テロリスト
テロリズム(=暴力主義)を行使する者、または勢力を指す用語。一般兵としてのテロリストは「テロリスト (一般兵)」の項を参照。
概要
広義で言う所謂テロリズム(Terrorism)は、基本的に「何らかの目的の為に暴力を伴う脅威を行うこと」を意味するが、「認められた国家権力の元に無い、非合法武装組織・個人による破壊活動」が現在の主な使われ方。また、テロの語源であるテロルの元々の用法である「目的を達成するために暴力や威嚇により対象に恐怖心を植え付ける」面から、恐怖政治の類を指す場合もあるとされる。なお、対テロへの反動として体制側より行われる暴力的弾圧行為は「白色テロ」と呼ばれる(一例を挙げると、ティターンズによるスペースノイドへの弾圧がそれに該当する)。
スーパーロボット大戦シリーズには版権作品・オリジナル問わず、多種多様な敵対勢力が跳梁跋扈する世界観を舞台としているが、基本的に宇宙怪獣や擬態獣、使徒の様な怪獣系統のものを除き、地球人類や異星人等による武装勢力は基本的に多かれ少なからず、広義的なテロリストとしての要素を含んでいると考えて差し支えないと思われる。一方で、黒の騎士団やソレスタルビーイングの様に、主人公側勢力でありながらテロリスト的な側面を持つ組織も存在する。また、所謂レジスタンス的組織であっても体制側からは(殲滅行為を正当化するための大義名分作りとして)テロリストと見なされるケースが少なくない。
現実にも宗教的対立がテロリズムに繋がる事例がある様に、SRWでもヌビア・コネクションやヴォルクルス教団といったセクト(わかりやすく言うとカルト宗教)の教義としてテロリズムに傾倒する勢力が散見される。
スパロボに登場したテロリスト勢力
リアル系
- フルメタル・パニックシリーズ
- ミスリルの介入する事件の大半がテロ組織の起こした事件であり、名有りの勢力としてはA21や「こだわりのある革命家の集い」等が登場する。
- また、それらに武装や人員の提供を行う黒幕としてアマルガムが存在。その構成員には、ガウルン等のテロリストが居る。
- コードギアス 反逆のルルーシュ(R2)
- 主人公が率いる黒の騎士団は、神聖ブリタニア帝国によって支配された日本を解放すべく戦い続けるが、体制側であるブリタニアから見れば紛うこと無きテロリストである。
- リーンの翼
- 原作OVA版冒頭で矢藩朗利と金本平次がアメリカ軍基地に爆破テロを敢行、その後もホウジョウ軍に参加して東京で大規模な破壊活動を行っている。
- 小説完全版では朗利はテログループ「ジスミナ(JISMINA)」のリーダーに収まっている設定。
ガンダムシリーズ
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- デラーズ・フリートが該当。放映当時はジオンの判官贔屓的支持から「憂国の士」として扱われていたが、時代の趨勢の変化により、視聴者の認識が「テロリスト」へと変遷していった代表格。
- 実際、漫画版やSRW等では、原作と比較して主人公であるコウ・ウラキがデラーズ・フリートの所業を明確に非難する場面が目立っている。
- 起動戦士ガンダムΖΖ
- 反連邦という利害の一致からなのか、アフリカ方面では「青の部隊」や「アフリカ解放戦線」といったテロリストと呼べる集団(いずれもSRW未登場)がジオニック製のモビルスーツによって反連邦の武力活動に出ている。
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 資料によっては宇宙移民の独立戦争とするものもあるが、地球連邦政府から見ればテロリズムに他ならない。
- シャア・アズナブルがネオ・ジオンを利用してアクシズを地球に落下させるという未曽有のテロリズムを敢行しようとするも、アムロ・レイに野望を阻まれる。
- 機動戦士ガンダムUC
- 宇宙世紀元年、当時若者だったサイアムが貧困を理由に、ラプラス事件に加担する。
- 袖付きは地球連邦軍からはテロリストと見なされており、袖付き側も軍事組織レベルの資金力やバックボーンが無い事からその認識を受け入れているが、戦後ラプラス紛争が「第三次ネオ・ジオン抗争」となった事で、地球連邦政府内でも正式なネオ・ジオンの後継組織として認識される。
- 原作小説版では、マハディ・ガーベイ(ロニ・ガーベイの父)が自身の経営する企業「ガーベイ・エンタープライズ社」で建造したシャンブロを使用して市民に対する虐殺を行っており、テロリストとしての顔も持っている。
- また、袖付きの共闘相手であるジオン軍残党は、現地(地球)で結婚した者も多数いる等、もはや軍事組織としての体裁も保てていない。上記のとおり、本作におけるジオン系の組織は基本テロリストとして扱われている。
- 新機動戦記ガンダムW
- オペレーション・メテオにより各コロニー国家から地球へ送り込まれた5体のガンダムとそのパイロット達。
- コロニーのために戦う彼らは、体制側である地球圏統一連合から見れば当然テロリストである。また、終盤に決起したホワイトファングも、コロニー政府の意向などお構いなしで、戦艦の砲撃による地球への直接攻撃といった暴挙に出ている為、やはり客観的に見ればテロリストでしかない。
- 機動戦士ガンダムSEED
- クライン派は主人公勢ではあるが、(オーブの後ろ盾がある『SEED DESTINY』時代はともかく)『SEED』時代における彼女達はテロリストと見なされても仕方の無い部分はある。尤も、当時はテロリストと認識される覚悟で決起しなければ、人類そのものが滅亡しかねない程、絶望的な状況にあったのも事実だが…。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- ザフト・ザラ派残党勢力のテロリストであるサトーらがブレイク・ザ・ワールドを引き起こす。メンバーの中には核で破壊されたユニウスセブンの犠牲者達の親族も多いが、だからといって彼等だけが「戦争の被害者」ではないのも事実なので、身勝手なテロリズムで行動していたとしか言いようがない。
- 機動戦士ガンダム00(劇場版)
- 私設武装組織ソレスタルビーイングは掲げる理念から戦争根絶のため世界各地に武力介入を行うが、そんな行動を取る彼等は世界から見れば当然テロリストである(ただし、序盤はソレスタルビーイングに対する世間の認識はバラバラであり、ユニオンの代役として「世界の警察」を期待する声も一定数存在した)。
- しかし、西暦2314年の時点において地球連邦政府のプロパガンダ映画が制作されているあたり、ソレスタルビーイングに対する世間の見方も変わっているようだ。
スーパー系
- マジンガーZ
- Dr.ヘル一派は後継作品の敵勢力と異なり特定の国家に属しておらず、Dr.ヘル個人によって率いられた武装集団とも言える為、どちらかと言えば軍隊よりもテロリスト集団と見なすべきか。
- 新ゲッターロボ
- 本作における隼人は、ゲッターチーム参加前は紛れも無いテロリスト。原作漫画版『ゲッターロボ』における隼人もまた、大体そのような感じである。
- 銀河旋風ブライガー
- ヌビア・コネクションが該当。大アトゥーム計画と称した太陽系規模のテロ行為を実行する。
- 原作では真の目的であるヌビア教徒以外の地球人類抹殺こそ阻まれたものの、木星の核融合爆発は成し遂げられてしまい、数百年後の動乱の時代へと繋がってゆくことになる。
- 勇者王ガオガイガー、勇者王ガオガイガーFINAL
- バイオネットが該当。劇中ギムレットの起こしたテロしか出ていない物の、小説等の媒体では他の人物の行った物を題材にしている。
- 鉄のラインバレル
- 加藤機関が該当。数々の殺戮を伴う破壊行為を行って来たため、加藤久嵩の改心後も一般市民からの反発は強い。
バンプレストオリジナル
- Zシリーズ
- 『第2次Z破界篇』の世界解放戦線(および『第2次Z再世篇』の「暁の牙」)、『第3次Z時獄篇』のファイヤバグ残党が該当。
- 魔装機神シリーズ
- ラングラン解放戦線やヴォルクルス教団等、初期の敵はテロリストそのものであり、以降も数々のテロリストとの戦いが繰り広げられる。中には、晨明旅団などギャグテイストな連中もいる。