世界観/V

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2017年6月16日 (金) 02:43時点におけるセリカ (トーク | 投稿記録)による版 (更新のため)
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本作は3つの並行世界が舞台となるが、世界が融合された『Zシリーズ』に対し、それぞれの世界を行き来しながら戦いの旅が繰り広げられる。 各世界の区別が、海洋の状態によりなされているという特徴がある。

歴代のSRWの世界観では版権作品間の設定の擦りあわせ、クロスオーバーの行うために一つの地球に版権作品のあらゆる組織、人物が混在しているが 今作では三つの世界に分けられ、それぞれの地球にそれぞれの版権作品の組織、人物が存在している。 一見すると版権作品ごとの複雑な設定、人物のクロスオーバーの構成を放棄した形に見えてしまうかもしれない。

しかしこれは見方を変えれば、今までのような一つの地球を舞台とした物語ではなく三つの地球という従来の三倍の広さを持った舞台といえる。 作中において主人公達一行は地球を救うために旅をするが事件によって別世界の地球に飛ばされ、そこの地球は自分達の地球とは違った文化、風土、世界情勢であり、それを見聞きした一行は様々な感想を抱く…といった描写がある。 この構図は世界を救うために勇者が立ち上がり、広い世界の中で異大陸(あるいは異世界)へ旅する。その中で異大陸で自分達とは異なる民族、種族と出会い、文化の違いに驚く…といったポピュラーな勇者の冒険譚、RPGと同じといえる。 言うなれば三つの地球というのはRPGで言う飛空艇や船で向かうような別の大陸に置き換えられる。

今作のタイトル英数字である「V」は航海や旅の「ボヤージ」を意味しており、今作の象徴的存在である宇宙戦艦ヤマトを中心に三つの世界を旅する物語である。 今回のテーマである「航海」「旅」を表現するために、今作の世界観は参戦する版権作品を三つの世界にそれぞれ所属させ、 そしてその広大な三つの世界を「船」であるヤマトを中心に旅する事が今作の特徴である。


新正暦世界

  • 舞台となるシナリオ

第1話~8話、第41話以降

ガミラスの侵攻により海が干上がった世界。年号は新正暦2199年。

一年戦争に始まるアースノイドスペースノイドの戦乱を経て「空白の10年」を挟みマフティー動乱が勃発、それから約91年の時を経てコスモバビロニア建国戦争が、9年後には木星戦役が勃発。宇宙海賊クロスボーン・バンガードと地球連邦軍の共闘の末に木星帝国の打倒に成功するも、地球圏は木星戦役の3年前に建造されたガミラス冥王星前線基地から放たれる遊星爆弾によりコロニーや都市群が壊滅し、海は干上がり、あらゆる生命体が死滅。人類は地下シェルターに潜って細々と生き延びねばならなくなり、現在は滅亡まであと1年というところまで追い込まれている。ガミラスの物量の前に連邦は敗戦を重ね続けている一方で、木星帝国残党が地球への報復を目論んでいる。

また平行世界の同一人物として約100年前にサガラカナメという科学者が存在しており、戦争でを亡くした事で世界改変の研究にのめりこんで行ったとされている。彼女の研究は、宇宙世紀世界におけるヤムスク11での実験に繋がるきっかけを作る事になった。

スーパー系の作品が組み込まれていない関係か、他世界でいうところのスーパーロボットガンダムタイプがそれに相当する存在として扱われている[1]。ガミラスの戦艦による密度の高い砲撃で量産機は役に立たず、対抗できるモビルスーツはそれこそエース級のパイロットが搭乗したガンダム位しかいない為、ガミラスとの戦いは艦隊戦がメインになっている。

宇宙世紀世界

  • 舞台となるシナリオ

第22話~27話、第28話A~32話A、第33話~36話、第37話A/B~38話A/B、第39話~40話

セカンドインパクトにより、海が赤くなった世界。正確な年号は不明だが、宇宙世紀0097~0098であると思われる[2]

一見すると新正暦世界の100年前の世界のように見えるが、実際は似て異なる歴史を辿ってきた平行世界である。特にウィスパードの存在により技術開発の速度が異なる為、新正暦世界では100年近く前に開発されていたモビルスーツが現在のそれと同等の性能を持っているという違いが在る。

約100年前、地球連邦誕生の記念式典中に発生したラプラス事件により地球とコロニーの間で対立が発生。それから約80年後にヤムスク11での実験事故が発生し、ウィスパードが誕生。その翌年に襲来してきたインベーダーを迎え撃つ月面戦争が勃発し、人類側の勝利に終わる。しかしそのわずか2年後に一年戦争ゲッター線の暴走および早乙女博士の反乱、セカンドインパクトが同時期に発生し、後者2つの影響で地球はゲッター線に汚染され、海が赤く染まり地球連邦軍は壊滅的打撃を受け、戦力を残したジオンと停戦している。この時期から海には生物が存在しなくなり、戦略的価値が喪失した。

このような惨状にもかかわらず人類間の争いは終わることがなくさらに13年後にはグリプス戦役が、翌年には第一次・第二次ネオ・ジオン抗争とDr.ヘル一派による地上侵攻が発生。ネオ・ジオンとの二度の抗争はガンダム・チームが当時の主導者を破った事で終結したが、主導者のみを狙い撃ちにした形であったためネオ・ジオンは戦力の多くを保ったままとなっていた。 現在はネオ・ジオン、ヘル一派、アマルガム等の各組織が暗躍し、地球連邦軍特殊部隊Gハウンドがネオ・ジオンとの全面戦争中にある。

西暦世界

  • 舞台となるシナリオ

第9話~21話、第28話B~32話B、第37話C~38話C

現実の地球同様に青い海が広がっており、最も環境が安定した世界。

新正暦世界と宇宙世紀世界に見られる歴史の類似性はなく、全く独自の歴史を辿っている。しかしガンダムの名をもつモビルスーツはあらゆる因果を超えてこの世界でも誕生している。

500年前に太平洋上に突如にしてマナによる高度な文明を持つ始祖連合国が作られるが、彼らは外界にほぼ干渉せず一種の鎖国状態であった。一方、外界の諸国はマナと無関係に科学と文化を発展させ宇宙に移民を送るまでになった。

3年前に地球勢力と宇宙勢力の間でヤキン・ドゥーエ戦役蜥蜴戦争が勃発し、さらにはメガノイドの反乱が同時発生したことをきっかけに混乱の時代に突入。一年近く続いた戦争はアレハンドロ・コーナーパトリック・ザラの死亡及び熱血クーデター[3]により各組織痛み分けの形で終息し、地球連邦が設立される。その2年後にアロウズの台頭・第2次連合・プラント大戦勃発・ガイゾックの侵略が立て続けに起きるという短期間で非常に混沌とした歴史をたどっている。最終的にこれらの戦乱はソレスタルビーイング神ファミリー、再集結したナデシコ隊、オーブ他の戦力により一応は収束した。

今現在は大きな戦いは起きていないものの、以前からアルゼナルのノーマ達と宇宙世紀世界から来訪したドラゴンの知られざる戦いが続いているほか、犯罪者達の活発化や火星の後継者の暗躍といった火種が残っている。

勢力

地球艦隊・天駆

『V』におけるプレイヤー部隊。3つの世界から集まった艦隊たちの連合部隊で、イスカンダルからコスモリバースシステムを受領しそれぞれの世界を救うことを目的に結成された。

新正歴世界

大ガミラス帝星
木星帝国
地球への報復を狙っており、その利害からガミラスの傘下に下った。
ELS
超文明ガーディム

宇宙世紀世界

Gハウンド
ネオ・ジオンと交戦している連邦の特殊部隊。ネオ・ジオンとの戦いが集結した後は主要隊員が地球艦隊・天駆に出向する。
ネオ・ジオン
行方不明となったシャア・アズナブルに代わりフル・フロンタルが首魁となりラプラスの箱を狙っている。
Dr.ヘル一派
ミケーネ帝国
インベーダー
使徒
アマルガム
ドラゴン

西暦世界

デンジャラスゴールド同盟
ブラックノワール一味
始祖連合国
火星の後継者

脚注

  1. 後にグルンガストヒュッケバインが開発されており、ガンダムタイプのみがスーパーロボット扱いという世界ではない様子。
  2. 15年の時間をジャンプした竜馬が「今は0082か0083のはず」と発言しているため。
  3. 宇宙世紀世界ではこれとほぼ同時期にアクシズ・ショックが発生しており、混線した結果、一部の人間兵器が互いの世界に転移している。