クォヴレー・ゴードン

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クォヴレー・ゴードン
外国語表記 Cobray Gordon
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

声優 泰勇気
デザイン 河野さち子
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
SRWでの分類 パイロット
主人公
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プロフィール
旧名 アイン・バルシェム
異名 虚空の使者
種族 バルマー星人?(ハイブリッド・ヒューマン。異星人との混血のクローンとも言える)
性別
誕生日 10月6日(デフォルト設定)
髪色 銀色[1]
瞳の色 緑色
血液型 B型
所属 ゴラー・ゴレム隊αナンバーズ⇒独自行動
軍階級 少尉
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クォヴレー・ゴードンは『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の男性主人公の一人。

概要

αナンバーズロンド・ベル隊に新たに編入されることになっていた火星基地所属の新人パイロット。謎の機体ベルグバウの中で目を覚ます以前の記憶を失っている。エアロゲイターの機動兵器の襲撃などの一悶着があった後に、ロンド・ベル隊に回収され、αナンバーズの一員として活躍していく事になる。

経歴

その正体はゼ・バルマリィ帝国の特殊部隊ゴラー・ゴレム隊に所属していた「アイン」(ヘブライ語における16番目のアルファベット、16番目に製造された個体)のコードネームを持つバルシェムシリーズイルイの捕獲という秘匿任務の為にαナンバーズに潜入するはずだったが、クロスゲート内から突如出現したアストラナガンの残骸を捕獲しようとした際に、逆に機体ごと取り込まれてしまい、上記のような状況に陥ってしまった。この時、クォヴレーの顔グラは伏せられていたが、髪の色をよく見ると、クロスゲートが反応する前は蒼だったが、クロスゲートが反応すると(アストラナガンの残骸が出現する前)いきなり銀に変化する。この事からクロスゲートが反応した時点でクォヴレーは既にイングラムに乗っ取られ始めていたと思われる。本来ならアストラナガンに憑依していたイングラム・プリスケンの魂の断片に肉体ごと意識を乗っ取られる筈だったが、融合のショックで記憶を失い、その結果アインとは異なる自我が形成されてしまったために完全な融合を免れた。普段イングラムの意識はクォヴレーの中で眠っているが、危機の際には人格が入れ替わり、クォヴレーを幾度も救うことになる。その際、クォヴレー本人からは人格交代前後の記憶が消失する。

クォヴレー・ゴードンと言う名前はロンド・ベルに参加するためにゴラー・ゴレム隊で偽造されたパーソナルデータ上の名称。そのため全ての記憶を失った彼は最初に呼ばれた際には全く反応しなかった。

第3次αにおいてのストライクガンダムのテストパイロットは彼だったが、実際に乗る前にキラによるOS書き換えで実質彼以外に操縦できなくなったため同機を彼に任せることになる。

後に鹵獲されたベルグバウにアストラナガンのデータを基にして作られたパーツとディス・レヴのプロトタイプを組み込むことで新生した銃神、ディス・アストラナガンを得たクォヴレーは、己が内に潜むイングラムの意思と対話することで、その使命を受け継ぎ、αナンバーズと共に銀河の災厄たる霊帝ケイサル・エフェスと対峙する。最後の闘いの後、いつの日かまたαシリーズの世界に戻る事を戦友であるゼオラやアラド達に約束し、イングラムの役目である平行世界の番人の使命を果たす為に遥かな平行世界へと旅立って行った。

アニメ『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』では何故か平行世界の番人同士のイングラムと次元の狭間で対決していた(「鋼の戦神」のIF展開と見られている)が、アストラナガンとディス・アストラナガンとの衝突でお互い次元の狭間へと姿を消した。

その後、エアロゲイターとの戦いでユーゼス・ゴッツォに操られるイングラムの自我を解放。自身は満身創痍のSRXのパイロットリュウセイ・ダテの意識に語りかけ、自らの力を授けてSRXをDiSRXへと変化させた。このためOGsへの追加参戦も期待された彼であったが、OGs冒頭における彼らしき人物の発言によると、必要な因子が揃っていないためにまだOGシリーズの世界へ姿を現す事は出来ないらしい。

人物

基本的に冷静沈着かつ口数が少ないのでクールな性格と思われがちだが、命を賭して戦友を守ろうとするなど中々に熱血な一面も持つ(実はスパヒロのイングラムと同じ)。ただ序盤では考え方がほとんどバルシェム時と変わらず、任務を遂行する為には冷酷な判断すら機械的に迷わず下すという価値観を持っていたが、ゼオラやアラド、その他のαナンバーズの戦友たちとの交流を通して人間性を獲得していった。その出自のためか戦闘に関する知識以外の一般常識に疎く、天然ボケ的な発言が目立つ。かなり器用な性質のようで、劇中のイベントではやたらハイレベルな刺繍の腕を発揮していた。本人曰く、「教本のとおりにやればいいだけなので、簡単」らしい。序盤は「ボドルザー艦隊」「シャピロ・キーツ」「SRX」「エアロゲイター」など、バルマー戦役関連のキーワードに反応する。どちらかというと、バルシェム時代よりも融合したイングラムの記憶の方がイメージとして焼き付いているらしい。

最初に得た社会性が「仲間」であったため、αナンバーズに対しては強い信頼を寄せている。また、12話以降は自分が帝国監察軍だったことに無自覚ながら負い目を持っていたらしく、宇宙ルートでは「俺も自分が信用ならない」と述べている。また後半では時空間関連の話が出た際に意味深な無言を貫いている。

なお、他の量産型バルシェムが自我も感情も持たない人形であるのに対し、クォヴレーは「アイン」であった頃から明確な感情・自我を持っていた。これは、「虚空からの転生」で初登場した際、クロスゲートを見て独り言を言ったり、現れたアストラナガンを見て動揺し慌てるなどの言動から読み取れる。

気づかれにくいが、エンディングを迎え、OGシリーズに至っても記憶が戻っていない(バルシェム時代の記憶なので、今となってはさほど重要でもないが)。これは「スーパーヒーロー作戦」におけるイングラムへの対応であり、イングラムが過去の記憶と対峙してそれを乗り越えたのに対し、クォヴレーは現在の自分を認めることで進む、という対比が為されている。

イングラムとの関連設定

身につけているのはパイロットスーツであり、私服は持っていない。このスーツは胸部のプロテクターなどイングラムがバルマー時代に使っていたものと似ているが、ゴラー・ゴレムのバルシェム達とは全く違う(グラフィックを見る限りでは「アイン」だった頃からつけていたようだが)。出所は不明だが、デザインの意図としてはイングラムのオマージュであることの遠回しな伏線なのだろう(OGMDでは小隊長を任されているような描写があったため、その関係かもしれない)。

イングラム、そしてイングラムの創造者ユーゼスとの関係に言及したシヴァーの戦闘台詞を見る限りでは、この世界以前から「因果の鎖」に関わっていた節があるが、後述の通り、この作品以前には存在していなかったはずの「クォヴレー・ゴードン」がどのようにして因果の鎖に関わったのかは不明。シナリオ「鋼の戦神」以降は、イングラムの記憶を受け継いだかのような台詞や独白がそこかしこに見られる。しかし、その情報にはむらがあるらしく、ヴィレッタの正体については本人から聞くまで知らなかった。

オリジナルであるイングラムは「SHO」のユーゼスのクローンであるため、クォヴレー含むバルシェムシリーズは「地球人とバード星人のハーフのクローンのコピー」となる。GGGでの身体検査では、「遺伝子操作を受けて生まれてきているが、地球人と特に変わりはない」となっている。終盤のクォヴレーは、「イングラムのコピーである」「イングラムの干渉によって独自の人格を得た」「イングラムの立ち位置と使命を引き継ぐ後継者である」というように、存在の根幹にイングラムが介在している

その他

第3次スーパーロボット大戦α』発売前に寺田プロデューサーから主人公選びでお勧めとされている。シナリオの謎やバンプレストオリジナルの敵との関連性もまた、クォヴレーが最も大きく関わっている事から、第3次αの真の主人公はクォヴレーではないかと言われている。事実、『イングラムがアイン・バルシェムを取り込んだ、その結果生まれたクォヴレー・ゴードン』という人物は、あらゆるスパロボ世界でも一人しかいない。同じ本作の主人公であるクスハ・ミズハトウマ・カノウセレーナ・レシタールは別世界「ORIGINAL GENERATION」に存在しているが、クォヴレーについてはアイン・バルシェムが存在するにとどまっている。

登場作品と役柄

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初登場作品で、パイロットとして使える現状唯一の作品。デフォルトで修得している技能が強力で、機体も強力。プレイヤーのプレイスタイルにもよるが、『最強の主人公』の呼び声も高い。彼自身の小隊長能力と搭乗機の長射程の全体攻撃により、エネミーフェイズに反撃で敵の頭数を減らしていくのが得意で、そのプレイスタイルの場合は恐らく最強だと思われる。
逆に、プレイヤーフェイズ精神コマンドを使いながら資金や経験値を稼いだり、キャラクターのレベルを均一に上げる場合は、それほど猛威を振るわない。主人公にも拘らず特殊戦闘セリフが非常に少ないのも特徴で、キャリコからの被弾時、ゲベル・ガンエデン、ケイサル・エフェスにアイン・ソフ・オウルを使用した際に僅かにある程度。大半の台詞は、没データであるイングラムの方にある。ただし、実はシヴァーの戦闘中台詞の中に密かに名前が出ていたりする。
他の主人公に比べると、細かいところで色々と優遇されている。彼のルートだけコストダウンが1つ多く手に入る(34話「虚ろな魂の捕囚」に出てくる真・龍王機が落とす)、他のオリジナル機に乗れる(没データではヒュッケバインMk-IIIに乗れる。一応アルブレード・カスタムR-GUNパワードに乗り換えられるが趣味の範疇)、終盤のステージの会話で一人だけ台詞が追加されている、など。
アイン・ソフ・オウル使用時には、イングラムを連想させる凶悪な顔グラへと変化するが、実はこれは内部データでは専用のバストアップ絵まで用意されており、ご丁寧に手を掲げる所まで描かれている。その表情や迫力は完全に悪役そのもので、最早味方キャラとは思えない程の威圧感を放っている。

OGシリーズ

今の所全てゲスト参戦に留まっている。アニメ版も含んでの経緯からするに、正式に参戦するならディス・アストラナガンに乗った状態でOG世界に出現する可能性が非常に高い。

スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
ゲストのサブキャラ「???」扱いで登場し、イングラムに呼びかける。「そちらに行くには因子が足りない」との事。『第3次α』終了後の平行世界の番人「虚空の使者」としての登場なのかもしれない。
なお、内部データには陰の無い通常のグラフィックが存在し、きっちり「クォヴレー・ゴードン」名義で登録されている。なお、書き直しではなく『第3次α』の流用。
第2次スーパーロボット大戦OG
彼の存在が「彼奴」「黒い銃神」という呼称で示唆される。OG世界に行くための因子を揃えている途中らしいが、何と別の人物に先を越されてしまった。ちなみに搭乗機の方は内部データが存在。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
第一話冒頭からアストラナガン同士の戦闘という衝撃的な場面と共に登場し、ファンを驚愕させた。
25話で再度登場し、イングラムに自我を目覚めさせた上で枷を解くためにSRXDiSRXへと進化させ、セプタギンを撃破。その後イングラムとの邂逅の末に再び平行世界へと旅立っていった。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX
アニメ同様、イングラムの枷を解く為に彼に呼び掛けるが、その際の彼のシルエットは胸元のクリスタルが強調されており、ウルトラマンを意識したものと思われる。

パイロットステータス

同じくリアル系のセレーナと比較すると、機体性能と合わせて単機特攻型の傾向があり、敵陣に突っ込んで反撃で壊滅させる戦法では無類の強さを発揮する。一方、全体で足並みを揃えるスタイルや、防衛線を張って待ち構えるステージでは真価を発揮できない。

能力値

高い水準で平均的。射撃回避命中に秀でるが他の能力も全般的に高い。ただし防御だけは平均レベル。12話でイングラムが出て来た時は、防御SP以外の能力値が大幅に上昇し、敵ボス並みの水準に達する。格闘もそこそこ高い為、Z・Oサイズも十分なダメージが見込める。

なお、実はさりげなく敵のバルシェム達と初期能力値が同じ。この辺りが正体に関する伏線なのだが、レベル差と養成の問題でまず気付かれない。

精神コマンド

第3次α
集中加速直感熱血覚醒
SP消費は割と重め。デフォルトの誕生日(10月6日)と血液型(B型)はクォヴレーを演じた泰勇気氏と同じ。
なお、みずがめ座(1/20~2/18)のA型とO型は絶対に選ばないこと。前者は気合を2つ覚える為、後者はひらめきの消費SPが45と異様に高い為。
自分自身の誕生日と血液型を入力して、泣きを見たプレイヤーもいるのではないだろうか。特殊誕生日なら感応を撃ちまくれるため、サポートにも回れる。

特殊技能

第3次α
SP回復援護攻撃L3、集束攻撃
いきなり有用性抜群のラインナップ。候補はいくつかあるが、スタイルで決めるといい。援護役に回すなら連携攻撃、斬り込ませるなら見切りなど。気力の問題が厳しいので、気力+系も一つ欲しい。また、どのスタイルでも、Eセーブは鉄板で使える。ちなみにSP回復は初期はイングラムの人格が現れる専用技能だったのだが、キャラクター性が完全に死ぬため、差し替えられた。SP回復の方がありがたいが。

小隊長能力

回避率+10%、反撃時の攻撃力+10%
第3次α』で採用。機体の性能や戦闘スタイルに最も適した小隊長能力。ここでも優遇されている。遠近どちらもこなせるので、どの武器でも多大なダメージを期待できる。

パイロットBGM

「ANOTHER TIMEDIVER」
ベルグバウ専用BGM。タイトルからわかるように、味方時のイングラムのBGM「TIME DIVER」のリミックス曲。少し聞いただけだとわかりづらいが、主旋律の後ろでこっそり「TIME DIVER」が流れている。実際、リズムを合わせると「TIME DIVER」の歌詞で歌えたりする。
「THE GUN OF DIS」
ディス・アストラナガン専用BGM。敵時のイングラムのBGM「虚空からの使者」のリミックス。こちらは聞けばすぐわかる。
「ZEST SEVEN」
35話で一時的にヴァルク・ベンを操縦した際のBGM。ストーリー中で自由に聴けるのはこの時だけ。存分に堪能しておこう。二代目ユーゼスを表すこの曲が設定されているということは、SHOにおける「ユーゼスに対するイングラム」の立ち位置をも一部再現していると思われる。

人間関係

アイン・バルシェム
素体となった人物。
ゼオラ・シュバイツァー
最も親しい戦友の一人。
部隊内では一応直轄の部下なのだが、「αナンバーズでは俺の方が後輩だ」との理由でアラド共々対等に。
序盤、記憶を失って間もないクォヴレーとコンビを組むことになった。
パートナーであるアラドが行方不明になり、その身を案じていたが、その彼女の一途な心はクォヴレーにも伝わった。
お互いのピンチにも真っ先に駆けつけるなど、パートナーとして信頼関係を築いていった。
アラド・バランガ
最も親しい戦友の一人。
ゼオラの本来のパートナーで、その連携攻撃はクォヴレーも舌を巻くほど。
ゼオラとともにパートナーとして信頼関係を築いていった。
しかし彼曰く「お前の言う事は難しくてわけわかんねえ……」とのこと。
イングラム・プリスケン
クォヴレー達バルシェムの基になった存在、オリジネイター。
本来心を持たぬアイン・バルシェムにクォヴレーとしての自我を得る機会を作った張本人であると同時に、クォヴレーに自身の存在について苦悩させることになった原因でもある。
クォヴレーの危機には意識の底から語りかけ、導いていた。
逆に、DWやOGSではOG世界に来られないクォヴレーが夢の中に現れてイングラムの自我の覚醒を促す描写があり、DWではさらに直接の対話の後、それぞれ別の世界へ去っていく描写がある。
この事から、現在では因果の鎖において「導く者」と「導かれる者」という関係性が成立したと考えられる。
キャリコ・マクレディ
クォヴレーのバルシェム時代の指揮官。
クォヴレーの中に潜むイングラムの意思を抹消し、自分が新たなオリジネイターとなるために幾度となくクォヴレーに戦いを挑んできた。
スペクトラ・マクレディ
キャリコ同様バルシェム時代の上官。
一時的に彼を捕らえた際には「おかえり」と一言発した。
アルマナ・ティクヴァー
ゼ・バルマリィ帝国の姫。
フーレからの脱走時以来の縁。
色々あって恋愛フラグが立つが、クォヴレーがフラグクラッシャーであった為にフラグ自体が消失した。
さすがに恋愛は早かったかもしれないが、何気にクォヴレーは彼女を「可愛い女の子」と認識している。
ルアフ・ガンエデン
他のキャラクターとの戦闘前会話では常に冷笑を浮かべて相手を見下す態度を崩さなくだた彼が、クォヴレー(というよりは、ディス・アストラナガン)相手では完全に動揺していた。
ケイサル・エフェス
負の無限力を操る真なる霊帝。
平行世界の番人としての使命を受け継いだクォヴレーにとっては討つべき宿敵にして、無限の旅の最初の関門。
ディス・アストラナガンに搭載されているディス・レヴとクォヴレーの持つ強念の力に興味を持ち、クォヴレーに軍門に下るよう語りかけたが、αナンバーズとの交流で生命の尊さを知った彼は拒絶。
負の無限力同士の対決を演じた。
エルマ
スペシャルシナリオで共演。
自身の生き様に感動され、「次は人間として生まれ変わる」と誓うエルマにはさすがのクォヴレーも困惑していた。
リュウセイ・ダテ
αナンバーズでの戦友。
彼が自分とイングラムを同一視する事を嫌がっていたが、最終的に冗談でイングラムのふりをするくらいには吹っ切れたようだ。
DWでは彼にディス・アストラナガンの力を授ける。
ヴィレッタ・バディム
イングラムのデータをもとに調整された初期型唯一のバルシェム。
ある意味ではイングラムのコピーに当たるバルシェムシリーズの元となった存在である。
シヴァー・ゴッツォ
バルシェムとしての創造主。
イングラムを縛る因果の鎖に、他ならぬ自身が、そしてクォヴレーが組み込まれていることを言及している。
バラン・ドバン
クォヴレー曰く、「わかりやすい男」。
ユーゼス・ゴッツォ
αの時点で既に因果地平の彼方へと行ったため、直接出会ってはいない。
因果律の番人となった後はその存在を強く警戒しているが、ユーゼス側も自身に因果を持つ存在としてクォヴレーを警戒している。
ちなみに、OGのユーゼスは、自身に因縁を持つ存在のひとつとしてクォヴレーとディス・アストラナガンを挙げている。
実際に、クォヴレーのオリジネイターはイングラムであり、イングラムのオリジネイターは「SHO」のユーゼスであるため、ユーゼスなくしてクォヴレーは存在しえないことになる。
なお、α世界の若き日の彼と顔が似ているという。
イーグレット・イング
OG世界におけるクォヴレーの立ち位置を担当していた人物。
OGMDにおいて「因子」だったことが判明。

版権作品との人間関係

ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
直接の上官。
ブライト・ノア
上官。なお、序盤で彼に口答えをするというかなり度胸のある行動をやってのけた。また「我々は構わないが、上官に対しては敬語を使うのが常識」とアドバイスしたのも彼。この直後からクォヴレーは素直に敬語を使い出した(おそらくはこの時に初めて覚えた「常識」)。
カミーユ・ビダン
アラスカルートでは、人類に絶望しかける彼を諭していた。
ヒイロ・ユイ
序盤で彼に任務第一の行動を非難され、珍しく感情的になっていた。
デュオ・マックスウェル
イングラムの事例から、スパイではないかと彼に疑いをかけられていた。
キラ・ヤマト
ほとんど初対面の時から彼がスーパーコーディネイターであることに勘付いていた。

スーパー系

パピヨン・ノワール
特に関わるわけではないが、作中唯一クォヴレーが「さん」付けで呼んだ人物。
ムゲ・ゾルバドス
同じような力を持つ相手。ムゲ帝王はクォヴレーの力とその本質についても知っていた様子。

名(迷)台詞

戦闘時

イングラム・ヴィレッタがよく使うフレーズを引用したものが多い。

「デッド・エンド・シュート!!」
アキシオン・バスター、アイン・ソフ・オウル使用時。やっぱりこのフレーズがあった。
ちなみにアキシオン・バスター使用時には「マキシマム・シュート!」というバリエーションがあるが、こちらは乗り換え後はメス・アッシャー使用時の台詞になる。
「ヴィレッタ、後は任せろ」
ヴィレッタへの援護台詞。イングラムを思わせる言いまわし。一応階級上は上官のはずなのだが、彼女に対しては常にタメ口のクォヴレーである。
「斬る……!」
「……仕掛ける」
「この距離なら……!」
接近戦武器使用時の台詞の数々。Z・Oサイズには専用台詞があるため、実は量産型νかヴァルク・ベン搭乗時のみのレア台詞。
「行くぞ、ヴァルク……!」
ツイン・ホイール・バスター使用時の台詞。元々の搭乗機であるためか、あっさりと使いこなしている。
「俺はまだ死なんぞ、キャリコ!」
「キャリコ……これ以上はやらせん……!」
29話「いつか星の海へ」でのイベント戦闘台詞。クォヴレー当人としては珍しい特殊戦闘台詞である。
「あいつも俺と同じような存在か!」
「行くぞ、エイス・ゴッツォ!」
非常に少ないエイスへの特殊戦闘台詞。

αシリーズ

「!?」
初期のクォヴレーといえばこの台詞と、キョトンとした表情。人格が形成されたばかりの彼にとっては、周囲の人間にとっては常識の行動も初めて経験することばかりであった。
(クォヴレー……クォヴレー・ゴードン……それが俺の名か……)
「虚空からの転生」にて、ブライトからの呼びかけを受けての反芻。これがきっかけで、記憶喪失の人形はクォヴレーという人間へと変わり始める。
「任務のためには手段を選ばんというわけか。当然の判断だな」
「ここは多少の犠牲を払っても、ストライクとアークエンジェルを守るべきだ」
「崩壊の大地」におけるザフトの猛攻を前に。この時点では価値観がバルシェム時代とさほど変わらず、最優先目標の達成のみを考えている。
(やはり、コーディネイターだったか…だが、彼は普通のコーディネイターじゃない。そんな気がする)
「崩壊の大地」にて、キラがコーディネイターであることを知って。確かにキラは通常のコーディネイターとは一線を画する存在だが、ほぼ初対面でそこまで勘づくのはさすがを通り越して脅威。
初期のクォヴレーと言えば、予知レベルでのこのカンの良さも特徴の一つ。
「消えるのは…お前の方だ…キャリコ・マクレディ…!」
第8話「誘う声」クリア時のイベントにて。キャリコに圧倒される中でイングラムの意識が覚醒、ガン・スレイヴで撃退。
なお、この時点での内なる存在は顔見せ。
(あの時、ベルグバウが動かなかった理由…もしかしたら、俺がゼオラを助ける必要がなかったからかも知れんな)
(いや…それはさすがに考え過ぎか)
第11話「君と戦場で」のエンドデモにて。ゼオラの危機に突然操縦不能に陥っていたベルグバウに関して。
ある意味、ディス・アストラナガンよりも謎が多い前半搭乗機だが、実はいまだにその大半が明かされておらず、この不自然な挙動もその一つである。
「俺はクォヴレー・ゴードン! αナンバーズの兵士だ!」
第12話「ディーンの火」にて。キャリコに自分が帝国監察軍の兵器に過ぎないことを知らされて動揺し、危機に陥ってしまうものの、駆けつけたゼオラやアラド、ヒイロたちαナンバーズの仲間たちに激励され、αナンバーズこそが自分の寄る辺となるべき場所であると再認識し、この台詞で反撃のための啖呵を切った。
「状況が見えていないようだな」
「今、地球圏は星間連合だけでなく、原種や地底帝国の攻撃を受けている…」
「辛い体験をしているのは、お前達だけじゃない」
第22話「発動する力、無限大」にて。地球連邦政府に地球圏追放を下され、αナンバーズに反抗的になるコスモカーシャに対して。正論だが考慮に欠けているため、コスモをかえって怒らせることになる。
(そうだな…俺は、彼のあの力の発現が気になる)
(キラ、お前が何者なのか…見極めさせてもらうぞ)
「強襲、砂漠の虎」にて。前話での戦いでも発動した、キラのSEEDについて勘付いている様子。
「テトラクテュス・グラマトン…! ディス・レヴ、フルドライブ…!我が手に還れ、ディス・アストラナガン…!」
第35話「THE GUN OF DIS」にて。
ディス・レヴを組み込まれ、禍々しく変貌してしまった愛機の中で、己が内に潜むイングラムの意思と改めて対話するクォヴレー。
対話の後、クォヴレーはディス・レヴの力を己の物とするために「悪魔王の名を冠した銃神」の真の名を呼ぶ。
「来い、キャリコ。お前の望んだアストラナガンの力を見せてやる……!」
そして、その力に戦慄するキャリコに対して。新たな器と力、そして主を得て新生した銃神……漆黒の天使から、悪魔達の王へと生まれ変わったアストラナガンが、かつての主の現身に牙を剥く。
「手伝おう…」
宙「クォヴレー!お前…大丈夫なのか!?」
「化学物質にはある程度の耐性がある…」
「既に俺の体内で抗体が出来つつあるようだ」
第41話「銀河が消滅する日」のシナリオデモより。
αナンバーズのメンバーの大半が一時は戦意喪失してしまったパルパレーパのパレッス粒子に対して、クォヴレーはバルマー帝国の人造人間である出自ゆえに対抗出来た。
「イングラム…イングラム…お前もキャリコと同じく、奴の呪縛に囚われているのか…!」
第43話「人形達の宴」より。逃亡したキャリコを「イングラムのコピーである」という理由で追おうとするリュウセイに対して。
「イングラムなどいない!」
「イングラム・プリスケンはもうこの世界にいないんだ…!ここにいるのは…俺だ…」
上記の台詞のあと、「どう言う意味だ!?」と怒鳴ったリュウセイに、ついに怒りが爆発した瞬間。「自己」を手に入れたクォヴレーにとって、既に死んだイングラムを自分に重ねる彼らの行動・言動は耐えがたいものであった。
「それで、最後の力で俺を取り込みに来たか…」
イングラム「その通りだ……と言ったら、どうする?」
「決まっている…俺は……イングラム・プリスケンではない…クォヴレー・ゴードンだ!俺の存在を脅かす者は、例え何者であろうと排除する…!!」
イングラム「いいだろう。ならば、全力で抗うがいい。虚ろな人形よ……お前の命の力、見せてもらうぞ!」
「消えろ、イングラム! 俺は俺だ!」
クォヴレー編第44話「鋼の戦神」のシナリオデモにて。様々な世界の光景を見せ、自らを取り込もうとするイングラムの意識に抗うクォヴレー。イングラムはクォヴレーの意思の強さを確認すると、取り込むのではなく因果律の番人の使命を託し、彼の心の最果てに消えていった…。
なお、書籍・アニメにおけるOGのIF展開では、イングラムが本気で取り込みに来たため、全力で拒絶。互いの搭乗機で死闘を繰り広げた挙句、イングラムはホワイトスターのバルシェムチャンバーへ、クォヴレーはαナンバーズの許へ弾かれ、それぞれの物語を歩むことになった。
「そのどちらでもあり、どちらでもない…。だが、お前達が知っているクォヴレー・ゴードンであることに変わりはない」
「数ある世界の中で、今、ここに俺が存在し…そしてお前達と出会った奇跡に感謝したい」
通常空間復帰後、ヴィレッタに「あなたはクォヴレー…? それともイングラム…?」と尋ねられて。ただの人形として生まれたクォヴレーが、アインではなく、イングラムでもなく、バルマーに与えられた「クォヴレー・ゴードン」という仮面でもない、ようやく確固たる己を確立した瞬間である。
「いや…そうしたのは奴の方だった…奴は俺に自我が目覚めたことを知ると、俺を取り込むのではなく俺に何かを伝えようとしてきた…奴は言っていた…。目的のためなら手段を選ばないやり方は過ちの繰り返しだと…」
「俺は奴と対峙することで初めて知った…奴の使命の重さとその悲しみと怒りを…」
イングラムとの対話について。「目的のためなら手段を選ばないやり方」というのはユーゼスのことだろうか?
「調整槽から生まれた俺には見るもの全てがまぶしい…人が生き、そして死に…誰かが喜び、誰かが悲しむ…俺は生命溢れるこの世界を守りたい…俺の生命で全てを守りたいと願った時、イングラムは全てを俺に託した…」
「鋼の戦神」のエンドデモにて、イングラムとの対話の結果をヴィレッタに語る。
ついに見出したクォヴレーの戦いは「命を守る」という原始的な、しかしもっとも大きな衝動。その答えを受けたイングラムは、自分が歩くことの出来なくなった使命の道を明け渡した。かくして、ここに「因果律の番人」もまた再誕を遂げた。
「リュウセイ・ダテ…よくやったな」
「俺が見込んだお前の力…ついに目覚めたようだな」
「…と、イングラムなら言うんだろうな」
ハザル撃破後、帰還しての会話。イングラムそのものの台詞に絶句するリュウセイだが、クォヴレーならではの冗談だった。オリジネイターの呪縛を振り切った証である。
(帰るべき場所か…ディス・アストラナガン…もう少しだけ、この温もりに浸らせてくれ…その日が来るまで…)
仲間たちが帰還を喜ぶ中、一人心の中で呟く。虚空の使者となった彼を待つのは、果てなき戦いの旅。それを知りながらも、彼はαナンバーズであることを選ぶ。
「あいつの戦う意味の重要な部分だったからな…」
宇宙ルート第47話「ヒトの見た夢」のエンドデモにて。ラウ・ル・クルーゼに自身の出生を暴露された上、フレイを助けられなかったキラが精神的なショックから倒れたことを聞いた際の台詞。
『第3次α』では悪女的な面が描写され、冷遇されていたフレイに対する、数少ないフォローの一つである。
「それがどうかしたのか?」
「年齢が加算されるということは喜ぶべきものなのか?」
バロータ星ルート第46話「悪夢の突入作戦」にて、ミレーヌの誕生パーティに招待されたことを聞いて。久々の天然ボケ発動である。まあ、そう問いたくなる気持ちもわかるが。
「驚くほどのことじゃない。教本通りに正確に針と糸を操れば出来ることだ」
その誕生パーティでミレーヌにゼオラが渡した刺繍入りハンカチ(作:クォヴレー)について。普通はそれが難しいから誰しも悩むのだが……何かとイングラム関連の背景や常識はずれの愛機がクローズアップされがちなクォヴレーの、「人間」としての意外な一面である。
クルーゼ「私にはわかるぞ…。その機体の持つ尋常ならざる力とその源が…」
「こいつ…直感的にディス・レヴの力をつかんだか…!」
クルーゼ「さあ、戦え!その機体の力で、この世界を闇に包むのだ!」
「そうはさせん…! 俺とアストラナガンの戦いの旅路はまだ続くのだ!」
第51話「終わらない明日へ」後半ステージにより、ラウ・ル・クルーゼとの戦闘前会話。
ナチュラルのクローンでありながら、その心にある凄まじい憎悪ゆえにディス・アストラナガンの動力源であるディス・レヴに気づいたクルーゼに対して、クォヴレーは彼の思惑通りにはさせないとばかりに戦う。
「EVAを中心に集まるもの…これは人の意志…!?ディーン・レヴともディス・レヴとも違う…これは人が肉を失っていく過程か…!」
「世界の中心でアイを叫んだけもの」にて、EVA初号機(セフィロト)との戦闘前台詞。何でもない台詞のようだが……実は劇中では詳細不明に終わったディーン・レヴの正体に関する手掛かりの一つとなっている。
「急ぎ過ぎたな、碇ゲンドウ」
ゲンドウ「そうでもない。時計の針はもうすぐ満ちる」
「ならば、俺も急ごう。お前とは別のやり方で……」
同話の後半ステージでのゲンドウとのやり取り。迫る銀河の終焉を前に、虚空からの使者の取る手段は唯一つ。抗うこと、それだけなのだ。
「そうだ…。このディス・アストラナガンの意味…お前なら分かるはずだ」
第55話「まつろわぬ神」の前半ステージにおける、ゲベル・ガンエデンルアフ搭乗)との戦闘前会話における台詞。
「…哀れだな、キャリコ…」
「既にイングラムは存在しない…。それでもお前はオリジネイターの陰に怯えるか…ならば、キャリコ! お前の業…俺とディス・アストラナガンが払ってやる!それが俺にしてやれること全てだ!!」
第55話「まつろわぬ神」の後半ステージにおける、キャリコとの戦闘前会話。
「キャリコ……俺はクォヴレー・ゴードンだ。最後までオリジネイターの影に怯えたお前に既に未来はなかった……」
同ステージでキャリコを撃破した際の独白。最後の最後までいなくなったイングラムに怯え、己を確立できなかった「同類」を哀れむように、人形だった人間は呟く。自分が自分を認められなかったからお前は終わったのだ、と。
シヴァー「エイスだけでなく、創造主であるこの私にも逆らうつもりか?」
「当然だ。俺には親も兄弟もいない…。いるのは仲間だけだ」
シヴァー「まさか…お前の機体…。並行世界の…」
「奴を討つぞ、ディス・アストラナガン…!その魂ごと…!」
同ステージにおいて。ゲベル・ガンエデン(シヴァー搭乗)との戦闘前会話。
「俺の命はここで尽きるのか…因果の鎖を断ち切ることも出来ずに…!!」
イデエンド「銀河に君と」での戦闘前台詞。受け継いだ使命を果たす前に、運命もろとも虚空の使者は消え去って行く…。この台詞を裏返すと、「因果律の番人」の目的の中に「因果の鎖の切断」が含まれていることがわかる。
「俺は違うようだがな……」
対バッフ・クランルート第57話「憎しみの環の中で」より。ルウをあやしつつ「みんな最初は赤ちゃんだった」という話題で盛り上がる一同の中、ゼオラに対してこう呟いた。直後に「気にするな。過去がなくても未来は作ることが出来る」と立ち直っているが…この時の表情はかなり寂しげだった。
自身が人造人間であるという事実は、乗り越えたとはいえ紛れもない事実。彼にとって一番重いのは、「自分が仲間達とは違う」という一点に尽きるのだ…。
「一点だ…!そこに全てを集中すれば…!」
???(無駄な真似を…)
「この声…何だ…!?」
同話にて勝利条件を達成した後。巨大彗星を破壊するためにαナンバーズと共に動くクォヴレーの耳に、突然謎の声が響く。声に込められたおぞましい怨念に一瞬動揺するクォヴレーだが、ヴィレッタの呼び掛けで巨大彗星の破壊に意識を向けるのだった。
「いいだろう。俺の生き方を決めるのは俺自身の意思だ…」
アラド「ああ、そうだ!見せてやろうぜ…無限力さんに俺達の生き様ってのをよ!」
ゼオラ「未来を創る力もね!」
「ああ…」
対バッフ・クランルート第58話「発動」より。無限力に抗う決意を固めたαナンバーズの面々の言葉を聞いた後、笑顔で呟いた台詞。続くアラドとゼオラの台詞にもクォヴレーは同意するが……。
???(それがそもそもの間違いなのだ…)
「また、あの声か…」
アラド「どうした、クォヴレー?何かあったか?」
「いや…何でもない…」
その直後、再びクォヴレーの耳に怨念に満ちた謎の声が聞こえる。アラドに問われたクォヴレーは、何でもないと返すしか出来なかった。
「この男も無限の力に取り込まれ、そして滅ぶか…」
同話において。ドバ・アジバとの戦闘前会話における台詞。αナンバーズとイデオンとの決着に固執するドバに対して、クォヴレーは彼が辿る末路に気づいていた。
アラド「これがアポカリュプシスの本チャンかよ…」
「いや、まだだ…。これも前哨戦に過ぎない…」
ゼオラ「クォヴレー…あなた…」
「行くぞ…。ひるんでいる時間すら惜しい」
対宇宙怪獣ルート第58話「終わりの始まり」より。味方部隊出撃後のアラド&ゼオラとの会話。
???(無駄な真似を…)
「何っ…!?」
ゼオラ「どうしたの、クォヴレー?」
「いや…何でもない…。俺の思い違いだ…」
その直後、突然耳に響いた謎の声のおぞましさにクォヴレーは驚愕し、ゼオラの問いかけに対して自身の思い違いだと答えるしか出来なかった。
こいつらの先に待つのがアカシック・レコードなら…」
「この一撃は俺から無限力への宣戦布告だ!」
同話において。初戦闘時の戦闘前会話。
「しかし、驚いたな」
「かねてから地球人の技術革新についてはバルマーも驚いていたが、ここまでのレベルに達しているとは…」
対宇宙怪獣ルート58話「死闘、未来を賭けて」のシナリオデモより。「トップをねらえ!科学講座」でヱルトリウムのことを知った際の台詞。
「俺に生きる事を教えてくれたあいつらが、俺より先に死ぬはずがない……!」
「だから、俺は俺の任務を遂行する……!」
同話にて。バッフ・クラン軍の対処に向かったαナンバーズの別働隊が壊滅した報を受けてなお、彼らの生存を信じて戦う。仲間に対する絶対の信頼が垣間見られると同時に、クォヴレーがどこまでも「兵士」であることを理解出来る名台詞。
「だが、事実だ。死は、この世界における消滅を意味する…」
同話にて勝利条件を達成した後。母星も同胞も失ったため潔い死を望むバッフ・クラン兵への言葉。
???(はたして、本当にそうかな…)
「また、あの声か…!」
(どういうことだ…。あの声…俺にしか聞こえてないのか…?)
その直後、再び聞こえた、しかも自分しか認識出来ない怨念に満ちた謎の声に対して。
(いよいよ明日か……)
(もし、アポカリュプシスを乗り越えたとしても、その先にあるのは…)
(やめよう…今考えるのは明日のことだけでいい……)
59話「果てしなき流れの果てに」のシナリオデモにて。破滅を乗り越えた先にあるものを思い、一人問いかける。
「待っていろ、虚空の破壊神…お前達を一匹残らず虚空の彼方へ葬り去ってやる…!そして、その後に…」
同話における初戦闘時の台詞。この時点で、戦いの果てに自分がどうするのかを心に決めていたようだ。
(人々の想いが一つになり運命に挑むか…)
無限力よ…これでも彼らを認めないのか…!)
同話において。幾度も襲い掛かる困難に対して、諦めずに立ち向かうαナンバーズの姿を見てきたクォヴレーは、破滅の運命に対して抗う彼らを認めようとしない無限力に対して訴える。
???(ならば、我が下へ来い…。ディス・レヴを持つ者よ…)
(また、お前か…)
???(銀河の終焉はもうすぐ来る…。無限の力など無くとも…)
(そうか…。やはり、お前がそうなのか…)
その直後、またしてもクォヴレーに対して呼び掛ける、怨念に満ちた謎の声。トウマクスハセレーナと違い、クォヴレーは謎の声の正体に遂に気付く。
「………」
ゼオラ「どうしたの、クォヴレー?」
アラド「お前よぉ…最後くらいは笑顔でシメようぜ」
「アストラナガンのディス・レヴが反応している…」
アラド「お、おい…それって…」
ゼオラ「死んだ人の魂が集まっているってこと…!?」
「まだ戦いは終わっていない…。いや…最も危険な存在が近づいている」
アラド「何だって…!?」
「来るぞ…。圧倒的な悪意を連れて…!」
ノーマルルート最終話「終焉の銀河」orハードルート最終話「今遥か遠い彼方……」のステージ開始時において。謎の声の正体が真の霊帝だと知ったクォヴレーは、アラドとゼオラに自分達の戦いはまだ終わっていないことを告げる。そして、その言葉通り、バルマー戦役から始まった戦乱の元凶がαナンバーズの前に現れる。
「霊帝ケイサル・エフェス……お前の存在は許されない……」
ヴィレッタ「クォヴレー、あなた…」
「全ての世界からお前を抹消する……」
真の霊帝、ケイサル・エフェスを前にして、静かに呟くクォヴレー。まるでイングラムの、「虚空からの使者」のようなその姿に、ヴィレッタは絶句した。
「俺にとっての安らぎは俺自身が見つけるものだ…そんなものがこの宇宙にあればの話だがな」
「そうか。…では、お前を消去して、それを探しに行くとしよう」
ケイサル・エフェスが「終焉の銀河」を使用した後、彼からの誘いを一蹴した時の台詞。この時の彼の表情はイングラムを彷彿とさせる冷笑だった。因果律の番人たる彼にとっては、この戦いも、果てしなき戦いの前哨戦でしかない。
「なんとでも言うがいい。俺の生き方を決めるのは俺だ」
誘いを一蹴され、「愚か」と評したケイサル・エフェスに対しての啖呵。確たる己を、折れぬ使命を手に入れたクォヴレーに、もはや迷いはない。さらにこの後、「全ての因果律を手にする」と宣言した霊帝に対して「お前に出来るならな」と不敵に言い放つ。
αシリーズの黒幕を歯牙にもかけぬこの態度は流石。最早豪胆の域にある。因果律の番人たる貫禄は十分である。
「やはり、お前は悪霊だ。命の意味をわかってはいない…!」
「ひとつしかない生命だから人はそれに想いを込めるんだ…!」
GONGイベント前の、ケイサル・エフェスとの戦闘前会話より。単なる「人形」でしかなかったクォヴレーが、自己を得、仲間を得、使命を得、一人の「人間」として霊帝に挑む。
「お前か…」
イングラム「そうだ…。お前の中に俺の魂の一部が流れ込んだ…」
「だが、それは俺の中で解け合い、今はもうない…」
イングラム「それでいい。お前は俺ではない」
「俺はクォヴレー・ゴードン。ただそれだけだ」
イングラム「クォヴレー…。俺の全てはお前に託された…。もう会うことはないだろう…」
「さよならだ…。もう一人の俺…イングラム…」
GONGイベントにおいて、数多の英霊達と共に現れたイングラムの魂との会話より。イングラムから全てを継いだクォヴレーは、もう一人の自分と言える彼に対して別れを告げた。
「約束は出来んな……」
「だが、待っていろ。俺は俺の任務を遂行する……!」
ノーマルルート最終話「終焉の銀河」より、援軍に現れたアルマナに対する返答。虚空の使者となっても、やはり彼は彼である。
「ケイサル・エフェス……お前の存在は許されない…俺はある男から、存在するすべての世界を歪める悪意の塊…お前の存在を知らされた」
「そして、俺はその男の使命を受け継いだ…愛すべき世界と愛すべき者達…そのすべてを俺の手で守るためにな!」
「そう、それを果たすのも…この俺だ!!」
ケイサル・エフェス戦における戦闘前会話における台詞。イングラムから受け継いだ使命、それを果たすための最初の一歩として、彼の宿敵たる悪意の塊を倒すべく、ディスの銃神が吼える。
台詞回しこそユーゼスだが、ニュアンスとしては、αにおけるイングラムの対ユーゼス戦の「いいだろう…ユーゼス・ゴッツォを倒すのは、この世界でも俺の役目だ」という台詞に対するオマージュだと思われる。
「無限力…アカシック・レコード…俺の生き方は俺が決める…!運命だろうと俺の行く手を阻むことは許さない!!」
ハードルート最終話「今遙か遠い彼方……」で勝利条件を達成した後、自立行動を始めたイデオンに対して。ここまで来るとこの人この男レベルである。
「アラド…ゼオラ…αナンバーズのみんな…俺も旅に出よう…。あの男から受け継いだ使命を果たす為に…虚空の使者としてディス・アストラナガンと共に全ての並行世界を守るための戦いの旅に………」
「……また会おう…。アラド、ゼオラ…俺の愛すべき友たちよ…」
クォヴレー編のエンディングにおける最後の場面、オービットベースにて。実は帰還を果たしていた彼だが、仲間達の前に現れることはなかった。
終わりなき使命を果たすため、一人平行世界へと旅立つクォヴレー。彼が再びアラドやゼオラと出会える日は、来るのだろうか……? 
後半部分は『SHO』のエンディングにおけるイングラムの台詞の引用。形は違えどイングラムは仲間達と再会した。ならば、彼もいつかは…。

人格変位時(イングラム・プリスケンの台詞)

この状態のボイスは泰氏の声に加工をかけてイングラム役の古澤氏らしくしたもの。

「コード入力…テトラクテュス・グラマトン… ディーン・レヴ…アキシオン・バスター、起動… さあ、ベルグバウよ…お前の力を…俺に示せ」
第12話「ディーンの火」にて。ヴィレッタやゼンガー、レーツェルらの加勢もあり、戦局はこちらに傾くが、クォヴレーの内に潜む存在に執着するキャリコの猛攻により、再び窮地に追い込まれるクォヴレー。しかし、ここで謎の声と共にクォヴレーの髪が蒼色に染まり、その意識も内なる存在に取って替わられる。そして、上記台詞と共にベルグバウの封印されていた武装「アキシオン・バスター」が発動する…。
αシリーズ内でも強烈な存在感を放つキャラクターであるイングラム・プリスケンの意思が初登場するこのイベントは、クォヴレーシナリオの中でも盛り上がるイベントの一つに数えられる。
アラド「ヘ、ヘッキシオン!?」
クォヴレー「アキシオン・バスターだ。それは…ベルグバウの新たな力…」
同上。さらっとアラドにツッコミを入れているのがミソ。
「フッ……フフフ……」
イングラムの人格が表面化した際の汎用台詞の一つ。この状態の顔グラフィックは、全編通してこの台詞でしか見られないレアなもの。
実は『OG2nd』でアッシュに乗り換えた際のイングの第一声もこれ。
「シヴァー……俺を思い通りに出来ると思うな」
「消滅しろ、シヴァー……」
「俺の枷と共に……!」
シヴァーに対して「アイン・ソフ・オウル」を使用した場合の特殊戦闘台詞。『α』におけるイングラムの悲劇にシヴァーが関わっていたことがわかる。イングラムを縛る「ゴッツォの枷」とは、ユーゼスに限ったものではないのだろうか……? 
物語と共に『α』の宇宙も終焉を迎えた今、全ての真相はOGシリーズに託されている。

スペシャルステージ

「……今更何を言っている?」
ゼオラの恋人扱いされて本気で驚くアラドに対して。クォヴレーから見てもそう見えるか。
「俺という存在はここにはいないが、どこにでもいる……ただ、それだけだ」
スペシャルステージにて、アラドの「何でここにいるの?」に対して。ステージの雰囲気やアラドの反応でわかりづらいが、これはクォヴレーもまた、イングラム同様「全ての世界に存在するが、その全てにおいてかりそめの存在にすぎない(=どの世界においても「異世界からの来訪者」である)」者となったことを示している。
「ここは俺に任せろ」
同じくスペシャルステージにて、クスハの栄養ドリンクを渡されて。アラドの代わりに飲み干したが、あえなくダウンすることとなる……。
全編通してもかなり珍しいコミカルなシーンである。
ちなみに、OGでの代役・イングはきっちり飲み干した上に「噂と違って美味でした」と言って退けた(ただし、スペシャルステージの物はミナキが手伝ったためにレーツェルですら飲むことを拒んだ代物でイングが飲んだ物はミチルが飲んでも苦いだけで済んだ代物と大きく違う)。
「何も気にすることはない。今の俺は人間として生きている」
「生まれがどうあれ、今の俺は俺でしかない」
スペシャルステージでの戦闘前会話にて。完全に自我を確立した彼ならではの名台詞である。この台詞の重みはαシリーズよりOGシリーズで出た方が強いかも知れない。
「あ、ああ……頑張ってくれ……」
上記の台詞の後、「ボクも来世は人間として生まれ変わります!」と言ってのけたエルマに対して。さすがの彼もこれには絶句するしかなかったようだ。
「諦めるのはまだ早い」
「現に俺達はこうして共にいる。この世界が存在する限り、神と言えどその事実を消せはしない」
アイビスの戦闘前会話にて。これに続くようにレーツェルが「我々は我々の物語、オリジナルジェネレーションを作ればいい」と続くのだが、それが現実になりつつある…。
「心配はいらない」
「死は輪廻転生への一歩に過ぎず、生は死後の魂がどうあるかを決める道のようなもの…」
「ディス・レヴはその狭間の力を使っているに過ぎない。ただ、それだけだ…」
ディス・レヴはまつろわぬ霊たちを集めて力にするが、消費されてしまうのではなく輪廻転生の流れに還り新たな生へと繋がるようだ。
イングラムの言を借りれば、元々アストラナガンも、「繰り返される死と再生」と「まつろわぬ霊たち」の狭間に立つ因果律の番人である。しかし、やっぱりアラドには「わけわかんねぇ」だった。
「悪夢再びか……!」
スペシャルステージクリア時、帰還後にミナキの料理とクスハの栄養ドリンクが待っていることを知らされて。彼にとってもあれは「悪夢」らしい。

OGシリーズ

ゲーム

「枷を……解くんだ……」
「ゴッツォの枷を……解かなければ……お前はまた……」
「今の俺は…そちらには行けない…因子が足りない…だから…彼らに任せるしかない…“あの世界”で出会った…俺の…」
『OGS』のOG1シナリオ、「鋼の巨神」エンドデモ及び「作戦コードS・R・W」開始デモにて、イングラムの意識の中で。OGシリーズでまだ登場できない理由。ゆえに、銀河大戦の世界における仲間達に任せる、という意味合い。
ただし、『OG1』の面子の中で彼が確実に知っているのは、SRXチームとゼンガー、エルザム。イングラムが『OG1』で死亡していることを考えると、今後の伏線とも取れる。「枷を解かなければまた同じことの繰り返しになる」とも言及しており、『OG1』でイングラムの枷が解かれたのは死に際(ついでに言うと、『α』でイングラムがスポット参戦しない場合もそうなる)。この警告は結果的に果たされなかったことになるのだが、果たしてイングラムは何処に行ってしまったのか…。

DW

「そして数多の世界を彷徨えと言うのか! 多くのものを失って!!」
『DW』冒頭、イングラムに対する反駁。「鋼の戦神」と異なり、こちらの展開では真っ向からイングラムを拒絶している。
「唱えよ…テトラクテュス・グラマトン…!」
DW25話にてリュウセイの前に姿を現した際の台詞。
「世界の終焉を導く因子達が集結しつつある…」
DW第26話でのイングラムとの邂逅。TVアニメはここで終わったが、OG世界が様々な異世界からの干渉を受けつつあることを指している。その後、現実に様々な異なる世界からの勢力がOG世界へと集結している。
ちなみに終焉を導く因子という単語はギリアムもOG2にて使用しており、DWと似て非なる異世界であるゲーム版OG世界の事を指す伏線になっている可能性も。クォヴレーの知る「世界の終焉」と言えば一つしかないのだが……。

RoA

「枷を解くんだ」
「奴に力を利用されるぞ」
『Record of ATX』におけるイングラムへの警告。だが、この警告も虚しく、直後にイングラムはあの男に完全に人格を乗っ取られてしまう。

搭乗機体

ヴァルク・ベン
「アイン・バルシェム」としての搭乗機。35話ではイベントでこれに乗る。
量産型νガンダム
本来はモビルスーツだが、UCガンダム系のパイロットは乗り換えられず、クォヴレーの専用機になっている。ベルグバウへと改造が引き継がれる。
ベルグバウ
「クォヴレー・ゴードン」としての剣。
ディス・アストラナガン
プレイヤーの間でも最強説が囁かれる、超極悪な主人公機。「因果律の番人」「虚空の使者」としての剣。

メモ

  • 上記のようにイングラムの人格はイベントのみの登場だが、没データとしてシヴァーやバルシェムへの戦闘台詞が存在する。これは本来、イングラムの人格は特殊技能の演出として用意されていたためであるが、実装した場合、主人公がクォヴレーというキャラクターである意味がほとんどなくなるため、差し替えられたものと思われる。
  • ディス・レヴ及びディーン・レヴの制御コードとして設定され、ルアフやシヴァー、後にユーゼスも使用した言葉「テトラクテュス・グラマトン」だが、ピタゴラスが考案した万物と宇宙を象徴する概念「テトラクテュス」(Tetractys)と、旧約聖書の唯一神の御名を示す聖四文字「テトラグラマトン」(Tetragrammaton)を組み合わせた造語だと思われる。
    • この単語はディス・アストラナガンの力を引き出すためのキーコードでもあるらしく、そのような場面では必ず挙げられる。また、クォヴレー以外は全員「神の力」を使う際に口にしているのが何とも興味深い。
    • ピタゴラスはあらゆる事象には数が内在し、宇宙のすべては数の法則に従うという思想を確立し、宇宙の全ては数から成り立つと考えた。彼は1~4すべての数字を足すと出来上がる「10」を完全な数であると考え、10個の点を正三角形の形に配置した図形「テトラクテュス」を、ピタゴラス教団の紋章とした。テトラクテュスは初期のカバラなど神秘主義に影響を与えたとも考えられている[2][3]
    • テトラグラマトン(聖四文字)はユダヤ教における唯一神の御名であるヘブライ語の四文字 יהוה(アルファベット表記ではYHWHまたはJHVH)を意味する。その発音は西暦70年以降に失われてしまったが、現在は「存在する」という意味の動詞から派生したとされる「ヤーウェ」または「ヤハウェ」という発音がほぼ普遍的に受け入れられている[4]
    • 中世以降においてテトラグラマトンの名前はヨーロッパ大陸で広まり、ユダヤ教と切り離され、異なった概念を与えられた。そのシンボルが五芒星、または逆五芒星であったことから、アリストテレスの五大元素に象徴される自然の諸力、あるいは逆に悪魔的な力と関連付けて考えられることさえあった。
      そのほかにも神話の女神、女性と男性の結合、 月と太陽など様々な解釈が与えられた[5]。これらは『第3次α』におけるナシム・ガンエデンの再登場という形で表現されたのかもしれない。こうした後の世の解釈こそがバルマー系のパイロットの使用するテトラグラマトンであろう。
  • 「アッシャー」を冠する武器を使う際に口にする「数価変換、ゲマトリア修正」という台詞について。ゲマトリアとはユダヤ教神秘主義における文字転換法の一つで、数秘術とも呼ばれる。簡単に言うとヘブライ文字の一文字一文字を数値に変換し、その総数を計算することで、言葉の持つ真の意味を読み解く方法である。
    • 要するにエネルギー集束・照準補正、ターゲットの策定や解析などをゲマトリアを用い、全て数字に変換して行っていることになる。OSによって行われている可能性もあるが、パイロットが行っているとすれば途轍もない神業である。

余談

  • 声優の泰勇気氏はロボットアニメ愛好家で、ロボットアニメ、スパロボなどへの出演を夢見ていた。その夢が実現したのがこのクォヴレー役である。泰氏のクォヴレーへの思い入れは相当強いようで、先述の通りデフォルトではクォヴレーと泰氏の誕生日と血液型が同じであり、もっと解りやすいものとして泰氏のTwitterのIDがクォヴレーのフルネームそのままであることだろう。
  • また、泰勇気氏は後に『SC2』にてケイジ・タチバナを演じており、スパロボにおいてオリジナル主人公を二役担当した数少ない声優となっている。
  • そのケイジの宿敵であるシュウイチロウ・ユキムラは設定上明確にクォヴレー(虚空の使者)の敵と言える存在である
  • 名前の発音がかなりややこしく、今現在も尚、しょっちゅう間違われて『クヴォレー』と呼ばれている事がある(なお、この読み間違いを元にした『久保』や読みやすくした『こぶ平』という愛称が、一部ネット上で彼を指す呼称として定着している)が、名前の元ネタがやはりイングラム達と同様銃器関係の「コブレイ」なので「クォヴレー」が正しい。彼の名前の由来であるコブレイ社はMAC社倒産後に「イングラムM-10」の設計を買い取り販売を引き継いだメーカーであり、姓の「ゴードン」もその設計者から由来している。

脚注

  1. 普段は銀色だが、イングラムの意識が表れる、ディス・レヴの力を引き出すと蒼に変わる(イングラムとの遭遇前は髪の色は他のバルシェムと同じ蒼だった)。
  2. Wikipedia - ピタゴラス
  3. Wikipedia - Tetractys(英語)
  4. Wikipedia - テトラグラマトン
  5. Postposmo - テトラグラマトン、意味、起源、記号など