「ペルフェクティオ」の版間の差分

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== ペルフェクティオ(Perfectio) ==
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{{登場人物概要
*[[登場作品]][[バンプレストオリジナル]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Perfectio]]
**[[スーパーロボット大戦D]]
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| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]][[OGシリーズ]]
*種族:なし(Dにおいては疑似意識を構築していたが、本来は意志も心もない)
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*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦D}}
*所属:[[ルイーナ]]
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| 声優 = {{声優|関俊彦|SRW=Y}}
*声優:関俊彦
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|鈴木幸江}}<br />{{キャラクターデザイン|糸井美帆}}(リデザイン)
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| 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦D]]
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]<br>[[ラストボス]]
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}}
  
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
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| 異名 = [[異名::破滅の王]]
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| 種族 = 負の感情エネルギーの集合体<ref>『D』においては疑似意識を構築していたが、本来は意志も心もない。</ref>
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| 所属 = {{所属 (人物)|ルイーナ}}
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}}
  
[[南極]]遺跡「[[ファブラ・フォレース]]」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせた[[フェリオ・ラドクリフ]]の意識を取り込み、実体化した姿。ただし、[[プロトデビルン]]の長である[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]によると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理フォレースを開けられた関係と思われる。なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿はフェリオというよりも彼の息子の[[ジョシュア・ラドクリフ|ジョッシュ]]に似ている。ちなみに「ペルフェクティオ」とはフェリオに憑依した状態を指し、メリオルエッセは総じて「破滅の王」と呼称。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。
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'''ペルフェクティオ'''は『[[スーパーロボット大戦D]]』の登場人物。
  
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== 概要 ==
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[[南極]]遺跡「[[ファブラ・フォレース]]」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせた[[フェリオ・ラドクリフ]]の意識を取り込み、実体化した姿。ただし、[[プロトデビルン]]の長である[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]によると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理ファブラ・フォレースを開けられた関係と思われる。
  
=== 存在 ===
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なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿は元のフェリオではなく彼の息子の[[ジョシュア・ラドクリフ]]に似ている。
  
その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。また、[[ディス・アストラナガン]](の動力炉[[ディス・レヴ]])とは負の感情を力とするという共通点を持つが、その規模は文字通り桁が違う。<br />[[D]]における『[[メガゾーン23]]』の世界の[[地球]]はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。そもそも本来は明確な個我・自意識を持たない破壊エントロピーそのものであり、Dの世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も本来は存在せず、自意識形成時のデータをもとにした使い捨てのコマ。
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ちなみに「ペルフェクティオ」とはエネルギー体がフェリオに憑依した状態を指し、ペルフェクティオの部下である[[メリオルエッセ]]は総じて彼のことを「破滅の王」と呼称する。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。
  
劇中では最後の最後まで姿を現さず、中盤まで断片的、かつ漠然的にしかその存在は語られなかったが、[[ズール皇帝]][[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]達がその存在を強く警戒しているなど、その恐ろしさは断片的であっても十分にユーザー側にも伝わっていた。
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=== 正体 ===
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その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ「破滅」のみを求める存在である。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超える、あまりにも超然的な存在である。
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[[スーパーロボット大戦D|D]]』における『[[メガゾーン23]]』の世界の[[地球]]は破滅の王の力が原因で破壊された可能性が示唆されており、存在そのものが天災と言える。
  
「主人公と関わりがある人物の肉体に憑依したエネルギー体」や「負の感情エネルギーの塊」であるラスボスという点では、後の作品である[[スーパーロボット大戦K|スパロボK]]のラスボスである[[ル=コボル]]と共通しているが、「'''存在するだけで宇宙一つを消却し、もし『破滅の王』が現出すれば世界(地球どころではなく、「スパロボD」自体)が終わる'''」と、危険度という観点では桁が違うという問題ではない。[[ファートゥム]]を破壊されても「破滅の王」の本体には影響はなく即時復活しており、ブルー・スウェアにしてもバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃でファートゥムを一時撃破、[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]が[[特攻]]して「破滅の王」を一時退散させた隙に現界するための門である[[ファブラ・フォレース]]を破壊し、現出自体を阻止する事でようやく事態を収拾した。
+
『D』の世界に現れた時は、乗っ取ったフェリオの知識を元にした、全てを滅却することだけを目的とする仮の人格を持っていた([[トリプルゼロ]]に影響された「覇界の眷属」がこれに近い)。
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乗っ取った生命体の知識から、その生命体に効率よく恐怖を与える方法を学習しており、フェリオの知識を元に[[ルイーナ]]の軍勢を生み出した。また、そのルイーナも破滅の王を現出させるための使い捨ての道具であり、彼ら自身が滅びる際の負の念すらも糧とすることができる。
  
つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は'''本格的に現出する前に追い返しただけ(それでもトレーズという大きな犠牲を払っている)で、倒すことはできなかった。'''SRWシリーズの[[平行世界|世界観]]からして、今後もペルフェクティオがいずれかの「世界」に現れ、破滅へと導く可能性は大いにありえ、「D」の面々が出演する第2次OGでもし出現した場合(少なくとも[[ルイーナ]]が出現する事は既に確定している。そして、メリオルエッセの出自を考えるに、やはり「D」同様の状態で存在しているのは間違いないだろう)、鋼龍戦隊は何ら対抗策がないまま戦闘を迎えることになる。
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ブルー・スウェアはこの存在を何とか撃退することができたが、その方法はバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃で[[ファートゥム]]を一時撃破、[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]が[[特攻]]して「破滅の王」を一時退散させた隙に[[ファブラ・フォレース]]を破壊して「破滅の王」の力の流入を阻止する事でようやく事態を収拾するというものだった。
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つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は'''本格的に現出する前に追い返しただけ<ref>それでもトレーズという大きな犠牲を払っている。</ref>で、倒すことはできなかった。'''
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=== 特徴 ===
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現状、スパロボのラスボスとしては、'''滅ぼそうとしても滅ぼせなかった'''唯一の存在である<ref>和解したために'''倒さなかった'''[[シュウ・シラカワ|シュウ]]や[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]、『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の[[ザ・データベース]]、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』の[[ジ・エーデル・ベルナル|ジ・エーデル]]や[[アドヴェント]]といった面々は除く</ref>。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させた[[アゾエーブ]]といい勝負だが、ペルフェクティオは元を断てない分始末が悪い。
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なお、似たような他者を乗っ取る性質を持つ[[ル=コボル]]とは違い、乗っ取られた人間が元の状態に戻ることは無く、一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった。
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類似する存在である[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]][[ル=コボル]]は初めから作中世界に存在していたのに対し「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただし、自力で世界の枠を超えることができず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じなければ現れることができない。そのため、'''滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易い'''という極端な特徴を持っている。
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『D』における『メガゾーン23』の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している。
  
 
=== 総論 ===
 
=== 総論 ===
 +
フェリオの肉体を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。言ってみれば「破滅の王」とは、「死滅」という'''「現象」そのもの'''であり、ペルフェクティオは偶然発生したスパロボ世界における端末、と言える。
  
現状、スパロボのラスボスとしては、'''滅ぼそうとして滅ぼせなかった'''唯一の存在である([[W]]の[[ザ・データベース]]は事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡はしていない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたSC2の[[シュウイチロウ・ユキムラ]]といい勝負だが、こちらは元を断てない分始末が悪い。
+
『D』では概ね上記の通りの存在であり、最終的にトレーズの特攻で器を失い、ファブラ・フォレースの破壊によって現界できなくなったことにより、元の現象に戻った。
  
なお、[[ル=コボル]]とは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無い。憑依された時点でその人間の意識は消滅し、人間としては死亡してしまう。一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった。
+
=== 『OG』における諸設定 ===
 +
OGではいくつかの設定が追加・変更されている。
  
こんな無茶苦茶な設定になった理由は、スパロボDの登場作品に「[[マクロス7]]」があり、その敵対勢力である[[プロトデビルン]](より正確にいうと、「宇宙全ての[[スピリチア]]を吸い尽くす」[[ゲペルニッチ]])を超える脅威を表現するため、という理由が強い。
+
「破滅の王」が現出するための素地として、恐怖の感情を持つような知的生命体を「門」に接触させるための「鍵」と呼ばれるものが世界に存在している。
  
このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのがシュウイチロウ&アゾエーブ。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。全次元規模の災厄で、かつ「'''破壊エントロピー自体'''」が相手となると、これを滅ぼす手段は理論上存在しない(アゾエーブはエントロピーを味方につけていたが、破滅の王はそのエントロピーそのもの)。
+
遙か昔、[[フューリー]]が鍵に触れたことで破滅の王が顕現し、世界を破滅に追い込むも、反撃を受けて門の外へ放逐された。その後、生き残った者たちは、戦いで得たものを利用し、後の時代に破滅の王が現れた時の対抗策を造り上げた。それが、門である[[クロスゲート]]を封印するための建造物であるファブラ・フォレースであり、また門を制御するための鍵の複製品である[[シュンパティア]]や[[レース・アルカーナ]]であった。
  
破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー」であり、スパロボDでは[[熱気バサラ]]と[[時祭イヴ]]の歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。第2次OGの場合はこれに対応するエネルギーが現在の所見当たらず(辛うじて該当しそうなのが念動力程度)、2012年現在、対応策は見出されていない。
+
なお、その際に乗っ取った人物の人格が時を経ても残っていたらしく、第2次OG本編においてフェリオを乗っ取り再び顕現した破滅の王は、当時の事を記憶していた。
  
なお、発生の理由は不明。規模と脅威度が桁違いとはいえ、その在り方は[[プロトデビルン]]に似ているらしい。
+
[[ユーゼス・ゴッツォ]]の手引きによってシュンパティアに組み込まれた[[T-LINKシステム|カルケリア・パルス・ティルゲム]]の力により、門を開いたフェリオは破滅の王の本体、即ち死の概念そのものに接触してしまい、その結果人格を乗っ取られてしまった。その後は『D』と同じくフェリオの知識を元にルイーナを生み出し、世界を恐怖に染めることとなる。
  
フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。つまり、宇宙の広がりに対するカウンター的な存在であるということだろう。
+
結末は概ね『D』に準じるが、最終局面では[[イルイ・ガンエデン]]の念動力によって力を抑え込まれ、[[ウェントス]]の特攻によって怯んだところを[[クリアーナ・リムスカヤ|クリス]]によって彼女の魂諸共にクロスゲートの外に引きずり出され、OG世界から消滅した<ref>この時「AI1に取り込まれた」という話が聞かれるが、実際にAI1が取り込んだのはクロスゲートから力を取り込んで暴走した[[アレス・ガイスト]]であり、正確には間違い。</ref>。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
;[[スーパーロボット大戦D]]
+
=== 携帯機シリーズ ===
:ラスボス。最後の最後で登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝|ズール様]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦D}}
;第2次スーパーロボット大戦OG
+
:初登場作品。最終話「デザイア」で[[ラストボス|ラスボス]]として登場し、[[ファートゥム]]に乗る。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。ラスボスらしく、全体的に高い能力値を誇っているが、機体にHP回復がないため、回避の高い機体でチクチク削るのが一番楽。ただし、40周した際はスパロボ史上でもありえないくらいの能力値(底力込み)となるので注意は必要である。
:59話「デザイア」で登場。搭乗機はやはりファートゥム。本作でもD同様追い返すのみにとどまった。
+
:[[ズール皇帝]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]がストーリー上の演出と相まってやりたい放題してくれたのに比べると、強さの印象はさほどでもない。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。
  
== パイロットステータス設定の傾向 ==
+
=== [[OGシリーズ]] ===
 +
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦OG}}
 +
:第59話「デザイア」で共通ルートの[[ラストボス|最終ボス]]として登場(以後はSRポイントによる分岐に突入するため、この話が終了した時点でどこまでSRポイントを貯められたかで真のエンディングに到達できるかが決まる)。[[ガード]]こそないが、特殊効果満載の攻撃と凄まじい命中率、何よりαのボス勢さながらの「ド根性」ラッシュで絶望感を与えて来る。[[グランゾン]]辺りを囮にコツコツ削るのが定石。
 +
:実は本作において「破滅の王が現出すれば宇宙が終わる」という事実を明確に認識していたのは、何と'''[[ユーゼス・ゴッツォ]]ただ一人'''([[バラル]]も認識してはいたが中途半端)であり、その他の面々は単に「別世界の存在」と思っていたか、クロスゲートを破壊すれば地球も自分達もただでは済まない、という認識を持っていた。つまり、「破滅の王」の真実を知らないままであればいずれ押し負けて「破滅の王」が現れていた=全てが終わっていたのはほぼ間違いなく、「イルイの干渉」と「ユーゼスがクロスゲートの動作を操作していた」こと、そして「ウェントスの特攻」という3つのイレギュラーがあったからこそ成し得た勝利と言える。
 +
:なお、本作では疑似意識がしっかりしているのか会話シーンが多く、Dでは他者から語られた事象を自ら明かしていたりする。
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 +
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。
+
;[[スーパーロボット大戦D|D]]
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:命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。
 +
;[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]
 +
:総合力でユーゼスに譲るものの、ファートゥムの凶悪な特殊攻撃と合わせてそれまでの敵とは一線を画する強さを誇る。回避が若干低い以外は軒並み高水準であるため、精神コマンドの出し惜しみはもってのほか。『D』をプレイしていたユーザーなら倒せばどうなるか対策は練りやすいだろうが、初プレイのユーザーの場合では少々違ってくる。精神コマンドを駆使して何とか削りきったところを回復されるため、ゲームでも、リアルでも絶望を味わわせてくる。
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=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
W以前の携帯機の敵は精神コマンドを持っていない。OGに登場した場合のラインナップが気になる所である。
+
;[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]
=== [[特殊技能]] ===
+
:'''[[必中]]、[[不屈]]、[[鉄壁]]、[[気迫]]、[[魂]]、[[再動]](ツイン)'''
;[[底力]]L9 [[援護攻撃]]L4 [[指揮官|指揮]]L4 [[コンボ]]L4 [[カウンター]]
+
:スーパー系のお手本のような構成である。
 +
 
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=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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;[[スーパーロボット大戦D|D]]
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:'''[[底力]]L9、[[援護攻撃]]L4、[[指揮官|指揮]]L4、[[コンボ]]L4、[[カウンター]]'''
 
:ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、[[V2ガンダム]]や[[プロトガーランド]]などの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。
 
:ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、[[V2ガンダム]]や[[プロトガーランド]]などの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。
 +
;[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]
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:'''[[2回行動]]、[[底力]]L7、[[見切り]]、[[気力+ (ダメージ)]]'''
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:見切りと底力、機体の地形適応のおかげで精神コマンドなしではほぼ避けられない。ガードがないのがせめてもの救い。今回、底力の補正値がZシリーズと同じになった為、補正値は過去作の底力L9を凌駕している。2回行動とEN回復能力により無制限に使えるMAP兵器連発がキツイ。特殊効果も豊富で、フルブロックやパイロットブロックでカバーしないと相手にならない。また超大物という性格と気力+(ダメージ)のせいで、一度の戦闘で気力が凄まじく上昇するので、脱力を使うならターン終了時に武器の使用を制限する目的にしないと意味を成さない。幸いというかメリオルエッセ機の召喚はなく、特殊効果武器は射程3に撃てないため、そこに主力を配置して削るべし。無論、MAP兵器対策は抜かりなく。
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=== [[エースボーナス]] ===
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;[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]
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:'''HP50%以下で、一度だけ「かく乱」を使用する'''
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:全回復のトリガーが60%であるため、イルイのイベント後に使って来ることになる。これを撃たれると1ターン無駄にする上に「パッシーオ」で気力が削られるのだが、起動判定は規定値を割った瞬間なので防ぎようがない。
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== パイロットBGM ==
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;「Despair」
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:専用曲。意味は「絶望」。やや意訳ではあるが「希望」を意味するジョッシュの[[BGM]]「Desire」と対極をなす曲である。ユーザーからも非常に人気が高い。ちなみに曲名を知らなくてもユーザー間なら「'''完璧親父の曲'''」と言えば通じる。ちなみに『第2次OG』では[[レーツェル・ファインシュメッカー|「Trombe!」]]よりも優先度が高い(前例は[[レオナルド・メディチ・ブンドル|この人]])<ref>『第2次OG』ではこの曲に限った話ではないのだが(大ボス系はだいたい優先)、その一番最初がこの曲なので印象が強い。</ref>。
 +
:なおこの曲は、'''シリーズ初のラスボスの個人専用曲'''(他の敵やマップと共用していない)。また、目覚ましに使うと金縛りが発生するという都市伝説がある(しかも実例あり<ref>初出は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)「[https://game11.5ch.net/test/read.cgi/pokechara/1171980105/931 スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その134:931]」と見られる。</ref>)。
 +
;「Destinies (Ver.OG II)」
 +
:『第2次OG』において、3度目のイベント後にこれが流れ始める。『D』のタイトルミュージックのアレンジであるが、スローテンポかつ音程が変わっているため少し聴いただけだと気付かないかもしれない。もちろんこの曲も「Trombe!」よりも優先度が高い。なお、いわゆる「主題歌・テーマ曲が常時流れ続けるボス」について、ペルフェクティオは実は2番手である(1番手は[[テイニクェット・ゼゼーナン]]なのだが分岐中の対峙である上、肝心のトロンベがいないためどっちのBGMが優先されたかは不明)。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[フェリオ・ラドクリフ]]
 
;[[フェリオ・ラドクリフ]]
:依代。
+
:依代。彼の記憶を引き継いでおり、『第2次OG』の最強技でその一部を垣間見れる。
;[[グラキエース]]<br />[[ウェントス]]<br />[[イグニス]]<br />[[アクイラ]]<br />[[コンターギオ]]<br />[[ウンブラ]]
+
;[[グラキエース]][[ウェントス]][[イグニス]][[アクイラ]][[コンターギオ]][[ウンブラ]]
:彼ら6人を創造する。
+
:彼ら6人を創造する。展開次第ではグラキエースorウェントスに離反される。『第2次OG』ではウェントスの特攻を受けてクロスゲートが損傷し、世界の外へ追い出されることとなった。
 +
;[[クリアーナ・リムスカヤ]]
 +
:『第2次OG』では彼女たちのうちクリスによって世界の外へ引きずり出されることになる。
 +
;[[ジョシュア・ラドクリフ]]
 +
:宿敵。
 +
;[[夏喃潤]]、[[泰北三太遊]]らバラル勢
 +
:「破滅の王」を警戒して行動していた。……が、「破滅の王」の実態を知らなかったため、対策のレベルが中途半端であり仮に成功していても「破滅の王」が出てくれば全てご破算だっただろう。裏付ける証拠として、バラルの園を中心として地球に展開したフィールドは'''ルイーナの本拠地である南極だけ覆えなかった'''。
 +
;[[エ=セルダ・シューン]]
 +
:数千年前にフェリオの前の依代で地球に現れた際には、彼と当時のフューリー皇帝、そして彼の[[グランティード・ドラコデウス|搭乗機]]に宿るフューレイムの力に敗れて封印された。
  
 
== 版権作品との人間関係 ==
 
== 版権作品との人間関係 ==
61行目: 124行目:
 
:ペルフェクティオの強大さや恐ろしさに早々と気付いており、死の間際にペルフェクティオの存在の警告を遺した。コーウェン達の言葉から[[ゲッター線]]の力で、何らかの対策も講じる事が可能だった様子。
 
:ペルフェクティオの強大さや恐ろしさに早々と気付いており、死の間際にペルフェクティオの存在の警告を遺した。コーウェン達の言葉から[[ゲッター線]]の力で、何らかの対策も講じる事が可能だった様子。
 
;[[ズール皇帝]]
 
;[[ズール皇帝]]
:さすがのズール皇帝も、ペルフェクティオの存在を感じ取り、その存在を恐れ、警戒していた。彼が[[地球]]を破壊しようとしたのも、このペルフェクティオの現出阻止のため。
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:さすがのズール皇帝も、ペルフェクティオの存在を感じ取り、その存在を恐れ、警戒していた。彼が『[[スーパーロボット大戦D|D]]』で[[地球]]を破壊しようとしたのも、このペルフェクティオの現出阻止のため。
 
;[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]
 
;[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]
 
:ゲペルニッチ達[[プロトデビルン]]も、その存在は知っていた様子で、無限の並行宇宙から自分たちと同次元に現れた事を驚いていた。ペルフェクティオは彼らとは性質の異なっていた同種の存在であったらしい。ペルフェクティオを食い止める為に[[ブルー・スウェア]]に力を貸してくれる。
 
:ゲペルニッチ達[[プロトデビルン]]も、その存在は知っていた様子で、無限の並行宇宙から自分たちと同次元に現れた事を驚いていた。ペルフェクティオは彼らとは性質の異なっていた同種の存在であったらしい。ペルフェクティオを食い止める為に[[ブルー・スウェア]]に力を貸してくれる。
 
;[[流竜馬 (OVA)]]
 
;[[流竜馬 (OVA)]]
:時空の狭間で、[[ゲッターエンペラー]]を通じてその気配を感じ取っていた。実際にペルフェクティオを相手にして真正面から対抗し勝利する為には[[ゲッターエンペラー]]クラスの機体が必要と思われる。
+
:時空の狭間で、[[ゲッターエンペラー]]を通じてその気配を感じ取っていた。
 
;[[熱気バサラ]]、[[時祭イヴ]]
 
;[[熱気バサラ]]、[[時祭イヴ]]
 
:ペルフェクティオと対に位置するエネルギーである「歌エネルギー」を持つ存在。彼らの歌が、ペルフェクティオへの反撃の大きな鍵となる。早い話、この二人がいなければペルフェクティオと戦うことすらできなかった。
 
:ペルフェクティオと対に位置するエネルギーである「歌エネルギー」を持つ存在。彼らの歌が、ペルフェクティオへの反撃の大きな鍵となる。早い話、この二人がいなければペルフェクティオと戦うことすらできなかった。
 
;[[トレーズ・クシュリナーダ]]
 
;[[トレーズ・クシュリナーダ]]
:最後の最後に彼の捨て身の攻撃を受け、彼が己の命を懸けて稼いだ時間に[[ブルー・スウェア]]によって[[ファブラ・フォレース]]を破壊される。
+
:最後の最後に彼の捨て身の攻撃を受け、彼が己の命を懸けて稼いだ時間に[[ブルー・スウェア]]によって[[ファブラ・フォレース]]を破壊された。
 
 
== [[BGM|パイロットBGM]] ==
 
;「Despair」
 
:曲名は第2次OGで判明。意味は「絶望」。なおこのテーマはジョッシュの通常曲のアレンジバージョンとなっている。<br />ちなみにこの曲、'''オリジナル曲で「Trombe!」より優先される唯一の曲'''(版権作品ならブンドルの「美しき青きドナウ」がある)。
 
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
;「ペルフェクティオとは、我が宿りしかりそめの、この体の名」<br />「我は破滅、我は混沌…すべてをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの…我はすべての宇宙とともに存在するもの」<br />「この肉と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。この世界が破滅へと導かれる時がきた…」
+
=== 戦闘台詞 ===
:最終話で初登場したときの台詞。
 
 
;「我は破滅をつかさどるもの。破滅を導くもの」<br />「そして、破滅そのもの…」
 
;「我は破滅をつかさどるもの。破滅を導くもの」<br />「そして、破滅そのもの…」
:戦闘セリフの一つ。
+
:戦闘セリフの一つ。『第2次OG』ではエデッセサペレ使用時の台詞に採用されている。
;「なんと…」<br />「かりそめとはいえ、我の力をこれほど退けるというのか…」
+
;「我は無限、我は混沌……全てを飲み込み、力と成して無へと還すもの」
:重傷時。「ペルフェクティオ」の力は、フェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。
+
:『第2次OG』での戦闘セリフの一つ。こちらは通常台詞のほか、エデッセサペレ使用時にも言うことがあるため、「大事なことなので2回言いました」状態になることがある。ただしエデッセサペレ使用時のバージョンは別録りで、抑揚がついており「全てを飲み込み」の後に「そして…」と前置きがある。
;「まさか、我の力が……!?」<br />「あり得ぬ……こんなことは、あり得ぬはずだ……」
+
;「創造主たる我に刃向かうか……」
:撃墜台詞。破滅の王が動揺を示した瞬間である。ちなみにこの台詞、撃墜台詞では珍しい'''2枠を使用した台詞'''である(他には[[第3次α]][[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]程度)。
+
:対ウェントス、グラキエース。実はかなり少ない特殊戦闘台詞。声優が声優なだけに[[木原マサキ|とある数多くの自身のクローンを作り出した科学者]]を思い起こさせる。
;「無駄だ…我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは、できぬ」<br />「終わりだ。お前たちに与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」
+
;「何と……仮初めとは言え、我の力をこれほど退けるというのか……」<br />「何だ……これは? 我の力が……」<br />「肉と機械の器が……!!」
:一度倒されたにも関わらず、何事も無かったかのように復活したときの台詞。そして、ブルー・スウェアにさらなる絶望を与えることに…。
+
:重傷時。「ペルフェクティオ」の力はフェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。
;「感じるぞ…お前たちの、叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が力となれ、人という名の生命体よ」
+
;「まさか、我の力が……!? あり得ぬ……こんなことはあり得ぬはずだ……!!」
:再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。
+
:撃墜台詞。破滅の王が動揺を示した瞬間である。ちなみにこの台詞、表示枠の関係により撃墜台詞としては珍しく'''2枠使用している'''(他には『[[スーパーロボット大戦J|J]]』の[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]や『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の[[テッカマンアックス]]程度)。『第2次OG』では後半のみ使用されている。
;「あり得ぬ…我は無限、我は永遠。滅びの宿命をもつただの生命体が、死と滅びと、負の波動のすべてによって存在し続ける我の力を退けるなど。あり得ぬ!」
+
 
:主人公機体やバサラ、[[エンジェル・ハイロゥ]]など、様々な生命と想いの力により、死と滅びの力によるプレッシャーが退けられて。
+
=== D ===
;「ぬぅ……この肉の体に縛られたが故か。だが、我を退ける、この力は…存在を許してはならぬ…」
+
;「ペルフェクティオとは、我が宿りし、仮初めのこの身体の名…… 我は破滅、我は混沌……全てをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの」<br />「我は全ての宇宙と共に存在するもの。この肉体と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。お前達の世界が破滅へと導かれる時が来た」
:二度目に撃破された際の台詞。この後、古代機械ファブラ・フォレースを破壊する時間もなく再び復活するも、トレーズの特攻で世界の外へと押し出され、その隙にブルー・スウェアの総攻撃で古代機械ファブラ・フォレースは破壊される。だが、「破滅の王」は未だ健在。何処かの世界に再び現れる日は、決して遠くはない……。
+
:「デザイア」で初登場したときの台詞。
 +
;「無駄だ……我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは出来ぬ」<br />「終わりだ。お前達に与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」
 +
:一度倒されたにも関わらず、何事も無かったかのように復活したときの台詞。そして、ブルー・スウェアにさらなる絶望を与えることに…<ref>『第2次OG』では前半の台詞が採用され、この台詞と共に「ド根性」を使用して来る。</ref>
 +
;「感じるぞ…お前たちの叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が糧となれ、人という名の生命体よ」(D)<br />「まもなく、我が本体が現出する。終焉の時だ」<br />「お前達に与えよう……これまでに我が糧となった、亡者達の怨念を」<br />「感じるぞ、お前達の叫びを。絶望の果てに滅びを迎え……我が糧となれ、人という名の生命体よ」(第2次OG)
 +
:再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。『第2次OG』では2回目のド根性の使用後、HPを60%まで削るとこの台詞が出現。メリオルエッセに葬られた亡者達の怨念を叩きつけ、鋼龍戦隊から戦意を奪い取りにかかる…(ただしこの状況でありながら[[サフィーネ・グレイス|彼女]]だけリアクションがおかしかった)。
 +
;「何だ、これは? 我の、我の力を押しのけるだと?」<br />「あり得ぬ……我は無限、我は永遠。滅びの宿命を持つただの生命体が、死と滅びと負の波動によって存在し続ける我の力を退けるなど」<br />「例え、我がこの仮初めの体を通してのみ、この宇宙に存在しているとしても……あり得ぬ!」
 +
:主人公機体やバサラ、[[エンジェル・ハイロゥ]]など、様々な生命と想いの力により、死と滅びの力によるプレッシャーが退けられて。『第2次OG』ではシュンパティアを通じて届けられたイルイの念によって押し返されることになる。
 +
;「ぬぅ……この肉の体に縛られたが故か。この仮初の身体は、もう保たぬ」<br />「だが我を退ける、この力は…存在を許してはならぬ…」
 +
:二度目に撃破された際の台詞。この後、古代機械ファブラ・フォレースを破壊する時間もなく再び復活するも、トレーズの特攻で世界の外へと押し出され、その隙にブルー・スウェアの総攻撃で古代機械ファブラ・フォレースは破壊され、「破滅の王」は退けられた。
 +
 
 +
=== 第2次OG ===
 +
;「お前は……我が得た知識の中にあるぞ。ジョシュア・ラドクリフ……」<br />「そして、クリアーナ・リムスカヤだな」
 +
:登場時、ジョッシュとリムを視認して。意外にも『D』では存在しなかった、会話シーンである。
 +
;ペルフェクティオ「お前達がフェリオ・ラドクリフと認識する知的生命体……その魂は、すでに消滅している。この肉体は、我の仮初めの器に過ぎぬ」<br/>リム「じゃ、じゃあ、父さんは……!!」<br/>ペルフェクティオ「我にこの世界の知識を与え、虚無に還った」
 +
:クリフとリムに対して。『D』では[[シビル]]が「クライシス・ポイント」のIMでジョッシュに教えていた。
 +
;「本来、“鍵”とは我が赴く先の世界、その知識所有者……負の波動の源となる者達……すなわち、我の糧となる知的生命体の心の在り様を調べるための物だ」<br/>「お前達のシュンパティアは、“鍵”を歪めたもの。おそらくはこの封印殿を建造した者達により、作り出されたものであろう」
 +
:シュンパティアと“鍵”について。“鍵”とは要するに「破滅の王」の糧、器となる者を見出すための装置であり、シュンパティアは機能を限定した劣化複製品、ということのようだ。アインストが探していた“鍵”もこれのようだが……。
 +
;「古の知識所有者…… 我の目覚めに備え、我が眷属との戦いで得たものを利用し、封印殿やシュンパティア……そして、お前達がレース・アルカーナと呼ぶ物を作り、遺した知的生命体」<br/>「姿形は、今のお前達とよく似ていた。だが、既に死滅している。我の封印と引き換えにな」
 +
:ファブラ・フォレースを残した者達の真相。『D』でも恐らく、ほぼ同様のプロセスが踏まれたのであろう。もっとも、[[フューリー|当の彼ら]]は死滅などしていなかったのだが。ペルフェクティオの持つ知識はあくまでもフェリオとその前の依代が持っていた範囲であるため、このような誤解が生じたようである。
 +
;「……古の知識所有者達も、フェリオ・ラドクリフも、“鍵”の全てを解明することは出来なかった。“鍵”に触れた者は、その知識と引き換えに魂を蝕まれる……いずれ来る破滅の導き手となるために」<br/>「そう、お前達がメリオルエッセと呼ぶ存在……我が下僕、我が尖兵と化すのだ」<br/>「知らぬことか。ならば、フェリオ・ラドクリフの記憶を垣間見るがいい……それは、お前達にとってさらなる絶望を呼ぶ因子となるであろう」
 +
:“鍵”に関する事実。イグニス達はゼロから作り上げられたものだが、本来の「メリオルエッセ」とは“鍵”に触れた人間が変質して生まれるものらしい。見方を変えれば、“鍵”とは一種のブービートラップとも言える。つまり、模造品のシュンパティアに感応したジョッシュとリムもいずれそうなる可能性がある、というのだが……。
 +
:この後、「破滅の王」は器に刻まれたフェリオの記憶を垣間見せる。それは、フェリオ自身がクリアーナをシュンパティア01の被検体としたという事実、そして真の「リム」は、彼らが「クリス」と呼ぶ少女であったという事実。そして、シュンパティアにリンクする度、リアナがリアナでなくなっていくという事実であった……。
 +
;ペルフェクティオ「触れた物がシュンパティアではなく、本物の“鍵”であったならば……すぐに我が下僕となったものを」<br/>「だが、[[クリアーナ・リムスカヤ|お前]]が長期間シュンパティアに触れていれば……本来の魂を打ち消し、[[メリオルエッセ|破滅の導き手]]へと変貌を遂げる可能性もあった」<br/>「マシーンに搭乗した時、お前の人格が前面に出ていたのは、その兆候だ。しかし、今のお前は、人間とメリオルエッセの狭間で揺れる不安定な存在であるがな」<br/>「[[ジョシュア・ラドクリフ|お前]]も同様だ。本物の“鍵”に触れていれば、この仮初めの器のように我が物となっていた」<br/>ジョッシュ「リムは二つの人格に分かれた……! 親父はお前の器となった……! なら、何故、俺は平気なんだ!?」<br/>ペルフェクティオ「時間の問題だ。歪められたとはいえ、シュンパティアに触れたことによって、お前も変貌しつつある。その証拠に、メリオルエッセ達の声を聞き、グラキエースとは共振までしたであろう?」
 +
:ジョッシュとリムに突きつけた衝撃の事実。シュンパティアに近づき過ぎれば、二人ともメリオルエッセと化すというが……。
 +
;ペルフェクティオ「フェリオ・ラドクリフが触れたシュンパティアの別因子は、“鍵”としての機能を励起した」<br/>ジョッシュ「何で親父のシュンパティアだけが!?」<br/>ペルフェクティオ「“門”を開き、我の一部に直接触れたからだ。そして、この肉の器が所有していた知識によって、我が眷属が新たな姿で生まれ出でた」<br/>レーツェル「では、メリオルエッセはフェリオ・ラドクリフ教授の知識や記憶を基にして作られたのか……!」<br/>ペルフェクティオ「然り。“鍵”によって人間の心の仕組みを調べ、そこから効率良く負の波動を引き出し、収集するための姿、力を得たのだ」<br/>アクセル「貴様も同じか、それは?」<br/>ペルフェクティオ「そう、見るがいい……我の機械の器を!」
 +
:フェリオが乗っ取られた原因。経緯こそ違えど、「ペルフェクティオ」とメリオルエッセ達は似た存在。そして、主の声に応じ、「破滅の王」が作り上げた機械の器が顕現する……。
 +
;「お前は本来、存在し得ないもの……我が生み出したも同然の虚ろな魂……」<br/>「シュンパティアは偽りの“鍵”……お前もまた、偽りの存在……消えゆく運命なのだ」
 +
:リアナとの戦闘前会話。本来メリオルエッセとして存在するはずだったリアナの真実を、無慈悲に突きつける。
 +
;「お前たちの焦燥、周章を感じるぞ。それもまた、我の力となる……」
 +
:この台詞と共に2回目の「ド根性」を使用してくる。何となく、プレイヤーに語っているように聞こえなくもない。一度目はともかく二度目のド根性なので精神的に疲弊するプレイヤーは多い。
 +
:ちなみに「周章」とは「慌てふためき騒ぐこと」を意味する熟語。
 +
;「あり得ぬ……! この肉の体に縛られた故か……! この仮初の機械体は、もう保たぬ……!」<br/>「だが、我を退ける力……古の者達を凌駕するこの力……その存在を許してはならぬ……!」<br/>「我は無限……我は永遠……! 絶対真理を以て、宇宙の破滅、破砕、破界を司るもの……我は……!」<br/>「……我は……永遠……!!」
 +
:最後の台詞。この言葉を最後にファートゥムは爆発四散し、ペルフェクティオは爆炎の中に消えた。しかし、滅びそのものたる破滅の王が終焉を迎える時は全平行世界、あるいは時間の概念そのものが消え去らない限り、永遠に無いだろう……。
 +
:なお、'''破界'''という言葉から[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|あの作品]]を連想させるが、ユーゼスも同じ言葉を使っている事を考えると、単純にスタッフのお遊びとは良い難い。
  
<!-- !対決 -->
+
== 搭乗機体 ==
<!-- !名場面 -->
+
;[[ファートゥム]]
 +
:
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*ペルフェクティオはラテン語で「完璧」や「完全」といった意味で、取り付いているのが[[主人公]]の「親父」なので、ユーザーからは「完璧親父」と呼ばれている。因みに石川賢の作品で『[[ゲッターロボシリーズ|ゲッターロボサーガ]]』とも関連が囁かれる『虚無戦記』の敵役、ラ=グースとその性質が非常に似ている。
+
*ペルフェクティオはラテン語で「完璧」「完全」を意味し (英語で言う「Perfect」)、取り付いているのが[[ジョシュア・ラドクリフ|主人公]]の「親父」なので、ユーザーからは「'''完璧親父'''」と呼ばれている。
*最終話で登場する際[[メリオルエッセ]]の機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』のラスボス・[[アルカイド・ナアシュ|修羅王]]の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「'''復活したのは機体だけでパイロットは一般兵'''」、「'''一体だけいない'''([[ストゥディウム]]と[[アガレス]])」という所まで共通している。
+
*『[[スーパーロボット大戦D|D]]』最終話では登場する際に[[メリオルエッセ]]の機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』のラスボス・[[アルカイド・ナアシュ|修羅王]]の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「'''復活したのは機体だけでパイロットは一般兵'''」、「'''一体だけいない'''([[ストゥディウム]]と[[アガレス]])」という所まで共通している。
*OGシリーズでの対抗手段としては[[クォヴレー・ゴードン]][[ディス・アストラナガン]]が有力視されている。
+
*[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』では戦闘台詞が[[木原マサキ]]を彷彿とさせるためか「冥王」のあだ名が付いた。
 +
**ちなみに、笑みのグラフィックは『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』のマサキのものと表情・アングルがほとんど同じ(見下すようにしてニヤリと笑っている)。
 +
*メリオルエッセやルイーナの軍勢を生み出す力を持つが、その全ては破滅を導くための『破壊の使徒』であり、アートルム・エクステリオル等のペルフェクティオの力で発現した現象は破滅を導く方向性しか有していない。またOGにおいてはルイーナの軍勢 (機動兵器やそのパイロット) は既存の物質を破滅の王の力で変換している、とされている。これらの要素は[[Zシリーズ]]における[[次元力]]、特に「消滅しようとする力」=「[[太虚]]」設定と非常に似通っている。
 +
*間違いやすいがペルフェクティオ自身は「破滅の王」ではない。あくまで力の一端が[[フェリオ・ラドクリフ]]に取り憑いて実体化しただけである。もっとも本体が出てきてしまったらその時点でアウトなので当然なのだが。
  
<!-- !話題まとめ -->
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== 脚注 ==
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[[Category:OGシリーズの登場人物]]

2024年4月18日 (木) 21:59時点における最新版

ペルフェクティオ
外国語表記 Perfectio
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

声優 関俊彦
デザイン 鈴木幸江
糸井美帆(リデザイン)
初登場SRW スーパーロボット大戦D
SRWでの分類 パイロット
ラストボス
テンプレートを表示
プロフィール
異名 破滅の王
種族 負の感情エネルギーの集合体[1]
所属 ルイーナ
テンプレートを表示

ペルフェクティオは『スーパーロボット大戦D』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

南極遺跡「ファブラ・フォレース」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせたフェリオ・ラドクリフの意識を取り込み、実体化した姿。ただし、プロトデビルンの長であるゲペルニッチによると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理ファブラ・フォレースを開けられた関係と思われる。

なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿は元のフェリオではなく彼の息子のジョシュア・ラドクリフに似ている。

ちなみに「ペルフェクティオ」とはエネルギー体がフェリオに憑依した状態を指し、ペルフェクティオの部下であるメリオルエッセは総じて彼のことを「破滅の王」と呼称する。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。

正体[編集 | ソースを編集]

その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ「破滅」のみを求める存在である。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超える、あまりにも超然的な存在である。 『D』における『メガゾーン23』の世界の地球は破滅の王の力が原因で破壊された可能性が示唆されており、存在そのものが天災と言える。

『D』の世界に現れた時は、乗っ取ったフェリオの知識を元にした、全てを滅却することだけを目的とする仮の人格を持っていた(トリプルゼロに影響された「覇界の眷属」がこれに近い)。 乗っ取った生命体の知識から、その生命体に効率よく恐怖を与える方法を学習しており、フェリオの知識を元にルイーナの軍勢を生み出した。また、そのルイーナも破滅の王を現出させるための使い捨ての道具であり、彼ら自身が滅びる際の負の念すらも糧とすることができる。

ブルー・スウェアはこの存在を何とか撃退することができたが、その方法はバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃でファートゥムを一時撃破、トレーズ特攻して「破滅の王」を一時退散させた隙にファブラ・フォレースを破壊して「破滅の王」の力の流入を阻止する事でようやく事態を収拾するというものだった。

つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は本格的に現出する前に追い返しただけ[2]で、倒すことはできなかった。

特徴[編集 | ソースを編集]

現状、スパロボのラスボスとしては、滅ぼそうとしても滅ぼせなかった唯一の存在である[3]。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたアゾエーブといい勝負だが、ペルフェクティオは元を断てない分始末が悪い。

なお、似たような他者を乗っ取る性質を持つル=コボルとは違い、乗っ取られた人間が元の状態に戻ることは無く、一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった。

類似する存在であるケイサル・エフェスル=コボルは初めから作中世界に存在していたのに対し「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただし、自力で世界の枠を超えることができず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じなければ現れることができない。そのため、滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易いという極端な特徴を持っている。 『D』における『メガゾーン23』の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している。

総論[編集 | ソースを編集]

フェリオの肉体を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。言ってみれば「破滅の王」とは、「死滅」という「現象」そのものであり、ペルフェクティオは偶然発生したスパロボ世界における端末、と言える。

『D』では概ね上記の通りの存在であり、最終的にトレーズの特攻で器を失い、ファブラ・フォレースの破壊によって現界できなくなったことにより、元の現象に戻った。

『OG』における諸設定[編集 | ソースを編集]

OGではいくつかの設定が追加・変更されている。

「破滅の王」が現出するための素地として、恐怖の感情を持つような知的生命体を「門」に接触させるための「鍵」と呼ばれるものが世界に存在している。

遙か昔、フューリーが鍵に触れたことで破滅の王が顕現し、世界を破滅に追い込むも、反撃を受けて門の外へ放逐された。その後、生き残った者たちは、戦いで得たものを利用し、後の時代に破滅の王が現れた時の対抗策を造り上げた。それが、門であるクロスゲートを封印するための建造物であるファブラ・フォレースであり、また門を制御するための鍵の複製品であるシュンパティアレース・アルカーナであった。

なお、その際に乗っ取った人物の人格が時を経ても残っていたらしく、第2次OG本編においてフェリオを乗っ取り再び顕現した破滅の王は、当時の事を記憶していた。

ユーゼス・ゴッツォの手引きによってシュンパティアに組み込まれたカルケリア・パルス・ティルゲムの力により、門を開いたフェリオは破滅の王の本体、即ち死の概念そのものに接触してしまい、その結果人格を乗っ取られてしまった。その後は『D』と同じくフェリオの知識を元にルイーナを生み出し、世界を恐怖に染めることとなる。

結末は概ね『D』に準じるが、最終局面ではイルイ・ガンエデンの念動力によって力を抑え込まれ、ウェントスの特攻によって怯んだところをクリスによって彼女の魂諸共にクロスゲートの外に引きずり出され、OG世界から消滅した[4]

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦D
初登場作品。最終話「デザイア」でラスボスとして登場し、ファートゥムに乗る。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。ラスボスらしく、全体的に高い能力値を誇っているが、機体にHP回復がないため、回避の高い機体でチクチク削るのが一番楽。ただし、40周した際はスパロボ史上でもありえないくらいの能力値(底力込み)となるので注意は必要である。
ズール皇帝ゲペルニッチがストーリー上の演出と相まってやりたい放題してくれたのに比べると、強さの印象はさほどでもない。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦OG
第59話「デザイア」で共通ルートの最終ボスとして登場(以後はSRポイントによる分岐に突入するため、この話が終了した時点でどこまでSRポイントを貯められたかで真のエンディングに到達できるかが決まる)。ガードこそないが、特殊効果満載の攻撃と凄まじい命中率、何よりαのボス勢さながらの「ド根性」ラッシュで絶望感を与えて来る。グランゾン辺りを囮にコツコツ削るのが定石。
実は本作において「破滅の王が現出すれば宇宙が終わる」という事実を明確に認識していたのは、何とユーゼス・ゴッツォただ一人バラルも認識してはいたが中途半端)であり、その他の面々は単に「別世界の存在」と思っていたか、クロスゲートを破壊すれば地球も自分達もただでは済まない、という認識を持っていた。つまり、「破滅の王」の真実を知らないままであればいずれ押し負けて「破滅の王」が現れていた=全てが終わっていたのはほぼ間違いなく、「イルイの干渉」と「ユーゼスがクロスゲートの動作を操作していた」こと、そして「ウェントスの特攻」という3つのイレギュラーがあったからこそ成し得た勝利と言える。
なお、本作では疑似意識がしっかりしているのか会話シーンが多く、Dでは他者から語られた事象を自ら明かしていたりする。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

D
命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。
第2次OG
総合力でユーゼスに譲るものの、ファートゥムの凶悪な特殊攻撃と合わせてそれまでの敵とは一線を画する強さを誇る。回避が若干低い以外は軒並み高水準であるため、精神コマンドの出し惜しみはもってのほか。『D』をプレイしていたユーザーなら倒せばどうなるか対策は練りやすいだろうが、初プレイのユーザーの場合では少々違ってくる。精神コマンドを駆使して何とか削りきったところを回復されるため、ゲームでも、リアルでも絶望を味わわせてくる。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

第2次OG
必中不屈鉄壁気迫再動(ツイン)
スーパー系のお手本のような構成である。

特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]

D
底力L9、援護攻撃L4、指揮L4、コンボL4、カウンター
ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、V2ガンダムプロトガーランドなどの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。
第2次OG
2回行動底力L7、見切り気力+ (ダメージ)
見切りと底力、機体の地形適応のおかげで精神コマンドなしではほぼ避けられない。ガードがないのがせめてもの救い。今回、底力の補正値がZシリーズと同じになった為、補正値は過去作の底力L9を凌駕している。2回行動とEN回復能力により無制限に使えるMAP兵器連発がキツイ。特殊効果も豊富で、フルブロックやパイロットブロックでカバーしないと相手にならない。また超大物という性格と気力+(ダメージ)のせいで、一度の戦闘で気力が凄まじく上昇するので、脱力を使うならターン終了時に武器の使用を制限する目的にしないと意味を成さない。幸いというかメリオルエッセ機の召喚はなく、特殊効果武器は射程3に撃てないため、そこに主力を配置して削るべし。無論、MAP兵器対策は抜かりなく。

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

第2次OG
HP50%以下で、一度だけ「かく乱」を使用する
全回復のトリガーが60%であるため、イルイのイベント後に使って来ることになる。これを撃たれると1ターン無駄にする上に「パッシーオ」で気力が削られるのだが、起動判定は規定値を割った瞬間なので防ぎようがない。

パイロットBGM[編集 | ソースを編集]

「Despair」
専用曲。意味は「絶望」。やや意訳ではあるが「希望」を意味するジョッシュのBGM「Desire」と対極をなす曲である。ユーザーからも非常に人気が高い。ちなみに曲名を知らなくてもユーザー間なら「完璧親父の曲」と言えば通じる。ちなみに『第2次OG』では「Trombe!」よりも優先度が高い(前例はこの人[5]
なおこの曲は、シリーズ初のラスボスの個人専用曲(他の敵やマップと共用していない)。また、目覚ましに使うと金縛りが発生するという都市伝説がある(しかも実例あり[6])。
「Destinies (Ver.OG II)」
『第2次OG』において、3度目のイベント後にこれが流れ始める。『D』のタイトルミュージックのアレンジであるが、スローテンポかつ音程が変わっているため少し聴いただけだと気付かないかもしれない。もちろんこの曲も「Trombe!」よりも優先度が高い。なお、いわゆる「主題歌・テーマ曲が常時流れ続けるボス」について、ペルフェクティオは実は2番手である(1番手はテイニクェット・ゼゼーナンなのだが分岐中の対峙である上、肝心のトロンベがいないためどっちのBGMが優先されたかは不明)。

人間関係[編集 | ソースを編集]

フェリオ・ラドクリフ
依代。彼の記憶を引き継いでおり、『第2次OG』の最強技でその一部を垣間見れる。
グラキエースウェントスイグニスアクイラコンターギオウンブラ
彼ら6人を創造する。展開次第ではグラキエースorウェントスに離反される。『第2次OG』ではウェントスの特攻を受けてクロスゲートが損傷し、世界の外へ追い出されることとなった。
クリアーナ・リムスカヤ
『第2次OG』では彼女たちのうちクリスによって世界の外へ引きずり出されることになる。
ジョシュア・ラドクリフ
宿敵。
夏喃潤泰北三太遊らバラル勢
「破滅の王」を警戒して行動していた。……が、「破滅の王」の実態を知らなかったため、対策のレベルが中途半端であり仮に成功していても「破滅の王」が出てくれば全てご破算だっただろう。裏付ける証拠として、バラルの園を中心として地球に展開したフィールドはルイーナの本拠地である南極だけ覆えなかった
エ=セルダ・シューン
数千年前にフェリオの前の依代で地球に現れた際には、彼と当時のフューリー皇帝、そして彼の搭乗機に宿るフューレイムの力に敗れて封印された。

版権作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

早乙女博士コーウェンスティンガー
ペルフェクティオの強大さや恐ろしさに早々と気付いており、死の間際にペルフェクティオの存在の警告を遺した。コーウェン達の言葉からゲッター線の力で、何らかの対策も講じる事が可能だった様子。
ズール皇帝
さすがのズール皇帝も、ペルフェクティオの存在を感じ取り、その存在を恐れ、警戒していた。彼が『D』で地球を破壊しようとしたのも、このペルフェクティオの現出阻止のため。
ゲペルニッチ
ゲペルニッチ達プロトデビルンも、その存在は知っていた様子で、無限の並行宇宙から自分たちと同次元に現れた事を驚いていた。ペルフェクティオは彼らとは性質の異なっていた同種の存在であったらしい。ペルフェクティオを食い止める為にブルー・スウェアに力を貸してくれる。
流竜馬 (OVA)
時空の狭間で、ゲッターエンペラーを通じてその気配を感じ取っていた。
熱気バサラ時祭イヴ
ペルフェクティオと対に位置するエネルギーである「歌エネルギー」を持つ存在。彼らの歌が、ペルフェクティオへの反撃の大きな鍵となる。早い話、この二人がいなければペルフェクティオと戦うことすらできなかった。
トレーズ・クシュリナーダ
最後の最後に彼の捨て身の攻撃を受け、彼が己の命を懸けて稼いだ時間にブルー・スウェアによってファブラ・フォレースを破壊された。

名台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘台詞[編集 | ソースを編集]

「我は破滅をつかさどるもの。破滅を導くもの」
「そして、破滅そのもの…」
戦闘セリフの一つ。『第2次OG』ではエデッセサペレ使用時の台詞に採用されている。
「我は無限、我は混沌……全てを飲み込み、力と成して無へと還すもの」
『第2次OG』での戦闘セリフの一つ。こちらは通常台詞のほか、エデッセサペレ使用時にも言うことがあるため、「大事なことなので2回言いました」状態になることがある。ただしエデッセサペレ使用時のバージョンは別録りで、抑揚がついており「全てを飲み込み」の後に「そして…」と前置きがある。
「創造主たる我に刃向かうか……」
対ウェントス、グラキエース。実はかなり少ない特殊戦闘台詞。声優が声優なだけにとある数多くの自身のクローンを作り出した科学者を思い起こさせる。
「何と……仮初めとは言え、我の力をこれほど退けるというのか……」
「何だ……これは? 我の力が……」
「肉と機械の器が……!!」
重傷時。「ペルフェクティオ」の力はフェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。
「まさか、我の力が……!? あり得ぬ……こんなことはあり得ぬはずだ……!!」
撃墜台詞。破滅の王が動揺を示した瞬間である。ちなみにこの台詞、表示枠の関係により撃墜台詞としては珍しく2枠使用している(他には『J』のクルーゼや『W』のテッカマンアックス程度)。『第2次OG』では後半のみ使用されている。

D[編集 | ソースを編集]

「ペルフェクティオとは、我が宿りし、仮初めのこの身体の名…… 我は破滅、我は混沌……全てをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの」
「我は全ての宇宙と共に存在するもの。この肉体と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。お前達の世界が破滅へと導かれる時が来た」
「デザイア」で初登場したときの台詞。
「無駄だ……我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは出来ぬ」
「終わりだ。お前達に与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」
一度倒されたにも関わらず、何事も無かったかのように復活したときの台詞。そして、ブルー・スウェアにさらなる絶望を与えることに…[7]
「感じるぞ…お前たちの叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が糧となれ、人という名の生命体よ」(D)
「まもなく、我が本体が現出する。終焉の時だ」
「お前達に与えよう……これまでに我が糧となった、亡者達の怨念を」
「感じるぞ、お前達の叫びを。絶望の果てに滅びを迎え……我が糧となれ、人という名の生命体よ」(第2次OG)
再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。『第2次OG』では2回目のド根性の使用後、HPを60%まで削るとこの台詞が出現。メリオルエッセに葬られた亡者達の怨念を叩きつけ、鋼龍戦隊から戦意を奪い取りにかかる…(ただしこの状況でありながら彼女だけリアクションがおかしかった)。
「何だ、これは? 我の、我の力を押しのけるだと?」
「あり得ぬ……我は無限、我は永遠。滅びの宿命を持つただの生命体が、死と滅びと負の波動によって存在し続ける我の力を退けるなど」
「例え、我がこの仮初めの体を通してのみ、この宇宙に存在しているとしても……あり得ぬ!」
主人公機体やバサラ、エンジェル・ハイロゥなど、様々な生命と想いの力により、死と滅びの力によるプレッシャーが退けられて。『第2次OG』ではシュンパティアを通じて届けられたイルイの念によって押し返されることになる。
「ぬぅ……この肉の体に縛られたが故か。この仮初の身体は、もう保たぬ」
「だが我を退ける、この力は…存在を許してはならぬ…」
二度目に撃破された際の台詞。この後、古代機械ファブラ・フォレースを破壊する時間もなく再び復活するも、トレーズの特攻で世界の外へと押し出され、その隙にブルー・スウェアの総攻撃で古代機械ファブラ・フォレースは破壊され、「破滅の王」は退けられた。

第2次OG[編集 | ソースを編集]

「お前は……我が得た知識の中にあるぞ。ジョシュア・ラドクリフ……」
「そして、クリアーナ・リムスカヤだな」
登場時、ジョッシュとリムを視認して。意外にも『D』では存在しなかった、会話シーンである。
ペルフェクティオ「お前達がフェリオ・ラドクリフと認識する知的生命体……その魂は、すでに消滅している。この肉体は、我の仮初めの器に過ぎぬ」
リム「じゃ、じゃあ、父さんは……!!」
ペルフェクティオ「我にこの世界の知識を与え、虚無に還った」
クリフとリムに対して。『D』ではシビルが「クライシス・ポイント」のIMでジョッシュに教えていた。
「本来、“鍵”とは我が赴く先の世界、その知識所有者……負の波動の源となる者達……すなわち、我の糧となる知的生命体の心の在り様を調べるための物だ」
「お前達のシュンパティアは、“鍵”を歪めたもの。おそらくはこの封印殿を建造した者達により、作り出されたものであろう」
シュンパティアと“鍵”について。“鍵”とは要するに「破滅の王」の糧、器となる者を見出すための装置であり、シュンパティアは機能を限定した劣化複製品、ということのようだ。アインストが探していた“鍵”もこれのようだが……。
「古の知識所有者…… 我の目覚めに備え、我が眷属との戦いで得たものを利用し、封印殿やシュンパティア……そして、お前達がレース・アルカーナと呼ぶ物を作り、遺した知的生命体」
「姿形は、今のお前達とよく似ていた。だが、既に死滅している。我の封印と引き換えにな」
ファブラ・フォレースを残した者達の真相。『D』でも恐らく、ほぼ同様のプロセスが踏まれたのであろう。もっとも、当の彼らは死滅などしていなかったのだが。ペルフェクティオの持つ知識はあくまでもフェリオとその前の依代が持っていた範囲であるため、このような誤解が生じたようである。
「……古の知識所有者達も、フェリオ・ラドクリフも、“鍵”の全てを解明することは出来なかった。“鍵”に触れた者は、その知識と引き換えに魂を蝕まれる……いずれ来る破滅の導き手となるために」
「そう、お前達がメリオルエッセと呼ぶ存在……我が下僕、我が尖兵と化すのだ」
「知らぬことか。ならば、フェリオ・ラドクリフの記憶を垣間見るがいい……それは、お前達にとってさらなる絶望を呼ぶ因子となるであろう」
“鍵”に関する事実。イグニス達はゼロから作り上げられたものだが、本来の「メリオルエッセ」とは“鍵”に触れた人間が変質して生まれるものらしい。見方を変えれば、“鍵”とは一種のブービートラップとも言える。つまり、模造品のシュンパティアに感応したジョッシュとリムもいずれそうなる可能性がある、というのだが……。
この後、「破滅の王」は器に刻まれたフェリオの記憶を垣間見せる。それは、フェリオ自身がクリアーナをシュンパティア01の被検体としたという事実、そして真の「リム」は、彼らが「クリス」と呼ぶ少女であったという事実。そして、シュンパティアにリンクする度、リアナがリアナでなくなっていくという事実であった……。
ペルフェクティオ「触れた物がシュンパティアではなく、本物の“鍵”であったならば……すぐに我が下僕となったものを」
「だが、お前が長期間シュンパティアに触れていれば……本来の魂を打ち消し、破滅の導き手へと変貌を遂げる可能性もあった」
「マシーンに搭乗した時、お前の人格が前面に出ていたのは、その兆候だ。しかし、今のお前は、人間とメリオルエッセの狭間で揺れる不安定な存在であるがな」
お前も同様だ。本物の“鍵”に触れていれば、この仮初めの器のように我が物となっていた」
ジョッシュ「リムは二つの人格に分かれた……! 親父はお前の器となった……! なら、何故、俺は平気なんだ!?」
ペルフェクティオ「時間の問題だ。歪められたとはいえ、シュンパティアに触れたことによって、お前も変貌しつつある。その証拠に、メリオルエッセ達の声を聞き、グラキエースとは共振までしたであろう?」
ジョッシュとリムに突きつけた衝撃の事実。シュンパティアに近づき過ぎれば、二人ともメリオルエッセと化すというが……。
ペルフェクティオ「フェリオ・ラドクリフが触れたシュンパティアの別因子は、“鍵”としての機能を励起した」
ジョッシュ「何で親父のシュンパティアだけが!?」
ペルフェクティオ「“門”を開き、我の一部に直接触れたからだ。そして、この肉の器が所有していた知識によって、我が眷属が新たな姿で生まれ出でた」
レーツェル「では、メリオルエッセはフェリオ・ラドクリフ教授の知識や記憶を基にして作られたのか……!」
ペルフェクティオ「然り。“鍵”によって人間の心の仕組みを調べ、そこから効率良く負の波動を引き出し、収集するための姿、力を得たのだ」
アクセル「貴様も同じか、それは?」
ペルフェクティオ「そう、見るがいい……我の機械の器を!」
フェリオが乗っ取られた原因。経緯こそ違えど、「ペルフェクティオ」とメリオルエッセ達は似た存在。そして、主の声に応じ、「破滅の王」が作り上げた機械の器が顕現する……。
「お前は本来、存在し得ないもの……我が生み出したも同然の虚ろな魂……」
「シュンパティアは偽りの“鍵”……お前もまた、偽りの存在……消えゆく運命なのだ」
リアナとの戦闘前会話。本来メリオルエッセとして存在するはずだったリアナの真実を、無慈悲に突きつける。
「お前たちの焦燥、周章を感じるぞ。それもまた、我の力となる……」
この台詞と共に2回目の「ド根性」を使用してくる。何となく、プレイヤーに語っているように聞こえなくもない。一度目はともかく二度目のド根性なので精神的に疲弊するプレイヤーは多い。
ちなみに「周章」とは「慌てふためき騒ぐこと」を意味する熟語。
「あり得ぬ……! この肉の体に縛られた故か……! この仮初の機械体は、もう保たぬ……!」
「だが、我を退ける力……古の者達を凌駕するこの力……その存在を許してはならぬ……!」
「我は無限……我は永遠……! 絶対真理を以て、宇宙の破滅、破砕、破界を司るもの……我は……!」
「……我は……永遠……!!」
最後の台詞。この言葉を最後にファートゥムは爆発四散し、ペルフェクティオは爆炎の中に消えた。しかし、滅びそのものたる破滅の王が終焉を迎える時は全平行世界、あるいは時間の概念そのものが消え去らない限り、永遠に無いだろう……。
なお、破界という言葉からあの作品を連想させるが、ユーゼスも同じ言葉を使っている事を考えると、単純にスタッフのお遊びとは良い難い。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ファートゥム

余談[編集 | ソースを編集]

  • ペルフェクティオはラテン語で「完璧」「完全」を意味し (英語で言う「Perfect」)、取り付いているのが主人公の「親父」なので、ユーザーからは「完璧親父」と呼ばれている。
  • D』最終話では登場する際にメリオルエッセの機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『COMPACT3』のラスボス・修羅王の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「復活したのは機体だけでパイロットは一般兵」、「一体だけいないストゥディウムアガレス)」という所まで共通している。
  • 第2次OG』では戦闘台詞が木原マサキを彷彿とさせるためか「冥王」のあだ名が付いた。
    • ちなみに、笑みのグラフィックは『MX』のマサキのものと表情・アングルがほとんど同じ(見下すようにしてニヤリと笑っている)。
  • メリオルエッセやルイーナの軍勢を生み出す力を持つが、その全ては破滅を導くための『破壊の使徒』であり、アートルム・エクステリオル等のペルフェクティオの力で発現した現象は破滅を導く方向性しか有していない。またOGにおいてはルイーナの軍勢 (機動兵器やそのパイロット) は既存の物質を破滅の王の力で変換している、とされている。これらの要素はZシリーズにおける次元力、特に「消滅しようとする力」=「太虚」設定と非常に似通っている。
  • 間違いやすいがペルフェクティオ自身は「破滅の王」ではない。あくまで力の一端がフェリオ・ラドクリフに取り憑いて実体化しただけである。もっとも本体が出てきてしまったらその時点でアウトなので当然なのだが。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 『D』においては疑似意識を構築していたが、本来は意志も心もない。
  2. それでもトレーズという大きな犠牲を払っている。
  3. 和解したために倒さなかったシュウイルイ、『W』のザ・データベース、『Z』のジ・エーデルアドヴェントといった面々は除く
  4. この時「AI1に取り込まれた」という話が聞かれるが、実際にAI1が取り込んだのはクロスゲートから力を取り込んで暴走したアレス・ガイストであり、正確には間違い。
  5. 『第2次OG』ではこの曲に限った話ではないのだが(大ボス系はだいたい優先)、その一番最初がこの曲なので印象が強い。
  6. 初出は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)「スーパーロボット大戦OGで萌えるスレ その134:931」と見られる。
  7. 『第2次OG』では前半の台詞が採用され、この台詞と共に「ド根性」を使用して来る。