マジンガーZERO
マジンガーZERO | |
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外国語表記 | Mazinger ZERO |
登場作品 | |
エネルギー | 光子力エネルギー |
装甲材質 | 超合金Z |
主なパイロット | 兜甲児 |
概要
漫画『真マジンガーZERO』に登場するマジンガー。別名「終焉の魔神」「究極の破界神」。
マジンガーZが「魔神パワー」と呼ばれる力を全て解放した姿。自らの意志を持ち、マジンガーZEROという名称もマジンガーZERO自身が名乗ったもの。意思疎通の際には声を発さず、空中に光の文字を表示する。
デザインは元のマジンガーZに似ているが、全身が鋭角的にディティールアップされ、全体的にマッシブな体型はどことなくマジンカイザーを彷彿とさせる。目には黒目があり、口部は牙のように上下に開く等、まさしく「魔神」と呼ぶべき禍々しいデザインが特徴的である。
『真マジンガーZERO』では存在を強調されているため回想等でしか登場していなかったが、『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』ではグレートマジンガーの登場にZEROの意思が魔神化を発動した。その後ブレストファイヤーとブレストバーンの撃ち合いで魔神パワー『強化』、『変態』で底上げされたブレストバーンアップに焼かれている際に本形態に変貌している。
ジェットスクランダーも変貌しており、アルファベットの「Z」や、数字の「0」の形状に変形する。その上に乗ることで空中での浮遊も可能。元々は後付け装備であるはずのスクランダーだが、この姿では魔神パワーの一つを使い、体の一部のように作り出していた。その戦闘力は世界を文字通り滅ぼすものであり、あらゆる存在を超越する。
寺田プロデューサー曰く「強すぎて無理(笑)」[1]とのことだったが、スーパーロボット大戦Vにて驚愕の参戦。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。原作に近い形で一時敵対し、グレートマジンガーに憎悪を向け、完膚なきまでに叩きのめした。味方加入の第39話以降、甲児の気力が150になった際の「魔神パワー発動」によって変形可能になる。
- さすがに原作程狂った性能では無いものの、運動性が並程度である以外は全体的に高性能。必殺技の攻撃力も初期値7000と桁違いである。育成をこなし、強化パーツで補強してしまうと完全に狂ってしまう。
- 欠点は燃費。EN回復(小)があるとは言え枯渇しやすい。また、地味に全武器気力制限ありと言うよく分からない事になっている為気力低下に弱い点に注意。
- 今回のZEROは原作漫画終了後の世界から下地の出来上がっているマジンガーZのいる世界に顕現した、と言う設定。原作漫画最終回で発生した可能性の光――世界をまたいで集まったロボット達をもう一度見るが為に、そして兜甲児の意志を見守るべく彼の制御下に入った事になっている。とはいえ、性格は全くと言っていいほど変わっておらず『俺より強い存在は何一つとして許さない』スタンスは保ったまま。
- イベントではあるが、双璧を成すゲッターロボの皇帝と一枚絵で共演するという敵にとっては悪夢でしかないクロスオーバーを成し遂げた。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- 左フックからの右ストレート。殴り飛ばしているだけにも関わらず相手の装甲を抉り飛ばす。
- この時点でも既におかしいのだが、ZEROからすればこの程度はまだ序の口である。
武装
- アイアンカッター
- 腕から生えたアイアンカッターの刃を巨大化させつつ弓状に変形させて打ち出す。
- そのサイズはZEROを遥かに上回っており、超合金ニューZですらいとも容易く両断してしまう。グレートですら逸らすのが精一杯と言う有様。
- ちなみに元々刃が付いている為か、通常のロケットパンチは使用していない。
- サザンクロスナイフ
- 無数の光の十字を機体周辺に形成し放つ。本来の物と異なり追尾弾になっている。SRW未採用。
- ルストハリケーン
- 口から放つ強烈な酸を含んだ巨大な竜巻。
- その威力は富士山を消し飛ばして更地にし、世界を崩壊させる天変地異を起こした。Vではトドメ演出で敵を粉々に消滅させる。
- ブレストファイヤー
- 胸部の高熱版から熱線を放射するが、マジンガーZのそれを大きく上回る熱量を発揮する。
- その破壊力はマジンガーZのそれとは比べ物にならず、言葉通り触れた物を塵一つ残さず吹き飛ばす。Vでは通常版の他にMAP兵器版がある。
- 原作では魔神化の初期段階で放った時点で関東が溶解し・東京湾が蒸発し地殻を露出させ・ついでにミケーネ帝国の本拠地は消滅と言う大惨事を引き起こしている。
- ダイナミックファイヤー
- スクランダーを「魔神パワー」で超巨大化し、さらに放熱板に変化させて放つ熱線。SRW未採用。
- 光子力ビーム
- 目から放たれる拡散する無数の光線。
- その輝きはまるで数百の光のように見え、超合金ニューZですら掠めただけで融解させ、地球の裏側まで貫通する。
必殺技
- ファイナルブレストノヴァ
- 魔神パワー『因果律兵器』を発動して敵を鷲掴みにした後で叩きつけ、スクランダーに乗った状態で零距離ブレストファイヤーを放つ。
- トドメ演出では半分溶けた敵を真上に投げ捨て、ルストハリケーンで塵一つ残さず粉砕する。
- 原作における超合金ニューZα製のグレートマジンカイザーの胸部から下を熔解させた攻撃をベースにした技。
- 原作のグレートマジンカイザーのようにマジンエンペラーG相手に使うにはDLC『魔神激突、再び』でケドラに操られている際に使うしか方法が存在しない。
特筆機能
- 魔神パワー
- マジンガーZの時点から内包されていた特殊能力で、甲児の強い意志や脅威となる存在との邂逅で能力が段階的に解放される。全部で7つの能力が封印されており、マジンガーZEROに変貌した地点で全てが解放される。
- それぞれの能力の封印はマジンガーZの内部をチャクラの配置に沿ってブラックボックスとして配置されており、サイボーグ化した甲児の体内にも空中元素固定装置を強制的に起動して形成している。
- 第一段階:自己再生
- 戦闘で負ったいかなるダメージをも自己修復する。魔神化が開放されると瞬間的に修復を行え、大破寸前の状態から暗黒大将軍が大剣を振り抜く刹那の間に完全修復を行っている。
- 第二段階:吸収
- あらゆるエネルギーを吸収し、自らのものとすることができる。ZEROに変貌した後は敵を食らい取り込むことも可能になる。また自己再生との同時行使で敵の物理攻撃で機体を大きく損傷した状態から修復を行いつつ攻撃に使用した武器を取り込むことも可能。
- 第三段階:強化
- マジンガーZの性能を飛躍的に向上させる。旧来のマジンパワーはこちらに近いが、出力のブーストアップだけに留まらず機体の性能から他の魔神パワーにまで恒久的に効果が発揮される。
- 第四段階:高次予測
- 未来予知にも匹敵する状況シミュレーションを可能とする。劇中は開放されている時に甲児の瞳孔部にケーブルのような物が覆い被さっている。
- 第五段階:変態
- 物理法則の常識を超え、マジンガーZの形状・性能を変化させることができる。同作のマジンガーZは一部の追加武装が魔神パワーの効果が無くなった後も追加されたまま残されている。
- 第六段階:因果律兵器
- 因果律に干渉し、他の平行世界で発生した事象と結果の因果関係を自分の今いる世界にも適用し発生させる。
- 簡潔に言えば、相対する敵が何者であろうとも、勝利の可能性が0%でない限り100%確実に勝利できるというもの。例えるなら命中率が1%でもあれば攻撃が必中し・回避率が1%でもあれば完全回避するといったもの。
- ZEROの予測を越えた未知の出来事・存在に対しては効果を発揮できないが、素でも強すぎる上に予測を超えるなんて皆無といっていいので弱点になっていない。
- 第七段階:魔神化
- マジンガーZEROとしての意思と力の発現。第六段階まで魔神パワーを開放した状態と比較してさえ天と地ほどの力の差がある。この段階まで解放された時点でマジンガーZは暴走、甲児を吸収あるいは排除し、「終焉の魔神」と化してしまう。
- また魔神パワーを第六段階まで開放しなくともZEROの意思により強制的に開放を行う事が可能で、作中「自己再生」すら発動してない状態でも解放した事もある。
- これが終わりであり、ある意味で始まりといえる形態である。終焉が確定しているこれを倒す方法は作中世界には存在しない。あるとすれば、マジンガーの想像を上回るものを見せつける他ない。
名台詞
- 「な ん だ と 思 う ?」
- 魔神パワーが暴走、甲児を取り込んで異形の姿に変わりつつあるZERO。大苦戦を強いられる鉄也に自らが何者かを聞かれて返したメッセージ。
- 「我は… 我は最終にして原初 唯一無二のスーパーロボット マジンガーZERO」
- そしてスクランダーを変形させつつ繰り出したメッセージ。劇中初めて「マジンガーZERO」という名称が本機から出されている。
- 「私ノ完全ナル世界ガ消滅スル マジンガーガ勝利シ続ケル最強の世界ガ 兜甲児 ソレハオ前自身ノ夢デアッタハズダ イイノカ ソレデモ?」
甲児「……… 見てくれZERO この大いなる可能性を これこそ 俺が… いや、みんなが… 本来望むべき世界だ 何より この可能性はお前の中から生まれたんだ だからマジンガーZERO お前は負けたんじゃない 勝ったんだ」
「ソウカ…コノ輝キハ私ソノモノカ……ソウカ…」
甲児「フ…そう思っとけよ 夢のような いい眺めだろ」
「アァ 確カニ 素晴ラシイ……」 - 最終回において、光子力がまだ見ぬロボットたちの姿を具現化した。マジンガーではない未知のロボット。それら全ては、マジンガーから生まれたものだった。過去から現在、そして未来に羽ばたいていく綺羅星の如きロボット達を見て、マジンガーZEROは、口元に僅かな笑みを浮かべるのだった。そして物語は終わりを迎え、新たなる始まりを迎えるのだった。多くのロボット達が生まれ、時に集う世界へ、ZEROは旅立っていくのであった。
名場面
- スーパーロボット大戦ZERO
- 最終回。最終決戦の最中、敗北のみえた戦いに甲児は一つの賭けに出ていた。マジンガーはマジンガーでは決して倒すことはできない。永遠不変の法則。因果を打破するべく、ある世界で描いたとあるマジンガーの話。それはマジンガーが倒されようとする内容のものであり、人々が決して受け入れないものであった。罵倒の中、ある人間が影響されて別の話を描いた。さらにある場所でも同じように話を描いた。その中にはマジンガーが存在しない、全く新しいロボットの姿もあった。そして、光子力を媒介にして今世にそれら全てが具現する。兜甲児の意志が光子力を増大させ、誕生する可能性の光――未来に羽ばたくロボット達の姿。甲児が共に戦う日が来る事を待ち望んでいた宇宙の王者、五台の戦闘メカの合体によって誕生する二体の超電磁ロボット、操縦者と人機一体となり悪に怒りの空手で立ち向かうロボット、日輪の力を纏いし鋼人と月光の力を纏いし超人、三つの変形形態を持つ可変戦闘機、別の可能性世界をもつ戦闘機、遺伝確率約250億分の1の男が乗る鉄の棺桶、蒼い流星を纏う小型機、人も獣も神をも超える野生の機神、今もなお作られ続ける二足歩行兵器、磁力の力を持つ世紀のマグネ・ロボット、宇宙怪獣を倒すべく造られたド根性で動くロボット、ヒトの手によって作られし神、無限力をもつ巨神、全てを光に還すハンマーをもつ勇者、ドリルの回転と共に進化を続けるロボット、異界より襲来する怪獣を駆逐する鋼の巨人、そして三つの心を一つにして無限の力を発揮する三位一体のロボット――遍く世界から集ったロボット達と二体のマジンガーから放たれた必殺技を受けて、とうとうマジンガーZEROは、敗北を認めるのであった。いや、それは敗けではなく、感嘆だったのかもしれない。何故から、そこに広がり、今も拡がり続けるロボット達は全て自分から生まれたのだから。そしてそれらが集う現象を、人はこう呼ぶ――スーパーロボット大戦、と。
関連機体
脚注
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