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2016年2月3日 (水) 17:52時点における版
兜剣造(Kenzo Kabuto)
- 登場作品:マジンガーシリーズ
- 声優:柴田秀勝(TV版)、大塚周夫(Z対暗黒大将軍)、高瀬右光(真マジンガー)
- 種族:地球人(日本人・サイボーグ)
- 性別:男
- 所属:科学要塞研究所
- 役職:所長
- キャラクターデザイン
- 永井豪(原案)
- 角田紘一(Z対暗黒大将軍)、森下圭介(TV版)
グレートマジンガー
その正体は実験中の事故で死んだと思われた兜甲児の実父で、父の十蔵によってサイボーグとして復活し、科学要塞研究所にて密かにグレートマジンガーを開発、剣鉄也と炎ジュンを引き取り、戦士としての訓練を積ませた。鉄也とジュンにとっては厳しい面もありながらも親代わりとして実子の甲児とシロー同様に深い父としての愛情を持っているが、終盤の鉄也と甲児との対立に苦悩することになる。そして最終回に鉄也をかばう為に管制室をデモニカに特攻させて死亡した。
団龍彦の小説『スーパーロボット大戦』においては、『グレンダイザー』終了後の時系列である為既に故人であるものの、父の十蔵の死後、彼が手元に残していたはずのデビルマジンガーの設計図の一部が紛失していた事を気に病んでおり、万が一デビルマジンガーを製造し、悪用する者が現れた時に備えて、ゴッドマジンガーの設計図を弓教授に託していた。
真マジンガー 衝撃! Z編
十蔵、Dr.ヘル、鉄也、妻のつばさと共にバードス島の発掘に赴いた際、ミケーネの科学に触れたことで最強のロボットを造り上げるという野望に取り付かれてしまった。ケドラに支配されてDr.ヘルと共に3人を裏切ったが、鉄也によって動きを封じられた後つばさの銃撃を受ける。この出来事が一時期つばさと息子たちの間に亀裂を生んでいる。
本編中盤までは彼を騙るプログラムやブロッケン伯爵の変装としては登場したが、本人は死亡したものとされていた。しかし最終盤でつばさの前に姿を現す。
漫画版での扱い
永井豪の漫画版では、鉄也と甲児が険悪な仲でない為か、温厚な人物として描かれる。しかし、「人質にされたジュンを諦めて、鉄也に攻撃を指示する」という非情な決断を下す事もある(ボスがジュンを救出することを計算に入れていた、という見方もできるが…)。終盤では、鉄也達を光子力研究所の救援に向かわせ、自分は地獄大元帥率いる大軍勢を科学要塞研究所の奥深くに誘き寄せ、そして自身共々研究所を自爆させてミケーネ軍に大打撃を与えた。
桜多吾作の漫画版では地獄大元帥の脅迫に屈し、科学要塞研究所殲滅の決断を下した日本政府への絶望感から自暴自棄になったり、ゲリラ活動を行っていた際に、強盗行為を行った鉄也やジュン、シローに便乗して、自分も象牙の麻雀牌を強奪したりと、非常に人間臭い一面を見せている。最期はTV版同様の経緯で戦闘獣バルカニアに特攻し、還らぬ人に。指揮官である彼の死によって、人類の敗北は決定的となるが…。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- スーパー系のみのシナリオ「絆」にてピンチに陥ったマジンガーZを助けるため、グレートマジンガーとビューナスAを発進させる。甲児と再会はしないが、会話を交わす。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 今回は劇場版の預言者姿も披露する。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 現代編では鉄也とともに極東支部でティターンズに拘束され、脱出の際に負傷するイベントがある。エンディングで甲児とシローに再会する。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- グレート中心の話のため彼もかなり出番が多い。なお原作通り特攻しそうになるがギリギリのところでαナンバーズが間に合い特攻せずに済んだ。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 他の原作で死亡した博士系や長官系のキャラクターが死亡する展開が多いため、彼も死亡してしまう。このシーンでは司馬博士と共に専用のカットインが挿入される。ちなみにシチュエーションも特攻する相手もほぼ原作と同じ。なお弓教授の話からカイザースクランダーを作ったのは彼のようだ。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『真マジンガー』設定。同作後半のキーパーソンとして登場。エネルガーZを駆り、甲児に襲い掛かる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 『真マジンガー』設定。今作漸く本物が現れるが、その特徴を見せるために一枚絵での登場になっておりキャラクター辞典に登録されない。また、つばさの前に現れた後はまた行方不明になっている。
Scramble Commanderシリーズ
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- スーパーロボット大戦R
- 量産型グレートマジンガーを設計するがミケーネに奪われる。終盤では、他の博士と一緒にメテオの修復に協力している。
- スーパーロボット大戦D
- 名前のみ登場。イグニスによって殺害されたことが語られる。
- スーパーロボット大戦BX
- 『真マジンガー』設定。ほぼ原作通りであるが、暗黒大将軍が倒された後は科学要塞研究所で療養しており、ガミアQに後を任せている。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 原作終了後の設定だが、特に説明もなく生きている。宇門博士のダブルスペイザー開発計画に、弓教授共々協力する。
- スーパーロボット大戦NEO
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 『真マジンガー』設定。イベント「激戦!魔神達への挑戦状!」ではクレディオの召喚した幻影として登場する。
- 本物の剣造は生き延びたものの原作同様の身体になっており、ミケーネの神々の復活を阻止するためにマクロス・フロンティア船団に身を置いていた。あしゅら男爵によりハーデス神の復活が成った後はカイルスに合流。
人間関係
- 兜十蔵
- 父親。重傷を負った剣造をサイボーグとして復活させた。
- 兜甲児
- 息子。
- 兜シロー
- 息子。サイボーグという負い目ゆえ、当初は実父である事を隠していた。多忙を極める職業柄、余り彼に構ってやれない事を心苦しく思っている。中盤でロボットJr.を与え、親子の名乗りも果たす。
- 剣鉄也
- 親代わりとして育て、戦闘訓練を施す。また、多忙でシローの学校行事に参加できない時には、彼に代理出席を一任する事もある。『真マジンガー』では友人という設定に変更されている。
- 炎ジュン
- 親代わりとして育て、戦闘訓練を施す。
- 弓弦之助
- 旧知の間柄で、グレートマジンガーでは協力関係にあり、後を託した。
他作品との人間関係
- 早乙女博士
- 劇場版マジンガーシリーズにて共演。
桜多吾作の漫画版『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では、若人たちの喧嘩に神経を磨り減らすところを早乙女博士から諭される一幕もあった。 - 車弁慶
- 石川賢の漫画版『グレートマジンガー対ゲッターロボG~空中大激突~』では、新しいゲッター操縦者として挨拶された。
- 司馬遷次郎
- 第3次αでは共に息子達を救う為に特攻する。
- イグニス
- Dでは彼に弓教授と共に殺害されてしまう。
- セイジュウロウ・ソガ
- SC2における旧知の仲だった人物。
名台詞
TV版
- 「マジンガーZが斃れる。見殺しには出来ん…ブレーンコンドル!!」
「剣鉄也、刻は来た!グレートマジンガーを出動させ、暗黒大将軍率いる七つの軍団を叩き潰せ!!」 - 劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』より。大塚周夫氏の極めて力強い演技が光る上記の台詞を受けて、グレートは鮮烈なるデビューを果たす。
- 「鉄也君、つまらん事にこだわらんでくれ。シローの言うとおり、私達は親でも子でもない、お互いに心の通じ合った兄弟として、この日本を悪の手から救わねばならんのだ」
- 第55話で甲児への嫉妬から、窮地に陥った彼の救援に躊躇する鉄也に対し掛けた言葉。この言葉で鉄也は、甲児への嫉妬を捨てることになる。
- 「いつまでそんな事にこだわっているんだ!」
「私は君をそんな小さな人間に育ててきた覚えは無い、私達にはもっと大事な使命があるんじゃないのかね」 - 劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボ』で、ゲッターチームへの対抗心を燃やし続ける鉄也を平手打ちにして諭した台詞。
漫画版(桜多吾作版)
- 「何を言うか」
「これも世界平和のため、働くための活力をやしなう必需品じゃ、レクリエーションがなけりゃ働く意欲はわかんよ、ちみ!!」 - 桜多吾作の漫画版にて、ゲリラ活動中に強盗を行ったジュン(洋服やドレス)、シロー(プラモデルやラジコン)、鉄也(運動靴とウォームアップ)に便乗し、自身も象牙の麻雀牌を強盗した際の台詞。
- 「しかし、こいつの威力はたいしたもんじゃ」
「ガンはペンよりも強し」 - 同じく桜多版。上記の台詞の直後に上機嫌で。
- 「全世界平和のためにゃ、今捕まるわけにゃいかん」
- 同じく桜多版。日本警察に追われ、トラックでパトカーを跳ね飛ばして強行突破した際の台詞。流石に弓教授も少し呆れ気味だった。この辺りの台詞を見ると甲児の父だと感じさせる。
スパロボシリーズの名台詞
αシリーズ
α(α for Dreamcast)
- 「弓教授、これからもお互いに光子力技術を地球の平和を守る為に役立てていきましょう」
- 第23話極東地区ルート「マジンガーZ対暗黒大将軍」より。弓教授と極秘に会見し、生存するに至った経緯を説明した上で、改めて光子力に携わる研究者としての誓いを立てるが…。
- 「…マジンガーは乗る者によって平和の使者にも、悪魔の使者にもなります…」
「もし、マジンガーが悪の手に渡れば、どんな惨劇を招く事になるか十分承知しています」
「ですが、ミケーネ帝国やエアロゲイターに我々が屈服すれば、それ以上の惨劇が人々を襲うのです」
「彼らに打ち勝つには…マジンガー量産計画が必須なのかも知れません」 - 直後に打ち明けた「マジンガー量産計画」の内容を知り、眉を顰める弓教授へ語った真意。剣造自身、このプロジェクトが父の遺志に背くものである事を自覚している上に、諸手を上げて計画に賛同している訳ではないと述べているが、先に記した「誓い」が虚ろなものに聞こえてくる感は否めない。
- 万が一の時は、光子力研究所に秘匿されている「最後の手段」を行使するよう弓教授に懇願する剣造であったが、後に彼は敵がミケーネ帝国だけでは無かった事を思い知らされる。
第3次α
- 「甲児…マジンガーは神にも悪魔にもなれる力を与えてくれる」
「だからこそ、その力を与えられた我々は常に正義を忘れてはならない」 - 最終話「今遥か遠い彼方…」or「終焉の銀河」より。霊体となってザ・パワーの中から甲児に語り掛け、父・十蔵博士の言葉を交えて息子を鼓舞する。
- 「だが、お前達は人類を救う事が出来る!」
- 同上。剣造を救えなかった悔恨を引き摺るもう一人の息子・鉄也へ送るメッセージ。
余談
- 『グレート』放送当時、児童誌「テレビマガジン」に載った記事によると、「サイボーグではあるが、生きていくための改造しか施されておらず、身を守る武器は内蔵されていない」とのこと。
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