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2021年12月29日 (水) 21:51時点における版
ヴァルシオン | |
---|---|
外国語表記 | Valsion |
登場作品 | |
デザイン | 守谷淳一 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 |
機体 ラストボス |
スペック | |
---|---|
異名 | 究極ロボ |
分類 |
地球防衛用人型機動兵器 【ヴァルシオンシリーズ】 |
型式番号 |
|
全長 | 57.0m |
重量 |
|
開発者 | ビアン・ゾルダーク |
パイロット |
ビアン・ゾルダーク パプテマス・シロッコ シャピロ・キーツ |
ヴァルシオンとは、『バンプレストオリジナル』の登場メカである。
概要
ビアン・ゾルダーク博士が地球防衛用に開発した特殊人型機動兵器。機体各所に最新技術を積極的に取り入れ、「究極ロボ」の異名の通り、攻撃、防御共に他と一線を画する性能を誇る。
全高・重量がコン・バトラーVと同じだが、OGシリーズでは55.0 tと重量が極端に軽くなっている。おそらくは誤植と思われる(特にEXやF)が、ヴァルシオン改が56.0 t、タイプCFが64.0 tになっているので、本当に設定変更した可能性も有りうる。ちなみにこの設定だと、一般的なPTよりも軽い。
αシリーズでは人類初のEOT搭載人型兵器であるが、OGシリーズでは「グランゾンと違ってEOTそのものは組み込まれていない」という扱い。
まがまがしさを感じさせる威容と赤一色のカラーリングは敵異星人への精神的影響を考慮したものであり、プロジェクトURやグルンガスト零式に通じる部分がある。また、強力な機体ながら武装は接近戦用の手持ち武器、内蔵型のビーム砲、広範囲殲滅兵器とシンプルかつ最低限にまとめられている上、後々の量産を考慮してか拡張性も高い。これは、DC戦争でDCが勝利していた場合、ヴァルシオンを地球圏防衛に投入するための措置の一つである。攻守のバランスに優れたこのコンセプトはシリーズの後の機体にもしっかりと受け継がれ、特に「クロスマッシャー」はシリーズ全機に搭載されている。
しかし、結果的にこの性能の高さと量産を見越した構造がアダとなり、終戦後は肝心の量産型がDCの栄光に縋る「亡者」や、大義を失った者達によって量産・利用されるという結果に終わっている。
DC戦争が終結して時が過ぎ、技術が進歩した今なおシリーズ最強の機体であり、流れを汲む機体はヴァルシオーネ含めどれもこれもこのオリジナル・ヴァルシオンに比肩するほどの力を持っていない。設計者であるビアンの優秀さが伺える。
ちなみに、本機は世間ではビアンの専用機として設計されたと認知されているが、実は本来のパイロットには娘のリューネ・ゾルダークが予定されていた。しかし、肝心のリューネがヴァルシオンのデザインを気に入らず搭乗を拒否したため、急遽彼女のセンスに外見を合わせた機動性重視型の2号機がロールアウトすることとなった。これがヴァルシオーネである。
第2次スーパーロボット大戦では「試作機が存在するとも言われているがその真偽は不明である。」と記述されている。それらしい機体は今のところ登場していない。
登場作品と操縦者
『第4次』から『EX(PS版)』までの間は機体色が赤系統から青系統に変更されており、逆にヴァルシオン改は『第3次(PS版)』『EX(PS版)』では機体色が青系統から赤系統に変更されている。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。本作のラスボス。HP3桁が基本の本作において6000超えという化け物のような数値で登場してくる。だが、傍らにいるトンデモナイ機体の方が目立っている気がしないでもない。
- PS版でもHP40000と突出して高いが、やはり傍らの機体の方が色々と目立つ。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- HP65000に超火力で弾数無限のクロスマッシャーを所持と驚異的な性能を誇る…のだが、フル改造した石破天驚拳なら一撃で倒せるなど、作品の調整の関係で意外と倒しやすくなっている。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 少数だが量産されており、ウェンドロやシュウのお供として登場するほか、シロッコは本機や改良型であるヴァルシオン改に搭乗することも。
- PS版では地味に飛行能力が失われている。また、シュウのお供はヴァルシオン改に変更された。
- スーパーロボット大戦EX
- 今作はカークスのお供として数体登場。カークスを倒せばクリアになるため、一度も戦闘することなく終わることも珍しくない。
- PS版では飛行能力を失ったことと武器の省略化により、空中から隣接されると攻撃手段が無いという欠点が生まれている。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 上記の通り、今作から機体色がヴァルシオン改と同じ青系統に変更された。
- 『第3次』と同じくシュウの取り巻きとして登場する。量産され、安売り感が漂う……とロボット大図鑑で指摘されているとおり、武器が省略された上に機体性能もライグ=ゲイオスに劣るなど、実際の性能も安っぽさを漂わせている。が、登場時はLv99の超AIが搭載されているため、自動操縦としては異常な高性能機と言える実力を持っている。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 「旧シリーズ」の最後を締め括るかのようにラスボスの座に返り咲いた。DCルートではシロッコが、ゲスト・ポセイダルルートではシャピロが乗り込む。
- ジャミトフ・ハイマンが再設計を指示しルナツーに隠したことが、リューネ・ゾルダークをシロッコもしくはシャピロと交戦(マップ兵器でも)させると判明する。
- 機体性能は異常に高く、シロッコ搭乗時は彼自身の能力の高さにニュータイプ補正も加わるため、多くのパイロットは当てることすら一苦労なレベルに。それと比べるとシャピロはかなり劣るが、バイオリレーションシステム解除イベントが起きるまで毎ターン魂、鉄壁、根性を使用し、撃墜されても即時復活&前述の精神コマンド再使用とこちらもとんでもない。攻撃面はバラン=シュナイルやオージなどの強敵ほどでは無く、厄介な特殊能力も持たないのが救いか。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 各作品での扱いは該当項を参照。『第3次』以降は「安売りされている」との噂が広がる、とロボット大図鑑で突っ込まれているのが悲しい。
- DISK2の「バーチャルスタジアム」では収録部隊の「第2次セレクト」で『第2次』仕様が、「BOSS軍団」で『第3次』仕様がそれぞれ使用可能。後者はLv40のエリート兵が搭乗者なので使えないことは無いが、前者はLv10のビアンが搭乗者なので弱い。
- 全スーパーロボット大戦電視大百科
- 本機は『F完結編』、ヴァルシオン改は『EX(SFC版)』が最終出演作という影響で、両方とも青系統の機体色で紹介されるややこしい事態に。
αシリーズ
新西暦184年5月にロールアウトした人類初のEOT搭載人型兵器。『α』で登場予定があったものの、製作期間の都合でグラフィックが完成しなかったため登場せず、以後のαシリーズにおいても設定のみで未登場に終わった。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 2020年1月開催の第2回制圧戦「風の魔装機神」のボスユニット。『OGs』以来13年ぶりの登場で、ビアン総帥が搭乗。攻撃&防御タイプ。
- エリア5ステージ5で単独で登場するため、その前の4ステージでどれだけ気力上げ出来たかで勝率が変わる。
- 必殺技のクロスマッシャーの命中率が極めて高く、回避特化型でも確実に避けるのは至難の業。歪曲フィールドや2回行動なども所持した強敵で、エンドコンテンツの番人としてプレイヤーの前に立ち塞がる。
- 弱点は攻撃力を上げるアビリティに時間制限があることと、命中を上げるアビリティを持たないこと。何より前座のサザビーと違って気力やHP減少で発動するアビリティを持たないので、長期戦が怖くないこと。状況次第ではサザビーよりも御しやすい。
- 2020年10月開催のイベント「戦場の在処」ではボスユニットとして登場。こちらは命中を上げるアビリティが無い点はそのままに、長期戦で困難になるアビリティが追加されている。
- 2021年7月のイベント「イングラムの回顧録」にてエネミーとして登場。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- コンプリートボックスでの設定が修正され「赤いヴァルシオン」に戻り、旧シリーズ初期からのプレイヤーを安堵させた。登場はリュウセイルートのみで、第2次を再現したような出番が多い。後半にはアタッド・シャムランのトラウマシャドーにより、グランゾンと共にヴァルシオンの偽物まで登場する。
- なお、ビアン製の無印ヴァルシオンはOGシリーズでは当人の機体(とトラウマシャドーの幻影)のみで、旧シリーズのような量産はされていない。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- なんと盾装備となった。しかし、ゲーム上で防御行動を取らないと発動しないので無意味。ちなみにGBA版と違い、基本グラフィックでの剣を持つ手を左手にしている為ヴァルシオンや敵版ヴァルシオン改では違和感がないが、入手できるヴァルシオン改ではGBA版とは左右逆になり違和感が生じている。
- なお、ビアンが「底力」を持っていないため実は御しやすい方。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- EXの展開が再現されたが、何故かヴァルシオンの出番がヴァルシオン改・タイプCFに差し換えられたため未登場。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- クロスマッシャーが背中から発射されるモーションとなった。歪曲フィールドを打ち破ったあと、サイバスターのアカシックバスターで倒された。なお爆発のエフェクト(燈り火)は第3次など旧シリーズを再現している。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- ディバイン・アーム
- 直訳するならば、『神聖な武器』。巨大な大剣で相手を薙ぎ払う。「OGシリーズ」で入手する同名の換装武器は、この武装をスケールダウンさせたものと思われる。
- 「DD』では斬撃属性の通常攻撃。
- クロスマッシャー
- シリーズの代名詞。OGSでは左腕部の手首に装備された砲身(RoAでは左腕部が展開して砲身が出てくる)から、DWでは背中のユニットから発射された赤と青の二色のエネルギーが、螺旋状に絡み合い敵機を襲う。
- 『DD』では特殊属性の必殺攻撃。ヴァルシオーネやヴァルシオーガのように赤と青のエネルギーを両手に溜めた後に正面で合体させ、その後左手で螺旋状のビームを放つ。
- メガ・グラビトンウェーブ
- 指向性の重力波。OGSでは竜巻のように表現され、相手を吸い込んで引き寄せた後全身から放ったエネルギーで攻撃するグラフィックになっている。
- シールド
- OGSで追加された実体シールド。細長い形状で機体に比べるとかなり小型。
特殊武器
- エナジードレイン
- OGで追加された、敵のENを吸収する特殊武器。食らうと歪曲フィールド用のENを回復されてしまうので、ひらめきなどで確実に避けること。
- チャフグレネード
- OGで追加された、命中率を低下させる特殊武器。
- アーマーブレイカー
- OGで追加された、装甲値を低下させる特殊武器。
- ウェポンブレイカー
- OGで追加された、武器の攻撃力を低下させる特殊武器。
特殊能力
- 剣装備、盾装備
- 切り払い、シールド防御を発動。
- EN回復(大)
- Iフィールド
- 旧シリーズでは標準設定。
- 歪曲フィールド
- OGシリーズで採用。全属性のダメージを半減するバリア。非常に厄介なので、EN低下武器や手数を増やすなどして素早くENを減らし、発動できないようにしたい。OGsなら、バリア貫通武器を使用する手も。
- DD
- 第2回制圧戦
アビリティ 効果 2回行動 非ブレイク状態の時、自分のアクション時に2回行動する。 DC総帥 必殺技命中時、5アクションの間攻撃力・防御力が10%増加する。 歪曲フィールド 被ダメージを20%軽減するバリア。
- 戦場の在処
アビリティ 効果 DC総帥 気力上限が増加する。必殺技命中時、敵ユニットのメインスロットに装備した必殺技回数を1減らす。 歪曲フィールド 被ダメージを軽減するバリアを展開。 出力上昇 自分のアクション毎に攻撃力が増加する(上限増加値×5%)。 リベンジ 反撃時のみ与ダメージが増加する。
移動タイプ
サイズ
- L
機体BGM
- 「ヴァルシオン」
- 読んで字のごとくヴァルシオンのテーマ。
- SFC版『第3次』では「THE FINAL ENEMY」というタイトルであったが、『EX』において他の前作からの引き継ぎ曲の例にもれずタイトルが変更され現在のものとなった。他の曲は『第4次』以降元のタイトルに戻ったが、ヴァルシオンがタイトル通りの「最後の敵」ではなくなったためかこの曲に限り変更されたタイトルのままとなった。
関連機体
- ヴァルシオンシリーズ
- このシリーズの1号機。
- ヴァルシオン改
- 量産型。重力制御機構はオミットされている。基本的にオリジナルが赤、こいつが青なのだが、シリーズによってころころ変わるためややこしい。
- ヴァルシオーネ
- シリーズ2号機。ビアンがリューネ用に作り上げた専用機で、乗り手である彼女の姿を模している。なお、ヴァルシオンを模した外部装甲が存在。
- グランゾン
- OGシリーズではこちらの方がDCのフラグシップ機として世間に認知されている。
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