「グラドス軍」の版間の差分
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:第1部の原作再現では火星と月を無視して地球へ侵攻するも旗艦を狙われたこともあり一時撤退、第2部の原作再現では地球再侵攻の橋頭堡にするためにまずは火星に侵攻する。 | :第1部の原作再現では火星と月を無視して地球へ侵攻するも旗艦を狙われたこともあり一時撤退、第2部の原作再現では地球再侵攻の橋頭堡にするためにまずは火星に侵攻する。 | ||
2024年4月30日 (火) 18:07時点における版
グラドス軍とは、『蒼き流星SPTレイズナー』に登場する軍隊。
概要
ブルドリア太陽系にある惑星「グラドス」の軍隊。SPTやMFを主力とし、地球人を遥かに上回る技術力を有している。地球で資本主義国と社会主義国が対立していることを知る[1]と、互いの冷戦状態を刺激し、共倒れさせようと目論んだ。作中では火星、月を壊滅させた後に地球へ侵攻、第1部ラストの後に地球を完全に占領し、地球の文化を破壊して圧政を行い、第2部ではレジスタンスがグラドス占領軍の圧政に対抗するというストーリーとなる。最終的にはジュリアが「グラドスの刻印」を発動したことにより地球とグラドス本星の行き来が完全に断ち切られ、グラドスによる地球占領は終わりを告げた。
第1部の頃は近未来的なリアル系の敵キャラクターといった感じだが、第2部になると全体的な作中の雰囲気もあるが、当時流行っていた漫画『北斗の拳』に出ても充分違和感のないキャラばかりとなる(SRWではないが『サンライズ英雄譚』シリーズのアンソロジー漫画で「世紀末救世主菌に冒された」とネタにされた事も)。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 原作通りに単独の軍だが、木連と同盟を結ぶ。ボアザンと交戦したこともあるが、ハイネル達には完全に見下されている。今回も当初はエイジ達の設定に準じて第1部であるが、途中からル・カインらの2部のキャラクターが登場。また今回は『超獣機神ダンクーガ』のシャピロが寝返ってくる。ザフト(及びクルーゼに粛清されたかぐらづき)と並んで版権作品最後の敵にあたる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。バルマー帝国の配下。第1部に準じているが、ル・カイン等の第2部のキャラクターも登場する。
- バルマー帝国内では優遇されており、辺境方面軍第8艦隊の要職に就くグラドス人もいる。
- スーパーロボット大戦64
- ムゲ・ゾルバドス帝国の配下であるが、あとは第2部に準じて地球を支配している。ただしかなり早い段階で地球からは放逐され、ゴステロが敗残兵としてバスク・オムにこき使われる描写がある。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 第2部準拠。星間連合を成す勢力の一つとして登場。主人公らがガンドールで外宇宙に出ている間に地球侵略を完了してしまう(ただし南北アメリカ大陸のみ)。XOではJ9がある程度その動きを察知している。ル・カインとの決着がついた後もグラドス本国の軍が登場する。
- 作中のエイジの言葉によるとグラドス本国は議会制の民主主義がしかれているらしく、帝政や王政による独裁が多い侵略者の中では割と珍しい存在である。そのためかル・カインが統治する地球での占領地域はともかく、グラドス本国はさほど苛烈な統治ではないようで(エイジも「グラドスでの暮らしもそんなに酷くはなかった」と言っている)、XOの終盤ではザール星間帝国の崩壊と連合に協力していたヌビア・コネクションの壊滅により星間連合が事実上瓦解したことを受け、グラドス政府も本国の世論に押されて和平路線に傾くだろうとゲイルが分析している。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ポセイダル軍、バララント同盟とISTO(星間条約機構)を結成。火星にあるワープゲートを通じて地球侵略軍を送り込もうとしていたが、エイジからの情報を得たコネクト・フォースがワープゲートを防衛し、失敗。地球圏はグラドスの侵略を受けなかったものの、別の星系に存在する「刻印の星」を占領していた。
- コネクト・フォースにより、刻印の星が解放された後もポセイダル軍に協力を続けるが、ポセイダルの敗北後はロアンの手によって体制が改められ、ミューカスとの最終決戦ではコネクトに協力していた。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- イベント「夢見た楽園は遠く」ではロゴス残党を嗾け、コーディネイターとナチュラルの殲滅戦争による共倒れを画策していた。また、ヤキン・ドゥーエ攻防戦でキラに倒されたはずのラウ・ル・クルーゼを密かに救助しており、彼の人類絶滅への妄執を後押しした。
- なお、同イベントでラクス・クラインがエイジに「脅威とは、グラドス帝国の事ですね」と質問し、エイジが「そうです」と特に否定もしなかったことから、本作でのグラドスは帝政と思われる。
- スーパーロボット大戦DD
- 本作ではギルガメス、バララントそれぞれと不可侵条約を結んでいるとキリコ・キュービィーが話す場面が存在する。またグレスコやル・カインの会話から神聖マザーコンピューターの決定に従って地球侵略を行っていることが説明される。ただしグレスコは神聖マザーコンピューターの決定に何の価値もないと心中でつぶやいている。関わっている作品の関係から巨大コンピュータシステムの正体の可能性についてもプレイヤー間で考察されているが、詳細が説明される日は来るのだろうか。
- 第1部の原作再現では火星と月を無視して地球へ侵攻するも旗艦を狙われたこともあり一時撤退、第2部の原作再現では地球再侵攻の橋頭堡にするためにまずは火星に侵攻する。
人物
- グレスコ
- グラドス軍の提督。
- ル・カイン
- グレスコの息子。第2部で地球の支配に手腕を振るう。
- アーマス・ゲイル
- グラドス軍の中尉。ジュリアの婚約者。
- ゴステロ
- 大尉。ゲイルを目の敵にしている残忍で凶暴な極悪人。
- エジール・カルラ
- 少尉。ゲイルの副官。
- ギウラ
- 大尉。グラドス軍の士官。
- アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ
- エイジの姉。ゲイル亡き後軍に入隊し、ギウラの部下としてエイジへ復讐を行うが…。
- 死鬼隊(ボーン、ゲティ、マンジェロ)
- ル・カイン直属の特殊部隊だが、事実上の愚連隊。ゴステロも加入する。
- グラドス兵
- 一般兵。
他作品の人物・勢力との関係
- ボアザン星人
- 『新』では共にバルマー帝国に占領され、同じ辺境方面軍第8艦隊に組み込まれる。帝国内でのヒエラルキーはグラドスより下位に置かれる。
- 『J』では敵対関係。
- 暗黒ホラー軍団
- 『新』ではボアザン同様バルマー帝国に占領され、同じ辺境方面軍第8艦隊に組み込まれる。4将軍は事実上ル・カインの配下に置かれている。
- 妖魔帝国
- 『新』では同じくバルマー傘下。シャーキンがル・カインに従っている描写がある。
- デビルガンダム
- 『新』ではゴステロがデビルガンダムの生体ユニットとして取り込まれてしまい、ゲイルや他の死鬼隊、さらにはル・カインまでもゾンビ兵として蘇らせるという展開を見せている。
- ラウ・ル・クルーゼ
- 『X-Ω』期間限定イベント「夢見た楽園は遠く」ではジェネシスから彼を救助しており、恩を着せると同時に彼の復讐を後押しすることで、プラントと地球を戦わせて共倒れを狙った。クルーゼもグラドスを体のいいパトロンと思っていた模様。
- ギャラルホルン、ドルシア軍事盟約連邦
- 『DD』では通告なくいきなりゲラン衛星による破壊活動を行った為、自軍部隊と敵対しているこれらの勢力ですら一時的に団結してグラドス撃退に向かった。
- ムゲ・ゾルバドス帝国
- 『64』ではムゲの支配下に置かれ、地球占領軍の一角を担っている。『GC』(『XO』)では星間連合の一員であるため、異次元同盟のムゲ・ゾルバドス帝国とは敵対関係にある。
- シャピロ・キーツ
- 『64』ではル・カインの上司の立場にある。『J』では第1次火星会戦で寝返ってル・カインの参謀となるが、終始偉そうな態度を取っていたことから死鬼隊やカルラ、ギウラからは嫌われており最終的に見捨てられる。
- ポセイダル軍、ザール星間帝国
- 『GC』(『XO』)では星間連合を結成するが不可侵条約を結んでいる程度のもので、グラドスやザールは勢力拡大を目的としているが、ポセイダルは内政重視の方針をとるなど、目的は一致していない。
- 木連
- 地球人類の組織ではあるが、『J』ではかつて自分達を追放した地球への復讐のためにグラドスと結託する。
- バルマー帝国
- 『新』ではボアザン・暗黒ホラー軍団と共に占領下におかれ、辺境方面軍第8艦隊に組み込まれる。バルマー傘下の版権系組織の中では最も上位に位置する。
- ジュア=ム・ダルービ
- 『J』ではラースエイレムによってル・カインが叩きのめされてしまう。
保有兵器
SPT(スーパー・パワード・トレーサー)
MF(マルチフォーム)
TS(テラー・ストライカー)
その他
余談
- 初期設定では『デウズス星人』という名称であり、アニメ誌や放送開始時に発売された絵本ではそちらの呼称になっている。
- 変更された理由は「(発音の難しさから)打ち合わせのたびに舌をかむスタッフが続出したため、これ以上犠牲が増えないうちに高橋良輔監督の一声で、第1話のアフレコ当日に変更された」とのこと[2]。
- スポンサーの問題が無く番組が打ち切りにならなかった場合、グラドスの刻印の発動によりグラドス本星から地球占領軍への補給の遮断に成功した地球で逆に始まったグラドス人差別を憂慮したエイジがレイズナーMk-IIを駆ってグラドス本星に戻り、「グラドス人と地球人のルーツが同じである」と言う事の確かな証拠を求めて奔走し、同時にその証拠をもってグラドス本星政府の支配体制から市民を解放するというエピソードが描かれる予定だったという。
- このことからもグラドス本星でも軍国主義社会、あるいは圧政が行われていたと推測される。
- 小説『蒼き流星の行方』によれば、グラドス本国の政治体制は古代グラドス人が残した神聖マザーコンピューターにより意思決定が行われる管理社会であるという(フォロンはその一部をコピーしたものであり、グラドス創世の秘密を守るためエイジの父ケン・アスカによってレイズナーに搭載されていた)。刻印の力によってグラドス本星に帰還したエイジは政府の圧政に対抗するレジスタンスや機械による支配からの解放を目指すル・カインとも共闘し、マザーコンピューターの存在する政府中枢を目指す。
- だがそこに残されていたのは遥か以前に破壊されたマザーコンピューターの残骸であり、グラドスはその事実を隠蔽したグレスコら軍上層部による軍事国家と化していたことが判明するのであった。