NPC

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NPCとは、ノンプレイヤーキャラクター(Non Player Character)の略称。

概要[編集 | ソースを編集]

主に特定マップで登場する自動行動の味方ユニットや中立ユニットを指す。操作可能な場合はNPCとはならない。自軍所属のユニットが、一時的にNPCとなる場合もある。なお、特定マップで出現する「第三軍」とは違うので注意。

また、パイロット登録されず、戦闘に参加しないキャラを指すこともあり、それぞれ扱いが異なるため、本項では個別に解説する。

戦闘キャラクターとしてのNPC[編集 | ソースを編集]

プレイヤーの操作を受け付けず、独自の思考で動くユニット。そのためしばしばプレイヤーの意に沿わない行動を起こすことがあり、強弱に関係なくゲームプレイ上の制約・足かせとされる事が多い。具体的な理由は以下の通り。

  • NPCの撃墜が敗北条件の場合は守る必要があるが、HPの回復や援護防御は不可能な場合が多い。
    • 微妙な強さなのに勝手に敵軍へ突っ込むタイプのNPCは、撃墜される危険性が高い。
    • 弱いNPCが防御や回避に徹するケースでは、敵ユニットが自軍を無視してNPCに集中砲火を浴びせる危険性がある。
    • NPCの撃墜が敗北条件に入っていない場合でも、その生存が熟練度SRポイント隠し要素等に関わる場合がある。代表格は『Z』のルビーナ、『OG外伝』のレイディバード。
  • NPCが敵ユニットを撃墜しても、自軍には経験値資金・撃墜数・PPなどの報酬が全く入らない。
    • このタイプの厄介さを抱えているNPCは、俗に「資金泥棒」と呼ばれる。奪われる獲得物は実際には資金に止まらないのだが、煩雑になるためか一々個別に「○○泥棒」と使い分けることは少なく、収奪者とほぼ同義の語として用いられる場合が多い。ただし一部作品では資金のみ自軍に入るので、この場合は資金泥棒とは呼ばれずに経験値泥棒、撃墜数泥棒と呼ばれる。
    • 強いNPCは敵機のHPを削ったり、囮として活躍してくれるが、攻撃力が高すぎると敵ユニットを次々と横取りされてしまう状態になりやすい。気力面での影響も少なくない。この手のNPCで影響が顕著なのは『W』序盤のアーキオーガンと後半のアキト、『魔装機神』のファング。
    • なお第三軍ユニットが敵ユニットを撃墜したり、その逆が起きても同様の結果になる。『ZSPD』では、第三軍と資金の取り合いになるチャレンジバトルもある。
    • 珍しいケースとして、『64』では第三軍NPCをマップ兵器で撃破すると経験値及び資金を入手できる。なお同作ではNPCの大半が第三軍NPCで第三軍でないNPCはごく少数である。
  • NPCの行動により、こちらのスケジュールを狂わされることがある。
    • 「HP減少で撤退する敵を撃墜しようと調整していたら、NPCと敵の戦闘で余計なダメージが入って撤退してしまう」「説得できる敵を撃墜する」「熟練度SRポイントの獲得など、マップでやることが終わる前に勝利条件を満たす」など。
    • 最悪のパターンとして「倒してはいけないユニットを攻撃して敗北条件を満たしてしまう」ことがある。

しかし、NPCとの関わり合いはまず避けられない為、上手く付き合っていく必要がある。

NPCによっては自軍所属時にパイロット養成や、乗機の改造強化パーツ装備が可能な場合がある。上手く使えば生存に役立つが、武器を改造しているとNPC時に敵ユニットを横取りされてしまいやすくなるため要注意。特に携帯機シリーズ作品では、前周回の養成や改造がそのまま引き継がれていることが多い。

主なNPC[編集 | ソースを編集]

積極的に敵機を攻撃するパイロット[編集 | ソースを編集]

飛影
2回行動可能。『COMPACT2IMPACT)』では、次々と敵ユニットを撃墜して資金や経験値を奪っていく。ただし、飛影関連のユニットを出撃させていれば次ターンには合体する。『UX』では人質ごとを倒してしまうこともあり、「ランカスレイヤー」「勝利条件泥棒」などと畏怖されている。
テンカワ・アキト
初登場の『A』の第4話で中立ユニットとして登場。撃墜されると敗北になるのに、貧弱なエステバリスの機体能力で敵の群れに突っ込む。しかもHP回復は不可能。劇場版Verは『MX』や『W』でブラックサレナで暴れまわる。『W』では第一部でのアキトの養成や機体の改造が引き継がれるので非常に厄介。
ラミア
COMPACT3』で常に、『30』で基本的にNPCになる。強力なキャラなので、削りを任せてトドメのみ自軍でするとよい。
セーメ
『COMPACT3』で常にNPCになる。
ハマーン・カーン
第2次α』でハマーン休戦ルートを通ると、彼女がNPCとして登場するシナリオがある。キュベレイのHPが9万もあるのでまず落ちない。ただし、場合によってはバーンズを倒さないように誘導する必要がある。『64』では銀河帝国との共闘やグレミー軍との三つ巴において、選択肢やルート次第でハマーン軍が第三軍NPCになる。
東方不敗マスター・アジア
時々NPCとしても参加して戦ってくれるが、強いので資金や経験値を持っていく。
流竜馬 (OVA)
D』ではブラックゲッターで戦闘してくれる。一周目だと問題ないが、改造が引き継がれる二周目にフル改造していると敵をバンバン落としてしまうので注意が必要。なおこの時に竜馬が撃墜されても、敗北条件ではないため気にしなくていい。
リヒテル
『A』で小バームルートを通ると、彼がNPCとして登場するシナリオが2つある。乗機であるギメリアのHPと装甲値が高いが、油断してるとゴッドアーモンの強烈な攻撃を受けてあっさり落とされることも多いので注意。ただ第34話ではターン制限があるとはいえ敵が弱いので、「別に出てこなくてもいいのに」と言われることも。
クロッペン
『D』でNPCに。乗機のデスターク3はHPの基本値が50000あり、そう簡単には落ちない。
オセッカイザー
NEO』に登場。原作同様その行為は文字通りのお節介である。彼は強く無双してしまう可能性もある。なお撃墜数が仲間フラグに関係している。
マイヨ・プラートミンカール・ゲイナーウェルナー・フリッツダン・クリューガー
A』24話でスポット参戦するマイヨの援軍として、プラクティーズとミンがNPCとして登場する。スタークダインに搭乗しているミンはともかくゲルフ系のプラクティーズは撃墜されることもしばしばだが、撃墜されても特にペナルティは無い。続く第25話ではドルチェノフ討伐のためにマイヨもNPCとして参戦。ただドルチェノフ機を含めてギルガザムネが3機敵として登場しているため、マップ兵器で全滅させられてしまうことも。
オーガン
『W』の第1部では基本スポット参戦かNPC(敵に回るシナリオも)で、正式参戦は第2部中盤になってから。第2部での改造が2周目の第1部へと引き継がれるので、武器を改造していると次周回以後敵機を喰われまくる。
キラ・ヤマト
Z』の一部シナリオで、味方NPCとして登場する。常時てかげんがかかっている上、事実上の無敵状態。敵ユニットを倒さずに削ってくれるが、ザコ敵全滅前やSRポイント獲得前に勝手に勝利条件を満たしてしまうことも。また、『L』では、敗北条件に指定されてるにも関わらず、集中をかけて敵陣へ突っ込むステージもある。
マリュー・ラミアス
上記のキラと同様、『L』では敗北条件に指定されているのに、鉄壁をかけて敵陣へと突っ込むステージがある。
早瀬浩一
L』では序盤からしばらく第三軍NPCであり、シナリオによっては敵を勝手に撃墜していったり、こちらの邪魔をしてきたりと様々。HPが17400程度ある上に強力な再生能力を持つので雑魚の攻撃で撃墜される心配は無い。
正式に仲間になった後でも、第37話「鋼鉄の華」でNPC化。毎ターン鉄壁必中覚醒をかけてマサキ目掛けて一直線に敵陣に突っ込んでいく。この時の機体のラインバレルは味方の時の改造をそのまま引き継ぐため、ラインバレルを全然強化していなかった場合は敵にボコられて撃墜(=ゲームオーバー)になってしまう危険があるが、強化しすぎていると雑魚を勝手に撃墜しまくっていくに留まらず、進路上にいる宗美を撃墜してフラグを潰してしまう事がある厄介者。
原作漫画版が参戦した『UX』でもやはり撃墜されてはいけない第三軍NPCとして登場するが、そのシナリオの敵の中にはよりによって呂布がいる。このため調子に乗った浩一が「ィィィィ!!」の犠牲者第一号となる事態が頻発した。
ブレラ・スターン
UX』でハウンドバジュラ戦でNPCとして登場。ただし条件を満たすと登場する飛影同様、が人質にされてるにもかかわらず容赦なくハウンドバジュラを殺しにかかってくるので注意。
ズワウス
BX』で中盤まで騎士ガンダムを助けるような形で登場する。現れるステージは少ないもののBXの敵の「HPの高い味方ユニットを優先して狙う」という行動ルーチンから、ズワウスの位置によっては敵が真っ先にズワウスを狙い、反撃で撃墜されるの繰り返しという事態もある。ズワウス自体のステータスの高さから撃墜される可能性もほぼ無いため、経験値を奪われたまま戦闘が終了する恐れがある。
ギリアム・イェーガーアナベル・ガトー
第4次S)』のシナリオ「リューネ・カブリッチオ」で援軍NPCとして登場(ギリアムとガトーのどちらが来るかはルートによって異なる)。放っておくと大抵敵陣に突っ込んで撃墜されるが、生存させないとサザビーorGP-02Aが入手できないため守ってやる必要がある。しかし生き残ったら生き残ったで今度は、敵として登場するリューネをこちらが説得する前に倒そうとする問題児ぶり。このシナリオはひたすら彼らの動向に振り回されるハメになる。
トッド・ギネス
F完結編』中盤に条件を満たすと登場する。このシナリオのみ敵専用機なのでかなり強いが、敵のど真ん中に孤立した状態なので運が悪いと撃墜される。
メキボス
F完結編』終盤の複数のシナリオで登場。50000を超えるHPに高レベルの切り払いシールド防御を加え、HP回復までつくので実質不死身。2回行動で雑魚を次々と撃墜するが、対ボスでは役に立たない。『OG2』ではウェンドロ戦で出て来るが、ダメージが決定打にならない上にウェンドロが狙わない。
カチーナ・タラスク
OG1』のあるシナリオで勝手に出撃して敵軍に突っ込んでいく上、撃墜されるとゲームオーバー。キョウスケ編ならば、機体改造強化パーツ取り付けなどで破壊されにくくなるが、リュウセイ編では不可。
ウォーダン・ユミル
OG2』でヴィガジとの戦闘でピンチに陥ったゼンガーを救う形でNPCとして登場。当然乗機はあのスレードゲルミルなので、いくらガルガウが相手と言えども撃墜される心配は皆無。なお、『OGS』ではNPCからスポット参戦に昇格し、プレイヤーがスレードゲルミルを操作できる唯一の機会となった。

撃墜されないよう護衛の必要があるパイロット[編集 | ソースを編集]

マチルダ・アジャン連邦兵UCガンダム系・またはドラグナー連合兵含む)、エゥーゴ兵
ミデアのパイロットとして積み荷を守るシナリオで登場したり、モビルスーツなどに乗って援護してくれたりするが、大抵弱いのでかえって足を引っ張られることが多い。しかもミデアの護衛がユニットや資金の入手条件に関わる事が度々あり、無視する訳にもいかない。
ゲーム中に声が入るようになって以降は、マチルダはパイロットとしては登場しなくなった。所謂「大人の事情」だろうか。
ルビーナ
Z』では、ミディフォーに乗って異星人連合から脱出する彼女を守るシナリオがある。攻撃や反撃をせずに一目散で逃げてくれるので有難いが、ここで無事脱出させないと仲間にならない。HP回復は不可能なので注意。アフロディアネグロスを撃墜すると強制撤退するイベントが発生するので、これを狙うと楽。
エマーン兵
ZSPD』のミッションで久々に登場した救出ステージにおけるエマーン艦のパイロット。やっぱり足を引っ張ってくれるうえ、一隻でも撃墜されたら即敗北とソフトリセット必至のミッションになっている。
フェネクス
30』のミッションに登場する機体兼パイロット。撃墜が敗北条件になっているそのほとんどのステージでゾルタンが敵として登場するため、細心の注意を払わなければならない。
連邦兵(OG系)
NPCは主にタウゼントフェスラーリオンに乗って登場。基本的に護衛対象。
リョウト・ヒカワ
OG2』「第三の凶鳥」では彼の乗るタウゼントフェスラーの護衛が目的となる。毎ターン「集中」を使う上に念動力持ちのため、意外と避けてくれる。

特殊条件下でNPCになるパイロット[編集 | ソースを編集]

マップに関係なく、特定条件を満たすとNPCになるタイプ。無差別に襲いかかってくる上、能力値や武器攻撃力が極悪であることが多い。

ダミープラグ / 初号機 / 暴走エヴァ
EVA初号機が撃墜されると、機体が『EVA初号機 (暴走)』に、パイロットがシンジから変化してNPCになり、周囲を敵・味方問わず攻撃する。無論、初号機の修理費用はしっかりとかかる。こちら側はマップ兵器や『MX』のダブルアタックを用いるなど、特定状況下で攻撃・撃墜可能。『MX』では暴走初号機撃墜時の資金が20000で、幸運祝福をかければ修理費40000を回収できる。
V』では超がつく程獲得資金が減少したため、素直に初号機が撃墜されないように立ち回った方が良い。
イデ
F完結編』でイデオンのゲージが上昇しすぎるとNPCとなり、イデオンガンを発射する。この状態で撃墜されるとバッドエンドになる。『第3次α』では、イデゲージによる暴走は無くなった。

非戦闘キャラクターとしてのNPC[編集 | ソースを編集]

前述のような独自行動ユニットとしてのNPCとは別に、戦闘に参加しない非パイロットキャラクターを指して「NPC」と呼称する場合もある。直接前線に出るわけではない指揮官やオペレーター、メカニックなどの科学者・技術者、そもそも組織に所属していない民間人など、役職も多岐に渡る。

同一キャラクターでも作品によって扱いが異なる場合があり、ある作品ではパイロットとして登場していたキャラクターが、別の作品では搭乗機が登場しないなどの理由でNPCとなるケースも少なくない。逆に、過去の作品ではNPC扱いだったキャラクターが後に(サブパイロットを含む)戦闘キャラクターとして登場するケース(『MX』のエリス・ウィラメット、『J』のカント・ケストナーなど)も存在する。

基本的には会話デモ中に登場する程度だが、戦艦のクルーや召喚攻撃要員など、掛け合い要員として戦闘デモ中に登場する場合もある。また、『UX』以降の作品では非戦闘キャラクターが関わる戦闘支援システムも登場しており、活躍の場も増加している。

非戦闘キャラクターの関わるシステム[編集 | ソースを編集]

戦術指揮/応援
UX』『BX』で採用。インターミッションで指定したキャラクターによって、部隊全体に様々な特殊効果を与える。
サポートキャラクター
CC』で採用。使用すると一定時間の間、自軍の能力を強化する。
サポートユニット
X-Ω』で採用。キャラクター毎に所持している特殊効果「サポートアビリティ」をユニットに付与することができる。
サポーターコマンド
T』『30』で採用。特殊コマンド「サポーター」を選択することで、キャラクター毎に設定された「サポーターコマンド」を使用できる。
支援ユニットパーツ
DD』で採用。指定されたユニットに装備することでパーツが持つ精神コマンドを付与できる他、特殊な応援演出を見ることができる。