「マジンカイザーSKL (OVA)」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(→概要) |
細 (微修正。) |
||
3行目: | 3行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 2001年から2003年にかけてリリースされた[[OVA]]『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』シリーズの最新作にあたるが、前作シリーズと設定上の繋がりはなく、主役ロボ“[[マジンカイザー]]”のデザインや主要なキャラクターなど、ほぼ全てが本作オリジナルの設定となっている。 | |
− | + | スピーディーなスタイリッシュアクションを楽しむことに徹底した娯楽作品が目指されている反面、舞台設定やキャラクター設定は必要最低限しか説明されず、このOVA版単体では謎や[[伏線]]が解決されない部分もある。 | |
− | + | OVA版の内容を大幅に補足したメディアとして、[[漫画]]『マジンカイザーSKLヴァーサス』や[[小説]]『PROJECT KAISER 誕生編』(書籍『魔神大戦21』に収録)が別個存在するので、気になる人はそちらも見てみるとよいだろう。 | |
== ストーリー == | == ストーリー == | ||
21行目: | 21行目: | ||
;[[海動剣]](かいどう けん) | ;[[海動剣]](かいどう けん) | ||
:[[マジンカイザーSKL|カイザー]]のパイロットで[[主人公]]一人目。コードネームは「アモン6」。熱血・粗野・猪突猛進を地で行く男で、戦う事以外には殆ど興味を示さない。 | :[[マジンカイザーSKL|カイザー]]のパイロットで[[主人公]]一人目。コードネームは「アモン6」。熱血・粗野・猪突猛進を地で行く男で、戦う事以外には殆ど興味を示さない。 | ||
− | : | + | :剣撃による戦闘が得意で、[[白兵戦|生身の戦闘]]も楽にこなす。 |
;[[真上遼]](まがみ りょう) | ;[[真上遼]](まがみ りょう) | ||
− | : | + | :カイザーのもう一人のパイロットで主人公二人目。コードネームは「ルシファー4」。ニヒルでクールだが、一度キレると手が付けられない危険人物と化す。 |
:銃撃戦を得意とする。 | :銃撃戦を得意とする。 | ||
;[[由木翼]](ゆうき つばさ) | ;[[由木翼]](ゆうき つばさ) | ||
75行目: | 75行目: | ||
::SKL版パイルダー。ドクロ型の戦闘機。UXではユニットアイコンのみの登場。 | ::SKL版パイルダー。ドクロ型の戦闘機。UXではユニットアイコンのみの登場。 | ||
;[[ウイングル]] | ;[[ウイングル]] | ||
− | :マジンカイザーSKLの女性型サポートロボット。頭部に巨大な翼を持つ。 | + | :マジンカイザーSKLの女性型サポートロボット。頭部に巨大な翼を持つ。 |
+ | :[[ミネルバX]]と『デビルマン』のシレーヌをモチーフにした『マジンガーエンジェル』版ミネルバXがモチーフ。 | ||
=== キバ軍 === | === キバ軍 === | ||
81行目: | 82行目: | ||
:キバ専用ロボット。戦車のようなマシンに乗っている。 | :キバ専用ロボット。戦車のようなマシンに乗っている。 | ||
;[[GRK-7]] | ;[[GRK-7]] | ||
− | :キバ軍の量産型ロボット。頭部に巨大なカマを持つ。 | + | :キバ軍の量産型ロボット。頭部に巨大なカマを持つ。 |
+ | :モチーフは[[ガラダK7]]。 | ||
;[[DBM-2]] | ;[[DBM-2]] | ||
− | :キバ軍の量産型ロボット。2本の長い首を持つ。 | + | :キバ軍の量産型ロボット。2本の長い首を持つ。 |
+ | :モチーフは[[ダブラスM2]]。 | ||
=== ガラン軍 === | === ガラン軍 === | ||
89行目: | 92行目: | ||
:ガラン専用ロボット。力・装甲・機動性の全てがカイザーを上回る。 | :ガラン専用ロボット。力・装甲・機動性の全てがカイザーを上回る。 | ||
;[[エクスバトラー]] | ;[[エクスバトラー]] | ||
− | :ガラン軍の量産型ロボット。鎧姿の兵士のような外見をしている。 | + | :ガラン軍の量産型ロボット。鎧姿の兵士のような外見をしている。 |
+ | :モチーフは[[キングダンX10]]。 | ||
;[[アイアンカイザー]] | ;[[アイアンカイザー]] | ||
:ガランの居城に隠されていたロボット。物語終盤、[[キバ|とある人物]]に強奪される。 | :ガランの居城に隠されていたロボット。物語終盤、[[キバ|とある人物]]に強奪される。 | ||
109行目: | 113行目: | ||
:『マジンカイザーSKL』に登場する国際機関。本作の主人公である海動と真上は、WSOの戦闘チーム「スカルフォース」の所属。 | :『マジンカイザーSKL』に登場する国際機関。本作の主人公である海動と真上は、WSOの戦闘チーム「スカルフォース」の所属。 | ||
;[[奇械島]] | ;[[奇械島]] | ||
− | : | + | :[[日本]]近海太平洋上に浮かぶ重力カーテンで覆われた島。島内ではキバ軍、ガラン軍、八稜郭の三つの勢力が互いに争っている。 |
;[[キバ軍]] | ;[[キバ軍]] | ||
:キバ率いる荒くれ者どもの集団。 | :キバ率いる荒くれ者どもの集団。 | ||
133行目: | 137行目: | ||
;[[スーパーロボット大戦UX]] | ;[[スーパーロボット大戦UX]] | ||
:初参戦作。ダイナミックプロ作品が1作品のみという参戦形態で、これはシリーズ初。また、『UX』における参戦作品の中で(連載中の[[鉄のラインバレル|原作版『鉄のラインバレル』]]を除き)'''一番最後に完結した作品'''であり、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』において『[[アクエリオンEVOL (TV)|アクエリオンEVOL]]』と『[[機動戦士ガンダムUC]]』の参戦が発表されるまで'''最新の参戦作品が[[マジンガーシリーズ]]'''という異例の事態となった。 | :初参戦作。ダイナミックプロ作品が1作品のみという参戦形態で、これはシリーズ初。また、『UX』における参戦作品の中で(連載中の[[鉄のラインバレル|原作版『鉄のラインバレル』]]を除き)'''一番最後に完結した作品'''であり、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』において『[[アクエリオンEVOL (TV)|アクエリオンEVOL]]』と『[[機動戦士ガンダムUC]]』の参戦が発表されるまで'''最新の参戦作品が[[マジンガーシリーズ]]'''という異例の事態となった。 | ||
− | :描かれるストーリーはOVA版の部分だけだが、漫画版で語られた設定が盛り込まれている他、[[フェイ・イェンHD]] | + | :描かれるストーリーはOVA版の部分だけだが、漫画版で語られた設定が盛り込まれている他、[[フェイ・イェンHD]]やバンプレストオリジナル勢と大きく絡む。全3巻という原作の短さ故に、原作再現のある作品の中で真っ先に決着が付くが、その分エピソードの再現率はもちろんクロスオーバーする作品数も多い。例えば、[[奇械島]]でも[[ミール]]が発見されたり終盤では恐るべき実験の場所にもなったりしていた。 |
== 主要スタッフ == | == 主要スタッフ == | ||
;制作 | ;制作 | ||
− | :マジンカイザー製作委員会(プロデュース) | + | :マジンカイザー製作委員会(プロデュース) |
+ | :アクタス(アニメーション制作) | ||
;監督 | ;監督 | ||
:川越淳 | :川越淳 | ||
145行目: | 150行目: | ||
:伊東岳史 | :伊東岳史 | ||
;メカニックデザイン | ;メカニックデザイン | ||
− | :阿部宗孝 | + | :阿部宗孝 |
+ | :堀井敏之 | ||
+ | :小川浩 | ||
;音楽 | ;音楽 | ||
− | :栗山善親 | + | :栗山善親 |
+ | :寺田志保 | ||
+ | :横関敦 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == |
2015年3月22日 (日) 15:23時点における版
- 2011年1月28日 ~ 2011年4月7日 全3巻。
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦UX(2013年)
概要
2001年から2003年にかけてリリースされたOVA『マジンカイザー』シリーズの最新作にあたるが、前作シリーズと設定上の繋がりはなく、主役ロボ“マジンカイザー”のデザインや主要なキャラクターなど、ほぼ全てが本作オリジナルの設定となっている。
スピーディーなスタイリッシュアクションを楽しむことに徹底した娯楽作品が目指されている反面、舞台設定やキャラクター設定は必要最低限しか説明されず、このOVA版単体では謎や伏線が解決されない部分もある。
OVA版の内容を大幅に補足したメディアとして、漫画『マジンカイザーSKLヴァーサス』や小説『PROJECT KAISER 誕生編』(書籍『魔神大戦21』に収録)が別個存在するので、気になる人はそちらも見てみるとよいだろう。
ストーリー
はるかな未来――日本近海の奇械島では、本能的に戦いを求める者達が死闘を繰り広げていた。そこに現れた漆黒のロボットは、身の丈ほどの剣と百発百中の銃で敵を次々と血祭りにあげていく。
禍々しくも雄雄しいその雄姿! その巨大ロボットをある者は魔神、ある者はカイザーと呼んだ!!
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
WSO
- 海動剣(かいどう けん)
- カイザーのパイロットで主人公一人目。コードネームは「アモン6」。熱血・粗野・猪突猛進を地で行く男で、戦う事以外には殆ど興味を示さない。
- 剣撃による戦闘が得意で、生身の戦闘も楽にこなす。
- 真上遼(まがみ りょう)
- カイザーのもう一人のパイロットで主人公二人目。コードネームは「ルシファー4」。ニヒルでクールだが、一度キレると手が付けられない危険人物と化す。
- 銃撃戦を得意とする。
- 由木翼(ゆうき つばさ)
- 海動と真上を補佐する技術士官の女性。ウイングルも操縦。
- スカーレット・ヒビキ
- 海動と真上の上官であるグレンファルコン隊の指揮官。ウイングルの初代パイロット。
- 原作では開幕早々に命を落とすが、『スーパーロボット大戦UX』ではなんと無条件に生存し、戦術指揮官として使用可能。
- 荒神谷
- WSOの参謀。
- 唐吉
- 顔がボスに似ているWSOの幹部。SRW未登場。
- WSO隊員
- WSOの一般隊員。
キバ軍
ガラン軍
八稜郭
- アイラ
- 女性だけの集団“八稜郭”を治める神秘的な雰囲気の美女。
- ハリケーン
- 八稜郭の女たちの一人。勇敢な性格で、前線でのリーダー格。
- ファンシー
- 八稜郭の女たちの一人。テレパシー能力を持つオペレーター。
- フラッシュ
- 八稜郭の女たちの一人。
- ミスティ
- 八稜郭の女たちの一人。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
WSO
- マジンカイザーSKL
- 海動と真上が操るマジンガー。SKL(スカル)の名前の通り、ドクロのデザインが特徴。なお、劇中ではもっぱら「カイザー」と呼称される。
- スカルパイルダー
- SKL版パイルダー。ドクロ型の戦闘機。UXではユニットアイコンのみの登場。
キバ軍
- 爆劉鬼
- キバ専用ロボット。戦車のようなマシンに乗っている。
- GRK-7
- キバ軍の量産型ロボット。頭部に巨大なカマを持つ。
- モチーフはガラダK7。
- DBM-2
- キバ軍の量産型ロボット。2本の長い首を持つ。
- モチーフはダブラスM2。
ガラン軍
- ガイストテレス
- ガラン専用ロボット。力・装甲・機動性の全てがカイザーを上回る。
- エクスバトラー
- ガラン軍の量産型ロボット。鎧姿の兵士のような外見をしている。
- モチーフはキングダンX10。
- アイアンカイザー
- ガランの居城に隠されていたロボット。物語終盤、とある人物に強奪される。
八稜郭
- サイコギア
- 八稜郭を守る女性型量産型ロボット。
- サイコギアαH
- ハリケーン用サイコギア。
- サイコギアβH
- フラッシュ用サイコギア。
- サイコギアγH(M)
- ミスティ用サイコギア。
- サイコギアγH(F)
- ファンシー用サイコギア。
用語
- WSO
- 『マジンカイザーSKL』に登場する国際機関。本作の主人公である海動と真上は、WSOの戦闘チーム「スカルフォース」の所属。
- 奇械島
- 日本近海太平洋上に浮かぶ重力カーテンで覆われた島。島内ではキバ軍、ガラン軍、八稜郭の三つの勢力が互いに争っている。
- キバ軍
- キバ率いる荒くれ者どもの集団。
- ガラン軍
- ガラン率いる武人然とした兵士達の集団。
- 八稜郭
- アイラ率いる超能力を使用する女性達の集団。
- エルプスユンデ
- 『マジンカイザーSKL』に登場する人造人間。劇中では、とある人物の正体がエルプスユンデである。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「The ETERNAL SOLDIERS」
- 歌:LOUDNESS
- ヘヴィメタルだが、サビでは「マジンカイザー」を連呼するというある種由緒正しいアニメソング。『UX』で通常戦闘BGMとして採用。
- 挿入歌
-
- 「LEGEND of KAISER」
- 歌:Rey
- 第3巻のウイングクロスからの戦闘シーンで使われる。『UX』でウイングクロス後の戦闘BGMとして採用。
登場作と扱われ方
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初参戦作。ダイナミックプロ作品が1作品のみという参戦形態で、これはシリーズ初。また、『UX』における参戦作品の中で(連載中の原作版『鉄のラインバレル』を除き)一番最後に完結した作品であり、『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』において『アクエリオンEVOL』と『機動戦士ガンダムUC』の参戦が発表されるまで最新の参戦作品がマジンガーシリーズという異例の事態となった。
- 描かれるストーリーはOVA版の部分だけだが、漫画版で語られた設定が盛り込まれている他、フェイ・イェンHDやバンプレストオリジナル勢と大きく絡む。全3巻という原作の短さ故に、原作再現のある作品の中で真っ先に決着が付くが、その分エピソードの再現率はもちろんクロスオーバーする作品数も多い。例えば、奇械島でもミールが発見されたり終盤では恐るべき実験の場所にもなったりしていた。
主要スタッフ
- 制作
- マジンカイザー製作委員会(プロデュース)
- アクタス(アニメーション制作)
- 監督
- 川越淳
- シリーズ構成
- 早川正
- キャラクターデザイン
- 伊東岳史
- メカニックデザイン
- 阿部宗孝
- 堀井敏之
- 小川浩
- 音楽
- 栗山善親
- 寺田志保
- 横関敦
商品情報
BD&DVD
漫画
公式ムック(小説版「PROJECT KAISER 誕生編」収録)
資料リンク
|