捕獲
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捕獲は、スーパーロボット大戦シリーズのシステムのひとつ。
概要
敵の機体を捕獲して自軍で活用するシステム。『スーパーロボット大戦GC』『スーパーロボット大戦XO』で採用されている。
同作に採用されている「ダメージ部位制」と共に作品の中核を成しているシステムであり、互いに密接な関係を持っている。
捕獲に必要な条件
- 敵ユニットが捕獲可能な機体である(ステータス画面で捕獲の可否は確認可能)
- 敵ユニットのBODY以外の部位を全てHP0にして破壊する(部位についてはリンク先を参照)
以上の条件を全て満たした状態で、自軍母艦を隣接(『XO』では3マス以内に接近)させて「捕獲」コマンドを選択すれば、捕獲が成立する。なお、BODY以外の部位のHPが元から存在しない機体は、その存在しない部位を破壊する必要はない[1]。
捕獲可能な機体は基本的に一般兵搭乗機であり、固有名詞がパイロットになっている機体は共通して捕獲不可能となっている。ちなみに、搭乗者は捕獲時には脱出しているとのこと[2]。
敵機体の捕獲後に行える行動
マップクリア後のインターミッションで、捕獲した機体の処遇を決めることになる。
- 運用(運用可能な機体のみ)
- 機体を自軍で使用可能にする。ステータス画面に「捕獲運用可能」という表記がある機体のみが対象となる。運用可能機は基本的にザコとして登場する機体だが、性能としては大半は趣味や前半の終わりまでの繋ぎ程度のものだが、しっかり改造すれば最後まで使えなくもない優良機まで様々。また、ヘビーメタル系の中にはバッシュと『XO』のアシュラテンプルの性能が主役機レベルという、ごく一部の例外も存在する。
- 運用機は一般的な自軍機体と同様に乗り換えや改造などが可能となっており、運用後も強化パーツ変換や換金は可能となっている。また、運用中の機体は2周目以降にも引き継がれる。
- ちなみに、運用機体は換金時に改造にかけた費用がすべて還元されるという利点があるため、(パーツに変換する予定がなければ)気軽に改造が出来るメリットもある。
- 強化パーツ変換
- 機体を破棄して強化パーツを入手する。どのパーツに変換されるかは機体ごとに設定されており、実行前に表示されるため前もって知ることが可能となっている。ハロやミノフスキークラフトなど、貴重なパーツに変換可能なユニットも存在する。詳しくは後述。
- 強化パーツ変換時は「改造にかけた費用は還元されない」「強化パーツは2週目以降には引き継がれない」の2点に注意が必要。ただし、運用機として引き継いだ機体を変換とすることで、一部のパーツは擬似的に引き継がせることが可能となっている。
- 解体
- 機体を破棄して「(撃墜時の獲得資金×2)+機体の総改造費」の資金を獲得する。実行後は二度と元の機体には戻せない。前述の通り改造費は全て還元されるため、運用機の改造は積極的に行っても問題ない。
- なお、機体によっては直接解体するよりも、強化パーツに変換してから売却した方が獲得資金が多くなる場合がある。
- 終了
- 捕獲ユニットの処理選択を終了し、シナリオエンドデモに移行する。
- なお、上記のいずれにも選択しなかった捕獲ユニットは破棄されて失われてしまうので注意。
捕獲可能な機体
- 設定部位:BODY以外にHPが設定されている部位。
- 主な登場話:捕獲可能な一般兵が乗って登場するシナリオのみ記述。
- 58話S:第58話サブシナリオ「恐怖の複製軍団」(最終話直前のサブシナリオ)で登場するか否か。
- 強化パーツ:強化パーツへの変換時に得られるパーツ。
- 資金:解体した時の基礎獲得資金。表記は「撃墜時の獲得資金の2倍」となっている。
『GC』『XO』における強化パーツの性能やショップでの売却額は、強化パーツ/GC・XOを参照。
自軍で運用可能な機体
モビルスーツ・モビルアーマー(ガンダム)系、ヘビーメタル(エルガイム)系、メタルアーマー(ドラグナー)系、SPT(レイズナー)系が該当。通常の加入機体と同様に、同系列の作品のパイロットを乗り換えさせることが可能となっている。
運用可能な機体はガンダム系の機体に集中しており、特に後者2つの機体シリーズはパイロットの乗る機体がほぼ決まっている上に捕獲運用可能機体もほぼ全て趣味のレベルであるため、実用面を重視して運用されるとしたら基本的にガンダム系とエルガイム系となる。
モビルスーツ・モビルアーマー
機体名 | サイズ | 設定部位 | 主な登場話 | 58話S | 強化パーツ | 解体資金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アッガイ | M | 非常食 | 1800 | 『XO』のみ | |||
アプサラスII | L | HEAD | 39話M/S、40話、41話 | 登場 | 大型ジェネレーター | 7000 | 敵/味方時で性能が異なる |
アプサラスIII | L | HEAD | 40話、41話 | ソーラーパネル | 9000 | 敵/味方時で性能が異なる 数量限定機体 | |
エルメス | L | 全て | 40話 | ENチップ | 5000 | 数量限定機体 | |
ガザC | M | 全て | 28話 | 登場 | バイオセンサー | 2200 | 『GC』では運用時にバグの危険性あり |
ガトル | S | リペアキット | 1200 | 『XO』のみ 数量限定機体 | |||
高機動試作型ザク | M | 全て | 5話S、9話S偶数回、10話、39話S | 登場 | マグネットコーティング | 1900 | |
グフ | M | 全て | 12話、14話、15話M/S | 登場 | マグネットコーティング | 1800 | |
グフ・カスタム | M | 全て | 34話M/S | 登場 | バイオセンサー | 2000 | |
ゲルググ | M | 全て | 19話、28話 | 登場 | バイオセンサー | 2200 | |
ケンプファー | M | 全て | 17話S、34話M/S | 登場 | 防塵装置 | 2200 | |
ザクII | M | 全て | 4話 | 登場 | 非常食 | 1600 | |
ザクII改 | M | 全て | 17話M/S、39話S | 登場 | 非常食 | 1800 | |
ザクIII | M | 全て | 41話 | 登場 | リニアシート | 2600 | |
ズゴック | M | ARMS、LEGS | 14~15話 | 登場 | ビームコーティングS | 1900 | |
ドップ | S | プロペラントタンク | 1200 | 『XO』のみ | |||
ドム | M | 全て | 14話、15話M/S | 登場 | 防塵装置 | 2000 | |
ドライセン | M | 全て | 39話S、40話 | 登場 | アポジモーター | 2400 | |
ハイゴッグ | M | ARMS、LEGS | 15話、34話S | 登場 | ビームコーティングS | 2000 | |
ビグ・ザム | L | LEGS | 41話 | 登場 | ソーラーパネル | 10000 | 敵/味方時で性能が異なる |
ビグロ | L | 全て | 16話、18~19話、28話 | 登場 | ビームコーティングS | 4000 | |
マゼラトップ マゼラアタック |
S | スペアパーツ | 0 | 『XO』のみ 数量限定機体 | |||
リック・ドム | M | 全て | 18話、39話S | スラスターモジュール | 2000 | 数量限定機体 |
ヘビーメタル
機体名 | サイズ | 設定部位 | 主な登場話 | 58話S | 強化パーツ | 解体資金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アシュラ・テンプル | M | 全て | 50話 | 登場 | バイオセンサー | 2800 | |
アローン | M | 全て | 21話M/Sなど | 登場 | 非常食 | 1600 | 固定参入の味方機とは性能が異なる[3] |
カルバリー・テンプル | M | 全て | 46話~50話 | 登場 | ビームコーティングS | 2400 | |
バッシュ | M | 全て | 21話M/Sなど多数 | 登場 | マグネットコーティング | 2000 | ギャブレー機とは攻撃力の初期値、上昇値が異なる[4] |
メタルアーマー
機体名 | サイズ | 設定部位 | 主な登場話 | 58話S | 強化パーツ | 解体資金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ガンドーラ | M | 全て | 34話M/S | 登場 | 防塵装置 | 2200 | |
ゲバイ | M | 全て | 5話M/S | 登場 | スラスターモジュール | 1800 | |
シュワルグ | M | 全て | 15話S(2回目以降)、34話M/S | 登場 | マグネットコーティング | 2400 | |
ドラウ | M | 全て | 4話 | 登場 | 非常食 | 1600 | |
ダイン | M | 全て | 5話 | 登場 | マグネットコーティング | 2000 | |
ダウツェン | M | 全て | 15話S(2回目以降)、34話M/S | 登場 | ビームコーティングS | 2600 |
SPT
機体名 | サイズ | 設定部位 | 主な登場話 | 58話S | 強化パーツ | 解体資金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ガンステイド | S | 全て | 29話M/S | 登場 | マグネットコーティング | 2000 | |
ドトール | S | 全て | 29話M/S | 登場 | 防塵装置 | 1800 | |
ブレイバー | S | 全て | 27話M | スラスターモジュール | 1800 | 『XO』のみ |
自軍で運用不可能な機体
強化パーツ | 機体名 | サイズ | 設定部位 | 主な登場話 | 58話S | 解体資金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ENチップ | 妖機械獣ドラゴガメオ1 | L | 全て | 38話M | 2600 | ||
大型マガジン | ジャークライジンオー | M | 全て | 31話など多数 | 3000 | ||
学習型CP+ | 機械獣ガラダK7 | L | 全て | 9話M/S奇数回、33話M/S | 2200 | ||
メカザウルス・ブル | L | 全て | 32話M/S | 2200 | |||
スーパーリペアキット | ガウ | LL | 全て | 7~8話、9話M偶数回、15話 | 8000 | ||
グラドス軍新型巨大宇宙空母 | LL | 全て | 29話S | 10000 | |||
サージェ・オーパス(雑魚艦) | LL | 全て | 22話 | 10000 | |||
ザンジバル | LL | 全て | 15話S、19話 | 10000 | |||
新惑星連合戦艦 | LL | 全て | 26話M/S | 8000 | |||
チベ | LL | 全て | 18~19話 | 9000 | |||
デスガイヤー戦闘空母 | LL | 全て | 20話 | 9000 | |||
飛行要塞グール | LL | 全て | 38話M | 10000 | |||
ムサイ級 | LL | 全て | 5話M/S | 8000 | |||
ソーラーパネル | L | 全て | 37話 | 10000 | 4機 | ||
チョバムアーマー | エキゾースト | M | 全て | 9話S奇数回 | 2000 | ||
監視ロボット | L | 全て | 9話M、9話S奇数回 | 2000 | |||
機械獣ダブラスM2 | M | 全て | 9話M/S奇数回、33話M/S | 2000 | |||
クラウワンカ | L | 全て | 26話M/S | 2000 | |||
シガル | M | 全て | 25話 | 2000 | |||
ズドール | L | 全て | 46話 | 2000 | |||
ゼイ・ファー | L | 全て | 20話 | 2000 | |||
メカザウルス・ドバ | L | 全て | 32話M/S | 2000 | |||
超合金Z | 合体機械獣ガラダブラMK01 | L | 全て | 38話M | 2800 | 変換パーツの売却金が解体資金を上回る | |
スイガラー | M | ARMS、LEGS | 31話 | 4000 | |||
ツインボーグ・ユニトゲラス | L | 全て | 36話 | 3000 | 変換パーツの売却金が解体資金を上回る | ||
プロトタイプ・ゲッター | L | 全て | 32話M | 3000 | 変換パーツの売却金が解体資金を上回る 『GC』では捕獲不可 | ||
超合金ニューZ | オージェ | M | 全て | 49話 | 10000 | 『GC』ではパーツ変換不可 | |
超合金ニューZα | オーダイ | L | 全て | 最終話 | 10000 | 最終話なのでパーツ変換は無意味 | |
バイオセンサー | ギルガザムネ(量産型) | L | 全て | 41話 | 登場 | 4000 | |
ハイブリッドアーマー | アプシン | L | 全て | 46話 | 登場 | 2000 | |
イカルダー | M | ARMS、LEGS | 31話 | 2400 | |||
機械獣ダムダムL2 | L | 全て | 33話M/S | 2400 | |||
ゾルダグ | M | 全て | 25話 | 2400 | |||
デスグロームII | L | 全て | 20話、31話 | 登場 | 2400 | ||
ベムボーグ・ダランチェ | L | 全て | 27~28話 | 2600 | |||
メカザウルス・モバ | L | 全て | 32話M/S | 2400 | |||
ハロ | クロイツ・ヴァールハイト | L | 全て | 55話 | 10000 | 2機のみ | |
非常食 | ターミネーターポリス | S | 全て | 27~28話など多数 | 1600 | ||
ミノフスキークラフト | サージェ・オーパス(ネイ艦) | LL | 全て | 24話、50話 | 11000 | 各話1機ずつ |
余談
- 本項の内容に対しては「捕獲」よりも「鹵獲(ろかく)」という言葉を使用するほうが適当である[5]。
- 捕獲システムに関しては『GC(XO)』のみで以後の作品には採用されていない。詳しい理由は不明だが、やはりシステム面が複雑である他、本作に限って言えば捕獲運用機体がガンダム系に偏りがちなのと、多くの機体が序盤の終わりまでの繋ぎにしか使えず、終盤までシステムが生かしきれないと言った点が挙げられる。ただし、捕獲運用機体は二週目以降に持ち込めるので、周回プレイを前提に考えるならその限りではない。
- なお本作で捕獲システムが初採用された理由の一つに、ユニットを3Dで描いたので敵味方でグラフィックを描き分ける必要がなかったからというものがある。