超電磁マシーン ボルテスV

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超電磁マシーン ボルテスV
読み ちょうでんじマシーン ボルテスファイブ
原作 八手三郎
監督 長浜忠夫
キャラクターデザイン 聖悠紀
メカニックデザイン スタジオぬえ
メカマン(現:デザインオフィスメカマン)
音楽 筒井広志
制作 テレビ朝日
東映
放送局 テレビ朝日
放送期間 1977年6月4日 -
1978年3月25日
話数 全40話
初登場SRW 新スーパーロボット大戦
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超電磁マシーン ボルテスV』は、東映制作のテレビアニメ作品。

概要[編集 | ソースを編集]

超電磁ロボ コン・バトラーV』の後番組として放送された「長浜ロマンロボシリーズ」の第2弾。前番組の『コン・バトラーV』の人気を受けて製作されたロボットアニメであるが、混同を防ぐためストーリーに幅を持たせ、なおかつロボットアニメとしても完成させた。

なお、前番組は『コン・バトラー ブイ』だが、こちらは『ボルテス ファイブ』である。(機種依存文字の都合等もあって当wikiも含めて「V(アルファベット)」表記になっていることも多いが、本来は表記上も「Ⅴ(ローマ数字)」で、「00(ダブルオー)」的な当て読みをしているわけではない)

生き別れになった剛三兄弟と父・剛健太郎との親子の情愛、また敵役であるボアザン星人貴族階級社会という設定を取り入れ、敵の美形司令官プリンス・ハイネルの悲劇と腐敗したボアザン貴族から民衆を救い出す……というのが主なプロットである。

フィリピンでは国民的アニメとして支持されており、2023年にはフィリピンで実写ドラマ『ボルテスV レガシー』が放送。2024年には日本でも公開された。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

ボアザン星は角の有無により生まれながらに社会的階級が決定される独裁体制がとられている惑星。皇弟の嫡子(皇帝の甥)でありがらも角を持たずに産まれたラ・ゴールは作り物の角を付けて育てられ、皇太子が病弱だった事と本人の優秀さから次期皇帝に選ばれた。しかし、皇帝の庶子ズ・ザンバジルに角が偽物である事を知られてしまい、妊娠中の妻を残したまま奴隷の身に堕とされる。その後、仲間達と共に革命を起こそうとするも失敗して母星から脱出、地球に流れ着いて科学者・剛健太郎として生活していた。地球で新たな伴侶・光代を迎え、三人の子供にも恵まれた健太郎。彼はその後、ボアザンに侵略された殖民惑星解放の地下活動を行うために地球を離れ、子供たちは自分の出自も知らずに健やかに育っていった。

しかしある日、皇帝となったズ・ザンバジルの命を受けたプリンス・ハイネル率いるボアザン軍が地球の侵略にやってくる。そのことを予想していた健太郎の妻・光代と、地球での理解者である岡防衛長官浜口博士は、密かに建造していたロボット・ボルテスVに自分の子供達を乗せ、ボアザン軍を迎え撃つ。

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ビッグファルコン[編集 | ソースを編集]

ボアザン星人[編集 | ソースを編集]

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ビッグファルコン[編集 | ソースを編集]

ボアザン軍[編集 | ソースを編集]

獣士[編集 | ソースを編集]

鎧獣士[編集 | ソースを編集]

その他[編集 | ソースを編集]

用語[編集 | ソースを編集]

ボアザン星人
ボアザン星
獣士
鎧獣士
地底城
ボアザン軍の地球侵略の拠点。中世ヨーロッパの城というよりは、レゴブロックのお城のような風貌である。
地下にはド・ベルガンが仕掛けた地球を破壊できる超ウルトラ素粒子爆弾マグマイトが隠されており、塔にはリー・カザリーンがもしもの為に用意した脱出用ロケットが隠されている。
ビッグファルコン

楽曲[編集 | ソースを編集]

オープニングテーマ
「ボルテスVのうた」
作詞 - 八手三郎 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 高田弘 / 歌 - 堀江美都子、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
放送当時、女性がロボットアニメの主題歌を務めるのは異例であった。
『新』『α』『α外伝』『A』『R』『第2次α』『第3次α』『J』『L』『DD』『30』で採用。『DD』ではイベント「無慈悲なる鋭鋒」などでクエストBGMに採用。
エンディングテーマ
「父をもとめて」
作詞 - あおいあきら / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 筒井広志 / 歌 - 水木一郎、こおろぎ'73
作詞のあおいあきらは、長浜忠夫監督の別名義。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

関連作とはいえあまりにも似すぎている都合上か、『超電磁ロボ コン・バトラーV』が参戦していたスパロボ旧シリーズでは不参戦。参戦作品が一新され『コン・バトラーV』が不参戦となった『』で初参戦を果たすことになる。その後『コン・バトラーV』単独の参戦が続いた後、『α』で競演を果たして以降は、逆に同時に参戦するパターンが主流となるようになった。

原作では最終的にボアザン本星に殴り込みをかけるが、それが再現されたのはαシリーズ最終作の『第3次α』のみで、大抵は地底城攻略でボルテス関連のシナリオは終わる。なお、『L』ではここから一歩踏み込んで、「ボアザン星で決着をつけた後」が最序盤から描かれる。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
ボアザン星がゼ・バルマリィ帝国の支配を受けているという設定で、シナリオ的には目立っている。ハイネルとの絡みも多く、隠し条件を満たせば終盤でスポット参戦までする。また本作よりコン・バトラーVとの競演が実現した。
スーパーロボット大戦α外伝
基本的にいるだけ参戦
第2次スーパーロボット大戦α
ゼ・バルマリィ帝国の支配を脱したボアザン星が『闘将ダイモス』のオルバン大元帥率いるバーム軍を影から支援しており、ド・ベルガン将軍を派遣して来るという展開になっている。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
今作で初めてボアザン本星に突入。コン・バトラーVおよび初めてダイモスとの合体攻撃が登場。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
携帯機初参戦。左近寺博士が初登場。
スーパーロボット大戦R
原作再現は少なめ。
スーパーロボット大戦J
原作再現は多めだが、その都度バトルチームがクロスオーバーして来ている。今回はハイネルとの決着で終了し、ボアザン本星は登場しない。
スーパーロボット大戦L
久々の参戦だが、いるだけ参戦。ただ、「ボアザン本星での決着後、地球に帰還するワープの際にトラブルが起き、60年後の世界に現れてしまった。更に2度目のワープ事故に遭い、今度は次元をも超越して異世界に来てしまった」という凄いストーリーがゲーム最序盤から展開されるためか、割と目立つ。なお、このときボルテスチームは『マクロスF』のフロンティア船団に拾われ、外部協力者という形でS.M.S所属という扱いになっており、戦闘時にはバジュラとの特殊戦闘台詞S.M.Sメンバーとの援護台詞が存在する。なお、今作で今まで同じ世界の出身として共演してきたコン・バトラーVとは初めて異なる世界の出身としての共演となった。
余談だが、本作でのボルテスチームのS.M.Sへの馴染みっぷりは相当なものらしく、マクロスFの小説版を執筆している小太刀右京氏は自身のブログで、うっかりS.M.Sにボルテスチームがいることを前提に原稿を書きそうになって慌てて修正したことを暴露している。

単独作品[編集 | ソースを編集]

新スーパーロボット大戦
初参戦作品。中盤まで一定ターンが経過しないと自由に合体が出来ないという制限がつけられている。
スパロボ学園
スーパーロボット大戦モバイル
スーパーロボット大戦Card Chronicle
サービス開始当初から参戦。イベント「帝国の陰謀」にて原作再現が行われている。
スーパーロボット大戦X-Ω
第1期作品としてリリース当初から参戦。メインストーリーにも第3章から登場する。
スーパーロボット大戦DD
リリース当初から参戦。2024年には関連作『ボルテスV レガシー』が参戦決定している。
メインシナリオではワールド2の参戦作品であり、序盤からの原作再現が行われている。本作におけるコン・バトラーVはワールド1の作品なので、『L』同様バトルチームとボルテスチームは互いに異世界人ということになる。本作では『コン・バトラー』だけでなく『未来ロボ ダルタニアス』とも絡みがある。
スーパーロボット大戦30
シーズンパス「DLC1」にて追加参戦。機体&パイロットのみ参戦。
原作終了後で、ボルテスチームが転移してきた設定。『コン・バトラー』組とは異世界設定となるが、絡みが多く用意されている。なお、加入ミッションはフィリピンのマニラに配置されている(#余談を参照)。

各話リスト[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 宇宙からの侵略者 ボルテスV
ボルト・ボンバー
ボルト・パンザー
ボルト・フリゲート
ボルト・クルーザー
ボルト・ランダー
スカールーク
ドクガガ
ボアザン円盤
α
第2話 苦闘への前進 バイザンガ α、DD
第3話 墓標が教えた作戦 ボンザルス
第4話 魔のシャドウ必殺剣 ガルド
第5話 戦艦三笠が危機を呼ぶ ダイネーグ
ダイガ
ネーグ
第6話 いななけ!愛馬アイフル バッド・ヘイル
第7話 新隊員タッコちゃん カラカラス
第8話 地底城の陰謀 ガルゴー
第9話 夢が招いた大ピンチ! ゴンダム
第10話 ボルテス合体不可能! ナマズンゴ
ボンボス
新、α、J、DD
第11話 よみがえるボルテスV 強力ナマズンゴ
ガメンザー
新、α、J、DD
第12話 ボルテス起死回生 カニガン
第13話 謀略の父が地球を狙う ゴングル
クラゲニャラ
第14話 父と子の罠 ガルマン
第15話 皇帝陛下のプレゼント ジャガード α、R、DD
第16話 ファルコン壊滅の危機 スネイザー
第17話 愛も涙もふりすてろ!! ザイザルス
第18話 父よ!地球は近い!! ゴキール
第19話 父の胸の中でなけ! トビウラゴ
第20話 血で書いた数字の謎 ゾルゲル
ゾル
ゲル
第21話 策謀の秘密基地 サザラス
タコ型獣士
第22話 裏切り者の計画 ゼミンゴ
第23話 子犬よ明日へ歩め! ガルス
第24話 敵・新将軍の挑戦状 オコゼニア
獣士製造用モグラ
鎧獣士初登場
第25話 自爆!!超電磁ボール! デスラー
第26話 謎の飛行メカとの合体 ダイモン
サイモン
第27話 謎の鷹メカの正体 カガミキリ
第28話 父・剛健太郎の秘密
第29話 ボアザン星の勇士 ギルオン
ザルザ
第30話 地球を賭けた一騎打ち カマゲリラ
カマゲリラ(ダミー)
第31話 岡防衛長官空に散る!! ダイアンド
第32話 ジャングルの追跡 ザニオン
合体鎧獣士
第33話 魔の細菌攻撃 ドリオン
第34話 憎しみの炎が危機を呼ぶ アリンガ
第35話 星の戦士への鎮魂曲 スコルピオ
第36話 地底城攻撃開始! デストロイド
第37話 さらば!敵司令官ハイネル
第38話 大宇宙へ出撃せよ!! 攻撃司令艦ザンタル
ザルタン親衛大型円盤
ソドムとゴモラ
第39話 ボアザン星の大攻防戦
第40話 崩れゆく邪悪の塔!! 守護神ゴードル

余談[編集 | ソースを編集]

  • 海外でも人気を博し、特にフィリピンでは「国民的アニメ」として支持されたほどである。が、大人からはこじつけレベルの多数の非難を受け、最終的に当時の大統領であるフェルディナンド・マルコスによって「暴力的な内容だ」という名目で終盤4話を残し放映禁止にされてしまった。8年後にマルコス政権がエドゥサ革命により倒れたことで解禁され、後の再放送でリバイバルブームを起こしている。裏を返せば、フィリピンの人々にそれほど大きな影響を与えた作品であり、『ボルテスV』の内容が革命を想起させるようなものだったことと、当時のフィリピンの情勢から、政治的な思惑によって禁止されたという説もあるほど[1][2]
    • 主題歌「ボルテスVのうた」も同様にフィリピンでは一アニメソングの域を大きく逸脱した扱いを受けており、上述のエドゥサ革命の活動中に青年たちが同曲を歌っていた、フィリピン国家警察長官の交代式で同曲が流れていた、同曲の歌手である堀江美都子氏がフィリピンで国賓級の扱いを受けた[3]等、「自由のシンボル」としての逸話に事欠かない。
      • 2024年4月21日に放送されたバラエティ番組『外国人がガチで投票!世界アニソン総選挙』では、若年層のアニメソングが多くランクインする中、「ボルテスVのうた」がフィリピンからの局所的な人気により外国人ランキング第3位を記録。当時の視聴者のみならず、若年層にも『ボルテスV』の人気が伝播しており、同番組でフィリピンの道行く人に調査したところ6割以上が日本語で「ボルテスVのうた」を歌えたという驚異的な結果を叩きだしている。『ボルテスV』自体の認知度は94%
    • その流れから、2023年第2四半期にはフィリピンで実写ドラマボルテスV レガシーが放送された。
    • 上述したが、『30』でのボルテスV加入シナリオの舞台はフィリピンの首都マニラ。こういった部分が意識されたネタと思われる。
  • PS版『F』の攻略本にて、主な未参戦作品の一つとして何故か名前が挙げられている[4]。ちなみに隣のページに掲載されている『新』の紹介画像はボルテスVに攻撃しているバイザンガのシーンである。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 放送を禁止したマルコス政権がエドゥサ革命で倒された後に残りの回が放送されたため、「『ボルテスV』を放映させるために革命が起き、マルコス政権が倒れた」というジョークが生まれている。
  2. ただしフィリピン国内でも「『ボルテスV』の打ち切りが独裁の残酷な現実を自覚させ、視聴者世代が後に革命を主導した」という評価はある模様(|Revenge of the Voltes V generation:英文記事)。
  3. いずれもバラエティ番組『マツコの知らない世界』2022年7月5日放送分による紹介。
  4. ソフトバンク『スーパーロボット大戦F パーフェクトガイド』P206-207

商品情報[編集 | ソースを編集]

レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]

レンタルビデオはなし。

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