世界観/旧シリーズ
「旧シリーズ」などと呼ばれる、『第2次スーパーロボット大戦(『第2次スーパーロボット大戦G』)』『第3次スーパーロボット大戦』『スーパーロボット大戦EX』『第4次スーパーロボット大戦(『スーパーロボット大戦F』 / 『スーパーロボット大戦F完結編』)』までを指す一連のシリーズの世界観。
OGシリーズでもこの流れを引き継いでおり、版権キャラと立ち位置の似ているオリジナルキャラを登場させて、旧シリーズのストーリーを踏襲している。代表的なのはカロッゾ・ロナの立ち位置に近いジーベル・ミステルや、エギーユ・デラーズの立ち位置に近いバン・バ・チュン。
基本設定
基本的にガンダムシリーズの宇宙世紀をベースとするが、暦のみであり、その他はオリジナルである。
マジンガー勢の敵がモビルスーツ、シャアが機械獣を引き連れて登場したり、『第3次』で死んだシロッコを『F完結編』でシロッコのクローンを複製する形で復活させるなど、いろんな意味でなんでもありなのが大きな特徴である。
αシリーズ以降の作品では版権作品の設定をできるだけ考慮する方針になったため、このような無茶な設定と展開、および世界観が適用されたのは旧シリーズのみとなる。
なお時系列は『LOE第1章』→『第2次』→『第3次』→『EX』→『第4次orF』→『LOE第2章』となっている。
政治体制
『第2次』及び『第2次G』では国際連合が存在していたが、『第3次』にて地球連邦政府が成立。
軍事体制
- 地球連邦軍
- 『第3次』以降の地球における正規軍。インスペクター事件、ラ・ギアス事件などで大幅に人員不足となるが、のちに元ディバイン・クルセイダーズメンバーを加えたティターンズが結成されて強固な軍事組織となる。
- ロンド・ベル(ホワイトベース隊)
- 一連の戦乱における主力部隊として活躍した。総責任者はジョン・コーウェン(『第4次』)。
- ティターンズ
- 地球連邦軍中将ジャミトフ・ハイマンが一部のDC残党の再就職先として設立したエリート部隊で、原作同様にジャミトフの私兵扱い。
各地域の設定
地球
- 極東地区
- 各スーパーロボットの研究所が建造されている。それゆえ、スーパーロボットで培われた技術などを狙った組織や勢力が攻撃を仕掛けている。
- ダカール
- 『第4次』では地球連邦政府の議会が置かれた。
- 南アフリカ
- 『第4次』ではDC側の拠点が置かれたが、シュウ・シラカワの手で破壊された。基地の責任者は暗黒大将軍。
- キリマンジャロ
- ガンダムシリーズではマスドライバーが設置された一大拠点であるが、『第4次』では空マップとして登場。
- アデレード
- 『第4次』ではロンド・ベルとDCとの大規模戦闘が行われた。『F完結編』では地球連邦政府の議会が置かれた。
- ニューギニア
- 『第4次』ではDC側の拠点置かれた。基地の責任者はあしゅら男爵。
- ラサ
- 『第4次』ではティターンズの秘密基地が置かれた。
- テスラ・ライヒ研究所
- 地球随一の科学技術を研究する機関。グルンガストやヒュッケバインはこの研究所で建造。
アステロイド・ベルト
- ルナツー
- 地球連邦軍の基地。インスペクター事件で壊滅的なダメージを被ったが、修復時にティターンズの基地として利用された。また、『F完結編』ではヴァルシオンが建造されていた。
- ソロモン
- DC側の拠点として利用されていたが、インスペクター事件で壊滅的な被害を被った。『F完結編』ではDC側の拠点として復活。
- ア・バオア・クー
- DC側の拠点。DC宇宙軍の本拠地である。
- アクシズ
- インスペクター事件ではDC側の拠点であったが、インスペクター側に占拠されて地球の技術や転移装置などが置かれた。『第4次』ではノイエDCの拠点であるが、放棄されてゲストが前線基地として使用。『F完結編』では一貫してDC側の拠点であったが、DC壊滅後にパプテマス・シロッコによるアクシズ落としが敢行されるがイデオンの力により阻止された。
スペースコロニー
- ロンデニオン
- 『第4次』と『F完結編』においてはエゥーゴの拠点が置かれた。
- スウィートウォーター
- ジオンの勢力が強いサイド3に存在するが、同作品では地球連邦軍が完全に管理している。
- シャングリラ
- インスペクター事件では地球連邦軍が駆逐されるも、解放される。
- サンクキングダム
- 『F完結編』ではコロニーの一部。地球連邦やDCとは距離を置いている。
- ネオ・ジャパン
- 『機動武闘伝Gガンダム』からの登場。『F完結編』ではコロニーの一部。地球連邦の膝元。
月
- フォン・ブラウン
- アナハイム・エレクトロニクス社の工場があり、宇宙側での一大拠点であることはガンダムシリーズの設定とおなじ。
- グラナダ
- DC側の拠点。DC戦争時には自爆装置で破壊されるが、インスペクター事件では拠点として復活。そして、同事件におけるロンド・ベルとDC側の総力戦が繰り広げられた。
火星
『第4次』及び『F完結編』ではゲストの地球前線基地。メガノイド率いるDC側の拠点も置かれていた。
異世界
- バイストン・ウェル
- ラ・ギアス
- 地球の地底に存在する一大空間。幾つかの小国が、大国となっている。基本的に地上へは干渉せず。ラ・ギアス事件の当事者である神聖ラングラン王国が関係しているが、地上人達には干渉する手立てはない。のちにラングラン王国の魔装機神の操者らが独自に協力。
敵勢力
地球側の勢力
- ディバイン・クルセイダーズ
- 外宇宙からの脅威に対抗するためにビアン・ゾルダーク博士が設立した秘密結社で、旧シリーズにおける主要な敵組織の1つ。通称DC。『第2次』にて武力による地球圏統一を謀ったが、ホワイトベース隊に阻止され、ビアン博士も戦死したが、『第3次』にてギレン・ザビを中心にして復活。その後の『第4次』ではドン・ザウサーとコロスが実権を掌握し、『F』及び『F完結編』ではザビ家がクローンとして復活した。
- シロッコ一派
- 『第3次』で、DCから離脱していたパプテマス・シロッコが、独自に結成した組織。彼のほか、サラ・ザビアロフやレコア・ロンド、フラナガン・ブーンが所属している。
- ノイエDC
- 『第4次』でDCから分派した組織。代表はミネバ・ザビで、幹部はハマーン・カーンとエギーユ・デラーズ。
- Dr.ヘル
- DC側の地球軍と呼べる組織。
- 妖魔帝国 / ミケーネ帝国
- 『第3次』より登場し、DC側に協力。
- バイストン・ウェル
- 事故により地上へと浮上。アの国とクの国がティターンズと協力体制を築く。
- コロニー連合
- 『F』においてエゥーゴから分離した過激派が、DCからの協力を得て結成した、地球圏からの独立を目指すスペースコロニー間の軍事同盟。『F完結編』のルートによっては『新機動戦記ガンダムW』のホワイトファングに似た役割で敵対する。
異星人側の勢力
- インスペクター
- インスペクター事件における当事者であり、地球連邦とDCとは違う第3勢力として猛威を振るった。組織名は壊滅後に自ら「監察官」と名乗っていたことから。
- ゲスト
- インスペクターとは同星系の兄弟関係。DC側やポセイダル軍にも協力体制。インスペクターよりも強大な勢力であった。
- キャンベル星人
- DC側に協力していたが、独自の行動を取っていた。
- バーム星人
- 『第4次』では宇宙難民。代表者のリオン大元帥死後、DC側に協力して地球侵略を目論む。
- ガイゾック
- 『第4次』では独自の破壊活動を取っていた。
- ポセイダル軍
- ゲストの協力を得て恒星間技術を手に入れた。『第4次』及び『F完結編』ではゲストに協力。しかし、『F完結編』では急な地球圏撤退によりゲストと手を切る。
関連人物
- ビアン・ゾルダーク
- 天才科学者。DC戦争の当事者である。
- ウェンドロ・ボルクェーデ
- インスペクター側の司令官。インスペクター事件の当事者である。
- テイニクェット・ゼゼーナン
- ゲスト側の司令官。一連の戦乱の黒幕的存在。
- ギレン・ザビ
- インスペクター事件におけるDC側の代表。『F完結編』においては復活を遂げる。
- パプテマス・シロッコ
- DC側の人間であったが、反乱により除名。インスペクター事件では独自の組織を立ち上げるが戦死。しかし、『F完結編』においては復活を遂げる。
関連用語
余談
『OG2』において、シャドウミラーやラウル・グレーデンらが居た平行世界は、この旧シリーズにかなり近い世界であることがラミアの説明によって判明している(インスペクターが先に襲来したこと、異星間との戦乱が終結しているのか、平和な情勢になっていることから)。