「アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ」の版間の差分
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;「それでも、僕の血の半分は地球人の血です。父さんは地球人です!」 | ;「それでも、僕の血の半分は地球人の血です。父さんは地球人です!」 | ||
:グラドスに戻るよう勧告したゲイルへの反論の台詞。 | :グラドスに戻るよう勧告したゲイルへの反論の台詞。 |
2015年8月28日 (金) 01:44時点における版
アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ(Arubatro Nal Eiji Asuka)
- 登場作品:蒼き流星SPTレイズナー
- 声優:井上和彦
- 種族:地球人とグラドス人のハーフ
- 性別:男
- 所属:グラドスの士官学校(→グラドス軍?)→脱走(第1部)→レジスタンス(第2部)
- 年齢:16歳(第1部)→19歳(第2部)
- 身長:182 cm
- 体重:70 kg
- 生年月日:1980年5月24日
- 血液型:A型
- キャラクターデザイン:谷口守泰
『蒼き流星SPTレイズナー』の主人公。英語表記は「Albatro Null Eiji Asuka」の事も。
月探査中に遭難した地球人の父ケン・アスカとグラドス人の母アイラとの間に生まれた少年。父から話に聞かされた地球に憧れを抱いている。
人物
少し暗めの性格で頑なな所もあるが、本当は優しく戦いを好まない人物で、そして同時に揺ぎ無い信念の持ち主でもある。それ故にか戦闘でパイロットを殺害しかねないことを非常に恐れ、コクピット部を狙わず戦い、レイがそれを提案しても一向に拒否し続けていた。
第1部
グラドス軍が地球制圧を企んでいることを知って、最強のSPTレイズナーを奪い、グレスコ艦隊に密航して危機を知らせに地球に向った。最初に接触した火星のコズミック・カルチャー・クラブ(国連宇宙体験学校)の生徒達は、当初は彼の言うことを信じようとしなかったが、エイジの命をかけて地球を救おうとする姿勢が彼らの心を打つようになっていく。
圧倒的不利な状況の中でも、決して戦いから逃げようとはせず、グレスコ艦隊にV-MAXで特攻を敢行、行方不明になるも、その尽力は敵わず地球はグラドスによって完全に占領されてしまう事になるのだった。
第2部
地球がグラドスに制圧されてからは姿を消していたが、デビッドとアンナの危機を救ったのをきっかけにレジスタンスに参加。そして「グラドスの刻印」を巡ってル・カインやゴステロ達死鬼隊と死闘を繰り広げる。
袖の下に仕込んだ折り畳み式のトンファーで白兵戦を行う姿が印象的だが、第1部でもデビッドとの乱闘の際に柔道の背負い投げらしき技を決めており、士官学校にいた経歴からも考えればこの頃から格闘術はそれなりのものを身に着けていたと見られる。
TV版のラストでは打ち切りの影響で急展開を迎える中、刻印の発動によってジュリアやル・カインと共に行方不明になったような描写でコクピットが空になったレイズナーのみが地球に向うという展開で終わる。
しかし、OVA版では、ジュリアに地球に取り残され、帰れなくなってしまったグラドス人達の事を託され、彼女と永遠の別れを遂げた後、自らの声に反応したレイズナーと共に地球へ向けて帰還。仲間達の元へ戻ったエイジは、誰よりも自分の帰還を望んでくれていたアンナと抱擁し、デビット達が見届ける中、彼女とキスを交わす形でレイズナーの物語は完結を迎えた…。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 第1部の姿で登場(ただし、後半でジュリアと再会した際に「髪を短くしたのね」と言われるので途中で第2部の姿になっているらしい)。今回はSEEDとの絡みが多く、同じく近しい人間と戦わなければならない状況であるキラとの絡みが多く、彼自身の境遇も理解している。またキラと同様にバルトフェルドからは戦いの意味を問われる。ちなみに第34話でのバカンスでは女性陣によって首以外砂で埋められてしまう羽目に。
今回合体攻撃が射撃扱いのため、従来のようなジレンマはないが、リアル系には何かとキツいバランスなので愛が必要。他作品の人たちと違い命中が上がる特殊技能が底力のみのため養成しないと一部敵にあてることすら出来ない。分身を持つ敵が多いなか、必中や直撃を持たないのも難。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。本作のみ母親はバルマー人であり、地球人とバルマー人のハーフという設定(一応グラドス軍は存在する)。第1部の姿で登場。乗り換え系統がレイズナーに完全固定で他のSPTに乗れない。宇宙編の方が登場は早いが、正式に仲間になるのは地上編。ムー帝国の残したトロニウムの在り処を探す役割も担う…のだがとんでもないやらかしを行ってしまう(作中で特に突っ込みはくらわないが)。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦64
- 第2部の姿で登場。リアル系でプレイすると序盤で停留しているレジスタンス基地にやってきて「この場所は狙われている」と教えに来る。序盤から使える割に、原作再現のイベント以外は殆ど出番がない。エイジ、アンナ、シモーヌ、デビッドのメイン4人の中で会話パートでは一番影が薄い。終盤裏切るクワトロを除けば、一番長くいる主人公キャラなのに、リアル系主人公とも殆ど絡まない(アンナはセレインと割と絡む)。今回から他のSPTに乗り換えられるようになった。集中を持たずに必中を持つなど、運動性が非常に高いレイズナーと精神コマンドの傾向が合っていないのが泣き所。
- スーパーロボット大戦リンクバトラー
- 64では必中より集中が欲しかったが、こちらの仕様上必中の方が便利なので使い勝手は上がっている。また覚醒が再動になっており、これまた仕様上強力。というのも再動はAP-1の効果であり、V-MAXと掛け合わせると殆どの相手を行動不能に追いやる事が出来る為。他にも加速や魂等優秀な精神を揃え、突撃・離脱の回数も多く、文句なく最強パイロット候補の一人となっている。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 第2部の姿で登場。GCでは原作通り3年前に地球に来たことになっているが、XOでは追加サブシナリオにて一年戦争の裏でCCCを助けることになる為、設定が違っている。
第1部で直接撃墜を避けて武器などを狙っていたことを反映してか、狙い撃ち技能持ち。このお陰でSPTでもLサイズ以上の敵のBODY部位に直接攻撃可能な点も大きい。また今回から集中を覚えるが、格闘の伸びが悪いのでスキルパーツでフォローしたい。 - スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第2部の姿で登場。第1章サブシナリオ「火星基地襲撃事件」で登場し、そのままコネクト・フォースに加入。原作通り、グラドスの侵略を地球に伝えに来たのだが、前述のように第2部の姿な上に強化型レイズナーに乗っている(しかもV-MAXを自在に使える)という例によって大胆な改変が行われている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
精神コマンド
魂や覚醒といったリアル系のエース格にふさわしい精神を覚えるが、作品によっては集中を覚えなかったりとバランスはやや悪い。
- 新
- 加速、ひらめき、必中、再動、熱血、魂
- リンクバトラー
- ひらめき、加速、必中、熱血、再動、魂
- 64
- 加速、ひらめき、必中、熱血、覚醒、魂
- GC・XO
- 加速、ひらめき、集中、熱血、覚醒、魂
- J
- 集中、加速、ひらめき、熱血、覚醒、魂
- OE
- 加速、集中、ひらめき、熱血
特殊技能(特殊スキル)
SPT系に剣・盾装備の機体が殆ど無く、作品独自の技能もないため、2回行動が特殊技能欄に記載される新はともかく、64に到っては完全に空欄にされている。
固有エースボーナス
- 撃墜エース/早業(回避するとEN+10、SP+2)
- OEでのもの。DLCキャラを含まない場合、取得できるのがエイジのみという希少なエースボーナスである。
人間関係
地球
- アンナ・ステファニー
- CCC参加者の中で最初にエイジに心を開いた少女で、やがて思いを寄せられるようになる。そんなアンナに対し、エイジもまた彼女をかけがえのない大切な存在と認識していく事になり、グラドスの刻印の護衛に向かう際と、そして帰還して抱き合った直後の行いが、その想いの深さをよく表している。
- デビッド・ラザフォード
- コズミック・カルチャー・クラブの参加者の一人。当初エイジに不信感を示し、暴力のみならず陰湿な嫌がらせまで行ったが、やがて和解し相棒的存在になる。
- シモーヌ・ルフラン
- 仲間。アンナと同じくエイジに好意を寄せていた面もあり、エイジがグレスコ艦に無茶を承知で戦いを挑もうとした際は、その想いを吐露しかけた。
- アーサー・カミングスJr.
- 仲間。1・2部を通じて他の仲間同様に信頼関係を築いた。
- ロアン・デミトリッヒ
- 仲間。2部では終盤まで敵対関係の立場にある。
- エリザベス・クレブリー
- 本編では信頼関係を築き、第二部では彼女らとともにレジスタンス組織に協力して地球製のSPTであるドールの開発に協力した。小説版では「空白の三年間」の間に肉体関係を持った事が語られている。
- カークス・ダニー
- SRW未登場。アメリカ軍の少佐で輸送艦アストロホークの艦長。輸送艦の撃沈後にエイジ達と行動を共にする事になり、当初こそエイジを拘束する等疑っていたが、グラドス侵攻の現実を知って次第に理解していくようになり、14話でソ連軍に拘束された際にエイジらを脱出させ、彼らに地球の運命を託して自らはソ連兵の銃弾に倒れた。
グラドス
- ケン・アスカ
- 父。ゲイルの発言によれば、エイジの脱走を理由に投獄されているとのこと。劇中登場は回想のみで、ゲームでも台詞内で登場するのみ。
なおスパロボでは基本的に既に月に人類が定住しているため、彼が参加していたのは外宇宙の探査計画などと設定変更がされることが殆ど。 - アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ
- 実姉。第1部ではゲイルの仇として命を狙われることになるが…。第2部では「クスコの聖女」と呼ばれる。
- アーマス・ゲイル
- 士官学校の先輩であり、姉の婚約者。敵として対峙する事になる。原作では戦死してしまうが、ゲームでは生存して和解し共に戦ってくれることも。
- ゴステロ
- 姉とゲイルに嫉妬していたグラドス軍人。第2部でサイボーグとして復活し、エイジを執拗に狙う。
- グレスコ
- 第1部でグラドス創生の秘密を知った事を伝える。
- ル・カイン
- グレスコ提督の息子。第2部で宿敵として対立。
- カルラ・エジール
- 彼女からはゲイルの仇として憎まれている。しかし、第二部では彼女から憎まれつつも刻印の発見にて一時協力関係となった。
- 死鬼隊
- 第二部で激闘を繰り広げた。
その他
- レイ
- 相棒であるレイズナーのコンピュータ人格。固有の名前を与えることにより、エイジしか運用できないようにされている。
- フォロン
- レイズナーに潜むもう1つのコンピュータ人格。劇中最大の秘密も封印されている。緊急時に起動するということもあって思考パターンが機体を守ることを最優先で、敵味方の区別すらしない。パイロットのエイジにとっては、ゲイルの仇という不愉快な存在でもある。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- クワトロ・バジーナ、ララァ・スン、カミーユ・ビダン、ブライト・ノア、エマ・シーン
- GC・XOでは初参戦シナリオで、ステーション衛星付近にて星間連合と交戦中の彼らに加勢する。
- キラ・ヤマト
- Jで共演。友人として絡む場面が多く、共に近しい人間と戦う運命にある所が共通している。
- アンドリュー・バルトフェルド
- Jより。キラやカガリらと共に一時的にザフト軍に捕らえられた際、問答をすることに。
リアル系
スーパー系
- アラン・イゴール
- 64、J、GC(XO)で共演。J以外はレジスタンス側の人間として共闘し、GC(XO)ではアランを心配したイゴール長官によって派遣された。
- ロス・イゴール
- GC・XOでは彼にグラドスの情報を伝え、更に彼の要請で北米のレジスタンスで活動。
- ハインリッヒ・フォン・フリーマン
- Jでは父のケン・アスカを知っており、その縁で協力者となる。
- コルベット
- Jではグラドス人と地球人のハーフであることを理由に、彼から蔑まれる。
- ミレッタ・ルルージュ
- Jでは海水浴の時に彼女とヒカルに『首だけエイジさん』にされてしまう。
名台詞
第1部
- 「僕の名はエイジ。…地球は狙われている!」
- 第1話、生き残っていた火星基地の人々に初めて素顔を見せての台詞。エイジを象徴する台詞といえばやはりこれである。第2部開始前の総集編のOPにも挿入されている。
エイジ役の井上和彦氏が演じているキャラがらみでしばしば声優ネタとして使われており、たとえば叢雲劾が『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の小説版にてもこれに似た言い回しの台詞を発してみたり、井上氏がナレーション及び主人公の一人であるフリット・アスノ(第2部以降)を演じる『機動戦士ガンダムAGE』では、BB戦士付属の組立説明書掲載の漫画『BB戦士コミックワールド』にて「ぼくがガンダムAGE(エイジ)だ」「地球は狙われている!!」と丸々パロディされていたりする)。SRWシリーズでも『レイズナー』が参戦していないある作品において、『レイズナー』とは別の高橋監督作品の井上氏が演じたキャラが、やはり似た言い回しの台詞を発している。 - 「それでも、僕の血の半分は地球人の血です。父さんは地球人です!」
- グラドスに戻るよう勧告したゲイルへの反論の台詞。
- 「僕にも半分グラドス人の血が流れているからだ!」
「僕の母さんは、あなたと同じグラドス人だ!」 - 捕虜にしたゴステロの部下・ガステンを射殺できなかった理由の返答。上記の台詞とも対比して、同じ星の同胞と戦わねばならないことの苦悩が見て取れる。
- 「グラドスでは喧嘩しないのか、って聞いたのはあんただったな…。グラドス人も殴られれば痛い、腹だって立つ…。僕だって…人間なんだぁーっ!!」
- 7話より。戦いに巻き込んだ負い目ゆえに、デビッドからの暴言や暴行を甘んじて受けてきたエイジが、遂に彼への逆襲へと転じた際の台詞。この直後に繰り広げられる大乱闘は、互いのしこりを取り除くために必要な儀式でもあった。
- ダニー「正直言って、私にはまだ信じられんよ。君とあの、地球の子供達のつながりが… 急ごう!」
「…少佐! ……あなたとも、今は繋がっています」 - 13話でソ連軍に拘束の身からアメリカ軍のダニー少佐に助けられた際に。同じ地球人であるソ連軍に話を信じてもらえない中、エイジが異星の仲間と強い絆を築いたことを不思議がるダニー少佐に対し、その彼とも絆が生まれていることに気づくのだった。その後、少佐はエイジ達を逃がすためにソ連軍の足止めに残り…。
- 「地球は…地球は僕にとってグラドスと同じふるさとです! 僕だけじゃない…何億という人間が地球で生きている!
彼らを見たでしょう…? 彼らは、僕達と同じ人間です! 彼らは自分達の惑星に誇りを感じながら生きている…それは僕も同じです。
青くて美しい地球を、グラドス同様に愛しているんです!」
ゲイル「青くて美しい…? お前は見たことがあるのか」
「見なくても… 父さんに何度も何度も聞かされて、僕の心にはそれが現実の姿として焼き付いています!」 - 14話より。これまでの人々との触れ合い、そして父に聞かされた地球の話から、ゲイルに地球人がグラドス人と同じように生まれた星を愛する人間だと説いた。
- 「その計算は……間違っている!」
- その後のゲイルとの口論の中、「地球を破壊させるまでの戦争をさせなければ地球人は目を覚まさない、それがグラドスのコンピュータが長い時間をかけて出した結論」というゲイルの言葉への反論。これを最後に口論は打ち切られる。
- 「どうした、レイ! どうした!?」
「何をする、レイ!? どうした、レイ!」 - 15話より。ゲイルのグライムカイザルに追い詰められ、突如システムダウンしたレイに向かって。しかしレイの反応はなく、何が起きているのかわからぬまま恐怖の絶叫を上げる中、レイズナーは蒼き流星と化し…。
- 『新』でもこの台詞が再現されている。
- (もしこのまま現状に踏みとどまれば、レイズナーの秘密がわかるかもしれない…)
「…っ! 見届けてやる!!」 - 18話。ゲイルとの決戦の後、しばらくレイズナーのコクピットに篭ったままのエイジはその際の戦闘データの一部――レイの応答がなくなった直後の部分の不自然な消失を突き止めていた。大群のスカルガンナーの急襲の中で思い立ったエイジは敢えて自ら窮地へと追い込む。レイの再三の脱出勧告をも無視し…そしてレイズナーは再び蒼き流星と化す。
- 「…僕は… 何もしていない!」
- 上の直後、V-MAXを発動しスカルガンナーを次々と撃墜してゆくレイズナー。突然のショックで気絶していた前回とは違い、意識を確かに持ったままのエイジは操縦桿から手を離し、レイズナーが完全に自分のコントロール下にないことを確認。ついぞ、レイズナーに隠されたレイとは異なる意思の存在を突き止めるに至る。
- 「だから僕は手を触れるなと、あれだけ忠告したんだ!」
- 20話より。無事に地球に到着できたと思ったのも束の間、米軍はエイジの身包みを剥いで隔離、実験動物のごとくその身体を調べ上げる。それだけならば耐える覚悟はあったエイジであったが、ブラックボックスの存在するレイズナーを解体分析する可能性に気づき、再三に警告。しかし他国に対するアドバンテージを得たいがために彼らはそれを無視し、その結果レイズナーの暴走を招く。その段となってレイズナーの阻止を頼みに来た長官達に対し、その独善的な行動から怒りを露わにした。
- 「地球に着いた途端に裸に剥かれた僕でも、お前の態度には我慢がならない!
このコックピットは、僕の世界だ! それなのに、お前は僕の意志の外に存在する… 呼びかけにも応じようとしない!
答えろ! …答えなければ撃つ! 撃つだけだ!」 - 21話より。レイズナーのブラックボックスに潜むフォロン。レイにどれだけ詰問しようともコンタクトを取ることができなかったため、痺れを切らしたエイジは拳銃をコンソールへと向かって構える。二発の銃弾が打ち込まれるや否や、三発目を撃たんとした瞬間フォロンは自らの存在を明かし、エイジの父ケン・アスカからグラドス創生の秘密を託されてきたことを打ち明ける。
- かつて井上氏が演じていた『太陽の牙ダグラム』の主人公、クリン・カシムの「このダグラムは…僕の全てだ!」を髣髴とさせる台詞でもある(この時クリンはダグラムを渡すまいと火を放っていたため、無二の信頼を置いていた自分の機体を害する行為と言う点も共通している)。
- 「お前は勝手に、伝承の保護をするがいい! 僕はもう、合理的に殺人をする機械に乗っているのは、まっぴらだ!」
- 22話より。ゲイルを死に追いやったのも自己防衛のための合理的判断であり、自らが秘めるグラドス創生の伝承の保護が全てに優先するためと告げたフォロンに対して。この台詞と共に自らはレイズナーのコクピットを飛び出し…
- 「グラドスと、地球人との混血としての僕を認めるなら… フォロン! お前は記憶回路の奥に引っ込んでいろ… 認めないなら僕を殺せ!!」
- 創生の秘密を護るためそれを知りながらレイズナーを離れようとするエイジにレーザードライフルを向けるフォロンに対し、グラドス人と地球人が同一人種である証拠の混血児である自分を殺すならばその証明は出来ないと啖呵を切った台詞。創生伝承の保護をすべき自らがグラドス創生の証明を抹消しかねない、という自己矛盾に陥らされたフォロンはついに根負けし、レイズナーの全機能の権限をレイに譲り眠りについた。
- 「…よしわかった! レイ、V-MAX発動!」
- フォロンが沈黙した直後戦略ゲラン衛星の存在をレイに知らされ、直行したものの突破が容易ならざる防衛用レーザーの弾幕を前にして。スパロボでもお馴染みの台詞だが、レイズナーのV-MAXをエイジの意思で初めて行使したのはこの22話になってのことである。瞬く間に衛星は破壊され、エイジは使い方を間違えなければ強力な手段だと確信する。
- 「できるかっ! この世でたった一人の、僕の姉さんなんだぞ!」
- 第23話より。ゲイルを殺したのが自分の意思ではないことをジュリアは聞き入れず、彼女の乗るブラッディカイザルに追い詰められていく。手を出せるはずもないエイジへお構いなしに反撃を提言するレイに、またも苛立たされる。
- 「その先輩が最期に言ったんだ!この美しい星は、守られるべきだって…そう言ったんだよ姉さん!」
- なおも攻撃の手を緩めないジュリアに対して。さらにその今際の際の音声がレイのメモリー内に残っていることを告げるも、直後に彼女ごとギウラ隊の包囲攻撃に晒される。その音声は撃墜され見失った彼女へ向けてエイジが発信し、ゲイルが地球に抱いた思いを伝えた。
- (…グラドス人と地球人も、理解し合えるはずなんだ。グラドス発祥の秘密を説くことさえ出来れば…。
だが、今はただ…この地球を救うことのみを考える時だ) - 第24話より。残っていた戦略ゲラン衛星によるオゾン層の完全な破壊を阻止すべくシャトルで出撃した仲間達と合流したエイジ。地球の危機に際して米ソ双方の軍人達が気の置けない会話を弾ませるのを聞いて、対立構造の中の地球人同士でも手を取り合えることを実感し、グラドス人達とも同じことが出来るはずだと思いを馳せた。しかし地球の危機を目前にし、気持ちを切り替えていく。
- 「“雛菊”……ありがとう」
- 特攻直前のアンナとの通信で、彼女から手渡された花の名前を教えて貰って。
- 「行くぞ、レイ! 地球を守る僕の戦いは、今始まるんだ!」
「死にはしない…このまま死んでたまるかぁっ!」 - グラドスの大部隊に突撃していった際の台詞。この直後光が弾け、第1部は唐突に幕を閉じる。
第2部
- 「会いたかったよ… いや、会いに来たんだ」
- 第26話で公開処刑される所だったアンナとデビッド達を救出した後、改めて面と向かって話した最初の台詞。浮浪者の演技までして身を潜めていた彼だが、ようやく再会の喜びを噛み締める。
- 「自信と…自惚れの区別がつかない男だ…あいつが来たからには、今以上にグラドスの支配力が強まる」
- 第27話でデビッドらに対して語った、ル・カインを評した台詞。
- 「ル・カイン! 俺達も好き勝手させておくほど、お人よしではない! よく聞け!
俺は…地の底から蘇ってきた男だ! いいか! 俺はあんたと、グレスコ提督は必ず叩き出してみせる!」 - 同話のル・カインとの初対面時、「血の濁った男の世迷言など聞く耳は持たん」と言い放った彼に対し、その決意を突きつけた台詞。「俺」という1人称をとっても、第1部とのキャラクター性の違いを表している台詞の一つと言える。ニュアンス的に某世紀末救世主を連想させなくもない(ル・カインの人物像を考えると尚更である)。
- 「ル・カイン! 誇りの為だけに戦う事が出来るのが地球人だという事を、よく覚えておくんだな!」
- 同話のラストにて文化財を守ろうとした為に死鬼隊の攻撃を受けるアンナを逃がした後、ル・カインに言い放った台詞。
- 「貴様のその思い上がりを、俺は許さない。ここで本当の決着をこの手でつけてやる!」
- OVA版より。刻印の中であくまでも自らのプライドをぶつけようとするル・カインに激怒した際の台詞で、殴り合いを繰り広げるが…
- 「目標、第三惑星・地球!」
- OVA版の終盤、レイズナーで地球に戻る際の台詞。TV版ではエイジの行方が明らかになっておらず、コクピットが空のままレイがこの台詞を言う。
迷台詞
- 「俺はBlu-rayを買う為に地の底から蘇って来た男だ!いいか、俺は必ず初回限定版を手に入れてみせる!!」
- 『レイズナーBlu-ray BOX発売告知PV2』で挿入された迷言。PV1が第1話での自己紹介をパロディ化した比較的オーソドックスな台詞であったのに対し、第27話の名台詞を捩ったこのフレーズは「初回限定版の入手」という確固たる決意表明を述べている分、珍妙な可笑しさが滲み出ている。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
第1部準拠
- 「い、いや……シャトルの……ワープ機関が破損しているので…」
- 『新』地上編第30話「紅のV-MAX」より。奪われたかと思われたトロニウムを一粒隠し持っていたことの理由。アーサーの台詞から赤面しているようであり、本編では考えられない姑息かつ茶目っ気ぶりである。
- 「先輩・・・・・いや、違う。なぜ、先輩の体を使った!ゆるさない!!」
- 『新』隠しシナリオ「狂気の力」より。、ゾンビ兵として復活したゲイルとの戦闘前会話。人格が破綻しているゲイルに驚愕する。前述の通り、戦闘終了後も気分を悪くしていた。
第2部準拠
- 「俺の名はエイジ。この場所はねらわれている それを伝えにやってきた」
- 『64』リアル系第2話「群がる殺人鬼」での初登場台詞。何やら凄くスケールが小さく、そういう意味では劾の台詞といい勝負である。
- 「……アッセンブルEX-11」
- 64で部隊名を決める時に提案したものだが、実は高橋監督の別作品に登場する基地名のもじり。直球だったデビッドに対してファンでないと分かりにくいネタである。
- 「違いますよ。イゴール長官はアランさんが心配で僕を護衛につけたんです」
- 『GC』・『XO』第29話「駆け抜けた宇宙」より。イゴールの元を離れていたことを嫌われていると思い込んだ沙羅に対して。この後アランは「…まあ、そういう事にしておこう…」と何とも言えない反応をしている。
- 「お前はゲームのやりすぎだ。少しは休むんだな」
- 『GC』・『XO』での中断メッセージにおけるゴステロに対しての台詞。例の如く「脳が痛い」と呻いているゴステロへの忠告。ゴステロが本当にゲームのやりすぎで呻いているのかどうかは謎で、実際のところにっくきエイジがすぐ傍にいるので相変わらずエイジへの敵意が原因で呻いているのかもしれないので、その場合はこのエイジの忠告も勘違いでしかないのだが…。なんにせよ、この二人の本編では見られない、シュールでどこか微笑ましくすら思える遣り取りである。
搭乗機体・関連機体
- レイズナー
- 本編での愛機。
- 強化型レイズナー
- 37話でザカールによってレイズナーが破壊された後、地球側の手によって修復されたレイズナーで、以前よりも性能が上がっている。
- レイズナーMk-II
- 原作本編では未登場に終わったレイズナーの後継機。
- バルディ
- 8話で搭乗。
- ドール
- 開発に携わり、テストパイロットも務めた。
余談
- 第2部でのエイジの外見は作中全体の雰囲気もあり『北斗の拳』のケンシロウ風と見られるが、一方で『レイズナー』のキャラクターデザイナーである谷口守泰氏が、同様に高橋作品である『装甲騎兵ボトムズ』で作画を担当した回における、キャラクターデザインの塩山紀生氏のものとは異なる風貌の主人公キリコ・キュービィー(通称「谷口キリコ」)との類似も指摘されている。ちなみに谷口氏は『北斗の拳』の大ファンであるほか、アニメ版でも数話参加している。
- アニメ『えびてん』ではエイジというパロディキャラが登場している(声も同じ)。初登場した第4話はストーリーも『レイズナー』のパロディだった。
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