アシュセイヴァー

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アシュセイヴァー
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

デザイン 斉藤和衛(コンセプトデザイン)[1]
藤井大誠(レイ・アップ)(決定稿[1]
初登場SRW スーパーロボット大戦A
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 アサルト・ドラグーン
型式番号 ASK-AD02
全長 21.2 m
重量 53.4 t
開発者 レモン・ブロウニング
製造 フレモンド・インダストリー社
所属 シャドウミラー
主なパイロット アクセル・アルマー
ラミア・ラヴレス
レモン・ブロウニング
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アシュセイヴァーは『スーパーロボット大戦A』の主役メカの一つ。

概要[編集 | ソースを編集]

シャドウミラーが開発した、最新型のアサルト・ドラグーン

名称のアシュセイヴァーは、英語で『灰の救世主』を意味している。

特徴的な武器として誘導兵器「ソードブレイカー」を装備している。

『A』とOGシリーズで設定が異なるため、分けて記載する。

スーパーロボット大戦A[編集 | ソースを編集]

ゲーム開始時に選択できる5機の主人公機のひとつで、リアル系であればアクセル・アルマーラミア・ラヴレスの男女どちらでも選択可能。

5機中では運動性と移動力が最も高く、かわりにHP・装甲・最大攻撃力が最も低い。防御兵装として、ジャマービームコートが装備されている。近距離武装が貧弱なので、主に中・長距離戦向け。

運動性はゲーム中でもトップクラス[2]であり、それ故に非常に優秀な機体性能を誇る。また、最強武器のソードブレイカーはレベル制限がかかっているものの、長射程かつP属性なので、運動性・移動力と相まって非常に強力な武装である。これらのことから、主人公機として選択しなかった場合でも、この機体に乗って登場するのはライバルかレモン・ブロウニングに限られ、一般兵が乗ることはない。

ちなみに、装甲の薄さゆえに、ボス戦では被弾すると一撃で撃沈することもあるが、もし耐え切った場合は『A』の主人公能力(底力+GBA版のみニュータイプor強化人間)のおかげで命中・回避ともに跳ね上がる。他の主人公機でも同様だが、アシュセイヴァーの場合は元々の運動性が高い為、特に強化される感がある。

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

指揮官用の強襲用人型機動兵器。

搭乗者の脳波パターンを解析・記録し、機体側からフィードバックをかけることによって半強制的に同調させる「究極のマン・マシン・インターフェイス」システムを搭載している(ソウルゲイン、ヴァイサーガに搭載されている「ダイレクト・フィードバック・システム」に近いものだと思われる)。

また、『A』と同様にジャマービームコートが装備されている。

ソウルゲイン受領前にアクセル・アルマーの乗機、アースクレイドルで試作機3機が製作されてASK-AD02-01から順にレモン機、アーチボルド機、予備機となっている。

また、量産機として量産型アシュセイヴァーが数十機製作されている。

なお、設定変更された『OGS』ではアクセル機、レモン機、予備機の3機、ジ・インスペクターでは指揮官機仕様という設定で、ヴィンデル機も存在した。

OG2』・『OGS』では、特定の条件を満たす事で、ラミアが予備機に乗り換える事が可能。アシュセイヴァーは汎用機扱いのため、入手後はほぼ全てのパイロットがアシュセイヴァーに搭乗可能となる。ソードブレイカーはP属性ではなくなっているが、代わりに射程が若干延びている。『A』と同様に近距離武装が貧弱なので、中・長距離戦が得意な射撃系パイロット向け。特に、ヒット&アウェイ持ちのパイロットだとかなり強力な運用が期待できる。また、通常はアシュセイヴァーを入手する事でのみ入手出来る換装武器「ガンレイピア」は『OGS』では貴重なALLW武器(しかも移動後に使用可能)なので、「アシュセイヴァーもヴァイサーガ(どちらか一方しか手に入らない)も特に欲しい訳ではないが、ガンレイピアが欲しいのでアシュセイヴァーを取る」という人も多いと思われる。単機での性能ではヴァイサーガが勝り、汎用機であるという点とガンレイピアの存在では本機に軍配が上がる。

なお『OG外伝』以降はラミアがヴァイサーガを入手したことが正史になっているが[3]修羅の乱以降、どこから調達したのかアシュセイヴァーの予備機も鋼龍戦隊に配備されている。封印戦争以降はクロガネの艦載機となり、主にアクセル用の機体として運用されていることが語られている[4]

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
初登場作品。リアル系主人公機の1つ。武装や特殊能力のバランスが高水準で良好なため、スパロボ初心者にもオススメ。
主人公が「集中」を習得できないことを考慮しても、序盤はあまりにも高い基本運動性のため、追随できる敵がいない。また、ジャマービームコートが標準装備されているのも強さに磨きをかけている。移動タイプは「陸」のみだが、何気に水中適応が異様に高いのも利点のひとつ。物語全体を通してハルバードランチャーの汎用性が高く、レベル20以上でソードブレイカーが解禁されると強烈な移動後攻撃(しかもインチキじみた長射程)までできるようになる。Aの主人公機に共通する特性だが、強化パーツスロットが3つあるのでV-UPユニットやW-UPユニットの恩恵を受けやすいのも強み。
あえて難点を挙げるなら、飛行不能・シールド無し・ビーム兵器無しなぐらい。移動力8+最強武器の最大射程6(P属性)で驚異的な間合いを誇り、ラスボスであるツヴァイザーゲインを1ターンキルするための前提条件が一番簡単な機体でもある。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
OGシリーズにて弱体化していた為、某ネットラジオではメインパーソナリティに「ソードブレイカーがP兵器に戻りますように」と心配されていたりした。が、出てみれば武器性能は殆どリメイク前準拠。ガンレイピアに至ってはバリア貫通属性がOGから逆輸入されていて、ディストーションフィールドへの対処が非常に楽。さらにフル改造ボーナスも飛行可能&空適正向上、と歴代最強の様相を呈している。唯一ソードブレイカーは最低射程がGBA版の2から3に弱体化しているため、援護攻撃には使いにくくなってしまった。とはいえ特殊技能のガンファイトで射程を伸ばすことが可能なので、総合的に利便性は上がっている。ただし、今作は連続ターゲット補正があるため、不屈を持たないラミアだとGBA版のような無双プレイは難しい。
なお、レモンの乗機がヴァイスセイヴァーに固定されたので、彼女が乗ることは無くなった(つまり、主人公とライバル以外は乗らない)。もし彼女が乗っていた場合、本作の仕様上恐ろしいHPと、高い命中率と武器の高性能ぶりに苦しめられていたかもしれない。

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
条件を満たす事で、自爆したラミアが復帰する際に搭乗する。ステージ終了後は汎用機扱いとなり、ラミアが元々乗っていたアンジュルグも強化されて戻ってくる為、パイロットを誰にするか迷うところである。射撃と回避に優れ、合体攻撃が使えないキャラクターを乗せると良い。フル改造ボーナスで射撃攻撃力+200をつければ火力にも期待できる。OGシリーズでも強化パーツスロット数は相変わらず3だが、ソードブレイカーはP属性ではなくなっている。ボスに高火力を叩きこむ用途には向かないものの、隠し要素なだけあって恵まれた機体。
敵では、アーチボルド・グリムズレモン・ブロウニングが搭乗する。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
レモンがヴァイスセイヴァー、アーチボルドがジガンスパーダに搭乗するため、敵としてアクセルがイベントで出撃する以外出番が激減。ガンレイピアが移動後攻撃可能なALLWに変更となり、換装武器。ラミア以外のパイロットにも乗り換え可能だが、分岐ステージではクロガネ隊には使用できないので要注意。
スーパーロボット大戦OG外伝
特に何の説明もなく、クロガネの格納庫に置いてある。味方機として運用できるが、デフォルト機として設定されてないため、使いたい時に使えなくなった。
第2次スーパーロボット大戦OG
クロガネ参入と同時に入手。ストーリー分岐でどのルートを選んでも運用できる利便性を持つ。フル改造ボーナスで威力を強化できる点は変わらず、安価で、全体攻撃が雑魚散らしが得意。ただバリア貫通武器がないので終盤のボス相手には厳しい。また設定上は指揮官機だが、機体性能そのものは量産機程度の性能しかない。ゲシュペンスト2改よりも一回り低く、やはりボス相手には苦しいか。初期装備の換装武器ガンレイピアはW属性が消えたものの、相変わらず有用。
本作から味方としては初めて搭乗可能になったアクセルに換装武器を使わせて台詞を聞くと言った趣味的な使い方もある(ラーズアングリフ・レイヴンとランドグリーズ・レイヴンでも同様のことが可能)。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
第12話クリア時に入手。グラフィックが書き直され、頭身が上がった。基本的には第2次OGと変わらず、2機のエクスバインプファイルIIIといった強力な汎用機が他に手に入る今作では使われる機会は少ない。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
ソウルゲインの復帰が終盤のため、アクセルが「こちら側」で長期に渡り搭乗。ソウルゲインに代わってアルトアイゼンの手足を切断、大破させるという戦果をあげる。
スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATX
ジ・インスペクター同様にアクセルが搭乗するが、ソウルゲインの復帰が早まったためアースクレイドルに残され、クエルボ・セロが同施設攻略戦において搭乗、乗機が中破してしまったラーダ・バイラバンに託している。
また同作ではヴィンデル・マウザーの「向こう側」での乗機としてマントを羽織った機体が、ラミアの回想内に登場している。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

武器名には西洋の刀剣類の名称が使用されている。ただし、レーザーブレード以外は全て射撃武器。OGシリーズでは換装武器の装備も可能。

固定武器[編集 | ソースを編集]

ファイアダガー
機体胸部に内蔵された、無数の誘導ミサイルを発射する実弾兵器。
A』ではP属性があるので移動後使用可能だが、OGシリーズでは不可能。
ハルバートランチャー
長槍型の銃身を展開し、開放バレル内部から複数のレーザーを一斉発射する。ビーム兵器ではない。
『A』では序盤の最強武器。『A』ではハルバー「ド」で、OGシリーズではハルバー「ト」表記。『A PORTABLE』では表記はハルバードだが、声は『OGS』の使い回しなのでハルバートのまま。EN消費型なので、ソードブレイカーと使い分け可能。ガンレイピアとは逆に、『OGS』や『OG外伝』では普通の全体攻撃だが、『第2次OG』ではダブルアタック可能武器になった。
ちなみに、ハルバートとは斧と槍が一体になった武器で、穂先に槍の刃、その下に斧の刃が付いており、斧の刃の反対側には鉤型の刃が取り付けられている。要するに、複数の武器の機能をひとつにした武器。その名前を冠する理由は『銃身が長く、複数のレーザーを発射するから』かもしれない。
ソードブレイカー
実体の刃が備えられたビットで、肩に6基装備された誘導兵器。全方位からレーザーで射撃した後、更にビット本体を全方位から飛ばして直接斬りつける。
『A』では射程が2(『A PORTABLE』では3)~6と長いP武器で攻撃力も高く、切り払いされることもない、鬼のような強さを誇る最終武器。OGシリーズでは移動後攻撃不可で攻撃力が相対的に低下した代わり、射程が2~8と広がっている。『A』ではパイロットレベルが20以上になるまで使用不可能。弾数制。唯一の弱点はバリア貫通を所持してないこと。そのため、OGシリーズでは長期的な運用は不可能となっている。
『ジ・インスペクター』17話では実体剣を展開しその間にビーム刃を展開するというギミックを披露[5]。対アルトアイゼン戦での決定打となった。

換装武器[編集 | ソースを編集]

レーザーブレード
腕部の袖口にマウントされている[6]非実体の光剣。武器として使うより、切り払い時に拝む回数の方が多いと思われる。
『A』ではモビルスーツのビームサーベルよりも基礎威力が低く、なんとメタス以下。OGシリーズでは換装武器扱いで初期攻撃力は高めだが、改造効率は悪い。『第2次OG』ではコンビネーション攻撃可能なC属性がついているが、フル改造状態だと同じくC属性のビームソードにクリティカル補正以外のすべてで劣ってしまう(改造費もあちらのほうが安い)。ジ・インスペクターではアクセルがこれを多用している。
ガンレイピア
ビームを高速連射する大型マシンガン。当然ながらビーム兵器
『A』では移動後使用不可能。『A PORTABLE』ではバリア貫通属性が追加されている。本機を含めて『A PORTABLE』主人公機は前期OGシリーズよりバリア貫通武装を逆輸入しているが、その中では最長の射程を誇る。長射程でディストーションフィールド持ちの木蓮メカを相手取るには一番便利だが弾数制限10発と多用するには苦しいため、大型マガジンの併用を推奨したい。
OGシリーズでは換装武器でP属性を持つ。『OGS』や『OG外伝』ではダブルアタック可能な全体攻撃だが、『第2次OG』ではダブルアタック不可になった。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備
切り払いを発動。OGシリーズでは、切り払いが未実装なので登場しない。
ジャマー
ミサイルジャマー。ミサイルによる攻撃をことごとく無効化する。一見すると地味だが、恩恵を受ける機会は結構多い。
ビームコート
ゲーム後半は発動しても簡単に破られる事が多い。これのお世話になる前に、被弾しないのが理想。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

宇宙
通常は飛行不可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

射撃武器の攻撃力+200
GBA版『OG2』以後、OGシリーズで選択可能な固有ボーナス。
射撃武器の攻撃力+200、ミサイル系武器に対して特殊能力「ジャマー」が発動する
OGMD』。ジャマーが追加された。
移動タイプ『』追加、空適応A
A PORTABLE』でのフル改造ボーナス。悲願の飛行能力を、自力で獲得できるようになった。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「DARK KNIGHT」
アクセル・アルマー専用曲。
「ASH TO ASH」
ラミア・ラヴレス専用曲。
「CHAOS」
シャドウミラー幹部曲。事実上、レモン・ブロウニング(GBA版『A』)または選択しなかった主人公の搭乗時の曲。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ラピエサージュ
ATX計画のデータを参考に改造されたカスタム機。外見・武装含めてアシュセイヴァーの面影はほとんどなくなっている。
ヴァイスセイヴァー
レモン・ブロウニング専用のカスタム機。
量産型アシュセイヴァー
OGシリーズで登場する本機の量産機。ソードブレイカーが使用不可能になり、形状が一部簡素化された。

関連性が指摘される機体[編集 | ソースを編集]

アシュクリーフ
アシュセイヴァーのデザイン元と思われる(『電撃スパロボ!』では「『スーパーロボット大戦64』に出てきたアレ」とぼかして触れられている[1])。アシュセイヴァーからソードブレイカーを取ったような形をしている。

余談[編集 | ソースを編集]

『A』出典のオリジナル機体はその人気にもかかわらずソウルゲイン以外は立体化の機会に恵まれていなかったが、BANDAI SPIRITSから「HGアシュセイヴァー」のプラモデルが2025年6月に発売されることが発表された。[1]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 1.2 電撃スパロボ! Vol.7』112頁。
  2. 1話から使えるのに運動性の初期値が後半入手するνガンダムと同じ120
  3. ヴァイサーガはワンオフ機であり、インスペクター事件でレモンから託された機体以外に存在せず、ラミアにとっての入手機会がないため。封印戦争でアクセルが搭乗して出撃する機体も艦内に保管されていたヴァイサーガであることもこの説の補完となる。
  4. 『OGMD』にて、合流したアクセルの乗機としてソウルゲインとアシュセイヴァーを用意している、とトウマが語っているため、少なくともクロガネ隊内ではアシュセイヴァーはアクセルの機体という認識がされている模様。
  5. アクセル曰く「ソードブレイカーにはこういう使い方もある」。
  6. 当該ポスト