「マジンカイザーSKL」の版間の差分
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:特にUXの時と性能に大きな変化は無く、同じ感覚で使用できる。但し今回[[マジンガーZ (真マジンガー)|マジンガーZ]]がいる分やや装甲が脆い点が目立つので注意。基本的にはやはり回避を主眼に立ち回るのがベスト。本作では(気力制限のある要素全般がそうだが)[[マイク・サウンダース13世|ディスクP]]のおかげで早々のウィングクロスが可能。本作のウイングクロスは空Sに加えて、新武装「SKL-RR」によってさらに火力も上昇している。装甲面を除いて弱点という弱点はさほど見当たらない。さらに終盤にマジンガーZとの[[合体攻撃]]が追加されただでさえ高い決定打がさらに高まったため、総合的に見て前作よりはるかに強くなっている。但し相変わらず海動に撃墜数が偏るので注意。 | :特にUXの時と性能に大きな変化は無く、同じ感覚で使用できる。但し今回[[マジンガーZ (真マジンガー)|マジンガーZ]]がいる分やや装甲が脆い点が目立つので注意。基本的にはやはり回避を主眼に立ち回るのがベスト。本作では(気力制限のある要素全般がそうだが)[[マイク・サウンダース13世|ディスクP]]のおかげで早々のウィングクロスが可能。本作のウイングクロスは空Sに加えて、新武装「SKL-RR」によってさらに火力も上昇している。装甲面を除いて弱点という弱点はさほど見当たらない。さらに終盤にマジンガーZとの[[合体攻撃]]が追加されただでさえ高い決定打がさらに高まったため、総合的に見て前作よりはるかに強くなっている。但し相変わらず海動に撃墜数が偏るので注意。 | ||
:プロローグではウィングを持っていたが、[[バイストン・ウェル]]に召喚された時に壊されており(海動の話通りならキバとの戦闘時には既に壊れ始めていたらしい)地上に戻った時には既に無い。ウィング復活は中盤頃と遅いが[[ゴッドスクランダー]]の登場と同話で行われるクロスオーバーがある。 | :プロローグではウィングを持っていたが、[[バイストン・ウェル]]に召喚された時に壊されており(海動の話通りならキバとの戦闘時には既に壊れ始めていたらしい)地上に戻った時には既に無い。ウィング復活は中盤頃と遅いが[[ゴッドスクランダー]]の登場と同話で行われるクロスオーバーがある。 | ||
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === |
2016年4月15日 (金) 02:13時点における版
マジンカイザーSKL(Mazinkaiser SKL)
神をも悪魔をも超える力を持つ巨大ロボット。「SKL」は「スカル」と読む。作中においては基本的に「カイザー」と呼ばれ、「マジンカイザー」や「SKL」といった呼ばれ方はしてない(ただし、終盤で一瞬だけコンソールに「MAZINKAISER SKL」の文字が映っているので「マジンカイザーSKL」が正式名称ではある模様)。
操縦席が前後に並んだ複座式であり、前に出た側のパイロットが操縦を担当する。複座と言っても連携操縦をするわけではなく、サブ側のコントロールは一切無効。前後の入れ替えは操縦者側の意思で行われ、そのため劇中のガラン戦で真上が気を失った際は、サブに回っていた海動が前に乗り出して動かしていた。基本デザインは従来のマジンガーを踏襲しているが、「SKL(スカル)」の名の通り頭部(コックピットとなるスカルパイルダー)や胸部のドクロが特徴的。2話でのガイストテレス戦で損傷を受け、以降は右目が破損したままになる(コクピット狙いの一撃に対し、海動が咄嗟にレバーを引いて頭を跳ね上げたために右目を直撃した。EDや奇械島以降を描いた『ヴァーサス』3巻でも修復をされていない)。
どこで、いつ、誰が、何のために作ったのかは全く以って不明。作中では動力が光子力かどうかすら判明していないが、『魔神大戦21』に掲載された前日談小説『PROJECT KAISER 誕生編』では動力源が「光子力反応炉」と言われているため、光子力を使用しているのは間違いない模様。オープニングでは、光子力研究所と思しき廃墟に氷漬けで封印されている姿が描写されている。また、どうもSKLはレプリカあるいは模倣に近い存在であり、オリジナルとなった機体が存在するらしい(ただし、この辺りの設定は視聴者の想像に任せられ、公式には決まっていない)。
海動によると「曰くつきの機体で俺と真上にしか乗れない」ようだが、漫画版『ヴァーサス』では操縦する際に途轍もない負荷がかかり、常人では乗ると身体が燃え上がるような幻覚に見舞われ、発狂・自殺してしまうと語られている。この辺りは元祖マジンカイザーと似ているが、向こうよりも過酷になっている。結果、人として普通でない存在にしか乗れない機体となった。
このようにかなり物騒かつ謎の多い機体であるが、軍の施設で十分に整備・補給が可能。さらに、現状シリーズ唯一軍属のマジンガーである。
「SKL」の由来は「Separated Killing Lord(分かたれた殺戮の王)」あるいは「Slum King Legend」の略とされている。後者は野中氏による名称案の一つ。
OVAのエピローグでは可変式バイク「SKL-RR」に搭乗している。
ウイングクロス
支援機ウイングルの飛行ユニットを装備することで「ウイングクロスモード」となる。
飛行能力を獲得するのが最大の特徴だが、もう一つの特徴は内蔵武器の開放。また、『ヴァーサス』によるとノーマル時は制限されている本体の出力も解放される。これらの武装はデフォルトで装備されているため、裏を返すとノーマルモードでは攻撃能力が半分以下(トルネードクラッシャーパンチと牙斬刀、ブレストリガーのみ)と恐ろしく弱体化していることになる。このモードではサブ側のコントロールが有効になるため、操縦者の交代なしで武装の操作が出来るようになり、全ての武装を速やかに扱うことが可能(交代自体は可能で、『ヴァーサス』では真上がメインを務めたことも)。逆に言えば、全力を出すためにはたとえ地上戦でも常時翼を出す必要がある事になり、地上戦では邪魔な翼を分離あるいは格納して戦闘が出来る歴代マジンガーに劣る点と言えなくもない。なお、このモードになると通常青く光る目が金色に変わる。
スパロボでは毎シナリオごとにウイングクロスが必要だが、OVAの後日談を描いた『ヴァーサス』の最終巻では常時ウイングを装着したままになっている(一時的にウイングに損傷を受けた際は取り外されている。このとき、開放された武装が再度封印されている)。
なお、ウイングクロス前は一貫して武装名を叫ばない(ロケットパンチにあたるトルネードクラッシュパンチも無言で飛ばす)のだが、ウイングクロス後は視聴者の鬱憤を晴らすかのごとく技名を叫びまくる。ウイングクロスで音声入力が解放されるのかもしれない。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。パッケージイラストには両眼が健在する状態で描かれている。スカルパイルダーもイベントで登場している(アイコンもある)。
- 最大の特徴と言える複座式はグレンラガン以来の「操縦者交代」で再現。登場はそこそこ早いが、SKLのシナリオ再現が大分間を開けて行われるのでウイングクロスは当分お預けとなる。しかも主武装に空適応がないので、出来るだけ空適応ボーナスを適用できるユニットとパートナーを組みたい。武装の射程がまるで違うが、主兵装の射程は1~2なので、射程がかみ合って空適応も貰えるビルバインやマークゼクス辺りが適当か。
- マジンガー系の割に脆いが、その代わり運動性が高い。特に真上は本作で回避の数値が一部のMSやバルキリー乗りを抑えてのトップクラスなため、ウイングクロス前に大量の雑魚敵を相手取る際は真上に交代し、避けるマジンガーとして扱うと活躍する。逆に従来のマジンガーと同じ感覚で使うとあっさりと落とされてしまうので注意。
- スキルパーツは海動と真上の両方に反映される。特に集中力とSPアップは1つで2回分の効果を発揮するためお得であり、限界までつぎ込みたい。また、この仕様のためにUXでは本来できないはずの「サブパイロットのSP強化」が行える。
- ウイングクロス後はメインパイロットが海動に固定になるが、能力は2人のいいとこ取りになるため、自軍ユニットの中でも屈指の総合力を持つことになる。高い最大火力に加え、最終的に海動が熱血、真上が覚醒を分担して発動できるようになり、上記の通りスキルパーツをつぎ込めばサブの真上のSPも非常に豊富になるので頼れるボスキラーとなる。ただし、デフォルトだとENを補う手段が特になく、息切れしてしまうこともあるのでEセーブ取得はもちろん、パートナーによるフォローがあるとなお良い。
- 熱血覚醒を連発する戦法上、PUと相性が良く、デモンベインのような攻撃力は高いものの「覚醒」を持たないユニットと組ませればより強力なボスキラーと化す。特に単体攻撃力が最強レベルで射撃武器を強化できるリベル・レギスとの相性は非常にいい。また、劇場版マークジーベンだとウイングクロス前の空適応と射撃武器の両方がフォローできる上に射程も噛み合っている。
- 第31話で原作通りアイアンカイザーとの道連れになりそうになるが、リチャードが割り込んで身代わりとなったことで助かる形となる。本作のカイザーはオデュサイトによって加速された「意志」が異世界から呼び寄せた存在である模様。
- 余談だが、ウイングクロス後はたとえ真上担当の武器を使用しても撃墜数は全て海動に入る。そのため、撃墜数の差が気になるようなら序盤は意識的に真上を使用しておくと良い。
- スーパーロボット大戦BX
- 本作は原作終了後である為、右眼は破壊済み。参戦は共通ルート第10話『皇の浮上』。
- 特にUXの時と性能に大きな変化は無く、同じ感覚で使用できる。但し今回マジンガーZがいる分やや装甲が脆い点が目立つので注意。基本的にはやはり回避を主眼に立ち回るのがベスト。本作では(気力制限のある要素全般がそうだが)ディスクPのおかげで早々のウィングクロスが可能。本作のウイングクロスは空Sに加えて、新武装「SKL-RR」によってさらに火力も上昇している。装甲面を除いて弱点という弱点はさほど見当たらない。さらに終盤にマジンガーZとの合体攻撃が追加されただでさえ高い決定打がさらに高まったため、総合的に見て前作よりはるかに強くなっている。但し相変わらず海動に撃墜数が偏るので注意。
- プロローグではウィングを持っていたが、バイストン・ウェルに召喚された時に壊されており(海動の話通りならキバとの戦闘時には既に壊れ始めていたらしい)地上に戻った時には既に無い。ウィング復活は中盤頃と遅いがゴッドスクランダーの登場と同話で行われるクロスオーバーがある。
- 今作においては、「太古の時代にゼウス神を模して何者かが造り上げた兵器ではないか」と推測されている。『ヴァーサス』から強烈な負荷などの設定も登場している。今回は本家カイザーの「神を超え、悪魔をも倒す」にちなんで「神が恐れ、悪魔すら慄く」と表現されている。また、本作のカイザーは発掘品であり、関連機であるアイアンカイザーがミケーネのものに使われていたり、暗黒大将軍が知っているような素振りを見せている事からミケーネ由来の機体である可能性がある。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- SKL-RRが初登場。姿がゼウス神に似ているのが目障りという理由で、ミケーネ神に狙われる場面がある。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- 海動操縦時の武器として採用。敵に掴みかかり、蹴り、殴り、頭突きをかます。低燃費・射程4というメリットの反面、空適応がないというデメリットもある。この攻撃は「キバとの戦闘の再現。ウイングクロス時ではダンクーガノヴァ・マックスゴッドと同様使えなくなる。
- ちなみに、劇中で頭突きをかました際には、海動は真上から咎められている(そもそもカイザーの頭部はコックピット部(スカルパイルダー)と間近なので、頭突きは大変に危険な行為である。……もっとも、頭部にコクピットがあるにも関わらずパイロットが頭突きをしたロボットには前例があるのだが)。
武装
- トルネードクラッシャーパンチ
- SKL版ターボスマッシャーパンチ(ロケットパンチ)。マジンカイザーのターボスマッシャーパンチと同じく側面の刃を回転させながら撃ち出す。
- 威力は高く、敵ロボットを数機貫通し一網打尽にするほど。海動曰く「戻ってくるまでがまどろっこしい」。牙斬刀を持ったまま射出して攻撃したり、地面に刺さった牙斬刀を回収するために射出したりと応用の利く武器で、キバ戦では射出後に突き刺さった牙斬刀を回収、戻ってくる際に捕縛用の触手を切断する、という場面も。
- 余談だが、海動が本武器の名前を叫んだのはウイングクロス後であるため、「ウイングクロスすると音声入力が出来るようになるのでは」と言われる事もある。
- UX・BXでは海動操縦時・ウイングクロス時に使用。一般的なロケットパンチ的な性能の武器。ウイングクロス時は性能が上がり、演出で牙斬刀の回収も再現される。BXでは汎用カットインが追加。
- 鋼の右
- 『ヴァーサス』で披露された技。真上が狙撃の応用でターゲットを捕捉し、海動がそれに従ってトルネードクラッシャーを叩き込む。ノーマルモードで唯一両者の連携で使用された技で、相手の挑発にキレた二人が即興で繰り出した。
- 牙斬刀
- SKL版カイザーブレード。海動が操縦する時の主武装となる大剣。普段は機体背部に装着されているが、ウイングクロス時は構造上装着できない。なお、アイアンカイザーを重力炉に固定する際に使ったために重力炉共々消滅しているが、ラストシーンで所持しているため予備があると思われる。振り回すたびにソニックブームが発生し、普通のロボットではこれに巻き込まれただけで落とされてしまう。振り下ろした際には巨大なクレーターが発生しており、攻撃範囲は見た目に反して広い。
- UX・BXでは海動操縦時の必殺技扱いで、ウイングクロス時も使用可能。海動操縦時とウイングクロス時では演出が異なり、海動操縦時の場合はカイザーのカットインの直後の斬り落としで火花を散らし、トドメ演出で炎の中に立つカイザーのカットインが入って「俺達が地獄だ!」。1巻でキバを撃破した際のシーンの再現である。
- ウイングクロス時は斬り落としの直後OVAでアイアンカイザーを重力炉に固定する場面が再現されるが、トドメ演出がないため「俺達が地獄だ!」はない。BXではトドメ演出が追加されている。
- ノーマルでこの武器を使用しない攻撃を行う場合、一々背中から抜いては地面に突き刺すため、攻撃演出を見ようとすると必ず抜刀から入ることになる(『ヴァーサス』ではマントを纏い牙斬刀を背負ったままブレストリガーを使用する場面が存在する)。逆にウイングクロス時でこの武器を使用する攻撃を行う場合は上記のとおりトルネードクラッシャーパンチで牙斬刀の回収を行う。これは、そもそも背負えなくなっているのと、原作でウイングクロスを行った際、地面に突き立った牙斬刀を足場にして跳んだため。
- BXでは原作同様の展開を行っているため失われているはずだが、初登場時にウィル・ウィプスに対してこれで攻撃している。バイストン・ウェルで新造したのか、元々あったものなのかは不明。
- 牙斬刀(薙刀)
- 柄の部分を伸ばした形態。投げ槍としても使用する。ウイングクロスの際は地面に投げた薙刀状態の牙斬刀を踏み台にして跳躍を行った。
- UX・BXでは海動操縦時に使用。通常の牙斬刀と比べて低威力低消費の武器。
- ブレストリガー
- 機体胸部に装着された自動式型の二丁拳銃。いわゆるブレストファイヤー部そのもの。真上が操縦する時の主武装となる。
- 様々なギミックが付いた多機能武器で、インフェルノブラスターの発射板にもなる。マジンガーシリーズ史上、最も多機能なブレストファイヤーである(他はブーメランに使われるくらいしかない)。基本的には両手に持って撃っているが、『ヴァーサス』ではウイングクロス時に右手に牙斬刀を持っているため左手に持って戦う場面がある。
- 名称は「ブレスト」+「トリガー」の造語。また戦闘中の諸々の動きはアメリカの映画『リベリオン』に出てきた格闘術「ガン=カタ」がモチーフになっている。
- ブレストリガー(手斧)
- 銃身部分を持ち、マガジン底部の刃で格闘戦を行う。
- ガン=カタに登場した銃にも同じくマガジン底部のスパイクで打撃を行う機能が付いている。
- UX・BXでは真上操縦時に使用。低燃費・射程1-5のP兵器と非常に取り回しが良いが、格闘モード時の格闘同様に空適応がない。
- ブレストリガー(連射)
- 二丁拳銃で銃撃を行う。
- UX・BXでは真上操縦時に使用。
- ブレストリガー(大戦斧)/ブレストマホーク
- 二丁のブレストリガーを連結させることで長い柄が飛び出して変形した大型の戦斧。劇中ではガラン戦で使用したが見事に外れた。
- 原作の設定では手斧モードもあわせて「ブレストマホーク」という名称がついており、BXでは大戦斧がこちらの名称になった。ちなみに「トマホーク」は本来小型の手斧であり、大戦斧ではない。
- UX・BXでは真上操縦時に使用。
- ブレストリガー(乱舞)
- いわゆるガン=カタそのもの。敵に接近して舞うような動きで銃撃する。事前に前方にマガジンを投げ、刃の重りで地面に立ったマガジンにジャンプしてリロードするという、まさにガン=カタじみた動きもみせる。
- UXでは真上操縦時に使用。原作では多数の敵に対して行った立ち回りを再現しているので、少々無駄な動きにも見える。こちらもトドメ演出は「俺たちが地獄だ!」。
- BXでもUXと同様だが、所々にカイザーのカットインが入るようになった。
- ブレストリガー(パルスビームモード)
- エネルギーをチャージしてビームを連射。ウイングクロス時に開放。アイアンカイザーのガトリング砲と互角の勝負を行なっているが、実はこの連射は真上の技量に依るものである。
- UX・BXではウイングクロス時に使用。性能は真上時の連射に近い。名称に「ビーム」とあるがビーム兵器扱いではない上に弾数制。
- ルストストリーム
- SKL版ルストトルネード(ルストハリケーン)。口部から竜巻を放つ。真上が発射を担当。ウイングクロス時に開放されアイアンカイザーのアイアントルネードと互角の勝負をしている。
- 何気にOVA、漫画「ヴァーサス」では敵に当たったことが一度もないため(「ヴァーサス」に至っては逆に返されている)当たった描写がスパロボオリジナル。
- UXではウイングクロス時に使用。ルストハリケーンのような酸を含むかは作中では不明。そのためかUXでは酸系武器でよくある装甲低下の特殊効果ではなく、風系武器特有の射程低下の特殊効果となっている。
- トールハンマーブレーカー
- SKL版サンダーブレーク。落雷により牙斬刀に雷を纏わせ、牙斬刀から電撃を放つ(刀身に雷を纏わせたまま斬ることもできるが、原作では使用していない)。牙斬刀を使うためか、海動が発射を担当。ウイングクロス時に開放。
- UXではウイングクロス時に使用。使用時の台詞に「お楽しみはこれからだ!」があるが、これは本来トールハンマーブレーカーを使った後にアイアンカイザーの頭を掴んだ際の台詞。
- インフェルノブラスター
- SKL版ファイヤーブラスター(ブレストファイヤー)。胸部(ブレストリガーを装着した状態)が変形し、そこから熱光線を放つ。ウイングクロス時に開放。
- UXではウイングクロス時に使用。OVAでの使用シーンを忠実に再現しているため、トドメを刺すと毎回まるで爆発に巻き込まれてしまったかのような事態になる。また、真上が発射を担当しているためか、ブレストファイヤー系としては珍しく射撃属性扱いである(ウイングクロス時は海動と真上のステータスのいいとこどりになるので、海動の射撃値を気にする必要はないが、スキルパーツによる養成で格闘ばかり上げた場合は問題になってくる)。
- BXでは使用可能になったステージのクリア時にSKL-RRが解禁されるので使い所は少なくなる。地味にデモが追加されており、トドメ演出の後本家カイザーよろしく爆発の中から飛行して来る。
- インフェルノギガブラスター
- 『ヴァーサス』でのみ登場。こちらは海動が発射を担当した(使用前にとっておきと言っているため存在自体は知っていた)。
- BXではSKL-RRの演出の一環として使用。爆発が宇宙空間で起こっているのは「ヴァーサス」で使われた時に相手を宇宙に強引に引っ張った上でギガブラスターを放った事の再現。また、BXの初使用時はメルトダウンしたエネルガーZを爆発しても問題ない宇宙空間までぶっ飛ばして撃破したため、演出では無く本当に宇宙まで吹っ飛ばしている。この武器で敵を倒すと「神が恐れ、悪魔すら慄く」または「俺達は、地獄の使いなんかじゃねえ」と前置きしてからの「俺達が地獄だ!」で締める。
オプション装備
- 槍
- 原作のラストシーンで所持していた武器。
- BXではSKL-RRで使用する。
- SKL-RR
- エピローグで搭乗した可変式バイク。骸骨馬形態に変形する。バイクは地上用、馬は山岳地帯踏破用の形態。移動に伴うカイザーのエネルギー消耗を抑えるために用意された。ちなみに設定や名前は全て後付けであり、デザイナーの山根氏が勝手に描いて来たものである。名称は「魔神大戦21」で判明。
- CCではイベントで登場し、BXでは武装としてウイングクロス時に使用可能。必要気力が150と高いが、インフェルノブラスターと違い格闘属性で射程も1~3と大きく、攻撃力に至っては700も高い。火力はマジンガーZのロケットパンチ百連発と同等だが、デフォルトでパイロットがインファイトを持ち、EN消費武器なので弾数1の百連発よりも連発しやすい。
- SKL-RRに跨りブレストリガー→突進・変形→槍投擲→牙斬刀→インフェルノギガブラスターの波状攻撃を仕掛ける。勿論トドメは「俺達が地獄だ!」(しかも、カットインがズイっと迫ってくる。ちなみに牙斬刀とは違い海動と真上が逆)。ブラスター前のカットインはOPの再現。
合体攻撃
- ダイナミック・コンビネーション
- BXで追加された兜甲児のマジンガーZとの合体攻撃。ビッグバンパンチの上にカイザーが飛び乗って突撃、マジンガーが突き抜けた後、トールハンマーブレーカーを纏った牙斬刀で斬って吹き飛ばし、光子力ビームとインフェルノブラスターの挟み撃ちで粉砕する。超必殺技を連続で叩き込むという相手に文字通り『地獄』をみせる技。
- トドメ演出では見得切りの後三人揃って「俺達が地獄だ!」。マジンガー同士のクロスオーバーなのだが、変形したZの上に飛び乗る光景や雷が跳ねてソードが迸る様はどうにも既視感を覚えるような攻撃方法となっている。
特殊能力
特殊能力としての分離は持っていない。
- 剣装備
- 海動操縦時、牙斬刀で切り払いを発動。ウイングクロス時は牙斬刀を直接保持していないため使用不可。
- 銃装備
- 真上操縦時およびウイングクロス時、ブレストリガーで撃ち落としを発動。
- 操縦者交代
- メインパイロットを交代する。見た目は変わらないが変形扱い。
- ウイングクロス
- ウイングルと合体し、ウイングクロス状態になる。気力120以上で実行可能。合体扱いだがウイングユニットを移行するだけなので、ウイングルの本体もそのままユニットとして残る。
移動タイプ
サイズ
- M
- サイズはマジンガーZと同程度だが、Zよりも脆いためサイズ差補正によるダメージ増が厳しい。避けるマジンガーとして見るなら利点でもあるが。
機体ボーナス
- 初期段階:運動性+5 照準値+5
- 第二段階:運動性+10 照準値+10 装甲値+100
- 第三段階:運動性+20 照準値+20 装甲値+125
- 最終段階:運動性+30 照準値+30 装甲値+150 HP+500
- 「避けるマジンガー」らしく運動性と照準値が上がる。後半になれば耐久力も多少は強化できる。
機体BGM
- 「The ETERNAL SOLDIERS」
- 通常時のデフォルトBGM。
- 「LEGEND of KAISER」
- ウイングクロス時のデフォルトBGM。BXではノーマルとBGMが共有であるため、ウイングクロス解禁後も手動で設定しないと流れない。またボストン解放ルートを通らないとBGM自体が表示されない(デフォルト曲に戻すで表示されるようになる)。
- なおBGMが変更不可のキャンペーンマップではこの曲を流すことができない。
対決・名場面
- ウイングクロス
- キバが搭乗する秘密兵器アイアンカイザーに苦戦する海動剣と真上遼を支援するために、由木翼はウイングルの飛行ユニットを分離させ、マジンカイザーSKLとドッキングさせた。こうして翼を得た魔神は、自身の眠れる凄まじき力を解き放つ。
- 初代マジンガーZの「スクランダー・クロス」の系譜を引く熱い場面。
- なお、真上側のコントロールが効くようになった際にコンソールに一瞬だけ「MAZINKAISER SKL」の文字が映っている。
スパロボシリーズの名場面
- 地獄の果てまでも
- 『UX』のEDにて。ロストバレル追撃の任務を遂行するスカルフォースはそれを駆る沢渡と交戦する。新型ウイングルを相手に「地獄の果てまで逃げて見せる」と豪語する沢渡だったが、次の瞬間「俺達の前ではそんな言葉は通じない」と通信が入る。
- そこに現れたのは紅の翼を携えた漆黒の神、それを駆るのは二人の地獄からの使者、いや、地獄。狼狽する沢渡を前に最強の魔神は彼を破滅への奈落に誘うべく、蹂躙を開始した。
- 皇(カイザー)の浮上
- 『BX』10話「皇の浮上」より。東京に現れたドレイク軍を止めるべく出撃する自軍部隊だったが、黒騎士の乗ったズワァースと増援のオーラバトラーによって窮地に陥る。しかし、黒騎士が何かを感じて手を止め、その答えと言わんばかりにその場に現れたのはショウ・ザマ達、ナの国の戦士だった。状況が掴めず混乱する自軍部隊を尻目に、同盟であるゴラオンが居ない不利な状態の彼らに軍門に下るよう通告するドレイクに対し、毅然と「その必要はない」と拒絶するシーラ。
- その言葉が合図であるかの様な爆発がウィル・ウィプスの甲板から起こる。動揺するドレイク軍、そして自軍部隊のその存在を知る者達は爆発の中心に立つ存在の姿に驚愕する。それはドレイク軍にとってはガロウ・ランにも等しい忌まわしき敵、そして由木翼にとっては半年前の戦いで消息を絶った最凶の仲間。
- 「神に会うては神を斬り」「悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ」、バイストン・ウェルと同じく、魂の帰る場所の一つ『地獄』そのものを名乗る男たちの駆る『魔神の皇』が今、地上に浮上した!
- 最強の魔神よ、いざ舞え
- 『BX』31話「devil cross kaiser」より。エネルガーZの猛攻を前に手も足も出ない甲児達。そんな中、ゼウスの腕からゴッドスクランダーが現れる。
- 敵味方問わず驚愕する一同。そんな最中海動が甲児に向かって叫ぶ、「あのスクランダーと合体しろ」と。
- 一方の真上も由木にウイングユニットを催促し、彼女もまたそれに応えもう一つの最強の翼を渡す。「ウイングクロスだッ!」真上の合図で天空にて翼を纏う2体の魔神達。
- 今ここに、最強の魔神が最強の翼を身に纏い、熱海の空に君臨する!
- LEGEND of KAISER'S
- 『BX』37話「降臨!大いなる神の化身!」。激戦に次ぐ激戦の中、キバの秘策によって降臨してしまった暗黒大将軍。決死の猛攻の末なんとか追い詰めたかに見えたが、暗黒大将軍はこれからが本番と言わんばかりに、猛火の如き反撃を繰り出してきた。消耗しきった自軍を、甲児は「あいつは……俺たちマジンガーが倒すっ!」と叫び、自軍を逃がす。二対一。勝機は無いに等しかった。しかし、それは普通に戦えばの話だった。暗黒大将軍の一撃を受け止めたカイザーは、剣を掴んだままある場所へと飛んでいった。かつて自らも飛び込んだ『重力炉』へ。暗黒大将軍が無謀を通り越して気が狂ったかと猛るも、海動達にとっては関係無かった。
- 神のように利口でも賢くもない、だが、だからこそ神を超える力を発揮するのが人。輝きに包まれていく二体の魔神を見て、暗黒大将軍は狼狽える。「神か!? それとも悪魔か!?」。そのどちらでもない。ミケーネの神は気づいていなかった。神や悪魔も平等に落ちる場所があることを。神を模した拳に飛び乗る魔神が、暗黒大将軍に迫る。雷が跳ねて、牙斬刀が奔る。そして魔神達の胸元と両の眼から伸びる炎と光の波動が暗黒大将軍を重力炉もろとも灰燼と帰した。
- 生命一つ残らない大爆発の後、二体のマジンガーは自軍の元へと帰還した。あの世の閻魔大王すらも匙を投げる二体のロボット。ある者曰く魔神、あるいはカイザーと称える。だが知る者は別の名をもって畏れる。神が恐れ、悪魔すら慄く。奴らの名は――地獄。
関連機体
- ウイングル
- 本機のサポートメカ。ウイングルのパーツを装着(ウイングクロス)することで本機は真の力を発揮する。
- アイアンカイザー
- 兄弟機。外見は全く似ていないが頭部など、一部共通項も見られる。
- SKL-RR
- 原作最終話のエピローグでSKLが騎乗していたビークル型サポートメカで、バイクと骸骨馬の二形態に可変する機構を有する。
- スパロボではユニットとしての出番はないが、CCのイベント「掴み取った平和、そして…」にて由木が「クリスマスプレゼント」としてカイザーと共に運搬してきた模様。またBXでは武装として採用されている。
- マジンカイザー
- 元祖。兜甲児(OVA)が搭乗する「神をも越え悪魔も倒せる」最強の魔神。マジンカイザーSKLと外見が似ている。ファンの間ではオリジナル機ではないかと推測されている。
余談
- マジンカイザーSKLについては、本作の構成・脚本を担当した早川正氏が公式サイトで「こんな邪悪なマシンに甲児君を乗せるなんて、そんな酷い事できません。乗る前から悪魔確定ですから」と冗談混じりにコメントしている。
- 海動役の浅沼晋太郎氏は公式サイトで「スパロボに出たらかなり活躍するんじゃないでしょうか(笑)」とコメントしていた。その活躍ぶりは実際にプレイしたユーザーならば知っての通りである。
- 『BX』で海動達の辿った、大爆発の爆心地にいた→残骸が確認されず死亡扱い→バイストン・ウェル召喚で生存→向こうで大活躍、更に参戦話の名前が色々と解釈できるという流れは、『UX』の羽佐間翔子と全く同じで彼女を天使に見立てると、まさに天から地への落差である。ちなみに、ネット上ではUXでの翔子のあだ名とダンバインのタイトルに彼らの職業を合わせて、「聖戦士コウムイン」などと呼ばれている。尚、偶然ではあるがSKLの武装の一部は、どことなく『ダンバイン、とぶ』の歌詞を彷彿とさせる箇所が存在する。
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