サギリ・サクライ
サギリ・サクライ | |
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登場作品 | |
声優 | 庄司宇芽香 |
デザイン | 西E田[1] |
初登場SRW | スーパーロボット大戦T |
SRWでの分類 |
パイロット 主人公 |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
年齢 | 27歳 |
所属 |
VTXユニオン
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役職 | 主任 |
サギリ・サクライは『スーパーロボット大戦T』の女主人公。
概要
巨大複合企業「VTXユニオン」に勤務する女性主任。特務三課に所属している。前部署は特務一課(or第二試験課)。
可憐な容姿とマイペースな性格で社内でのファンも多く、有用性を示すという理由から勤務には真面目だが、その実は私生活はずぼら、大雑把で適当という欠点を備えた残念美人であり、そのギャップと後述の理由で女性陣の心をするりと奪っていくことから「堕天使」と渾名されている。同僚の女性には天然タラシな一面があり、道を踏み外した女子社員は数知れず。だが婚期は完全に乗り遅れており、友人達は続々と結婚して家庭をもっている模様。男性からもアプローチはあるのだが、上述の欠点で男性側が幻滅して無かったことになるのがお約束らしい。
寿退社して幸せになるという目標を持っていることもあって、仕事の面では給料へのこだわりを見せることが多い。このため同僚からはいい顔をされないこともあるが、サラリーマンとしての責任感は弁えており、給料に見合う成果をきちんと上げることを旨としている。また、金に釣られて尾を振るような素振りを見せるようなことも一切なく[2]、汚いやり口を行使する敵に対して憤りを露わにしたりと、主人公らしく真っ当な感性と正義感もきちんと持ち合わせている。
元々は戦闘職種とは無縁で、食品部門でお菓子開発の仕事をする(お菓子に目がないのはそのため)はずが、パイロット適正アリとみなされて配属先を強引に変更されたという経緯がある。
登場作品と役柄
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 初登場作品。本作の女主人公。
- デフォルト精神コマンドはレベル2で脱力を習得できるため、どちらのルートでも序盤の極対策として活躍できる。あまり触れてはいけないが、女性主人公の中では、かなり高めかつ最年長の27歳。
- 主人公ルートでの呼称は「センパイ」(本人が呼ばせている)。前述のこともあり、サギリルートはこれまでのオリジナル女主人公チーム以上にとてつもなく妖しい雰囲気を放つことになる(早い話、百合ハーレムである)。しかし結束力は随一であり、仕事をする意味を彼女は身をもって示していく。
- 激闘ルートのエンディングではどこぞの高額債務者の如く1.男性の恋人を作る、2.女性の恋人を作る、3.恋人を作らないの究極の三択を迫られる事に…(サイゾウと異なり、作らない選択肢がある代わりに同性の恋人を作る選択肢がある)。
パイロットステータス
能力値
主人公でありながら、回避がずば抜けて高く、なんと味方パイロットの中ではキリコと並んで1位タイ(全パイロットの中で見ても北辰と並んで3位タイ)。回避のみならず、他の能力値も高水準に纏まっている。サブ主人公時も能力値は同じ。
精神コマンド
- T
- 直感、脱力、鉄壁、気合、決意、魂
- デフォルト及びサブ主人公時の精神コマンド。サギリを主人公に選んだ場合は変更可能。
- 直感や魂といったアタッカーとして有能なものやボスユニットへの突破口が開ける脱力、あまり耐久に優れていないティラネードが一撃で撃墜される危険性を大きく減らせる鉄壁…と、戦闘に特化したサイゾウと異なり、バランスの良く隙のない構成に仕上がっている。
- ラミィが集中を使えるため、鉄壁と合わせた盤石の布陣によりティラネード1機で敵軍を壊滅に追い込むことも不可能ではない。
- 脱力を最初期に覚えるためか、本作のバイタルダウンは「フルパック購入プレゼントT」の特典に入っていない。そのため彼女を主人公にし、誕生日を変えて脱力を覚えないものにするとバイタルダウンを買えるのは木下が加入する地球ルート第12話(宇宙ルートだと第14話)以降になる。
- サイゾウを主人公に選んだ場合、ゲシュペンストに乗るサギリの精神コマンドはこれで固定になる。ゲシュペンストは(カスタムボーナス込みだが)修理装置と補給装置を両立する数少ない機体である一方、攻撃力は主力になるほど高くはないので、後半になるほどサポート役としての立ち回りが求められる。その為、サギリが持つ脱力は相対的な価値が高まり、『修理も補給もこなし、脱力が使えて、それなりに戦える』というユニットとして、他の脱力要員とはまた違った運用が出来るだろう。
- 本作で脱力を覚えるメインパイロットは、主人公(誕生日+血液型しだい)、サブ主人公時のサギリ、プル、ロッティの4人だけなので、脱力を多く使いたいときは重宝するだろう。
特殊スキル
エースボーナス
- 気力130以上で与ダメージ1.1倍。移動力+1
- 『T』で採用。
人間関係
- サイゾウ・トキトウ
- 所属部門はルートによってサギリと入れ替わる。彼とは同期入社のライバル関係にあり、サイゾウ編では一見するとサギリはサイゾウへ対して「異性」としての観方を示していないように思われるが…。
- ラミィ・アマサキ
- VTXユニオン特務三課の新人。サギリを主人公に選んだ場合は彼女を骨抜きにしているが、彼女の度を越えた自身への入れ込み様に引いてしまうことも……。
- 一方、サイゾウ編では彼女とメリル、エイミスの3人から一方的に『サイゾウを巡る恋のライバル』として観られている。
- メリル・スパンナ、エイミス・アーネスト
- 同僚。主人公ルートではずぼらな性格や給料へのこだわりなどで白い目で見られがちだったが、戦いの中で結束していき、最終的に彼女達も骨抜きにした。
- ヒロスケ・アマサキ
- 特務三課の課長。彼とサギリの関係性は、彼とサイゾウの関係と比べると薄いが、第1話での戦闘中の会話の中でしきりに給料へのこだわりを口にする彼女に疑いを向けたメリルとアーネストに対し「彼女は天才だから心配いらない」と笑顔で答えており、信頼を寄せられていることが伺える。
- ダイマ・ゴードウィン
- VTXユニオンの社長。社長として尊敬の念を抱いていたものの、彼の醜い本性とラミィの思いを踏み躙るその言動に激怒してその野望を一蹴した。
- ルーディー・ピーシーザルト
- UNDの幹部。何度も戦うライバル的存在だったが、諸々の事情でUNDから離脱した彼女を受け入れ、エンディングでは特務三課の同僚となる。当然だが、彼女ともフラグが立つことに。
- 秘書
- VTXユニオンの社長秘書。エキスパンションシナリオではT3のイケメンパイロット達の話より、サギリのプライベートに興味を示し、プライベートでは『サギリさん』と呼びたいと発言した。エイミス曰く『あの秘書さんも堕とされたクチ』とのこと。
- ヤマダ、サトウ、スズキ
- 容姿に騙されてサギリに言い寄ったが、撃沈した男性陣。特にヤマダとの一件は『伝説』レベルに酷かった模様。
- 如月千歳、ナイン
- エキスパンションシナリオの第3話では、戦闘前にチトセを励まして笑顔にしており、それを見たナインに『(姉さんに近付く)要注意人物』として警戒されるも、その直後の「ナインもよろしくしちゃっていい?」という一言で、あっさりとナインの心を開くことに成功した。この様子を見ていたサイゾウは心の中で「相手が地球人だろうと異星人だろうとアンドロイドだろうと、サクライの堕天使ぶりはお構いなしだな」とこぼしている。このことから、サイゾウは『この2人も堕ちた』と見ている模様。
名(迷)台詞
戦闘台詞
- サギリ「どうラミィ、私の超絶テクは?」
ラミィ「はい!もうメロメロです!」 - 回避時の台詞。無論、操縦テクニックのことを指してのやり取りだが、シチュエーション抜きでセリフだけきくとどうにもいかがわしい内容にしか聞こえない会話である。
- 「いわゆる、シャアが来る…ってやつね!」
- シャアとの特殊戦闘台詞。由来は同名の挿入歌。同曲はシャアと出会った敵兵士の心境を歌った曲のため、サギリなりに緊張しているのだろう。
主人公時
- 「いえ、鼻からです」
- 第1話のインターミッションより。始業前にコーヒーを買いに席を外していたが、急いで戻るために一気飲みをしたため溢したシャツの染みをアマサキに指摘され、「あわてて、口からコーヒーを吹き出したと…」と言われた直後に…。しかも、この時の彼女は笑顔で発言している。
- なお、ご丁寧に立ち絵がコーヒーを噴出した後の物に代わっている(本編ではこの時限定だが、ボーナスシナリオ「業務第一日目、その終わりに」ではまさかの再登場を果たす)。
- 「あるわよ。サラリーマンの正義…利益のためって理由が」
- 第5話のインターミッションより。ラミィからは見も蓋もないと突っ込まれる。
- 「誤解しないでね。勧善懲悪の正義のヒーローって意味じゃないから」
「でも、私は自分のやっている事に納得しているから、ここにいる」
「サラリーやボーナスのためだとしても、自分の中にある正当な理由…それが正義よ」 - 第6話の戦闘前イベントより。自分なりの正義感を持って戦っている事をラミィに語る。
- 「オバサン!? そ、そりゃ…10歳の子供から見ればオバサンかも知れないし…高校の同級生にはもう子供が小学生になってる子もいるけど…でも…でも…」
- 第21話の戦闘前イベントより、ポールにオバサン呼ばわりされて。敵として突然現れた子供からそういった単語を行き成りぶつけられたとはいえ、かなりの動揺っぷりである。
- ちなみにサイゾウを主人公にした場合でもオジサン呼ばわりされるが、無反応だった。
- 「私は…歳が遠い…」
- 同上。ポールの相手を光に任せた際に「ここは歳の近い私に任せて!」と言われて。年齢の事をまだ気にしていたようだ。
- 「ごめんね。ボク。オバサン、大人だから子供の遊びってよくわからないの」
「生意気いわないの。子供の内は子供にしか出来ない事を楽しみなさいよ」
「ブラック企業の犬になるのなんてそれからでも遅くないから」
「他人に対して敬意を払えない内は子供なのよ、ボク」
「それがわからない子には怖いオバサンがキツ~いお仕置きをしてあげるから!」 - ポール戦における戦闘前台詞であり、ポールとの遣り取りになっている。彼からオバサン呼ばわりされたことを相当根に持っていた様で、ラミィからは内心を見透かされたかのような一言を心の中で呟かれている。
- 「嫌いじゃないわよ。でも機動兵器に乗るのは好きじゃないの」
- 「だって…やっぱり、怖いしね」
- 「散々嫌がるラミィを戦わせてきたのにひどい話よね…」
- 「でも、これが本音よ。自分の仕事が心から大好きなんて人はそんなにはいないんじゃない?」
- 「みんな、小さな不満や文句…人によっては自分を壊す程の怒りと共に働いていると思う」
- 第26話「会社と私と幸せと」より。彼女が辞表を出しに来たと知ったラミィに「会社が大好きだと思っていた」と言われて。
- 社内コンペ中にUNDの横やりでサギリがケガを負って入院してしまい、心の迷いのせいで敗北の原因を作ってしまった責任を感じて本社に辞表を提出しにきたラミィは、病院を抜け出してきたサギリと本社前で再会する。
- サギリは自分も会社に辞表を出すつもりで来たことを告げ、自分と同じく望まぬ仕事を無理やり押し付けられたラミィに対し働く意味を教え説こうとしつつも、内心では彼女と同じように望まぬ仕事に対する忌避感をずっと抱き続け、何度も辞職を考えたことがあったという内情を吐露する。
- 「私なりの反抗の姿勢よ。どんなことがあっても私は私よ…ってね」
- 「給料やボーナスは私が誰かに認められた証…私の生きている意味でもあるから」
- 同上。ラミィとの会話の中で、戦いのための部署に身を置きながらも常に化粧を欠かさずきれいにしていることや給料のこだわりに言及されての返答。
- 常に化粧をするのは望まぬ仕事を強いられる中で自分自身を見失いたくないという思いの証。給料へのこだわりも、生活にはお金が必要という現実的な理由のほかに「組織内における自分自身の価値の証明」という切実な理由からでもあった。常日頃の軽薄な振る舞いのその裏には、働くサラリーマンの悲哀が隠されていたのだった。
- 「やってみせてよ、キング・オブ・ハート! 愛の王様なんでしょ!」
- 第51話より。愛で奇跡を起こすと信じ、仲間達と共にドモンを激励する。
- 「あのね…遺跡泥棒のお爺ちゃん…。偉そうな事を言う前に税金ぐらい払ったら?」
- 「世界がどうこう言ってるけど、、それ以前に自分が社会不適合者なのを自覚しなさいよね!」
- 第52話より。Dr.ヘルと戦闘前の台詞。サラリーマン風情との売り言葉に対し買い言葉。本作恒例のサラリーマンネタに加え、哲学的かつ尊大な発言が目立つヘルに対しコミカルですらある。
- 「やだやだ…。こんなパワハラ体質の歪んだ体育会系人間が組織のトップなんて」
- 「地球人を契約させたいなら、高賃金、高いやりがい、素敵な職場環境と福利厚生、その全てを揃えてから来なさいよ!」
- 最終話より。ラグナヤルと戦闘前の台詞。飽くまでサラリーマン目線。
- 「今度はコーヒーじゃないわ。これはオードブルのハンバーグのソースよ」
- ボーナスシナリオ「業務第一日目、その終わりに」にてまたしてもシャツに染みを付けて、エイミスに指摘された際に。なおこのシナリオは第1話終了後の話なので、一日で三回も染みを付けている(戦闘終了後にまた染みを付けているため)。替えのシャツは二枚しか持っていなかったため、シャツに染みを付けたまま帰宅する事になった…。
- なお本人は「どうせ終電なんて酔っ払いのおっさんしか乗ってないから目立たない」と気にしてなかったが、周りは「サギリの美貌で目立たないのは無理がある」と思っていたため、周りの客からは酔ってソースの染みをつけた残念美人として映った事は確実だろう…。
- 「うう…若さがまぶしい…!」
- エキスパンションシナリオ地上ルート7話。お互い残業で徹夜明けなのに笑顔がまぶしいアマリに対して。やっぱり年齢が気になるらしい。
サブ主人公時
- 「いいじゃないの。そういう所もトキトウ君なんだから」
「ま…私がウブな新入社員だったら、そこも含めてフォーリンラブだけど」 - 第26話「会社と人と誇りと」(サイゾウ主人公時)ミッションクリア後シナリオデモにおいて、サイゾウがラミィから「自分のことを(業務上での立場以外の観点で)どう見ているのか」との問いに対して答えた一言に対し、T3隊員数名から失望の念を禁じ得ない反応を示されたサイゾウをフォローする際に発した。同時にラミィの胸の内を明かすようなコメントをさり気なく挟んでいる点から、ラミィ本人への気遣いを見せている面が覗える。
- この言葉にラミィは明るい表情を見せるが、傍らのメリルとエイミスは彼女がサイゾウと同期入社であることからそのコメントに対して隠された真意(?)を感じ取っていたようで、逆に彼女に対し警戒心を抱くこととなった。
- 「そうやってサブキャラ根性に浸ってると、いつかはモブまで格落ちするわよ!」
- ボーナスシナリオ「主人公は誰だ」より。まるでこの作品のようなメタな台詞である。
- 「だから、私達は自分の存在価値を証明する必要があるのよ」
「このままじゃVTXユニオンの主人公はトキトウ君で私はサブ主人公になっちゃう!」 - 同上。もうなってます。
- なお、ネロからは「サイゾウが主人公なら、サブ主人公はラミィじゃないのか…」と突っ込まれた。
- (頑張ろうね、トキトウ君…。私も当面はライバルとして一緒に戦うからさ…)
- 同上サイドプランシナリオにて、サイゾウへ対し心の中で呟いた一言。この時の彼女の呟きは、様々な意味を含んだ一言としてプレイヤー一人一人を動揺させたことだろう。
搭乗機体
- ティラネード
- 主人公に選択した場合の搭乗機。
- ティラネード・レックス
- ティラネードの後継機。
- ゲシュペンスト
- サイゾウを主人公に選択した場合の搭乗機。
- 何の因果か、『堕天使』の異名を持つ人物がパイロットを務めるという点においては初代パイロットと一致している。
余談
- 名前の由来は、旧日本軍の駆逐艦「狭霧」からと思われる。
脚注
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