早乙女アルト
早乙女アルト(早乙女 有人 / Alto Saotome)
- 登場作品:マクロスF
- 声優:中村悠一
- 種族:地球人
- 性別:男
- 生年月日:2042年7月27日
- 年齢:16⇒17歳(TV版)
- 髪色:水色
- 髪型:ポニーテール
- 所属:民間人⇒S.M.Sスカル小隊⇒新統合軍(TV版)
- 階級:准尉⇒少尉⇒中尉(TV版)
- キャラクターデザイン:江端里沙
『マクロスF』の主人公。漢字表記は早乙女有人。美星学園高等部航宙科2年、成績は次席。中等部時代は演劇科であったが、高等部へ進学する際に航宙科へ転科した。しかし、バジュラの襲撃によりパイロットを失ったVF-25 メサイアに搭乗。その腕前が認められてS.M.Sの一員となった。
元々は歌舞伎の名家、早乙女一門の跡取りとして生まれ、父により厳しい修行を受け、天才女形として知られていたが、幼少の頃より憧れを抱いていた大空を自由に飛ぶという思いを捨てられず、父より勘当された過去を持つ。
容姿は女性と間違われる程に美人(設定ではマクロスF作中で女性キャラ含めても一番美形)で、同級生などからよく「(アルト)姫」と羨望と揶揄の混じったあだ名で呼ばれるが、本人はこのあだ名を嫌っている。性格はやや捻くれており、周りに構わず突っ走る傾向が見られ、異性関係も疎いが基本的には正義感が強く義理堅い。紙飛行機を作り飛ばす癖をもっている。女形の修行で身についたらしく料理が得意で、原作23話では男の料理とは思えない凝った懐石料理を作っていた。また、普段は男らしくあろうとしているが、長年の女形の修行で女の仕草が身についてしまっているため、気を抜いてしまうとそれが表に出てくる。小説版では修学旅行で入浴中にその状態になったため、ミシェルやルカをはじめとする周囲を慄かせた(ミシェルに至っては無意識に腰に手を回そうとしてしまうなど完全に翻弄されていた)。さらに浮かれると、ミシェルの浴衣の着付けに文句を言い始め、夕食中に自分で着付けをするためにミシェルを脱がせようとした(身の危険を感じたミシェルがアルトを失神させたので未遂)。
シェリルがライブを開く際のオープニングで飛ぶのをきっかけにシェリル・ノーム、ランカ・リーと知り合い『マクロスF』の三角関係が始まっていく。コールサインはスカル4(S.M.S スカル小隊)→サジタリウス1(新統合軍)(TV版のみ)。
劇場版では最終的にYF-29デュランダルに搭乗し、フォールドウェーブシステムによってクィーンへ自分達の想いを届けた。歌姫達の歌による人間の理解と合わせ、バジュラ達は攻撃を停止したが、事態を理解していなかった(ノベライズ版ではジェフリーから説明を受けた上で、統合軍内部でも反対の意見が出ていたが、人命を最優先するためにキムが反対を押し切って決断した)統合軍が攻撃を行ったため、クィーンはバジュラの群れと至近を飛行していたアルトを連れ、銀河の果てへフォールド。終戦一ケ月後も帰還は確認されず、行方不明となった。
三角関係についてはTV版では未決着のまま終了し物議を醸したが、劇場版ではシェリルに「愛している」と告げる。ただし、前述のとおり直後に行方不明になったため、結果的にみると悲恋になってしまった。こちらのアルトは何気にマクロスゼロのシンと最終的な境遇が似ている(物語の決着の場面において、強大な存在を止めるために最新鋭機で突撃し、止めることは出来たが統合軍の攻撃をきっかけに、その存在ごと行方不明に。最終的に心を通わせた相手が両方とも「ノーム」という共通点もあり)。また、「三角関係に決着を付けたが、その後行方不明になってしまう」という点においてはシリーズ初代主人公である一条輝とも共通している。 しかし輝やシンとは違い、その後のアルトの帰還(最終的なハッピーエンド)は様々な媒体で示唆されている。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初の声付きで登場。Lと違い、最初からS.M.Sに所属しているが、新米という事を反映してか、他のS.M.Sメンバーよりレベルがかなり低め。だが終盤で条件を満たせばトルネードパックが手に入り、育てていけば最終的には一軍で十分戦えるほどに成長する。初期技能のダッシュとSP30で使える幸運を活かして高額の敵を落として回ろう。今回では捻くれ者としての印象が強い。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- ほぼ前作と変わりはないが、序盤から参戦する上に今回は最初からトルネードパックが乗機に付いておりエースボーナスも新たなものが追加された。今回はオズマが長期間不在なので活躍の場が増え使い勝手が良くなった。最終局面では条件次第でデュランダルに乗り換えるが、ストーリーはTV版準拠なので行方不明にはならない。一方、シナリオ面ではいるだけ参戦にも関わらずバサラが異様に目立つため少し影が薄いという声もある。
なお、ランカとシェリルとの三角関係がクローズアップされたのか、持ち前の容姿でグラついたエスターにその事を知られて評価が下がったり、エイジや甲児にその事をいじられたりと散々(?)な目にあっている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作品。プロローグ第1話から登場するあたりはさすが人気タイトルの主人公といったところ。序盤~中盤に差し掛かる辺りから本格参戦し、最後まで使用可能。中盤~終盤にて搭乗機に「サイズ補正無視」で高威力な武器が追加されるが、それまではサイズSも響いて、やや攻撃力不足感が否めない。その場合はサイズ差補正無視を習得してもいい。終盤強制出撃が多いので育成しておいた方が良い。イベント面では、元女形の花形役者らしさが強調され芸にはうるさい一面がクローズアップされ、敵に対しても芸や歌舞伎になぞらえた発言が多いなど、小説版の雰囲気もところどころ見られる。なお、本作ではS.M.Sの船団離脱時に同行するので、コールサインはスカル4のままである。
- スーパーロボット大戦UX
- 劇場版設定で参戦。対話への道筋を模索する刹那・F・セイエイに感化され、気にかけるシーンが多い。原作シナリオの最終決戦ではショット・ウェポンに特攻されるものの、バジュラクイーンに原作とは違う形で守られるため離脱しない。ただ告白もうやむやになってしまったのか、エンディングで女性関係について釘を差される羽目に。
中盤でYF-29 デュランダルに乗り換えるが、他のバルキリーが遠距離攻撃を主軸とするのに対しデュランダルはP属性の近距離武器が主軸のため射程が噛み合わなくなる。00のガンダムやブレイヴと組ませると良いだろう。特にブレイヴはパイロットであるグラハムと中の人が同じであるため「中村スペシャル」とネタにされている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
一線で戦えるだけの能力を持つ。リアル系主人公らしく命中、回避、射撃に秀でる反面、防御が低い。
精神コマンド
リアル系主人公なので、最後に魂を習得する。
特殊技能(特殊スキル)
- 切り払い / 斬り払い、撃ち落とし、シールド防御、見切り、底力、援護攻撃、アタックコンボ、指揮、ダッシュ、戦意高揚、強運、全体攻撃
- Lでは、見切りを初期から習得している。第2次Zではダッシュ、強運と有用なスキルを習得済み。原作での小隊長経験からか「指揮」をレベルが上がると習得できる。
固有エースボーナス
- 移動後に変形可能
- 第2次Z破界篇でのエースボーナス。人呼んで、『早乙女スペシャル』。一見何の役に立つのか分からない技能だが、ファイター形態では地上に対する武器適応が悪いため地上戦では意外と使える。しかし、地形適応をフォローしてしまうと途端に無用の長物に…。なお、このボーナスはゲッターロボのカスタムボーナスと同じである。早乙女繋がりか…
- なお、アルト役の中村悠一氏は杉田智和氏に「エースボーナスの中で最も使えないゴミみたいな性能」と言われて機嫌が悪くなったらしい。
- 移動後に変形可能、特殊能力『分身』を得る
- 第2次Z再世篇ではこちらとなった。人呼んで、『早乙女マッハスペシャル』或いは『真・早乙女スペシャル』。ランドモジュールを愛用しているユーザーでもその効果を活かせるようになった。
パイロットBGM
- 「トライアングラー」
- TVシリーズ通してのOPテーマ。
- 「ライオン」
- アーマードパック装備(再世篇のみ)、デュランダル搭乗時はこちら。
人間関係
- シェリル・ノーム
- 「銀河の妖精」の異名を持つトップシンガー。『マクロスゼロ』のヒロインの一人、マオ・ノームの孫。三角関係の一人。彼女に対する態度はかなりぶっきらぼうで遠慮がない。逆にそこが気に入られてしまったようだが。劇場版では幼い頃に一度出会っており、アルトの芸がシェリルに強い影響を与え、アルトの方もシェリルという事は本人が言うまで気付いていなかったが、強い印象を残す出来事となった。
- ランカ・リー
- シェリルに憧れる少女だったが、映画でマオ・ノームを演じたのをキッカケにブレイクし「超時空シンデレラ」の異名を持つ。三角関係の一人。バジュラに襲われ危機一髪な状況を助けたことがきっかけで親密になり、更にシェリルとの出会いを経てアルトとランカはそれぞれの目標に向かって歩きはじめることになる。
- ミハエル・ブラン
- 同級生で親友(悪友も含む)且つ同僚。
- ルカ・アンジェローニ
- 後輩且つ同僚。
- オズマ・リー
- 隊長。彼によく反発をするが、本心では尊敬している。
- ブレラ・スターン
- バルキリーパイロット同士として彼と出会う。ブレラはランカを守れないと否定を口にするが…。その正体はランカの実兄。
- ヘンリー・ギリアム
- バジュラの初侵攻の際に彼に助けられるものの、直後に彼は戦死。機体は後にアルトが受け継ぐ事になった。
他作品との人間関係
マクロスシリーズ
- 柿崎速雄
- 面識はないが、彼の死亡フラグをバルキリー乗りのジンクスだと部下に言う。
- 工藤シン
- 映画のワンシーンでシンを演じた。SRWにはまだ共演していないが、『Another Century's Episode:R』では共演を果たしている。アルトがシンを演じていると知った時は「俺はこんなにひ弱じゃない」と否定しているが、同じマクロスシリーズの主人公同士の為かアルトと最も絡みが多いキャラとなっている。
- 熱気バサラ
- 第2次Z再世篇にて共演。内心実力を認めつつも、アルトは役者としての自分を捨ててパイロットになっただけに、歌いながらバルキリーを巧みに操るバサラに対して嫉妬し、一方的につっかかっていた(バサラは相手にしていなかったが)。しかし、アイムとの戦いを機に「心のままに歌う」バサラをかつて芸に生きた人間として敬意を表し、自身の嫉妬を乗り越えた。
- ガムリン木崎
- 第2次Z再世篇にて共演。彼の技量を高く評価しており敬語で接している。そのほか、彼からバサラに反発する姿を昔の自分と重ねあわされる一幕も。
ガンダムシリーズ
- シン・アスカ、レイ・ザ・バレル、ルナマリア・ホーク、メイリン・ホーク
- 『L』では序盤から知り合いとなる。
- 刹那・F・セイエイ
- 『第2次Z』にて初対面時、彼の学生の演技にまんまと騙され、後で物凄く悔しがっていた。…アルトが元役者と言う事を考えると、アルトが迂闊だったというより、刹那の演技が凄かったと見るべきか。
- グラハム・エーカー(ミスター・ブシドー)
- 破界篇でのシナリオ上は何の関係もないが、中村氏の演じるキャラつながりで、戦闘させると「空の飛び方を知っている」と警戒する。再世篇の宇宙24話ではブシドーとの戦闘前会話も用意されており、一応彼にほめられたが…
- UXでは共闘。女装したアルトを見て異様に興奮していた。
スーパー系
- 山下サトル
- 『L』で彼に声をかけた際に森次と間違えられた。『L』では珍しい中の人ネタ。
- 左近寺公三
- 『L』では教官であり、彼のスパルタな訓練には堪えていた様子。左近寺博士としては、アルトの才能を見込んでスパルタにしていた面もある。
- 剛健一、峰一平、剛大次郎、剛日吉、岡めぐみ
- 『L』では同僚となる。
- ピュリア・リチャードソン
- 『L』にてかくし芸大会の際にミニスカコップの衣装を着ないかと言われて不快がる。
- 碇シンジ
- 『L』では父親を信じきれない彼に対して、自身の家庭環境を顧みて共感を覚えていた。
- 次大帝プロイスト
- 『L』にて彼(彼女)の心の醜さを痛烈に批難した。また、裏社会をそこそこ見てきた自分でも彼(彼女)程イカれた奴は見たことなかったとも発言している。
- 霞渚
- 『L』では娘々でバイトをしているため、顔なじみ。
- 加納渚
- 『L』で彼女を初めて見た際、霞渚に非常に良く似ていたため驚く(後述)。
- 流竜馬
- 『第2次Z』にて初対面時に『早乙女』という苗字から微妙な反応を示した。もちろん早乙女博士の事であろう。
- カミナ
- 第2次Z破界篇では彼の戦死に衝撃を受け、イゴールコンツェルン主催のパーティーから早々に退散する。
- シモン
- 『第2次Z再世篇』ではランカ派筆頭として「もしアルトがランカを悲しませたら、考えがある」と言われる。その考えが何なのかは不明だが、(アーク)グレンラガンでアルトのバルキリーを鉄拳制裁する図が思い浮かんだプレイヤーは多かったはず。
- ジョニー・バーネット、エイーダ・ロッサ
- 第2次Z破界篇にて、彼らにランカとのデートをセッティングされる。
名台詞
TV版
- 「守る?だからって、何もかも隠して、それが守るって事なのかよ!!」
- 第3話。ランカがバジュラとの戦闘でオズマの負傷を目撃し、常軌を逸したパニックに陥ったことで事情を聞いてオズマに思わず激昂。ランカのPTSDの話を聞いて、「事務の仕事をしている」と彼女にウソをついた挙句、負傷して(オズマがパイロットとしていかに有能であろうと最悪の可能性も十分ある)ランカをパニックにしてしまっていてはもっともである。ロボットアニメの特性上、アルトの指摘はかなり珍しい部類の発言だが彼の繊細な一面が伺える。
- 「諦めろ!貴様の負けだ!!」
- 第12話にて、ゼントラーディを歌で魅了したランカに発砲しようとしたテムジンを阻止して。ネット上ではよく「アキラメロン」と表記される。
- 「演歌だろ?」
- 第17話にてミシェルの「ロックだねぇ」という台詞に対して。
- 「バルキリー乗りのジンクスを知らないのか?作戦中に女のことで人をからかうと、いきなり撃墜されるという……」
- 第23話で部下となったマルヤマ、ジュンにシェリルと付き合ってるのかを尋ねられて。元ネタは初代の柿崎で、50年後のマクロスの世界でも有名な死亡フラグのようだ。直後に部下から心臓に悪い叫び声が聞こえてくるが、幸いにも生のシェリルを見たことに驚愕したものであった。…が、マルヤマは後にギャラクシーとの戦いでゴーストV9に撃墜され戦死した。
小説版では、脱走した部下を連れ戻した際にこの会話があるのだが、直後に味方の誤射でその部下が死んだ。 - 「思わざれば花なり、思えば花ならざりき…」
「ただ感じるままに…俺は飛ぶ!」 - 「いかさまなぁ、この銀河へ脛を踏ん込む野郎めら、おれが名を聞いておけ」
「相手が増えれば竜に水、金竜山の客殿から目黒不動の尊像まで御存じの、大江戸八百八町に隠れのねえ、杏葉牡丹の紋付も、桜に匂う仲ノ町、花川戸の助六とも、まった揚巻の助六ともいう若え者、間近く寄ってしゃっ面拝み奉れィ!」 - 小説版における最終決戦時、あまりの敵の強大さに味方が怖気づいた時にこのセリフを発して見得を切る。役者の自分を受け入れたことで成長し、更に高みを目指す姿である。元は歌舞伎十八番として有名な「助六」の啖呵であるが、若干内容は違う。(五丁町→銀河、しゃっ面→面相など)
- ブレラ「どこまで行っても、人は一人だ!だけど…!」
アルト「一人だからこそ、誰かを愛せるんだぁぁぁ!!」 - 最終決戦時、バイザーが吹き飛ぶ程の強烈なGに耐えながらの突撃しながらブレラと共に叫ぶ。このときのバイザーが吹き飛ぶカットは後期OPでも「ライオン」でも使用されている。Lでも再世篇でもグレイス戦でこの台詞を叫ぶ。
- 「お前たちが俺の翼だ!」
- 最終話にて発した二股宣言。本人的にはシェリル・ランカの二人がいたからこそ今の自分がある、という感謝の意味を込めての台詞なのだろうが…
この台詞をネタにマクロスFの女性声優陣(シェリル役の遠藤綾氏を除く)からアルトに対するバッシングが発生した他、そのアルト役の中村悠一氏もマクロスFのラジオにてこの台詞をよくネタに使っており、遠藤綾氏・ランカ役の中島愛氏からアルトの二股話になった時「オマエラハオレノツバサダナ」と片言の台詞で煙に巻いていた。
当然視聴者からもネタにされており、例えば中村氏が彼を演じる事が発表された際、彼の側に2人のヒロインがいる事から、ネット上ではこの台詞が飛び交っていた。 - また、劇場版のみの参戦となったUXにおいてもこの台詞はネタにされておりEDでオズマもしくはブレラから「二人が俺の翼だという戯言は許さんぞ」と釘を刺されていた(尤も、その直後に別の人物が「二人が、俺の翼だ!」と発言しプレイヤーの笑いを誘ったが)。
劇場版
スパロボシリーズの名台詞
携帯機シリーズ
L
- 「ミシェル、お前またそうやってナンパの口実を…。大体、娘々のバイトがこんな所に…」
「…いた」 - L第11話シナリオデモにて加納渚の顔を見て。娘々の渚にあまりにもそっくりな彼女にアルトはとても驚いていた。
- 「ふざけるなっ!誰がそんな格好するか!」
- 『L』にて隠し芸大会の準備の際にピュリアにミニスカコップの衣装を着てみないかと言われた際の一言。要するに「女装してみろ」と言われたも同然なので怒って当然である。
- 「怨霊が相手なら、こっちは荒事で押し戻すまでだ!」
「花道の向こうに出でたる化け物め、落葉微塵とされぬうち、キリキリ消えてなくなれぇぇっ!」 - 『L』にて荒之皇との戦闘前会話で発言。ちなみに「荒事」とは歌舞伎において荒々しい演技・演出のことであり、「押戻」は、花道に現れた怨霊役を本舞台に押し戻す演出である。
- 「そんなに美しい国が作りたきゃ自分自身を磨きなおすんだったな、プロイストさんよ!」
「醜いって言ってるんだよ、心が!そして心の醜さが現れてるんだ…一挙手一投足に!」 - Lでのダリウス軍との最終決戦時におけるプロイストとの戦闘前会話。プロイストの心の醜さをアルトはこの言葉で痛烈に批難した。数ある他作品の主人公キャラ達からのプロイストへの非難の台詞の中でも、特に痛烈な台詞である。
- 「レールの上に仕組まれた人生は辛いぜ。自分で選んだ道でつまづくより、ずっとな!」
「そいつはどうかな。人の心には自由に憧れる翼がある!それを縛る事なんて、できやしない!」 - Lでのメサイア攻防戦におけるレイとの戦闘前会話。レイは「デスティニープランが発動すれば誰にも道を迷わない」と問いかけるも、幼少時に縛れた人生を経験し何より自由に空を飛ぶことを望むアルトにそれを受け入れるはずがなかった。
- 「なんか、お前らに言われると重いな…。自分がとてつもない悪人に思えてきた…」
- Lのエンディングにて一平、大作、大次郎からランカとシェリルのどっちと付き合うのか早く決めてやれと問われて。ある意味でαシリーズにおける彼と同じ道を辿ったと言える。劇場版では「どっちかに決めた」のだが……。
UX
- 「道化を演じようっていうのか、エンネア!」
「お前が本当に演じるべき役はそんなんじゃないはずだろ!」 - 第43話での、ネロに対する戦闘前会話。自分たちを騙していたと嘯くネロに対し、アルトはそれが演技であることを看破。
- 「簡単なことさ! お前の出し物が考えていた以上に、座を白けさせるものだったんだよ!」
「だから、喰われちまったのさ! 前座と罵ったアイツらの歌声にな!」 - 第51話のマスターテリオンとの最終決戦にて、「所詮前座」と嘲笑っていたシェリルとランカの歌にも自身のシナリオを狂わされたことに狼狽するナイアルラトホテップに対して切った啖呵。
Zシリーズ
- 「上出来だ。うじうじした女かと思ったけど、肝は据わってるようだな」
- 第2次Z 破界篇序盤、「もうひとつの日本」組に対する劣等感を捨て、ZEXISと共に戦う事を誓ったカレンへ、アルトなりの激励を送る。
- 「下らないぜ」
「人類全体の敵がいるってのに自分の国に不利益になる存在は理由をつけて叩こうって腹かよ」 - 平和維持理事会の一員である自分達が三大国家からテロリスト扱いされている有様に憤慨した場面。
- 「何を言ってやがる!周りをよくみてみろ!」
「一つの国が滅ぼされたのにその首謀者は逃げ出して、おまけに桁違いの化け物まで現れて…」
「こんなので勝ったと言えるのかよ!」 - 破界篇第23話にて。次元獣を辛くも撃退したZEXISだったが、リモネシアの消滅を防ぐことが出来ず、ガイオウ(このときはまだ命名されていなかった)に敗北を喫してしまったときの台詞。オズマは「よせ」と宥めるが、この発言に、特に竜馬とカトルは何も喋ることが出来なかった(ちなみに言われたのはミシェルだが、彼は「何とかなった」と言っただけで「勝った」とは言っていない)。
- 「小学生社長の次は小学生捜査官とはな…」
- 再世篇第3話にて、正太郎に対しての率直な感想。小学生社長は言うまでもなく、ワッ太の事である。
- 「あの会長のノリ…シェリルに近いな…」
- アッシュフォード学園を訪れた際に強引に物事を進めるミレイをこう評した。確かに似ている。
- 「なあ、シェリル…」
「お前…昔どこかで俺と会ってないか?」 - 再世篇EDにて。TV版準拠だったはず(そもそも劇場版は機体のみ参戦とアナウンスされていたのに)なのに、最後の最後で劇場版展開に突入した。シェリルからははぐらかされたが……。
搭乗機体
- VF-25F メサイア
- アルトの愛機で、最初のパイロットの死後受け継いだ。TV版では終始、劇場版では前半機。
- VF-171EX ナイトメアプラスEX
- TV版で、新統合軍に転属したアルトの機体。
- YF-29 デュランダル
- 劇場版後編『恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』で登場するアルトの専用機で、劇場版の後半機。
話題まとめ
資料リンク
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