーパーロボット大戦D]]
 
;[[スーパーロボット大戦D]]
:サウンドフォース共々初登場。プロトデビルン戦で猛威を振るうが、何よりも「突撃ラブハート」による気力上昇がありがたい。
+
:[[サウンドフォース]]共々初登場。対[[プロトデビルン]]戦で猛威を振るうが、何よりも「突撃ラブハート」による気力上昇がありがたい。
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
+
:歌エネルギーの仕様が以降の作品と異なり、通常の武器使用によるEN消費と同じ感覚で歌エネルギーが減少していく。
:小隊制の導入により使い勝手と重要性が急上昇。シナリオ上でも大きな役割を果たす。今作は「POWER TO THE DREAM」と「MY FRIENDS」によるSP回復コンボが強力。ちなみにマイクも使用可能だが、サウンドフォースに比べるとかなり使いにくい。
+
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
 +
:小隊制の導入により使い勝手と重要性が急上昇。シナリオ上でも大きな役割を果たす。
 +
:今作は「POWER TO THE DREAM」と「MY FRIENDS」による[[SP回復]]コンボが強力。[[修理]]・[[補給]]と違い小隊全員に経験値が入る上、対味方時でも[[努力]]が有効なためレベル上げ要員になることも。
 +
:ちなみに[[マイク・サウンダース13世]]も使用可能だが、サウンドフォースに比べるとかなり使いにくい。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
:今回はバサラのみ使用可能。「ダイナマイト7」出典の「DYNAMITE EXPLOSION」が追加されている。
+
:今回は[[熱気バサラ|バサラ]]のみ使用可能。ユニットとして登場しないだけで、他の[[FIRE BOMBER]]メンバーは歌の演出で登場する。
 +
:今回は一部の歌の効果が変更されている他、『[[マクロスダイナマイト7]]』出典の「DYNAMITE EXPLOSION」が追加されている。
 +
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
 +
:曲目ラインナップは『再世篇』と変わらないが、ファイヤーバルキリーが変形できなくなったため、歌の射程に関して融通が利かなくなり、やや使い勝手は低下した。
 +
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 +
:「POWER TO THE DREAM」が第3次α以来の復活。[[シビル]]も当該曲の演出で登場する他、「DYNAMITE EXPLOSION」も、ミスリルルート38話以降演出が変化する。
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
:マクロス・クォーターの固有コマンドとして実装。
+
:[[マクロス・クォーター]]の固有コマンドとして実装。当初は使用できず、第2章の6話-2「バジュラ母星」クリア後に追加される。
 +
;[[スーパーロボット大戦UX]]
 +
:フェイ・イェンHDの特殊行動コマンドとして実装。範囲内の味方のパラメータ上昇・敵のパラメータ減少の効果を持ち、同系統の特殊行動コマンドの中では最大級の効果を持つ。当初は使用できないが、シナリオ中に追加される。
  
 
== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
36行目: 79行目:
 
原作の関係上「マクロスシリーズ」のキャラクターが代表格。
 
原作の関係上「マクロスシリーズ」のキャラクターが代表格。
 
;[[リン・ミンメイ]]
 
;[[リン・ミンメイ]]
:「マクロス」の元祖歌姫。
+
:「マクロス」の元祖歌姫。『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』ではバサラから楽曲『[[GONG]]』を託される。
 
;[[シャロン・アップル]]
 
;[[シャロン・アップル]]
:
+
:大人気バーチャル・アイドル。
 
;[[熱気バサラ]]
 
;[[熱気バサラ]]
:ファイヤーボンバーのメインボーカル。[[プロトデビルン]]との戦争を歌で収めた。スパロボでも歌=この男、というくらいに有名。
+
:[[FIRE BOMBER]]の男性(メイン)ボーカル。[[プロトデビルン]]との戦争を'''歌で収めた'''。スパロボシリーズでも「歌と言えばこの男」というくらいに有名。
 +
:『第3次α』では『GONG』の作曲を行い、当然歌唱にも参加。『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]』では[[トゥウィンクルプロジェクト]]に参加を打診されているが、離脱する。
 
;[[ミレーヌ・フレア・ジーナス]]
 
;[[ミレーヌ・フレア・ジーナス]]
:
+
:FIRE BOMBERの女性ボーカル。
 
;[[シェリル・ノーム]]
 
;[[シェリル・ノーム]]
:「銀河の妖精」。
+
:「銀河の妖精」。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
 
;[[ランカ・リー]]
 
;[[ランカ・リー]]
:「超時空シンデレラ」。
+
:「超時空シンデレラ」。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
 +
;[[ミーナ・フォルテ]]
 +
:
 +
;[[ワルキューレ (マクロスΔ)|ワルキューレ]]
 +
:ケイオスの情報・芸能部門に所属する戦術音楽ユニット。キャッチコピーは「超時空ヴィーナス」。
  
 
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
;[[マイク・サウンダース13世]]
 
;[[マイク・サウンダース13世]]
:システムチェンジ後はテンションの高いロッカーに変貌。ちなみに性格のモデルは[[スタリオン・ホワイト]]。
+
:システムチェンジ後はテンションの高いロッカーに変貌。ちなみに、彼の[[性格]]のモデルは[[スタリオン・ホワイト]]。
 +
:『第3次α』では楽曲『GONG』のセッション相手として挙げられている。
 
;[[九条美海]]
 
;[[九条美海]]
 
:アイドルグループ「スマッシュ・ドールズ」のメンバー。
 
:アイドルグループ「スマッシュ・ドールズ」のメンバー。
 
;[[ホリー・バージニア・ジョーンズ]]
 
;[[ホリー・バージニア・ジョーンズ]]
:
+
:[[ニューヨーク]]でバンド活動をする[[センターシティ]]出身の歌手。
 
;[[エイーダ・ロッサ]]
 
;[[エイーダ・ロッサ]]
:
+
:新人アイドル歌手。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
 
;[[ラクス・クライン]]
 
;[[ラクス・クライン]]
:プラントの歌姫。[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]では[[トゥウィンクルプロジェクト]]に誘われている。
+
:[[プラント]]の歌姫。
 +
:『第3次α』では楽曲『GONG』のセッション相手として挙げられている。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトに誘われている。『[[スーパーロボット大戦V]]』では「永遠語り」の継承者の一人。
 
;[[ミーア・キャンベル]]
 
;[[ミーア・キャンベル]]
:ラクスの代役。
+
:ラクスの[[偽物|替え玉]]。
 
;[[フェイ・イェンHD]] / [[初音ミク]]
 
;[[フェイ・イェンHD]] / [[初音ミク]]
:
+
:電脳の歌姫。『UX』に参戦した際は「歌姫」という専用技能を所持している。
 
;[[時祭イヴ]]
 
;[[時祭イヴ]]
 
:いわゆる「バーチャル・アイドル」の先駆け。
 
:いわゆる「バーチャル・アイドル」の先駆け。
 
;[[神名綾人]] / [[如月久遠]]
 
;[[神名綾人]] / [[如月久遠]]
:正確に言うと「ラーゼフォン」という作品自体に「歌」がテーマとして組み込まれている。
+
:正確に言うと『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』という作品自体に「歌」がテーマとして組み込まれている。
 
;[[渚カヲル]]
 
;[[渚カヲル]]
:
+
:『第3次α』では楽曲『GONG』の制作に協力し、その出来を評価している。
 
+
:ちなみに、カヲルは歌に関しては'''「歌はいいねぇ。歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」'''という有名な台詞を残している。
== 余談 ==
+
;[[パープル]]
 +
:ロックバンド「ブランカ」のリーダー。
 +
;[[アンジュ]]
 +
:彼女が母親から教えられた「永遠語り」は[[ラグナメイル]]を覚醒させる「鍵」の一つ。
 +
;[[サラマンディーネ]]
 +
:アンジュ同様、彼女も「永遠語り」を歌うことで自らが開発した[[焔龍號]]の真価を発揮させることができる。
 +
;[[帝国華撃団]]・花組隊員、[[紐育華撃団]]・星組隊員
 +
:歌舞音曲に魔を鎮める霊的効果があるため、帝撃は表の顔として「帝国歌劇団」と呼ばれる少女劇団を運営しており、花組隊員が女優として舞台で歌と踊りを披露している。紐育華撃団の場合は「リトルリップ・シアター」と呼ばれる劇場において、星組隊員がミュージカルスターとして活躍している。
 +
:『[[サクラ大戦#その他|歌謡ショウ]]』では、モギリである[[大神一郎]]や副支配人の[[藤枝かえで]]、事務方や売店の売り子である[[藤井かすみ|帝劇]][[榊原由里|三人]][[高村椿|娘]]なども含め、裏方を務めるサブキャラクターも大半が歌を心得ている。
 +
;[[巴里華撃団]]・花組隊員
 +
:表の顔が「シャノワール」というキャバレーになっているため、隊員は他の華撃団よりもさらに歌と踊りに特化している。
 +
;[[鬼宿]]
 +
:『第3次スーパーロボット大戦Z』二部作に登場した、「消滅しようとする力(死の力)」を歌によって制御する種族。ある意味、バサラとは相反する存在。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
;[[アニメソング]]:
+
;[[アニメソング]]
 +
:アニメーション作品で歌われる[[楽曲]]。
 +
;[[GONG]]
 +
:JAM Projectの楽曲で『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』の主題歌。ゲーム本編中において重要な役割を果たす。
 
;[[トゥウィンクルプロジェクト]]
 
;[[トゥウィンクルプロジェクト]]
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]』にて結成された歌手ユニット。[[グレイス・オコナー]]がマネージャーを務める。
 
;[[歌魂歌唱曲一覧]]
 
;[[歌魂歌唱曲一覧]]
 +
:インターネットラジオ『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]』のコーナー「遠藤正明の歌魂」(後に「遠藤正明の歌じお」と改名)で披露される楽曲。
 +
:リスナーからのリクエストに答えて、遠藤正明氏らパーソナリティ達が熱唱する。
 
;[[猥歌]]
 
;[[猥歌]]
 +
:上記のコーナーにおいて、杉田智和氏が歌う『無駄に』リスペクト『しまくった』替え歌。……ただし、替え歌の内容は、ほとんどが'''下ネタ'''である。
  
 
{{DEFAULTSORT:うた}}
 
{{DEFAULTSORT:うた}}
 
[[Category:システム]]
 
[[Category:システム]]
 +
[[Category:小辞典]]

2024年3月6日 (水) 11:43時点における最新版

とは、「スーパーロボット大戦シリーズ」において採用されているシステムのひとつ。「歌システム」とも。

歌システムの他、シリーズにおける歌全般に関わる要素も列記する。

概要[編集 | ソースを編集]

スパロボでは「正(生)のエネルギーの発現」という扱いであるためか、「負のエネルギー」に対抗する大きな手段として扱われることが多い。

歌システム[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦D』から、原作再現コマンドの一つとして実装された。コマンドを選び、リストから曲目を選び、対象を指定して実行……という、通常攻撃と同様の形式だが、基本的には「味方の能力を上げる」「HPやSPを回復させる」などの支援として使われる。

基本的に『マクロス7』のための原作再現コマンドであり、VF-19改 ファイアーバルキリーVF-11MAXL改が使用可能。またその特性上、プロトデビルン次元獣など一部の敵以外には全く攻撃的な効果を持たない。

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』においては、敵味方双方に「歌属性」が設定されている。これは、歌を受けた時にどのような効果が発生するのかを現したもので、記載された効果がそのまま発揮される「+」、ダメージ・効果は受けないが気力が下がり、89以下になると撃墜となる「-」、何の効果も無い「0」、気力が下がってダメージを受ける「D」の四種に分かれる。「-」はバロータ兵、「0」は通常の敵とギギルガビル、戦艦搭乗時のゲペルニッチ、「D」は特殊能力「プロトデビルン」を持った機体のパイロットとケイサル・エフェスが該当。そして「+」は味方全員だが、敵ユニットのダリウス大帝帝王ゴールもこの属性を持っている設定ミスが存在する。

使用には「歌エネルギー」という固有のパラメータを消費し、残量によって歌の効果が上下する。また、曲目は射撃でも格闘でもない「歌」という固有属性を持ち、パイロットの「歌魂」を参照する。

なお、それ以外のユニットも例外的に使用できる場合があるが、歌魂と歌エネルギーはバサラとミレーヌの固有パラメータであるため、特殊な扱いになっていることが多い。

使用ユニット[編集 | ソースを編集]

VF-19改 ファイアーバルキリーVF-11MAXL改
主にこの2機の専用コマンド。当たり前だが歌は改造することができず、パイロットの歌魂と歌エネルギーの増加によって効果が上昇していく。
マイク・サウンダース13世
『第3次α』では「ディスクP」が歌属性を持つ(『W』でも専用の属性として設定)。ただしマイクには歌エネルギーのパラメータがないため、気力上昇は+5で固定。また敵ユニットに使用することが出来ない。
BX』では特殊行動扱いになり、気力上昇値が+10な上に範囲が大幅拡大と大変貌を遂げている。
マクロス・クォーター
OE』では乗艦しているシェリル・ノームないしランカ・リーが歌うという演出で実装。
対味方専用のマップ兵器のような扱い(コマンドは別個)で、クォーター及び周囲の味方ユニットのSP気力を上昇させる。上昇度は歌のLvに応じて高くなる(ちなみに、歌のLvは武器改造により上昇)。
フェイ・イェンHD
特殊スキル「歌姫」として実装。下記参照。

特殊スキル「歌姫」[編集 | ソースを編集]

UX』における、フェイ・イェンHDの固有スキル。レベルに応じて特殊効果武器の能力低下値とコマンド「エモーショナル・ウェーブ IBS」の効力が上昇する。

レベル 効果値
1 6
2 9
3 12
4 15
5 18
6 21
7 24
8 27
9 30

登場作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦D
サウンドフォース共々初登場。対プロトデビルン戦で猛威を振るうが、何よりも「突撃ラブハート」による気力上昇がありがたい。
歌エネルギーの仕様が以降の作品と異なり、通常の武器使用によるEN消費と同じ感覚で歌エネルギーが減少していく。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
小隊制の導入により使い勝手と重要性が急上昇。シナリオ上でも大きな役割を果たす。
今作は「POWER TO THE DREAM」と「MY FRIENDS」によるSP回復コンボが強力。修理補給と違い小隊全員に経験値が入る上、対味方時でも努力が有効なためレベル上げ要員になることも。
ちなみにマイク・サウンダース13世も使用可能だが、サウンドフォースに比べるとかなり使いにくい。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
今回はバサラのみ使用可能。ユニットとして登場しないだけで、他のFIRE BOMBERメンバーは歌の演出で登場する。
今回は一部の歌の効果が変更されている他、『マクロスダイナマイト7』出典の「DYNAMITE EXPLOSION」が追加されている。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
曲目ラインナップは『再世篇』と変わらないが、ファイヤーバルキリーが変形できなくなったため、歌の射程に関して融通が利かなくなり、やや使い勝手は低下した。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
「POWER TO THE DREAM」が第3次α以来の復活。シビルも当該曲の演出で登場する他、「DYNAMITE EXPLOSION」も、ミスリルルート38話以降演出が変化する。
スーパーロボット大戦Operation Extend
マクロス・クォーターの固有コマンドとして実装。当初は使用できず、第2章の6話-2「バジュラ母星」クリア後に追加される。
スーパーロボット大戦UX
フェイ・イェンHDの特殊行動コマンドとして実装。範囲内の味方のパラメータ上昇・敵のパラメータ減少の効果を持ち、同系統の特殊行動コマンドの中では最大級の効果を持つ。当初は使用できないが、シナリオ中に追加される。

関連人物[編集 | ソースを編集]

マクロスシリーズ[編集 | ソースを編集]

原作の関係上「マクロスシリーズ」のキャラクターが代表格。

リン・ミンメイ
「マクロス」の元祖歌姫。『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』ではバサラから楽曲『GONG』を託される。
シャロン・アップル
大人気バーチャル・アイドル。
熱気バサラ
FIRE BOMBERの男性(メイン)ボーカル。プロトデビルンとの戦争を歌で収めた。スパロボシリーズでも「歌と言えばこの男」というくらいに有名。
『第3次α』では『GONG』の作曲を行い、当然歌唱にも参加。『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトに参加を打診されているが、離脱する。
ミレーヌ・フレア・ジーナス
FIRE BOMBERの女性ボーカル。
シェリル・ノーム
「銀河の妖精」。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
ランカ・リー
「超時空シンデレラ」。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
ミーナ・フォルテ
ワルキューレ
ケイオスの情報・芸能部門に所属する戦術音楽ユニット。キャッチコピーは「超時空ヴィーナス」。

その他[編集 | ソースを編集]

マイク・サウンダース13世
システムチェンジ後はテンションの高いロッカーに変貌。ちなみに、彼の性格のモデルはスタリオン・ホワイト
『第3次α』では楽曲『GONG』のセッション相手として挙げられている。
九条美海
アイドルグループ「スマッシュ・ドールズ」のメンバー。
ホリー・バージニア・ジョーンズ
ニューヨークでバンド活動をするセンターシティ出身の歌手。
エイーダ・ロッサ
新人アイドル歌手。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
ラクス・クライン
プラントの歌姫。
『第3次α』では楽曲『GONG』のセッション相手として挙げられている。『第2次Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトに誘われている。『スーパーロボット大戦V』では「永遠語り」の継承者の一人。
ミーア・キャンベル
ラクスの替え玉
フェイ・イェンHD / 初音ミク
電脳の歌姫。『UX』に参戦した際は「歌姫」という専用技能を所持している。
時祭イヴ
いわゆる「バーチャル・アイドル」の先駆け。
神名綾人 / 如月久遠
正確に言うと『ラーゼフォン』という作品自体に「歌」がテーマとして組み込まれている。
渚カヲル
『第3次α』では楽曲『GONG』の制作に協力し、その出来を評価している。
ちなみに、カヲルは歌に関しては「歌はいいねぇ。歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」という有名な台詞を残している。
パープル
ロックバンド「ブランカ」のリーダー。
アンジュ
彼女が母親から教えられた「永遠語り」はラグナメイルを覚醒させる「鍵」の一つ。
サラマンディーネ
アンジュ同様、彼女も「永遠語り」を歌うことで自らが開発した焔龍號の真価を発揮させることができる。
帝国華撃団・花組隊員、紐育華撃団・星組隊員
歌舞音曲に魔を鎮める霊的効果があるため、帝撃は表の顔として「帝国歌劇団」と呼ばれる少女劇団を運営しており、花組隊員が女優として舞台で歌と踊りを披露している。紐育華撃団の場合は「リトルリップ・シアター」と呼ばれる劇場において、星組隊員がミュージカルスターとして活躍している。
歌謡ショウ』では、モギリである大神一郎や副支配人の藤枝かえで、事務方や売店の売り子である帝劇三人なども含め、裏方を務めるサブキャラクターも大半が歌を心得ている。
巴里華撃団・花組隊員
表の顔が「シャノワール」というキャバレーになっているため、隊員は他の華撃団よりもさらに歌と踊りに特化している。
鬼宿
『第3次スーパーロボット大戦Z』二部作に登場した、「消滅しようとする力(死の力)」を歌によって制御する種族。ある意味、バサラとは相反する存在。

関連項目[編集 | ソースを編集]

アニメソング
アニメーション作品で歌われる楽曲
GONG
JAM Projectの楽曲で『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の主題歌。ゲーム本編中において重要な役割を果たす。
トゥウィンクルプロジェクト
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』にて結成された歌手ユニット。グレイス・オコナーがマネージャーを務める。
歌魂歌唱曲一覧
インターネットラジオ『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』のコーナー「遠藤正明の歌魂」(後に「遠藤正明の歌じお」と改名)で披露される楽曲。
リスナーからのリクエストに答えて、遠藤正明氏らパーソナリティ達が熱唱する。
猥歌
上記のコーナーにおいて、杉田智和氏が歌う『無駄に』リスペクト『しまくった』替え歌。……ただし、替え歌の内容は、ほとんどが下ネタである。