八神テツロウ
| 八神テツロウ | |
|---|---|
| 登場作品 | |
| 初登場SRW | スーパーロボット大戦Y |
| SRWでの分類 | NPC |
| プロフィール | |
|---|---|
| 種族 | 地球人 |
| 性別 | 男 |
| 所属 | 単独行動 |
八神テツロウは『スーパーロボット大戦Y』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
精神感応素材とエネルギー工学の権威である科学者にして、エチカや月ノ輪兄妹の父親。眼鏡をかけた、白髪色白で痩身の壮年男性。月ノ輪兄妹は養子で、血の繋がりはない。
何よりも研究を至上主義とする、極めてエゴイスティックかつ冷徹な性格の持ち主。自身の子であるクロスやフォルテからも疎まれており、親子関係は非常に冷え切ったものとなっている。
八神市の地下に機動要塞都市エーアデントを秘密裏に建造しており、特戦隠密・朧の使用する機動忍鎧の開発にも関係していた。様々な方面にスポンサーを持ち、エーアデントの建造費はそこから出資されているが、実際にはそれ以上の資産が「Y資金」と呼ばれる秘密資金として様々な場所に隠されている。
エチカが10歳の時に行っていた研究中の事故で死亡したとされており、博士と思しき遺体も発見されている。生前、自身の助手だったアニーナにエチカの身を託しており、エチカが14歳の誕生日を迎えた時にエーアデントを起動させ、娘をその所有者にするように伝えていたが……。
真実と末路[編集 | ソースを編集]
しかし本編の中盤、実は密かに生存しており、上述した研究中の事故は博士自身が自らの死を装うために行った偽装工作だったことが判明。
特戦隠密・朧の調査により、重慶にある遺跡の中に建造していた研究所にいることが分かり、ラー・ヴァルの攻撃を掻い潜って遺跡内に踏み込んだエチカ達と再会。エチカに対し、八神博士は「ヴィル」と呼ばれる未知のエネルギーの研究と、エチカの出生に関する事実を話し始める。
かつて八神博士は、人の精神エネルギーを兵器などに転用するための研究に没頭しており、偶然にも生命体の持つ意志から生み出される超精神エネルギー「ヴィル」を発見した。ヴィルは自然界にも存在するが、八神博士は人の持つ超精神エネルギーに魅入られ、ヴィルに関する様々な知識を調べた結果、1万2000年前にヴィルの力を使って繁栄を極めていた種族「怨の一族」がいた事を突き止める。
その後、重慶で怨の一族の遺していた遺跡を発見。そこで怨の一族の高度な技術の数々を目にし、更にカプセル内で眠りに就いていた超人類イザナを見つけ、イザナや怨の一族の技術をヴィル研究のために利用する。また、怨の一族を「進化を促す者」という意味を込めて「イヴォルバー」と名付けた。
ヴィルの研究が進んだことにより、ルーンドラッヘをはじめとする機動忍鎧、特戦隠密に属するNINJA、機動忍鎧の装甲素材になるヴィル・メタルなど、次々とヴィルを用いた産物を世に放っていった。やがて、研究の集大成かつ新たな人類の進化を指し示す道標としてエーアデントとシステム・ニーラカナイを開発したが、これらを稼働させるにはヴィルの生み出す大規模なエネルギーとそれを制御する手段が必要だったため、八神博士は続いて制御コアの開発に着手。ヴィルを操作できるイザナの遺伝子を元に、彼女のクローンを次々と作り出し、幾度も試行錯誤を繰り返した末、成功個体となる31番目のクローン=エチカを誕生させた。
だがエチカの肉体は出来上がったものの、エチカの肉体とヴィルが完全に馴染むには14年の歳月が必要だったため、八神博士は来る日までエチカの正体を隠すべく「母方の実家であるフランバーネット家」というカモフラージュの身分を用意。更に自身の助手だったアニーナを家庭教師として送り込んで連絡役とし、遺言と言う形でエチカの14歳の誕生日にエーアデントを起動。エーアデントにヴィルを集めさせ、その集中率を表すバロメーターであるフランバーネット邸の花畑が次第に黒く染まる瞬間を待ち続け、全ての花が黒く染まったのを見て機は熟したと判断し、エチカ達の前に姿を現したのであった。
なお、死を偽装する形で表舞台から姿を消し、一切の事情を伏せていたのは、エチカがヴィルと同調するためになるべく自然な生活に近い環境を用意する必要があったからである。また、八神博士が朧に課していた「エチカの護衛」は「エチカが暴走する事態が発生した場合、エチカを殺害する」ことも含まれており、クロスやフォルテはその最悪のケースになることも想定しながら護衛役を務めていたことが明かされる。
上述の様々な研究内容からも分かるように、その本性は自分の行いを必然的なものと信じて疑わないマッドサイエンティストで、養子として迎えたクロスやフォルテに対しても愛情は欠片も持ち合わせていないほか、エチカの事も目的達成のため作り出した被造物程度にしか思っていない。
事実を全て暴露し、自身の行いを詫び入れる様子も見せなかったが、そこにイザナを奪い取ろうとするラー・ヴァルベルムが乱入。しかも自身が命名し、どこにも公表していない筈のイヴォルバーの名を彼が何故か知っていることに動揺する。ヴァルベルムには何も抵抗できず、ラー・ヴァルの攻撃で研究所が崩壊し、更にその衝撃でカプセル内のイザナが覚醒。目覚めたイザナの超能力で精神を破壊され、そのまま研究所の崩壊に巻き込まれて死亡するという因果応報の末路を遂げた。
登場作品[編集 | ソースを編集]
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Y
- 初登場作品。作中での活動や顛末などは上述した通りで、版権作品のキャラクターとは一切関わらない。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- 月ノ輪クロス(八神ヤイチ)、月ノ輪フォルテ(八神ヤチヨ)
- NINJAの素質があったため養子として迎えたが、あくまでも研究素材としか見ておらず、親としての情は全く抱いていない。
- 当の月ノ輪兄妹からも心底嫌われている。
- エチカ・Y・フランバーネット
- 表向きは娘だが、システム・ニーラカナイの制御コアとして生み出した人工生命体。月ノ輪兄妹同様、彼女のことも単なる研究素材として扱っている。
- 彼女からは「お父様」と呼ばれていたが、自身の死後は「八神テツロウ博士」と呼んでおり、完全に親子の縁を切られている。
- アニーナ・セルヴァーニア
- 元助手。彼女をエチカの家庭教師としてフランバーネット邸に送り込み、彼女を通じてエチカやエーアデントの様子を観察していた。
- イザナ
- イヴォルバー遺跡で眠りに就いていた彼女を発見し、システム・ニーラカナイの制御コアを造り出すために利用する。
- しかし、最終的に覚醒した彼女の手で引導を渡される末路を辿る。
- ラー・ヴァルベルム
- 自身が命名し、どこにも公表していない筈のイヴォルバーの名を彼が知っていたことに驚愕する。
- イザナを奪おうとする彼に「戦わぬものは奪われるしかない」と吐き捨てられてしまう。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ルーンドラッヘ、ルーンドラッヘII、Yzルーンドラッヘ孤月、Yzルーンドラッヘ輝夜
- ヴィル・メタルを装甲素材として開発した機動忍鎧。
- エーアデント
- ヴィル研究の集大成として、八神市の地下で建造した移動要塞都市。イヴォルバーの怨念たる精神エネルギー・ヴィルを収集する器として機能する。
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