ドレイク・ルフト

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ドレイク・ルフト
外国語表記 Drake Luft[1]
登場作品 聖戦士ダンバイン
声優 大木正司(TV版・SRW)
柴田秀勝(総集編)
デザイン 湖川友謙
初登場SRW スーパーロボット大戦EX
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 コモン人
性別
年齢 43歳
出身 アの国ラース・ワウ
所属 アの国・ドレイク軍
役職 地方領主⇒国王
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ドレイク・ルフトは『聖戦士ダンバイン』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

アの国の地方領主。第一話から登場し、ショウ・ザマニー・ギブンらの最大の敵として最後まで君臨し続ける、本作のラスボスと呼ぶべき存在。

知略と決断力に富み、高いオーラ力を持つ。総大将として戦場に赴くことが多いため直接的な戦闘描写は少ないが、野心に裏打ちされたオーラ力は戦局に影響を与えるほどであり、シーラ・ラパーナエレ・ハンムらから戦闘の度に常にその脅威を感知され、警戒されていた。チャム・ファウによれば、シーラ、エレ、ルーザ・ルフトと並ぶ大きなオーラ力を持つという。大変な野心家であり、その野望は娘・リムル・ルフトの必死の願いさえもはねのける強固な意志に支えられている。

ショウらが召喚される前から地上人ショット・ウェポンの開発したオーラマシンを使い、バイストン・ウェルの制覇を目論む。まず、オーラバトラーを量産し、オーラ力が高い地上人を召喚し戦力を増強。資金繰りの為ゲドを他国に売り渡す一方、同時にゲド以上のオーラバトラーの開発・量産を水面下で進めた。力を蓄えた後は主君だったアの国王のフラオン・エルフを下剋上で討ち、巨大戦艦のウィル・ウィプスを完成させ、バイストン・ウェルの制覇に乗り出す。

ジャコバ・アオンによって地上に追放された後もその野心は尽きず、今度は地上の征服を目指し、戦火を拡大した[2]。その野望に見合った才能と器の持ち主であったものの、娘のリムルは敵のニーの元に走り、妻のルーザは同盟相手のビショット・ハッタと密通する等、家庭的には不幸であった。

ビショットやショットの策謀および妻の不貞等の自軍内の不和の中で、シーラ・ラパーナエレ・ハンムの連合軍と戦うが、太平洋での最終決戦で戦場を離脱しようとした所をニーに討たれ、その野望は潰えた。

冷徹かつ残忍な面が度々描写されるが、覇王としての自覚を持ち、部下思いや義理堅い面もあるなど「完全な悪」と呼ぶにはやや難があり、最後まで野心家としての側面が強調されていた。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

原作同様に覇王としての器や度量を持った人物として描かれる事が多く、劇中でも潔く敗北を受け入れたり、地球圏における己の立場を弁えた台詞を吐いたりしている。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦EX
初登場作品。ウィル・ウィプスに乗って登場。
第4次スーパーロボット大戦S
ティターンズと同盟を結ぶ。複数のシナリオでウィル・ウィプスに乗って登場し、最後は「栄光の落日」で死亡するが、何気に当シナリオではプレイヤー側に『ダンバイン』系のキャラは一人もいない。
スーパーロボット大戦F
声が入った。今回は顔見せ。技量が高く性格「強気」な為、クリティカルが狙い辛い・倒した雑魚の数に応じて気力上昇の二重苦により撃破は難しい。
スーパーロボット大戦F完結編
『第4次』同様にティターンズと手を組むが、一定の距離を置き、ティターンズが崩壊したと同時にロンド・ベル隊に総攻撃を仕掛ける。この辺りの会話はDVEが多く、必聴。最終決戦で、ミュージィ暗殺されてしまう事がある。
ウィル・ウィプスが更に硬くなった上、運動性戦艦に有るまじき140もあるので、戦艦やスーパーロボットはおろか、リアル系でもヘタなオールドタイプでは攻撃が当てられない。これもドレイクのオーラ力の故か。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
バイストン・ウェルにやってきたアーガマ隊を自軍に引き込もうとするが、ショウらの手によって失敗。地上に出てからはビショットと共に地上征服を企むが、最終的にはシュウグランゾンによってバイストン・ウェルに強制送還させられる。耐久力の高いウィル・ウィプスに乗って何度か登場するが、クリアするだけなら相手にする必要は一度も無い。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
シーン1から登場。今回はウィル・ウィプスの能力が火力以外は控えめな関係で相対しやすくなった。
スーパーロボット大戦COMPACT2
第1部と第3部に登場。第1部はルート次第では登場しない。ルーザとは別の何者かに野心を駆り立てられた我が身の滑稽さを知りつつも「道化は道化らしく、夢を見ていたいものよ」とうそぶき、戦いを止めはしなかった。
スーパーロボット大戦IMPACT
『C2』と同じく第1部ではルート選択次第では登場しない。
スーパーロボット大戦COMPACT3
原作第1話から再現が始まるため「アの国の地方領主」として策謀を尽くすドレイクの姿も描かれる。原作どおり、最終決戦の後ウィル・ウィプスを捨て再起を図ったが、ニーによって倒された。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦BX
第10話で初登場。担当声優である大木正司氏の死去後の作品であるためライブラリ出演となっており、一般兵との掛け合いで戦闘台詞のバリエーションを補っている。
待望のマーダルとのクロスオーバーがあり、彼に影響されていく。中盤からは自らの野心に完全な火が点き、自らがどこまでいけるのか地上侵攻を行っていく。
ビショットの死後、ショットの伝手でGAILの客将となり、オウストラル島ブライティクスとの最後の戦いに挑むも敗れ、潔く己の負けを認めて散る。なお、この時ウィル・ウィプスを落とした際に手に入るスキルアイテム「1/1チャム人形」なのは、どういう事なのだろうか…。
今作のウィル・ウィプスの「全砲門一斉射撃」はドレイクの二段カットインが盛り込まれており、特に攻撃命中時のドレイクが笑顔で高笑いするカットインは一見の価値あり。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X
名前のみ登場。原作終了後の設定の為、既に死亡している。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦64
序盤と中盤の間くらいに登場し、バイストン・ウェルに落ちてきたシャピロを仲介としてムゲ帝国と共闘態勢を取りながら、独自の方針で動く。
オペレーション・デイブレイク後は一時敗退する帝国軍と行動を共にするが、自軍が宇宙で上がる前に決戦となる。OZルートではシャピロに捨て石にされるが、どう考えてもシャピロ(およびムゲ幹部勢)よりドレイク勢の方が強い。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
スーパーロボット大戦X-Ω
シナリオNPC。
スーパーロボット大戦DD
2章Part12から登場するNPC。

関連作品[編集 | ソースを編集]

Another Century's Episode

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

第4次S
ド根性威圧必中集中加速激怒
FF完結編
根性加速必中ひらめきかく乱鉄壁
α
根性気合努力ド根性鉄壁かく乱

特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]

α
底力
IMPACT
底力L9
BX
底力L9、援護攻撃L3、全体攻撃L3、指揮L4、プレッシャーL4、気力限界突破

人間関係[編集 | ソースを編集]

ルーザ・ルフト
[3]。夫として純粋に想っていたが、当の本人からは野心の道具として利用されていた。他国の王ビショットと不倫している。報われない。
なお、ドレイクの野心はルーザの悪意に駆り立てられたという部分もあったらしく、ウィル・ウィプスから脱出を図ったのは己一人の力を今一度試したいからでもあった。
アリサ・ルフト
先妻アリシア・ルフトの間に儲けた、ドレイクの娘。小説『オーラバトラー戦記』にのみ登場。
リムル・ルフト
[4]。父親として純粋に想っていたが、当の本人からは戦乱の元凶として憎まれている。バーンの許婚にするも、敵方のニーに走る。やはり報われない。
フラオン・エルフ
アの国の王にして、かつての主。バイストン・ウェル制覇の野望を抱くドレイクの下克上に遭って、討たれてしまう。
国王としては無能であり、ドレイクの反乱に際しても国民の大半はドレイクを支持していた。
ビショット・ハッタ
ドレイクの同盟相手。そして、妻ルーザの不倫相手でもある。
暗愚で臆病な彼を同盟相手としては全くを以て頼りにしておらず、せいぜい予備戦力か敵を引き付けるための囮程度にしか見ていない。徐々に地上人等の有力者を引き抜いた挙句、最終的には捨て駒にしてしまう。
バーン・バニングス
配下の騎士。地上人以外の部下では一番の手練れにして、バイストン・ウェル人としては非常に高いオーラ力を持つ彼を信頼していたが、ショウ相手に失態を続けたため、罰として降格させ前線から遠ざける。
ショット・ウェポン
ドレイクの配下としてオーラマシンを作り、バイストン・ウェルの混乱の発端になった人物。最終的にはその野心からドレイクを陥れようとするも切り抜けた。ドレイク曰く「よくよく徳のない男」。
ショウ・ザマ
地上から呼び寄せ、部下として働かせようとするが離反される。
ミュージィ・ポー
元々はリムルにつけた家庭教師だが、後にショットの部下になる。最終決戦の最中に暗殺されそうになるが、男一人へのに生きる彼女に思うところでもあったのか、処断しなかった。
ニー・ギブン
ドレイクとは敵対関係にあるが、彼の愛娘リムルはニーの元へと走ってしまう。
最終決戦にてドレイクはニーによって引導を渡された。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

ジャミトフ・ハイマン
大体の作品で彼と同盟を結ぶ。『F完結編』では独立行動をとっている面も強い。
ロード・ジブリール
SC2』では彼らロゴス連合と同盟を結ぶ。

リアル系[編集 | ソースを編集]

マーダル
BX』ではルーザの悪意よりも彼の野心と共振し、競いあうかのように戦いを拡げていく。

スーパー系[編集 | ソースを編集]

シャピロ・キーツ
64』ではバイストン・ウェルに跳ばされた彼を客将として招き、後に帝国との橋渡し役に。
メデューサ将軍
COMPACT3』ではアーガマ隊を倒すべく一時協力する。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

アインスト・アルフィミィ
IMPACT』では何度か彼女と遭遇した結果、地上へと弾き出された事が語られている。
シュウイチロウ・ユキムラ
『SC2』では彼に体よく利用されてしまう。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「善だよ。私は善きことをしている。ふっふっふっふ…深甚だな…」
第1話「聖戦士たち」より。ドレイクが掲げた軍を動かす大義名分について「偽善ですか」と言う妻ルーザの感想に対する返事。
この状況ではギブン家の勢力がゲリラ的に先制攻撃を仕掛けてきたので名分は立つ。
「リムルは体が弱いのだ。この夜露を凌げまいと思うと、居ても立っても居られぬ。頼んだぞ」
第4話「リムルの苦難」より。ショウ・ザマの乗るダンバインに連れ去られた愛娘リムル・ルフトが森に転落し行方不明になってしまい、バーン・バニングスらに捜索を命令。この場面に限らず、不器用ながら父としてしばしば娘を案じる様子が散見される。
「ふん! ルーザ、賢しいぞ。わしは血縁なぞ百害有って一利無しと考えておる。実力だ! 力だよ!!」
リムルを政略結婚に利用しようとする妻ルーザに対して放った台詞。
リムルについては「厳しさは要らない。誰からも好かれる娘であれば」とも考えていたが、その結果がニーとの密通、そして反逆だとしたら報われない…。
「ロムン・ギブンの息子が!」
第7話「開戦前夜」より。ニーと接触した時の台詞。この時は「目障りな男の息子」程度に思っていたようであるが、最終局面まで続く因縁になるとまでは考えていただろうか。
「確かに、謀議の件は私の捏ち上げだ。しかし、捏ち上げではあっても私はアの国王から軍を動かす許可を貰った。」
「つまり私は正義だ。正義の前には賊軍は敗れる…」
第11話「キロン城攻防」より。ミの国のキロン城からの和平の使者との会談の席で。非を認めつつも自分を「正義」と評し、使者をバーンに殺害させてしまう。自分の覇道の為に和平も許さない。
「勇敢なる兵達よ! 国を思う民たちよ! 働けど働けど豊かにならぬのは何故か。問うまでもない。フラオン・エルフのためである!!」
「今こそアの国は、我々コモンそのものの手に取り戻されなければならない!!」
第14話「エルフ城攻略戦」より。アの国の暗君フラオン・エルフ(SRW未登場)を攻め滅ぼすべく、ぶち上げた演説。
さりげなくフラオン王をコモン(人間)ですらないかのように切り捨てている。
「リムルという餌をちらつかせても、この体たらくか。バーンめ…」
同上話。城攻めに失敗したバーンについて一人毒づく。
ルーザに比べれば親としての愛情は持っていたが、一方で娘をバーンへの褒美と見なす打算も同時に持っていた事がうかがえる。バーンへの失望もまた含む。
「ハッハッハ!数で来なければ落ちはせん、このウィル・ウィプスはな!ハッハッハ!」
ラウの国襲撃時、敵軍の攻撃にびくともしないウィル・ウィプスのブリッジで高笑いを上げて。
SRWでも小ダメージ時の被弾台詞に採用されている他、『BX』でのカットインはこの時の表情が元となっている。
「ふん、分かる話だ…。前非は問わぬ。やってみせい」
第31話「黒騎士の前兆」より。「顔は出せないがドレイクに忠誠を誓う者だ」と言ってズワァースに乗ったまま現れた黒騎士に対して。
「前非(過去)は聞かない」と言う辺り、初対面で既に彼の正体がバレていたようである。
「迂闊に手を出してはならんぞ。ショットの仲間なら、味方にもなろう。」
第33話「マシン展開」より。上に立つものとして状況と損得を理解し、地上人を攻撃しないように部下に指示を出す。…が、離れた場所に出た部下達は既に「兎狩り」に例えて虐殺を始めてしまっていた。
「ウイングキャリバーとオーラバトラーが爆発の中から出て来た? どういう事だ…。」
地上の戦闘機のミサイルの直撃を受けたドラムロが無傷であった事に疑問を持ち、オーラバリアの存在に気がつく。
「惜しい戦士だった。せめて彼の故郷、ボストンとやらを攻撃しない事が戦士への礼儀かもしれんな」
第45話「ビヨン・ザ・トッド」にてトッドが戦死した報告を受け、彼の母が住むボストンを攻撃しない事を誓う。無能な部下には容赦無いが、相応の働きをした者には恩情を以って答える。
「貴公は戦力の出し惜しみをしておる。戦力を温存して、どうするつもりかを聞きたいがな」
第46話「リモコン作戦」より。ビショットの下克上を見抜いており、揺さぶりをかける。実際に出し惜しみをしており、第47話では追い詰められたゲア・ガリングからガラバがなんと7機も出撃している。
なお、当のビショットは「むしろショット・ウェポンの動きがおかしい」と疑惑をかわそうとしたが通じず(ショットが腹に一物抱えていたのも事実であるが)、ドレイクの口車に乗って先鋒に立てられてしまった。
トッド・ギネスは一言も教えてくれなんだ。兵士とて噂を聞いていたはずだ。わしだけが何も知らず、道化だったというのか…。ルーザめ、あの女こそこの戦いの元凶であったか。八つ裂きにしてカ・オスにくれてやるわ…」
第47話「ドレイク・ルフト」より。ルーザが地上に出ていた事、ビショットと密通して裏切っていた事を娘リムルより知らされての呟き。トッドも一時期ビショットの下に身を寄せていたものの、知らせようとしてくれたのはドレイクに忠実ではなかった娘だけであった。
怒りを燃え滾らせてはいるものの、他の男女がらみの台詞も見るとルーザには相当の未練を持っていたと言える。
なお、「カ・オス」とはガロウ・ランの世界よりさらに下層に位置するという「闇の世界」あるいは「地獄の使者」とも称される何者かの事である。
ちなみに劇中ではリムルが「ルーザが父を裏切っている」というような事を言おうとしたところ「子供が口出しすることか!」と平手打ちで遮ったが、それでルーザの事を察してもいた。
F完結編』ではDVEおよび一言モードでも収録されており、かなりの長台詞である。なお原作と異なり、その場にリムルがいないので、ロンド・ベルにビショットをけしかけてみてその戦いぶりからルーザの事を察したような描写になっている。
「我々は地上にあっては粛正されなければならぬ存在なのだ…」
第48話「クロス・ファイト」より。地上に出てから再会したリムルに「今からでも軍は退けましょうに」と戦いを止めるよう願われるが、それを退けて告げた台詞。
単純に世界支配を夢見ていた訳ではなく、ドレイクもオーラマシンを「過ぎたる力」と認めていた模様。だが、「個人的な感情の決着だけは付けさせてもらう」と、ビショット&ルーザの粛清は止めなかった。
『F完結編』では「異質なるモノへの挽歌」において散り際のDVEとして採用された。
「賢しいな、ミュージィ。音楽教師をやっていた頃のたおやかさはどうした」
第49話(最終話)「チャム・ファウ」より。ミュージィからの暗殺を阻止しての台詞。投げかけた言葉はミュージィへか、それとも自身の妻ルーザへか…。ドレイクの瞳が見つめる先はミュージィではなかった。
「ショットの策を知らせるバーン・バニングスか。それをさせるショットという男、よくよく徳のない男だな。なぁミュージィ?」
先走ったがミュージィがショットの為とドレイク暗殺を企てた時、ショットは黒騎士に阻止を依頼した(ただし既に事は起こっていた)のだが、当の黒騎士はドレイクに直接「刺客が来る」と教えた。
それを聞いたドレイクは失敗したミュージィとショットを笑う。ちなみに黒騎士の正体もしっかりバレていた。
「ルーザにもお前のような可愛さがあれば、こうは…」
上の台詞の後、ミュージィを見下ろしながら呟く。ドレイクはドレイクで身内に恵まれていなかった。その後ミュージィをその場では処断しなかったが、敵艦グラン・ガランからの攻撃に乗じて逃げられた。
『F完結編』でも再現されているが、ドレイクが「戦功次第では」という条件付きで放免する事に。
「ルーザの意思に取り込まれぬ所でもう一度自分の力を試したいのだ。やってみせるさ。それが、オーラマシンを発明したショットのでもあろう」
グラン・ガランに取り付かれた旗艦ウィル・ウィプスからブル・ベガー(小型のオーラシップ)一隻とオーラバトラー数機での脱出を図る際の台詞。
ビショットとルーザの死により「迷いは消えた」とも言っており、今一度覇王たらんとしていたのか。
この時点でドレイク軍は戦力・人材ともに主力の大部分を失っているが、一方で地上の超大国アメリカ合衆国を実質的な支配下に置いており、その国力とオーラマシンの技術があれば後は己の才覚で再び世界に覇を唱える事も可能であるという自信も有ったのだろう。
ニー・ギブンか!?」
「貴様に討たれるとはな…」
ニーに倒された際の最期の台詞。ロムン・ギブンとの衝突に発したドレイク・ルフトの戦いは、そのロムンの息子によって終わりを告げられたのであった。

スパロボシリーズの名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

「ここが地上であれば、なおさら戦いを止めるわけにはいかんのだ。我々はこの世界にあっては異質な存在なのだからな」
F』「デビルガンダム出現」にてグラン・ガランを追って初登場した時の台詞。既に自分達が異質である事は理解しているものの、その野心を隠す意思は無いようだ。
「戦には大義が必要というのはわかるが…これほどに気を配らねばならんとは、地上の政治とは器の小さいものよ…とはいえ、つまるところ利用の仕方によってはまたとない武器ともなるか…ふ、一興よな」
F完結編』「トレーズ、立つ」より。トレーズ演説そのものではなく、演説の衛星放送を阻止する行動に出たティターンズを陰で笑いながら。
「己が命を張る…ショットめにそれほどの人徳があるとは思えんな。まことに男と女の関係は複雑怪奇…」
「ふふふ…この異郷で朽ち果てるのもまた天命、か…」
『F完結編』「異質なるモノへの挽歌」でミュージィと刺し違える事になった場合の最期の台詞。これも自らの人間関係、殊更ルーザについて何か含みがあるように聞こえる。
「うぬっ!? このワシとしたことが引き際を間違えるとは…」
「我々は地上にあっては粛清されなければならぬ存在なのだ」
「分かっていた。分かっていたのだ…ただ…」
同上。『F完結編』の最期の台詞。あくまで覇王として戦いに死する事を望んでいたのだろう。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

「ウィル・ウィプスが沈むか…フフフ、それもよかろう…こうなる事も、また運命だったのであろう」
「ワシは、ワシが求めたものに間違いは無かったと信じる…心残りが有るとすれば…ワシらを利用した者どもの正体を掴めなかった事だ」
「リムル…馬鹿な親であったが…お前には伝えておかねばならん。オーラロードを開き、地上人をバイストン・ウェルに導いた力は…」
IMPACT』第3部銀河決戦篇第10話「海よ、大地よ」に於ける最期の台詞。
アインストに体よく利用された無念さを滲ませつつ、愛娘へと謝罪の言葉を告げるが、全て言い終わらぬ内にウィル・ウィプスは爆散した。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

「地上の者達には十二分に力を見せた。ウィル・ウィプスを後退させる。ゼットの部隊を出せ」
BX』第10話「皇の浮上」より。カイザーの攻撃でウィル・ウィプスが大打撃を被った挙句、疲弊した自軍部隊を一気に叩くべく出撃させたオーラバトラー部隊が黒騎士を除いて全滅した後に言っているため、防衛隊を一方的に蹂躙した時ならともかくこの状態ではどこか説得力が無いような気が…。
「私も王である前に、人の親であったという事だ。フフ、マーダルには見せられぬな」
『BX』第36話「光る島」インターミッションより。ブライティクスとの決戦の直前、自分との別離を決意したリムルを送り出した後の台詞。
自分と敵対する道を選んだにも拘らず、娘に最後の慈悲としてオーラバトラーを与えた自分の甘さを自嘲しながらも、自らが受けるべき粛清に愛娘を巻き込まずに済んだ事に安堵してもいた。
「フ、フフ…全てのしがらみを捨て、この戦い、挑んだつもりであったが…」
ドレイク軍兵士「ドレイク様…!」
「よい。ルーザが死に、ひとりの人間として挑み、それでも敗れた…我々が地上に出た事自体、戦いを排除せんとするバイストン・ウェルの意志だったのやも…しれんな…」
同上。死に際の台詞。

単独作品[編集 | ソースを編集]

「オーラマシンの力は世界をつなげすぎた。我々は地上にあっては粛清されなければならぬ存在だ」
「ワシとて世界を見る目はあるつもりだが、個人の感情の決着だけは、これはつけさせてもらう。そのために、ここで貴様たちに負けてやるわけにはいかぬな」
64』における決着シナリオの台詞。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ウィル・ウィプス
アの国で開発された、総合力において最強を誇るオーラ・バトル・シップ。アの国の軍の旗艦にして覇王ドレイク・ルフトの座乗艦である。

余談[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. Character、聖戦士ダンバインWeb、2022年2月25日閲覧。
  2. 地上の征服を目指していたのは、地上界の英知を結集してバイストン・ウェルに凱旋する目的もあった他、地上征服を成す事が「ルーザを黙らせる事にもなる」と考えていた為でもあった。だが、そのルーザも地上に出ており、自身はそれとも知らずに戦いを繰り広げていた。
  3. 小説『オーラバトラー戦記』では「ドレイクの後妻」という設定。
  4. 小説『オーラバトラー戦記』ではドレイクの実子ではなく、「後妻ルーザの連れ子」という設定。