EVA初号機 (暴走)

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EVA初号機
(暴走)
登場作品

エヴァンゲリオンシリーズ

声優 林原めぐみ(加工)
初登場SRW スーパーロボット大戦F
SRWでの分類 機体
パイロット
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スペック
分類 汎用人型決戦兵器(エヴァンゲリオン
全長 40~200 m
重量 700~96000t
動力 電力供給(アンビリカルケーブル) → S2機関(※原作では機能せず)
前形態 EVA初号機
主なパイロット 無し
ダミープラグ
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EVA初号機(暴走)は「エヴァンゲリオンシリーズ」の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

その名の通り、暴走状態に陥ったEVA初号機碇シンジの意思を離れている。

通常では考えられない程の戦闘能力を発揮し、使徒さえも瞬殺する。初号機の中にはシンジの母・碇ユイの魂がある為、息子を守ろうとしていると推測されている。つまり殆ど錯乱状態で、意識もはっきりしない中、電源が切れている時は限界を超えた栄養失調で、なお息子の為に全力で戦っているという事になる。

それを匂わせる演出としては、暴走時の雄叫びが碇ユイの声優・林原めぐみ氏の声を加工したものである事などが挙げられる。なお、雄叫びを倍速(早回し)再生すると林原めぐみ氏の地の雄叫びになる。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

基本的に初号機が撃墜された場合に入れ替わりで登場する。強烈な火力と命中回避率で敵味方の見境なく攻撃するその姿は、ある意味原作以上の暴れ方である。また、味方NPCなどの完全な敵扱いになっていないことも多く、その場合の自軍の攻撃手段は自爆マップ兵器など限られたものになる。獲得資金も作品によって大きく違い、幸運の使用で修理費を完全に回収できるものもあれば、ほとんど回収できない作品もある。

初登場作品である『F/F完結編』からしばらくの間はダミープラグが代理でパイロットを務めていた[1]が、『第3次α』からはパイロットとしての「EVA初号機」も登場するようになった。どちらも高い初期能力値や厄介な特殊技能の所持など、本機を恐怖の存在にしている要因の一つとなっている。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦F
初登場作品。能力自体は極端に高いわけではないものの、パイロットのダミープラグシンジレベル+10&気力150で登場するため、結果的に異常な強さで暴れまわる。味方扱いのため囲んで足止めもできず、空中への攻撃も可能になっているため移動範囲内の敵味方は全て狩りの対象になってしまう。自軍は攻撃も反撃もできないため、自爆などで強引に撃墜するか、なるべく急いでクリアしてしまうのが得策。
なお、裏技を使えば操作可能になる。
PS版では「かみつき」の演出がパワーアップしており、リアル頭身のカットインが入る。
スーパーロボット大戦F完結編
戦闘アニメが多少手直しされており、能力値も若干アップしている。本作のゲームバランスの影響で、気を抜くと簡単に暴走してしまうので注意したい。
なお、あるバグ技のキーユニットとなっており、強化パーツ持ちの敵機ごとマップ兵器で撃墜すると面白いことが起こる。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
普通の敵ユニット扱いになっており、ダミープラグシンジと同レベルかつ気力100での登場にシンクロ率補正なしと、『F/F完結編』と比べ格段に対処しやすくなった。また、通常の敵と同様に資金(20000)と経験値も獲得可能なため、テム=レイの回路復活全滅プレイなどと組み合わせることで資金・経験値稼ぎにも利用できる。ただし、凶悪な性能は健在なので油断は禁物。
なお、復活を利用して再度暴走させた場合は、直前に本機が撃墜された戦闘に入る前のHP・気力で登場する。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
攻撃時に「咆哮」「暴走」「流血」の文字のカットインが入るようになった。この状態でもEVA弐号機が隣接すると弐号機が初号機との合体攻撃を使用できるバグが存在する。
追加ルートでは量産機と共にリリスから再生されるため、一時的に2体の初号機が存在することとなる。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
通常の暴走初号機に加え、量産機の前に現れた際のATフィールドのような羽を広げている姿(羽ver)と、サードインパクト発動のヨリシロとなり、ロンギヌスの槍を取り込んだ姿(ヨリシロver)も登場する。また、パイロットとしての「EVA初号機」がようやく登場した。高い能力値にオールSの適応や「」を持つため、相変わらず怖い存在となっている。なお、ダミープラグゲンドウの用意した初号機(羽)のパイロットとして引き続き登場する。ちなみに、両者の能力値や適応は同じだが、特殊技能が異なる。
暴走初号機はユニットとしても初期攻撃力6500と敵(厳密には違うが)の中では異常な高さの火力を持っている怖い存在であるものの、機体性能はそこまで高くないうえに無改造で登場するため、撃墜すること自体はそこまで難しくない。
終盤に登場する(ヨリシロ)と(羽)は、どちらも10万以上のHPと無消費長射程のALL武器を持つ強敵となっている。なお、ゲンドウの側にある(羽)はシンジの搭乗するものとは別の「魂の宿らなかった失敗作」とのこと。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
『序』・『破』の両バージョンが登場。ルーチンは完全ランダムで、一番近い敵を狙うように行動する。
なお「生命の選択」で登場するダミープラグ起動版は、細かいことに目の色が青から赤に変わっている。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
ロボット大図鑑コンプリートの最大の壁。初号機が出て来るステージは僅かに4つ、しかもそのうち二つは撃墜されるとゲームオーバー、一つはターン制限が短すぎる、ということで出すチャンスはプロローグ2「地球絶対防衛線」のみとなる。出したら出したで味方が壊滅しかねないので、登録したら直ちにステージをやり直すべし。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦L
新劇場版設定に準じて、今回の戦闘アニメではビルごと使徒を押し込んだ突進と爆炎をバックに初号機が現れるシーンが再現されている。
余談だが第三軍(黄色)と区別するためかマップ上での色分けは緑色(実質“第四軍”)となっており、味方側から攻撃を仕掛けることはできない。ただし、扱い上は第4軍だが「裏切りの蒼」終盤で本機が敵を攻撃すると桐山英治の一存でゲームオーバーになる。
味方ユニットを執拗に狙って攻撃してくるうえに、レベル99、大概のユニットは一撃でトドメを刺される驚異の破壊力に2回行動とまさに悪夢のような強さを誇る。射程が短いの救い。
修理費がかからない今作では圧倒的火力と現在HPの高い機体を狙う敵思考ルーチンにより、使いこなせればかなり有能な機体。ケーブルを切断しエネルギー切れになると撃墜扱いになり暴走するので、意図的に暴走させるのも比較的簡単。
ただし今作では無消費攻撃がなくなった影響で暴走後の唯一の武装「格闘」にも消費ENが設定されている。5と微々たる量だがHPが高いので大量の敵にたかられると反撃でEN切れになる場合がある。
今作ではダミープラグではなく暴走した初号機自体がパイロット扱いになっている。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander
ソーディアンに操られ、暴走したEVA零号機改EVA弐号機と共に自軍に襲いかかる。恐ろしく強い。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
今作でも『序』、『破』両バージョンが登場。第26話では始号機の初陣にて、第4の使徒の撃破直後の本機と戦闘を行うことになる。
『破』バージョンは『天獄篇』同様にイベントでも登場しないためわざと撃墜させないといけない。終盤のボスクラスは装甲10段階改造済みでも易々とA.T.フィールドを突破してくるので、ここで狙うのが楽。
今回第4の使徒殲滅後にマジンガーZに襲いかかったのはその内に宿った魔神を察した為。更にメタ的な意味だとその原作の最終決戦に登場した光子で生み出された存在で、同じ世界に存在するのがEVA初号機のみという理由が存在する(同じ光子で生み出された存在は他に2機存在する)。
上記のように、最初の暴走はマジンガーZに対する物だが思考パターンの都合上ビューナスAを優先的に攻撃する

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
暴走戦闘の演出が大幅に強化されている。また、ダブルアタックマップ兵器で敵と一緒に撃墜した場合は資金が入手可能となっており、幸運の使用で修理費が完全に回収可能になっている。なお、今作のダミープラグLv99、初期シンクロ率399%、2回行動所持と登場時から強烈なので注意。
イベントではラーゼフォンとの絡みが多い。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド2に登場。原作通りに第4の使徒を撃破した後にラー・カイラムを狙うもそれを庇ったディーダリオンを攻撃し沈黙する。戦闘演出はあるが、イベントのみで実際に戦うことはない。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

攻撃手段[編集 | ソースを編集]

かみつき / 暴走
殴る、蹴る、噛み付くなど、本能のままに攻撃する。『F/F完結編』では「かみつき」表記。
SRWでは作品毎に演出は異なるが、主にサキエル戦での飛び蹴りと殴打、バルディエル戦での素手による肉体解体、ゼルエル戦での捕食などが使われている。
衝撃波
初号機(ヨリシロ)は量産機と描いたセフィロトの樹によって放たれ、初号機(羽)は咆哮と共に放たれる。どちらも無消費長射程のALL武器となっている。
TV版ではゼルエル戦でも使用。腕の一振りで放ちA.T.フィールドごと相手をズタズタにした。このバージョンはSRW未実装。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

A.T.フィールド
暴走時も健在。
S2機関
ゼルエル捕食前から搭載されている作品もある。基本的にENを消費しないため意味は無い。
HP回復
原作においても脅威的な再生力を見せている。
採用作品では(大)であることが多いが、『第3次Z』や『V』では(小)になっている。
EN回復(大)
『第3次Z』や『V』で所持。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

初号機(羽)、初号機(ヨリシロ)は空・陸。

サイズ[編集 | ソースを編集]

L

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

基本的にダミープラグと同じ能力値になっている。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

第3次α
直撃気迫直感ド根性加速
第3次Z
ド根性鉄壁直撃覚醒
さすがの構成だが命中関連が一つもない。狙いなどつけていられない、ということか?

特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]

第3次α
2回行動精神耐性
ヨリシロ版もパイロット扱いとなっているのが暴走初号機なのでこの技能で敵対する。長射程無消費全体攻撃をこれらに任せて連発してくる。途中でターン制限まで追加されるので無限復活の量産機に構わず速攻あるのみ。
第3次Z
底力L9、気力+ボーナス気力限界突破ガード2回行動
V
底力L9、気力+ボーナス気力限界突破L3、ガードL3、2回行動
『第3次Z』と構成が全く同じ(L3は最大値のため)。

小隊長能力[編集 | ソースを編集]

命中率+20%
第3次α』で採用。

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

出現時のシンクロ率+50
第3次Z』。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「THE BEAST」
SC』で採用。こちらはTV版の第3使徒サキエル戦の暴走時などで使用された。
「THE BEAST II」
TV版の第12使徒レリエル戦、第14使徒ゼルエル戦での暴走・覚醒時の曲。暴走時の象徴と言える音楽。「THE BEAST」よりも曲のテンポが遅く、重厚感を持たせてある。テレビ番組等で用いられる曲は主にこちらが多い。
「Komm, susser Tod ~甘き死よ、来たれ~」
『第3次α』で採用。旧劇場版で使用された。第52話「世界の中心でアイをさけんだけもの」で初号機がヨリシロ状態になるとBGMがこれになる。荘厳で明るめの曲調から結婚式のBGMに採用されることが多いが、歌詞の内容は要約すると「人と付き合うと嫌なことばかりだからいっそ死んでしまおう」という超ネガティブな内容である。絶対流さないように(しかし、この曲をよりにもよって推奨している式場もある)。
「レ・ベットゥ」
『L』で採用。新劇場版における「THE BEAST」であり、フランス語となっている。曲調は「THE BEAST」とほとんど同じ。
「今日の日はさようなら」
新劇場版でダミーシステムが発動した時の楽曲。実はスカウトソングで、NHK番組「みんなのうた」にも放送された。よりにもよって式波・アスカ・ラングレーが乗っている3号機を無惨に破壊するシーンでこの曲である。第3次Z時獄篇にて採用されているが、「3号機の起動実験を行う」ルートでしか流れないため、サウンドセレクトをコンプリートするなら一度は起動実験ルートを通る必要がある。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

第3使徒サキエル
サキエルの攻撃により沈黙した初号機が再起動。折れた腕を再生し、A.T.フィールドを破りサキエルを圧倒した。飛び蹴りからタコ殴りにし、サキエルの骨のようなパーツを引きちぎってコアを滅多刺しにする。苦悶の叫びと共に初号機諸共自爆を図るサキエルだったが、爆発の収まった中心にはほとんど無傷の初号機の姿があった。
対第12使徒レリエル
虚数空間に取り込まれ活動限界を超えた初号機だったが、再起動しレリエルを内部より破壊した。
MX』では、ほぼ同様のシチュエーションでビバーチェを葬っている。
第13使徒バルディエル
戦う意思を見せないシンジからダミープラグへとパイロットが意図的に切り替えられたことにより形勢逆転、力まかせにバルディエル(EVA3号機)を解体し[2]、最後は搭乗者が中にいるエントリープラグを握り潰してしまう。
新劇場版では3号機のパイロットはアスカに変更。やはり凄惨なまでの解体シーンの後、最後はエントリープラグを噛み砕いた。
第14使徒ゼルエル
ゼルエルの触手(腕)をちぎり、自らの腕に取り込み再生させた。更に腕の一振りでゼルエルを触手・A.T.フィールドごと切り裂き、最後には四足歩行の獣のようにゼルエルに襲い掛かり、捕食する。

関連機体[編集 | ソースを編集]

EVA初号機EVA初号機 (F型装備)
暴走前。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 厳密には違うことがキャラクター事典にも書かれていた。
  2. 特撮作品のオマージュの多い『エヴァンゲリオン』だが、恐らくはこれもその一つ。劇中ではバラバラにした手足を周囲に撒き散らしたりしているが、特撮『ウルトラマン』シリーズでも流血描写こそ無いとはいえ、敗北し凍らされたジャックやレオが同様の凄惨な目に合っている。