「ゲシュペンストシリーズ」の版間の差分

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PTX-001は機動性を強化したタイプR、PTX-002は装甲と火力の強化を図り、格闘戦を得意とするタイプS、そして、PTX-003はタイプRとタイプSの両者の中間の性能を持つタイプTとして開発された。
 
PTX-001は機動性を強化したタイプR、PTX-002は装甲と火力の強化を図り、格闘戦を得意とするタイプS、そして、PTX-003はタイプRとタイプSの両者の中間の性能を持つタイプTとして開発された。
  
ゲシュペンストシリーズは当初から量産化を想定して制作されており、安価で剛性の高いフレームを共通で採用している。初代ゲシュペンストでは『Gフレーム』が採用された。
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骨格のように連動する『Gフレーム』を採用。
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最初のパーソナルトルーパーである初代ゲシュペンスト3機は予算度外視の特別な機体であり、パイロットの腕とチューン次第では現行機を超え得る高いポテンシャルがある。
  
 
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2021年6月16日 (水) 03:07時点における版

本項では、『ヒーロー戦記』を初出とし、スパロボでは第4次で初登場を果たしたパーソナルトルーパーゲシュペンストに端を発する、『ゲシュペンスト』の名を冠する機動兵器の総称として取り扱う。また、これらに関連する機体についても、簡潔な紹介をする。

概要

ゲシュペンストとはドイツ語で『幽霊・亡霊』を意味する。初代ゲシュペンストが3機とも漆黒の機体色をしていた事に起因するようである。シリーズの共通の特徴として、ヒュッケバインシリーズと比べて曲線的で重厚なデザインを持つ事や、堅実で安定性のある機体設計が挙げられる。ヒュッケバインシリーズと比べると、デザインが大きな変化を遂げていない事からも、堅実さや安定性の程が窺えるというものである。

ゲシュペンストシリーズ一覧

ゲシュペンスト

詳細はゲシュペンストの項を参照。『ヒーロー戦記』を初出とし、スパロボでは第4次で初登場を果たした、ゲシュペンストシリーズの元祖。

PTX-001は機動性を強化したタイプR、PTX-002は装甲と火力の強化を図り、格闘戦を得意とするタイプS、そして、PTX-003はタイプRとタイプSの両者の中間の性能を持つタイプTとして開発された。

骨格のように連動する『Gフレーム』を採用。

最初のパーソナルトルーパーである初代ゲシュペンスト3機は予算度外視の特別な機体であり、パイロットの腕とチューン次第では現行機を超え得る高いポテンシャルがある。

タイプR
旧シリーズにおけるリアル系の主人公機で、OGシリーズではパーソナルトルーパーの1号機として設定され、数々の派生機を生み出すに至っている。
タイプS
旧シリーズにおけるスーパー系の主人公機で、PTのコンセプトには合わなかった為、グルンガスト等の特機を始めとする一部の機体に影響を与えるに留まっている。
タイプT
タイプR及びタイプSが失われた時の為の予備機であり、改修後はセンサーを取り付けて専ら試験用に運用されていた。後にATX計画が打ち出されたとき、既に後継機がロールアウトしていて役目を終えていた為、大幅な改修作業を経てアルトアイゼンとして生まれ変わった。

ゲシュペンストMk-II

ゲシュペンストの後継機。初出は第4次。旧シリーズでは強化型として、OGシリーズでは量産移行型として位置付けられている。初代ゲシュペンスト同様、タイプR、タイプS、タイプTの3タイプが開発されているが、それぞれが異なる型式番号の初代に対して、こちらにはPTX-007という共通の型式番号の後に、01~03の番号が割り当てられている。

フレームは『GIIフレーム』へと改良された。これは最新鋭機であるビルトビルガー量産型ヒュッケバインMk-IIにも使われるなど、量産機・ワンオフ機を問わず地球連邦軍の戦力に貢献している。安価でありながら剛性と拡張性と量産性に優れるという優れものである。

タイプR
旧シリーズにおけるリアル系主人公の中継ぎの機体で、OGシリーズではヴィレッタ・バディムらが搭乗している。また、エルザム・V・ブランシュタインが搭乗し、初の対異星人戦闘を行ったのも本機である。
タイプS
旧シリーズにおけるスーパー系主人公の中継ぎの機体で、OGシリーズでは後にカイ・キタムラがモーションデータを開発した「究極!ゲシュペンストキック」がパターンアタックとして採用されている。ただし、汎用性に欠ける為、タイプSの開発は本機で打ち止めになった。
タイプT
ロールアウト後の後継機開発用として保存されたが、ゲシュペンストのタイプTとは違い、特に改修は受けず、試験用の機体として使用された。試験用としての役目を終えた後は、ATX計画によって改修され、ヴァイスリッターに生まれ変わる。

量産型ゲシュペンストMk-II

ゲシュペンストMk-II量産型。フレーム構造の拡張性が高く、チューンによっては後発の量産型パーソナルトルーパーと遜色ない水準まで性能を引き上げる事も可能。原型機との相違点は、左腕に放電打撃武器「プラズマ・ステーク」を用いた「ジェット・マグナム」が装備されている事。

機体色は青だが、パイロットによってはパーソナルカラーで塗装される。

どの作品でも、『こちら側の世界』では主力量産機とはなっていない。α外伝では試作機3機を含め、39機しか量産されておらず、そのほとんどがエアロゲイターにより破壊された為、主力機とはならなかった。

OGsでは、『あちら側』のベーオウルブズ所属の同機がアインスト化している。

量産型ゲシュペンストMk-II・タイプTT

機体色は白。試作型のT-LINKシステムを搭載したカスタム機で、リュウセイアヤブリットが搭乗している。

ハロウィン・プラン

量産型ゲシュペンストMk-IIの不遇な扱いに対して不満を持ち、ゲシュペンストに愛着を持つカイ・キタムラが、ギリアム・イェーガーの協力を受けて提案した開発プラン。ゲシュペンストが持つ高い拡張性に着目し、最新技術でスペックアップする事で『一般兵向けの量産型』ではなく『エース・ベテラン向けの高級カスタム機』に昇華するというもの。

プランの詳細については同項を参照されたし。現在、ロールアウトされているのは次の機体。

ゲシュペンスト・タイプRV
ギリアム・イェーガー専用のプラン一号機。彼の搭乗機だったゲシュペンスト・タイプRを大幅に改修した機体。
量産型ゲシュペンストMk-II改(1号機)
カイ・キタムラ機で、機体色は緑。彼がモーションデータを開発した『ジェット・マグナムS』と『ジェット・ファントム』という2つのパターンアタックが必殺技として実装されている。量産機の長所を残しつつ、専用機のパワーを手に入れた名機。封印戦争では換装機能が実装され、主に汎用型のタイプNを運用している。
量産型ゲシュペンストMk-II改(2号機)
アルベロ・エスト機で、機体色は黒。フォールディング・ツーウェイ・キャノン(F2Wキャノン)を装備している。
量産型ゲシュペンストMk-II改(3号機)
ヒューゴ・メディオ機で、機体色は量産型ゲシュペンストMk-II(ヒューゴ機)と同じ赤。武装は2号機と共通だが、彼は指揮官ではない為、他の2機とは違い、指揮官機の証であるアンテナが無い。
量産型ゲシュペンストMk-II改(4号機)
カチーナ・タラスク機で、機体色は赤。封印戦争直前にロールアウトし、ヒリュウ改に配備された。この時期のMk-II改はハードポイントによる換装機能が実装されており、カチーナは主に格闘専用のタイプGを運用。
量産型ゲシュペンストMk-II改(5号機)
ラッセル・バーグマン専用機で、機体色は青。ラッセルは主に砲撃戦用のタイプCを運用。
量産型ゲシュペンストMk-II改(6号機)
ラーダ・バイラバン専用機で、機体色は白。ラーダは主に砲撃戦用のタイプCを運用。
量産型ゲシュペンストMk-II改(7号機)
アルバーダ・バイラリン専用機で、機体色はブラウン。アルバーダは主に格闘専用のタイプGを運用。なお、この機体はチーム・ジェルバの任務の傾向に合わせて頭部に光学センサーが追加され、偵察任務に向いた調整がなされている。

FDXプロジェクト

ゲシュテルベン
正式名称「量産型ゲシュペンストMk-IIシュテルベン」。外伝作品「告死鳥戦記」に登場するFDXチームの機体。
ゲシュテルベン改
ゲシュテルベンの改造機。FDXチームやチーム・ジェルバに配備された。

別世界、あるいはイレギュラーの機体

量産型ゲシュペンストMk-IIシャドウミラー機)
平行世界の地球連邦軍特務部隊『シャドウミラー』が使う機体。機体色はこちら側の一般機と同じだが、平行世界ではゲシュペンストシリーズが長期にわたって連邦軍の制式量産機となって改良が続けられている為、性能は圧倒的にシャドウミラー機の方が上。
ゲシュペンストアインスト機) / 量産型ゲシュペンストMk-IIアインスト機)
それぞれCOMPACT2IMPACTでアインストが複製したもの。オリジナルとは仕様が異なるが、武装はほぼ共通。外見的にはオリジナルと全く同じだが、内部構造がどうなっているのかは不明である。
ゲシュペンストMk-III
こちらの世界で、アルトアイゼンが制式採用された際に冠されるはずだった機体名だったが、不採用に終わった。だがシャドウミラー平行世界では連邦軍に制式採用され、連邦軍特殊鎮圧部隊ベーオウルブズ(Aではゲシュペンスト隊)の隊長機となっている。OGs以後は設定が大幅に変更され、アインスト化した。
ファントム
エンドレス・フロンティアで制作された機体。3~4m前後のサイズの無人機である。ゲシュペンスト・タイプSに近いタイプの武装を持つが、タイプRの影響もみられる。なお、ジェット・マグナムとプラズマカッターを両立しており、使われている技術の高さがうかがえる。また、判明している中では、シリーズ唯一の電子戦対応機。
アルトアイゼン・ナハト(エンドレス・フロンティア版)
ゲシュペンストMk-IIIのデータを元にエンドレス・フロンティアでダウンサイジングされた機体。なお、「アルトアイゼン・ナハト」はこちら側におけるアルトアイゼンを夜間迷彩塗装した機体の愛称でもある。
ヴァイスリッター・アーベント
ゲシュペンストMk-IVのデータを元にエンドレス・フロンティアでダウンサイジングされた機体。

開発凍結・未開発

ゲシュペンスト・ハーケン
シャドウミラー平行世界で、Wシリーズの試作体『W00』用に開発されていた専用機だが、W00と共に開発凍結される事となった。後にエンドレス・フロンティアに流れ着き、ファントム開発のベースとなったと見られている。ファントムの装備からゲシュペンスト・タイプSがベースと見られるが、詳細は不明。
後にワンダーランドから本機の開発プランを入手したマリオン・ラドムがタイプSをベース機に開発している。
ゲシュペンストMk-IV
シャドウミラー平行世界における、ヴァイスリッターに相当する機体と言われている。ただし開発プランのみで、実際の制作はされていない模様。

関連機体

ゲシュペンストの流れを汲む機体や、関係性を匂わせる機体を挙げる。なお、共通のフレームを持つだけの機体や、戦闘データを基にしただけの機体については割愛する。

ATX計画

地球連邦軍北米支部ラングレー基地で進められていた、次期主力量産機の開発計画。既に役目を終えていたゲシュペンストシリーズのテスト機を改修・改造し、試作機を開発していた。詳しくは、同項目のリンクを参照。

アルトアイゼン
ゲシュペンスト・タイプTを改修・改造した試作機。実弾系兵器を満載し、突進力と重装甲を兼ね備えているが、時代に逆行した機体とされ量産機としては不採用に終わった。制式採用された時には『ゲシュペンストMk-III』と命名される予定だった。
アルトアイゼン・リーゼ
アルトアイゼンを更に改造した機体。あちら側の『ゲシュペンストMk-III』の仕様に近い機体とされる。
ヴァイスリッター
ゲシュペンストMk-II・タイプTを改修・改造した試作機。高い機動力と砲戦能力を持つが、装甲が極めて脆弱で操縦も困難であり、量産機とはならなかった。制式採用された時には『ゲシュペンストMk-IIカスタム』となる予定だった。テスラ・ドライブを搭載した初のPTとなる。
ライン・ヴァイスリッター
アインストに捕獲されたヴァイスリッターが変異した機体。見た目でもアインストシリーズの特徴である生物的な意匠が散見され、ゲシュペンストシリーズの関連機の中でも異端の機体である。

その他

ビルトシュバイン
ゲシュペンストの性能向上試作機で、量産主力機化を想定して造られた。ヒュッケバインゲシュペンストの中間のデザインを持ち、上半身にヒュッケバイン、下半身にゲシュペンストの意匠が強く見られる。
フリッケライ・ガイスト
リアルロボットレジメントに登場した機体。ゲシュペンストMk-IIIのパーツを流用している。
XNガイスト
ヒーロー戦記』に登場したラストボス。ゲシュペンストに似た外見を持ち、ギリアムが搭乗した同機をコアにしているという説がある。

余談

  • 「幽霊」の名を冠するゲシュペンストシリーズだが、「堕天使」という言葉にも何かと縁がある機体群でもある。
    • ゲシュペンストの初代パイロットのギリアムは「漆黒の堕天使」の異名を持ち、ヴァイスリッターは専用BGMが「白銀の堕天使ルシファー」であり、『T』でゲシュペンストに乗り込む可能性があるサギリも「堕天使」の異名を持っている。