ゼ・バルマリィ帝国
ゼ・バルマリィ帝国(Ze Balmary Empire)
通称バルマー。 銀河系ペルセウス腕方面に存在する「バルマー星系」を中心とする星間帝国であり、祭政一致の完全独裁国家。ヘブライ語を中心とする旧約聖書や新約聖書に由来する固有名詞を多く持つのが特徴。国家中枢は銀河中心部に存在するゼ・バルマリィ本星。帝国の臣民はゼ・バルマリィの創造神「ズフィルード」を崇めており、強い結束を誇る。また、その力の代行者である霊帝ルアフ・ガンエデンは畏敬と崇拝の対象とされている。
元々はかつて起こったアポカリュプシスにおいて、滅亡寸前に陥った地球人がガンエデンを建造し新天地を求めて地球を脱出。流浪の末にバルマーへと辿り着き興した国である。そのためバルマー人と地球人は祖を同じとする同一の種族である。しかし、今となってはその事実を知るものは霊帝以外になく、自国の文明こそが至高であり他国はすべて野蛮であるという極端な国粋主義に傾倒しているバルマー人が数多く見受けられる。
作中では版図を拡充すべく、銀河系の各所のみならず銀河系外にまで軍隊を送り込み、武力による拡張を図っている。しかし、バルマー側は制圧した他文明の人間達を使い捨ての道具の様にしか扱わないため、他文明の人間達からの反感は根強い。また、国内にも僅かであるがそのような現状に反感を抱いている者がいる。
初登場の『新』では「バルマー帝国」という名称だったが、その後『α』で設定が再構築されるにあたり、正式名称が「ゼ・バルマリィ帝国」で略称が「バルマー帝国」と設定されている。
αシリーズ
『α』に起こったバルマー戦役の時期は、銀河系に敵はいないと言える程の勢力であり、STMCに対抗できる数少ない組織の1つとされていた。地球のロンド・ベル、SDF(後の「αナンバーズ」)に、壊滅させられたラオデキヤ率いる第7艦隊も帝国の一勢力に過ぎなかった。しかし、版権問題によりαシリーズのシナリオが根本から大幅に変更された影響を受けた為に急速に衰えていく事となった。同時期に、第4艦隊テアテラも、STMCによって殲滅させられる事になってしまい、更には『第2次α』の時期には、外銀河系のバッフ・クランに侵攻していた外銀河系方面の担当である艦隊も、壊滅に等しい被害を受けている。度重なる敗退で、戦力を大幅に失ってしまったゼ・バルマリィ本星は、制圧下に治めていたキャンベル星やボアザン星からも離反を招いてしまう事になる。
しかし、その事を全く意に介さない霊帝ルアフの方針によって、地球圏に対し二度目の侵攻を開始。その結果、帝国一の忠将とされていたエペソ・ジュデッカ・ゴッツォ率いる第1艦隊までもも壊滅してしまい、αナンバーズがクロスゲートを使ってバルマー星系に直接侵攻する最悪の事態を招いてしまった。アポカリュプシスによって銀河全体が滅びの前兆を迎えつつある現状を認識してなお、ルアフはその考えを変えようとはせず、ゲベル・ガンエデンに搭乗してαナンバーズに戦いを挑むが、結果は敗北。力が衰えて弱っていた所を、兼ねてより暴政への憎悪と反感を募らせ続けていたシヴァー・ゴッツォの造反を受けて死亡。ゲベル・ガンエデンの力を奪ったシヴァーもまた、αナンバーズに戦いを挑んで命を落とす事になり、最終的にゼ・バルマリィ本星は、多くの民衆を脱出させた後、アポカリュプシスによる隕石雨によって、失われる結末となった。
その後は、ズフィルードの巫女であったアルマナ・ティクヴァーを指導者に集結(元々霊帝の独裁に近い政治体制であったため、致命的な混乱は起きなかった模様)。残る監察軍第5、第6艦隊によって宙域を離れ、神壱号作戦決行時はバスターマシン3号の防衛に協力。終戦後は正式に地球と友好条約を結び、新たな母星を求めて外宇宙移民船団に同行、旅立つことになった。
OGシリーズ
『第2次OG』において、エアロゲイターを送り込んだのがユーゼスであったことが判明。また、メキボスやゼゼーナンの発言から星間連合「ゾヴォーク」とは敵対関係にあることが判明した。OGではそもそも規模を示す具体的な記述が出たことはなく、αシリーズで支配下に収めていた星も悉く存在しないほか、ゾヴォークもネビーイームを拠点とする機械化部隊としか遭遇したことがない(=バルマー人と会ったことがない)ため、バルマー本星の所在地や具体的な国力がどれほどのものかは依然として謎に包まれている。ただし、終盤におけるユーゼスの台詞から、愚帝(おそらく、ルアフ)と、ゴッツォ家が存在し続けている事が確認できる。
登場作品
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- バルマー帝国・帝国監察軍第7艦隊が地球に襲来。当初は「エアロゲイター」のコードネームで呼ばれた。『超時空要塞マクロス』の監察軍と設定が統合され、ゼントラーディ軍と戦いを繰り広げている勢力として登場する。また、『新』同様に他星系の勢力を配下として従えており、外宇宙ではキャンベル星人のオレアナとガルーダ、ボアザン星人のプリンス・ハイネルが従属。地球人ではザンスカール帝国及びパプテマス・シロッコらにより構成されるジュピトリアンや、シャピロ・キーツらの協力を得て地球人の戦力を取り込もうとするも、最終的に失敗。しかし、この段階では圧倒的な力を誇った第7艦隊ですら帝国の一勢力に過ぎず、ロンド・ベルの面々に不安を残す事に。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 名前のみで、寺田Pによると封印戦争時はバッフ・クランに侵軍したが、地球と同様に甘く見すぎた結果、逆に窮地に追い詰められる事になってしまったらしい。この時点でバルマー周りの設定も変更されたものと思われる。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- クロスゲートの転移能力を利用して再度侵攻を開始。侵攻目的の大筋はαの頃とは変わっていないが、今回バルマーが手にしようと目論んだのは、ナシムの呪縛から解き放たれたもう一人の完全なるサイコドライバー・イルイである。この時点でバルマー帝国は、長年の戦乱の中で監察軍艦隊の多くを失っており、また配下として使役していた諸星系の離反などにより深刻な戦力不足に陥っていた。そのため、物量を凌駕する質の高い戦力である強力なサイコドライバーを手中に収め、戦局を打開する必要があったのである。しかし実際には、イルイの捕縛は霊帝ルアフに対抗する力を求めたシヴァーの思惑によるものであり、既にバルマーは内部から崩壊に向けての道を歩んでいたとも言える。
その後、地球圏最強艦隊αナンバーズとの戦いで帝国監察軍第1艦隊は壊滅、更に外宇宙においても、バッフ・クランとSTMCとの戦闘の中で戦力は更に消耗し、事実上の戦力はバルマー本星及び本星の護衛艦隊のみとなった。αナンバーズはその機を捉えて本星への到達を果たすが、霊帝ルアフとの会談とその決裂、ルアフの打倒とその直後のシヴァーの離反、更に彼との最終決戦といった事態が立て続けに発生、ルアフとシヴァーというバルマーの2大中心人物がこの世を去った。更にアポカリュプシスの影響による隕石雨の直撃を受けたことで本星も壊滅してしまう。
残されたバルマー人はアルマナを指導者としてαナンバーズと協力関係を結び、STMCとの最終戦において共闘。終戦後は新たな本星を探すべく、再び銀河へと旅立っていった。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- バルマー帝国辺境方面軍第8艦隊が地球に襲来。ヘルモーズ級と、5隻のフーレを伴って地球侵攻作戦を展開。地球人からはシャア・アズナブルとザンスカール帝国、妖魔帝国のプリンス・シャーキン、Dr.ヘルの部下のあしゅら男爵。他星系からはグラドス軍のグレスコとル・カイン、ボアザン星人のプリンス・ハイネル、ゼーラ星人の暗黒ホラー軍団という各勢力がそれぞれ配下として使役されている。
地上と宇宙で繰り広げられた戦いで、バルマー帝国側の兵力消耗となり、最終的にジュデッカ・ゴッツォの死により撤退した。
なお、本作のみ敵メカがフーレ・ヘルモーズ・ズフィルードを除き、α以降と全く異なっている。詳細は『新スーパーロボット大戦』の項目を参照。また名称は、本作では攻略本などを含めて「バルマー帝国」で統一されており、「ゼ・バルマリィ」という呼び名は登場しない。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 主な活動はエアロゲイターの項を参照。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- おおむねOGと同様であるが、冒頭にユーゼスが登場し、本星が健在であることは判明した。
- 『第2次スーパーロボット大戦OG
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- ユーゼスの捜索名目でゴラー・ゴレム隊が出撃している。
政治体制
「霊帝」と呼ばれる君主を頂く専制政治。霊帝と「十二支族」と呼ばれる支配階級が臣民を支配する構図となっており、文化や娯楽などは「民族の堕落を防ぐ」との名目の下、十二支族によって独占されている。さらに創世神ズフィルードを崇める宗教が存在しており、高い結束力を誇っていた。また、最高評議会「シケム」が存在し、現在はシヴァーが議長を務めている。
霊帝
帝国の最高統治者。ゲベル・ガンエデンの力を行使可能な、サイコドライバー能力を持つ不老不死の少年が代々その地位を受け継ぐこととなっており、現在の霊帝はルアフ・ガンエデン。しかし、真の支配者・霊帝は「ケイサル・エフェス」で、彼はその走狗にして代理人に過ぎない。その正体に気付いた者は帝国内にもほんの数人しかいない。
なお、霊帝宮はナシムが座していたバラルの塔と同じ構造をしており、これ自体も念動砲撃兵器となる。
十二支族
バルマーにおける実質的な貴族階級。
- ゴッツォ家
- ドバン家
- バラン・ドバン(ドバン家当主、霊帝近衛軍将軍)
- トーラー家
- エツィーラ・トーラー(トーラー家出身、祭司長)
- カイツ家
- ティクヴァー家(ガンエデンの巫女の血統)
軍組織
- 霊帝近衛師団
- 霊帝直属の師団。要するに親衛隊である。バランはここの将軍だが、師団長は不明。
- 辺境銀河方面帝国監察軍
- 旗艦ヘルモーズ級と、5隻のフーレを伴って各星系に派遣された艦隊。「帝国監察軍」と略されることが多い。指揮官兼ヘルモーズ艦長にはハイブリッド・ヒューマンの「ジュデッカ・ゴッツォ」が率いる。目的は星系を調査して軍事力を取り込み、その戦力とすること。『新』では8つの艦隊が、αシリーズでは7つの艦隊が確認されている。ジュデッカ・ゴッツォの名前を持つ者達(ラオデキヤ、エペソ、サルデス、ヒラデルヒア)の名前の由来(新約聖書・ヨハネの黙示録にある七大教会)を考えると、七つというのが正式な数だろう。ただし、ジュデッカ・ゴッツォが指揮しない艦隊が存在する可能性もある。現在判明しているのは6つの艦隊で、第2艦隊(黙示録の記述に従うとスミルナになる筈だが、後述の通り未登場)のみが詳細不明である。
- 第7艦隊ラオデキヤ
- 『α』の際に、地球圏へ襲来した監察軍の中でも最初に地球へ現れた艦隊。ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォが艦隊司令であるかに思われたが、本物のラオデキヤ(※)はストーリーから2年前になるゼントラーディとの決戦で、副指令であるユーゼス・ゴッツォに謀殺されており、実際はラオデキヤの同型体を操るユーゼスが、艦隊の実権を握っていた。
- (※)『DC版α』の追加ルートでは、ここで殺害されたラオデキヤも実は偽者であり、本当のオリジナルはクライマックスにおいて謀叛を企てたユーゼスの粛清のために姿を現している。
- 第4艦隊テアテラ
- 『α』の際に、名前だけが出ている。ストーリー終盤にて消息を絶ち、ユーゼスの予想によるとSTMCの襲撃によって壊滅したとされている。
- 第1艦隊エペソ
- 『第3次α』の際に、地球圏へ襲来。エペソ・ジュデッカ・ゴッツォが本来の司令官であるが、シヴァー・ゴッツォの息子であるハザル・ゴッツォが、指揮権を握っていた。しかし、ハザル自身に人望は全く無く、実際の指揮権は、シヴァーの密命を受けていたエイス・ゴッツォが握っていたと言える。
- 第3艦隊ペルガモ
- 『第3次α』の際に、名前だけが出ている。バラン・ドバンの台詞からやSTMCとの戦闘で壊滅してしまった模様。
- 第5艦隊サルデス、第6艦隊ヒラデルヒア
- 『第3次α』の際に登場。ゼ・バルマリィ本星の防衛を担い、αナンバーズと交戦している。
- 外宇宙方面帝国監察軍
- 外銀河系に派遣された艦隊。『第2次α』の時期に、バッフ・クランへ進軍を行っていたらしいが、圧倒的物量差の前に、逆に壊滅的被害を被ってしまっている模様。
- ゴラー・ゴレム隊
- 帝国監察軍総司令官直属の部隊。バルシェムと呼ばれるハイブリッド・ヒューマンで構成されており、所属する全隊員が仮面を付けている。彼らバルシェムの指揮官は生みの親であるシヴァーであり、彼の命令を最優先で実行する独自の指令系統が組まれている。基本的には前線指揮官であるハザルが指令を下すが、場合によってはシヴァーがエイスを通じて直接命令することもある。
- エアロゲイター
- ユーゼスが送り込んだ機械化集団。ネビーイームを本拠地として、「戦闘兵器」として転用可能かを偵察し、調査するのが目的。帝国監察軍と同じ目的で派遣されている。
兵器
無人偵察機
主力機動兵器
- ゼカリア
- 主力量産機。αでは高いHPと異常な修理費の高さが特徴。
- ハバクク
- 援護用機動兵器。αではヴィレッタもこれに搭乗して地球侵攻を開始した。
- エゼキエル
- 主に小隊長格や親衛隊が使用。ゼカリアとハバククの長所を持ちつつ、高い性能を誇る高性能機。バリアの一種であるG・ウォールも展開可能。地球ではこの機体の技術を幾つか取り入れ、ヒュッケバインMk-III等様々な機体が開発された。上級指揮官用としてカスタマイズされたタイプも存在する。
- エゼキエル・アドム、エゼキエル・サゴル、エゼキエル・ラヴァン
- エゼキエルのバリエーション機。機体のグラフィックはエゼキエルの色違い。
- シュムエル
- 第3次αに登場したエゼキエルの後継機。エゼキエルの問題点だった生産コストを抑える事を重点的に開発され、機体性能の低下、G・ウォールの排除、主兵装オルガキャノン等の射撃兵装もオミットされている。バリエーションにシュムエル (ルリア専用機)がある。
- シュムエル・ベン
- 3機一体の連携攻撃を得意とする。機体色に青と赤が存在する。
上級指揮官専用機
- アンティノラ
- ユーゼス・ゴッツォが製作したジュデッカの試作機。エゼキエルの武装を発展させたものも組み込まれている。帝国監察軍第7艦隊にしか配備されていない。自律回路が操縦するタイプも存在する。
- ヴァイクル
- 上級指揮官用機動兵器。
- ヴァイクル・ベン
- ヴァイクルの量産型。無人でも運用可能だが、機体の制御は指揮官機が行なう。
戦艦
- ヘルモーズ
- 帝国監察軍第7艦隊旗艦。
- ヘルモーズ・エハッド、ヘルモーズ・ハミシャー、ヘルモーズ・シシャー
- それぞれ帝国辺境銀河方面監察軍第1・第5・第6艦隊旗艦。このヘルモーズタイプはバルカン・ファランクスがオミットされている。
- フーレ
- 主力戦艦。火力はヘルモーズに比べると流石に劣るがそれでも高水準。OGでは何隻かゲストに鹵獲されている。
専用機
- アストラナガン
- イングラムが地球側の技術を取り入れて開発した専用機。帝国では非常に特別な存在として見られており、並行世界においても同じ機体が確認されないなど、かなり特異な機体。
- ジュデッカ
- ユーゼス・ゴッツォが製作した念動力感知増幅装置搭載型機動兵器。帝国監察軍第7艦隊に存在する2機しかない。OGではネビーイームの中枢ユニットとして接続されており、レビの搭乗する1機しか確認されていない。
- ヴァイクラン
- ヴァイクルをベースにした念動力感知増幅装置搭載型機動兵器。ユーゼスの残したアストラナガンのデータが使われている。
- ディバリウム
- 広域殲滅型機動兵器。ヴァイクランのパーツの一部でもある。後に量産。
- ベミドバン
- ドバン家当主が乗り継いできた機体。現在はバラン・ドバン搭乗機。
- ジュモーラ
- エツィーラ・トーラー専用機。念動力感知増幅装置「カルケリア・パルス・ティルゲム」を搭載。
最終兵器
- ズフィルード
- ヘルモーズの中枢を兼ねるゼ・バルマリィ帝国の最終兵器。人型の姿をしている。
- ズフィルード・エヴェッド
- ヘルモーズの中枢を兼ねるゼ・バルマリィ帝国の最終兵器。超大型戦艦の姿をしている。G・テリトリーがディフレクトフィールドに変質している。
- セプタギン
- 隕石「メテオ3」に偽装して地球へ送り込んだ最終兵器。侵攻が失敗に終わった場合、その文明を滅却する仕掛爆弾。
- ゲベル・ガンエデン
- ゼ・バルマリィ帝国の守護神。ナシム・ガンエデンには無い機能として超念動フィールドを展開可能。全ての攻撃から身を護り、星を守護する。
- ケイサル・エフェス
- ゲベル・ガンエデンの本体であった「サイコドライバー・ゲベル」本人の新たな守護神。イングラムのアストラナガンを変質させたのはこの怨念である。
その他
- ガデル
- 防御用兵器。ディフレクトフィールドを展開し、指揮官機を護衛する。これ自体の戦闘能力はかなり低めで、武装も自衛用のキャノンしか搭載されておらず、しかもPLA属性で無い為、完全に護衛目的でしか運用できない。
- ネビーイーム
- 「12の白き護り」とも称される自動惑星。これ自体が巨大な念動兵器であり、外部からの念動アクセスでレーザー砲となる。また、内部にはバルシェムの調整チャンバーや機動兵器のプラント、OGではさらに地球人を収容するケージ「キブツ」が存在。元々はゲベル・ガンエデンが配置した惑星防衛システムの一部で、ナシムでいうところのバラルの園に当たる。
技術
- カルケリア・パルス・ティルゲム
- バルマー版T-LINKシステムとも言うべき存在。違うのはリミッターが存在しない点。ちなみに「カルケリア・パルス」とは念動力のバルマー側の正式名称(地球だと「テレキネシスα-パルス」となる)。
- ディフレクトフィールド
- 一部の機体に搭載されている防御フィールド。広範囲に対して強力な防壁を張るが、特筆すべきは機体のジェネレーターに出力を依存しない点。これにより、バルマーの指揮官機は高い継戦能力を誇っている。ゲーム中でも気力制限なし・消費ENなし・軽減系のバリアと数あるバリア系能力でも上位の能力。
- ズフィルード・クリスタル
- 偵察機及び最終兵器に搭載されている自律金属細胞。自己学習・自己修復・自己進化能力を備えており、接触した機体や生物を取り込む能力も備える。元ネタはDG細胞。OGの地球ではこれを元にマシンセルが造られている。
余談
- バルマー人は地球人との味覚の捉え方が異なるらしく、不味い事で有名なクスハ汁を美味と感じる者がいる。これはバルシェムとして生み出されたイーグレット・イングも同様だが、彼の場合はアラドの遺伝子に由来する部分も関係しているものと思われる。
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