イーグレット・ウルズ

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イーグレット・ウルズ
外国語表記 Eagret Uruz
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

声優 石田彰
初登場SRW スーパーロボット大戦α外伝
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 マシンナリー・チルドレン
性別
年齢 15歳に設定
所属
コールサイン アルファ1
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イーグレット・ウルズは『スーパーロボット大戦α外伝』の登場人物。

概要

イーグレット・フェフにより生み出された人造人間マシンナリー・チルドレン」の一人で、そのオリジネイターといえる存在。

αシリーズ

兄弟と言える存在のアンサズ、スリサズに比べると冷静沈着な印象を与える性格で、チルドレンの中ではリーダー格。メイガスの指示を確実に遂行、プリベンターの監視、アウルゲルミルの整備も任されていた。メイガスを守る為なら、自分の命や兄弟達の命を捨ててもいいと発言している。

新西暦の時代に誕生し、メイガスの指示に従いながら数千年間地下勢力の撃退と地球環境の修復に尽力していた。しかし、後に発生したイノセントムーンレィスの戦いや、数々の人類の争いにより、地球環境が汚染させられた事で、未だに争いを続け地球を汚染し続ける人類に呆れ果てるも、この段階ではまだ人類を完全に見限ってはおらず、新西暦の時代より飛来したプリベンター達には当初「この星を救う存在」と評し、恐竜帝国など、地球全体に対する脅威への対抗力として期待するような言動を取っていた。

しかし、地球人類一般については地球汚染を繰り返し続けていることから「旧人類」と呼んで蔑みの対象となっており、そしてプリベンターについても、そのような人類同士の争いを収めることを恐竜帝国との戦いに優先させるとしたことに失望。それに加えてイノセントのカシム・キングが核を放ち再度地球を汚染させた事が引き金となり、「僕達が守る価値も無い」と判断し、メイガスによるプリベンターを含む全人類の抹殺の判断を支持した。

アースクレイドルにおける最終決戦にて、スリサズやアンサズを倒したプリベンター達の力を認め、自身も愛機ベルゲルミルで彼等に戦いを挑むが、死闘の末戦死。死の直前、劇中で常に冷静だった彼は始めて感情を剥き出しにし、旧人類に負けた事を驚愕していた。

元々の彼は、自身の能力への自信と他者を見下す姿勢は兄弟2人以上だったようであり、更に、心の底では兄弟達ですら自身に劣る存在として下に見ていたようである。

OGシリーズ

本作でも基本設定は変わらず、フェフによって生み出されたマシンナリー・チルドレンのオリジネイター。

スリサズ達他の兄弟に関しても見下すような姿勢は取っていたが、内心マシンナリー・チルドレンの同胞として自分なりの連帯感らしいものはあったようだ。

代わりのいないオリジネイターということで、フェフの意向から戦場に出ることはほとんどなく、もっぱらアースクレイドルで世界情勢を見ていた。テツヤ率いるクロガネ隊にアースクレイドルが落とされた際、ようやく専用機で戦場に立った……のだが、ソフィア奪還に向かうゼンガーを止めようとして返り討ちに遭い、一刀両断されてしまう。その後、生きていたフェフ共々アースクレイドルから回収され、グランド・クリスマスで再生措置を受けていた。回収当初、ミタール・ザパトらによりラズムナニウムで再生処置を受けようとしたが、拒絶反応を示したため、ウルズ自身も一時期崩壊寸前まで追い詰められた。その後、フェフの手により改めて再生処置を受けて生還。その間、自身を斬り捨てたゼンガーに対する憎悪を募らせ続けており、再生後は仮面を纏い、「エグレッタ・ウーノ[1]」としてガイアセイバーズの一部隊、アルファ・セイバーを預かることになる(隊員は全て量産型)。

ベルゲルミルはこの時点では試作機が全機なくなっていたため、専用のカスタム機であるキャニス・アルタルフを受領。カーリーの指揮下で行動していたが、あまり命令に従う様子はなかった。しかし、その中で脱走者であるイーグレット・イングが念動力を持っていることを知り、オリジネイターの矜持を傷つけられたことでターゲットを彼に変更。執拗に狙い続けたが、最終的にはエグゼクスバインの前に敗れ、今度こそ本当に死を迎えた。

登場作品と役柄

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
最初に出会うチルドレンで、メイガスの案内役を務める。普通の少年姿でいる間はメイガスのお目付け役的な立場を演じている。最終局面では真の姿を現した彼と戦闘することになり、自身の能力値・機体性能・何度も使用する精神コマンド等の諸要因により屈指の強敵としてプリベンターの前に立ちはだかるのだが、実は無視することも可能。チルドレンのリーダー格だけあって、精神コマンドも厄介なものを使用するのだが、3回目の使用時の台詞が何故かスリサズのものになってしまうという何とも言えないバグが発生する。この為、ゲーム中では本来の台詞を参照する事が出来ない。没データではあるが、味方仕様のベルゲルミル(ウルズ、スリサズ、アンサズ機)や黒髪のイーグレット及び味方版ウルズ(愛称はイーグレット)のパイロットデータが存在する。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
今作では生みの親であるフェフも存命であり、アラドが肉体のベースになったという設定が追加された。何故か右肩に突起状の物質が生えている。彼を慕うように調整されているのか、「パパ」と呼ぶ様になり彼の守護を最優先に考えている節が見受けられる。α外伝で最も冷静だった彼だが、OGシリーズでは感情的になる場面が幾つか存在し、他のチルドレン同様暴走しそうな所もあり、リーダーだった彼の威厳はあまり見られなくなった。没データの戦闘台詞も感情的なものが多い。良くも悪くも人間らしくなったとも言えるが。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
リメイク版でも同様。PVには彼の戦闘デモが存在した。(相手は不明)一応、没データではあるが、機体データ、パイロットデータ、戦闘用の台詞(キャラクター事典で聴く事が出来る)が存在する。
スーパーロボット大戦OG外伝
直接本編には登場しないが、シャッフルバトラーで彼の勇姿を見る事ができる。ここでしか聞けない貴重な戦闘台詞もあるので興味がある人は挑戦してもらいたい。イベントでゼンガーに斬り捨てられた怨みを晴らそう。
第2次スーパーロボット大戦OG
「エグレッタ・ウーノ」名義で参戦。また、性格がスリサズを彷彿とさせる苛烈極まりないものに変貌している。
無茶苦茶な回避率に物を言わせてキャニス・アルタルフで大暴れして来るが、後半になるとイング&エグゼクスバインに押される一方となる。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
アンサズ、スリサズと共にアラドの前に登場。しかし、戦闘は行わず第20話でアースクレイドルでの戦闘前にフェフと共に姿を消す。恐らく視聴者の見えない所でゼンガーと戦っていたのかもしれない。

パイロットステータス

能力値

全能力が非常に高く、α外伝でも上位に食い込む。特殊技能のガッツを発動されると手に負えなくなる。他のチルドレンに比べると、防御を除く全ての能力値が上回っている。流石の一言。

精神コマンド

α外伝
集中ひらめき加速かく乱再動
再動を除く他の精神は各チルドレン共通で、5つ目の精神だけは異なり、各チルドレンの個性が設定されている。ウルズの場合、スリサズ、アンサズを指揮する立場のためか、支援向きの再動を習得している。ゲーム中では、これ以外にもド根性必中集中熱血鉄壁気合までも使用する。ちなみに没データのイーグレットは再動の代わりに隠れ身を所持している。プリベンターの面々に姿を偽って接触した彼らしいと言える。
第2次OG
加速狙撃直撃感応熱血強襲(ツイン)

特殊技能(特殊スキル)

α外伝
イーグレット時
底力援護L3
変装中のため本来の力を発揮していないようだ。
最終話
ガッツ指揮官L4、援護L4
チルドレン共通のガッツを所持しているのでHPが減る度、装甲が徐々に上昇し、一定値を下回ると最終命中率・回避率も大幅に上昇し、彼の高い能力値と合わさってゲーム中屈指の強さ。マシンナリー・チルドレンのリーダー格だけあって他のチルドレンと違い、指揮官、援護が限界LのL4まで上昇する。指揮官で周辺の敵の命中率・回避率が大幅に上昇するため、実に厄介。護衛のベルゲルミルを先に排除しようにも、彼の高レベルの援護で妨害されてしまう。かと言ってウルズを先に倒そうにも、パイロットの自律回路(2体)が援護L2を所持しているのでダメージを与え難い。また、今作では直撃のような便利な精神コマンドが無いため、ゴリ押しが出来ない事も辛い。マップ兵器ならば援護の効果を受けないので∀ガンダムの月光蝶等のマップ兵器で攻撃すると有効。
OG2
天才見切りガード底力L9、ガンファイトL9、カウンターL9
直接戦闘する機会はないがこのような設定になっている。一部攻略本でも確認することが可能。ちなみにレベル制の3技能はアンサズ、スリサズよりも成長が早い。まともに戦闘する機会があったら全キャラトップクラスの命中回避に140に迫る運動性、天才、見切り、エースボーナスの補正で50%とおまけに分身という恐ろしいことになっていただろう。
第2次OG
天才見切りガード底力L6、カウンターL7
ガンファイトが消えたため技能枠が全部埋まっておらず底力やカウンターのレベルも中途半端(もっとも、本作で技能がレベル9まで伸びるキャラは殆どいないが)と、OGsでのスリサズ&アンサズの暴れっぷりを知るプレイヤーからすると微妙に見えるかもしれないが、それでも高い能力値と天才、キャニス・アルタルフの性能、そしてゲイム・システムの力で手強さはガイアセイバーズ随一。腐ってもマシンナリー・チルドレンのオリジナルという事か。精神コマンド全開で攻撃してくるため、こちらも精神コマンドを使わないと勝機は薄い。

エースボーナス

回避率+20%
『OGs』でのエースボーナス。直接戦う機会はないが、内部データには設定されている。
最終命中率+15%
『第2次OG』でのエースボーナス。見切りとの重複で、命中率に限りと同等の補正がかかるようになるのが怖い……のだが、登場ステージではほとんどの場合「必中」が毎ターンかかるので、実質死に能力となっている。

パイロットBGM

「THE GATE OF MAGUS」
α外伝・第2次OGにおける専用BGM。OGsではウォーダン・ユミルの専用BGMになってしまったため、変わりに汎用BGMが設定されている。

人間関係

メイガス
アンセスターの指導者としての役割を持つメインコンピュータ。α外伝ではその指示に従っていた。メイガスから特に信頼されており、様々な命令を受けていた。
イーグレット・フェフ
生みの親ではあるが、「あの男」と呼び捨てにし、「所詮は人間」と見下していた。OGシリーズでは一転して「パパ」と呼ぶようになり、フェフを慕っていた。これは、OGシリーズのウルズが生まれたそれ程の年月が経っていない為と思われる(αシリーズのウルズは、外見は子供でも、何千年も生き永らえている)。だが、エグレッタ・ウーノとなりガイアセイバーズに所属後はイングの事で彼の真意に疑念を抱く様になり、地上ルート57話でフェフが先に死亡した場合は「所詮は人間だった」とアンセスターの彼を彷彿させる言動で見下していた。
イーグレット・アンサズ
マシンナリー・チルドレンの一人。
イーグレット・スリサズ
マシンナリー・チルドレンの一人。暴走しがちなスリサズを嗜める場面も。
ゼンガー・ゾンボルト
α外伝では洗脳された彼と共闘するものの、彼の存在自体を危険視しており、最終的に敵対する。第2次OGでは彼に復讐しようと目論む。
ウォーダン・ユミル
OGシリーズにおいて共闘する、ゼンガーのクローン。
アラド・バランガ
OGシリーズでは彼の肉体がベースとなった存在。新人類たるべき自身がブーステッド・チルドレンの中でも落ちこぼれである彼から生まれているという事実が許せず、彼を殺害し、自身の出自を葬りさることで新人類としてのアイデンティティーを確かなものにしようとしている。
イーグレット・イング
マシンナリー・チルドレンの一人だが、ポテンシャルはウルズを上回る。ウルズは彼が自分を超えたことが認められず、執拗に狙ったが最後には返り討ちにされた。
イングがクォヴレーの代役であるならば、仮面を纏い、オリジネイターであることに拘り続け、相手を見下した挙句その相手に一蹴される、というウルズはキャリコの代役と言える。

版権作品との人間関係

ジロン・アモス
α外伝』のアンソロジーでは自身と同様に新人類として生み出された彼と対決していた。
アーサー・ランク
命を捨ててスリサズのベルゲルミルを撃退した彼の行動には、人類抹殺の決定後においても敬意を表していた。

名台詞

αシリーズ

「さて、そろそろイレギュラーと接触し、協力を求めなければならないようだね。メイガスが言ったとおり、彼らはこの星を救う存在なのだから…」
α外伝第21話「地上をこの手に」でバット将軍を撃退したプリベンターの面々が去った後に登場した際の台詞。この時はメイガスと同様に人類にこの星を守護する者して期待していたのだが…。
「僕の名前はイーグレット…この地を治めるイノセント…メイガスに仕える者です」
第24話「大地の守護神」にて、ウルズ初登場時の台詞。ただし、変装中にはイーグレットとしか呼んでいないため、彼が本当にウルズがどうかはゲーム中では不明(当初は素性を隠してイノセントを名乗っていた)。
ウルズ「核を使うなんて…何故ヒトは同じ過ちを繰り返そうとする…」
アンサズ「自らの手で大地を汚染し、再生させ…また汚染する。まったく、困った住人達だねえ…かつて、この星を救った存在が誰であるかも知らずに…」
スリサズ「ハハハ…駆除だ…! 今すぐに駆除するしかない…!」
ウルズ「結論を焦るな。今はこの核を処理しなければならない。これ以上、僕達の星が汚染されることをメイガスは望んでいないのだ」
ウルズ「いいな、お前達…マシンセルを使うぞ」
第37話「僕らが求めた戦争だ」で、宇宙に出て月に向かったルートを通った際に追加される台詞。核を使用されたことで他の2人は人類抹殺の決断を下そうとするが、ウルズは人類に失望しながらも結論を急がずにまずは地球環境を守るための対処を優先させた。
ちなみに地上ルートの場合、第34話「この星は僕らのものだ」で、恐竜帝国のメカギルギルガン3機に対して同じような展開がある[2]
万丈「何故、僕達にそれを依頼する? それほどまでに地下勢力を恐れるのなら、君達が今の力を使えばいいんじゃないのか?」
ウルズ「…僕達アンセスターは人間達の歴史や営みに干渉することを極力避けなければならないのです」
アムロ「人間への干渉を避けると言ったな。なら、さっきの行動は何なのだ?」
ウルズ「僕達アンセスターは地球環境の再生と管理を司る者なのです。そのため、核による汚染を防止したまでです」
「僕達はあくまでも管理者に過ぎません。この星を救うのはあなた方人間でなくてはならないのです」
イーグレットとして姿を現し、使用された兵器をマシンセルで分解、プリベンター達に地球環境を作り変えようとする恐竜帝国からこの星を救う意思があるかどうか尋ねた際の最後の台詞。だが、プリベンター達は地球環境の守護よりもターンXの脅威を取り除くため人類同士の争いを終結させる事を優先させる道を選んだ。
ウルズ「お前はそう言うが、他の人間達では地下勢力を倒すことは難しい」
アンサズ「なら、彼らに見切りをつけて僕達やゼンガーで地下勢力を排除すればいい。そう、昔のようにね…」
スリサズ「ヒトなんて…所詮は愚かな存在だよ。僕達と違ってね」
アンサズ「それに、同じ過ちを繰り返すだけだということは歴史が証明しているじゃないか…やはり、僕達がこの時代に目覚めた以上…自然環境だけでなくこの星の全てを管理するべきだ」
スリサズ「かつて、僕達は地上を支配していた地下勢力と戦い、奴らを駆除することに成功した! だからこそ、今のこの星がある!」
アンサズ「忘れたのか…? ヒトの限界を知った僕達の創造者は…地球の後継者として僕達マシンナリーチルドレンを創った。そして、僕達はこの時代に目覚めた」
「だから…もうこの星は僕達のものなんだよ」
ウルズ「…多数決か。ならば、導き出された結論どおりイレギュラーを排除する」
何千年という気の遠くなるような年月を過ごし人類の戦いの歴史を知っている彼らは、人類同士の戦いを収めることなど出来はしないと思っていた。また、恐竜帝国を倒すのは本来自分達ではなく人類に課せられた使命と考えていたが、プリベンター達が拒否したことでそれを実行できるものは人類には存在せず、人類に価値はないと判断が下された。そして、アンサズとスリサズが人類抹殺を主張、ひたすら黙って聞いていたウルズは3人中2人が支持した多数意見としてそれを承認して、イレギュラー(プリベンター達)の排除へと行動を移そうとした(地上ルート34話ではスリサズ1人だけ残る)。その後、人類が再び核を使用した事、イレギュラーが恐竜帝国との戦いを優先しなかった事、マシンナリーチルドレンは人類には守る意味も生息する価値もないと判断した事、を報告に受けたメイガスも承認して、人類抹殺が決定された。
「僕のいうことが聞けないのか? スリサズ……」
スリサズが傷を負い(地上ルート34話では交戦、月ルート37話ではアーサーが特攻)、怒りに駆られて後退命令を無視して戦い続けようとしたスリサズに対して。好戦的な性格であるスリサズもウルズには逆らえなかったようである。
「じゃあ、アースクレイドルへ帰ろう…。自らの命を犠牲にした人間に敬意を表してね…」
月ルートを通った第37話のアーサー特攻後。ちなみに地上ルート37話ではアーサーの特攻は、月ルートだとマシンセルで分解される核ミサイル相手になる。
「あの男の肉体は未だに人間のままで…人工冬眠を繰り返し、戦いの時のみ目覚める。それは何故なのです?」
「このアースクレイドルには新しい人類である僕達がいるにも関わらず…どうしてあなたは人間であるゼンガーを生かしておくのです?」
「あなたと同じようにマシンセルを彼の身体に注入すれば元の人格が戻ることなど…」
第40話「ABAYO」にて、ゼンガーにマシンセルを注入せず精神操作するだけに留めているメイガスへの純粋な疑問。使命とメイガスに忠実な存在であるため、叛心などは含まれていない。
「そう。僕達マシンナリーチルドレンの創造者、イーグレット=フェフは…ソフィアが開発した自律型自己修復金属細胞…つまりマシンセルを使って地下勢力を駆逐しようとした」
「そして、戦力として僕達や機動兵器ベルゲルミル、スレードゲルミルがマシンセルによって作られ……フェフ自身もマシンセルを自らの身体に投入することによってヒトとは別の存在になろうとした」
「僕達の創造者はヒトという生き物のぜい弱さや愚かさに嫌気がさしていたようだったからね…そういう行動を取ったのは至極当然のことだろう」
「だが…その時、フェフは愚かな間違いを犯してしまった」
「彼はアンセスターの全てを掌握しようと考え…ソフィア=ネートにマシンセルを投与し、メイガス・システムと融合させて自分の意のまま操ろうとしたんだ」
「だけど、フェフはソフィアに対して特別な感情を抱いていたゼンガーの怒りに触れ、彼によってあえなく死んでしまった…僕達の創造者とはいえ、所詮は人間…あの男には相応しい最期だったのかも知れない」
「人類死すべし」でプレイヤー部隊の面々と対峙した際に。様々な大異変により地球が荒廃した後に誕生したアンセスターの経緯や自身の創造主であるフェフが辿った末路について語ったが、フェフに対してもあまりいい感情を持っていなかった。
「フフフ…君達は忘れているよ」
「かつて、君達と同じようなことを考え…取り返しのつかない罪を犯してしまった者達のことを…」
「知っているだろう? この荒廃した世界を作ったのは君の傍にいるイレギュラーなんだ」
「君達は…彼らを許せるのか?」
荒廃した世界を生み出した新西暦時代の人間の罪を突きつけて。しかし、それは数千年前の出来事であり、この時代に暮らすものにとっては現状が自分達が生まれた世界であるため、両者の間に軋轢が生まれることはなかった。

OGシリーズ

「この出来損ないの人形が!パパから離れろ!!」
OG2第44話「眠れ、地の底に」でウォーダンのスレードゲルミルに猛攻を仕掛けた時の台詞。α外伝の彼からは考えられない台詞。
「大統領は守れなくても、地球は守れるってことを証明しなきゃね」
OG2nd第33話「偽面の報復者」より、対ルイーナ戦の作戦を指示するアルテウルに対して。鋼龍戦隊を使ってグライエンを始末したことへの痛烈な皮肉である。
「そうさ。危うく地の底で永遠の眠りにつく所だったけどね」
鋼龍戦隊との対面時。「眠れ、地の底に」というタイトルに引っかけたらしい。
「フッ、過去なんてどうとでもなるさ。君達の中にも、かつてはDCやコロニー統合軍に属し、連邦軍と敵対していた者がいるだろうが」
「そういう連中が、地球の守護者面をしている。何故か? 結果を出し、勝者となったからさ。だから、僕達は反乱者を粛正し、侵略者共を駆逐して、地球圏を護る。その時、この仮面の中に疑いを持つ者はいない……いや、持ったところで無意味だろうけどね」
同シナリオで鋼龍戦隊に突きつけた正論。確かに鋼龍戦隊に限らず、スパロボシリーズの自軍は大体がそういう連中の集まりではあるし、プレイアブルキャラクターというフィルターを取っ払ってみてみれば、理念以外はガイアセイバーズとほとんど変わりの無い集団である。とはいえ、エグレッタの本音は別にある。
なお、最後のセリフに対しては、ギリアムが反応している。仮面で素顔を隠し世界征服を進めながらも民衆からは英雄視された過去があるので思い当たるところがあったのだろう。尤も、彼は最後に負けたのだが
「そうだよ。マシンナリー・チルドレン、そのオリジネイターたる僕の身体とプライドを打ち砕いた人間共……特にゼンガー・ゾンボルト。お前がもがき苦しみ、死んでいく姿をモデレーターの中で何度夢見た事か」
地球圏の平和を守る事が本意ではないことをゼンガーから指摘されて。ここからわかるように当人の本当の目的はゼンガーへの復讐であり、ガイアセイバーズにいるのもそのためである。
「僕は許さない、お前の存在を……!」
「イング、お前のナンバーは欠番だ……!」
「コピーが、オリジネイターである僕を超えるなどと……!」
「殺してやるよ、イーグレット・イング……!」
イングとの特殊戦闘台詞。かつての冷静さはどこへやら、完全な復讐鬼と化している。
「……フン、ここまで来ただけのことはあるか……! だが言ったはずだ……お前達に僕を倒すことは出来ないとな!」
「ハハハ! 僕は何度でも甦る! マシンセルがある限り、何度でもな!お前達が死んでも、僕は存在し続ける! 真のガイアセイバーズとして! いや、地球の支配者としてね!」
「紅の聖誕祭(後編)」にて、撃墜後。マシンセルの修復力に物を言わせ、アルタルフを再生して勝ち誇る。が、ついでに本音が出ている。
「ぼ、僕は何度でも甦る! 甦るはずなんだぁぁ!!」
直後のイベント戦闘での撃墜台詞。ここで仮面が外れ、素顔が露わになる。
「ば、馬鹿な! 僕は、僕はオリジネイター…………!!」
襲ってきたのはエグゼクスバインの切り札、ブラックホールバスターキャノン。超重獄に堕とされたエグレッタは、ついに「終焉」を迎えたのであった…。

搭乗機体

ベルゲルミル
α外伝のみマシンセルの散布機能を持っており、ゲーム中では恐竜帝国に汚染された環境の修復・地下勢力が暴走状態で放置した3機のメカギルギルガンを破壊する際に使用した。
キャニス・アルタルフ
バルゴラそっくりの専用機。再生能力と高機動を備えた強力な機体で、射撃戦を得意としている。

余談

  • 名前の由来はルーン文字2番目の「ᚢ」から。意味は「野牛(ūruz)」。

脚注

  1. ちなみにこの偽名は「イーグレット・ウルズ」のイタリア読みであり、全く隠す気がない。
  2. ウルズは「制御不可能な破壊兵器を放置するなんて、地下勢力の連中も相変わらずだ」と言っていたが、アンサズは敵対勢力の殲滅に何のためらいもないところは評価していた。