浪花十三
浪花十三(Juzo Naniwa)
バトルクラッシャーのパイロット。超一流の射撃の腕前を誇る。また、チームのサブリーダーも兼任し、豹馬不在の場合は彼に代わって戦闘指揮をとる。
斜に構えた皮肉屋で現実的な言動が多いが、豹馬同様に短気な性分のため、彼とは何かと衝突が絶えない。とはいえ、二人の喧嘩は似たもの同士が同レベルで罵り合ってるようにしか見えず、どこかしらユーモラスにも映り、他作品における対立劇のような深刻さは余りない。
特技の射撃に関しては幼少時から才能を開花させていたようで、8歳にして大会優勝の経歴を持つ。原作本編ではその射撃の腕でたびたび味方の窮地を救い、バトルクラッシャー搭乗時もその技量が生かされている。 SRWではバトルクラッシャー搭乗の機会が少ない為、彼の射撃センスが戦闘中に活かされることはないが、シナリオではその凄腕ぶりが何度か再現されている。
戦いが終結した後は豹馬、ちずるの2人に見送られて故郷である関西へ帰った。
関西弁を喋るが、キートン山田氏は北海道出身であるため実際のインストネーションとは異なっており、スパロボでもキャラクター事典にて「関西人が聞いたら怒りそうな関西弁をしゃべる」(第4次)、「関西人が聞いたらパチモンまるわかりの関西弁」(F)等と評されている。 ちなみに、ひおあきら氏による漫画版では終始標準語で喋っている。
登場作品と役柄
SRWでは基本的にはサブパイロットだが、一部の作品ではコン・バトラーVが分離した時のみ、メインパイロットとして使える場合も。主に加速や狙撃やひらめきといった、クールでニヒルな2号機パイロットらしい精神コマンドを覚える。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場シナリオや偵察に出たシナリオで戦闘する機会がある。本作ではサブパイロットとして精神コマンドを使えないため、基本的に会話パートのみの登場となる。
- 第4次スーパーロボット大戦
- ティターンズの存在によって活動の機会が減り、不満を持っていた。命中系の精神コマンドを覚える。エンディングでは警察官になったことが語られる。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 獣戦機隊との択一がなくなった。
- スーパーロボット大戦F
- シナリオ「大ピンチ!!コン・バトラーV合体不可能!?」では分離状態での戦闘がある。大作と小介に比べると、必中とひらめきを持つので役立つ。この時の彼らに経験値を与えても無駄なので削りの方が無難。
- スーパーロボット大戦F完結編
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- インターミッションなどではスーパー系の面子と絡む。今作では分離ユニットにも一定の戦闘力が与えられているため、Fよりかは戦闘はできる方。しかしなぜか射撃値が低く(基本リーダー以外攻撃値は低めに設定されている)、攻略本でも「射撃値が武蔵より低いのはどういうこと?」と突っ込まれている。だが、削り役ならあまり気にするほどではない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 今作は健一やキッド等、割と銃の得意なキャラが多く登場し、故に作中では銃撃イベントが多いが、彼の銃撃の出番は第3話でティターンズに対し、ライフルで威嚇射撃するぐらい。豹馬を除くバトルチームの中では、台詞の新規収録が行われている(以後も何度かある)。
射撃値は今作では引き上げられ、分離での削りがP武器の火力、ゲームバランスの変更からしやすく、後半ではひらめきによるボスキャラの精神コマンド剥がしも可能。いつもの精神の他に期待も覚えるなどチームの支えとなっているが、期待を使おうとすると普段の役割が果たしにくくなるのが難点。 - 第2次スーパーロボット大戦α
- クマゾーがジョナサンに人質にされた際に得意の銃撃で助けるイベントがある。また、ツワブキ・サンシローが所属していたレッド・サンのライバル球団である大阪タイタンズのファンであることが分かる。故郷の大阪が、恐竜帝国とミケーネ帝国によって甚大な被害を受けていることに激怒する場面も。今作ではちずると同じく珍しく熱血を覚えるので豹馬を気合要員にさせる状況の場合は熱血要員になることも。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 機界原種との白兵戦では、耳原種の耳にライフルで穴をあけており、宙からαナンバーズの名スナイパーと言われている。精神コマンドは第2次αと同じであるが、熱血、必中、ひらめきの消費ポイントが下がった。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 第1部を引き継がず、第2部からプレイした場合に登場。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- スーパーロボット大戦IMPACT
- スーパーロボット大戦COMPACT3
Scramble Commanderシリーズ
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 得意の射撃でデキム・バートンを射殺する見せ場がある。
- スーパーロボット大戦R
- 射撃繋がりで吉良国進のことを知っており、会話がある。
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦L
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 能力値はFと同じ。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
精神コマンド
射撃が得意なので狙撃・必中・直撃を覚えることが多く、てかげん・ひらめき・加速も覚える傾向にあるので、幅広い局面で重要となる。また、 『第2次α』、『第3次α』は精神コマンドの構成や修得順が全く同じだが、消費ポイントが異なる。
- 第3次
- 根性、ド根性、加速、熱血、ひらめき、集中
- 第4次
- 必中、集中、ひらめき、加速、てかげん、偵察
- F、F完結編、64
- 必中、ひらめき、集中、加速、挑発、てかげん
- α
- 必中、狙撃、ひらめき、加速、てかげん、再動
- α外伝
- 必中、狙撃、ひらめき、加速、てかげん、期待
- 第2次α / 第3次α
- 必中、狙撃、てかげん、加速、熱血、ひらめき
- IMPACT
- 狙撃、加速、必中、ひらめき、集中、奇襲
- COMPACT3
- 加速、集中、てかげん、必中、見切り、再動
- A(A PORTABLE)
- 必中、ひらめき、加速、集中、てかげん、激励
- R
- 必中、ひらめき、加速、直撃、てかげん、激励
- J
- 必中、ひらめき、加速、直撃、狙撃、激励
- L
- 必中、狙撃、てかげん、加速、直撃
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「コン・バトラーVのテーマ」
人間関係
- 葵豹馬
- チームメイト。十三曰く「エテ公」。反目することも多いが、なんだかんだで仲は良い。
- 西川大作
- チームメイト。
- 南原ちずる
- チームメイト。彼女の登場時は豹馬や小介と共にデレデレしていた。
- 北小介
- チームメイト。
- 総統ワルキメデス
- 51話で十三を模したロボットを製作した。
- ダンゲル将軍
- 47話で彼が投降した際、徹底的に殺害を主張した。
- 真岡
- SRW未登場。南原コネクションに勤務する元警部補のガードマンでバラ園を管理している。十三の幼少からの知り合いで射撃の師匠でもある。
- 山本和男
- SRW未登場。射撃のライバルで親友。
- 山さん
- SRW未登場。一時期グレていた頃、世話になった刑事。十三のもう一人の射撃の師匠。
他作品との人間関係
スーパー系
ガンダムシリーズ
- カミーユ・ビダン / フォウ・ムラサメ / ルー・ルカ / カトル・ラバーバ・ウィナー
- 『α外伝』では、未来世界の北アメリア大陸北西部に飛ばされた際、彼らと行動を共にしていた。
- ジュドー・アーシタ
- 『第3次α』終盤、コン・バトラーチームの戦後活動にジャンク屋稼業を推奨する彼へ即、ツッコミを入れる。
- デキム・バートン
- 『A』でリリーナを殺そうとした彼を射殺した。
リアル系
- ジョナサン・グレーン
- 『第2次α』ではクマゾーを人質にとった彼の拳銃を銃撃して弾き飛ばした。
- ミハエル・ブラン
- 『L』では彼と銃の話題で盛り上がるほか、彼の射撃訓練にも立ち会う。
バンプレストオリジナル
- フェステニア・ミューズ
- 『J』では禁断の質問をしたため、腹に一撃を食らった。
名台詞
- 「俺ならたとえ親が死んだかて心は動かさんで、任務の為だったら一切の感情を殺す訓練はできてるつもりや!」
- 第5話で母親の手紙に気を取られて戦闘中に失態を犯した小介を責めた際の台詞。メンバーの中では最も現実主義的で任務への責任感が強い十三らしいが、小介からは「そんなのは機械だ」と否定される。
- 「高さ12m、平行距離8mといくで!」
- キャンベル軍に昔馴染みの恩人である真岡が操られた際、首に付けられた洗脳装置を狙撃する為、その昔に真岡に教えてもらった距離と高さの角度を見計らう射撃のコツを思い出して狙撃する。
- 「こんな事で出動できんようだったら、南原博士に笑われますぜ」
- アクシデントで盲目状態の中、仲間の元へ駆けつけようとすることを四ッ谷博士に止められた際の台詞。
- 「コネクションの人達だけじゃないで。何十万と言う人達が家を焼かれ、親兄弟を殺されたんや!こないなひどいめに遭わせた奴を許すんかい!ワイは嫌や、許せへんで!」
- 第47話でダンゲル将軍が降伏して南原コネクションに来た際、それを受け入れようとする四ッ谷博士と他のバトルチームの四人に対しての台詞。十三の言っていることも決して間違ってはいないが、あくまでも人間として公平に対応する四ッ谷博士の意見に押し切られる。
- 「おっちゃん、人の道は相手を信用する事じゃないけ、それが人間の立派な所や。ワイもそう思うてる、裏切った奴が悪いんや!」
- 上の台詞の後、結局ダンゲルの行動が偽りの降伏であると判明し、ダンゲルを信じたことを激しく後悔する四ッ谷博士をフォローした台詞。
スパロボシリーズの名台詞
αシリーズ
- 「このドアホ!お前が戦えんようになったら、コン・バトラーはどないなるんや!!」
- 『α』第22話(「極東基地へ向かう」ルート)「戦いの海へ」で、両腕粉砕骨折という重症の身ながらモルヒネまで投与して戦った豹馬の無茶振りを知り、思わず声を荒げる
- 「今度からあいつとケンカする時は気をつけんとあかんな。サイボーグ化した腕で殴られたら大ケガするで」
- 同上。豹馬の治療法に目処が付いた安堵感から発した軽口だが、ライ曰く「筋肉への負担の問題で義手に本来以上の力を与える事は不可能」との事。
- 「ワイや。お約束で拳銃だけ弾かせてもろたで」
- 『第2次α』第26話「相容れぬ存在」or第29話「地球ぶった切り作戦」より。クマゾーを人質に取ったジョナサンの拳銃を弾いた際のセリフ。
- 「…ま、2年近く一緒にいて今みたいな感じなんやったら、間違いは起きひんかったみたいやな」
- 『第3次α』第13話「もう一度、自らの足で」より。再会したアスカとシンジの痴話喧嘩を見て発した台詞。何故か保護者目線で語るのが可笑しい。
- 「どないや!それならデカいピアスも付けられるやろ!」
- 『第3次α』第15話「遥かなる凱歌」より。耳原種の耳にライフルで風穴を開けて。『第2次α』時の活躍もあってか宙からαナンバーズの名スナイパーと称えられた。
- 「どっちかと言えば保護者同伴って感じやけどな!」
- 『第3次α』第20話月進行ルート「異邦人達の帰還」より。総統ワルキメデス、ヘルマット将軍と徒党を組んで襲い掛かるダンゲル将軍への挑発。案の定、ダンゲルは逆上することに。
- 「ええ加減ワンパターンなんや!たまには気の利いた捨て台詞を言うてみい!」
- 『第3次α』第23話月進行ルート「決戦!地獄の月荒野!」より。撤退するダンゲル将軍の捨て台詞にダメ出しを出す。これが伏線となっているのか、後のボアザン勢力圏ルートでダンゲルは妙に詩的な台詞を吐くことに。
- 「アホンダラ!その最後のトドメはワイらがさすんや!」
- 『第3次α』最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話より。弱体化しても尚、己の力を誇示しようと足掻く霊帝をバッサリ斬り捨てる。
- 「ちっ…やってられへんわ…」
- 『第3次α』エンディングより。「二人だけの世界」に突入した豹馬&ちずるに対する悪態(冗談ではあるが)。
COMPACTシリーズ
- 「ワイらは通夜みたいなツラして作戦練るより、はみだし部隊らしくリラックスして一気に突っ込むのが一番や」
- 『IMPACT』第1部地上激動編エンディングで地球に迫る植物惑星への対処法を巡り一同が困惑する中、チャムの発したボケに緊張感が和らいだことで、楽観的に捉えるよう周囲へ促す。
- 「せやな‥進化の究極!? アホ言うなや」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦編「失われた者たちへの鎮魂歌」で自らを「進化の究極を極めた存在」と評しながら砕け散ったムゲ・ゾルバドスへ、不快感も露わに吐き捨てた台詞。
- 「せやな…奴さん、本気やで」
「ここまでやろ思うたら、半端な覚悟やない」 - 『IMPACT』隠しシナリオ「忌まわしき記憶とともに」でシャアの揺ぎない覚悟を目の当たりにし、戦う決意を固める。
携帯機シリーズ
- 「どかんかいッ!アホンダラッ!」
- 『A』第27話「あなたがいて、私がいる」or「エンドレス・ワルツ」より。デキム・バートンを射殺した時の台詞。スパロボシリーズにおいて初めて彼の射撃が有効活用された瞬間であろう。
- 「とんだスキャンダルやったな。人気アイドルのマネージャーが悪い虫の総元締めになるとはな!」
- L第39話「ジャーニーズ・エンド」に於けるグレイスとの戦闘前会話より。
スパロボシリーズの迷台詞
旧シリーズ
- 「コロニーが落ちるくらいで、なんでそんなに大騒ぎするんや?」
- 第3次のシナリオ「星から来る者」にて、異星人がコロニー落としを企んでいる、と知らされた時の台詞。豹馬もそうだが、異様なまでに物知らず扱いされている。
αシリーズ
- 「ワイ思うんやけど…この艦、何か憑いとんのとちゃうか?」
- α序盤で核兵器搭載型ガンダムの奪取、シャピロ&沙羅の裏切りと受難続きなアーガマ隊を指しての一言。この発言が切っ掛けとなり百物語を始める流れに…。
- 「やれやれ…何とかに刃物やな」
- α第22話(「極東基地へ向かう」ルート)「戦いの海へ」より。ビッグファルコンへと馳せ参じ、合体を果たしたダンクーガの威容を誇らしげに見せ付けてくる忍へのツッコミ。
COMPACTシリーズ
- 「しばらく見んうちに結婚しとったんかい!で、子供はいつや?」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇隠しシナリオ最終話「メビウスの宇宙を越えて」より。キョウスケとエクセレンの会話から、2人がゴールインしていたことを悟る。ちなみにこの台詞、落下するアクシズを押し返している真っ最中という超非常事態で発したモノ。
携帯機シリーズ
- 「後で記念撮影でもしよか?コン・バトラーとゾンネカイザーが肩くんでVサインしとる奴」
- 『A(PORTABLE)』第35話小バームルート「友と誓ったこの平和」or「すべてはバームの民のため」より。オルバン大元帥を倒して小バームの復興作業を手伝っている際、豹馬から「まさかゾンネカイザーと一緒に作業するとは思わなかった」と言われて。ちなみに、その後ひかるから「復興作業は遊びじゃない」と窘められるが、ちょっと見てみたいような気もしないでもない。
- 「自分、なんで太らへんのや?」
- Jでフェステニアに言った発言。直後に花畑が見える威力で殴られる。豹馬、甲児も同様の疑問を持っていたが殴られたのは代表して言った彼だけ。 カティア曰く、メルアと共にたまにトレーニングルームに籠って出て来なかったりするかららしい。
余談
- 漫画家・浪花愛のペンネームは、この浪花十三から付けたものである。