ジェリル・クチビ
ジェリル・クチビ | |
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外国語表記 | Jeril Coochibi[1] |
登場作品 | 聖戦士ダンバイン |
声優 | 大塚智子 |
デザイン | 湖川友謙 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦EX |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(アイルランド人) |
性別 | 女 |
年齢 | 22歳 |
出身 |
アイルランド
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所属 | ドレイク軍 |
称号 | 聖戦士 |
ジェリル・クチビは『聖戦士ダンバイン』の登場人物。
概要
ドレイク・ルフトがショウ・ザマ達に続いて召喚した地上人の1人。
アイルランド出身のロックシンガーで、メッシュを入れた赤い髪を持つ。攻撃的な性格で、バイストン・ウェルでの戦争をゲームの様に楽しんでいた。派手な戦い方や性格は搭載火器が豊富なレプラカーンと相性がいいようで、搭乗後は愛機としている。
ショウに勝るとも劣らないオーラ力は音楽センスの賜物。初陣の時から非凡な実力を見せ、同時期に召喚された者達と戦闘力を比較しても頭数個分抜きん出ていた。戦場が地上に移ってからは単独で行動しながらますますその力を強め、そのオーラ力でギリシャ空軍を傘下に置く。空軍の戦闘機を従えて、レプラカーンで飛ぶ様をパイロット達は「20世紀のジャンヌ・ダルク」と評した。しかし、ショウとマーベルとの戦闘中、怒りと憎しみのオーラ力を暴走させ、レプラカーンをハイパー化させる(作中における最初のハイパー化現象)。その強大な力でショウのビルバインを追い詰めるが、暴走するオーラ力を制御出来ずに自滅していく。
最後はビルバインのオーラキャノンにコクピットを撃ち抜かれて死亡する。その悪意に満ちた闘い方と死に様はギリシャ空軍にも「ジャンヌ・ダルクとは思えん」と考えを改めさせるに至った。また負のオーラ力の成れの果てを目の当たりにし、ショウやマーベルはその後ハイパー化のリスクを常に意識して戦闘していくこととなり、一方でトッド・ギネスや黒騎士はハイパー化を戦術に組み込むなど、彼女の死は後の戦局に多大な影響を与えた。
なお、劇中で触れられる事は殆ど無かったが、母親は娼婦で娘のジェリルは育児放棄されて育ったとされている。
登場作品と役柄
アレン・ブレディ、フェイ・チェンカとのトリオで登場し、原作同様、この3人の中では一番強い、というパターンが多い。また多くの作品で、登場話数は少ないがハイパー化という魅せ場が存在しているため、独自の存在感を示している。ハイパー化した彼女の強さは強烈の一言。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦EX
- 初登場作品。フェイやアレンと共に敵として登場。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 今回ハイパー化のイベントが再現された。顔グラフィックがハイパー化時のものに準じており、嘲笑う顔で彼女の性格を表現している。登場はその1度きりで、倒されると死亡する。
- スーパーロボット大戦F
- 音声初収録。担当声優の大塚智子氏は当作品にてSRW初参加となる。
- 最初はレプラカーンに乗っているが、すぐにズワァースに乗り換えている。
- ジェリルの場合、特に厄介なのが性格「超強気」。他の敵機を15機以上落としただけでハイパーオーラ斬り・分身が解禁された状態の彼女と戦う事になってしまう。
- 『F完結編』含め本作中、性格「超強気」の聖戦士はジェリルのみ。敵としてはある意味、最強の聖戦士かも知れない。
- スーパーロボット大戦F完結編
- レプラカーンに乗る。ハイパー化も声付きで再現された。彼女の取り巻きの連邦軍兵士を撃墜するとゲームオーバーになるので注意。
- なお原作同様「20世紀のジャンヌ・ダルク」と呼ばれているが、この時代は20世紀なのだろうか?
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ダンバイン系のルートでのみ登場し、今作で唯一ハイパー化する。底力と聖戦士を併せ持っているため、ピンチになった時の実力は凄まじいものがある。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーン1とシーン4で計二回戦う。シーン4の戦いではハイパー化するので注意。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- シーン4のバイストン・ウェルルートに登場。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- シーン3のファーストステージ「呪われしジャンヌ=ダルク」に登場し、タイトル通りにハイパー化する。レプラカーンにハイパーオーラ斬りはないものの、攻撃力4000近いオーラ斬りは圧巻の威力。なお本作ではジェリルが「ジャンヌ・ダルク」と呼ばれる場面はない為、原作未見の場合だとステージタイトルが今ひとつピンとこないものになっている。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 「呪われしジャンヌ=ダルク」が第3部シーン2のファーストステージに前倒しされた。作中で「ジャンヌ・ダルク」と呼ばれる場面がないのは変わらず。
- ジェリルの放つ「悪しきオーラ力」によってオモイカネがストレスを受け、ナデシコ及びエステバリス隊が暫くの間戦闘不能に陥る等、後々の展開にも悪影響を及ぼす嫌味な存在となった。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 第19話(地上ルート)にて敵として登場するが、ハイパー化後は毎ターン「魂」と「鉄壁」を発動させるという凄まじい強さを発揮し、本作でも屈指の強敵の一人。
- イベント面でもこれまで触れられることの少なかった「母親に捨てられた」という背景を存分に生かした立ち回りを見せる。イベントではスパロボ史上最大の気力蓄積量(999)を叩き出した。
- 久々に台詞も新録され、中断メッセージにも登場する。出番自体は少ないが、なかなか優遇された扱いを受けている。
- DLCシナリオ「悪の華」では彼女を操作することが可能である。
Scramble Commanderシリーズ
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 第18話(治安維持ルート)にて登場。原作終了後設定であり、トッドとアレンと共にザガート一派の一員となっている。
- 第33話で撤退した後はどちらのルートでも最終話においてUNDに雇われて登場する。
- なお、ショウからは再びハイパー化する事を警戒されていたが、自分の意思でそれを否定し、二度目の死を受け入れた。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 第15話「シャピロ、転生!」より登場。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 原作同様の経緯で戦死した後、サーシェスやステラと共にクレディオによって亡霊となってカイルスと対峙し、更に「解き放たれたタマシイ」では亡者の一人として三度カイルスの前に立ちはだかる等、死亡後も度々敵として登場する。
- スーパーロボット大戦DD
- 1章Part3から登場するエネミーユニット。地上に上がってからはDr.ヘルにつく。2章Part12でオーラ力の暴走の余波で、シオンとシルキーをバイストン・ウェルへ強制転移させた。そして3章Part3で単独行動の末にハイパー化し、更にサイコジェニーの精神攻撃により状況がより悪化するが、最後は原作通りショウに止められるが、3章Part9において再登場、経緯は不明だがディスコード・ディフューザーに合流していたことが明かされている。なお、本作ではノルウェー軍の戦闘機を従えていた。
- 本作では3章Part4にてトッド、バーンがハイパー化を引き起こしかけるが共に阻止されたため、原作再現中は彼女だけハイパー化を起こした事になる。
関連作品
- リアルロボット戦線
- 初期にアレン・フェイと共にドラムロに乗り仲間になるが、すぐ永久離脱する。ラズロルートでは敵として再登場し、ハイパー化する。
- リアルロボットレジメント
- 序盤のステージでレプラカーンに乗りボスとして登場。一度撃破するとハイパー化して再戦となる。
- Another Century's Episode
- Another Century's Episode Portable
パイロットステータス
精神コマンド
- 第4次(S)
- ド根性、激怒、必中、熱血、加速、気合
- F・F完結編
- 熱血、挑発、ひらめき、鉄壁、気合、魂
- α
- 気合、熱血、ひらめき、挑発、鉄壁、魂
- リアルロボット戦線
- 熱血、必中、気合、根性、努力、加速
- BX
- 集中、ひらめき、直撃、気合、熱血
- キャンペーンマップ「悪の華」にて使用可能。第19話B(日本防衛ルート)のイベントでは魂と鉄壁を使用。
- T
- 気合、直感、不屈、突撃、気迫、魂
特殊技能(特殊スキル)
- 第4次(S)
- 切り払いL5、聖戦士
- F・F完結編・64
- 聖戦士L7、切り払いL6
- α
- 底力、聖戦士L7、切り払いL3
- IMPACT
- 聖戦士L7、闘争心、逆切れ、援護攻撃L4
- BX
- オーラ力、聖戦士、援護攻撃、全体攻撃
- T
- 聖戦士、オーラ力L9、気力+(DEF)、気力+(ATK)、サイズ差補正無視L2、闘争心L3、反骨心
エースボーナス
- 気力120以上で、与ダメージ1.2倍
- 『T』で採用。
人間関係
- ショウ・ザマ
- 因縁の相手として付け狙う。
- シュンカ・ザマ、チヨ・ザマ
- 原作では(登場時期の問題も有り)全く接点が無いが、『BX』においては彼等が避難した学校の体育館に攻撃を掛け、さらにその際のチヨの言動に対し「親だろうと結局は自分が大事」と言い切る。
- エレ・ハンム
- 赤い髪の女として危険視された。エレにとってジェリルは母パットフットおよび祖父フォイゾンを殺した仇でもある。
- アレン・ブレディ
- バイストン・ウェルに一緒に召喚された。出撃を前に彼からデートに誘われたが、そのセンチさを「可愛いよ」と笑うだけだった。
- フェイ・チェンカ
- バイストン・ウェルに一緒に召喚された。
- 母親
- 太った中年女性。SRW未登場だが、『BX』でジェリルは自身の不幸な親子関係を意識した台詞を吐いている。
他作品との人間関係
- ジェリド・メサ
- 『CC』では度々共闘しており、それなりによき戦友関係を築いている。互いに戦死した後も「解き放たれた亡者」にて共に亡者となってカイルスに挑む。
- アリー・アル・サーシェス
- 「戦いを心胆から楽しむ赤毛の狂戦士」というキャラクター性が共通している人物。
- 『CC』では共にフルギーロによって亡霊として召喚されたり、「偽りの世界」でも共闘している等、共に登場する場面も多い。
- 九条美海、ニア・テッペリン
- 『CC』では「解き放たれたタマシイ」にて対峙。美海は「一歩間違えば自分もジェリルのようになっていた」と戦慄する。
- フルギーロ
- 『CC』では戦死後、「激戦!魔神達への挑戦状!」にて彼によって亡霊として蘇させられる。
- キバ
- 『BX』ではDLCシナリオ「悪の華」にて彼に喧嘩を吹っ掛けられた事がきっかけで、事態を更に混沌としたものに陥れてしまう。
- ザガート
- 『T』では彼に雇われている。
- サイコジェニー
- 『DD』ではハイパー化した際に彼女に目を付けられ、結果的に援護を受けることとなる。
名台詞
- フェイ「引っ込んでたっていいんだぜ…。手柄は俺が頂く」
「私は手柄よりも人を殺れるのがいいのさ。戦争なんだからね!」
アレン「確かにな…。マイコンゲームをやるよりはお楽しみだ」 - 第19話「聖戦士ショウ」より。ジェリルの過激で超強気な性格がよく現れた台詞。なお、チームを組んだフェイとアレンもジェリルを止めるどころか、意気投合していた。
- ちなみにマイコンとは現在で言うパソコンのこと。
- 「小娘でも桁が違うつもりだ、死になよ!」
- 第29話「ビルバイン出現」より。フォイゾン王に「小娘」と呼ばれての台詞。もっとも、ジェリルのその面構えは小娘というよりオバサンの方が似合っていると思うが…。
- 「ザマァないじゃないか! 地獄へ落ちな!」
- フォイゾン王に引導を渡した際の台詞。なお、フォイゾン王は死に際に「この悪意…バイストン・ウェルより…!」と叫んだ。
- 「こそばゆいねぇ…ダブリンの鼻つまみが、ジャンヌ・ダルクとはね」
- 第37話「ハイパー・ジェリル」より。ギリシャ空軍から「ジャンヌ・ダルクの再来」と言われ、まんざらでも無さそうな台詞。『F完結編』ではDVE。
- 「ヒロインは、あたし一人でいいのさ!」
- マーベルが搭乗するダンバインに迫った際の台詞。
- なお『F完結編』『α』ではDVEだが、戦闘前会話なのでプレイヤーがマーベルを使っていないと見られない。
- 「敵が小さく見えるという事は、あたしがダンバインにもビルバインにも勝つという事だ!」
- ハイパー化した直後の台詞。もちろんスパロボでも(「ダンバインにもビルバインにも」の下りは省いて)言うが、その時点でもっとデカイダイターン3がいる事も多々有り、アンソロジーコミックでネタにされた。『α』では、万丈の方から「これで僕のダイターンと対等に戦えるって事だ」と寧ろ喜ばれた。
- 「ショウ・ザマ、今日こそは! ってヤツさ!!」
- ハイパー化によりビルバインを圧倒した際の台詞。
- 「あたしは人を殺しても罪にならないこの世界が気に入ったワ」
- 『TVアニメマガジン』で連載されていた杉山たかゆき氏の漫画版での初登場時。子供向け雑誌の連載であっても、その殺人狂のような考えは変わらなかった。
スパロボシリーズの名台詞
IMPACT
- 「ピーピー鳴くんじゃないよ! ガキ共が!」
- 地上におけるドレイクの動向についてシラを切った際、非難する勝平達へ浴びせた罵声。
- 「ハハハハハハハ! 何やら問題が起こってるみたいじゃないか」
「…運がないねえ、聖戦士…! そうさ、戦いはこうでなくちゃねえ!」 - ハイパー化を果たした影響でナデシコ隊を戦闘不能に追い込み、圧倒的優位に立った事で悦に入る。
- 「運のない奴…フェイのところへ逝きなよ! アレン!」
「弱いから負けるのさ!」 - 撃墜されたアレンの姿を目の当たりにしての嘲笑。仲間を嘲笑うジェリルの冷酷さに、キョウスケも怒気を発していた。
- 「ここまで! ここまでして何故勝てないっ! ショウ・ザマァッ! あたしは!」
- 『IMPACT』での最期。皮肉にも上述の暴言がそのまま己自身に返る結果となった。
BX
- 「戦場でよそ見をしているからさ! 赤は止まれだよ!」
- 第19話「親と子」にて、ガリアンを突き飛ばしざまに。地球人ではない余所者のジョジョに地球の常識を教えるかの如く軽口を飛ばすが、自身もまた新たに現れる赤い機体に阻止される事となる。
- 「何が生命を与えてくれた人さ! そんな甘ちゃんな理由で助ける奴なんざ、ここで死んでしまいな!」
- 体育館に避難していた両親たちを守るべく、本調子の出ないビルバインで無理を押してまで飛び出してきたショウに不快感を顕わにした台詞。ジェリルにとっては「親」とは自分を捨て去り、ひいては「ダブリンの鼻つまみ」にした憎しみの対象でしかないのか。
- 「生命ってのは自分で掴むものさ! その点、あそこにいる連中はそういうのがよく分かっているよ!」
「あれがお前に生命を与えた奴さ! 誰だって自分の事が一番大事なんだよ!」 - 「自分の親を助けたい心持ちを何とも思わないのか?」とショウから問い詰められるや否や、他の避難民に責められ自己弁護するチヨの有様を見せつける。
- チヨには息子ショウと過ごせる時間を犠牲にしてきた後悔の念もあったのだが、親に捨てられて幼き日を生きてきたジェリルはそんな真意を見ようともせず、生命の連なりを否定する。
- 「あたしは… あたしは、ジェリル・クチビなんだよぉッ!」
- ハイパー化後、大ダメージで被弾時の戦闘台詞。その台詞はいけない。
- 「ああああああ!あたしのオーラ力が…!」
「小さくなっていくよ! 周りの奴らが全部、全部さ…!」
「見えない…何も見えなくなったじゃないか! これであたしを馬鹿にする奴らはいない!」
「そうさ…! あたしは…ダブリンの鼻つまみなんかじゃ…!」 - 最期。撃墜後にハイパー化の影響もあって気力300かつ「魂」と「必中」がかかった状態で復活するも、オーラ力は膨張の一途を辿り、一行目の台詞の後に気力+200、二行目の台詞の後には気力+499(この地点での気力は前代未聞の999)と際限なく気力(オーラ力)が上昇。肥大化したオーラ力に耐えられず、最後の台詞と共に機体ごと爆散する。
- 「人間、ああなっちまったらオシマイだね」
- キャンペーンマップ「悪の華」でオーラ力が分離、実体化したハイパーレプラカーンを撃墜した際に。もっとも、ジェリル自身がこうなる事には気付きもしなかったが…。
T
- 「どこかであたしは死に場所を探していたのかも知れない…」
「これでバイストン・ウェルに帰れるなら、今度こそマシな生き方ってのを見つけたいね…」 - 両ルートの最終話において撃墜された際に。本作ではハイパー化することなく穏やかに死んでいく。700年後に転生してまで戦い続けることに疲れたのかもしれない。