新ゲッターロボ

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概要

これまでのOVAゲッターから原点に戻した作品で、原作に近くある意味遠い作品。
主人公達の凶暴性が非常に高く、ワイルドでバイオレンスな作品の雰囲気に魅了されるファンも多い。今までのゲッターロボの主人公(『世界最後の日』のゴウも含める)は「真っ当なヒーロー」だが、この作品は正しいヒーローではないと述べている。

竜馬達ゲッターチームが普段にも増して凶悪人顔なのも大きな特徴で、振る舞いや言動にも他のOVA作品とはまた違った過激さが見受けられる。公式サイトでも「ヒーローにして兇悪顔」「凶悪度ブッチギリ!」と表記されている。

また漫画版『ゲッターロボ』だけでなく、石川賢の他作品(とくに時代劇作品や『虚無戦記』)に近い雰囲気に近い作品でもあり、平安時代にタイムスリップしてロボットそっちのけで物語が展開したり、最終話が打ち切りを思わせるような締めくくりだったりと、石川氏の作品を強く意識した要素が多数見られる。

ストーリー

人が、闇に蠢く異形の者を認識したのはいつの頃だろうか…
と呼ばれるその者達は、人を襲い、人を食らい、仲間を増やしていく。
やがて人は、鬼に対抗すべく、ある力を準備し始めた。
だが、その尋常でない力を操る者はなく、人は未だに闇を恐れ続ける…
しかし闇すらもその牙で噛み潰す男が現れる…その漢こそゲッターを乗りこなす者なり…

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

流竜馬
新宿で空手道場を営むが、早乙女博士の無茶苦茶なスカウトを受けてゲッターチームに加わる。他の作品の竜馬以上に危険な香りが漂う。やがてゲッターの支配するおぞましい未来を知り、ゲッターと戦う決意をする。
神隼人
常軌を逸した性格をした、武装革命組織のリーダー。竜馬と早乙女博士の無茶苦茶なスカウトにより、ゲッターチームに加わる。ゲッター線の真実を追究しようとする。
武蔵坊弁慶
従来の巴武蔵車弁慶を統合させたキャラクター。ある寺の僧だったが、仲間達の仇をとる為にゲッターチームに加わる。無類の女好きで、手のつけられない暴れん坊だが、それでも本作のゲッターチームの中ではまともな性格の人物。
早乙女博士
早乙女研究所の所長。他作品以上に毒舌で自己中心的な性格。非情な性格だが、時には家族愛を示す事も。
早乙女ミチル
早乙女博士の娘。他の作品のミチルと全く異なり、冷徹で自己中心的な性格をしており、現在の容姿からも冷徹な印象を受ける。
安倍晴明
を操り異世界の平安時代の平安京を脅かす陰陽師で、黒平安京の支配者。ゲッターロボと竜馬の存在を知っており、彼らを抹殺せんとする。平安時代で竜馬達に敗れた後も鬼獣と合体して晴明ロボとなり、現代世界でゲッターに再戦を挑むも、再び敗れ去り最期を遂げる。

スパロボ未登場キャラ

早乙女達人
早乙女博士の息子。第1話にて戦死するも、従来の達人と違って物語に大きな影響を与えている。
源頼光
異世界の平安時代で晴明や達と戦う武将。史実とは異なり、女性である。
多聞天
別の時空に住まう神々のひとりにして「四天王」のリーダー。や晴明を裏から操っていた物語の黒幕。数多の世界に破滅をもたらす存在とされるゲッターロボを滅ぼしている。惑星を優に超えるサイズに巨大化でき、その際の質量は物理学上は重力崩壊が起きるはずの数値で、隼人に「ありえない!」と言わしめた。剣の一振りで星1個が容易く失せる。四天王3人を倒してパワーアップしたゲッターを捨て置いてゲッター線の根源を断とうと「地獄の釜」の底からゲッター同士が争い滅んだ別宇宙に向かい、追いかけてきたゲッターロボを圧倒的な力で追い詰めるも、この世界のゲッター線と同化して更にパワーアップしたゲッターロボの「ゲッタービームフルパワー」に敗れ去り、撤退しようとしたところ突如として現れたゲッター聖ドラゴンに握りつぶされ、死亡した。
広目天、持国天、増長天
多聞天とともに四天王を成す3人。「地獄の釜」から噴出したゲッター線を浴びてパワーアップしたゲッターロボにやられたが、神ゆえに死してもすぐ復活した。さらにパワーアップしたゲッターに滅ぼされる。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ゲッターロボ (新)

ゲッター1 (新)
ゲッター2 (新)
ゲッター3 (新)

百鬼帝国とは大きく違い、純粋な“”である。

円盤型鬼獣
晴明ロボ

スパロボ未登場メカ

プロトタイプ・ゲッター
ゲッターロボ
これまでのOVAゲッターに登場したものとほぼ同形状のもの。早乙女達人が搭乗。
ゲッター聖ドラゴン
別宇宙に居る巨大なゲッターロボ。その世界でゲッター線に取り込まれた人類が互いに争い食らい合う状況を生んだ元凶。多聞天は「ゲッターが最終的に行き着く果て」と言っているが、あくまでも竜馬がゲッター線に取り込まれた場合に行き着く進化の一つの可能性に過ぎない…。

楽曲

オープニングテーマ
「DRAGON」
タイトルで分かるように竜馬をイメージして作られた曲である。
『NEO』で採用。

登場作と扱われ方

スーパーロボット大戦NEO
NEOの参戦作品中では数少ない2000年代の作品である。竜馬、隼人、弁慶が集まったところから登場。全体的にライトな雰囲気で統一された本作の中ではかなり浮いた存在だが、NEOが全年齢対象である事を考慮してか、ゲッターチームの性格は原作に比べていくらか丸くなっており、原作のウリの一つとも言えるバイオレンス描写も薄められている。今回のゲッターロボ各形態はそれぞれに役割がはっきりとしている。
今回のゲッターは新しく作られた(試作機がない)ことになっている。よって従来と異なり、ゲッターロボ自体の世間的知名度は低い設定である。作品のイメージ演出でなどが登場すると原作の和風なBGMが流れる。シナリオの展開上、黒平安京は『覇王大系リューナイト』のアースティアに存在しており、平安時代にタイムスリップする事は無い。
晴明は『獣神ライガー』のドラゴ帝国の幹部格として登場。ストーリー上の事情からか、原作のラスボスである四天王は登場しないものの、四天王に代わりに邪神ドラゴを始めとする他作品の強大な存在がゲッター線を「滅びをもたらす力」とし、その存在を非常に危惧していた。原作シナリオの再現率は五割程度といまいち高くない数字だが、「地獄の釜」の底が本作のラスボスであるラルヴァとの最終決戦の地となっているなど、決して冷遇されているわけではない。

用語

ゲッター線
今までのシリーズ作品とほぼ同じ立ち位置だが、本作の作風もあってか活動的である。
鬼獣
黒平安京

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 竜馬が行く
第2話 隼人が来る
第3話 武蔵坊弁慶
第4話 三匹が行く
第5話 鬼火
第6話 鬼の棲む館
第7話 陰陽師
第8話 激突
第9話 地獄変
第10話 ひとり狼 晴明ロボ
第11話 かくて神風は吹く
第12話 天と地と
第13話 竜馬がいく

主要スタッフ

制作
新早乙女研究所(プロデュース)
ブレインズ・ベース(アニメーション制作)
監督
川越淳
キャラクターデザイン
鈴木藤雄
メカニックデザイン
田中良
音楽
信田かずお

余談

本作に登場する「神」のデザインは、『虚無戦記』の「仏の軍団」が元になっている。

商品情報

Blu-ray

DVD

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