神北恵子
神北恵子(Keiko Kamikita)
- 登場作品:無敵超人ザンボット3
- 声優:松尾佳子
- 種族:地球人(ビアル星人の末裔)
- 性別:女
- 所属:神ファミリー
- 年齢:13歳⇒12話にて誕生日を迎えたため14歳
- キャラクターデザイン:安彦良和
勝平のいとこで、ザンベースのパイロット。ザンベースが分析や偵察に秀でたメカである為、戦闘でも主に情報処理を担当する。
神北家が信州で牧場を営んでいる事もあり、乗馬や洋弓が得意。おてんばだが、おしとやかで繊細な一面も併せ持ち、かつての友人達に非難された際にはショックを受けるが、誤解を解く為に頑張りぬく強さも持っている。
戦闘時は、暴走しがちな勝平のブレーキ役に回る事が多い。
戦闘態勢に入ると生脚にブルマースタイルのパイロットスーツ姿となる(色は緑)。第12話では振袖姿を披露しており、第15話では薄緑のビキニ姿も披露した。
ガイゾックとの最終決戦で、ザンベース及びザンブルが戦闘不能になってしまった為、活路を開くべく宇宙太と共にバンドックへと特攻し、短い生涯を閉じる。(放送当時に「冒険王」に掲載されていたコミカライズ版では宇宙太共々生還している。)
具体的な日付は不明だが、恵子の誕生日が怨敵であるキラー・ザ・ブッチャーと同じ日という設定も、彼女の薄幸さを更に際立たせている。
登場作品と役柄
スパロボシリーズでは勝平や宇宙太とは違い、オリジナルキャストで音声収録が行なわれている。また、シナリオ面でも死亡しないケースが多いが、Rの序盤では原作通り戦死した事になっている。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 初参戦作品。今作はザンボット3が分離出来るのでザンベースのパイロットとしても一応使用出来る。
当時のスパロボでは「合体ロボットの女パイロットは“幸運”担当」という暗黙の了解のような物があったのだが、流石に原作での展開を踏まえてか彼女は幸運を覚えない(もちろん、勝平や宇宙太もである)。こう言う細かい所にスパロボスタッフの拘りが感じられるが、それ故にボスユニットへの止め役を任せづらいのが痛し痒し、と言った所(当時は応援も祝福もないので)。基本的には探索要員の一人として活躍し、後半は再動や復活等の補助系を担うことも。EDでは、勝平や宇宙太と別れ、再び信州の牧場に戻ってのびのびと生活をしている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- シーン1で加入するがすぐに離脱。養成は厳禁。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 必修コマンドは偵察と補給。幸運や祝福はパターン次第。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- ザンボットが殆どの期間自軍にいるので育てて損はない。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 主に祝福担当。最後に自爆を覚えるが、そのレベルになるまでにガイゾックは滅んでいるだろう。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- ザンボットに欠かせない鉄壁と、最初から使える分析がありがたい。
- 第2次スーパーロボット大戦Z(破界篇/再世篇)
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 今回ザンボットは分離出来ないので完全なサブパイロット。相変わらず幸運は習得出来ない(ただ彼女ではなくて勝平が最後に覚える)が、他者に掛ける方の応援と祝福は習得出来、かつ早い段階から使えるので有り難い存在。原作を踏まえてか今回は最後に「自爆」を覚えるが、全滅プレイでもしない限りは使わないだろう。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 完全なサブパイロットであるのは変わらない。応援が習得できなくなった代わりに、特に本作では貴重な感応を習得できるようになる。今作では特にこちらの命中率が下がり、相手の回避が上がっている傾向にある。よって、精神コマンドに必中を持たず集中が中心になるようなリアル系の場合、例えエース級でも雑魚敵相手に著しく低い命中性能になりがちである。そのような状況で、彼女の感応はそのあたりのバランスを巧みに調整できる役割を持つ。
- スーパーロボット大戦R
- 主人公(ラウルorフィオナ)のいた時代の恵子は、原作同様にガイゾックとの戦いで戦死している事になっており、初めて原作の再現がなされる。もっともこの後主人公達が過去へ行った事により歴史が代わり、無事生存してガイゾックとの戦いを終える事になるが……
今回もザンボット3は分離不可なのでサブパイロット固定、そして精神コマンドもAと全く同じだが、勝平の幸運が覚醒に変わっているので、ザンボット3で幸運を使いたい時は彼女や他の祝福持ちパイロットの力を借りる事に。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- リンクバトラーとのリンクによってザンボット3と共に参戦。今回もザンベースのパイロットとして使用出来るが、強制的に分離させられるシナリオもないので、意識してザンボット3を分離させないと一度も使う機会がない。精神は相変わらず幸運は習得出来ず、サポート用精神を数多く習得する。みがわり、再動、復活辺りが美味しい。
関連作品
- バトルロボット烈伝
- 本作ではザンボットは分離できないので、会話シーンに登場するのみ。それでも宇宙太と違って説明書で紹介されているが。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
ザンベースの性能に準じて偵察・分析を覚える。
総じて補助系の精神コマンドが毎回充実しているが、原作の薄幸振りを再現してか、幸運は覚えず逆に自爆を覚える事もある。
- 第4次(S)
- 偵察、探索、足かせ、再動、愛、復活
- IMPACT
- 偵察、かく乱、信頼、献身、祝福、自爆
- A、R
- 偵察、祝福、応援、激励、補給、自爆
- A PORTABLE
- 偵察、祝福、感応、激励、補給、自爆
- Z
- 分析、努力、鉄壁、激励、補給
- 第2次Z
- 偵察、分析、努力、鉄壁、激励、補給
パイロットBGM
- 「行け!ザンボット3」
- オープニングテーマ。
人間関係
- 神北兵左衛門
- 祖父。
- 神北久作
- 父。
- 神北由美子
- 母。
- 神北公子
- 妹。恵子とは対照的に内向的な性格の持ち主。恵子との別れ際にはペンダントを託された。
- 神勝平
- 仲間。
- 神江宇宙太
- 仲間。最終回では行動不能に陥ったザンブルを牽引する形で、共に散っていった。
- コンピュータドール第8号
- 怨敵。概ね生存が確定しているスパロボでは、原作で相対する事の無かった彼との戦闘が実現する。
他作品との人間関係
スーパー系
- ひびき洸
- IMPACTでは彼とエクセレンがアインストに関する考察を行なう様を見て、2人が付き合っているものと誤解してしまう。
- 結城沙羅
- IMPACTで何かとお互い同乗者に苦労する身だった。
- ロミナ・ラドリオ
- IMPACTでは、チームのブレーキ役である恵子ですらブッチャーからの嘲笑に熱くなってしまうが、ロミナから一喝された事で冷静さを取り戻し、バンドック胴体部への追撃を断念する。
- 砂原郁絵
- 第2次Z 破界篇のEDで、特別社員として入社した「竹尾ゼネラルカンパニー」では、彼女の業務を補佐している模様。
バンプレストオリジナル
- エクセレン・ブロウニング
- 上述の通り洸との遣り取りを誤解した事で、彼女から既に彼氏持ちの身であると告げられた。
- ラウル・グレーデンorフィオナ・グレーデン
- Rで未来の末路を知っていたため、何かと気に掛けられてた。
- 彼(女)の存在により救われた為、影ながら命の恩人と言える。
名台詞
- 「勝平、お願い!戦って―――ッ!!」
- 原作第22話で源五郎の死に慟哭する勝平へ、戦意を振り絞るよう懇願する。
- 「とにかく、2人で体当たりぐらい出来るわ。とどめを刺してみせる!」
- 最終話、バンドックへ特攻する意思を告げ、コンビネーション・アウトする。これが勝平との最後の遣り取りとなった。
- 「さ…さようなら…父さん…母さん……!」
「あああああぁぁぁぁぁ!!」 - 最期の台詞。
スパロボシリーズの名台詞
- 「勝平…私達は平和のために、みんなのために戦ってるのよ?迷う事なんて無いわ」
- IMPACTで第8号が唱えた、人間の性悪説を論破出来なかった事で苛立つ勝平へ、励ましの言葉を送る。
- 「ほんと、迷惑な話よね」
- IMPACT終盤、タカ派のキャンベル星人によって多大な災悪を被った地球人類に謝罪するデウスへ、珍しく刺々しい言葉をぶつける。
- 「私は…誰かの幸せを守るために戦うつもりです」
- Zにおいてカミーユに戦う理由を問われた際に答えた台詞。気丈さと優しさを持った彼女らしい答えである。
- (ふふ…やっぱりジュンさんって、鉄也さんのパートナーなのね)
- ZSPDで、「サンドマン杯」の相棒かつゼラバイア迎撃のパートナーとして、勝平の欠点を指摘し反論を許さないジュンの貫禄振りを目の当たりにし、彼女が伊達に「戦闘のプロ」たる鉄也のパートナーを務めている訳では無い事を実感する。
- 「人間は、この星を滅ぼすような事はしません!」
- XAN-斬-との戦闘前会話。奇しくもガイゾックと同様の人類不要論を唱える「執行者」の遺志を、恵子が許せる筈は無かった。
- 「…もしかして、過酷な環境育ちだとスタイルが良くなるのかな…」
- 第2次Z 破界篇で、ヨーコやアデットらワイルドな女性陣のナイスバディを羨んで発したもの。アデットはともかく、ヨーコとは同い年なのでこう思うのも無理はない。
- 「そうかも知れないわね。女の子はお父さんに似るって言うし」
- 第2次Z 破界篇で螺旋王の風貌について一同が詮索する中、娘であるニア同様に人間と同じ情操を持つ可能性を示唆した台詞だが、実際に若かりし頃のロージェノムが娘そっくりの顔立ちであった事など、恵子が知る由も無かった。